2016/06/21 のログ
眠り姫 > そんなことをカエル顔の医者は返事もかえさない少女に語りかける

そう時間は取れないが少女に話しかけるのは彼の日課だった

手を取り直に脈拍を見ながら語りかける
時々きゅっと握り返すのはただの反射だとわかっていた

それでももしやという気はしてしまう

(ふぅ……じゃあ僕はもう行くよ)

そういって立ち上がる彼は苦虫をかみつぶしたような顔をしていた

ご案内:「常世第四病院」に白泉椿丸さんが現れました。
ご案内:「常世第四病院」に雪城 括流さんが現れました。
白泉椿丸 > 「なんだか騒がしいわねン、どうしたのかしら」

白い翼を模した肩掛けを羽織り直し、受付を済ます。
彼…じゃなかった、彼女は学園の講師とはいえ、ここではただの見舞い客の一人だ。

誰かを待つようにして、辺りを見渡す。

雪城 括流 > 人型の括流がその後ろから現れて、声をかける。

「待たせた?」

いつもの学生服姿でさっとこちらも受付を済ませてしまう。
今日の目的は、括流にとっては一応数奇な縁のある患者でした。

ちらり、と掲示物のあたりに目をやって。

「最近ちょっとね。
それでくくるも掲示を出したんだけど、そのせいだと思うよ。」

保健課の侵入者についての掲示をそっと指し示す。

白泉椿丸 > 「あ、括流先生。ヤッダー、待ってないわよォ!今来たト・コ・ロ」

うふふと笑いながら括流の方へ両手を小さく振る。
同じように掲示板を見て話を聞けば、掲示文書を流し読む。
そして、ヤダ物騒じゃなのォ…とばかりに、その眉根をひそめた。

「こういう場所は出来るだけ静かであって欲しいけどン、
 さまざまな異能や魔術が集まる性質上、そうはいかないのかしらね…」

悲しいわァとばかりに頬へ手を当て、括流の歩幅にあわせて歩く。

眠り姫 > 椅子を片付け扉を開ける
と見舞い客だろうか
背の高くない自分だが完全に見上げなければならない巨漢 いや巨乙女…?

そしてもうひとりはなんども足を運んでいる保健課の少女
なぜだろうこの少女を見ると脂汗が止まらない

(あ、やあ おみまいですかな……ゲコ)

思わず変な声が出た

雪城 括流 > 「…異能や魔術だけじゃなく、妖魔の類もいるからね。」

生まれたてならともかくああも年を重ねた風情のが問題を起こすのは、ちょっとおこです。
なんか諦めたように首を振りつつ。
そうして歩きながら会話すれば、目当ての患者の部屋にはすぐに着いたようだ。

「確かここだ。
…またいたの?とりあえず、たまには様子を見にね。」

見覚えのある医者が相変わらずあの患者の下に入り浸っていることに、少し呆れた視線を向けて。
中へ入るよう、うながした。

白泉椿丸 > 悪戯で済めば良いけどン、どう考えてもその範囲じゃ収まらなそうなのよねえ。
何が原因で病気や怪我が治癒しないか分からない、という子もいるのだし。
アタシも何か手伝えることがあれば良いのだけどォ、もうちょっとお話聞かないとネ…。

「ええ、お見舞いに。…まだ起きないのかしら?」

カエル顔の医者へ輝きのオカマスマイルを見せ、挨拶も適度に病室へ入る。
ここしばらく資材集めの行脚をしていたので、病室にいる生徒たちの経過は不透明だ。
特にこの生徒――眠り姫と比喩される子は。
いない間に起きていたらと考えることもあったが、やはり世の中はうまくいかない。

オカマの巨体がそっと動き、ベッドに眠る女の子の傍に立つ。

「眠り姫ちゃん、げんきにしてたかしらン?」

眠り姫 >  
(え、ええ これも仕事ですよ)

そういう間も脂汗は止まらない

(それでは私は次の患者が待っていますので
 ……たくさん話しかけて上げてください
 それで意識が戻ったという例も数多くある……)

