2016/08/17 のログ
綾瀬音音 > 服装、ってことに関して言うのなら特には。
服なんて基本好きな物を着てればいいと思いますしね。
あー、でも。

ちゃんと側にいて欲しいです。
(一緒にいて恥ずかしい格好をしているわけではないので、
特に服装に関して言えば不満はなく。
以前も言った気がするが、服装に関してはそういうスタンスだ。

しかし、さらっと付け足した言葉、それには少しばかり繋いだ手に力がこもった。
この場所にいる、と言ってくれたのであれば――そうあって欲しい。
側にいて、こうして手を繋いでいて欲しい、願わくば――)

(喜びすぎですよー、と子供っぽさにはそうやっぱり笑って。
とても大人に見えていた先輩が、今はこんなに近い。
それがくすぐったくて、嬉しくて、それから――

ちょっとだけ、不安になる)

勿論半分こです!
美味しいものは半分にしても美味しいですけれど、嬉しさは倍ですからね。
(大丈夫ですよ、と笑ってフランクフルトを頬張ったものの、
あつい、と片手で口を抑えながら。
いやまあ、一口、何て言うのはただの口実で、近づきたかっただけ、と言うのは内緒だ。
そうですね、と持ち帰りには返しつつ。
人混みでどちらかが持って、と食べるのも中々に難儀だし)

いいものはそれなりにしますよね。
まずは実物を見てから考えたいですね、可愛いのが良いのはそうですけれど。
こう、隈取って何であんなに日本的なんでしょうかね。
(こんなに食べきれますかね、何て笑いながら。
幾つかは自分でも持ったが、やっぱり手は塞がってくる。
それでもやっぱり手を離す、と言う選択肢はないので繋いだまま。

手を引っ張るようにしてたどり着いたお面の屋台を前にして、
一個一個をじぃっと見つめるように視線をやりつつ。
メディアでは見たこともあるが、実物は初めてだ。
すごい、と子供のような素直な感想が漏れた)

うん、兎良いですね。
神様って言うよりはちょっとだけチャーミングな気がします
(そんな事を言いながら、店主にこれください、と指でさしながら)

五代 基一郎 > 「うん。」

色々返す言葉はあったかもしれないがただ一言。
肯定の意だけを伝えて、手はしっかりと握られている。
どこにも行かないし、それこそ置いて行かないということを
また、いや何度でもいい。伝えるように握り返し
そんな、談笑したまま、屋台を巡ってはまたあぁだこうだ言って笑い


「全部食べてもいいのに」

あ、でもやっぱり塩コショウのは俺も食べたいなといいつつ
残ったものを齧りながら一度近づけば、歩けば距離があくものの
また屋台で止まれば近づくを繰り返す。
距離は近くなり、縮まっていく。

「何より手間だしね。よくやってるよ本当に。」

そんなことを言えば、面の屋台で面を作っている同好会か活動をしている学生が
どうも、なんてはにかみながら答えてくる。いかにも職人気質のような受け答えに
ご苦労様です、とつい口が出る。そういえば好きでやっていることですから、というのまたらしくて笑ってしまう。

兎が良いそうしようと決まれば、財布を開いて一枚渡して応援している意を伝え
ついでにもうお面をつけて、というほど手を上げられるほどでもないために店主につけてもらえば

「いいね。」

黒い浴衣に白い面。中々にアクセント、アクセサリーとしても似合っていた。

そして、折り返すようにまた境内の鳥居の前から神社の入り口へと
帰り道のように歩きながらまた気になったものをちょこちょこ買っては
ついに両手がふさがり、荷物でいっぱいになってしまい……
出るころにはもう腕を上げるのも大変にはなっていた。

「あのさ音音。来年だけど一緒に卒業しない?」

神社の出口に差し掛かった頃に、突然にも思えるタイミングでその話が切り出された。

綾瀬音音 > (短い返事に、コクリと確かに頷いて。
それから顔を上げるようにして男の顔を見てから、へらっと笑った。
信じてます、の意味を込めて。
色々不安がないわけではないが、少なくてもこの手の温もりも声の温度も、
心からそう言っているのは伝わってくる。
自分だって離れる気はないというように、ゆるく手を揺らして、離さない)

