2017/02/23 のログ
ご案内:「女子寮の近くの路地裏」に龍宮 銀さんが現れました。
■龍宮 銀 >
(最近は暖かい日が増えてきた。
夜ともなれば多少冷えるが、厚着をしていれば凍えると言うほどでもない。
春が近づいてきたのか風こそ多少強いものの、幸いにも周りをビルで囲まれた路地裏にはさほど強い風は入ってこない。)
――、は――
(ましてや、昂ぶって体温の上がった身体ならば、尚更。
壁に手を付いて甘い吐息を漏らす。
両の穴に詰め込んだ触手のオモチャがもたらす暴力的な快感に身体が崩れ落ち、)
ッひ――あ、は――
(刺激の強さに思わず身体を伸ばす。
身体を曲げるとみっちりと詰め込まれた触手を締め付けることになってしまう。
崩れ落ちてしまって快楽を貪りたいと願う反面、快楽に押しつぶされる恐怖で必死に抗う自分も居る。
そのギリギリのせめぎ合いすら愉しんでいる自覚があった。)
ご案内:「女子寮の近くの路地裏」に寄月 秋輝さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
別件で来た女子寮、ついでに周囲の魔力探知を行った後のこと。
真っ白な色を感じて、上空から飛来する。
着地はせず、地上間際で足は浮いている。
「……こんばんは。
あなたは……龍宮さん」
妙なものを見てしまったという顔で、少しだけ目を細めて囁く。
こちらは風紀委員とはいえ嘱託の身、覚えられていなくても仕方はないが。
一目見れば寒そうな格好で、少女の横に佇む。
じっと、その姿を見つめながら。
■龍宮 銀 >
(以前のように人に見られたらどうしようと言う感情と、自身の痴態を誰かに見て欲しいと言う感情。
相反する二つの感情による葛藤がとてつもなく心地良い。
その甘い感覚を貪ることに必死で、空からやってきた客に気が付くのが遅れた。)
――ぁ、
(驚いた様子で声の主へと振り向き、信じられないものを見たと言う表情を浮かべて。
中途半端に身体を曲げたまま、壁に手を付いて彼の姿をじっくりと眺める。
数瞬後、顔を背けて一目散に走り出した。)
あ、――っ。
(が、あまりに慌て過ぎて脚がもつれた。
身体に染み付いた動きで受身は取れたが、忘れていた。)
――っ、――、ぁ、――!!
(その身体に不釣合いなほど巨大な触手が埋まっていると言う事に。
触手が暴れだし、転倒の衝撃に備えて身体を強張らせた事が更にその刺激を強く感じさせる。
一瞬で達し、そのせいで更に強張った身体を暴れる触手の快感が襲う。)
■寄月 秋輝 >
逃げた銀を追うように、すいっと平行移動をする。
次の瞬間に転んだのを見て、一瞬手を伸ばしかけるが、それも手遅れで。
しかしその様子を見て、細められた目がさらに鋭く。
「何かおかしなことをしていませんか?」
すぐ隣まで近付き、今度こそ地面に降りる。
銀の体……ではなく、纏うワンピースに指をかける。
引っ掛けた指先から、何か妙なものでも装備していないかと、魔力探知を走らせる。
「何やらつらそうに見えますが」
心配の言葉でもあり、皮肉の言葉でもある。
表情はほとんど変化していなくて、その中身まで読み取るのは難しいかもしれない。
■龍宮 銀 >
(服に指を掛けられたのが分かる。
魔力で身体を調べられているのも。
それでも断続的に軽い絶頂に襲われている間はどうすることも出来ない。
二つの穴に詰め込んでいるそれは魔力で動く触手のオモチャ。
魔力探知であれば、どちらも自身の肘から先ほどの太さと長さを持ったものだと言う事が分かるだろう。)
や――んぅ、ん、――ぉ、お――
(せめて言葉だけでも抵抗を、と想った矢先。
拒絶の言葉よりも先に限界が訪れた。
ワンピースの裾、尻の辺りが盛り上がり、ドチャリと言う湿った音と共に二本の触手が「産み落とされる」。)
――んぉ、ぉぉ゛お゛――!