そういって彼女たちが病室に入るのと入れ違いに出て行きゆっくりと扉をしめようとする

『……』

そうは言っても話しかけてもやはり反応はない
幾分か顔色は良く見えるが手を握っろうと頭を撫でようとやはり何の反応も返さなかった

雪城 括流 > 括流が全力をつくす、と言う選択肢は無い。
いや、もし患者自身が望むのであれば、考えはするのだが…

この患者はその肝心の意識がない。だから人の力に期待する。つなげた繋がりが良い方向へ向かうのを期待して。

「ああ、ちょっと待って。
いまの状況を説明してあげて欲しい。」

閉じる扉をその手で食い止める。
閉じかけたスキマから、蛇の瞳が廊下にいるだろう獲物を爛々と睨む。
にっこりと、微笑んだ。まあ、もちろん逃げ出しちゃってもいいのだが。

「ツバキは部屋にもう一人くらいいても気にしないよ。
……健康状態は問題ないみたいだね。」

別に説明してもらわなくても患者の様子を伺うことは容易いようだった。
カエル顔の医者がとどまるか否かに関わらず、扉から手を離す。

白泉椿丸 > 蛙顔の医者と括流の関係性を見て、何を思うでも無く、蛇と蛙みたーいという感想を抱く。
そのままではあるが、医者の顔が悪い。いや、人相が悪いとかではなくて。

「そうね、アタシもお話が聞きたいわセンセ。
 人が多い方が、眠り姫ちゃんもうるさくて目が覚めるかもしれないしィ」

そう冗談めかすも、椿丸の笑う表情にはどこか困った様な色が浮かんでいた。
マニキュアの光る大きな手で、眠り姫の頭をゆっくりと撫でる。
眠り姫の黒くも長い髪は、前と変わらずつややかで美しい。…本人が櫛を入れられる日は、いつだろうか。
早く目が覚めたら良いのにねェ。そんな気持ちをこめながら、髪へ丁寧に触れる。

慈しみの聖母もかくや――と言えたら良いのだが、彼女は1ミリの間違いも無くオカマであった。

眠り姫 > カエル顔の医者は腕時計を確認すると

(ではすこしならば……)

と締めかけのドアの内に入り後ろ手にドアを締めきる

(説明しようにも以前と変わらず昏睡状態ですな
 脳に損傷もなく血液や栄養状態も保っている
 もちろん毒物の類いも見つかっていない

 肉体は健康―――とは言いがたいですが
 いつ目覚めてもおかしくない状態であるにもかかわらず目覚めない

 原因不明ですよ)

そう答えるしかない
触ってわかるとおり一切の反応を示さずたまに動くとしても脊髄反射
痛みから逃れる素振りすらない

説明する顔はただでさえしょぼくれているのがさらにしょんぼりとして見える
負けを認めたくないのだろう

雪城 括流 > 「カルテをもらって私から説明してもいいけど。
私にもこの後の用事があるからね。」

医者の説明を大人しく聞いて。
一応気遣って少し離れた場所に背を預ける。

椿丸先生のアクションに反応を見せない様子を見て。
それでも彼女のような振る舞いをしてくれる人物が必要なのだろうと、思う。

「どう?ツバキ。」

眠り姫の様子に対する、彼女の感想を尋ねる。わるいものではないだろうと、感じながら。

白泉椿丸 > 説明を聞けば、良くもなく悪くもなく、としか言いようのないものであった。
いつ目覚めてもおかしくないのに、目覚めない。
何かを待っているのか、その時ではないのか、それとも――。

体温が特別高いわけでも、触れたところに魔術的な何かを感じるわけでもない。
括流に「どう?」と聞かれても、やはり察知できる範囲では、医者の言う通りだ。
眠り姫は何を待ち望んでいるのだろうか。オカマにはサッパリであった。
椿丸は括流と医者へそれぞれ顔を向けて、その大きな肩を可愛らしくすくめる。

