2016/06/12 のログ
ご案内:「常世大ホール 舞台裏」にソラさんが現れました。
ソラ > 交流会の後。
未だに片付け役の人は忙しく動き回っている。

そんな中、交流会に参加していない、
そもそも生徒ですらない少女がひょっこりと。
一時的に片づけられたテーブルの下から顔を出す。

お目当ては、余りものの食べ物。
それから、廃棄されるものがあれば適当に。

とりあえず部屋の物色を始めた。

ソラ > 少女が最初に見つけたのはエビフライ。
普通の店で売っているものと比べたら特大サイズもいいところだ。

ご機嫌な様子で大きなエビフライを手づかみすると、そのままかぶりつく。

んまい。

もぐもぐ、もぐもぐ。

ごくん。

大きなエビは丸ごと少女の口の中に収められる。
尻尾まできれいに丸ごと。

ほっぺがリスのごとく膨らんでいるのだが、呑み込めるのだろうか。

ソラ > 数分かけて、口いっぱいのエビフライを呑み込む。
瓶と見まごうばかりの巨大なエビを結局一口で食べてしまった。

(恐らく大きすぎたがために)まだいくらか残っているエビフライの横には付け合わせらしいトマトが置いてある。
こういう場ではメインより付け合わせは人気がないらしく、
残っている量も明らかに多い。

とりあえず、次はトマトを食べることにした。
ぼたぼたと落ちる水気が白い服を汚していく。

ソラ > 次に見つけたのはマリネ。
具はタコにサーモン、それから玉ねぎ。

好き嫌いのない少女はとりあえず全部の具を口に詰め込む。
手づかみで。

もぐもぐ、もぐもぐ。

ごくん。

もぐもぐ。

おいしい。

トマトはともかく、エビフライも手づかみ、マリネも手づかみ。
少女の小さな手はすでに油やらなんやらでべとべとである。

こういうときに片割れがいたらきっと叱ってくれるのだろうけれど。
生憎今日はひとりきり。

と、いうことで再び物色を開始する。

ソラ > 次のお皿に乗っているのは3種盛りのパスタとフライドチキン。
パスタはミートソースに、カルボナーラに、明太子。

ちょっと迷った末にミートソースから手を出す。
いつものごとく、手づかみで。

トマトで赤く汚れた服は、こぼしたミートソースでさらに赤く汚れていく。
口の端にもちょっとついているおかげで、見た目はある意味猟奇的である。
もちろん、ちゃんと見ればすぐにわかるのだが、

ずずー、と行儀悪くパスタをすする。

ソラ > がやがやと足音が聞こえる。
どうやら片付けをする人が通りがかったようで。

それに気づけばすぐにテーブルの下にもぐりこむ。

片づけている面々も余った料理をつまむことは許されているらしい。
いくらか料理をつまむと再び片づけに戻っていく。

少女は片付け係が出ていくまではテーブルの下に隠れているつもりらしい。
もっとも、食欲に負けて途中で出てくることもあり得そうに見えるが。

ソラ > しばらくして、テーブルの下から這い出す。
ひとまずさっき来た人たちは立ち去ったようだ。

料理を確認すると、ずいぶん減っている。
少女としては、まだ口をつけていなかったフライドチキンが無くなっていたことがご不満らしい。

ちょっと機嫌悪そうにしながら、例によって手づかみでカルボナーラを口に運ぶ。
軽くつまめる類のものでないためか、パスタの量はあまり減っていない。

ソラ > 最後に明太子パスタ。
これでひとまず三種のパスタはすべて食べたことになる。

次に見つけたのは炙りサーモンとハンバーグ。
恐らくサラダが入っていたらしい皿は空っぽになっている。

ひとまずこれも食べることにする。

もぐもぐ。

もぐもぐ。

もぐもぐ。

普通の人間ならそろそろお腹的に限界がきてもおかしくないのだが。
少女はもりもりと食べ進めている。

ソラ > 会場の方からは未だに騒ぐ声が聞こえてくる。

まだ人が残って楽しんでいるのか。
むしろ終わったからこそ無礼講として余計に騒がしくなっているのかもしれない。

足音が聞こえる。恐らくまた片づけ係の人が来るのだろう。

少し考えて、食べた中で一番お気に入りだったエビフライをひっつかむと、窓を開けて外へと飛び出す。

あっという間に少女の姿は見えなくなった。
窓には、べったりと手形がついている。

ご案内:「常世大ホール 舞台裏」からソラさんが去りました。
ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > ぴっぴ……

