2016/09/23 のログ
ルギウス > 「評価は後の歴史家が勝手にくだしてくれますよ。
 “今”を生きる方ならばねぇ?」

美味しいですね と煎餅の消費が進んでいく。

「稼働率もさほど高く設定していませんからねぇ。
 ボチボチやりますよ、あちらは」

のんびりと答えて。

「モノを私が見ていませんのでなんとも答えにくくはありますが。
 機械兵士の予備部品なら未使用品を余らせていますから大丈夫でしょう、多分。
 なんなら、細かい補修は私で行いますし……なければ、魔術的な構成部品で補えばいいでしょう」

基本は魔術寄りの人物ではある。

「さて……対価ですか。
 貴方にとって、ソレはどれだけの価値がありますか?」

蕎麦屋 > 「まぁ、そういうものでしょうねぇ――嗚呼、売り物の残りで作った趣味ですし、全部食べてもらっても。」

ぽりぽり。手持無沙汰になると手が伸びるのは仕方がない。

「ぼちぼちですか……早めにカタ付けてほしいのですけど。」

そしてお茶を啜る。…この組み合わせが強い。

「ん、まぁ――大よその見立てだけですけれど。
 規格は違うでしょうが、ある程度は代用は効くでしょう。
 魔術的に部分を入れ替えてしまうのは最終手段――といったところで。そちらならいくらでも手はありますし。」

そこまで頷いてから――

「価値。――さぁ、どのくらいでしょう。
 行きずりの関係、といえばその通りでしょうし、拾った義務がある、と言われればそれもまたその通り。
 とりあえず動けるようにはしましたから、最低限の義理は果たしたとも言えますし。

 ――どちらかというと、あの子が切っ掛けで何が起こるか、その先が私の見立てる価値、ですか。」

ルギウス > 「今度の機会に、別のおやつを用意しておきましょう。
 止まりませんしね、これ」

パリポリ ずずずず。

「勇者がいるなら、善処しますよ」

とぼけた返事。

「私は社会的な立場や義理や義務なんてどうでもいいんですよ。
 貴女が想定している価値とそれに見合った対価を宣言していただきたいんですよねぇ。
 言い換えれば、その子の為に貴方はどこまでできますか? という問いかけですので」

蕎麦屋 > 「ふむ、別の……蕎麦クッキーとか如何ですか。」

ぽりぽり。和が洋に変わっても蕎麦は外れないらしい。

「さっさと見つけてくださいね?本当にもう……

 何処まで、ですか。どういう意味か、にもよりますけれど。」

意図するところは理解した、が。さて、何処までだろうか――。
しばしの、間。

「――親として子にできる範囲、という返答では不十分です?」

ルギウス > 「それが希望とあれば、用意しましょう。
 しっとり系よりは、硬いほうが味的によさそうですねぇ」

本当、好きですねぇ とコメントしつつ。

「いいえ、十分ですよ。
 それでは私からの要求は……」

言葉を区切って、少し考える風に首を傾ける。
すぐに元に戻るわけだが。

「一晩、私の相手をしていただきましょうかねぇ。
 宇宙戦争してるような世界の機械兵士の部品ですから、破格でしょう」

蕎麦屋 > 「――あ、作ってきますよ?」

当たり前だが、蕎麦屋である。蕎麦なら作るところからやる気だった。

「ふむ――」

返答待ち。変に間を持たせられるとなにを言われるやら。
呑みかけたお茶を――

「――っ、ふっ――!?」

噴き出すのは何とかこらえました。えらい。

「――え、正気です?
 いや、控えめに言って正気です?正気じゃなのは知ってますけど。
 あと『騙して悪いが』とか言って炉に投げ込んだり夜しかない場所作って『一晩』とか言ったりしません?」

まくし立てる内容がひどい。

ルギウス > 「おや、噴出すかと思いましたのに」

意外だなぁと驚いた顔である。

「いたって正気ですよ。とっくに狂気に飲まれてますけれど。
 炉には投げ込みませんし、なんなら普通にホテルを取りましょうか?
 いや夜の国あたりに移動して壊れるまで調k……もとい、色々するのが好みでしたらそうしますが」