(獣の唸り声のような声を発し、激しく身体が痙攣する。)
■寄月 秋輝 >
ふむ、と考え込む。
どうにも面倒なものをねじ込まれているようだ。
引きずり出してもいいのだが、女性のデリケートな部分に触れることになる。
となれば、面識があってないような相手に対して、そんな対処をするのはマナー違反だろうかと考えて。
いたところ、少女の体から二本の触手が勝手に出てきた。
手間が省けた、といった表情。
鉄面皮が変化することもない。
「お疲れさまです。
念のため聞いておきますが、誰かに仕込まれたものではないですよね?」
左手で腰に下げた愛刀を抜き、右手で腰の裏に携えた小刀を抜き、それぞれを触手に突き立てる。
聞いたのはあくまで念のため。
また勝手に『自分で』使われてはたまらない。
■龍宮 銀 >
(自身の身体を貫いていた二つの異物。
それらが抜け落ちた喪失感と、ぽっかりと空いた両穴の中が外気に触れた事で感じるひんやりとした感覚。
愛液と腸液で太腿を濡らしながら、涎まで垂らしている。)
――い、で――
(問いかけられた言葉など聞いていない。
聞こえていない。
ゆっくりと上半身を起こして彼に向き直る。)
言わないで、ください――好きに、使って、くれて、良いので――
言わないで――
(そのまま縋り付く様に彼の腰に手を回し、ベルトに手を掛ける。
口実だった。
人に知られたとか、それが風紀の関係者とか、どうでもいい。
スイッチが入ってしまった身体を鎮めたいだけの口実。
刀で地面へ縫い付けられた触手がビチビチと動いている。)
■寄月 秋輝 >
「別に言いませんよ。けど」
二本の刀に浄化の魔力を流す。
普通の悪しき存在なら、簡単に消滅させる程度の力はそこにある。
結果如何に関わらず、二振りとも引き抜いて、鞘へと納める。
「あまり好みじゃないんですよ。
他人に仕上げられた女性を抱くのは」
銀の手首を握り、片手だけベルトから離させる。
「心から楽しんでいるのでないならば、僕はあなたを救います。
だから『使え』なんて言葉を出さないでください」
仕上がった女性に触れることもなく、目を合わせて語り掛ける。
自分の男としての本能は抑えられなくて膨れ上がっていたとしても、理性は静かに銀を見つめていた。
■龍宮 銀 >
(触手は元気にビチビチと跳ね回っている。
ただそう言う風に動くだけのそう言うオモチャだ。)
ぁ――
(片手を引き離されて、残念そうな表情を浮かべ。
服の上からでも分かるぐらいにそそり立ったソレから彼の顔へと、視線をゆっくりと上げていく。)
――っ。
(強い意志の篭った彼の瞳。
その視線を受けて、僅かにこちらの瞳にも理性の色が浮かぶ。)
――だめ、なんです。
こうなると、私、我慢できなくて。
だから――
(とは言え、それで衝動が収まるわけではない。
彼の空いた腕を自身の股間――下着など最初から付けていない――へと引き寄せながら、)
――抱いてください。
助けてください。
(涙を浮かべながら、懇願する。)
■寄月 秋輝 >
「……今回だけですよ。
次があるなら、最初から最後までさせてくださいね」
仕方がない。これ以上の譲歩は彼女にも難しいだろう。
うっすら困ったような笑みを返し、腕が導かれた先で、銀の秘所を弄る。
捕まえていた片手も解放し、あとはもう好きにさせる。
一方で、銀の状態と触手のオモチャに意識を向けながら、異能を使って自分たちを偏光迷彩で隠す。
人通りの少ない屋外だが、これでこの少女の痴態が万が一にも見られるようなことはないだろう。
「完全にスイッチが入ったのはともかく……
やはり自分の意思であんなものを?」
顔を近付け、耳元をくすぐるように声をかける。
愛撫の手は止めないで、少しずつでもいいので意識をまともな側に振れさせる。
■龍宮 銀 >
――っ。
(自身の中をかき回す彼の指。
目を瞑ってその甘い快感に身を委ねる。)
たま、に――っ、抑えら、――れなく、なるん、ぅ……です――
(多少まともな思考が戻ったからか、問いかけにも返答出来るようになった。
くちゅくちゅと言う水音に合わせて肩を小さく跳ねさせながら、彼の服を掴む。)
……あの――っ、おね、がいが――、ありまし、て……。
(指の動きに合わせて脳を焦がす快感に身を委ね、搾り出すような声を出す。
されるがままと言うだけではなく、自分自身を指にこすりつけるように腰を動かしながら。)
嫌でなけ、っあ、なければ、っ――
うし――ろ、をつかって、あ、ほし――っん――!