規則的な電子音。呼吸も、また。
だが、顔色は圧倒的に悪く――妙に不安感を誘う、静けさ。

眠りについてから、およそ半日。夕方となっても、まだ目を覚まさない。

手術は成功したというのに。
まだ――

ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 > 「………」

ベッドの脇の椅子に座って、
何かに祈るように両手を組み、顔を伏せている

手術はうまくいった、と医者は言った
なら、どうして目を覚まさないの、と思わず医者に喰ってかかったりもしてしまった

この姿を見ると、それぐらい追い込まれてしまう

「……悠薇ぁ…」

縋るように名前を呼んで、組んでいた手を解き、妹の手を握る

伊都波 悠薇 >  
ぴっぴっと、音がなる。
手を握られれば反射のように握り返してくる。
それはきしくも、見守られていた女性にしたのと同じこと。
いいや、傍にいるひとが、その人だと思い込んでいるのかもしれない。

「……ぅ、ぁ……」

うめき声がした。口が少し、動いて……

ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」に阿曇留以さんが現れました。
伊都波 凛霞 > 弱々しくも握り返す、その様子に、少しだけ、握る力を強めて───

「!」

今、確かに
妹の口から、微かだけど、声が───

「先生っ!!」

声を張り上げる
カーテンを隔てた先あたりに待機しているであろう、医者を呼ぶ

阿曇留以 > 本来なら集中治療室など入れるはずもない。
けれど、誰の権限か、なぜか留以も入れるようで。

部屋をこんこんと叩き、ドアをあければ

(……あ、そうよね。
家族だもの)

先ほど聞いた声が、医者を呼んでいる。
なにがあったかは分からないし、突っ込むこともできず、ただそっと入って、扉の近くから中の様子を探る。

伊都波 悠薇 > ここの医者は、結構、”頭が柔らかすぎる”で有名だ。
なにせ無法地帯の青垣山。そこに根城を構えているのだから
事情が事情のものがいたりする。だから、”必死に殺さないよう努力する”姿を見れば、心配も察する。
それにここは、学生の島だ。学生はたまにぶち当たるくらいがちょうどいい。
だから、本来ではしない処置を、する。医者は体の傷を治すのも当然だが。心の傷もまた――

まぁ荒療治、ともいえるが。そこは若さで何とかしてもらおう。
なんて考えながら――院長室の椅子がぎしっと鳴ったのは。おそらくだれもしらないし。関係のない話だ。


慌てて、走ってきた看護師。そして担当の医師。
ぺこりと、扉の近くで覗く女性に会釈した後。
すぐに、処置に入る。少しすれば――

「……お、ね、ちゃ?」

目が薄ら、と開く

伊都波 凛霞 > 「悠薇!わかる?お姉ちゃんのこと、わかる?」

手を握って、顔を覗きこむようにして…
その顔は普段は妹にはまず見せなかった、情けない表情だったけれど

「ありがとうございます!本当に──」

そして、処置をした医師や看護師に何度も頭を下げた

状況が状況だったのもあり、部屋に入ってきた阿曇留以には気づかない

伊都波 悠薇 > 医者が言うには峠は越えた。よくがんばりました。
治療室は万一のことを考え後日、移すとのことで。今日は一緒にいてあげてくださいとかえってきた。
そして部屋を後にすれば。
外にいる女性に、どうぞと中に促すようにして。
医者たちはすれ違い、別の患者の元へ。
 

ぼやけた視界。
でもわかるのは姉がいるということ。

「――だいじょう、ぶ?」

あぁ、よかったと。笑っていた。
そして、弱弱しく。手を握り返した。

「……ちゃんと、つかんだ?」

阿曇留以 > 通り過ぎる医師たちに慌ててお辞儀をする。
何分経ったか分からないが、中から聞こえる声。
あの、廃神社で聞いた声。

(よかった、ほんとうによかった……)

ひとまず安堵する。
命が失われるようなことがなくて、本当によかったと。
そして、次は自分の番であると考え。

「悠薇さん、凛霞さん」

本当は自分などに名前を読んでほしくはないだろうけれど、苗字で読んでしまってはどちらをよんでいるかわからないため
仕方なく名前で二人を呼ぶ。
大きくお辞儀をしてから歩き出し、二人の下へいく。