蕎麦屋 > 「――いや、噴いたら勿体ないじゃないですか。」

至極全うである、汚いし。

「理解した狂人が一番怖い、と……とりあえず、やること積んでるモノを延々監禁は本末転倒過ぎません?
 ――まぁ、交渉しかけた手前、詳細はお任せしますけれど。

 いや、まさか、そういう事には興味がない風に見えましたけど。どういう風の吹き回しですか。」

ルギウス > 「私は、欲を全て肯定してますよ。
 興味がないわけでなく、興が乗ってないだけなんですよ普段は」

やりたいことをやる。
そこに禁忌も節制も存在しない。

「強いて言えば……交われば、何かを得られるかもしれないと思っただけです。
 得られないまでも、何か残ればそれはそれで面白そうですからねぇ?
 亡き夫に操を立てていらっしゃるなら、それはそれで私が楽しいですし」

蕎麦屋 > 「……あー。
 興が乗った、ということはお眼鏡に叶ったということで喜べばよろしいです?」

あんまりうれしい話でもない気がする。

「夫に思うところはありますけれどもね。――生憎と、もう顔も満足に思い出せませんし。
 ふむー……まぁ、その条件でいいなら、呑みましょう。

 他にいくらでも手はあるでしょうが、早いにこしたこともありませんし。」

何かが残る――さて、そう云うモノだろうか。

ルギウス > 「ええ、言いふらしても構いませんよ?」

しないでしょうけど と笑う。

「では……どこかの召喚士の言を借りれば契約成立です。
 ああ、対価は先払いでお願いしますね。
 お帰りの際に、必要なモノをお渡ししましょう」

ゆっくりと最寄の駅へと歩いていく。
結構な距離があるのだが。

蕎麦屋 > 「言いふらして何か得になるならしますけどねー」

面白い事にはなるまい。なんせ黒眼鏡だ。

「はい、それで構いませんよ。
 ――そちらの準備が整ったら連絡してくださいな。

 ……送りましょうか?
 というか此処放置でいいのです?」
 
連絡先は知っているだろうし。
それよりも作ったもの放置してさっさと帰るその判断の方に声を掛けた。

ルギウス > 「リビドーさんが拗ねるくらいですかね、目下の変化は」

くつくつと肩を震わせる。

「送られついでにホテルにでもいきましょうか?
 ああ、此処はコレでいいんです。
 誰かがいたら『ひみつとっくんしせつ』じゃなくなるかもしれませんからねぇ」

元から、半放置するつもりだったらしい。

「施設のメンテナンスは、知り合いのニンジャにやっていただくので問題ありませんしねぇ」

ご案内:「ひみつとっくんじょう」にリビドーさんが現れました。
リビドー >  
 丁度、名に言及した。辺りで――

「呼んだか?
 いや、知らんとは言ったが厭な予感がしたからつけていたんだがな。」

 影から姿を現す少年の姿。
 額を抑え、大きく息を吐く。

「……流石にあのやり取りの後にこうも尻を軽くするとは思わな勝った、とは言え。
 貞操観念の違いと言えば、そうなるか。……まあ良い。本当にもう知らん。
 それとも、コマーシャルの様に泥棒猫とか、そう言うアレを言えば良いのかな。」
 
 繭を顰め、見据え直す。

蕎麦屋 > 「ん……?おや、なんでそこでせんせの名前が。」

不思議そうである。

「ちょっと性急すぎません?送るのは構いませんけど。
 ――と、おや。」

くるりと首を向ければ、なんか鬼の形相の先生だった。

「はい、毎度。
 ――泥棒猫、ってそれ女のいうセリフだと思うのですけど。」

とりあえずツッコミは入れておく。

ルギウス > 「おやおや、これはこれは。
 ……ああ、そういう関係でしたか。
 これは意図せず泥棒猫になってしまいましたねぇ……」

困った困った と口に出して。

「元来、戦乙女は様々な勇者と肌を重ねるものですが。
 リビドーさんが『もう知らん』と言った時は未練がある時ですので―――

 どうですか、リビドーさん。
 私の契約を買い取りませんか?」

それはそれは、いい笑顔だったという。

リビドー >  
「信じた瞬間裏切った――つもりではないんだろうな。ああ、分かっている。
 だが、そうだな。これ以上割って入る気にも、手を出す気もならんよ。冗談じゃない。」
 
 鬼の形相、ではない。
 落胆と呆れの混ざった、どうしようもないものを視たような瞳だ。

「一部始終を見ていた上で、良い台詞を吐いてくれるじゃないか。
 が、精々好きにやるが良い。……ああ、未練はあるがもう知った事か。
 そもそもお前の口車に乗って買った所で、何も変わらん事は良く分かっている。
 実力行使をしても及ばなければ、屈して買い取っても変わらん。」

