2018/01/03 のログ
ご案内:「学園内新年会会場」にダリウスさんが現れました。
■ダリウス >
「いやあ、先生がた今年もよろしくおねがいします」
がやがやと賑わう新年会の会場
今日この日は無礼講
先生も、生徒も、普段は研究所に引きこもっている研究員なんか、出てきて挨拶や酒などを飲み交わす
この男もまた例外ではなく、普段はそう表に出てこないがぺこぺことあちこちに頭を下げ、新年の挨拶を交わしてゆく
無礼講といっても大人は大人
こういった場で羽目を外しすぎないのも無礼講の中での礼儀である
「しかしまぁ、僕も此処へ来て結構経ちましたね。
一年半とちょっとくらいですか。あ、そちらのローストビーフ、ええ、ええ、一切れ、よろしいですかね」
給餌をする式典委員に軽く目配せ、
こういった場での料理も酒の質も上々、常世財団の懐の深さを思わされる
ご案内:「学園内新年会会場」に永江 涼香さんが現れました。
■永江 涼香 > 「へぇ、美味しいわねこれ!」
新年会の会場の中、きゃいきゃいと一人騒がしい女子一人。
色々な食べ物をおいしそうに少しずつ食べている。
「ん、この……お蕎麦じゃなくてパスタなのね。これも美味しいわ!」
基本的に和食ばかり食べて過ごしてきた涼香にとって、この洋食の山はとてつもなく新鮮で、とてつもなく輝いて見えていた。
あれもこれも、と食べつつ、ダリウスが注文しているのを見てそっちに駆け寄っていく。
「あ、私、私もその、ろーすとびーふっていうの、頂戴な」
注文しつつ、ダリウスに丁寧に礼をする。
「先生?研究員?どっちかしら。ともあれ、あけましておめでとう」
口調は粗雑なところがあるが、礼は綺麗なものだ。流石神社の娘と言うべきか。
■ダリウス >
「あけましておめでとうございます。
僕はダリウス、しがない研究員ですよ」
眼鏡の奥の瞳を細めて笑い、少女に言葉を返す
「生徒さんですか?
お酒も出されているようですが、羽目を外しすぎないように…
と、お正月から説教臭くなってしまっていけませんね、年は食いたくないものです」
はは、と小さく笑い流し、ローストビーフに舌鼓を打つ
───自分の研究室にはデータがない
異能に特筆された点のある生徒…ではないのかもしれない
■永江 涼香 > 「研究員ね。私は永江涼香、生徒よ。あまり関わることはないでしょうけれど、本日はよろしく」
またしても丁寧に一礼。
涼香の異能…と言うより才能は『天性の巫女』。
生まれつき、天照大御神との高い親和性を持ち、それ故に完成された肉体を持ち、天照大御神の加護を得ているというもの。
異能、と言う区分かも怪しいものであるため、ダリウスの研究対象外かもしれない。
「お酒は気をつけないと…って言っても、一応御神酒を飲んだことはあるのよね…。
っと、ここじゃそういうことも言わない方がいいのかしら?」
小首をかしげて。
巫女としての修行や仕事をする関係で、御神酒を口にしたこともある。
けど、ここの決めでは確か違反。経験ありでも言うのはマズいかな、と。
■ダリウス >
「永江さんですね、どうぞよろしく。
はは、こういった場は普段縁のない人間が出会えるからこそ楽しいものですから」
言いつつ、シャンパンを手にとりグラスへと
薄い色の、清涼感のある液体がシュワワと小気味の良い音を立てる
「どうでしょう。此処へ来る人はみな国も違えば、
はたまた異世界から訪れる人や、人でない存在も珍しくない。
掲げてある法や律などというのがどこまで効果のあるものなのか疑問には思いますね。
…おっと、僕のほうこそ言葉を慎まないといけないかな?」
そう言ってシャンパンを口へ運び、小さく肩を竦めた
ご案内:「学園内新年会会場」にルギウスさんが現れました。
■永江 涼香 > 「そうね、袖すり合うも多生の縁と言うし、こういう所でつながった縁が深い縁になることもあるしね」
言いつつ、涼香はオレンジジュースに口をつける。
彼女にとって、飲み物は基本お茶だった。なので、普通のジュースですら奇跡の飲み物なのだ。世間知らずにも程があるが、そういう家庭に育ったので仕方ない。
「確かに、これだけごった煮のところで、一定の規則で縛るのは難しいだろうけど…天知る地知る人知る我知るともいうわ。際どい発言は要注意よね」
おいしそうにジュースを飲みながらそんな事を偉そうに言いつつ、今度はケーキに手を付ける。
が、フォークの持ち方がおかしい。子供が持つような、握りしめるような持ち方である。
なので、どうにも切り分けに悪戦苦闘しているようだ。
「んっ…む、難しいわねコレ…」
■ルギウス > 「いやいや、盛況で結構じゃあないですか。
祝い事というのはいつになっても良いものですねぇ」
くつくつと笑いながらシャンパンを片手に優雅に過ごしている。
「さて、無礼講はいつですかねぇ?
