2016/08/28 のログ
ご案内:「寄月家」に寄月 秋輝さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
先日電話がかからず、しばらく探した蕎麦屋と連絡がついた。
しかもあっさりと。
「では蕎麦を一杯お願いします。
住所は……」
携帯端末から注文をして、住所を伝える。
なんかちょっと心配して損した、とか思ってる。
ご案内:「寄月家」に蕎麦屋さんが現れました。
■蕎麦屋 > 電話を切ってきっちり五分。
玄関の方から人の気配がする――そして、インターホンが鳴った。
ぴんぽーん。ぴんぽーん。ぴんぽんぴんぽんぴんぽーん。
■寄月 秋輝 >
「インターホンの鳴らし方が汚いな!?」
思わずツッコミが出た。
一回鳴らせば気付くだろーが、とか思う。
急いで玄関まで行って、ドアを開ける。
「……お待ちしてました」
既に若干疲れた表情。
茶道用のような、ゆったりとした和服姿だ。
■蕎麦屋 > 「はい毎度、蕎麦屋でございます。」
神社で出会ったラフな格好でも、浜辺で出会った時の水着でもない。
落ち着いた小袖――ではあるのだが、なんせ背丈が高すぎた。
これはこれで目立つだろう。
しかも案の定というか屋台まで担いでる。
――浜辺で出会った時よりもかなり大きくなっている気がする。
「かけ蕎麦一丁お持ちいたしましたよ。」
調理器具ごと。
■寄月 秋輝 >
「……ありがとうございます」
また設備ごと持ってきたのか、と内心ため息。
まぁ多分近くで作ってるとかしてるのだろう。
「よろしければ、上がっていってください。
お茶をお出ししますよ」
と、ドアを開けたまま家の中へ。
■蕎麦屋 > 「――あ、普段は作って持ってきますよ?
まぁ、色々事情がありまして。」
言いながら、空を仰ぐ――ううん、気になる。
「あ、これはご丁寧に――庭先の方へ回ってもよろしいですか?」
ドアから入るよりも、と。
流石に屋台を室内に持ち込まないくらいの常識はあるらしい。
■寄月 秋輝 >
「あぁ、どうぞ。
都合のいい場所に置いておいてください」
庭でも家の前でも、邪魔にならなければそれでいい。
蕎麦屋が屋台を片付けている間に、台所で茶を入れる。
あたたかいほうじ茶。
それを居間のテーブルまで持っていき、置いておく。
■蕎麦屋 > 「はい、毎度――」
一度庭先の方に回って屋台を置く――
家主が奥に引っ込んでいる間に、蕎麦の準備。
沸いた湯に蕎麦を投げ込み、その間に器を温めて。
湯切りした蕎麦を器に盛り、汁を張る。刻み葱と海苔を添えた。
たまの気紛れ、屋台に据え付けた温蔵庫から、別皿を取り出す。
「はい、と。
では、お邪魔します――」
出来上がった蕎麦と別皿を手に、庭先から上がり込む。
別皿は――大葉と茗荷の天麩羅が乗っていた。
あ、土足で上がるとかそんな無粋な話はしないです。
■寄月 秋輝 >
「おや、これはまた……
ありがとうございます」
なかなか素敵な蕎麦と天ぷらだ。
これはありがたい。
ほうじ茶も勧めつつ、器を受け取る。
「ところで、先日電話をかけたところ、繋がりませんでしたね。
何かあったのですか?」
器まで温かい。これが冬なら病みつきになっていた。
箸は自前のものを用意しつつ、連絡がつかなかったことを聞いてみる。
■蕎麦屋 > 「いえいえ、ちょっといいことありましたので。
――あ、これはご丁寧に、ありがとうございます。」
お気になさらず、注文はかけ蕎麦なのだからおまけはサービスです、と。
暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たく、できる限り最高の状態でお持ちするのは、些細な矜持。
座布団に正座、ほうじ茶を受け取って
――ずずー。
「あら、これはおいしい。
と。先日……ああ。」
暫く首を傾げた――後に、合点がいった様子。
「いえね。先日、演習場、でしたか。で、殺人事件目撃したもので。
殺害された方の子はあの後応急修理が済んで今そこに居るのですけど――それはおいといて。
その流れで怒らせると面倒くさい子怒らせましてね?ギンヌンガの谷の底に封印されたのでソシャゲってました、あはは。」
割とろくでもない話の上に酷く要領の得ない話である。が、あっけらかんとしていた。
■寄月 秋輝 >
「お茶は僕の行きつけの茶葉専門店で買ったものです。
……では、いただきます」
両手を合わせ、箸を取って蕎麦をすする。
先日の冷やし蕎麦とはまた違った、温かい美味さ。
ふーっと、何かに安心したかのように息を吐きながらいただく。
「……はぁ、演習場で殺人事件。
殺された子が修理でそこに。
で、谷底に封印されてソシャゲ」
軽く復唱してみるが、まるで理解出来ない。
