2016/06/09 のログ
ご案内:「落第街、地下施設薬品保管庫」に”マネキン”さんが現れました。
”マネキン” > 【フードの男が厳重な扉から薄暗い廊下へ出てきた。
薬品目録を確認している。】

ウィルス抑制剤の在庫を確認。
量を制限、問題なし。

伊都波凛霞の動きが予想より早い。
それに…薬の流通ルートを探っている連中がいるとしたら、そろそろたどり着く頃か。

後始末の用意をしておこう。なあ。

【背後へ声をかけた。そこに人はいない。
この舞台には、明確な目的を持って探索した場合だけ登場可能とする。】

”マネキン” > 【足元の非常灯が点滅していた。
コンクリートの壁面は古びている。先ほど閉めた厳重な扉が軋むような音を立てた。】

落第街をうろついている不確定要素は可能な限り排除しておきたかったんだけどな。
餌には食いつかなかったか。

【薬品目録をめくる。
めくった先には人物資料があった。】

学園側の資料ではほとんど何も分からなかった。
スラムでローブ姿の何ものかと接触していたという情報もあったか。
何らかのコネクションが想定される。レコンキスタかそれとも他の反学園か。
いや、まだ想像の域を出ないな。

【首を振って、資料をめくる。】

…鞍吹 朔。
先日水月エニィと同時に遭遇した少女。

彼女もまた落第街で派手にやっているようだ。
こちらも学園側の資料は平凡。

【しばらくその真新しい資料を眺めていた。】

ご案内:「落第街、地下施設薬品保管庫」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > スラムから、流通ルートを漁り、買い手、売り手関わらず叩いて辿りに辿った結果。
別の薬品との混同に気付かずに元と目ぼしい施設の建物までやってきていた。

一本道を見て、一旦外から廊下に30cm程の廃材を縦にして壁に立てかけ。窓が見当たらない人工の道での保険。
その時に硬質な音が微かに鳴り響く。

その後、無駄口は叩かず、扉に接近して、聞き耳を立てようと、した。

”マネキン” > 【廊下の奥の薄暗がりから”マネキン”が姿を現す。
最初の発言通りに薬品庫からは出てきており、なかに人はいない。】

ようこそ、お客様。
何をお探しでしょうか。

【セールスマンのように丁寧な口調で話しかけた。】

陽実 凛 > 黒尽くめの装束のまま、扉に意識を向けすぎた失態に少し表情を歪める。
男の方に顔を向けて、間を数秒空ける。

「……。
保管庫と言いたいけれど。
元を締める責任者。」

淡々と黒装束と布の奥の表情を無表情に戻して返す。
その後、返答を考える間に割り込む事を狙ったタイミングで。

「それと、ちょっとした情報。」

”マネキン” > 【口を開きかける。遮られた。
口調が変わる。】

………ちょっとした、ね。
何を知りたいのか聞かせてもらえないと、ちょっとした情報なんてものを答えることはできない。

ああ、世間話程度でいいのかな?
それなら多少はできないこともない。
ただまあ、最近はこの場所も騒がしくてね。

責任者を探してどうするつもりなんだい。
…君は、どこから指示を受けている?

【彼女の口覆いに視線の方向を向けた。】

陽実 凛 > 淡々と、口と声が動く。覆いは一応自然には動いているが、どこか機械的だ。
視線も男に向けているものの、通路に広く焦点を取っている。
割り込めて男の仮面や表面を揺らせたかは定かではないが、口調の変化はその兆候だと考えておきました。

「それもそう。
世間話は、適当にこの辺で攫われた男の子や女の子のお話なんてどう?

