2015/06/05 のログ
ご案内:「とある廃墟」に害来腫さんが現れました。
害来腫 > 【スラムの外れ、かつてロストサインと公安率いる大きな戦いの一つがあった廃墟】
【今はもう人とも訪れなくなって久しいその瓦礫の中に、かつての面影から這い出したよう、佇む一人の影がある。】

…成程、そういう事か
【<<害来腫>>、かつてロストサインの工作員であった男が、周囲に無視を纏わせ一人何かをしている】

害来腫 > 【『室長代理』の命を受けた男は、ここ数日、能力を使い例の異能を暴走させる薬の出所を探っていたのだが…】
【結論から言えば、目的の出所は存外早く突き止める事が出来た】
【歯に衣着せぬ言い方をすれば、男から見れば彼女の行動は余りに迂闊なのだ】
あんなに目立つように動いちまって、デスクワークでついた肉がご自慢の脳まで鈍らせてんじゃねえのかねえ
【悪態をつきながら、引き続き蟲を使い西園寺の動向を監視、盗聴する】

害来腫 > 【引き続き監視を行うも、後の彼女がすることといえば部下を詰るか、一人聞き取れないほどの声で呟くのみ】
さてさて、室長代理からの依頼はこれでほぼ完了だが…
どうせなら、もう少し使えるネタがないか探ってみますか…っと
【邪な笑みを浮かべ、蟲に引き続き西園寺を見張らせる】

【西園寺と害来種の不仲といえば、公安ではほぼ知らぬ者はいないほどに互いを憎み合っていることで有名だ】
【さもありなん、西園寺側から見れば片やその存在を消したいほどに憎んだロストサインの残党が】
【公安でいけしゃあしゃあと生き延びている等我慢できる筈もなく】
【男も男で、自分を今のような体にした原因が間近にいるとなれば、いつ復讐してやろうかと】
【その時を心待ちにしていた】
【そんな男に、ようやく復讐の機会が訪れたとなれば】
【その喜び様も頷けるというものである】

害来腫 > ひ、ヒヒヒ…!!あのキャンキャンうるせえ犬もようやく
静かに出来そうだな…ま、これであの頭でっかちもわかるだろ
妄信だけじゃ、こういう組織じゃ長生きできねえってことをよ
【下卑た笑い声を上げ、どうやればあの女を一番深い】
【どん底へ突き落とせるか、考えを巡らせる…が】
ん?あれは…
【西園寺の動向を引き続き監視していた蟲が、偶然視界の端に女性らしき人物の顔を、一瞬だが捉える】
【ほんの一瞬、だが、その一瞬で十分だった、なぜならその顔は、以前にも一度見た事があり】
【何より、復讐の対象の身近であろう人物なのだから】
…く、クヒヒ!!ヒヒヒヒヒ!!!人間ツキが向くときはとことんだなあ…

害来腫 > 【その後もしばらく蟲を使い、監視していたが、やがて何の収穫もなさそうなのを悟ると】
【廃墟を後にした】

ご案内:「とある廃墟」から害来腫さんが去りました。
ご案内:「Free2」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > (静寂に佇む魔術儀式用の一室)
(冷たい空気が肌を撫でる中、呼吸を整えて瞑想を済ませれば
鞄の中から一式のタロットデッキを取り出せばシャッフルし始める)

(円を交えるように廻しながら、最後にはカードを纏め
扇状に広げた中から一枚そっと引けば――……明日の流れをそっとカードから聞き出す)
(【the moon】の逆位置)
(紅いザリガニが上に目立つ)

『明日は……運気自体が不安定ですわね
元々、最近は水星の逆行最中でもありますし、ささいな行き違いから誤解を生みやすく
ストレスも溜まりやすく神経もやられやすいですし、小さなミスが堪えますわ
やる気はみなぎりそうですし、素早く行動したいかもしれませんけど……
少し落ち着いた方が賢明かしらね?
イライラしたり、ストレスのたまっていらっしゃっていたり、鬱な方は尚更に

この日は、嫌な事があったりストレス等でイライラしていても
『良い事』を信じて進むのが良さそうですわ
良い事、というのは目先の楽しみでも
自分の長所でも構いませんし、未来への希望でも良いですわ

そして、人との会話を楽しむ様にするといいかしらね?』

アリストロメリア > 『……何だか、やる気やアイディアには恵まれそうですけれど
気分と楽しい事が一致しなくて戸惑いがあったり
自分の中に勢いややる気はあっても……何だか空回りしたりしそうですわ
もしかしたら、過去の嫌な出来事を思い出したりしてしまいそう
あまりそう言った事に引きずられず
なるべくよい意味で前を向いて少しづつ進める方が良さそうですわね』