早く羽目を外した学生が出てきて欲しいものです」
止める気はまったくないらしいぞ、この教師。
「ああ、失礼。
そこの鴨のローストをいただけますか?それと、そちらのエビのフリットも」
■ダリウス >
「おや、若い人には珍しい言い回しを使いますねえ。
おっと…フォークは使い慣れませんか?
使い慣れた食器で食事をするのは構わないと思いますよ、見栄えなんて気にしないで」
ケーキに悪銭苦闘する様子をはにかんで眺め、穏やかにそう告げる
そんな折、視線の先に見えた人影は……
「どうも、あけましておめでとうございます。ルギウス先生」
見知った姿にはそう声をかけ、丁寧に一礼するのだった
グラスを傾ける様子がまるで悪い人のようだ
なんて言葉は飲み込みつつ
■永江 涼香 > 「まあ、家でそういう勉強はたくさんしたから、出ちゃうのよねー」
言いつつ、ちょっと恥ずかしそうにお箸に持ち変える。こちらの扱いは、とても上手だ。
「……あはは。実は私神社の出身で。だから、お箸とかしか使ったことがないの。天性の巫女も、フォークが使えないなんてお笑いよね」
自嘲気味に言いつつ、お箸で綺麗に切り分けつつケーキをほおばる。その瞬間ほころぶ顔。
「おいっしぃ~~!!あー、和菓子にはない食感だわ~~。
っと、貴方も先生ね。あけましておめでとう」
ルギウスの方を見て、先ほどと同じく礼をする。が。
「……?」
その後、首をかしげる。
天啓、と言うべきか。啓示と言うべきかもしれない。
なんだか、とてもよくない感じがしたのだ。
■ルギウス > 「ええ、あけましておめでとうございます、ダリウス博士。
珍しいですねぇ、貴方が研究室の外にいるというのは」
大袈裟な一礼をご挨拶をこなしシャンパンを一口。
その動作は完全に優雅な悪役のソレであったという。
「昨年は挨拶らしい挨拶もできずに申し訳ありません。
新しい研究につい熱が籠ってしまいましてねぇ。
そちらはどうです?」
世間話をしつつ、鴨のローストをいただく。
しっかりと脂ののった肉が舌の上で踊る。
「ええ、あけましておめでとうございます。永江さん。
私の顔に何かついてますかね?」
■ダリウス >
「普段の生活習慣というものは変えづらいものです。
ですがそれを尊重する文化もあるわけですからね」
それも個性でしょう、と微笑みながらその様子を眺め
「いえいえこちらこそ。
僕達のほうが日進月歩、相変わらずですよ。
日々サンプルと向かい合うだけの陰々として毎日です」
口にした言葉とは裏腹に楽しげな笑みを返してそう応える
世間話など、こんなものだろう
やがて腕時計を眺め、一端その席を立って
「それでは僕はまだ挨拶するところもありますのでこれで。
お二人とも今年一年がよい年になりますように」
ぺこりと一礼し、白衣の中年は雑踏の中へと消える
ご案内:「学園内新年会会場」からダリウスさんが去りました。
■永江 涼香 > 「い、いえその、うーん……」
あいまいな顔をする。天照大御神の加護を強く受ける涼香の直感は啓示に近く、馬鹿にできたものではない。
だが、流石にそれだけで相手を判別するのは悩ましく……。
「いいえ、なんでもないわ。ごめんなさい」
取り敢えず流すことにする。違和感は持ったまま。
そして、その場を去るダリウスの方を向く。
「それじゃあ、また縁があればお話ししましょう。良いお年を」
ぺこ、とまた礼。
……同時、またしても違和感を覚えたが、それも務めて流す。
「(……どうしたのかしら。もしかして、結構ヤバい人らと話してる?)」
内心ヒヤヒヤの涼香だった。
ご案内:「学園内新年会会場」に雪城 氷架さんが現れました。
■ルギウス > 「まぁ、何かがあったのでしょう。
どうやら私は動物などに好かれにくいようですからねぇ。
餌付けしようとする猫も餌だけとって逃げてしまうんですよ」