えー、でもやっぱりこう言う時は半分が良いと思うんですよね。
(でしょう、と首を傾げて笑いながら、近づいたり離れたり。
だけど、心の距離は確かに近づいているのは、気のせいではないだろう。
以前よりずっとここちの良い距離だ)

ですよね、でもこう言う彩りってすごく大事です。
心が弾みますしね
(来年もよろしくお願いします、だなんて。
男の後にそんな言葉を付け足しつつ。
ご贔屓に、と帰ってくれば来年も――と改めて思う。

少し頭を下げて店主に兎のお面を付けてもらって。
褒め言葉を貰えば照れたように笑う。
アクセサリーなんてつけなくなって久しいから、嬉しくてなんだか不思議な気分でもあった)

(先輩買いすぎですよー。
そんな風に笑いながら、とは言っても止めなかった自分も同罪ではあったので。
もうちょっと持ちますか、と手を差し出したが此方も軽いものが多いとはいえそれなりに荷物にはなっていた)

――――来年、ですか?
(人々の喧騒のも少しばかりまばらになった場所で。
告げられた言葉に瞬きを数度。
それから、態とらしく難しい顔をした)
良いですけど――高校卒業程度取るのはちょっと大変なので。
何かご褒美用意してくれるなら頑張ります。
(返した言葉は、事実上の了承だ。
4年で高校課程を終了するつもりだったので、ちょっと単位が大変なんです。
そんな言葉を付け足して。

――通常で行けば、彼は来年で卒業で、自分はもう一年、この島に残る。
そんな理由で離れるのは嫌だったし、それなら頑張るほうがいい。
それにスパイスとばかりにご褒美をおねだりしつつ)

五代 基一郎 > 「何でもいいよ」

それこそ、君が願うなら何でも叶えようとでも言うようなニュアンスを含んだ答えを返した。
本当に何でも渡してしまいそうな、でもかえってその速さが不安にもなりそうなぐらいの
速さで

「行く宛もないしさ。色々考えたんだけど……そっちの御実家近くとかに住んでさ。
 仕事とか……何してもいい。
 今から何かを初めてもいいしさ。土弄ってもいいし……とにかくなんでもいいんだ。
 何だって出来るだろうし。」

選ばなければ、というが色々困難な部分はまぁあるだろう。
あるだろうが何がしか理由があれば人間どうとでも出来るのだとしながら
少し、指を絡める部位をまた何か動かしつつ続ける。
そこに在る意味を含みつつ。

「一緒に卒業して、一緒に暮らさないか。どこかじゃなくて。
 音音の実家近くのほうが安心するだろうしさ。
 島みたいに離れている場所じゃなくて近いほうがいつでも顔見れるだろうし……さ
 一応今まで貯めてたものもあるし、なんとかやってけると思うし」

家でも、車でもいい。そういう新しい生活に必要なものでもいいし
それ以上に……それ以外に。その関係をはっきりと示すような……
それこそ新しく指にはめる指輪をするのがいいか。

「華やかだとか派手とかじゃないけど……この島を卒業したら
 普通に、一緒に……生きないか。俺は君とそうしたい。
 君の傍にいて生きていきたいんだ。」

綾瀬音音 > ―――――――――――せんぱい、

(語る言葉は優しくて嬉しくて。


それが余りに優しくて嬉しくて綺麗なものだったから。
まるで夢物語のようで、現実感が無い。

瞳が揺れる。
その瞳の揺れを隠すように、目を伏せて彼の身体に頭を預けるように寄りかかった。

出来ればいい。
彼が常にそばに居て。
目新しい物も刺激的なものもないが自分が生まれた土地かその付近に住んで。
ちょっとの時間で片割れや家族と会えて。

指を手繰られる感触の――そこにお揃いの指輪をはめて、恋人から家族になって。

きっと出来るだろう。
今まで苦労した彼なら多分、苦労はするだろうけれど、何をしても何とかやっていけるはずだ。
自分に関して言えば、もう既に馴染んだ世界だ。
だから、手を貸すことも、支えることも出来るだろう。
それは疑うことのない、幸せな生活だ。
シミひとつ無い、文句なしに幸せな生活だ。