もう一口蕎麦を啜って、器を持ってほんの少しだけ傾け、汁を一口。
「……とりあえず、封印されていて連絡が付かなかったんですね。
あれだけ自信満々だったのに、電話が通じなくて心配していました」
とりあえず無事でよかった、と呟く。
■蕎麦屋 > 「まぁ、正確には人でもないですし。
どうも、許可は取ってたみたいですけどね。――はい、そこに居ますよ。寝てますけど。」
指さしたのは前に見た時より、人ひとり入るスペースができるくらい大型になった屋台。
よくよく見れば陰から脚くらいは見えているかもしれない。
「いやぁ、八つ当たりに付き合ったらひどい目にあいましたよ、ホント。
ご心配してもらったみたいで申し訳なく。――変なモノ生まれる前に出れてよかったですよ、うん。」
まさか心配されているとは思っていなかったのでちょっと意外そうである。
落ち着く意味も込めて、ほうじ茶ずずー、うん、おいしい。
■寄月 秋輝 >
庭に目をやる。
異能のおかげで異常によくなった視力で見ると、確かになんか居る、と気付いた。
「……よくわかりませんけど、機械人間か何かでしょうかね。
まぁいいでしょう」
つるつる蕎麦を食べていく。
思い出したように大葉のてんぷらを汁に浸し、少しやわらかくしてから口に入れる。
独特の風味が心地よい。
「なんというか、お人好しですね……
とりあえずご無事のようですし、蕎麦もいただけたのでよしとしましょう」
みょうがの天ぷらもいただいてみる。
強い風味が渋いアクセントだ。
■蕎麦屋 > 「類でした。なんでもぷろじぇくとあるひゃい、とかいう計画だそうで。
見た目はかわいげのある普通のメイドさんなのですけどね。いやぁ、あれはおっかないです。」
『あんなの』が何機も束になって突っ込んでくるとか私でも面倒くさいですし。
熟練の人間以上の能力の兵士が最新鋭の兵器群携えて完全な連携の取れた行動をするとか。
大葉と茗荷の天麩羅にも手を出したのを見れば――
「そろそろ夏も終わりですし。お気に召してもらえたなら何よりですけど。」
蕎麦と比べればまだまだ天麩羅は習作もいいところなのだ。
並よりは上だろう、くらいの自負はあるが――反応は気になる。
「まぁ、私の心配は御無用でございますよ。
なんせ蕎麦打つのと頑丈さだけが取り柄ですからね。」
■寄月 秋輝 >
「見た目は可愛げのある普通のメイド」
またしても思わず復唱してしまう。
見た目はメイド、治療ではなく修理という単語、プロジェクト。
恐らくはアイリスの大本あたりの関係だろう。
時期も合うことだし、そのことで彼女も呼び出しを受けたのだろうか。
「ええ、いいアクセントだと思いますよ。
やはり一つ二つ、こんな天ぷらが付いていると、一杯食べ終わるまでに飽きが来ませんね」
そう言って、器のつゆを啜っていく。
まだ熱いが、ゆっくり啜る分には問題ない。
「だからこそ、突然連絡が付かなくなったら心配になるんですよ」
頑丈な人と連絡が付かないなど、それ以上のヤバい事態を想像してしまうものだ。
ご案内:「寄月家」にRK207さんが現れました。
■蕎麦屋 > 「です。」
ずずー…、ことり、と湯呑みをテーブルの上に置く。
おいしゅうございました。
「お口に合えば何よりです。
もう少し安定した供給手段考えないとですね――。
あ、連絡付かなかったのはゲームのしすぎなので封印もあんまり関係ないです。」
だって電波通じてましたし。
まぁ、注文とったところで出前に行けないので出なかった、というのもあるが。
言いながら、視線を庭先へ――
ご案内:「寄月家」からRK207さんが去りました。
ご案内:「寄月家」にロト(RK207)さんが現れました。
■ロト(RK207) >
噂をすればなんとやら
窓ががらりと開き、一人の少女が現れる
銀髪の髪に赤い目のどこかで見たことのある
いや本人と見まがう瓜二つの顔
だがそれの髪は短くショートに切りそろえられ
そして着ている服はメイド服ではなく大正時代の女学生制服
いわゆるハイカラさんだった
『マスター。
充電が完了しました。
待機《スタンド》モードにて現場復帰いたします』
あまり抑揚のない声でそう告げた
■寄月 秋輝 >
「蕎麦が美味しいから、そのままでもいいかもしれませんね。
……あると嬉しいですが」
と、最後の一滴まで汁を飲み干す。
綺麗になった器を置いて、両手を合わせた。
「ごちそうさまでした。
……本当に心配するだけ損でしたね」
などと嘆息を漏らし。
窓から入ってきた少女に目を細める。
もう一週間帰っていないメイドに、よく似ている。
けれど、違うことがよくわかる。
「なるほど、彼女が」
変わらぬ声音で呟いた。
■蕎麦屋 > 「はい、おはようございます。
せっかくですし、上がらせてもらいなさい?
