2016/06/10 のログ
■ベッドマン > 『うんうん
仲良くなるにはまず会話だ
頭の回る子は好きだよ』
実際にその顔はうれしそうだ
そうしている様は年相応、いや、それよりも幼く見える。
何を隠そう彼女も彼と同じような状態だ
実際にはもっとひどい
彼女は目覚めることはない
『そうだね。誘いに乗ってくれたお礼にいくつか情報を贈るよ』
■高峰 司 > 「は、アタシのダチはハードルたけーぞ?」
牽制。軽々に仲良くなれると思って貰っては困る。現状、本当に心を許した相手はただ一人だけなのだ。
……にしても、嬉しそうである。不愛想極まる自分と仲良くしたいという変人がここにも一人。よくわからん。
「……で、情報な。内容は?」
しかし。
情報が絡む、ビジネスライクな会話ならお手の物だ。その正誤も考えなくてはならないが、取り敢えず喰いついていく。
■ベッドマン > 『そうだね。君を捜している人物が少なくとも3人いる』
指を会わせてうつむくようにして答える
『一人はおそらく君を監禁しているという人間だったのだろう
とすれば残り二人はもしかしたら君のお仲間かも知れないね
これは他の夢も渡りながら確認したことだからある程度は信用がおけると思うよ?』
■高峰 司 > 「……成程な」
その三人ならば心当たりはある。
一人目はマネキン。そして残る二人は、伊都波凛霞と蕎麦屋だろう。
他に自分を積極的に探す人間にも心当たりはないし、確かな情報であろうとは感じられた。
「ソイツぁ大体分かってる。で、それだけか?」
故に、この情報は信頼させるためのものではないかと疑い、更に確認を重ねる。
■ベッドマン >
『おや、ほしがり屋さんだ
まだ仲良くなってもいないのにギブミーだなんて調子が良いね」
指を差してクスクス笑う
さっきのおかえしとばかりに
『あとはそうだね。
いろいろ断片的なものも拾えているけどこれは伝えないでおくよ
確証が取れていないからね』
やれやれと肩をすくめる
これは本心だとわかるだろう
隠すつもりがないようだ
それは現実以上に伝わるだろう
『しかしわかってるってことはすでに確信があったってことかな?
じゃあ良かったじゃないか
その確信があってるかどうかの正誤確認だ』
■高峰 司 > 「は、言ってくれる」
確かにそうだ、対価も無しに情報を求めすぎた。
その後の言葉には特に返さず、本心であることもどこかで理解する。
「……そうだな、そこで実は違いました、は困る。
じゃあ確認だが、その三人の名前は分かるか?」
結局また質問だが。それでも、向こうが言い出した事に必要な作業だ。これくらいは許されてしかるべきだろう。
■ベッドマン >
『そのくらいならいいかな
でも すまないね
一人が男 一人が女 もう一人はわからない
このくらいしかわからなくてね
なにぶん私は夢の中の存在だ
確認を取るだけでも一苦労なんだよ?』
人は見たい夢を見る
そこから情報を抜き出すにはかなりの誘導が必要だし
印象からたしかな像を結ぶのにもかなりの量のサンプルがいる
夢の中では夢の主の姿が全く違うなんてことも日常茶飯事だ
『なぁ、もういいだろう?
