2016/08/20 のログ
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」にリビドーさんが現れました。
■リビドー > 枯れた湖。
彼方より常世に訪れた湖に潤いはなく、名残を底に残すばかり。
その中心。枯れた湖の央で誰かを待つ。
「……」
大分、苛立っている様子だ。
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」に蕎麦屋さんが現れました。
■蕎麦屋 > ぼへぼへ、と何処からともなく独特の排気音が聞こえる。
奴だ、奴が来たんだ。そう思ったかどうかは定かではないが、思う間もなく。
見えてきたのは渋い色のスーパーカブ。と上に乗った女性。サイズ差が酷い。
枯れた湖底もなんのその、世界で最も量産された運搬車両は伊達じゃない。
そもそも道中もカブで駆け抜けられる地形ではなかった気がするが。
そんなわけで、目の前で横付けすれば。
「はい、毎度。かけ蕎麦一丁おまち。――おや、随分ご機嫌斜めですね。」
用件は知っているというのにのっけから酷い煽りです。
■リビドー > 「いや、なあ。
よくもここまで来たものだ。」
腕を組んでため息一つ。
気の抜けたバイクのエンジン音を耳に受ければ音の方へと視線を移す。
そして、目の前の彼女を認めた。
「お前。……キミが、腹立たしいまでに優秀である。
そうであるのは分かっているんだが、まぁ、お察しの通りだ。
だからこそでもある、か。」
■蕎麦屋 > 「ほめても何も出ませんよ?照れますけれど。
あ、とりあえず蕎麦は熱いうちにどうぞ?」
言いながら、おかもちから蕎麦を取り出した。割り箸もセットに。
この形容しがたい暑さの中でかけ蕎麦を差し出す度胸。
「――で、デートにはひどく不向きな場所に見えますけれど。
こんな場所で人待ちですか。難儀なことで。」
首をかしげて見せたりなどしつつ。
ここならまぁ、まっとうな人はまず寄りつかないだろう。
――まっとうではないか、人ではない場合は知らないが。
■リビドー >
「頂く。」
受け取ってずるずる、もぐもぐ。
ごっくん。1限前の駅前だと言わんばかりの速度で蕎麦を啜る。
「だけど待っているのはもっと難儀な奴だよ。
試し打ちに使っても壊れ無さそうな難儀な奴だ。」
言い切ってから再度蕎麦を啜り、飲み込む。
今は味わう気分でもないし、そのつもりではない。
■蕎麦屋 > 「はい、どうぞ。」
相変わらずの食いっぷりには満足そうではある。
――味わう気がさらさらないのは原点だが、仕方なし。
「はぁ、なんですかその射的場の的よりも便利な方。」
聞こえたのはなんとも酷い例えである。
そんな例えをされる方はなんとも可哀想なわけで――つまり私は可哀想ということか。
それはともかく、食べきるのを待つ様子。
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」から蕎麦屋さんが去りました。
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」に蕎麦屋さんが現れました。
■リビドー >
「ご馳走様。
さて、後は待ち人が整うまで待つばかりだよ。」
皮肉めいた口ぶりで箸とお椀を返す。
勢いよく食べたので、念のために口元もちゃんと拭いておく。
「本当、首を柱に吊るしたくもなる待ち人だよ。
――とは言え、軍勢の守護者と考えればやめられない習性が底にあるのかしれない か。」
■蕎麦屋 > 「はい、毎度。」
いそいそと割り箸と器はおかもちへ。
ごみはきちんと持って帰るエコロジー精神。
「んー?何の話か分かりかねるお話しですね。
――で、何もなければ私は帰りますけれど。どうします?」
エンジンは入れっぱなし。
もったいぶった口調にはもう慣れたものだが――とりあえずすっとぼけてみたり。
■リビドー >
「………私は悪くない。
此処に車で散々話した上にアポイントを取り、確認もしてセッティングをした。
……それですっ呆け続ける事は、そう言う事で良いんだな?」
モノクルごと左眼部分を抑えて、睨む。
「棚に上げてでも言ってやる。
侮るなよ、超越者。」
■蕎麦屋 > 「悪くはありませんが――強いていうならだまるっこしい、でしょうか。
いやもうだって、断ったら断ったで面倒なことになりますでしょう?」
面倒くさいのは嫌いです。
『まっとうな』戦争はもっと嫌いです。
それはともかく、どうやら怒らせたらしいが――
「超越?いえいえ、何も超えては居りませんよ?
