2015/08/23 のログ
ご案内:「面会室」にシインさんが現れました。
ご案内:「面会室」に四十万 静歌さんが現れました。
■シイン > 今日もまた面会者が来ているとのこと。
看守の手伝いを受けながら、牢に入る前の黒衣の服装に着替え、一人。
いや、正確には三人だが、一人で面会者を待つ。
誰が来ると教えては貰えずに、部屋の中で待つしかないわけだが。
講義を聞きにアスティアが来るだろうか。
はたまた、暴君の姉上だろうか。
ダリアはこの前に来たからないとして、やなぎの可能性も捨てきれない。
一つは歓迎。一つはお断り。一つは拒否。
そんな気持ちが渦巻く中で、面会者を静かに待つ。
■四十万 静歌 > ――面会室へ通される。
ゆっくりと姿を現し、
微笑を浮かべながら対面に座る。
「――どうも、シイン先生。」
静かに、いつも通りに其処いて、
普通どおりに接するだろう。
「――こういう所初めてなんですけど、
何か幽霊でそうで怖いですよね……!」
そして、最初に出た感想がこれだ。
■シイン > 面会室の扉が開いて、入ってきた者に驚く。
まさかまさかの予想外だった。
来る可能性は、無きにしもあらずではあるが、それでもだ。
「いや、まさか、静歌。
君が来るとは思わなかったよ。」
「幽霊は出ないが、普通はこんな場所に善良な"一般人"が来ることはないからな。
犯罪者に、その身内ぐらいか。」
■四十万 静歌 > 「被害者と加害者ですからね。」
あはは、と笑って。
「本来はダメなのでしょうけど、
約束しましたし、必要だと思ったので
ちょっと無理をいってなんとか許可してもらいました。」
そういって
じっと瞳を覗きこむようにみて。
「――いけませんでしたか?」
と首を傾げるだろう。
■シイン > 「ダメどころか、禁止ものだと思うがな。
いくら約束と言っても無理は――」
"良くはない"
言葉はそうに続くはずだったが、覗きこんでくる瞳に捉えられて。続くはずの言葉は止まり。
「――私が決めることではないからな。
君が決めて、判断したのなら誰も何も言えまい。」
無論、それは私であろうとも。そう後に付けて。
逆に覗きこもうとするだろう。
以前とは違い、幻影を見るのではなくて、四十万 静歌を見るように。
■四十万 静歌 > 「――そうですよ。
だから、来たんです。
まぁ、罪も認めて態度も悪くなかったからってのもありますけどね。」
だから半分はシイン先生のお陰ですよ?
と笑う。
「――それで、
ちゃんと、私が見えますか?」
そして、きちんとみようとするのであれば、
首を傾げるありのままの彼女が見えるだろう。
特別な特徴もない整った顔立ちの、
否、四十万静歌という女の顔が。
――確かに似た所があるかもしれない。
――捉えどころのない、
――だからこそ見出してしまうような顔が。
■シイン > 「ふっ、見苦しく悪足掻きをするより。
素直に罪を認めて、罰を受けた方が利口だろう?」
堂々と観衆の前でいう始末。
この程度で咎めようと、何も言って来やしないだろう。
事実なのだから。
「君のことか、……そうだな。」
真紅の瞳は細くなりながら、じっと、決して逸れずに。
四十万 静歌を見ている。
そして"見えたのだ"
先に見てた顔とは別物と称してもいい精悍な顔立ちが。
いや、別ではない。同じだが、同じではない。
「――それが君の顔か。今まで見てたのは偽装か。
…幻影とは自分でよく言ったものだな。」
意図して言った言葉ではないが、これでは本当に幻影を追ってたことになる。
■四十万 静歌 > 「――恐らくは出てはこれるでしょうね。」
決着はまだついてないようだが、
いい加減そろそろ決着はつくだろう。
――調べることなんて、もう何一つないのだから。
全ては明らかになっている。
後は結末の結末を残すだけだろう。
「――偽装というほどの事ではないですけどね。」
そして、シインの言葉に、
人さし指を口元にあててそういった後、
「――私の顔は、その人の想いを反映させすぎますから。
ご覧の通りに。
良く見れば違うと気づけるんですけどね。」
とふんわり微笑んで――
「つまらない顔でしょう?」
と首をかしげた。
■シイン > 「何かしら科さられるとは思うが出れるだろうな。」
これが加害者が、もしもだが罪を認めずに早期に自首をせずに。
逮捕されるまで逃走してたとしたら、話は変わるのだが。
今回の場合は早期自首なこともあり、決着もまた早いだろう。
つまらない顔。
そんな言葉に、否定を指す意。
首を数回左右に振り
「いいや、顔につまらないも、たのしいもないよ。
そこには個人個人。一人一人別々の顔があり、どれも素敵なものだ。」
「静歌、君の顔もまた素敵なものだよ。」
素直に彼は彼女へ言葉を送った。
■四十万 静歌 > 「――ま、その辺りは、
私から特にいう事はありませんよ。」
そして、科される事、結末の結末について、
どんな結果が出ようと、
私に言えることはない。
嘆願するなどはあるのだろうが、