まず、どこからと言う問いに答える事はできない。
どこかから薬を持ってきた誰かさんか新しい薬を突然作り出した誰かさんのお話はある?それが責任者になってると考えているのだけど。」

別の薬品と混同して追っていたが為に偶然当てはまらなければ、正直に答えたとしてもいないだろう。"暴走剤"をこの黒尽くめは知らない。
ただ、声色に疑いの色は含まれている。

”マネキン” > 【制服姿の男は肩をすくめた。】

そうか。
だがこんな場所で人が一人二人消えるのなんて日常茶飯事だ。
風紀だって捜査していられはしない。

(だからといって、誰もそれを管理していないと言うわけではないが。
全てに手が伸びているわけでもない。ややこしい回答は省いておくとする。)

薬の件も落第街が研究区と世界各国の組織の実験場と化してしまっているのだって、公然の秘密だろう?
新しい未知の薬はいくらでもある。もうちょっと情報が無ければなんともいえないね。

有名どころでは暴走薬が大きな事件を起こしたが。
あれは使用するとその場で全身が肥大化したバケモノと化す代物だ。そいつじゃないだろう?

【質問が曖昧すぎて答えようがない。
首を振る。】

それだけなら、忠告しておこう。
この場で大人しく帰りたまえ。落第街は好奇心程度で首を突っ込むような場所ではないよ。

(指示や所属組織については無視された。一応酔狂な人物である可能性を考慮しておく。最後の忠告といったところか。)

陽実 凛 > 小さく首を傾げ。

「日常茶飯事で世間話にもなりはしない、か。
目を向けていた子がその中の一人になってない事を祈っておく。」

ここで消えたのでなければ、希望はある。
見なくなってから時間が経った分、ここで探すのも潮時かも知れない。
何せ、探している召喚術師の少女には、知っている限りでは友人付き合いは無かったのだから届けも出ないだろうし、動かそうとする人物もいない。
だからこそ別の用件と合わせて一人で動いてみた。

「それは失礼した。
私は新顔でね。

暴走薬は私が探している薬とある意味リスクは似ている。
能力覚醒と謳う薬なら尚更似ている。」

似て非なるものだった、と。
首を大きく振って、溜息をついた。

「どうやら、別物と混じった様だから戻る事にする。
一応情報代。

私の探している薬の成功例がもし出たら、突然煙と共に異臭がする。」

特徴を淡々と口にして、反応をじっと焦点を彼に合わせて見る。
心当たりがあるかを観察して。
何もなければ、背を向けずに通路を下がって行く。

”マネキン” > 【彼女が話す間、無言でたたずんでいる。
高峰司については彼女に伝える義理は無い。
相手が通路を下がる様子に”マネキン”は背を向けた。背中を向けたまま声をかける。】

新顔か。
なら先ほどの世間話の続きだ。

最近の落第街はどうにも騒がしい。
しばらく学生区で大人しくしておくことを勧める。

(そのような薬物については心当たりは無いな。
蛇花火か?手に入れば収集しているだろうが、役にはたちそうに無い。)

……ああ、そうだ。
廃材は取り除いておいてくれよ?

【”マネキン”の下がった通路の奥には何かがいた。
その何かを撫でながら思い出して、言う。】

陽実 凛 > 少しゆっくりと下がりながら、背を向けたまま声をかけた男に瞬き一つ。
表情は殆ど変わらない物の、目を見開いた。

「……忠告、感謝する。」

何か大きな事を成すつもりか、何かの事件でも重なったか。
考える事は幾つかあれど、ローブの『彼』には報告しておいても良いだろう。

「……臆病なもので。
やっとく。」

どの口が言うか、と言われそうな言葉を淡々と吐いて。
通路の奥の何かには、少なくても光が届けばシルエットを捉えようとはするが、人型でもなければそこまで廃材を撤去したらそのまま去る。人型ならそのまま探している人物との類似点を探す位は行うだろう。
どちらにしても袖から黒い手袋を出して嵌め、廃材を掴む。

”マネキン” > 【何かに光は当たらない。
出番が無ければそのまま控えさせておく。
彼女が立ち去ったのを確認してから、入り口のセキュリティの確認を行う。】

(浮浪者に入り込まれてもつまらない…。
あれは。正体を隠しているつもりだろうがあれほど特徴的な外見年齢の人物のデータは多くない。
周辺人物から検索すれば該当者はやはり陽実凜と推定される。)