餌付け用の費用だけ嵩んでいきます と笑う。
視線はサングラスに遮られて見えないが、表情はずっと笑顔だ。
「良縁悪縁すべてが縁です。
できた以上は、それをどうするかが寛容でしょう。特に、貴女のような方はね」
何かを見透かしたかのような発言の直後に。
「フリット、美味しいですねぇ。
もう少し貰ってくればよかった」
■雪城 氷架 >
「(慣れないなぁこの格好、肩重っ…)」
縁日の浴衣などは着慣れている
それでも晴れ着、振り袖となるとまた随分勝手が違うものである
相変わらず母親や、括流に着付けてもらったので見た目だけは完璧であるが
「おっ、でも料理は美味しそうなのがたくさんあるじゃんか」
上機嫌になり、テーブルに近づくも
加減して食べないとすぐなくなっちゃうからね、という忠告を受けていたことを思い出し、上品につまみはじめる
そんな中知っている顔を見つけるなどして……
「あ、ルギウス先生。あけましておめでとうございます」
ルギウスと離していた少女にも視線を向けて、ぺこりと頭をさげ、ゆらーんと長い髪が揺れる
纏めていないと地面についちゃうのではないかと思うくらい長い
■永江 涼香 > 「え、ええ。そう、ね……」
見透かされたような言葉にうーんと首を捻る。
自分の方が現状を分かってないような感じがして複雑だったのだ。
それで、寄ってきた少女に視線を向ける。確か、過去に一度会ったことがある。
「ああ、氷架、だっけ?あけましておめでとう。振袖似合ってるじゃない」
今日は天照持ってきてないけど、と笑いかける。
確か過去に会った時は、神剣天照の威光を見せてあげたはずだ。
■ルギウス > 「おや、氷架さん。あけましておめでとうございます。
よくお似合いですね。食事中に汚さないように気をつけてくださいね」
笑いながら新しいシャンパンを用意して薦めてみる。
「いかがです?永江さんも。
祝いの酒はノーカウントだと我が神も仰っています」
■雪城 氷架 >
「あれ、会ったこと…ああ!」
思い出した、という風にぽんっと手を打つリアクション
自慢じゃないが頭が良いほうではない氷架である
「本当か?ふふっ、母さんに選んでもらって、括流に着付けてもらったからな~」
褒められれば嬉しいのか、素直に綻んだ表情を浮かべくるりとその場で一回転して見せる
そして…
「あー、あー、いいのか?先生が生徒にお酒勧めて……」
■永江 涼香 > 「ちょっと、度忘れしてんじゃないわよ!」
びしっと指さす。
基本、同学年とかには偉そうな涼香である。
が、その後お酒を勧められるとちょっとしどろもどろに。
「うーん…一応、生徒だし。遠慮しとくわ。
……あ、あっちのもおいしそう!食べて来るわ!」
ひらひらと手を振って駆けていく。
……若干、ルギウスから逃げるようにしながら。
「(なんなんだろ……何の違和感なんだろ……)」
直感。それが中々拭えなかったのである。
ご案内:「学園内新年会会場」から永江 涼香さんが去りました。
ご案内:「学園内新年会会場」に霜月 零さんが現れました。
■ルギウス > 「祝いの席ですよ、細かい事はどうでもいいじゃないですか。
それに異世界の法に照らせば十分に成人していますとも。
……それに若いうちから飲み方を覚えておくのは有用ですからねぇ。
オモチカエリされずに済みます」
くくと笑って、ささどうぞ とお酒を勧める不良教師。
「ええ、存分に楽しんでくださいねぇ、永江さん。
宴は楽しいものですからね。隠れられると大変だ」
■雪城 氷架 >
「そーゆーこと言うから生徒の間でもウサンクサイって言われるんだ…ほら逃げちゃったじゃん。
いいよ、大人になってからちゃんと憶えるから」
走り去る涼香の背中を眺めつつ、オレンジジュースのコップをひょいっと口へ運ぶ
お酒は遠慮、という軽いメッセージである