(跳ねる肩の動きが大きくなっていく。
完全に出来上がってしまった身体は、指の刺激だけで簡単に上り詰めてしまう。
同時に脳裏に浮かぶのは想い人の顔。
今更だろうとは思うのだけれど、せめてこれ以上汚れたくなかったから。)
■寄月 秋輝 >
「なんとも厄介な性格をしていますね……」
そうは言うものの、自分も抑えられているわけではない。
時折無性に女性の体が恋しくなるときもあり、それにはどうにも抗いがたい……という自覚はあるものだ。
自分の服を掴んでくる銀の手に、包み込むように自分の片手を重ねて。
「構いませんよ。
ただそっちでやった経験が無いので、変に苦しかったら言ってくださいね」
そういう性癖があることは知っているが、今までに出会った女性とは一度もしたことがなかった。
それを告げてから、ズボンのポケットから避妊具を取り出す。
それを銀に渡すように差し出した。
■龍宮 銀 >
ごめ、なさ――っ、っ――!
(達する。
彼の指がまだ突っ込まれたままであれば、自身がそれをきゅうと締め付けたのが分かるだろう。
かくりと脚の力が抜けて、しかし彼に縋り付く様に身体を支えた。)
――ありがとう、ございます……。
(避妊具を受け取って礼を言う。
無茶なお願いを聞き入れてくれて、本当にありがたく思い。
同時に胸がチクリと痛んだ。
そのまま腰を下ろし、彼のベルトに手をかけて、慣れた様子で脱がせていく。)
■寄月 秋輝 >
少女の絶頂を、膣の中にある指で感じて。
余韻が抜けたころに、その手を引き抜いた。
「……今回は気にせず、自分が満たされるようにしてください。
最後までお付き合いしますから」
なんとも申し訳なさそうな銀に、優しく囁く。
そしてそれに付き合う以上、少しは自分も楽しむべきだろう。
義務感で、この子のために、などという気持ちで行為に臨んではいけない。
慣れた手つきなので自分からは手出しせず、様子を見守る。
中から出てくるモノは、特徴のあるものではない。少し大きく、だいぶ硬い程度。
メスの香りにあてられて、臨戦態勢といった状態だ。
■龍宮 銀 >
(現れたそれに、目の色が変わる。
今まで辛うじて残っていた理性の色は僅かなものを残して消え、変わりに発情の色が濃くなった。
避妊具の封を切り、口を使って彼のモノへ被せていく。)
んむ――っぐ、あむ――っはぁ――
(一度完全に咥え込み、苦しそうな声を漏らすも嘔吐く事はない。
舌を絡めながら引き抜き、身体を離す。)
――お願い、します。
(そのまま壁に片手を付いて、空いた方の手で自身の尻を広げるように曝け出した。
先ほどまで凶悪なオモチャが埋まっていたそこはぽっかりと広がっていて、しかし緩みきっているほどではない。
肩越しに彼――その顔ではなくそそり立つ彼の分身を見つめる顔は、それ以外目に入らないと言うようなメスの顔。)
■寄月 秋輝 >
「ん、……」
避妊具を被せられ、口の中のわずかな感触にぴくりと震わせる。
かなり素面に近い状態ならともかく、少女にこれだけ触れて、自分の局部にも触れられれば、秋輝も少し理性を手放し始める。
いつぞやの時ほどではないが、女性の体に触れたい欲求は少しずつ増えてきて。
「こちらこそ……」
銀の腰を支えるように掴み、臀部に少しだけ擦りつけ、その広がった穴に押し込む。
少しだけ遠慮がち入り始め、少し進んだところでぐいっと腰を押し付けるように挿入する。
未知の感覚に、中でびくんと竿が震えた。
■龍宮 銀 >
――っ。
(括約筋が押し広げられる感覚。
その甘く蕩けるような感覚にぶるりと身体を震わせた。)
っ、んぉ――!
