2016/10/08 のログ
ご案内:「リビドー私邸」にリビドーさんが現れました。
リビドー >  
「地下の掃除も終わり、と。
 ……とは言え、もうこんな時間か。一日で済んだだけマシとも言うが。」

 リビング相当の部屋で寛ぐ年若い風貌の男の姿。
 真新しいソファーに背を預けつつ、だらけている。
 

ご案内:「リビドー私邸」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > 家の前、インターホンの前の影。
暫し悩んだのち、ボタンにそっと指を添え――


ぴんぽーんぴんぽんぴんぽぴんぽぴんぽぴんぴんぴぴぴぴぴぴんぽーんぴんぽーん

うるさい。

リビドー >  
 
「うるさい。」

 玄関を開け。来客を出迎える。言葉とは裏腹に足早に向かう。
 この手のムーブをするのは知る限り2人しかいない。
 少なくとも一人は――

蕎麦屋 > 「あ、居た。まいどー。」

出てこないので追加で押す気だったのか、指をボタンに添えたまま。
出てきたのでお預けです。

屋台どころかおかもちも持ってない珍しいスタイル。

リビドー >  
「おや。……ふむ、丁度掃除を終えた所だ。
 まあ入ると良い。」

 やんわりと入室を促しつつ、リビングへと案内する。
 ダイニングキッチン付きの過不足のない普通の部屋だ。
 古いソファーと新しいソファーが一つずつある。どちらも一人掛け用だ。

「で、いい加減市民権は取れそうかい。
 流石にそろそろ不味いからな。」
 
 ……見合いを勧める親戚めいた語調で近状を伺う。
   

蕎麦屋 > 「はい、それではお邪魔しますー」

遠慮もない。
普通に後に続いて案内されていきながら。

「あ、あ。面倒なのでまだです。というか蕎麦屋で通る気がしませんし?」

意地でも蕎麦屋で通す気である。
――他の名乗れる名がないのもあるが。

リビドー >  
「お前……」

 じと、っとした瞳で見つめました。
 目頭を押さえ。

「面倒なだけなら何とかならんか。
 身分を立てられる内に立てておいてくれた方が気が休まるんだが……
 ……アレか、キミの親御さんに娘さんをボクにください、とでも言いに行けば良いのか。」

 ぼやきながらも流れる様にダイニングキッチンに立ち、コーヒーカップ他一式を取り出す。

「インスタントのコーヒーかココアしかないが、要るかい。」

蕎麦屋 > 「なりません。」

 即答(0.1秒)。

「名は重要でしょう。個を定義する楔として。
 それはともかく、私の親御さん……?いえ、もう死んでるよりもひでぇや!みたいな状態ですけど。

 あ、珈琲でお願いします。」

普段は緑茶か酒だが飲まないわけではない。

リビドー >  
「この場合の親御さんは高峰のだよ。
 ……まあ、それもそうだが、何というかな……庇いきれぬ事はするなよ。」

 不安げな口調。
 釘を刺すにしても、その質は少々毛色が変わっている。

「了解。……これで良かったかな。
 シロップやミルクは好きに使ってくれ。」

 低めの高さのテーブルに一式を置く。
 丁度、ソファーから手を伸ばして届くような高さのものだ。

蕎麦屋 > 「あちらは――いい加減またバッティングセンターしに行こうとは思いますけど。
 んー、契約としては似たようなものです。

 ああ、大丈夫でしょう。大騒動はそうそう起きないと思いますよ。最近は『何も』してませんしね。」

何やら言葉足らずな。
何もしてないのは事実。せいぜい出前くらいのモノ。いやこれは本当に。

「ご丁寧にどうも――」

ブラックコーヒー派でした。
空いているソファに腰掛け、優雅に一口――ジーパンに蕎麦Tでなければ様になったかもしれない。

リビドー >  
「何時起こるか、あるいはしでかすか分からんと言ってる。
 ……ま、キミが言っても曲げんのも知っているから、半分は諦めているが。」

 言葉足らずには含みを覚えるが、些細な事として放っておく。
 知っていようが知らまいが、今何もしていなかろうが、
 ――そんな意を表さんばかりの呆れっぷりだ。

「キミの為ならこの位はするよ。お茶請けでも有れば良かったんだが。」

蕎麦屋 > 「おこるものに関しては責任は持てませんよ?
 ―――あちらこちらで燻ってるのはもう、仕方がないでしょう、この島。

 起こさないように努力はしてますけどね。」

 うん、インスタントでも久しぶりでもおいしい。
 努力はしているが、知覚してしまったらつい手を出すのは性分です。

「あんまりお気を遣わず?
 あんまり気を使われると、そのうち勝手に潜り込んで珈琲だけ飲んで帰ったりしますよ私。」

リビドー > 「仕方ないな。とは言えボクとキミの保身の心配ぐらいさせてくれ。
 ……しかし、気を遣うなと言うとどうするべきかな。どうしたら良いのかい。」

 溜息をひとつ。
 残りのソファに腰を預け、自分用に淹れたコーヒーをちびちびと飲み始めた。
 

蕎麦屋 > 「んー、どうもこうも。
 寝ても覚めても殴り愛、でしたしね。私。――何をすれば、何をなせばいいと思います?」

 よくわからん、そんな様子。
 求めよ、求められよ、といったのはどこの黒眼鏡だったか。

リビドー >  
「身分を作るの気が乗らない。気を遣われるのは厭、キミもボクも何をすればいいかてんで分からん。
 互いに身の回りの事は大抵できる身でもあるが――どうしたものか。するべきでもしたくないとなっちゃしょうがない。」