【手元の人物資料に万年筆で丸を書き込んだ。】

…出番が無かったか、tnDr-05。
運用試験を行う予定だったが仕方ない。ポイントαでの迎撃用意に回そう。

【闇に潜む不定形の何かと共に、”マネキン”も廊下の闇の奥へ消えていく。
薄暗い廊下に革靴の音だけが残って響いた。】

ご案内:「落第街、地下施設薬品保管庫」から陽実 凛さんが去りました。
”マネキン” > …忘れていた。いけないな。
置きっぱなしにしておいては。

【”マネキン”は鍵を取り出し、薬品庫へ戻る。
金属製の扉が軋むような音を立てた。】

【棚に薬品が固定して並べられている中を歩き、奥の机に向かう。】

あれが踏み込むようなら、発見してもらうつもりだったが。
必要なかったか。移動させるか…いや。置いておいても構わないか。

【机の上に置かれた資料の一つを手に取り、そして戻す。
そして薬品庫から再び出て、その扉に鍵をかけた。
薬品庫の机の上に置かれた資料の書き出しにはこうかかれていた。】

「資料・高峰司とディアブロ・ウィルス適合性の予測

【机のライトが時間経過で消えて、再び室内は闇に包まれた。】

ご案内:「落第街、地下施設薬品保管庫」から”マネキン”さんが去りました。
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」に高峰 司さんが現れました。
高峰 司 > 「…………」

意識は胡乱、未だ目覚めず。
力を使い果たした司は、眠りから覚める気配はなかった。
―――感じるものは、夢か現か。

ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」にベッドマンさんが現れました。
ベッドマン > うつらうつらとしている彼女の目の前にノイズのような裂け目が走る。
いや、そもそも眠っているのならこれは夢か。

起きたつもりもないだろう。だが目に見える、現実にはあり得ないような空間の裂け目

『うっぐっ……
 なんだこれは?いやにきついな』

そこから ずるり といったように少女が這い出る

高峰 司 > 「ん……」

普段の彼女からは想像もつかない、小さくか細い声で反応する。
いや、声が出ているのだろうか。どうにも現実味がない。

「誰……だ……?」

全ての感覚が虚ろで、自分の状況を整理するのにすら時間がかかる。
そう、確か。自分はおびき出されて、捕まって、監禁されているはずなのだ。
……じゃあ、この空間の裂け目から出てきている少女は誰だ?

ベッドマン > 『司姉さんかい?
 僕だよ―――』
 
よいしょといった風に立ち上がり、名乗ろうとした自分の姿を見て驚愕する。

私は彼女の弟―――そう名乗っていたらしい彼―――の姿を纏っている

はずだった

しかし現に今取っている姿は彼女の本来の―――数日前に認識した自分の姿だ。
偽装するほどの余力が無い。

これは魔術的な阻害を受けているのだろう
だが、なぜこのような少女が?
しかもどうやらこの夢は彼女を監禁している部屋のようだ

誰と言われた私自身が混乱していた。

高峰 司 > 「あ”ー……?倒錯趣味のサキュバスかなんかか、オマエ……?」

だとしたら、こちらの趣味を測り損ねているが。
高峰司にとって、家族とは嫌悪の対象でしかないのだから。

「そっちの趣味はねーよ……とっととけーれ……」

胡乱な意識のまま、しっし、と手で追い払う仕草をする。
余りの非現実感と自分の知識からなんとなく夢の世界であることは察したようだが、そこから先に頭が回っていないようだ。対応も平時以上に雑である。

ベッドマン > 感じる感情は戸惑いや困惑 よりも まず 嫌悪。
人違いの反応ではない。
少々意外な反応ではあったが

『ビンゴだ
 君で992人目だよ
 もっとかかると思っていたが勘でこちら側―――落第街側に絞ってみて良かった
 君が落第街を住処にしているのか一時的にここいるのかはわからないが
 一般の生徒が学園の正の部分にいるにもかかわらず長期間見つからないというのもおかしいだろうとおもってね
 いやしかし大台まで行かなくて本当に良かった