伊都波 凛霞 > 「こっちのセリフだよ、ばかぁっ、心配かけて…」

いやどっちもどっちのセリフなのだろう
お互いにそういうところはあった、dめお、今は口をついてそういう言葉も出てしまうというもの

「っ…大丈夫だよ、大丈夫……」

きゅっと掴んだその手に額を擦り付けるようにして、その体温を、命を感じて……

ふとかけられた声に、振り向けば

「…安曇、さん? どうして……」

ごしごしと、汚れるのも構わず袖で涙を拭いて、視線を向ける

伊都波 悠薇 >  
心配? なんのことだろう。
自分は、届いたのに。毟り蕾を、決めて――当てて。
そのあと、疲れて眠っていたのでは――

痛覚を、思い出す。腹部の痛み。
抜けていくぬくもり。まどろむ意識――

あぁ、そうか。

「……また、まもられちゃった」

つぶやけば、名前を聞いた。
優しい女の人の声。

そちらを向けば。

目を細める。
あぁ――

「やっぱ、わたし、才能、なかったで、すね」

女性に投げかけた

阿曇留以 > 「来ないでほしいということは、重々承知しています。
でも、せめて、本人に拒絶されない限りは、お見舞いをさせてください」
凛霞の疑問の声に応えるかのように返事をする。
手には花束をもっている。

「……いえ、そんなことはありませんでした。
悠薇さんは、すごい才能の持ち主です。
でなければ、私はあなたを斬るなんてことはしませんでした」
才能があったから、留以は彼女を殺しにかかった。
才能が、あってしまったから。
こんなことになってしまったのだと、悲しそうな顔で、悠薇を見た。

伊都波 凛霞 > 「………」

悠薇の髪を一度撫でてから、椅子を立つ
どうぞ、と留以に椅子を手で指し示し促す

…何があったのか、はっきりとはいかなくても、聞けそうだったから

伊都波 悠薇 >  
そう、だろうか。
自分に才能はある? ならばなぜ、こんな風になっているのだろう。
あるのなら、もっときれいに。もっと、美しく。
こんな様を見せずに、お互いの満足が得られる終わりをできたはずだ。
でもできなかった。それに――

「……だとしたら。殺す、さいのう、かな?」

殺傷は禁止。そう言われたはずなのに。
頭の中はそれだけでいっぱいだった。そうしなきゃ勝てない。
そうせねば。何物にも取りに行けない。
あの時も、そうだった。力を貸してくれた先輩の出してくれた人形も。
殺す気で、振るった。

意識が切り替わる、そうたとえていいほど。思考回路が、変わった。

「わるい、ことなきがします、ね?」

苦笑。弱弱しく笑って。ひゅーっと息を吐いた

阿曇留以 > 凛霞へ大きく頭を下げ、礼を示し椅子へ腰掛ける。
この状況を利用してしまった感じはあるが、それはもう、今後の対応に含めて償っていこう。

「……制御できない力は、悪です。
何の弁解も出来ません」
自分に言い聞かせるように、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「けれど、その力を制御できるようになれば。
貴女が、正しいと思ったことに力を揮えるようになれば。
……きっと、悪いことではなく、良いことだと思います」
悠薇に、微笑みかける。
「だから、どうか制御できるようになってください。その才能を」

伊都波 凛霞 > 結局、大筋は安曇留以という女性の言った通りのことだった
……家に帰ってから家族会議はあるだろうけど…
この状況でこの人を罪に問うことはできない気がする
むしろ……

「…青垣山は風紀や公安の目が届かない場所、魔物なんかもいる。
 ……今後誰かと手合わせをする時は演習場を使うこと……それでいい?悠薇」

ふぅっ、と小さく息をついた

「安曇さんも…安易に引き受けてしまったなら、せめて様子を見て逃げてください。
 この場合は……もう、きっとどちらが悪いと論議をかわすものでもないですから」

伊都波 悠薇 >  
制御できない力。これが制御できるようになるかと、言われれば。
妹には、自信がなかった。だって、それほどまで全力だったのに。
つまるところ、届かなかった。では、まだまだがむしゃらにならないと――じゃないと――
もしくはたとえ制御、でき、したしても。それでは到底おいつけないのでは

「――……そんなに責めないで。全部私のせいです。ごめんなさい」

紡ぐ言葉と、微笑みに感じた何かに語り掛ける。

「ごめんなさい。私のせいで」

自分が未熟だから。自分ができないから。
まったく成長しないから、素人だから。
”だから、まだ頑張れ”と、自分に告げて

「…………――」

少し、困った顔。一人で稽古できる場所がないのは困る。
そんなニュアンスの顔。姉にはわかるかもしれない。

「――……ぅ……」

頷いたような、うなずかないような。ちょっとした抵抗

阿曇留以 > 「ありがとうございます、凛霞さん。
ご迷惑お掛けして、申し訳ありませんでした」
もう一度、大きくお辞儀する。
……きっと、このお姉さんも強いんだろう。
人格者でよかったと、安堵する。

