2016/09/18 のログ
ご案内:「地下図書館」にリビドーさんが現れました。
リビドー >  
 何処かにある、陽の差さぬ図書館。
 圧迫感を覚える程に並べられた本棚には古びた書物が大量に敷き詰められている。

 その最奥は個室のような書斎になっている。
 誰か、居る様だ。
 
 

ご案内:「地下図書館」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > 「おー……」

おかもち片手にぶらぶら、書架の間を適当に歩を進める。
古びた書物はどれ一つとっても、またとなく希少なものなのだろうが。

今日は其方には用はないのである。

「――さて、何方か。此方か。」

まさか、引きこもってるとか思わなかったわけで――

リビドー >  
 本については、今は触れないのならば何もない。
 勿論、害を成そうとエネミー染みた動きで襲う事もないだろう。
 
 最奥に通ずる路。
 『行き止まり』と言わんばかりに標識が立っている。
 黄色いひし形にエクスクラメーション・マークの標識だ。

 主の姿は見えず。
 恐らく、この先に引きこもっているのだろう。
 

蕎麦屋 > 「――ふむ」

たどり着いた標識の前。
意味深な危険看板は――あれだ。思春期の子供が親に入られるの嫌がって扉につける奴だ。
わたしはくわしいんだ。

それはさておき。

「毎度ー、そばの出前でぇーっす。
 かけそば一兆お持ちしましたー。おらー。」

まぁ、子供心をわかって差し上げるのは大人の務めですし?
踏み込んだりはしないが。はよ来てくれないと蕎麦が延びる。

リビドー >  
 
 その標識を行き止まりと認識しなければ拘束力は無い。
 目的があるなら路は開き、奥が見える。目的を持たぬもの、もしくは行き止まりと誤認するものを弾く仕掛けなのだろう。

 覗いてみれば天井まで本で埋まったような書斎。
 地面には幾くもの鎖が転がっている。

 最奥には、白い長い髪の誰かが居る。
 相変わらず片目は無く、代わりに金具が打ち込まれているが。

「どうも。……ふん、蕎麦を頼んだ覚えは、どうだったかな。
 とは言え一つで十分だ。数字を水増しした所で腹は膨れん。」
 

蕎麦屋 > 「頼んでなければ押し売りです。問題ないでしょう?
 あ、単なる言葉の綾です、なんでしたら本当に一兆用意しますけど。」

いやだなー、もう、揚げ足取らないで下さいよ、などとひらひら手を振りつつ。
敷居をまたぐ。

部屋を見渡し、その中央の人影を見て――

「で、何してるんです?
 新手の一人獄中プレイですか。」

酷い言い草である。

リビドー >  
「呪わば穴二つ。
 自己嫌悪のついでに消化しているだけに過ぎん。」

 眼前の者の問いにはぶっきらぼうに言い放つ。
 その後、曖昧に視線を合わせる。 

「して、何の用かな。身分か、それとも拾いもの三号の世話か? 
 ああ、ボクを頼ってきたのならいくらでも用意してやろう。
 どの道、気は晴れないがまあまあ頭も冷えたからな。」
  

蕎麦屋 > 「つまり自縛プレイ。把握しました。
 ――ああ、とりあえず延びる前にどうぞ?」

 おかもちから蕎麦を取り出しつつ、さくりと適当な納得である。
 色々とツッコミ処はあれど、今聞いたところで――
 
「え、何ってそりゃもう。
 オツトメ終わりましたので、挨拶回りに。

 ――案の定まだ拗ねてるみたいですし?そのフォローもかねて。」

 まさか自傷じみた真似までしてるとか思ってませんし。
 さて、このひねた子をどうするべきか。視線を合わせたまま首を傾げた。

リビドー >  
「……ふん、お前が縛られ過ぎていないだけだ。
 可視化されるかされぬかの違いに過ぎん。」

 椅子から降りて受け取り、テーブルに置いた上で座り直す。
 普段の小柄な年若き風貌の男性ではなく、白く長い髪の女性じみた風貌か。装いもいつものものではなく、純白の衣のようなものか。
 
「オツトメが終わった?
 悪いが、真っ直ぐ言ってくれないかい。余り頭を回す気になれん。」

蕎麦屋 > 「可視化されるほうがどうかしていると思うのですけど。」

 思うところはあれど、柳に風と流しておく。
 言い合いになったところで水掛け論であることであるし。

「いえね。大変だったのですからね、あれから。
 あ、例の子は修理終わりましたけど、もう這い出すまで暇で暇で。

 で、結局のところ講義もサボってなにしてるのですか、こんなところで。」