「オモチカエリってのもよくわかんないけどさ」
隠れられるとってなんだよ…と、
じとっとした怪訝な視線を向けるのであった
■霜月 零 > 「お、いたい、た……」
ゆっくり歩いてくる青年。今は刀も持たず、和装を着こなしている。
彼はきょろきょろ周囲を見ながら歩いていたが、氷架を認めると少し足早に近づいて。
そして、少し硬直した。
「あ…あけましておめでとう、氷架…」
ありていに言って。振り袖姿に見惚れているのである。
途中で我に返り、慌ててルギウスにも礼をする。
「あ、る、ルギウス先生も、あけましておめでとうございます」
■ルギウス > 「胡散臭いのは性分ですよ。
勘のいい子にはどうにも懐かれないんですよねぇ」
ははは、と乾いた笑いをあげ。
「神話の再現。覚えておくと、試練で良い点が取れるかもしれませんよ。
ほら、貴女の王子の登場です。
どうせすか、零さん。緊張をほぐすためにお酒でも」
■雪城 氷架 >
「ああ、あけましておめでとう、零」
此処で会うのは互いに理解っていたような、特に驚いた素振りは見せず挨拶を交わす
普段よりは若干大人びて…見えてるといいな、というような内心は、きっと外には漏れていない
「神話の再現…?」
首を傾げる、何のことかさっぱりわからなかった
もっともこの先生の言うことで、ちゃんとわかることって少ないのかもしれないが
「茶化すなよぉ…って、またお酒勧めてるし」
言ってもダメなんだろうなあ、という諦めにも似た溜め息が小さく漏れた
■霜月 零 > 「神話の再現…?まあ、神話だと酒はいろんなことに使われてるけど、それが関係あるんです?」
ルギウスの言葉に首をかしげる。この場には、彼と自分と氷架。酒を勧められて呑むのは神の常だが、自分と氷架は神性などないはずなのだが。
「……似合ってるな、それ。綺麗だ」
氷架には素直な褒め言葉。実際、一瞬あっけにとられたくらいには似合っていたのだ。
「あ、俺も飲みませんよ。年齢的にアウトなんで」
ルギウスの酒はしっかり断った。
■ルギウス > 「ああ、嘆かわしい。
この場には己を律する事しかできないと言うのでしょうか」
はらはらとわかりやすい泣き真似である。
仕方なしに自分で飲み干す。
まるで水のように。
「私なりの種まきです。
気になさらずに」
■雪城 氷架 >
「新年早々褒め殺すんじゃない」
照れ臭かったのか、グラスに口をつけたまますいっと視線を外す
悪い気はしていないので口元は僅かに綻んでいたが
「嘆くところ違うだろ先生…今年もそんな調子か。
なんか、こういう場に似合わないと思ったけどそうでもないんだな…意外だ」
こう…胡散臭さというかなんというか
華やかな場所には合わないというか…そんなイメージをもっていただけに少し驚きである
■霜月 零 > 「はは、すまんすまん」
小さく笑いつつ、自分もジュースを口にする。
新年早々、とてもいいものを見れた。それだけで一年いい感じになりそうな気がする。
「己を律する生徒は寧ろ教師としては喜ぶところでしょう?」
まあ、この先生は本当に常日頃から胡散臭いため、そこら辺の感覚が逆なのも納得と言えば納得だが。
「種まき、ね……」
この人の種まきとか、正直嫌な予感しかしないのだが。自分らには関係ないことを祈ろう……。
■ルギウス > 「律するだけでは、ダメですよ。
発散させないと破裂してしまいます。宴とはその発散の場でもあるわけです。
それと、少しの冒険 ですかねぇ。非日常でしょう?」
泣き真似なんてすっかりやめて、いつも通りの胡散臭さである。
「私だって、こういう場には顔を出すくらいはしますよ。
何せ舞台に紛れていてもわかりにくいのですから。
役者を間近で見れるとなれば、ファンとしては行きたいものでしょう?」
なんなら、パーティ衣装に着替えましょうか?