未だ運命覆すに能わず。只のしがない蕎麦屋で御座いますれば。
そして何も侮っておりませんよ?
何をもって侮ったとするのかは個人の主観に委ねますが。」
肩を竦めて見せた。
■リビドー > 「超えている。
……ああ、確かにまどろっこしいだろう。
こんなの我を通すだけで良いのに――キミにはその様に映るかもしれんな。全く。」
「帰っても構わんが、別口を当たる事になる。
だがまぁ、埒の明かぬ話を嫌う事も分からなくもない。
貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ。
…ま、那由多が一この手で滅せたら喜んでおくことにするよ。
どの道殴って伏せられる手合いではないだろうし、今のボクがどれほどの加減を効かせられるかも分からないからな。
丁度良いからな。好い加減爆発しないうちに当たり散らせて貰う事にするよ。全く。」
争う意のある言葉を告げて睨む。
秩序の皮をひとつ剥いて覗いてみれば、私的且つ盛大な当たり散らしだ。
■蕎麦屋 > 「――ああ、秩序の向こう側ですか。」
そういわれると納得せざるを得ない。
最近は『ちょっと』ばかり大立ち回りしすぎたな、と反省しきりです。
挙句の果てに敵味方関係なく釘を刺されまくっているわけで――
「まぁ、それはともかく。」
右から左へ。置いておいて。
「八つ当たりです、と言ってしまえばよろしいでしょうに。
そういえないのは立場か役割か。――まぁ、よいでしょう。
犬も食わない理想や秩序を振り回すならともかく、やつあたり。そういうのならお付き合いしましょう?」
言いながらカブ(二代目)から、降りた。
ポキ、コキ、と指の骨を鳴らす――
「あ、でも私、こういうのは久しぶりなので。
――お手柔らかに?」
殺す、と端に宣言されているというのに、気楽なものである。
■リビドー > 「犬も喰わない秩序や理想があるからそれが在る。
柔らかくする気はないが、全く……これにするか。」
意識を切り替え、"手段"を手繰る。
やはりどうにもにも慣れぬ。違和感が強い。
そのもたつきは突けるのならば突ける間だ。
……熱くも乾いた力がリビドーの手に集い、覆う。
■蕎麦屋 > 「まぁ、さじ加減はお任せで。
――おいっちにー、さっんしー、と。」
殺る、といった割に準備には手間取る様子。
どうにも慣れてない感が漂うのは、『化けの皮』という奴だろうか。
動く前の準備運動くらいはする暇がありそうであり――準備体操など始めてみたり。
最近は運動不足で上手くいくやらいかないやら、そっちの方が不安です。
■リビドー >
「――そらッ、報酬だ!」
集った力は熱乾を通じて灼熱の波と姿を替え、蕎麦屋を丸ごと呑みこまんと突き進む。
当然、バイクなども呑み込む程度には広範囲を対象に取っている。
■蕎麦屋 > 「おや――」
人がのんびり準備しているところに投げ込むとは。
視線の先には、遠慮会釈なしの熱波。避ける間もなく――
爆発。
■リビドー >
「やったか。
……とでも言いたい所だが、流石に出来んな。」
右人差し指を回して風を集める。
渦巻く風を纏った指で爆発地点を指差して呪う。
そうしてしまえば渦巻いた風は雷へと変化し、爆破地点目掛けて奔り迫る。
迫る雷が爆風に触れる。
灼熱と雷撃の要素を併せ持つ爆風が産み出された。
■蕎麦屋 > 間髪入れずの二度目の爆発。
「……何もない場所、破砕力だけを求めるなら火というのは選択肢として鉄板。
火というのは誕生の象徴であり、同時に破壊の象徴でもありますゆえに。」
やった――はずがない。
「雷、というのも選択として悪くはない。
神の座を人の足元に引きずり下ろした、その英知の象徴であるがゆえ。」