私は話すのは苦手なんだよ?』
あれだけまくし立てておいてそんなことを言う
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」に”????”さんが現れました。
■高峰 司 > 「不明、ってどーいうこった……?」
首をかしげる。
不明となりそうなのはマネキンだ。だが、ならば残り二人は女で確定のはずである。
何故なら……凛霞も蕎麦屋も、司にはない無駄に無意味に無価値に巨大な脂肪を、胸に二つ持っているからである。
故に、男女誤認はあり得ない。つまり……
「(アタシを探している男がいる……?もしくは、性別不明がいる……?)」
考え込む。その特徴を聞きただそうとして……
「オマエ、そっちから話しかけてきといてそりゃねーだろ……」
脱力した。積極的にしゃべくり回っていたのはそっちだろうが、と。
■ベッドマン >
『いいじゃないか
私がしゃべってばかりだよ
ほーら ギブミー ギブミー』
ふざけたようじゃれるように話しかける
彼女が自分を偽らない場というのはとても とてもとても珍しい
ゆえにこれが彼女の本来の姿かも知れなかった
っとぴくりとその動きを急に止める
『……』
■高峰 司 > 「(ウゼェ……)」
げーんなり。とても、鬱陶しい。
と言うか、何故コイツはこんなにハイテンションなのだろう……と首を傾げ……
「あ?」
その動きが止まったことに、更に首を傾げた。
■”????” > 【その場所にいつのまにか、もう一人の第三者が侵入していた。
彼女の影は黒い。
彼女は白衣を着て、眼鏡をかけ、少し伸ばした髪に、服はだらしの無い、煙草をくわえた、女性だった。】
へえ。リソースを貸したのかい。
それでウィルスの侵食が少し遅れたようだ。
【ぼんやりとあらぬ方向を見ている。
それは独り言だった。】
■ベッドマン > 私の【権限】に食い込んできた
人のようだがこれはひとではない
だがあえて訪ねる
「なんだ?おまえは?」
許可も出していないし招いてもいない
そもそもここは多人数を内包できるほどのリソースがない
それなのにそいつはそこにいた
■高峰 司 > 「……!?」
がた、と慌てて立ち上がり、新しく現れた第三者から距離を取る。
「なんだ、コイツ……!」
ルーンガンドを構えようとして……意味がない事を思い出す。
結果、立ち上がって少し後ずさっただけとなった。
■”????” > 【声をかけられて、何かの作業に没頭していた様子を止めた。
ただし身動きしてはいなかった。】
「ああ、あー、あー。えっと声出せてる?
久しぶりだからなー。
・・・・・・・
気付いてくれてありがとう。
自己紹介をしよう。
私は…名前…えっともとのはわすれちゃったや。
ちょっと前はたしか”ディアボロス”と呼ばれていた。
または第一実験体、基幹研究試料、そして原初の犠牲者ともよばれる。まあどれでもいいよ。
まあ個人かどうかっていうともうよくわかんないんだけどね。」
【楽しそうに二人に向かって笑いかけた。】
■ベッドマン > 明らかに警戒している風
立ち上がればソファーは霧散して消えていた
こいつはいつからいたのか
自分と同じ能力者か否か
なぜ急に現れたのか
考えることは多い
一つだけわかることはこいつはここに存在していると言うこと
私や司の妄想の類いではない
だがまずやるべきは―――
ふぅ……と一息
『それでディアボロスさんが急に何のようだい?
私たち楽しく会話している最中だったのだけど』
その調子はすでにいつものようであった
■高峰 司 > 「全くだ。テメェ……コイツもだが、人の夢ん中に無断出演しやがって。何様のつもりだ?」
ディアボロスを睨みつけながら啖呵を切る。
が。
「(……ベッドマンは分かる、恐らくそう言う異能だ。だがコイツは?ベッドマンの異能に支配されている夢の中に突然顔を出す?しかも気付かれることなく?と言うことはパスが通じている?)」
思考を高速回転させる。
探れ。探れ。探れ。理論で踏破出来る範囲を探り尽くせ。
―――その先に、どんな答えが待っていようとも。
「(パスを繋いでいる……とはいえ、アタシとパスを繋いでいると言えば召喚獣。その中にコイツはいない。ベッドマンもコイツを知らないらしい。明確な異物、それが何故入り込んだ。……待てよ、気付いてくれてありがとう?つまり、最初からここにいて、認識が薄かったという事?そして、ウイルスの侵蝕が遅れた?リソースを渡して?)」
ぞぞぞぞぞ。
怖気が走る。これ以上の思考は絶望への片道切符だと本能が警鐘を鳴らす。
だが。
高峰司は……幸か不幸か、聡い子だった。
「(リソースを渡されたのはアタシだ。それが原因でウイルスの侵攻が遅れ発見が遅れた。つまりウイルスを撃ち込まれたのはアタシで、ってことは……!)」
自分の中に 異物が 混じっている。
その結論に到達し、顔面蒼白になる。
「オマエ、まさか、アタシの中に……!?」
違っていてほしい。
そう願いながら、ディアボロスに問い掛けた。
■”????” > 【ベッドマンへ向けて、不思議そうに首をかしげた。】
「よう?
