2016/06/18 のログ
ご案内:「香の私室」に柴木 香さんが現れました。
ご案内:「香の私室」に水月エニィさんが現れました。
柴木 香 > 「むー……」

がさごそがさごそ。
部屋は綺麗なモノだが、人が来るとなるとちょっと掃除くらい。
そう、人が来るのだ。

「んーと。」

冷蔵庫がぱり、と開けて中身確認。
お菓子、おっけー。洋菓子屋さんのおススメがある。
飲み物、おっけー。酒屋のおっちゃんが作った試作品の果実ジュース。
他にも大体お菓子か飲み物しか入ってない冷蔵庫でした。

とりあえず片付けも終わり、準備もおっけー。

水月エニィ > (ここだったわね。)

 ほどなくすれば、扉の前に誰か居る事を報せる電子音が響くでしょう。
 ピンポーンと鳴った扉の前には、見覚えのある少女が佇んでいます。
 卸したての衣服に、微かに香る石鹸と少女特有の甘い匂い。
 カバンと紙袋を腕に提げて待っています。
 

柴木 香 > 「はーい。」

ぱたぱたとドアに近寄り、かちゃりと鍵の開く音。

「わふ、どーぞ?」

扉を開けて、中へと招き入れる。
二度目ということであんまり戸惑いもなさそう。
いつものジャージ姿、部屋の様子も前とあまり変わらない――ラックに刺さっているマンガ雑誌の数が増えているくらいだろうか。

水月エニィ > 「こんにちは。お邪魔するわ。」

 招かれれば中へと歩みます。
 紙袋に意識を向けると、そこから鶏肉を揚げた様な香ばしい匂いを覚える事が出来るかもしれません。

 マンガ雑誌が増えていたので、後で読もう。
 

柴木 香 > 「はーい……わふ。」

すん、と鼻を鳴らせば気付いた様子。

「わふ。とりあえず座っててくださいです。」

こくこく頷けば、お皿やらなにやらを出し始めた。
示したちゃぶ台の辺りには、前にはなかった座布団が二つ。

水月エニィ > 「はいはい。チキンで好かったかしら?
 柴木クンってこう言うの好きかなと思ったけれど――」

 座ろうとすれば座布団が見えました。
 あら、と、声を弾ませて呟いてから、そのまま座ります。

「座布団、買ったの?」

柴木 香 > 「わふ?大好きです。
 わざわざありがとーございますです、うん。」

こくこく、と聞かれれば全力での肯定。
はい、お肉は大好きです。

「――?あ、ですです。来客さん用です。」

今のところ、何もない所に遊びに来るもの好きさんはエニィさんくらいだけれど。
今後いろんな人が来るかもしれないし、用意はしておいて損はない。
そんな感じで用意した座布団は商店街で売っているのをみかけているかもしれない。

水月エニィ > 「見込み通りで好かったわ、
 ――そう。それは嬉しいわね。」

 気を遣わせてしまったかとも思いながらも素直に喜びを返す。
 のんびりと座布団に座って、身体の力を抜くでしょうか。
 

柴木 香 > 自分用にはお茶、かなぁ、などと冷蔵庫を覗きながら。
尻尾がぱたぱたと揺れて、動く。

「はーい、ジュースでいいです?」

とりあえず、お皿と手拭きと。
後はお茶のペットボトルと、ジュースの瓶。

水月エニィ > 「勿論。……あ、何か手伝う事はありそうかしら。」
 
 快く応えつつ、ゆっくりと立ち上がろうとしながら尋ねた事でしょう。
 わふわふ揺れる尻尾を眺めながら尋ねてます。

柴木 香 > 「あ、大丈夫です、大丈夫です。」
立ち上がるのを制して、かちゃかちゃと食器を並べる。
並べて置いたコップ、片方にはお茶、片方にはジュースを注いで――。
「わふ。」
おちついた。
お茶とジュースのボトルは脇に置いておく。