と付け足す。
司祭服でわかりにくいが、その体はがっしりしているので絵になるだろう。
「ああ、そうそう零さん。
気が向いたら声をかけてくださいねぇ。貴方用の強化プログラムを用意してありますので。
クリアできれば剣の腕はあがりますよ」
■雪城 氷架 >
「ダメダメ、零はくそ真面目だからな~。
武家屋敷みたいなとこの子供だぞ?言っても無駄だよ」
ルギウス先生の言葉は一理ある、けども甘言は甘言
己に厳しく、という道を歩む武門の家柄にはどうあってもそぐわなさそうだ
…まぁその割に、他人には甘いところばかりある気もするが
「…パーティー衣装?あんの?そんなの、いつもの丸サングラスだけでも十分浮いてると思うんだけど」
いつの間に手にした皿から鴨のローストをひょいひょいと口に運んでいる
■霜月 零 > 「くそ真面目ってお前なぁ……」
苦笑する。まあしかし、否定はできない。
武門に生きる者として、己を律するのは当然の事。そこを他人が見れば、やっぱりくそ真面目になってしまうのだろう。
……その割に、他人に甘いのも事実である。
「え、そんなプログラムあるんすか!?」
だが、剣の強化プログラムにはがっつり食いつく。
……零の剣は、まだ未熟だ。守りたいものを守るためには全然足りない。
だからこそ、強くなる機会には貪欲なのだ。
■ルギウス > 「ありますよ、こう見えても衣装もちなんですからね」
指を鳴らせば、スポットライトが外れたように姿が霞み 再びスポットが当たると服が変わっている。
白を基調にしたタキシード。長髪はしっかりと撫でつけ一つにまとめて体の前に流している。
トレードマークとも言えるサングラスは胸元に刺しているようだ。
「いかがです?レディ」
そして貴族のような一礼。
「ありますよ、もちろん。
命がけからほぼ死ぬまで幅広くプランは用意していますとも」
■雪城 氷架 >
「だってそうじゃん」
ちゅーっとオレンジジュースのストローを口に咥えながら返事をする
とにもかくにも悪気はないらしい…
「…?」
目を擦る
ルギウス先生の姿がぼやけたように見えたからである
で、再び視界が戻ってみれば…なんの手品か魔術かはたまた異能か
その姿がなんとも胡散臭い白のタキシード姿に変わっていた…
「えっ…あ……いかがと言われても、そんなカオだったんだ…」
あっけにとられてしまった
■霜月 零 > 「否定はしねぇけどさぁ……」
肩を竦める。悪意がないのは分かってるので、顔は微笑んでいるが。
「命がけ前提っすか……って、え?」
そして、ルギウスの方を向き直って硬直する。
切れ長の紅い瞳が晒されている。結構美形だ、と言うちょっと間の抜けた感想を抱くが、それ以上に。
「ルギウス先生って、そんな顔だったんすね……」
茫然。初めて見た。素顔を見たという話を聞いたこともない。
「氷架……俺ら、今すっげーレアなもん見てるんじゃねーか……?」
隣にいる氷架に小声で話しかける。
■ルギウス > 「実際にレアですよ。
私の素顔を知ってる方は極々少数ですからねぇ」
得しましたねぇと笑いながら、二人に対して流し目を送る。
不思議な色気のある表情である。
そしてシャンパンを煽った。
喉が動き、嚥下していく。
「貴方は体に染み付かせないと意味がありませんからね。
命くらいかけないと身につきません。
反復でやってもいいですが、長くかかりますよ?」
■雪城 氷架 >
「う、うん……」
「(…なんか……)」
綺麗な顔、整った顔立ちをしている
その眼もどこか蠱惑的な紅い光を讃えて…
ずっと眺めていれば幻惑されてしまうような…一種の危機感を覚えたのか、
その背に何か冷ややかなものを感じて、視線をその眼から離した
「…命くらいって、あんまり軽々しく言うなよなぁ…。
先生なんだからさ、長くかかったっていいじゃん。…ダメなのか?」
ルギウスと、零を交互に見やって
■霜月 零 > 「だよな……」
氷架と頷き合うが、ルギウスの蠱惑的な雰囲気の視線に一瞬気おされるような感覚を覚える。
そして、氷架が視線をずらしたのを受けて、ちょっとだけ、自分の体を氷架とルギウスの間に入れるようにして。
「……命懸けでも、俺は早く強くなりたいんだ。俺はまだまだ弱い。強くならねぇと、守りたいものを守れねぇ」
強い決意を湛えた瞳。握りしめられた拳。
丁度、割って入った形がその守りたいものを示しているようで。
「出来るなら……オレを鍛えてください。ルギウス先生」
■ルギウス > 「心配しなくとも、危害を加える気はありませんよ」
今はね と心の中で続ける。
「その結果、身につかずに剣を置くことになっても?