服が燃え、煤け、風に舞い散っていく。
横に止めてあったはずのカブ(二代目)は吹っ飛んだ挙句に無残にひしゃげていたが。
「――ですが、相手が悪すぎません?」
肌には火傷の一つもなく、準備体操の姿勢のままで、そこに居た。
我が身は未だ『終末』の中に。
■リビドー >
「何。一撃必殺など考えてはおらんよ。
お前に雷だ、火だ、そうやって承諾させながら陣地を造る事にて間を掛けている。
だから、こうだ。」
溜息交じりに言い放ちつつ、指を弾いて音を鳴らす。
確かにあの戦乙女(蕎麦屋)は未だ無傷。
されどそれらを消し去った訳でなく、その上に立っている。
いわゆる"権能"。雷と火を認識できる故に優位に立てる。
雷がくべられた途方もない火は敵を燃やせずとも燃え滓を産む。
そうやって産まれた"燃え滓"は土と足りえる。
その様にして生まれた土は地中から力を吸い上げ、蕎麦屋の足元へから衝撃を放つ。
その余波ですら地震を産んでいる。
■蕎麦屋 > 「油断してくれればその間に姿晦ませてたのですけど。
これだから用心深い方は苦手です、ホント。」
よいしょ、と姿勢を戻す。
脚は揃えて、軽くたわませて――
「――おっと」
姿勢が若干、崩れる。
引きずられるような、感覚に。理解した。
『灰』を利用した陣地の構築であるならば。この身も引きずられようというものだ。
衝撃には逆らわず、むしろせりあがるそれに合わせて地を蹴れば。
ボンッ、と地を爆ぜるような音と共に――
空高く飛んでった。
■リビドー >
陣地を形成しているものは"灰"だけはない。
灰を敷くことで引き摺り落とす狙いも確かにある。
確かにあるが、その上にもう一つ狙いを置いている。
――彼女の神話と抱き合わせる形で魔術を行使している。
「さて、お次はこれだ。
キミが狗なら楽だったんだが――」
烈震は地を割っている。
割れた地の底からは金属の鎖が伸びる。
数は5本。それらは空に逃げた蕎麦屋の五体に迫る。
雷、火、土、そして金。
雷を読み替えて木。
東洋を呑み込ませる為に、彼女がより強く認識できる形で東洋を仕込む。
■蕎麦屋 > 「いや、そもそも。
蕎麦屋が空を飛べるわけがないじゃないですか。」
空高く、ひとりごちる。
眼下では相変わらず何か言っているが、聞こえるわけもなく。
それにしても、高い所から見下ろす風景というものは気持ちがいい。
いや、そんな感想してる場合ではなくて。
地を割る鎖。神話に擬えて用意した、のだろうか。
見知らぬ構築形式から見て、由来自体は別種のようである。
「――うーん。」
捕まるのも、面白くない。
とはいえ、蕎麦屋としては打つ手もそれほどないので。
くるくると鎖に向かって落ちていく。
■リビドー >
「全く、随分と手を抜いている。」
鼻を鳴らして見据える。
一切の攻撃を返さない辺りに遊ばれているものを覚えた。
苛立ちながらリビドーは地を蹴って飛ぶ。
5本の鎖は外側がら覆うように向かう様に落ちる戦乙女の五体を縛りに掛かる。
そのまま真っ直ぐと割れた地の底へと引きずり込む。
……同時に冷え切った水が割れ目より噴出する。
"それ"はさながら洪水めいた勢いで溢れ出しながら枯れた湖を渦巻、瞬く間に水で満たすだろう。
■蕎麦屋 > 絡みつく鎖に引きずられて落下が加速度的に速くなる。
鎖の巻き付いた手を顎に当て、ふむ、と悩んだ素振りで――
「――あー、手を出した方がよろしいですか。」
というか普通なら最初で死んでます、2回くらい。
そういう意味では全く手は、抜いていない。
じゃらり、と鎖を引きずり、入れ違いざまにそんなことを呟きつつ。
じゃぽん。
あっけなく水の底に沈みました。
散々大暴れしたせいで湧き出た水は濁って全く見通しが効かないのがまた困りもの。