「特に何かを感じるわけでもナシ。私が外へ出る前と、そう変わりは無いわァ。
 こんなに髪が早く伸びるものかしら?って感想があるくらい…かしらねン」

今度は眠り姫を片手をヒョイと持ち上げ、握る。
マッサージするようにゆっくりと圧をかけ、緩め、を繰り返す。

「括流先生の見解はどォう?彼女に何か刺激が足りないとかン、そういうの」

眠り姫 > そのようすをただ見守る

床ずれ防止や腱の柔軟性を保つためのストレッチは看護師たちが定期的に行っているが
その頻度が増えて悪いことはない

まかせてもいいだろう
そう思えるほどに彼女の手つきはやさしく力強かった

(来月になればEEG―――ああ、脳波検査です もやりますが
 そこでも変化が在るかどうか)

雪城 括流 > 「専門的なものより、ただ感じた感想を聞きたかったな。
医学的な視点は十分にあるけど、魔女的な視点はここにはあまりないからね。」

とはいえ、わからないものはわからないのだろう。
あえていうなら期待したのはオカマ的視点なのかもしれない。

見解を問われて。
「本来はもう少し詳細な脳波測定を行うべきなんだろうけど。
…くくるの見解としては…。」

ちら、と眠り姫を一瞥する。確かめてみたほうがいいだろうか。
どこまで手を出すか、考えあぐねて。

「通り一遍の医学的なアプローチはやりつくした、はずだよ。
もちろん刺激についてもね。彼女の身体を整えること自体は、やめるべきではないと思う。
だから、これ以上の医学的手段よりは、別の手が必要なはずじゃないかな。」

と答えた。
視線は眠り姫の顔から、椿丸先生のマッサージするその手つきへ移って。

白泉椿丸 > 「脳波検査も、結果はそれまで通りという予測が立つわねェ…」

握ったあとは手の甲をなでる。
緑の瞳がじいっと眠り姫の目元を眺めていた。動く様子を観察してるらしい。
生物は眠っている間に"何か"を見ていると、眼球が動くという。
それは記憶の処理をする小刻みなものではなく、もっと感情豊かな眼の動き。

「そうねン、身体が追い付いて無かったら精神が起きるのも苦労するのかもしれない。
 ……魔女薬の中にネ、気つけ薬よりもウンと強力なものがあるのだけど――」


「――ちょっと刺激が強すぎるのよねェ。精神がささくれちゃう。
 あんまり若い子には使いたくないタイプ…。

 …あァ、そうよ。魔女からのアプローチでいくと、薬湯浴なんかは試したかしら、先生方」

眠り姫 >  
(異能や魔術的なアプローチはまだはじめたばかりの段階です
 効果が見込めるのなら試してみる価値はありますね)

顎に手を当てむにゅりと考える
果たしてそれが問題なく行えるのかどうか

集中して考える彼の顔からは汗はいつのまにか引いていた

彼女を観察しようともやはり変化はない
眼球は動いていないかある一定の周期でゆっくりと動いている
ときどきマブタがぴくぴくと揺れるのは反射によるものだ

これらは昏睡状態や植物状態の患者によく見られる

そんなことを以前どこかで聞いたことがあるかも知れない

雪城 括流 > 薬浴などのやり取りは黙って聞いていた。
どこか楽しげに微笑んで。こうして答えが見つかっていくのが、楽しみなのかもしれない。

「私はそろそろいくよ。
…そのうち、目を覚ましてくれるといいんだけど。」

懸念程度には感じている。
何より、炎の巨人事件に深く関わった氷架が気に病むかもしれない。
まあそうなったら叩き起こすのかもしれないが。
氷架が望めば、自己のルールとしては問題はない。

眠り姫の髪の先端に少し触れた。その様子を確かめるように触り、離して扉へ向かう。

白泉椿丸 > 「香りが脳に与える影響は大きいわン。
やるなら、アタシも協力して"魔女の薬湯浴"を用意させていただくけれどン」

特筆すべきも無い眠り姫の寝顔に、ふすんと息を吐く。
どこからか花束を出して、医者へこれは大丈夫かと聞いた。
が、その途中で括流が部屋を出る動きをしたので、アラアラとそちらへ上半身を向ける。

「有難うネ、括流先生。そのうちお外でゆっくりお話でもしましょ?」

にっこり笑って見送るつもりだ。

眠り姫 >  
(そうだな看護婦たちがわざわざ週一で入浴の時間を作っている
 そのときにでもどうだろうね

 ふむ きみは魔女……?か
 魔女……?)