もしくは帰らぬ人になってもでしょうか?
貴方はそこまで軽々しく命を扱えますか?」
いつものような掌を返したような質問。
いつもと同じ、じっと対象を見つめる仕草。
サングラスがないだけ、余計に全てを覗き込んで見透かすような視線が顕になっている。
「まぁ、それでもなお鍛えて欲しいなら後で私のところに着なさい。
今は宴ですからねぇ。
辛気臭い話をするのも楽しくないでしょう?」
いつもの張り付いたような変わらない笑顔を浮かべて、ついと視線を外した。
■雪城 氷架 >
「………はぁ、だそうだ。
どうせ男なんてその気になったら止めたって聞かないんだ」
はむん、っと大きなローストビーフを口に頬張る
若さだとか、色んなものも手伝うのだろうが
命をかけるという言葉は重い、軽々しく言っていないのは理解る
心配がないといえばそれはそれで、大きな嘘にはなるのだけれど
「信用してるからな~?先生ー」
じぃーっと再び、その顔を見上げるのだった
■霜月 零 > 「……悪い、氷架」
申し訳なさそうに一言。しかし、決意は固いようで。
「やります。命が軽いんじゃない。……重い命だから、守れるようになりたい」
簡単に命を扱うつもりはない。軽くは見ていない。
ただ……自分の力が及ばず誰かを守れないのは、もう嫌だということだ。
「はい。今度向かわせてもらいます」
言いながら、くぴっとジュースを飲み、氷架に笑いかける。
「大丈夫さ、俺は死んだりしねぇよ」
■ルギウス > 「やれやれ、私を信頼するとは世も末ですねぇ。
可愛いお嬢さんの頼みです。最悪は死の体験で済むようにしましょうか」
くくくと笑って胸元のサングラスをかけた。
胡散臭い紳士の誕生である。
あと、死の体験して無事かどうかは別問題。
「さて、喉が渇いてきましたねぇ。
どうです一杯?」
しつこくお酒を勧める教師。
■雪城 氷架 >
「胡散臭あ……ルギウス先生はその笑い方直したほうが絶対いいって…」
くくく、とか
悪人の笑い方である
「はいはい、いいよ。
私は零のこと支えてくって決めたんだし、反対しない。
剣を振ってく以上は、強くならなきゃいけないものなんだろうし、多分」
気づけば手元の皿と手近テーブル(?)の上は空である
話しながらいつの間にかすっかり胃袋に収めてしまったらしい
ついうっかりで、バツが悪い
「あ、私ちょっと友達探してくるから、またな」
わたわたと、少し慌てるようにしてその小さい背丈は雑踏へと紛れていった
ご案内:「学園内新年会会場」から雪城 氷架さんが去りました。
■霜月 零 > 「まあ、うさんくせぇよなあ」
実際、胡散臭いのは否めない。それはそれとして、がんばろうと誓う。
……結局。あの日の二の舞はもう嫌なのだ。
「剣士である以上、な。
……それ以上に、その、なんだ……」
ちょっとどもって。
「……お前を守るためにな」
小声。これは聞こえなかったかもしれない。
「おうよ、そんじゃまた後で」
氷架に軽く手を振って見送り苦笑。相変わらず、よく食べる。それがまた好ましいのだが。
「……でも、酒は飲みませんからね」
ルギウスにはジト目である。
ご案内:「学園内新年会会場」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■ルギウス > 「お酒の力を借りて、いつもより大胆に攻めれば面白いでしょうに。
残念ですよ」
面白いのは観ている観客であるが。
「ええ、機会があればまた後ほど。
……そういえば零さん。あちらに氷架さんが好みそうな鴨ローストがありましたよ。
