2015/08/24 のログ
四十万 静歌 > 「たとえそうなるとしても――
 今はまだあまりにも壁が多すぎますしね。」

これから次第でしょうね、
何もかも。もし、それを望むなら茨の道より険しいでしょうがとの言葉を飲み込んで、

「まぁ、自分なりの方法でしかありえませんし、
 とりあえず、その意志があれば大丈夫ですよ。」

と笑った後、

「え、ずるいとかいわれましても――
 何か変でしたか?」

なんて、上目遣いのまま首を傾げる。

シイン > それもそうだ、と同意の言葉を送り。

「それ以前としてまずは、この壁を乗り越えねばいけない。」

こんこんと、手錠が嵌められた手でアクリル製の板を軽く叩く。
まずは互いに触れられる距離まで行かねばお話にならないのだから。

相も変わらずに上目遣い。

「だから、それが狡いと言ってるんだ。」

魔性の女め。との言葉はさすがに引っ込めた。
はて、何人の男に女を無意識に引っ掛けて来たのか。
知りたくなってきたが、止めておこう。

四十万 静歌 > 「――まぁ、もう直ぐ結果はでますよ。」

とふんわり微笑み、
何がずるいんですか?といわんばかりに、
そっと顔を近づけるだろう。

「普通にしてるだけですけど……?」

なんていいながら。

「――あ、そういえば、
 シイン先生からは何か他にお話あったりします?」

なんて首をかしげるだろう。

シイン > こいつめ、と言わんばかりにムスッとした顔を見せた。
多分人生で作られてから初めて見せる表情だ。
近づいてくると余計に、細目でムスッとしてる。

「うん、わかったよ。普通だ、普通。」

諦めた様子。
彼女には言っても何も分からないのだろう。

そして、話を振られて。

「ん、あぁ、なら一つだけ。
静歌。君は僕との約束を覚えてるかい?」

四十万 静歌 > 「本を書いていただけるんですよね?」

とすっと離れて微笑んで首を傾げる。

「――どんな本を書くかはきまりましたか?
 実はとっても楽しみにしてるんですよ?」

それとも、また別の話ですか?
なんて笑うだろう。

シイン > 「覚えていたか、良かった。
覚えてないなんて言ったら、書いた意味が無いからな。」

手先が器用なのか。
看守が居ない所で片手を消して紙に書いてたそうだ。
飯を作らずに、そのお金で専用紙とペンを持ってきて欲しいと。
無理ならば寮から持ってきてくれと頼んでたそうだ。

だいぶ前から構成自体は組んでた様子で短いながらも纏めてあるそうだ。
予め看守に出来上がったのを渡しており。
彼女側の部屋に配置されてる看守が立ち上がると、四十万の元へ紙束を渡すだろう。

「――タイトルは"過去から示された道"」

妙に看守が協力的なのは、能力の魅了を使用したから。
人生において初めての使用だったが、ここまで効果があるとは思わなかった。

内容はこうだ。
とある夏の終わり、とある会社の部門に所属してた主人公。
彼には、それは美しい彼女がいた。
だが彼女は、ある事故に巻き込まれて死んでしまう。
"事故"
そのように処理された案件だが、主人公は決して諦めず。
事故とは認めなかった。
会社を辞めて、今の地位を捨てて、彼女の周辺に起きた事柄に。
家族関係にと全てを調べていく内に、紐解かれる過去。

そんな物語。

四十万 静歌 > 「――では、しっかりと読ませていただきますね。」

軽く目を通して、
じっと顔の下半分を原稿でかくして、
シインの目をみるだろう。

「――感想に関しては、出た後と、今。
 どちらがよろしいでしょうか?」

その目にはわくわくした様子が映っている辺り、
少なくとも楽しんで読める話になっていそうなのは、
分かるだろう。

シイン > 「感想…そうだな、出てからでいいかな?」

それはなんとなく、なんとなくであった。

「どうせなら板を前にじゃなくて、眼の前で教えて欲しいから。」

四十万 静歌 > 「分かりました。」

それでは預かりますねと、手提げ袋に原稿をいれて。

これくらい別に構いませんよね?