 コーヒーカップを机の上に置き、ソファーに身を沈めて天井を見上げる。
 ぼうっと天井を見て、息を吐いた。
 

蕎麦屋 > 「さぁ、てんでわかりません。
 ――そういうわけで、あんまり気にせずやりたいことやればいいんじゃないでしょうか。わかりませんけど。」

本当にわかりません。どうしたものか――

リビドー >  
「……。」

 いちゃいちゃしたい、甘えたい 求められたい などと素直に吐露する事は出来ず。
 色々思う所もあるのでしょう。それでも、やりたいことをと言われれば。

「……少なくとも、キミとデートをするならキミの身分があった方が余計な事に頭を悩ませずに済む。
 ピクニックの類でもいいが……したい事のなかで出来る事は限られてくるな。だから、キミが身分を得るのを待ってもいる。

 幾らでも庇うし誤魔化すが、それでも偽造や不法などのつまらぬ懸念があれば気が散るからな。
 それらはイケないことを背徳感とは別だ。少なくともボクのリビドーはそれらを求める背徳感と認めん。」

蕎麦屋 > 「――?」

一瞬だけ見せた不可思議な顔に視線を向けた。

「ピクニックですか、それはそれでいいですけど。場所もなさそうな……ふーむ。
 そこらが枷になる、というのでしたら何とかしておきたいところですけれど。

 ――いっそ蕎麦屋でごり押ししてみましょうか。」

なんかいい案ないものか。

リビドー >  
「ソバヤになるかもしれんが、出来ん事はないかもしれんな。
 定期的な監査の一つや二つは入るかもしれんが、書類と態度さえ誠実大目に見ては貰えると睨んでいる。
 もっとも、対応する相手や時期によっても変わるだろうが――」

 思案を巡らせる。
 その辺りは異邦人の出現に咥え、社会的地位を持たなかった"人間の隣人"――一部の精霊や妖精、天使や悪魔のものもある。
 一見してふざけていようがそれで呼んで成立するのならば、ある程度は認められると睨んではいる。

「籍を入れるのはまだ早いからな……」

 ぽつりと、妙な事を呟いた。

蕎麦屋 > 「成程成程。……よし、じゃあこの後行ってみますか。」

適当である。
というかこういうものは勢いである。
行ったら行ったでまた大騒動になりそうなものではあるが――

「――?ん?」

何か聞こえた気がする。気のせいだろうか。

リビドー >  
「だが良いのかい。聞くに高峰がキミの契約主だろう。
 一報ぐらいは入れておいた方が良いと思うが――ボクとしてはそう思う。
 事後承諾は強いが、強い故に好かん。」

 飲み終わったコーヒーカップを台所に持って行く。
 蕎麦屋のものも、空になっているなら一緒に下げる。

 相も変わらず、筋を通さないと動けないタイプの模様。
 対照的と言えば対照的だ。

「なんでもない。」

 聞き返すような言葉へは、そっけなく誤魔化す言葉を返します。
  

蕎麦屋 > 「契約といっても自由共闘、強制力などあってないようなものですし。
 そもそも喚ばれていなければあとは自由きままでよろしいと思うのですけどね。
 それに対して何ぞ文句の一つもでてませんから。

 ――あ、ごちそうさまでした。」

細かい理屈は一応考えるが考えるだけ派閥。
最終的にはうっちゃるので真逆もいいところだ。

下げる様子に、飲み終えたカップをそっと差し出す。

「ん、そーですか。」

それ以上追及はしない。面白いから。

リビドー > 「とは言え、した方が有益ではある。
 ……憂いは断っておきたいが、一報を入れたくないなら諦めるよ。
 大きい話でもあるし、そこはキミに委ねる。」

 食器を洗いながら、感情的にも憂いを断っておきたいことを示す、
 洗い物はコーヒーだけなのですぐ終わります。
 

蕎麦屋 > 「はい、適度にうまくやっときます。――適度に。ええ、適度に。」

大事な事なので三回言いました。
さて、と。呑み終えもしたし、立ち上がる。

リビドー >   
「……信じるよ。
 とりあえず、ボクは付いて行っていいのかな。」

 立ち上がった蕎麦屋を横目に見る。
 ……30㎝程だろうか。結構な身長差だ。
 

蕎麦屋 > 「ん?ついてこられます?
 なら――生徒会?島役場?に先にカチ込みましょうか。」

並ぶと身長差は歴然。胸くらいまでだろうか。
――見えなかった、とかいうジョークはできそうだな、とかふと思うがそれはそれ。

リビドー >  
「そうだな。その辺……」

 と言って、はたと何かを思い出す。
 
「待て、やっぱ行くな。
 ……この日でこの時間だと、今から行っても受付を終了している。」

 24時間で対応するケースは稀や特例だ。
 その様に認識している故に制止を掛けた。

「だから、その、アレだ。
 ……今日は泊まって行くと良い。」

蕎麦屋 > 「――ああ、そういえば。流石に今からは一寸厳しいですか。」

万が一受け付けていたとしても大惨事です。
納得した様子――

「ふむ、ではそうしましょうか。」

すんなりと受け入れた。ソファに座り直す――

リビドー >   
「……取り敢えず、買い物に行って来るよ。
 寛いでいてくれると嬉しいな。……ああそうだ、今日は鍋にでもしようか。」

 別の部屋から上着を取り出し、軽く着込み。

「布団は確か予備があったはずだ。
 ……とりあえず、行って来るよ。すぐ戻るさ。」

蕎麦屋 > 「はーい。では留守番でもしておきましょうか。」

のんびり。
そういえばソファなんて文明の利器に座るのも何年ぶりだろうか。

帰ってくる頃にはきっちり屋台をもってきていたりするがそれはそれ。

ご案内:「リビドー私邸」からリビドーさんが去りました。
ご案内:「リビドー私邸」から蕎麦屋さんが去りました。