私もいただきましたが大変に美味でした。どうです、もっていってあげては。
ついでに、飲み物もね」
■伊都波 凛霞 >
「あれっ!?こっちのテーブルもう料理ないのー!?」
慌てたような様子の声と、ぱたぱたと少し慌ただしい足音
「はぁ、式典委員会のお手伝いも楽じゃないなぁ…。
ごめんね、すぐにお料理追加するから───」
綺麗さっぱり片付いたテーブルを手際よく拭きあげ、開いたお皿を重ねて肘の裏で抱える
「あ、あけましておめでとうございます、ルギウス先生。
それと…ええと」
テーブルに近い二人、一人は名も知らぬ男子生徒だった
■霜月 零 > 「そういうのはまたズルでしょうよ……」
嘆息。まあ、実際零はそれくらいした方がいいのかもしれないが、くそ真面目なのであった。
「え、マジですか。……ああ、あれは確かに」
鴨ローストの方を見る。成程、確かに氷架が好きそうだ。
と、思っていたら女子が走ってくる。
「ああ、えっと、あけましておめでとう。
俺は霜月零。アンタは?」
■ルギウス > 「ええ、あけましておめでとうございます、凛霞さん。
食いしん坊が食べつくしてしまったようでしてね。
助かりますよ。
私も後ほどに厨房に向かいましょう。間に合わせでもよいのでしょう?」
何事もなかったかのように話を続ける。
まぁ、自分の食べる分の料理はちゃっかり確保しているわけだが。
■伊都波 凛霞 >
「霜月……?」
ぴたり、と一瞬だけ思案に言葉が止まる、が
「零くんね。あけましておめでとうございます。
私は三年の伊都波凛霞───へぇぇ…食いしん坊が…すごいね…。
大丈夫?お腹減ってない?すぐ運んでくるからー」
ぱたぱたと華麗に雑踏を避けながら、テーブル間の料理が均等になるように皿を運んでゆく
誰ともぶつからず、最短距離を最適な動きで移動している───
「ふぅ…あ、いえいえルギウス先生はお気を使っていただくなくても?
せっかくの胡散臭い白いお召し物が汚れてしまうかもしれませんしー」
以前のこともあってか、ルギウスのことはよく思っていない様子であった
■霜月 零 > 「伊都波、凛霞な。ああ、大丈夫。俺もすぐ別んとこいくから。
ちょっと、その食いしん坊に旨そうなの持ってってやろうと思って」
笑っていうが、内心は驚愕している。
「(……あの高速で、最短距離を無駄なく適切に動いてやがる。アイツ、間違いなく心得があるな。しかも……俺より、強い)」
その技量に感服しつつ、二人に軽く礼をする。
「俺は行きますんで。ルギウス先生、今度お願いします」
稽古を頼む、と言った上で、その場を後にする。
鴨ローストとジュースを持って、氷架のところへ向かうのだろう。
ご案内:「学園内新年会会場」から霜月 零さんが去りました。
ご案内:「学園内新年会会場」に斎藤 朱莉さんが現れました。
■ルギウス > 「ええ、また何れ」
手を振って零を見送った。
そのまま手に持った料理に舌鼓を打ちつつ。
「必要ならエプロンでもコック服でも着ますとも。
まぁ、必要がないなら大人しくしていましょうかねぇ」
趣味:料理でプロ並ではあるが、よく思われていないならそれはそれ。
手を振るう機会はまだまだあるものだ。
「それで、妹さんの様子はどうです?
お元気ならそれでいいのですがねぇ」
■伊都波 凛霞 >
「(ふーん…)」
駆けていく様子の零の背中を眺めて
重心の通った綺麗な走り姿なのが和装でもよくわかる
武道の心得がある人間が多いけれど、彼は初めて見たな、なんて思いつつ
気になった霜月という名前、確か───
「残念ながら人手は足りてますから!
