2016/07/03 のログ
ご案内:「ゆめのなか」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > ふわふわ、ふわふわ、ゆめのなか。

そこでは、組手が行われていた。
互角――相手とは紙一重の戦い。
汗をかいて、お互いに笑って――いや、片方に余裕はない。
が――必死に縋りついている姿。

投げる……投げられる、受け身。地をける、反動をそのまま加速に。
また投げられる――
動かずの片方、動き回る片方。
まるで、対極の様に――そして――映像が変わる。

今度は、組み敷き組み敷かれるもの。
片方は喘ぎ、片方はそのさまを愉しむ。
蹂躙されるものと、するもの。

これもまた、対極のように――

いくつも見る、画、画、画――

どれも、対極のものばかり――

そして、その夢の主である悠薇といえば。
どっちかといえば、”負けてる”ほうがおおくて。

「……――ふぅ……」

夢の中でもままならないなぁとため息

ご案内:「ゆめのなか」にベッドマンさんが現れました。
ベッドマン > そんな中それを眺める一つの影がある
白い靄のようでうすぼんやりと人の形をしている

気づくかどうかはわからない
だが気づけば目もないそれがそちらを見ていることなぜかがわかるだろう

誰かだと意識をすればみるみるうちにその形になるかもしれない

伊都波 悠薇 > どれもこれも、都合よくはいかない。
というか、これが夢だと認識できてしまう程度には。
妹には、”現実味がない”。
なにせ、ここまで自分は動けないし、自分はえっちじゃないし、自分は――ごにょごにょ……

「というか、これじゃ、まるでそんな望みがあって隠れマゾということになってしまいますしごにょごにょ」

そして、感じた、視線。

「……はにゃああああ、だれですか!?」

ぐるんっとそっちを向いた。
まぁきっと誰もいないだろうと思いつつ――

ベッドマン > 誰もいないと思えばそのとおり誰も見えはしない
だが視線だけは感じるのだろう

それでははなしもすすまないので

『どうしたの?続けないの?』

と女性の声で声をかけた
怪談にするならそれはそれでいいのだが今回は特に怖がらせる気もないのでその反応は本意ではない

やはり声も印象がぼんやりとしていて複数の声色が重なったような不思議な声だった

よく聞けばそれは彼女の見知った人たちの重ね合わせだろう

それが何もない暗がりからひびく

伊都波 悠薇 >  
「……うぇ、誰かいるんですか?」

びくぅっと、見られていたのなら恥ずかしすぎた。
そして――頭に思い浮かんだのは……

「あ! もしかして、小雲雀の親戚の黒鹿毛ちゃんですか?」

女の子、そこで思い浮かんだのは彼女だ。
携帯ストラップ、つやっとした毛並みを再現したストラップだったのだがいかんせんお小遣いが足りなくて買えなかったのを覚えている。

「……びっくりさせないで下さいよ。覗きは良くないですよ?」

ベッドマン > 『……』

たしかに人以外になったことはあるがさすがにこれはどうなのだろうか
どう見ても馬である
馬のストラップである
体長3㎝ほどか

どうやら付喪神の類のようであるが話しかえられてまずこれを思い浮かべるとは
彼女の交友関係が不安である

『私は最初からここにたっていたのだけどね』

やれやれとしたいところだがどうも体も動かないらしい

伊都波 悠薇 >  
「え、ここって私の夢じゃないんですか」

ひょいっと、持ち上げて。自分の携帯に着けてあげる。

『へいへーい、かげっち。元気してたー?』

当然隣には、小雲雀がいるわけで。まったく悠薇と同じ声であった。

「――で、みましたか……?」

ベッドマン >  
『さぁ?それなら私もあなたが見ている夢になるけれど』

彼女には夢を見ているという意識があるのか
ふむふむと(内心)うなずきはぐらかす

『うんうん元気元気』

親戚とやらにも適当に相槌を返す

しかし動けないというのも面倒だ
えいやと浮き上がると悠薇のそばまで滑るように近づく

『一部始終?』

どうやら見ていたらしい

伊都波 悠薇 >  
「なるほど。あの時手に入れられなかったのが相当悔しかったんですね、私……
 っはっ……黒鹿毛さん、あなた動けるんですかっ……まさか小雲雀より上の神格っ」

ふよふよと、浮かんでくる姿にびっくり。

『ちょ、ちょ! かげっちずるくない? おらにも、おらにも力をーーー、うぉぉぉぉっ』

負け犬ならず、負けウマが吠えています。

「――そうですか、見てましたか。そうですか」

よいせっとつかみ、顔を近づけ、
こわばったスマイル。

「何も見てません、何も見てませんね? いいですね?」

ベッドマン >  
『私にかかればこのくらいたやすいね
 負け馬はおとなしくいなないているといいよ』

するりと手から抜け出すとぎゅんぎゅんとすごい速度で周りを旋回する
分身して複数に見えるレベルである

『忘れてあげてもいいけど条件があるかなー』

サラウンドささやき
この馬……つよい

伊都波 悠薇 > 『くぅ……くそぉ、くそぉ……』

悔しそうに歯ぎしりしているように見える。
まぁ見えるだけで変化はないのだが。

「……条件ですか?」

首をかしげつつ。牛っと握って眉間のところをなでなで。
犬や猫はこれが気持ち良かったりするのだ。
まぁ、ウマだけど、ストラップだけど。たぶん通用するはず

伊都波 悠薇 > (中断)
ご案内:「ゆめのなか」から伊都波 悠薇さんが去りました。