と、品物を渡して
首をかしげて聞くと、
まぁ、それくらいなら――と承諾を得て受け取るだろう。

「――では、出所をお待ちしていますね。」

とふんわり微笑んで出ようとしたところで――

何かありますか?と最後に振り返って首をかしげる

シイン > あとなにか言うこと、一つぐらいだろうか。
現行は渡せた。出てから付き合うとのことも。
残りは当然で当たり前のことで。

「また会おう。」

今日一番の笑顔を見せて、見送るだろう。

四十万 静歌 > 「はい!」

そして、こちらも最高の笑顔を返し、
何事もなかったように帰るだろう。

何か騒がしい気がするけれど、

危うきに近寄らなければどうという事はないのである。

ご案内:「面会室」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「面会室」からシインさんが去りました。
ご案内:「収容所前の飲食店」にシインさんが現れました。
シイン > 「まさか、こんな形で出所が早まるとはな。」

昨日の出来事だ。
四十万との面会終了後から数分後。
消魂しい音が収容所全体に鳴り響いた。
看守達は廊下を走り、牢内に居た囚人を逃していた。
話を聞いてみれば、どうやら襲撃されたのこと。
収容されていた囚人達に死傷者も出ており、未だ負傷してない囚人を掻き集めて逃してたようだ。

一晩中サイレンは鳴り響いており、指導者の混乱具合から相当な事態と察せた。
その間に、私は何をしてたかというと、大人しく看守の指示に従いながら、混乱が収まるのを待ってた。
"軍"での経験から、あの程度の混乱なら平気で収められる自信はあったが。
下手に手を出すよりはいいと、じっと時が過ぎ去るのを待った。

結果として、混乱が収まったのは朝日を迎えた時刻。
救われなかった囚人も居たとのことだ。
詳しい詳細は知らされなかったが、犯人などは判明してるのか。
知りたいことは山程にあるが、今にこうして出所してる事実のが大きいだろうか。

近々裁判が行われて、出所に関しては確定していたらしいが。
事態は急変。
また何時襲撃が訪れるか不明な点と。
被害のことを考えて、急遽裁判が取り急ぎに行われた。
判決として、執行猶予+αが付けられながら軽犯罪者や十分な反省な態度など自供や操作に協力的な者など。
反省が見れる者は、出所という形で収容所から出された。
それでも数名だが、その中に私も居たということになる。

狙われているのが囚人のことを考えれば当然だろうか。
未だに収容所に捕らえられている者達は恐怖でしかないだろう。

そして、今。
こうして私服に私物が返され、飲食店で休んでるということになる。

シイン > 久々に飲む珈琲を味わいながら、思考を働かす。
もう少し、あの場所に居ると思って、昨日に四十万に渡した小説の感想は、後で良いと言ったのだが。

「こんなことならば、あの場で言ってもらえればよかったか。」

というより、彼女は無事に帰れたのか。
私を欺いた"あの能力"がアレば問題ない気はするが。
それでも心配ではあるのが本心か。
直接に会いたいが、悩ましい。

エルピスになんて言われるだろうか。
まだ反省してないだろう、償ってないだろう、ブタ箱に入ってろ。
等と言われそうだ。
あまり進んで会いたいとは思わないのも、また本心。

シイン > 教職には戻れないが故に、この島でどう生きていけばいいか。
一応は半分とはいえ自由になれたのだ。
ここから"呪い"を解除する為に動くべきなのだろう。
その為として、赤龍に会いに行かねばなるまい。

「下手すれば、いや…下手しなくても戦闘になりそうだな。」

問題として、赤龍の彼女がまともに話をしてくれるかどうか。
悩ましい。
できれば戦闘は回避したいが、回避できる戦闘ではあるまい。

ふう、と溜息を付いて。
珈琲を一口。

シイン > 「…ここからどうしたものかな。」

正直に選択肢が多すぎて迷うの一言。
今回の収容所の襲撃に関しては一切と関わるつもりはないので、選択肢には最初から入っておらず。
無関係者が下手に手を出すよりか、公安か風紀の者が解決した方が良いだろう。

「なんにせよ…静歌に会うか。」

本来なら加害者に被害者の立場上、会うことは宜しくないのだが。
面会室で既に会話を交わして、その光景を見てた看守などの報告からか。
特に出会っても問題無いと判断されたのだろう、判決後に何も言われなかった。

恐らく、特例中の特例だろう。
異常の言葉だ。
あんな風に話せるなどおかしいの一言に尽きるのだから。

シイン > 「動くにしても、明日からだな。」

こんな場所、誰も来やしない。
珈琲のお代わりを頼みつつ、夜が更けて明けるまで。
ゆっくりと過ごすだろう。

ご案内:「収容所前の飲食店」からシインさんが去りました。