元より嘆願するくらいなら――
正直に話したりもしはしないのである。
そして、素敵なものだよと、いわれると、
少し嬉しそうに笑って、
「ありがとうございます。」
と、頭を下げる。
「――とりあえず、
私は顔を見に来ただけなのですが、
思ったよりも元気そうでよかったです」
なんていうだろう。
■シイン > 「それでいい、私は私に科された罪を受け入れるだけだ。
それが、私に出来る償いの一つだろう。」
どんな罪であろうとも受け入れる。
考えは未だに変わらずに、受け入れて償う。
そこからだ、償ってようやく前に進める。
それまでは、幾ら道を進もうにも進めない。
自分の為にも、相手の為にも、正しき道に進む為にも。
顔を褒めただけ、それで頭を下げる彼女。
なんと律儀なのか。
「私は当たり前のことを言っただけだよ。
だから頭など下げないでくれ、な?」
若干焦ってるようで、
「ん、まぁ、私は元気なままさ。
一つだけ問題を抱えたままだが、君とその周りの者に迷惑をかけるつもりはない。
安心をしてくれ。」
■四十万 静歌 > 償いの一つの言葉にやわらかく微笑みつつ、
頭を下げるなといわれば、頭をあげるのである。
「当たり前でも、
嬉しい言葉ではありますから、
ありがとう、でいいんですよ。」
とクスッと笑って、
「まぁ、迷惑といっても、
私に出来る範囲ならあまり気にしませんけどね。
……
よかったらどんな問題かおしえていただけませんか?」
と、首をかしげて聞くだろう。
■シイン > 「ふぅ、君は本当に誠実で優しい娘だな。
静歌の婿となる者はさぞ幸せになるだろうな。」
これは冗談ではなく、本気で言ってたりするのだが。
彼女はどう捉えるだろうか。
そして、自身の問題について、静かに口を開き。
「――龍。
私の身体には元から呪いとして刻まれていた。
それが龍だ。
呪いはいつしか、災いを呼び起こす。
どんな形であれ、必ず。」
細かな詳細は看守の前では流石に言えなかった。
滅びを招くなど、誰が言えるだろうか。
■四十万 静歌 > 「そ、そんな事ないですよ、
いいお嫁さんになれたらいいなとは思ってますけど……」
真っ赤になって照れた様子で、
もうやだーというように、
ぱたぱた手を動かして――
問題を口にすると、
真剣な眼差しでみながら、一つ頷いて。
「……こういったら、なんですけど……
それは魔術的なものなんですか?」
と、不意に首を傾げてたずねるだろう。
■シイン > 「そんな謙遜することはないよ。
いいお嫁さんになれるさ、その相手がさぞ羨ましいよ。」
相変わらず、このような話題には弱いのだと。
真っ赤になっている様子を見て笑みを溢す。
そんな笑みも、直ぐに解けて、話題は切り替わり。
「…さぁ?私は魔法と魔術の類は点で駄目でな。
だが少し違うとは思う。魔術や魔法に類されない部類だ。
この呪いは感染したとも言っていいか、悪質だろう?」
■四十万 静歌 > 「も、もう、何いってるんですかーーー!」
そんな事いわれたらまっかっかである。
さておき。
「そうですか。
感染した呪いですか。」
少し指を顎にあてて考えて――
「そんな呪い、本当にあるんでしょうか?」
なんて、ふと、そんな言葉を口にした
■シイン > 「はははっ、すまないすまない、調子に乗りすぎた。」
ついついからかってしまうのは、彼女の反応が分かりやすいという点と。
反応が可愛らしいのが原因だ。許せ、静歌。
「本当にあるのかどうか、か。
実際に私が龍となった原因となる物を身体へ埋め込めた奴が、それを言ったからな。」
"その呪いは貴方が引き寄せた"のだと。
「未だに全てに通じてるわけではない。
だから何が正しくて、何が間違ってるのか。
正しい答えを導き出せない。」
■四十万 静歌 > 「もう、私でからかわないでください。」
ぷんぷんですよといわんばかりに、頬を膨らませて、
「まぁ、それじゃあ、実際分からない情報なんですね。」
ふぅん、とちょっと考えをめぐらせて――
「――呪い、というものは色々ありますし、
様々な形がありますが、
大体において、それは人の心のあり方に関係してるんですよ。」
と、目を真っ直ぐ見ていうだろう。
■シイン > 「いや、でも、本心だぞ?冗談ではないからな。」
さらっと、思いとして伝える。
頬を膨らませてて、もし手が届くなら、頬に手を添えて押したい気分でもある。
「ん、…心のあり方か、それには納得が行くな。」
黒から白へと変色した時が分かりやすい。
あの時は心が満たされたから。
話したことでスッキリしたとも言える。
「黒から白へ、それもまた心のあり方によって炎が変色したのだろう。
だが、炎の効果は依然として黒の時と変わらず。」
今ではどうだか、試せないからわからぬが。
■四十万 静歌 > 「もーもーーーー!」
真っ赤になっていやいやと頬に手をあてて、
左右に首を振る。
そして、こほんと、落ち着いて、
顔はまだ紅いままに、
「黒から白になったなら、
きっと、呪いはもう解けているんじゃないですか?