アリストロメリア > (占いが終わればカードをしまい、部屋からそっと去って行った)
ご案内:「Free2」からアリストロメリアさんが去りました。
ご案内:「カイゼリア」に五代 基一郎さんが現れました。
五代 基一郎 > 『値段その相応程度でそれなりの味が食えるイタリアンなファミリーレストラン。それがカイゼリア。
ギリシャ等問わず歴代皇帝の写真が額縁に入れられ並べて飾られており
内装からあすればかつてのプロイセン帝国を思わせる装飾であるというのにメニューはイタリアン、しかもドリンクバーもある完全にファミレスである。
そこの予約席に男はいた。』

ご案内:「カイゼリア」にレイチェルさんが現れました。
五代 基一郎 > 『財布にも優しいなぁと思いながらメニューを開きながら待ち人を待つ。
もっとも考えていることなど件のことであり、フォッカチャが安いとかそういうことではないのだが』

五代 基一郎 > 『そして件の人物が現れれば、店員が案内してくれるだろう。もっとも案内された先にいた男は立てていたメニュー越しに手を挙げての挨拶だったが』

何にする?とりあえずドリンクバーでいいかな

レイチェル > 定刻より1分ほど後。遠目にクロークを纏った少女の姿が
見えてくることだろう。

「待たせたな、五代先輩」
常日頃、先輩に対してこのような呼び方はしない
レイチェルであるが、
五代に対しては一目置いているのか呼び方だけは
しっかりしている。
とはいえ、口調はいつも通りなのだが。

「ドリンクバーで構わねぇぜ」

五代 基一郎 > いいさ。いつも忙しそうだしなラムレイさんは。
まぁ立っててもしょうがない座って座って

『では、と店員にドリンクバー2つとビスマルク風ハンバーグセットを頼みメニューをメニュー立てに納めた』

さてと。まぁ呼び出した用件はわかってるよね。
強制捜査なんてきな臭いことになってきたなぁ……

レイチェル > 勧められて、ようやく椅子に座る。
「じゃ、遠慮なくそうさせて貰うぜ」
言葉通り、どかっと無造作に椅子に座るレイチェル。
そうして頬杖をつき、五代の顔をじっと見る。
「きな臭いどころの話じゃねーぜ。誰が提案したか
 しらねーが、ありゃただ事じゃ済まねぇだろうな」

五代 基一郎 > 「そうだなぁ……まぁ、西園寺偲さんってところだな。本人かどうかさておき。風紀の中でも息のかかった人間が妥当でしょ」

そう応えつつ、向いにいるレイチェルではなく。
レストラン内オブジェでもある帝政時代に作られたと言われる黒い甲冑に目は行っていた。
真贋はさておき、こんなファミレスによくあるもんだと。

「昨日西園寺君から直接お呼びがかかってね、この一件では指揮執らないでくれってお願いされたよ」

レイチェル > 「まー、やっぱそうなるか」
腕組みをして、小さく唸り。
「五代先輩は、色々知ってそうだな。西園寺偲のこと――
 ――って待て、指揮を執らないようにお願いされただぁ?」
流石にその言葉には顔をしかめる。

五代 基一郎 > レイチェルが対面の男に対し、顔をしかめた直後。
おまたせしました、と店員がドリンクバー用のグラスとビスマルク風ハンバーグを持ってきた。
ソーセージの盛り合わせがハンバーグにのった、どこがビスマルクだというメニューが湯気を立ててテーブルに置かれる。
付け合せの野菜のコーンがこぼれそうなぐらい多い。

「昔の部下だったしそれなりには知っているさ」

すると自分用の、という風に手近な方のカップを取って席を立った。
ドリンクバーに行くのだが、という風にレイチェルを見て促し。
そのまま話し続けた

「引き受けようが引き受けまいが招待に応じたんだ。この時期渦中の公安副委員長と警備部の人間の密会。
彼女のことだから画像でも音声でもなり記録とって俺の動きを封じるさ。スキャンダルだしさ」
氷のボタンを押すと製氷機からガラガラ音を立てて砕氷がカップに注がれた。
そのまま隣に置いてある緑茶の大型ボトルを手に取り、カップに見たしまず一杯目のドリンクを造り上げた。

「元々うちは上の命令なしじゃ動けないのに用意周到なことだよ」
最も本当にそうであったならここにはいないのだが。
マナーが悪いが気にした風でもなく注がれた緑茶を一口啜り、レイチェルを待った。