 言い切った後に踵を返す。
 ルギウス自身は誘っただけだ、買い取った所で事実が変わる事はない。

「……用件と行動はそれだけだよ。
 地下で携帯でも弄っているさ。」
 
 それだけ告げて、その場を去った。

ご案内:「ひみつとっくんじょう」からリビドーさんが去りました。
蕎麦屋 > 「…?」

何を裏切ったというのか。そこはわからないが……
声をかける前にさっさと居なくなってしまった。

「嗚呼、あれはもうまた引き籠りコースですよ。
 あれだから放っておけないのですけど……はてさて、二兎追うものは、でしょうか」

溜息一つ。

ルギウス > 「……ふむ」

さて と思案する。
どうすれば ここからより『面白く』なるだろうか と。

「ああ、すいませんねぇ。
 契約内容を少々変更してもよろしいですか?
 拘束時間に関しては変更なしなのですが」

蕎麦屋 > 「……?はい?変更は構いませんけれど。

 ――なんか、すごく嫌な顔をしてるのですけど。」

うわぁ、この顔絶対何か企んでる。

ルギウス > 「失礼ですねぇ、楽しいことを思いついただけですよ。
 私が演じるよりも適役が見つかりましてね、たった今」

さわやかにニタニタ笑うという顔芸を披露しながら言葉を続ける。

「リビドーさんとの子供を生んでください。
 とりあえずは、一晩中コトに及んでくださればOKとしますが。
 できるならきっちり孕んで生んでください。
 私はその子の経過観察をすることにしますので」

蕎麦屋 > 「その顔、人が逃げるのでやんた方がいいですよ……忠告しておきますけど。」

そのにやけ顔はうさん臭さが8倍くらいに増します、などと。
言いながら、ペットボトルの最後の一口――

「……――っ、ごほっ、ぐっ――!?」

今度は盛大に噴き出した。

ルギウス > 「おやおや、お体は大切にしないといけませんよ?
 変更受諾の言質は取ってますからね。励んでください」

実にさわやかなゲスの笑みであったという。

「彼も実子を設ければ、さらなる変化があるかもしれません。
 それもまた楽しみですし。
 もとより私は観客席からちょっかいをかける程度が好きなんですよねぇ」

うんうん と独りで納得してうなずいている。

蕎麦屋 > 「あ、くそう。そうきましたか――」

噴き出してる間に確定してるし。
聞くだけ聞いて内容で判断するつもりだったのに。

「……一応、それに関してはお断りしておきたいのですけどね。
 他との契約で相手しました、とかそれこそリビドー先生が引き籠って出てこなくなるでしょう?
 そういう事の方が禍根を残します。

 ですので、そういうことになってもそれは契約とは関係ありませんし、その条件だと対価をいただく気もありませんけれど。」

頷いてるところには悪いですけどね。
線引きの度合いはわかりにくいかもしれない。

ルギウス > 「おや、残念」

珍しく本当に残念そうである。
しかし、線引きについては理解を示し。

「まぁ、今のやりとりだけでも私は楽しめましたので十分といえば十分なのですがねぇ。
 いいでしょう。それなら一晩かけて貴女の構成要素を洗い出すとしますかねぇ。
 私にとっては有用ですからねぇ」

どうやら行為そのものには興味を無くしたか興が冷めたようである。

蕎麦屋 > 「残念がられましても。
 ――まぁ、ご理解いただけるのは助かりますけど」

万が一にでも受けたなら。
それこそリビドー先生が人間不信になるのは間違いなく。

「あれを楽しめるってやっぱりいい趣味してますよねぇ。
 ――ええ、ではそういうことで。」

最初の条件での契約は飲んだ手前、有効である。頷いた。

ルギウス > 「よく言われます。
 皆さんも、もっと自分に素直になればよろしいのに」

一度は止まった歩みだが、再び歩き出す。

「では、膳は急げと言う事でさっくり行いましょう。
 対価は別の私が用意していますのでご安心ください」

言葉を残して、闇司祭は舞台裏に引っ込んでいく。

ご案内:「ひみつとっくんじょう」からルギウスさんが去りました。
蕎麦屋 > 「みんなほどほどには素直でしょう――あなたが自由すぎるだけで。」

溜息一つ。
他の誰よりも自由ではあろう。

「はい、ではお供するといたしましょうか――」

対価の方は、心配はしていない。用意は言うまでもなくするのだろう、この男は。
立ち上がり、引っ込む舞台裏にするりと入り込んだ。

ご案内:「ひみつとっくんじょう」から蕎麦屋さんが去りました。