悠薇の言葉に、小さく微笑み。
「悠薇さんのせいじゃないです。
私も、自分の力を制御できなかったためにおきた事件ですから」
それに、そんなことより、と一拍置いて
「悠薇さんは今はこのことを気にするよりも、体の回復に努めてください。
話はそれからですから」

伊都波 凛霞 > 「…一人で鍛錬する分には構わない、でもちゃんと父様か母さまに申し付けて行くこと。
 ……誰かと手合わせするなら、演習場だけにして。…じゃないと、お姉ちゃん安心できないよ…」

今回のようなことがまたあったとしたら…その時妹は生きていないかもしれない
今、妹が生きてこうやって会話をできているのは不幸中の幸いだ

才能、と聞けば……それは間違いなく才能
合戦での組み打ちや捕り手を源流とする古流武術・伊都波
当然、最終的には相手を絶根…殺すことになる
だから、それは本来…姉すら知らず、恐れるべき才能であった

……演習場ならば、監視の目もちゃんとある…
妹が殺傷されることも ………殺傷することも、確率は大きく下がるだろう

「もう結構ですよ、安曇さん。
 決定は家の長である父に一任しますけれど…父は悠薇に甘いですから」

くすりと、微笑みを返して

「ん、そうだよ悠薇。まずはしっかり体を治して、
 今日はお姉ちゃんが一緒にお泊りするから何かして欲しいことがあったら何でも言いなー」

伊都波 悠薇 >  
「……お父さんの、大事な長物勝手にもっていったこと、あとでお父さんに謝ってね?」

しぶしぶ承諾。
はぁっと、疲れたように息を吐いて。

「いいえ、私のせいです。私のせいに、してください」

譲らない。弱弱しい瞳に芯があった。
そこは譲らない。誰かのせいになんて言い訳しない。
逃げない、あげない、渡さない。
それだけは絶対誰にも――

「……今度、またお話し。しにきてください。小雲雀も、待ってますから。――”負けないでくださいね”」

何に、とはわからないけど。自責の強そうな人だと思ったから。
だから押しつぶされないで、乗り越えてと告げる。
姉に、この言葉を投げて。姉は負けたことがない。
期待や、重みは違う。質も違うが――どこか優しさを感じる……
姉に投げかけるものとは違う、負けないで。

「……何でも――? 今、何でもって……」

頭の中で想像する。
もんもんもん……

「――……きゅう」

目がぐるぐるして顔を真っ赤にしてのぼせました

阿曇留以 > 「わかりました。
それでは、色々な連絡をお待ちしてますので。
普段は寮にいるので、もし何かあればまた尋ねてください」
ぺこ、と軽く頭を下げ凛霞にも微笑む。
とりあえずは、これで収束だろうか。
追って沙汰も知らされるだろう。

体力が戻ってないせいだろう。
あのときのように、強い瞳ではない。けれど
「……わかりました。
そういうことに、しておきます」
困った顔で、芯を通そうとする彼女に折れた。
なんだ、しっかりしてる子じゃない、と思いつつ。
「――ええ、ありがとう悠薇さん。
大丈夫、負けたりしないから」
微笑む。

なんだか顔を真っ赤にして、意識を失った悠薇。
「……えーと、……あの、凛霞さん。
わたし、そろそろ寮に戻ります、ね?
なんだかお邪魔っぽい、ので……?」
それは邪推か、姉と、妹二人を見ながらそんな言葉を凛霞に言った。

伊都波 凛霞 > 「それはわかってる」

くすっと笑ってその髪を撫でて…
小雲雀、という名前が出れば、そういえばと
悠薇の着替えとかが入った荷物から、携帯を取り出して、悠薇へと握らせた
やっぱり一緒じゃないとね

お邪魔、と言い出した安曇にはそんなこともないですよ、と笑みを向けてから…

「そうだ悠薇、今度約束通り私のお友達紹介するね
 ……って、悠薇…?」

え、なんか急に目を回してる

「せ、先生ー!!妹がー!」

そしてまた、病室はあたふたとすることになるのであった

ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」から阿曇留以さんが去りました。
ご案内:「青垣山にある病院 集中治療室」から伊都波 凛霞さんが去りました。