レイチェル > 「なるほど、元部下……ね」
促されて席を立つ。そのまま、風変わりなオブジェ等に
視線を奪われながらも歩いて五代についていき、
小声で話を続ける。

「話したのは、指揮を執るなってことだけだったのか?
 そうじゃねーだろ? いやまぁ……昔の部下だしな、
 プライバシーってのもあるだろうから言いたくねー事は
 言わなくてもいいけどよ……」
小さく溜息をつきながら、レイチェルはそう口にした。
そうして五代に続き、レイチェルも紅茶を注ぐと、その場で一口、少しだけ啜った。

五代 基一郎 > 「執行部時代のね、優秀だったよ。堅実で思慮深く用心深い。才媛とも言われてたな」
少し思い出話の続きのようにレイチェルの声に合わせた音量で語り、またテーブルまで歩いていく。
よっこいせ、とまでは言わなくともどこか気だるげにカップを置いてハンバーグの前に座りナイフとフォークを取った。

「大体そんな昔話とお願いだけだよ。彼女もよく気付いている。
現状風紀委員の刑事課もだが独立愚連隊というよりほぼ烏合の衆っていうのが現状だ。
レイチェル君さ。君は元々独立して動く方だけど、こと最近は誰かと纏まって動いてはいないでしょ。」

佐伯さんとの行動とかはまた別ね。と付け足しつつソーセージをどける。
ハンバーグを切るにはちょいと邪魔だった。

「よく考えてごらんよ。強制捜査、どう考えても行った先ではあの異能の西園寺偲が指揮を執るんだ。
防衛に専念されたらいくら腕っぷしが強い連中が攻め入ったって頭いなけりゃ大体において勝ち目はないよ。
彼女、君に勝つつもりのようだしね」

レイチェル > 「堅実で思慮深く用心深い……確かにまー、今の手腕を見てても
 その才能は感じられるぜ。けどよ……今のあいつのやってるこ
 とは、どう考えても異常だとオレは思うぜ。何か思惑があ
 ったとしても、だ。あんた、元部下があんな事しててどう思ってんだ……? 
そいつが聞きたくてたまらねぇ」
紅茶を一口。そしてそんな事を漏らし。

「まぁ……確かに単独行動が多いのは認めるぜ。その通りだ。
 烏合の衆ってのも、悔しいが的を得てるぜ。もし行ったところで、確かに勝ち目は薄いかもしれねぇ。五代先輩、あんたが指揮を執ってくれないってんならな。でも、だからと言って、ただ傍観してるのはオレには無理だぜ」
腕を組み、じっと、真剣な表情で五代の方へ視線を送る。

ご案内:「カイゼリア」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「カイゼリア」にレイチェルさんが現れました。
五代 基一郎 > 「連絡局解体の生贄としては丁度よく用意された人柱ってところでしょ」
そのまま切り分けられたハンバーグを一口。ここのハンバーグはソースがうまい。
咀嚼するとソースの味がよくわかる。肉はまぁ……値段相応だろう。

「派手なデモンストレーションに目を奪われがちだが君の言う様に異常だよ。
公安の副委員長が違反部活動の頭のような杜撰な悪さしてるんだ。
職務を逸脱どころじゃない。大なり小なり今回の異常性は大体の人が感づいてるさ」
添え物のの山のようなコーンを、スプーンですくって口に運ぶ。

「あぁそれはわかってる。だから今回君には表だって出てもらいたいけどお願いできる?」
君は何か頼まないの、俺の財布だから気にしないでいいよ?とも付けつつ

レイチェル > 「…………そうかよ」
長い沈黙の後、ぽつりと、途切れていた会話を繋ぐ。
それは彼女からすれば、望んでいた類の言葉ではなかった。
不貞腐れたように、レイチェルは紅茶をぐい、と飲み干す。

「ああ。そこらをほっつき歩いてる犬猫だって気がつくってもんだぜ。それでも、だ。あれに対処するよう動く奴らがあんまり居ないように感じてな。相手があの西園寺だから、ってのもあるのかもしれねーが、それが歯痒くてな。単独行動してたのも、どうしてもそれが見過ごせなかったからだ」
溜息をついて、顔を俯ける。

「表立って、か。派手にやってくりゃいい訳か?」
そうこなくちゃな、と言わんばかりにレイチェルは顔をぱっと上げる。

注文を勧められたレイチェルは、
そういうことなら、と一度はしまわれたメニューを取り出し、
じっと写真を見つめる。はっと目を開き、五代の方と写真を
ちらちらと交互に見ながら、
やがて彼女にしては珍しく遠慮がちに口に出した。
「……特大カイザーパフェ一つ」