だけど――。



それは、




果たして――)


先輩。
私もです。

そんな生活ができたら、凄く幸せだと思います。
一緒に当たり前に――当たり前のことを当たり前だって言える生活したいです。
一緒に暮らして、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり。
家族になって、当たり前で“普通”の家庭を築きたいです。
一緒に、生きて。
一緒に――――――、
ずっと一緒に――――――


(涙が溢れる。
幸せな未来の話が嬉しくて嬉しくて嬉しくて
―――――不安で、仕方がない。
だから、顔を上げられずに、おでこを彼の身体にくっつけたまま。
繋いだ手を強く握りしめて。
近くにいるのに、側に居ると誓ってくれているのに。


何処か遠くに行くのを怖れるように)

せんぱい………………

(あらゆる想いは、言葉にならずに。
ただ彼を呼ぶ声になって、落とされる)

五代 基一郎 > 「出来るよ」

そうすればいい話だ。
戦わなければいい。自分が何かをして、というのはしなくていいと感じていた。
学生制度の四年であり、もう後半に入る。
部活でも委員会でも後身に譲って半ば引退という所だ。

自分もそうしていけばいい。
後輩にも言った。自分一人で戦っているわけではない。何かを成しているわけではない。
治安維持とか、そういった戦いはもう後輩らがうまくやってくれる。
自分は問われれば答えればいいし、問われなければ出る必要なんてない。
もうある程度育っているのだ。自分は隠居のように引いて、そのままそういう世界から引けばいい。

引いて、好きな女の家族になればいい。
家族になって、好きな女の家族の中にいて、普通の生活をすればいい。

もう戦いは終わりだ。
それこそ自分が戦う必要がないのならば……誰かがというのならばもう
自分は戦わなくていい。戦う必要なんてない。力は必要ない……そういった世界に生きていたことも見てきたことも
棄てて……満たされていればいい。普通の生活をすればいい。

仕事を探すのなんて苦労するかもしれない。
でも仕事をする意味がある。誰かと生きる場所があるなら、そこが場所になるなら
どんな苦労でも積み重ねられる。
普通の生活が出来ればそれでいい……

ちょっとズレているかもしれないが、それは隣にいる人が支えてくれる。
それに……家族だって増える。帰れなかった場所が、消えていたはずの場所があるのだ。
なんだって出来る。
今まで生きてきたことを棄てるだけでいいのだ。
何を躊躇う必要があるだろうか。

「次の帰省さ。俺も一緒に行っていいかな」

その時にも色々話すから、とか。
色々話したいし、とか。先程とは違って子供をあやすように
何も心配いらないんだと宥めるように呟いて……しかし、その言葉の
声の色合いはなぜそこまで不安になるのだろうかとわからない
どこか何の根拠もない自信に溢れていて

「ね、帰ろう。食べ物冷めちゃうよ。」

あやすように抱き留めながら、また帰って色々話そうとか
幸せな未来の絵をどうするかとか音音はどういう場所に住んでいるのとか
どこがいいかなとか話そうとか……
そんな他愛もないことでもいい。朝までだっていい。
ずっと話していようと語りながら帰り道へと手を引いた。
その言葉は何も不安がなく、ただ明るい未来だけを
幸せな未来だけを見ている言葉で……


綾瀬音音の思う不安が、最初から湧きだす”場所”のないような語り口だった。

綾瀬音音 > ――――――――ん、ですね……
(それ以外に何が言えるだろう。
彼が確信する未来。
それが現実になればどれだけ良いだろう。

そう思う。
そう願う。
そう、祈る。

彼は4年でこの島でのやるべき事は大体終わっているのだろう。
だから、自分が飛び級して一年早く彼とともに卒業して、
一緒に知ってる土地に戻り、
一緒に暮らして、
一緒に家庭を作り、