水月エニィ >  
「ん。」

 ストンと座り直しました。
 ジュースを手に取りつつ、彼の方を見てみる。
 
「柴木クンはお茶にしたのね。
 どう、最近は元気にしていたかしら。」

柴木 香 > 「わふー?
 ん、おちゃです。日本の心。」

偶にわけのわからないことを言う。

「ん、お元気です。
 エニィさんはどーです?あれからまたゴミ箱入ってないです?」

かくん。
自分の方はと言えば、ほどほどに順調、くらいのもの。
近況というなら、それよりも相手の方が気になる。――前もすごいこと言ってたし。

水月エニィ >  
「んー……概ね何時も通りね。
 特筆すべきことはないわ。」

(昨日入った事は伏せておきましょう)
 
 厭な記憶を思い出さないようにしつつ、思う所をあざむようにジュースに口を付けて、ごくごく飲みます。
 よほど美味しくないものでなければ、そのまま飲んでいます。
 

柴木 香 > 「わっふぅ――?」

かくん、と首を傾げる。
何やら隠してるような気もするけれど。
――またゴミ箱にでも入ったのだろうか。

「わふ、日常が一番です。――?」

でもとりあえず言わないなら気にしない。うん。
ジュースのボトルは見たことがないもの。冷やして尚甘く、口当たりのいい飲み口――

そんな中で響く振動音。
ジャージのポケットの中で震えた携帯をぱちり、と取り出した。

水月エニィ > 「あ、これ。とても美味しいじゃない。
 ……もうちょっと貰っていい?」

 口当たりの良い、不思議な飲み口。
 少々のキツさを覚えますが、構わず飲み続けます。
 こくこく、ごくごく。 からん。
 グラス一個分飲み干せば、答えを聞く前に注いで2杯目としゃれこみました。
 

柴木 香 > 「わふ、貰いものです。
 あ、うん、どーぞどーぞ。気に入ったならどんどん飲んじゃってくださいです。」

こくこく頷きつつ、着信を確認。
メールの相手は――今エニィさんが呑んでるジュースをくれた人。
商店街の気のいい酒屋のおっちゃんである。――なんだろう、と首を傾げ。

「ん、とりあえず食べちゃいますです?」

電話は片付けた。今日は休業日です。
目の前のチキンはいい匂いで、暖かいうちに食べてしまった方がよさそう。

水月エニィ > (って、これお酒じゃない!)

 二杯目を飲み切った辺りでジュースの正体に気付く。
 内心のツッコミを現わさんばかりに少々強めにコップを置きました。ドン。

(ま、いっか。柴木クンしかいないし――)

 何より美味しいし、気持ちが良い。
 ほわほわしながらチキンをとりわけ手を付けます。
 紙ナプキンで挟んで食べ始めました。
 

柴木 香 > 「わふー?――今日はご機嫌よいです?」

こないだ来た時は突然不機嫌になったり鼻血吹いたりで大変でしたけど。
なんだか鼻歌でも歌いだしそうな雰囲気。
そんなエニィさんが手に取ったのを見れば、自分も手を伸ばして。
骨付きチキンをほおばります。はふはふ。口の中にじんわりと広がる肉汁が、絶品です。

先ほどのメールが「間違えて酒を渡した」という内容だったのを知るのはもうちょっと先の話。

水月エニィ > 「ちょっと機嫌が良いかもしれないわね。
 ――ええ、昨日は散々な目にあったけれどこれで帳消しどころからおつりがくる。

 はい、あーん。」

 美味しそうに食べたので、他意もなく(そして唐突に)チキンをつまんで柴木クンの目の前まで持って行って良せました。
 今日も今日でどこか突然な調子の変化です。――酔っぱらいつつあります故。
 
 