とはいえ、また炎が黒く染まる時、
また呪いが始まる。
つまりは……未来へ進む力がある限りは大丈夫ですよ。
破滅を望む心が破滅へと導くとか、
そんな感じなんじゃないでしょうか?」
なんて、首をかしげるだろう。
■シイン > 「未来へか。
確証は得られないが、言葉としての説得力はあるな。
再び黒に染まる時、そんな時が現れないことを祈ろう。
気持ちを強く持てば大丈夫と信じてな。」
かのグランドマスターのおかげで。
呪いの進行も現状は遅れている。
解決するまでの時間は用意して貰えたのだ。
友好的に活用せねばなるまい。
もし、彼と協力していると知られたらとんでもないことになりそうだが。
その時はその時だろう。
真っ赤にして、顔を染めている彼女を。
ようやく真っ直ぐに見ることが出来た彼女を。
素顔を見つつ思うのだ。
「…本当に早まったな、私は。」
それは撃った事だろう。
説明などせずとも、察しが良ければ簡単に分かるだろうか。
■四十万 静歌 > 「――ま、この辺りは詳しい人に聞いたほうがいいですが。」
顎に人差し指をあてて、一つ頷き――
「そこまで大きく外れていることもないと思いたいですね。」
とふんわり笑って、
続く言葉に、
静かにまぶたを閉じて――
「ええ、そうですね。
やってしまった過去は塗りかえれない。
ひょっとしたら、
普通に笑い合って私を見る日が――
何の障害もない幸せな日常が、あったのかもしれませんね――」
と、淡い笑みを浮かべる。
――今にも消えてしまいそうな儚い笑みを
■シイン > 「うむ、この場所から出所次第、聞きに行くつもりだよ。」
脚を組んで楽な体勢を作り、座椅子に身体を預けて。
「どの程度が当たっているのか、その時に聞くとしよう。」
小さく笑い。
もし違ってたとしても問題はない、と。
合ってれば、合ってたで。
"何か特別なモノでも送るとしよう"
彼女の言葉に笑みを見せながら続いて
「そうだな、過去は変えられない。
過去から起きた出来事で未来を変えることも出来ない。
だからこそ、罪を償って、向き合うしかない。」
彼女の淡い笑みは、掴んでしまったら消えてしまいそうで。
触れるのも恐ろしくなるぐらいに。
「――静歌。もし良かったらでいいが。
私が出所したら、付き合ってくれないか。」
風情も何もあったものじゃない。
そんなのは重々承知しつつ、デートの誘いといった所だろうか。
■四十万 静歌 > 「――それはそれは。」
どんな結果がでるか楽しみですね、
なんて笑って――
大人しく口を挟まずに、
シインの言葉をきく。
そして、付き合ってくれないかとの言葉に。
「そうですね。
“友達として”なら構いませんよ。」
と微笑むだろう。
「ちゃんと向き合って――
ちゃんと償い続ける限りにおいてはですけど、
いわなくても、シイン先生ならうまくやるでしょうし?」
とじっと上目遣いにみながら
■シイン > 「あぁ、最初から"友達として"の意味だよ。
"彼氏彼女の関係"は高望みし過ぎさ。」
君には君に、もっと相応しい相手が居るだろう、と。
「上手くやれるかどうかはさておいて。
期待に応えられるように、私は私なりの道で償うよ。」
その上目遣いは狡いからやめてくれ。
最後にそんな言葉を後付けた。