一緒に歳月を重ねていくことに何の不安があるのだろう。
何の躊躇いを感じる必要をがあるのだろう。

そうは思う。
そこに何も問題はない。

勿論、上手く行かないこともあるだろう。
喧嘩して不貞腐れてしまうこともあるだろう。
だけど、それも含めての――幸せだ。
一緒に入られるなら、その不幸を差し引いてもその幸せが有り余って上回る。


ならば、躊躇う要素はないのだ。
でも――)




先輩。
私、先輩が好きですよ。
大好きです
(多分、言葉にして言うのは初めてで。
だけど――

「今こうして出会った先輩のことが好きだから、何も捨てることなんて無いですよ」

と言う言葉は――出てはこなかった。
それは今は言ってはいけない気がしたからだ。
だから飲み込んで。
ぐずっ子の様に一度額を彼に押し付けてから。
漸く顔を上げて――――――)




             、



はい。びっくりさせちゃうかもしれないですけど。
(帰省に、と言われれば躊躇うように、
言い淀むような声音が漏れたが。
その後にはそんな言葉で誤魔化して。
了承した。

これはコレとして、いずれ話さないといけないことだと、自分に言い聞かせるように――)

………………。
そうですね。
帰りましょう、温かい内に食べないと勿体無いものですものね。
(浮かんだ様々なことを振り払うように、下ろしたての浴衣で涙を拭いて。
その根拠の無い自信が、どこからくるのか、
自身の不安が何処から来るのか。

それが分からないまま――。


帰った場所で、幸せな未来を、
幸せな未来だけを描いた。
朝まで、もしくは日が昇ってもずっと)

ご案内:「常世神社」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「常世神社」から綾瀬音音さんが去りました。
ご案内:「鈍の記憶」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 > その光景は今でもはっきり思い出せる。
崩壊した部屋と、血の海に沈む男と異形の怪物。
男と怪物の間には二振の刀が突き刺さっている。
一つは赤い刀身の刀。
もう一つは、朽ちた刀身の刀。
朽ちた刀に手を伸ばし、柄を握れば刀身はボロリと崩れてしまった。

影打 鈍 > 初めて動かす自分の身体は思った通りに動いてくれて、違和感は何もない。
考えると言う事は初めての経験だったが、混乱はしなかった。
倒れている男が自分を振るって居た事。
男が自分を使って怪物と戦っていた事。
さっき崩れた刀が自身の兄弟刀だと言う事。
初めて知覚できたことは、今までずっと見てきたことだ。

影打 鈍 > 歩を進めれば何かを踏んだ。
血の海から拾い上げてみれば、鏡。
鏡に映った顔は、自分より先に妖刀になっていた兄弟刀の顔だった。
話した事は無かったけれど、きっと彼女がくれたんだと思う。
そう思う理由は無かったけれど、そう思うことがしっくり来た。

影打 鈍 > 黒刀・真打。虚。
全てを喰らう虚構の妖刀。
命を喰らい尽くした彼女に付けられた銘は、彼女を良く表していると思う。
地面に本体を突き刺す。
地面に広がった血液を、全て飲み込んだ。
刀身の赤が濃くなった。

影打 鈍 > 人の命は奪わない。
今までも、流れた血だけを啜ってきたのだ。
そうして私が私になったのならば、これからもそうしよう。
人の命を奪わない刀であろう。
姉とは逆に、命は喰らわずこぼれたものを吸う刀になろう。

影打 鈍 > 私は鈍。
命を斬らない刀、黒刀の影打。
姉から貰ったこの姿で、姉とは違う道を歩むことにしよう――。

影打 鈍 > (目が覚めた。
 随分と懐かしいものを見た気がする。
 人の身体を作り、ベッドの上を見れば、主は能天気に眠っていた。)

見られたかな。

(自身と彼は魔力のパスが通っている。
 もしかしたら、彼も今の記憶を見たかも知れない。
 まぁ、だとしても構わないか。)

――さて、散歩でもするか。

(音を立てないように歩く。
 なにやらバランスがおかしいと思ったら、そういえば胸がでかくなっていたのだ。
 ベッドの上で眠る主を横目で見やり、)

童貞め。

(ぼそりと呟き、静かに部屋を出て行こう――)

ご案内:「鈍の記憶」から影打 鈍さんが去りました。