柴木 香 > 瞬く間にぺろりと一本目を食べきってしまいます。
うん、おいしい。

「んー?昨日何かあったですか。
 また危ないところ行ってゴミ箱入ってたです?―

 ―わふ?」

特筆することもない、とか言ってたのに、やっぱり何かあったんだなぁ、とか思いつつ。
差し出されたチキンと、エニィさんを交互に見比べて――

「わふ。」

ぱくり、もぐもぐ。

水月エニィ >  
「あったけれど特筆することじゃないもの。
 美味しそうに食べるわねえ……」

 餌付けしながら、少しずつ隣に寄っていきます。
 当たり前の事過ぎて、特筆・言及すべきものでないと思っているのは本心です。

「どう?美味しい?」

柴木 香 > 「わふ?おいしいです。」

聞かれれば頷きを返す。
実際フライドチキンは偶に食べたくなるおいしさがあったりする。
なんかちょっとずつ傍に寄られてる気がするけど、気にしない。

「というか、エニィさんは食べないです?」

もぐもぐ。餌付けされてるという感覚はない。美味しいのに。

水月エニィ > 「ん、そうね。食べる食べる。」

 食べさせていた食べかけを食べる食べる。
 頬をほころばせたりしている辺り、やっぱり機嫌が良さそうな素振りだ、
 ――酔っぱらっている故に少し目が座っているけれど。

「……うー。疲れたわよー……」

 追って飲んだ果実酒で酔いはさらに加速する。
 飲みながら、何か妙な事を言い出した。
 

柴木 香 > 「わふ。うん。」

あ、食べかけ食べられちゃった。
ので仕方なく次の一個に手を伸ばす、もぐもぐ。

「――疲れた、です?」

食べながら不思議そうに。
やっぱり何かあったのかなぁ、とちょっと上目づかいに見てみたりする。
あ、なんか目が座ってる。

水月エニィ > 「なんでもなーい。私だって疲れる事ぐらいあるまよ。悪い?」

 座りきった目で柴木クンをにらみつけ、唐突に突き始めた。

「こんな小さくて可愛い癖に、ああもう妬ましいわねっ」

 うりうり、うりうり。
 逃げなければ絡みついて、ほっぺをつついたりするかもしれません。
 

柴木 香 > 「わふ、疲れるのは分りますですけど。むー?」

なんかいつもと違ってテンション高いし。
首を傾げながらもぐもぐ、と食べ終わってしまった。

「わふぅ?――ぅ、妬ましい?」

つんつん、ぷにぷに、ほっぺはすごく柔らかい。
妬ましいとか言われても、余計に傾げる首が大きく傾いてしまう。
何やらそうしている間に――捕まった。

水月エニィ > 「そもそも勝てる奴全員羨ましいわよ。
 柴木クンなんかこんなに可愛いし、髪の毛もさらさらで……ちょっといじらせなさい。」

 悪酔い悪絡み。前と後の言葉が繋がっていない酔っ払い。

 ……座った目でじとっと睨んだ後、柴木クンの髪の毛を弄りまわし始めました。
 何もしないと、頭の高い位置でお団子ツインテールを作り始めるかもしれません。ピンチ。
 

柴木 香 > 「わふー……ええと。
 ほら、エニィさんもこれからだし、大丈夫これからいける。たぶん。」

前にも言ったけど、エニィさんすごいと思うんだけどなぁ。
と思いつつ。
なんか縛ってた髪の毛解かれて、くるくるお団子になり始めた。

「……えーと。」

どうしよう。

水月エニィ > 「でも流石に辛いもの。
 私だって人間なのよ。全くもう。弱音なんて吐けないけれど――」

 どどん、と、小さい女の子やアニメの美少女がつくるようなお団子ヘアを作った上で
 大分しっかり纏められているので、解くのはちょっと大変かもしれません。

「よし、完成ね。
 似合ってるに会ってる。」

 しれっと完成なんて言いつつ、満足気に胸を張ってます。
 テンションがあっち行ったりこっち行ったり。顔もほんのり赤いかもしれません。
 

柴木 香 > 「わふー……」

ぴょこんとでた犬耳にお団子ヘアー。
なかなか漫画でもお目に掛かれないマンガっぽさ。
つんつんと触ってみても、解ける気配もない。―――これ自分だと解けない気がする。

「楽しそう?ならいいけど――。
 わふ?弱音なら吐いてもいいと思います?」

それはおいといて。あっちこっち狭い部屋をうろうろする様子を見ながら。
首を傾げすぎて首が座ってないみたいになってるけれど。かくん、と首を傾げる。
なんで弱音は吐いちゃいけないんだろう。