ああ、そっかこんなとこ普通は用がなきゃこないよね。
邪魔したみたいならごめーん。
でもまあ私はここにいるだけだから気にしないで。
いないと思ったら薄れて見えなくなる、それだけのものだから。
ただ無くなれって言われると困っちゃうな。
私はただの指標に過ぎないと思うんだよ。」
【煙草を口から離して一気に喋った。
そして手のひらを上下させ、軽そうに笑う。】
「そこの彼女が侵食ステージ1の状態に立ったことの証明?っていうか?
このちょっと前にたぶん意識がぼんやりしただろう?
それが はじまり なんだ。
キミの身体もきっともう、わかっているはずだよ。」
【高峰司の言葉に楽しげにうなずいて、その右足を煙草で指し示す。
高峰司の右足には、黒い黒い影から延びる薄く黒いつたのようなものが幾重にも絡み付いていた。】
■ベッドマン > せっかくつかんだ【芋の蔓】だ
そうやすやすと渡す義理はない
『勝手なことは止めて欲しいな
これでもまだここは私の領域だよ』
司の右足をきっとにらみつければ黒いツタは動きを止めさらさらと消えていく
しかし消えるそばからまた生える
まさにいたちごっこだった
ここに来て司の意識を保つために使っているリソースとこの夢へのパスの弱さ―――魔術的な防壁か何かだろう
が響いていた
こいつを一方的に消すことが出来ない
■高峰 司 > 「ぁ……」
見て、しまう。
自分の右足……銃弾を撃ち込まれた足を、見てしまう。
黒いツタが、自分の右足を、侵蝕していた。
「ぁ……あああああああああああ!!!!!!」
理性を保てない。
様々な経験を重ねてきたが、こんな……自分の内部から侵食されるなんて言う経験は初めてだ。そして、恐らく……これに喰い尽されれば、本当の意味で『高峰司』と言う個人は、消滅する。
「や、やめ……やめろ、やめてくれ!まだアタシは、きえ、消えたくない!まだ、まだ……!」
恐怖に震える。
……実際の所、この学園に来た当初ならば、こんな事はなかったろう。
もう少し冷静に、自己の消滅を分析できただろう。
だが。
「まだ、凛霞と一緒に、過ごし足りない……!せっか、せっかく友達に、なったのに……!嫌だ、助け……凛霞、ヘルヴォル、助けてぇぇぇぇぇ!!!!」
狂乱。みっともなく取り乱し、涙を流しながら助けを求める。
答える声はあるわけがない。あるわけがないと分かっているのに、助けを求めずにはいられない。
「あ、足、斬り落とせば……!」
震える指で足に狙いを定め、ルーンガンドで切断しようと考えるが……無駄だ。ここはベッドマンの世界、ルーンガンドは使えない。
例え使えたとしても、夢の中で右足を吹き飛ばして何になる……?
■”????” > 【ベッドマンの行動を興味深そうに見ている。】
「うん?消したいのかい?
そのツタも見えなくするだけならかんたんだよ、ホラ。
でも夢が現実になるのでもなければ、私もツタもどうしようもないんじゃないかなぁ。
夢の中で目を瞑っているだけ!なんてね。」
【ツタが抵抗をとめる。黒いその姿がさらさらと消えていく。
何もなかったかのように夢の世界だけはベッドマンの思い通りに戻る。】
「そう、大事なのは認識だ。
逆に言えば司くん、キミは逆にこのことを利用することもできる。
まあ、なんだか絶望しちゃってるみたいだけど
そうそうすぐにどうこうはならなかったと思うよ。
前例のお墨付き、ってやつだね!あとなんか聞きたいことある?」
【軽そうな口調で語ると、煙草をくわえて息を吸い込んだ。
その荒れた唇から紫煙を吐く。】
■ベッドマン > このままだと司の意識は発狂するかも知れない
存外脆い
人間はこれだから……
そんな感慨を隠しつつ司に語りかける
『おいおい。これは夢だぞ夢。全部夢。とりあえずわすれておけ』
暴れるのもかまわず、抱きしめるようにしてポンポンと頭を撫でる
押しつけられる旨の感触に彼女の性格からしたら嫌みかとでも言いそうなものだが
今はそれを感じる暇も無いのだろう
『夢だ。そんなことおこらない。おこるとしてももっともっと先の話だ。
それまでに彼女たちがきっと助けてくれる。
自分を強く持っておけ』
そうささやき意識にすり込みながら彼女に渡していたリソースを回収していく。
それにつれ彼女の意識レベルは元のように下がっていくだろう。
このままでは彼女の肉体より精神の方が先に壊れてしまうだろう。
そういう判断だった。
彼女を寝かせながらつぶやく
『なんだ。つまりお前は【乗っ取り】いや、【同化】か』
■高峰 司 > 「逆に利用ってなんだ、どうやったらこれが治るん……だ……」
狂乱しつつ問い掛ける、が……そうしている間に、ベッドマンになだめられ、リソースを回収される。
「あ……ぅ……」
意識が一気に胡乱になる。狂乱から、微睡へ。
「(りん、か……たすけ、て……)」
心の中で切実に訴えながら、寝ぼけているような状態に戻って行く。
■”????” > 【ベッドマンの行動を興味深そうに見ている。
問いかけには首を振った。いや、その後で首を傾げた。】
「へえ、いいんだ返しちゃって?