――あ、紹介しておきましょう。此方、秋輝さん。うちのお得意様です。
で、こっちがロト。先刻の話に出てきた、『殺害された子』です。」
挨拶には挨拶を。当然の規範は当然のように。
自身の座っていた座布団をロトの方へ差し出しながら。
充電があるから屋台に座らせる場所を作ったわけです。
蕎麦屋の屋台兼、ロト用の運搬台(キャリアー)という構図。
「ええ、彼女が。
自分の身の上も記憶――どうもデータが破損しているらしくて、聞けたのは性能諸元くらいでしょうか。
仕方がないので、迎えが来るまでお預かりしている次第ですよ。――来る気がないのかもしれませんけど。」
空になった器を受け取って下げつつ、同意するように頷く。
■ロト(RK207) >
紹介されたようなのでぺこりと一礼をしてみせる
アイリスに比べればどこかぎこちない礼
「お初にお目にかかります
ロト、と申します」
最初こいつは誰だと警戒するような顔をしていたが
紹介を受ければそれは和らいだようにも見える
むしろその顔を見て失礼な質問をしようとする機先を制されたのか
アイリスと別れたばかりの秋輝のことをしってかしらずか行き届いた配慮かも知れなかった
だが少しでもそのような視線を向けられた秋輝の心境はいかばかりか
「お邪魔いたします」
そう言ってもたもたとブーツを脱げば蕎麦屋の斜め後ろを陣取り正座を崩したような、脚を横に投げ出した形で座る
未だ脚は良くなく正座が出来ないのだ
■寄月 秋輝 >
「えぇ、どうぞ上がってください。
……なるほど、合点がいきました」
頭の中で色々な情報がかみ合った。
「……怪しいところですね、迎えに関しては。
来ない可能性より、強引な回収が行われる可能性を考えておいた方がいいと思います」
彼女らはおそらく、上位の存在に統制された端末に近いと推測される。
アイリスがあれほど秋輝を心配しながらも、帰還命令に逆らわなかったことを思い出す。
マスターとして登録された者より、優先すべき命令を下す存在が居る。
故に、浮いた個体を捨て置くとも思えなかった。
ロトの名乗りを聞いたら、正面を向いて姿勢を……正すまでもなくしっかりしているが。
「寄月秋輝と申します。
お見知りおきを」
ぺこり、頭を下げた。
■蕎麦屋 > 「合点がいかれました。
――……大雑把にですが、概要その他、分かる範囲お教えします?」
表面上は平静だが――と、首をかしげる。
何やら思うところはありそうなのだが。なんとなく、聞いてみるか、と話を振る。
「機密の塊なので、早く来ないとおかしいのですけどね。
でも、来るならとっくに来てるでしょう。なにせ所在は常に把握しているつもりのようですから。
――あ、そういえば、ロトちゃん。通信は復旧しましたか?」
見られてる感覚は常に。たぶん空の上。
起きたついでに、とロトには一つ質問を。
充電不足か場所が悪かったか、の可能性はある。
充電十分に起きたことだし、場所も悪くない。これで回復するかどうかが一つの判断基準になる。
■ロト(RK207) >
「・・・?」
難しい話にきょとんと首を傾げる
二人は自分にはよくわからない会話をしているようである
自分のことでもあるのにかかわらず
やはり、わからない
「電波の状態は良好ですが通信モジュールに破損が見られるようです
現状ネットワークへの接続復帰は難しいと思われます」
できるのは接触による量子通信程度だろう
■寄月 秋輝 >
「正直推測の域を出ないことが多くて、どう説明したものやら……
まず、その子と同じシリーズの個体と思しき、1115番の子が我が家に居るのですが……」
今は帰還命令を受けて自宅には居ないことから始まり、先ほどの推測を軽く述べていく。
「……その上で、彼女が回収されないということは、誰か別の人間をマスター登録していたわけではないのかも……
となると、考えうるのは複数個体を別のチューニングを行った状態での戦闘データの収集……
そしてロトさんは、敗北した末に蕎麦屋さんに見つかった、というところでしょうか。
逆に接続が切れて、自由にデータを引き出せないことが放置される要因かもしれませんね」
この島に何人のシリーズ個体が送られているかはわからない。
わからないが、各マスターの元に送られた彼女たちが、思考や感情の成長や個性の確立だけではなく、
別のデータを採取されている可能性も考えられる。