「わふ、弱音なら聞きますですよ?」

水月エニィ > 「もーへーきーよ、吐いてもどーしよもないから。
 自助努力を重ねる事に違いはないもの。もー。
 あ、でも落第街の地下はみだりに入っちゃダメよ。ろくでもない炉があるから。
 そう言えば落第街の蕎麦屋さんも見なくなったわねー……」

 なんてあっちこっちに話を飛ばしながら自分のブレザーに手を掛けます。
 ブレザーを脱いでみせて、それを柴木クンに羽織らせようとしてみせるでしょう。
 肩幅丁度良い程度かもしれませんが、
 身長に15㎝~20cmの差異があるため着てしまったらちょっとぶかぶかかもしれません。

「えい。」

柴木 香 > 「ならよいですがー……?
 また落第街行ってたです?危ないです。わふ。」

地下?蕎麦屋?何の話だろう、
落第街の地下におっきいろ?炉?があってなんかしてるのだろうかなぁ、とかくり。
話の要領がいよいよ支離滅裂になってきた感じ。

「わふ――?」

ばさり。ブレザーの上からでも余裕で着れてしまいそうなぶかぶかさ。
特に胸の辺りがぶかぶかです。女性用のブレザーを着せればこんなものでしょう。

「……えーと。着る?」

かくーん。
前回は中華ロリでしたが、それに比べれば随分普通な気がする。
基準がおかしいのはおいておこう。

水月エニィ > 「柴木クンだって行くでしょ。
 それにあっちの空気の方がなじむわよ。わよ。
 ……ん。」

 危ないと言われると、機嫌が悪そうに睨みます。
 いよいよ果実酒の瓶をそのまま引っ掴んで、軽く飲んだ内に突き出しました。

「あ、それ良いわね。
 ちょっとスカート脱ぐから飲んで待ってて頂戴。
 ジャージ借りて良い?」
 
 ノリノリです。
 承諾の色を見せてしまえば今にでも脱いでしまうでしょうか。
 

柴木 香 > 「わふ、行きますけど。比較的安全な所だけです?
 むー……」

危険行為は止めた方がいいのだけど。
どうやってとめようか――

「え、えー……と。
 せんえつながら、男性に女性の着ていた服着せるとかどうかとおもいますです……?」

なんかノリノリで目の前で脱ごうとすれば一応止める、とめるけど。
なんか止まってくれそうにない様子におろおろしてます。
尻尾がぱたぱたせわしない。

水月エニィ >  
「……ダメ?」

 ぴと、と、時間と空気そのものが止まったような雰囲気で尋ね返しました。

柴木 香 > 「――――わふ。」

かちん、と空気が凍ったような。尻尾もぴたりと止まります。
右視てー、左視て―。逃げ場なし。
というか自分の部屋です。残念。

「ええと。――えーと。
 落第街行かないって約束するならいいです。わふ。」

折れた、けど。
ちょっとした、ささやかな抵抗くらいはするのです。

水月エニィ >  
「……そう。」

 す、と、掛けた手を戻しました。
  強く思う所があるのでしょう。それは出来ないそうです。

 諦めた意を示していつものように座り直してしまえば
 果実酒やチキンを暴飲暴食し始めました。
 

柴木 香 > 「……わふー。」

落第街に行かない方がいいとは思うけれど。
とりあえずは身の危険は去ったようで尻尾が再びぱたぱた揺れて。

「……えーと。
 一気食いは身体によくないです、おいしく食べないとだめです。おちついてー……?」

その代わりに今度は思いっきり不機嫌になりました。
エニィさんは感情がコロコロ変わって可愛いと思いますけど。ちょっと怖い。
――どうやって止めよう。

水月エニィ >  
 あむあむあむあむ。
 あむあむあむあむ。

「……だから何よ。
 柴木クンも私にお人形みたいに何もするなと言うのかしら。
 確かに押し通せる強さなんてないし、認められるものでもないわよ。
 分かっているわよそんな事。この世は善意で回されなんてしないもの。」
 