悠薇は………いなくなりましたよ。まぁこの会場のどこかにいるかもですけど」
矛盾した答えを返しつつ、とりあえずお手伝いは一段落
テーブルの近くに落ち着いて、新しいグラスを手にとった
■斎藤 朱莉 > 「ルギウス先生と…伊都波凛霞だったか。あけましておめでとうございます」
そう歓談しているところに、現れるグラマラスな教師。
あまり人気のない政治思想史などの講義を受け持っているので凛霞が知っているかはわからないが、ルギウスは教師同士で知り合いである。
「伊都波は手伝いまでこなしているのか。流石優等生、と言った所だな」
■ルギウス > 「おや、斉藤先生、あけましておめでとうございます。
飲んでますか?」
笑いながらお酒を用意する。
なにダメならまた自分で飲み干すだけだ 大した問題ではない。
「なるほど。“いなくなり”ましたか。
見かけたら私も声をかけるようにしましょう。
家出で変な場所にいってしまっては大変ですからねぇ」
■伊都波 凛霞 >
「年始から動ける式典委員があんまりいなかったんですよぉ…。
改めてあけましておめでとうございますっ」
ふかぶかーっと礼を返して
「ルギウス先生…何か知って…るわけはないですよね」
そんな単純な『いなくなる』だったら苦労はしていないのだから
「ともあれ新年会ですから!
先生達も無礼講で楽しんじゃってくださいね♪」
■斎藤 朱莉 > 「いいえ、まだ。それでは一献いただきましょうか」
ルギウスから酒を受け取り、くっと飲み干す。いい飲みっぷりである。
「いなくなる、とは穏やかじゃないですね。
伊都波、何かあったのか?」
アタシに出来る事ならいくらでも手伝うぞ?と心配そうに。
■ルギウス > 「ええ、無礼講らしいですからね。どうぞどうぞ。
まだまだお代わりはありますよ」
どうせ酔いつぶれないだろうと見越した酒量である。
「まったく知らない、というわけではないのですがね。
全てを知っているかといわれるとそれもNOが正直なところですか。
何をもって最善とするか、貴方と彼女では前提が違うのでしょうねおそらくは」
いつもの顔で、それだけを告げる。
「さて、私は少し席を外しましょう。
あちらにからかい甲斐がありそうな方が見えていましてねぇ。
いや、他の方には少しは自制しろと言われているのですが こればかりは性分でして」
ご案内:「学園内新年会会場」からルギウスさんが去りました。
ご案内:「学園内新年会会場」にライラさんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「あ、いえお気になさらず…。
家庭内の問題、のようなものなので、はは…」
小さく笑って誤魔化すように、ジュースを口へと運ぶ
「またよくわかるようなわかんないようなこと言って…
なんであんな人が、ここの先生なんだろ……」
ルギウスの後ろ姿を見る目線は冷たい
彼という人間の本質に触れてしまったことがある以上、
どんな言葉どんな態度でいようが、何一つと信用することは難しいのだった
■斎藤 朱莉 > 「ありがとうございます。酔わない程度に楽しませていただきます」
言いながら、またきゅっと一杯。人狼ゆえか、結構酒に強かったりする。
「……そうか。あまり家庭の話に口を突っ込むのも難だしな。だが、お前も必要なら人を頼っていいんだからな。アタシとしちゃ、お前は何でもかんでも自分で抱えそうで心配だよ、伊都波」
そう言って頭をくしゃっと撫でようと。
「まあ、確かに胡散臭いところはあるが、能力は確かだ。まあ、胡散臭いけどな……」
ルギウスに礼をして見送った後、苦笑気味に漏らす。
朱莉にしても、やっぱりルギウスは胡散臭いのであった。
■ライラ > 我が物顔でやってきたのは、豪奢な黒いドレスをまとった銀髪の美女。
片手にはシャンパンをもち、一見して教師っぽいが生徒である。
「ここなら、やや落ち着いて食事ができそうじゃな。
立食形式とは言えパーティは実に久しい。
騒がしくはあるが、それもまた良いものじゃのう」
ご案内:「学園内新年会会場」からライラさんが去りました。
ご案内:「学園内新年会会場」にライラさんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
「あははーよく言われるけど案外そんなこともないんですよ?
ちゃんと相談に乗ってくれる友人なんかも、いますから」
撫でられれば流石に照れくさそう
18ともなれば親に頭を撫でられることもそうそうないのである
「次々色んな人が来るなぁ…
この島って本当に住んでる人が多彩で飽きませんよねー…」
とりあえず人の形をしているだけでも視覚的にはまだまともである
人の形すらしていない住人だって結構いるのだ