きな臭い話になってきた気がする。
■蕎麦屋 > 「はい、あー、通信機器の方の問題ですか。それなら仕方ないですね。
――復帰できればロトちゃんのことも多少は分かったかもしれませんけど。」
ロトの方を見て、頷きを返す。
修理は、また見てみないことにはわからないが。
修復するべき場所が順調に増えていく、困ったものである。一部自分の所為とは言え。
「――あ、もしかして先日のメイドモニターの懸賞ですか。
え、なに、秋輝さんも応募したんですか。うわぁ……」
どんびきです、みたいな顔。大げさすぎるので冗談だとわかるだろうか。
「それはともかく、ロトが推測207番ですので。――え、何、最低で1000は居る?
マスター登録も何もかもトンでいたので、今のマスターは私のようですけど。……えーと。」
番号を聞けば、まじかー、って顔に変わった。
こんなのが1,000機から降ってくるとかちょっとした恐怖でしかない。スペックを把握するとなおさら。
「まぁ、相手の子も、えらく人間的な動きしていましたから。
情操教育の一環、なのかもしれませんけれど。そちらに投入された個体群とは別に戦闘データの収集目的の個体群があるのでしょう。
……リミッターがかかっていても、うーん。
――あ、殺人現場で攫ってきたので、はい。」
腕組み。なんとも壮大な話である。
■ロト(RK207) >
「肯定です」
彼女たちの通信には高度な暗号化および隠蔽化が行われている
解析自体が不可能に近い上にのぞき見などをすれば一発でばれる。そういう類いだ
その復号がうまくいかない
彼女からすればあちらから拒否されているような感覚である
蕎麦屋がうわぁと言う顔をすれば
同じように真似してうわぁと言う顔をしてみせる、わりと本気で
目下感情や表情についても学習中である
深刻そうなふたりに対してとても浮いていた
とはいえ二人の会話をかいつまみだんだんと自分の状況を把握していく
空っぽではあるが馬鹿ではない
無表情故にそうは見えないかも知れないが
■寄月 秋輝 >
「家事が楽になると思いまして。
おかげで非常に助かっていたのですが、今はまた僕が家事を全てやっていますね」
冗談もクソもなく、真顔で答えた。
色んな意味でバカである。
「……もしかすると……僕らのような下位のマスター権限ではなく、
ロトさんと蕎麦屋さんに関しては、その大本とほぼ同レベルの権限が設定されているのかもしれませんね。
どうやらデータの破損というか、初期化というかが行われた段階で……
通信機能に異常があるとはいえ、ここに居ることをよしとしているのは……」
ある意味、この少女が大本に対抗できる唯一の存在なのだろうか。
上位存在による阻害を受け付けず、自由に動ける。
その上位存在に対して若干の懐疑的になった以上、なんらかの策を講じる必要があるかもしれない中、
ロトという少女は希望の一つなのかもしれない。
「……とはいえ、判断材料が少なすぎます。
憶測で話を重くしても仕方がありませんし……
十分注意をした上で、普段通り生活しましょう」
そうして、話を切り上げた。
■蕎麦屋 > 「……あー、確かに独り身だと家事は大変ですからね。」
冗談に真顔で返されてしまったので真顔で返さざるを得なくなってしまった――。
ロトが、まさか同じ顔を横で真似してるとか思ってない。
感情の起伏は大事だけども。だけども。
「なってますね。上位権限と下位権限に分かれているようでして。
私とロトちゃんの場合、上位権限扱いになっているようですから。」
推測には、証拠をもって肯定した。
絶対権限があるのかはわからないが、通信が死んでいればその心配もないと言える。
回復させるかさせないかは、一長一短といったところ。
「まぁ、そちらのメイドさんがまず帰ってくる方が大事ですね。
たぶん、私と接触した――というのは共有されているでしょうから、帰ってきて何か聞かれたら全部バラしちゃっていいですよ。
――ああ、あとこれ。付き合いの参考になるでしょうから置いていきましょう。」
推論ばかりで話したところで仕方がない。ので――
話を切り上げる雰囲気に、立ち上がりかけて。思い出したように分厚い手書きの書類の束をテーブルに置いた。
先日のロトの録音を文字に起こしたもの。発狂しそうでした。
■ロト(RK207) >
どうやら話し合いは終わったようである
その間ずっと静かに待っていました
えらい!