 ちょっと、危ういペースで食べて飲んでいますね。
 制止する言葉が重なればいやに不機嫌そうに妙な愚痴をこぼし、
 ただでさえ危ういペースを加速させました。
 
 

柴木 香 > 「そーじゃなくて。
 なにかするにしても何でも一人でしなくてもいいと思うです?
 ……えーと、だから、おちついてたべよう……?」

やっぱりなんかほっとけない――ほっとくところころどこまでも転がっていくような。

「お人形さんにならなくてもいいですけど。
 というかなっちゃいけないですけど。――もうちょっと身の安全は確保、大事。」

善意で回ってないとまで言い切られちゃったけど。
善意はあると思うんだけどなぁ、と平和な子は思うのです。だから止める。

水月エニィ >  
「まずは一人で成さなきゃ、示しが付かないし誰もついてこないもの。
 利益も齎さない、正義足りえる権威もない。身の程を知れってみんな言う。
 そんな奴になんて、ついてこない……身の安全を確保したら救われるなんてこともない。
 ……本当は私だって、助けて欲     う     」

 段々と言葉が詰まります。
 表情も暗く、顔色も悪くなります。
 底まで吐き出そうとした所で、唐突に口を抑え、膨らませます。
 外に聞こえる程の咽るような水音が響いて、そして、

 3.2.1。

 ――ぅぁぇぷぉろろろろろろ。

 ブラウスからスカート、そして座布団の上に虹がかかる事でしょう。
 つまるところ、盛大に 嘔吐 しました。

 

柴木 香 > 「無謀と勇気は違うですー。
 やれるところからこつこつと、です。」

随分と焦ってる、気がする。
なんでそこまで焦るのかはわからないけれど。大きなことをするなら小さなことからこつこつしないと。
どこかで、崩れて、取り返しがつかない。

って。

なんか突然うずくまった。
と思ったら――

「わぁ!?ちょっとまった、まったー、あーっ!?」

嗚咽と――吐瀉音。
慌てたときには時すでに時間切れ。
とりあえず座布団はそのままに。え、えーと。え?どうすればいいの。

水月エニィ >  
 
「ぅ、うぅ……ごめんなさい。」

 吐き出してしまえばすっきりもしますが、
 同時に疲労や頭痛にも襲われます。
 流石にゲロの海に頭を突っ込むのはまずいと判断出来たので、テーブルに突っ伏しました。 
 

柴木 香 > 「――わふ、えーと。
 えーと、とりあえず安静にする……?
 というか汚れた服は脱いだ方が――」

とりあえず、汚してもいい手ぬぐい渡しながら。
被害はエニィさんの服(ブレザー以外)と座布団だけで済んだのが幸い。

座布団はそのまま洗面台にぽいっと投げ込む。

水月エニィ > 「分かったわ……」
 
 と言いつつ服を脱ごうと試みますが、
 酔っているのと参っているのと疲れているのでどうにも手はおぼつきません。
 コップで浴槽の水を満たそうとするような、先の長さを覚えるでしょうか。

「……私だって、認められたいもの。
 みんなみたいにわがまま言って、それでも……うぷ」

 嗚咽と共に口が膨らみました。
 閉じた口元からゲロが溢れたものの、吐き出す事はせずに気を張って飲み込みました。
 
 
 

柴木 香 > 動いたらもっと吐きそうだ。――なんでいきなり吐いたのかはちょっとわからないけど。
僕の部屋にいると気分悪くなるなんかがあるのかもしれない、ちょっと考えないと。