■リビドー >
「当たり前だろうに。
……まぁ、良い。何もしないならこうする。
聞こえるかどうか分からんが、呪う為にも云っておく。
――"お前の神話は始まってすらいない"」
冷風を与えて湖を凍り付かせる。
水と風、読み替えて水と木。そのようにして五行を結び切った。
「そこで暫く頭を冷やしてろ。……とは言え何時まで続くやら。
こればかりは気功次第と言わざるを得んな。秋までに解けなきゃ春まで掛かる。
それとも、この程度の相性の悪さなら何時もの様に力づくで乗り切るかい。」
■蕎麦屋 > 聞こえてるんですけどねぇ。
始まってもいない、とは分かり切ったことをおっしゃる。
とはいえ。
「力技、ですか――。」
面倒くさいことに霧の国に見立てられてしまった。
ということは。さながら此処は空虚の裂け目か。
「……いや、本当に力技で『始めて』もよろしいので?」
誰にともなく、問いかけた。
■リビドー >
「ロクでもない始め方を取り返しが付かないと思いな。
拾ったものを手掛けたいなら尚更だ。ボクがどうこうではなくなる。」
足元の凍った湖を叩きつつ、どこからともかく響く声に答えた。
するかい とは言ったが していいとは言っていない。
「そうでなければ、まぁ、肉弾戦の一つでも初めて見るか。
直接殴れてもいなければ力量も測れていない。抑え込んだが何も達成できちゃいない。
そこまで見込んで手を挙げずにそうしたのなら大した腹だよ。降参だ。」
肩を竦めてから両手を挙げる。
冗句や皮肉こそ含めているが、割と本心でもあるのだろう。
何処かやり切れない素振りで湖面を踏んで叩いている。
■蕎麦屋 > だが、そういう見立てなら。
始まってないものがまさしく始まる条件がそろう。
「あ、いや、案外悪くないかな、って考え始めましたよ、私。」
再び一から始められる、その誘惑のなんと、甘美なことか。
それは横に置いて――
「で、最初に言ったでしょう。的にされるだなんて可哀想な方も居たものだ、と。」
八つ当たりに付き合っただけで、最初から手を出すつもりもなかったわけです。
それを呆れられたり不満そうにされても、困る。
「ていうか、いたいいたい。
――あとせめて着替えくらいくれません?」
着ている奴が蕎麦屋でも、服は普通の服です。
割とあられもない感じになってます。そりゃそうだ。
■リビドー >
「ああ。全てを捨てて一から始めるのは楽しいからな。
ボクも覚えがあるから。そうしてくれるなら喜ぶよ。」
少しだけ口元を緩めてから、睨む。
しかし、封じてしまうと今後に悩む。
この状態で会いに行けばそれこそ神経を逆なでしかねない。
漬物石にされた神器だって裏目に出る。
とは言え、
「屁理屈捏ねてるとキレるぞ。魔術や哲学も似た様なものだがそれはそれだ。棚に上げる。
……着替えを寄越す為に氷を溶かして自爆するような真似は出来ないよ。
ランプの魔神じゃあるまいし。」
■蕎麦屋 > 「うら若き乙女をこんな格好でとどめるとか鬼ですか。悪魔ですか。誘拐犯ですか。」
服は焦げ付いて、動けば動くだけ剥がれ落ちる有様。
むしろ鎖より拘束力があるかもしれない。
「まぁ、そっちから殴る理由があっても私が殴る理由がありませんし。
戦争の基本は相手の嫌がることをやれ、であれば非常に正しい。
それを屁理屈と断じるなら切れれば宜しいでしょうが。」
困りましたね、といった様子である。
その間にちょこちょこと。
氷の底でぽちぽちとスマートフォンを捜査。
このスマホ、もらいものだが案外高性能。収納機能までついてる優れもの。
とりあえず羽織るもの代わりに布を一枚と――調理用の包丁を一本。
■リビドー >
「分かっているよ。
……はぁ。全く。付き合う気がないならもう帰る。