 それと確かにうちの先祖にサキュバスがいたかもなんて話があるが
 あんな者と一緒にしてもらったでは困るな』

混乱から直ちに回復してまくしたてる

『まぁ 偽れないようだから 改めて名乗っておくよ ベッドマンだ
 司君……でいいんだよね?
 改めて確認しておくけれど』

高峰 司 > 「……あー?」

胡乱な頭で投げ付けられた言葉を整理してみる。
恐らくは、自分を探していた。手あたり次第夢に忍び込んで、反応を見て判別してた。名前はベッドマン。

「アタシは司だが……女なのにマンなのか?」

やはり頭が回っていない。
もっと他に聞くべきこともあるだろうし、すべき警戒もあるだろうに、口から出たのは最高にしょうもない疑問だった。

ベッドマン >  
『この反応にこの景色を見るにどうやら君
 薬でも打たれているね?
 筋弛緩に神経の鈍化かな

 とりあえず会話もままならないようだから私のリソースを分けてあげるよ
 少しは頭も回るようになるだろう』

指をパチンと鳴らすと監禁部屋と思われた部屋は一瞬にしてかき消える
あるのは真っ白な床と真っ白なソファ

中空で寝かされていたのならしたたかに床に打ち付けられるかも知れない。

高峰 司 > 「うおっ!?」

パチン、と指が鳴らされ、監禁部屋が即座に真っ白に塗り替えられる。
それに伴い、意識が急激に覚醒。所謂『飛び起きた』時に似た状態になる。

「……で、何が目的だ、オマエ」

少し考え、ソファに座って問い掛ける。
夢の中では、流石にルーンガンドも使えまい。脅しをかけても多分無駄だ。

ベッドマン >  
『いやなにすこしドラマティックで事件性がありそうな話題を見つけたからちょっと調べていただけなんだがね
 たどり着いてみたらサスペンスだったというわけだ

 むしろ私が聞きたいね。
 君に何があったのさ?

 見るに君は賢明なようだ
 あきらめが早いというのも一つの才能といえるだろうね

 たしかに今この夢の全権は私が握っている
 リソースを分けるというのはそういうことでもあるからね』

感情を読んだように応える。

雲のようなソファーにゆったりと腰をかけ脚を組む
ワンピースだろうとお構いなしだ

高峰 司 > 「……ンな明らかに興味本位のオマエに、教える義理があるか?」

場合によっては読まれているかもな、と言う想定をしつつ、その裏を取るためにも拒絶する。
実際、話してやる義理はないのだし。それに、あまり人にぺらぺらと話したい内容ではない。
護りたい相手のために動いていたら、それが罠で、そのまま監禁された……なんて話、恥でしかないのだから。

ベッドマン > 感じる感情は羞恥
とするとドジをふんだか

だがあえてそこには触れないでおく

『まぁ教える義理も責務もないね。
 でも聡い君だ こうは考えなかったのかい?
 このような状態だ。助けになるものなら何でも利用すべきだと』

高峰 司 > 「あぁ?じゃあなんだ、オマエはアタシを助けてくれんのか?」

疑念を隠そうともせず口に出す。
この状況、目の前の少女を信用するための要素が決定的に足りな過ぎる。
要するに、一切信用できないのである。

「オマエがアタシを助けてくれるってんなら、相応の利害があるはずだ。それも分からず、ンな事言われても信用できねーな」

契約も、友情も、親愛も無い。
とかく繋がりがまず初めてなのだ。となれば、何かしらの利害が噛んでいると見てしかるべきだろう。

ベッドマン >  
『ははは。まぁそういうと思っていたよ

 そもそも、私は君の妄想の産物かも知れないし敵の送り込んできた何かかも知れない
 君には確かめる術はない

 一応言っておくとそのどちらでもないけれどね

 そして残念ながら私に直接的に君を助ける力は無い
 
 出来るのは【お話】くらいさ』

肩をすくめるようにして応える。

『だからとりあえずお話でもしようじゃないか どうせひまだろう?』

高峰 司 > 「…………」

思考を巡らせる。
実際、現状何かできるかと言えばNO。既に状況は目の前の少女の掌中にある。
それに、暇……と言うわけではなく、起きたらやるべきことがあるのだが、寝ている間は確かに暇だ。寝ている時に出来る事などありはしない。
話を聞いて、その上で判断する。それくらいの事は必要か、と考え……

「……しゃーねー、乗ってやる」

ふう、と溜息を吐き、相手の話を聞くことにした。