驚いたような顔をしている
魔女……でいいのか

(とりあえずこれが私のアドレスだ
 協力していただけるなら必要だろう

 それと保健課への登録も必要だな)

メモ用紙につらつらとペンを走らせ破って渡す
医療従事協力者としての申請も道すがらくくる先生に頼めば良いだろう

などと思い出すとまた脂汗が吹き出した

ご案内:「常世第四病院」から雪城 括流さんが去りました。
白泉椿丸 > 「ええ、魔女よン。身体はオトコ、心は乙女の魔女」

バチコォンと医者にウィンクが飛んだ。
メモを受け取り、今時の若者のような素早さでアドレス登録を行う。
確認のメールを送った後、脂汗の噴きだす医者にくすっと笑った。

「出来れば、入浴する前日に連絡が貰えると有難いわ」

直前に呼ばれても駆けつけるけどねン!と何故か上腕筋のアピールをする。
花束を差す花瓶を探しながら、小ぶりの一輪を取り出した。
眠り姫の横髪へさしてあげるつもりらしい。薄いピンク色をした、可愛らしいお花だ。

眠り姫 > げこげこーんと確認のためのメールが届く

(ふむ。了解した―――
 おっと!長く話しすぎてしまった
 私は行かねばならん)

携帯の時刻を見て慌てたように荷物をまとめ直す

(戸締まりをしっかりしてくれたまえよ
 近頃物騒のようだからね)

そういうと上腕筋に見向きもせず
どたどたと廊下を駆けていく

その様子はどこかでみたカエルのおもちゃのようだった

白泉椿丸 > 今、カエルの鳴き声がしたわよね?
アッアッ違うのン?それ、先生の着信音なの?ヤダ、カワイイじゃない……。

「ええ、ちゃんと確認してからお部屋を出るわン」

花瓶の中身を確認し、括流に続いて医者の後ろ姿を見送った。
先生って本性は爬虫類なのかしら?と眠り姫に聞く。
返事はもちろん期待していない。ただ喋りかけるという、一方的な会話を楽しんでいる。

魔術で水を花瓶の中へ呼び、花を長持ちさせる薬を数滴混ぜた。
病室が少しでも明るくなるようにと、女の子らしい(アタシだって乙女だもの!)ビタミンカラーだ。

「眠り姫ちゃん、髪の毛もそのうち切らないと邪魔になりそうよねン。
 看護師さんが手入れするのかしらァ」

眠り姫 > 頭に淡い花をさされ雰囲気が和らいだようにみえる
たとえ彼女自身になにも変化がなかったとしても

問いかけには誰も答えない

おそらくその答えはまた近いうちにわかることだろう

ご案内:「常世第四病院」から眠り姫さんが去りました。
白泉椿丸 > 眠り姫の横髪に咲く花の角度を軽く整え、見栄えを比べる。
数回それを繰り返し、納得の出来になるとウンウン、キャンワイイ!とニコニコ笑う。

その後、最近のファッションについてひと仕切り語る。今年の夏はスカイブルーが来る、と。
空の様な水着と健康美でオトコがメロメロになるはずよ、と熱く拳を握った。
彼女にメロメロになるかは、お察しであるが。

そうやってお喋りを気を済むまですると、そろそろ行きましょうかと立ち上がった。

「またねぇン、眠り姫ちゃん。早く目を覚まして、アタシとお喋りして頂戴な」

眠り姫の白い左頬へ、むちゅうっとキスを残す。
発色の良いトゥルトゥルしたルージュのリップマークが、くっきりと……。

ご案内:「常世第四病院」から白泉椿丸さんが去りました。
ご案内:「地獄炉」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > 落第街の地下某所。
水月エニィからのお願いを受けてとりあえず見に行ってみるだけ見に行こうと、うろついていた魔物との戦闘音をさせてしまってて奥に誰か居たらばれてそうな状態で。

やっと開けた場所に出ようとしていた所。
入り口に待ち伏せや罠を警戒して、持ってきた真っ黒な鼠のような魔物の死骸を躊躇いなく投げつけた。