浮かび上がってきた時に突くとする。次はお前に魔術は使わん。」
頭を抑え、大きく溜息。
だからとこれを溶かすのも癪だ。
「ああ。誘拐犯みたいなものだな。
問題はそうなってしまったから、ボクの方からキミの契約主あるいはお前の反復横跳び神話の始まるに会いに行けん。
誘拐犯として要求させてしまっては意味が無い。……考えれば考える程裏目だな。全く。」
考えれば考える程に自業自得。
やはり溶かしてしまおうか――いや、それは宜しくないし意味が無い。
そもそも相手は神話の化身だ。最初から意味を成せないのかもしれない。
「……構ってくれないなら帰る。」
芯が硬く、心身ともに強固な手合いだ。この類の手合いは特にそうだと思い返す。
その上でこれ以上はどうしようも出来ないと悟ったのだろう。
拗ねた素振りで平易な感情を吐露し、帰宅に向けて一歩踏み出す。
■蕎麦屋 > 「いや、会いに行けばよろしいと思いますが――」
なんでそこで会いに行けない理屈になるのか。
存外、筋を通さねば人と話もできない性質なのかもしれない。
それはともかくでなければ話にならない。
ありがとうスマートフォン。取り出した包丁を逆手に。
――突き立てようとして、寸前で思い直した。
「まぁ、生憎と魔術の類は不得手でして。
魔術が得意な蕎麦屋はしがない、とは言いませんし。」
代わりに布を羽織って一息。
昔はこういう状況もよくあったなぁ、などと思い出してみたりする。
というわけで。
「はーい、お気をつけて?
まぁ、私は構いようがありませんので――」
いやだって。構おうにも封印されちゃいましたし。
そういうわけで横に屋台など取り出して、優雅な氷下ライフを満喫するのでした。
後日、リビドー先生宛にソーシャルゲームの多額の課金請求書が届くのは別の話。
■リビドー >
「行けは出来れど目的を成せん。
……まぁ そうだな。そうしてしまったから、どうしようも出来んか。」
確かに無茶な話だ。
つまるところ、最初から間違えていた――と言うことになるのだろう。
(ああ、だから化けの皮を被っていたんだったな。)
苦い具合に溜息を付く。
ああしたい。こうしたい。
されど「欲を成せる」だけでは「欲を満たせない」。
――初心に立ち返れば
今日一番の苦い顔を浮かべる。
今回にしたってそうだ。
このように戦乙女相手に制する(とは言え相当の手加減はされていたが)事は出来れど、
出来てしまったから本当に求めている欲は満たせない。出来る事と満足出来る事は別だ。
(……仕方ない、か。)
とは言え失敗には違いない。
失敗できるからまだいい。これを失敗と思えないよりはいくらかマシだ。
思えなければ■■と決別する以前の二の舞を演ずる事他ならない。
「……ああ。」
其れこそ躁鬱すら疑える程に分かりやすく気落ちした声を返して立ち去る。
後日届いた廃課金の痕跡にも手を打つ事は無かった。
そもそもあの手のものは急激な請求が来ると決済を止める。
なのでそれまでは放っておこう――とか、何とか。
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」からリビドーさんが去りました。
■蕎麦屋 > 「さーて。
いやはや、最悪の場合想定して一通り引き上げておいて正解でしたけど。」
見送ってしまえば一人。
まぁ、ほどほどに暫くすれば出れることもあるだろう。
貴重品の類は持ってきていることでもあるし。
「おー……なにこれ、私がいる、ぜんっぜん似てないですけど。へー。
あ、姉さんたちも全員ですか。ほーう。」
がっちゃんがっちゃん、とりあえず姉妹そろうまで回してみたり。
優雅だ。
ご案内:「転移荒野・枯れた湖」から蕎麦屋さんが去りました。