主が立ち上がろうよするのを見れば先んじて立ち上がり食べ終わった椀の回収を行う
休止《スリープ》モードであっても蕎麦屋が蕎麦を生業にしているのは見聞きして把握している
お手伝い
をするつもりのようである
■寄月 秋輝 >
「……なるほど、やはり……」
となると厄介だ。
何か策を講じたところで、アイリスが帰ることを阻止することは出来ない。
出来たところで、確実に追われる身になるだろう。
「そうですね、彼女が帰ってきてからもう少し話をしてみます。
まあバレているのは間違いないでしょうね……
僕も先ほど、それらしい衛星を見つけたので」
蕎麦屋の視線の先を見て、空の果てに見つけた。
場所は補足したが、こちらから手出し出来ることは魔術による撃墜を除いてほとんどない。
「これはまた……ありがとうございます。
彼女は聞けば答えますが、これほどの情報全ては得られませんからね」
その資料を手に取る。デスクワークもお手の物だ。
後でじっくり読み込もう。
「あぁ、ありがとうございます、ロトさん。
……ロトさんも十分気を付けてください」
いい子にしていた少女にも声をかけておく。
■蕎麦屋 > 「あ、ロトちゃんありがとう。
――そういえば、蕎麦の打ち方も覚えてみます?」
器をそっと片づける様子に気が付けば、声を掛けながら。
寝ている間は流石に提案していなかったが、活動し始めたなら教えてもよいだろう、とそんな提案。
「ああ、やっぱり。
撃ち落してもかまいません?あれ。」
見られて気持ちのいいものでもない。
冗談めかした様子だが、やっていいと言ったモノなら本当にやりそうだ。
「その紙束は読んだら金庫にでもぶち込んでおいた方がいいと思いますけどね。
その中身知った時点で多分アウトなので。
――そういうわけで、毎度。またのご注文お待ちしておきますね?」
立ち上がれば、ロトちゃんを先に。
まだ足が悪いのは分っているので、転倒でもしようものなら大事です。
■ロト(RK207) >
「はい、よろしければ」
お椀をかちゃかちゃと流しにもどし振り返る
袴がひらりと揺れる
じっくりと見てみれば和風もなかなか似合いそうである
窓際まで戻れば
「ご配慮痛み入ります、秋輝さま」
とぺこりと一礼
■寄月 秋輝 >
「いえ、それは待ってください。
仮にそんなことが起きた場合に、強制帰還するようにプログラムされていたら困りますから」
自分の家族同然のメイドが突然消えられたら、さすがに困るものだ。
破壊するにしても、スマートにしなければいけない。
このあたりに墜落されても困るし。
「そうですね、読むとき以外は金庫にでも。
……本当にありがとうございます。
またお願いしますね」
感謝を述べて二人を見送る。
最後にこちらに礼をしたロトにも、ふっと笑顔を見せた。
あとはこの資料を厳重に保管するだけだ。
どこから仕掛けていくかも考えながら。
ご案内:「寄月家」から寄月 秋輝さんが去りました。
■蕎麦屋 > 「残念。
あ、撃ち落すときは教えてくださいね。」
殺るので。
「はい、では――」
此方も小さく会釈と、礼。
器は、屋台に放り込んでくれればそれでよし。
庭先に置いた屋台を担ぎ、ロトちゃんを引き連れて、――
■ロト(RK207) > 尻尾(としか言いようがない)を屋台のコンセントに差すと
ちょこちょこと蕎麦屋の後をついていく
紐で屋台につながれているように見えなくもないが
せんないことである
そのまま秋輝家を後にするだろう
■蕎麦屋 > 「……なんなら、屋台に乗っててもいいですよ?」
担いだ屋台には電源付きの座るスペースもある。
とはいえ、ついてくるというならそのまま、一緒に、立ち去っていく。
見た目は気にしないでおこう。
ご案内:「寄月家」から蕎麦屋さんが去りました。
ご案内:「寄月家」からロト(RK207)さんが去りました。