あ、これじゃ意地が悪いか。今は大丈夫だよもうちょっとしゃべっていたかったけどね。
うーん、私は違うんだけどみんなはそうなのかなー。同化ってのは近いかもしれない。
望んでやってるわけじゃないけどね。
じゃあ私はなんなのかって?
門だよ。他のものにパスをつなぐための門さ。
意識の歯車に噛み砕かれ磨り潰されその残滓程度がばらばらになってもうこんなところにしか痕跡の残らなかった、酔狂な門だよ。」
【不敵に笑う。
意識を失いつつある高峰司のほうを見た。】
「治す方法かー…あったかな?
あ、いや無いってわけじゃなくて私のときはまだ研究段階だったからね!
たぶんある、あると思うよ!…って、こっちも時間切れっぽいかな?」
【高峰司の意識が薄れていくにつれ、彼女の姿と声も擦れていく。】
■ベッドマン >
『こんなもの優先順位の問題だろ
壊れた精神は二度と元に戻らない
虚無よりひどい有様を私はいくつもみているからな』
まくし立てられる情報を整理する
精神をかいする者として そして己がきはくなものとして
一つの結論にたどり着く
『なるほど、合点がいった
やっぱりお前はご同類って訳だ
私に比べればはるかにたちがわるいがな』
まわりが曖昧になり世界が薄れていく
そんな中彼女だけがはっきりとそこに輝いて見える
『……【外】でなにかあったか』
おそらく外で薬の投入でもあったのだろう
司の容態を見て鎮静剤でも打たれてのかもしれない
■高峰 司 > 意識が段々と薄れていく。微睡の中に消えていく。
幸か不幸か、『自分の時は対策なんてなかったけど、今はあるかもね』などと言う無責任極まる悪魔の言葉をしっかり認識する事はなく……
「(大丈夫…凛霞が、ヘルヴォルが、助けにきてくれる。すぐには消えたりしない。それまでに、きっと)」
ベッドマンに掛けられた言葉を反芻し、それで精神の均衡を取り戻していく。
人生の中で最も弱った精神状態を、微睡で誤魔化しながら……夢の中で保っていた意識を、手放した。
■”????” > 『現実側』
【”マネキン”が高峰司の容態を確認する。
瞳孔を開き、脈を取り、口蓋の様子を確かめた。
左手を彼女の右足にかざす。
左手を右に動かす。彼女の右足も右に動く。
左手を左に動かす。彼女の右足は左に動く。
確認して頷く。
彼女の腕に差した針から、
抑制剤の点滴を開始した。】
順調にウィルスは彼女に馴染んだようだ。
真の意味での第一段階は完了した。
■ベッドマン > 何もなくなった世界に一人たたずむ。
最初は適当にからかって情報をいただいておさらばする気だった。
だが事態は予想外の方向に進んでいるようだ
家出人捜しなんて比ではない
世界はこんなものだと最初からわかっていた
だから今自分はこんな状態でいる
わかっていても理解していても納得していても
それでも何も思わずにはいられなかった
「っち……寝覚めが悪ぃ」
言葉だけがなにもない世界に吸い込まれた
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から高峰 司さんが去りました。
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」からベッドマンさんが去りました。
■”????” > 『現実側』
……?そろそろ目覚める時間のはずだが。
イレギュラーだ。データを取っておこう。
【"マネキン"は怪訝そうに彼女の様子を伺う。
その顔に流れる汗を確認して、記録した。】
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から”????”さんが去りました。