「あう、えーと、じっとする。
 あ、口元おさえとくといいです、ええと……ごめんなさい。」

でも考えるのはあと―。と。
動けば吐きそうな様子に、新しい手ぬぐい渡して。
先に吐いてしまった分は、一声謝ってから、拭いていく。

「――自分で脱げます――無理ですよね。わふぅ……」

尻尾ぱたぱた。聞くまでもなく無理だと思う。

水月エニィ >  ……盛大に飲んでは吐く。
 散らかった酒精が空気に漂えば、"お酒のにおい"を認識できるかもしれません。
 お酒を知っていれば、ですが。

「……このままシャワー、でも。」

 手拭いで口元を抑えながら、拭いて貰いながらしゃべります。
 気のはやりからか、じっとと言われた傍から立ち上がりもしそうかもしれません。
  

柴木 香 > 「あ、う。ん、とりあえず落ち着くまではー……?」

吐いた方が楽になるというなら、洗面器を用意して。
動いたら駄目そうなので、立ち上がるのは静止して、背中をさする。

「うん、落ち着いたら、で。」

部屋備え付けのユニットバスはあるから、と。
服はどうしよう…

水月エニィ >  こぽこぽ と ある程度と洗面器に吐瀉しつつ、
 ひとしきり吐いてから再びぐったりします。

「んー……」

 汚さないことを確認してから仰向けになりました。
 喋る気はないのか、ぼーっと天井を眺めていることでしょうか。  

柴木 香 > 「わふー……」

とりあえず落ち着いて――仰向けになったのを見れば。
洗面器は片づけてしまう。――しばらくして、水を流す音が聞こえた。

他の汚れものも一通り片付けてから。
ぱたぱたと戻ってきて――

「わふ、大丈夫ー……?」

仰向けになってぼーっとしているのを覗き込む。
あのジュース、変なのだったのだろうか、すんと鼻を鳴らして――生憎と、お酒を知らない。

水月エニィ >  大丈夫の問いには、小さく首を横に振りました。
 十分程そうしていれば、ふいにゆっくりと立ち上がります。

「……少し、良くなったわ。
 お湯、借りるわね。」

 そう言って、おぼつかない足取りで歩こうとして――大きくバランスを崩しました。
 

柴木 香 > 「わふー……えーと、ごめんなさい。」

首を振ったのに小さく頭を下げる。
やっぱりあのジュースがダメだったみたい。こんどおっちゃんに文句言わないと。
枕元に座り、無事な座布団を枕代わりに添えたりしつつ、落ち着くのを待って――

「ん、どうぞー…わ、わふっ!?」

ふらりと立ち上がったのに付き添うつもりで立ち上がって。
小さいなりに男の子。若干ふらついたものの、再び倒れかけたエニィさんを正面からしっかり支える。
――なんか胸に埋まる形になってるかもしれない。

水月エニィ >  
 
 もふ、と、大きな胸ごと柴木クンを埋もれさせます。
 甘い酒臭さに酸の混じった吐瀉物の臭い。
 女性らしい甘い匂いと石鹸の香りとそれらが混ざり合ったような、
 むわっとした甘ったるさを備えた何とも言えない臭いになっていることでしょう。
 支えられたまま――

「……悪いけれど、ちょっとお湯、手伝って……」
 

柴木 香 > 「わふ……」

びくぅ、とちょっと固まった。
いやだってこんな状況初めてだし。えーと、えーと。
流石にこの状況はすこしは、その、気にしますです。

「ぅ?ん、わかった――とりあえず、ゆっくりー……?」

固まったのは一瞬。
とりあえず埋もれるのからは脱出。ゆっくりと洗面場まで、支えてつれて行く。

水月エニィ >  
 小さくうなずいて、そのままお風呂まで連れ込みます。
 ――連れて行かれてれば脱がせて貰います。

 狭い浴室で脱がせて洗って貰ったのなら、エニィの傷一つない裸体を目の当たりにしたかもしれません。
 ――落第街に行くにしては/負け続けているにしては綺麗すぎる身体だったことでしょう。
 そんな身体が密着したりしなかったりと、無自覚の内に柴木くんを揺さぶったかもしれません。
 
 
 

ご案内:「香の私室」から水月エニィさんが去りました。
柴木 香 > 「わふ――」

流石に洗面場まで――と思ったのだけど。
何やらそのまま連れ込まれてしまった。調子も悪そうだし、放っておくとまたこけそう――
そんな不安もあって突き合った結果。

――――。
ええと、気になります。けど、みないようにするのに必死だったとか。

ご案内:「香の私室」から柴木 香さんが去りました。