(直後の自身を貫き蹂躙されるような。
進入された勢いがそのまま脳まで達したような衝撃。
その感覚に思わず声が出た。
身体の力が抜けて膝がかくんと折れる。
彼に腰をつかまれて居なければ、そのまま地面に崩れ落ちていただろう。
顎が力なく開き、そこから舌がだらんと垂れ下がって。
それを伝って涎が地面にぽたぽたと落ちていく。)
■寄月 秋輝 >
「……どうにも、不思議な……」
初めての感触、女性器とは違ったうねりに、思わず声が出る。
一瞬膝から力が抜けそうになるのをこらえ、銀をしっかり抱きとめておく。
「……銀さん、まだ何もしてないんですから、すぐにダウンしないでください」
銀の脇腹から胸へ、胸から首を通って口元へと手を滑らせていく。
目を覚ませと言わんばかりに、その垂れ下がる舌を指先でつまむ。
少女を叩き起こしながら、自分も楽しむために腰を引き、押し込む動きを始める。
最初からそれなりに早く、激しくピストンしていく。
■龍宮 銀 >
えう――は、ふぁ……
(彼の腕が身体を這い回る。
それに合わせて背骨を擦りあげられるような快感が脳へ叩き込まれて行くが、それどころではない。
舌を指で挟まれても寝言のような声を上げるだけだったが、)
――んお゛、お゛! ぉ゛あ゛あ゛!
(直腸を抉られるように叩き込まれて声を上げる。
途端に括約筋は彼をぎゅうと締め付けた。
跳ね起きるように背中を反らし、目がぐるんと裏返る。)
あ゛――っ、か――!!
(一突き毎にイっている。
呼吸もままならず声もロクに出せないまま、その暴力的な快楽を貪るように彼の動きに合わせて腰を彼へと叩き付けるように動かして。)
■寄月 秋輝 >
「あぁ……」
筋肉の配置と締め付けの具合を理解した。
こちらの穴を使う場合の楽しみ方は、違った方法がいいのだろう。
加えて少女のこの反応は行き過ぎている。
あまり強すぎる快感を与えてもいけない。
ゆっくり引き抜き、入り口付近まで来て、括約筋の強さを最も強く堪能出来る場所を擦る。
自分だけが楽しんでもいけないので、数回に一回程度の割合で、銀が悦べるように思い切り押し込んだり。
「……苦しくない程度に、気持ちよくなってください」
体を折って、耳に口元を近付けて囁く。
激しすぎない程度に、呼吸は可能な程度に、けれど理性は吹っ飛ぶように。
優しく激しく、硬い竿で中を愉しむ。
■龍宮 銀 >
――っは、は、あ、――ひゅ、は……
(刺激が弱くなり、ようやくまともに呼吸が出来るようになった。
それでも充分過ぎるほどの快楽が不定期に脳を殴打する。
子宮を腸壁越しに叩かれて、性器はドロドロに蕩けきっていて、ガクガクと脚が震える。)
っか、は、イ、――っ、また、ダメ、っっっ~――イっ、ぐ、ぅ!
(理性などとうに吹き飛んでいる。
単調なピストンではない。
飼われていた時にも一人で遊ぶ事を覚えてからも味わった事の無い、自身を気持ちよくしてくれる動き。
同年代の女の子とは比べるべくも無い経験を持つ自身が初めて味わう動きだった。)
ぁあああ!
ずっとイってる、またイく!!
こん、な、ぁ、きもちイイの、しらな、んぁあ、また、あぁぁ!!
(恥も外聞もない。
声が通りまで響いたら、などと考えない。
快楽を貪る事しか考えていないのだから。)
■寄月 秋輝 >
偏光迷彩で姿は隠せても、声が響くのまでは防げない。
これなら結界でも張ったほうが良かったかと思うが、それだと今度は風紀や公安の人間が飛んできそうだ。
ひとまずはこれでよかったのだろう。
しかし声があまり響いても困るので、銀の口に自分の指を差し込む。
声を抑える役目と、舌や歯茎の裏側をなぞるように愛撫する役目の両方を担う指の動き。
「っふ、ん……僕もこれは、なかなか……」
彼女が未知の快感を覚える中、秋輝も同じく未知の快感に耐えている。
優しく、時に激しくピストンしながら、自分の限界が訪れるのに耐えている。
こんなに女の子が悦んでくれているのに、終わってしまうなんてもったいない。
限界ギリギリまで耐えながら、必死で楽しませて。
けれど訪れてしまうその瞬間を実感して。
「……そろそろ、イきますよ」
腰を抱く手を腹側に回し、下腹部を……子宮のあるあたりを指でこねる。
今はそこに到ろうとしているわけではないのだが。
少しだけ、この少女が愛しく感じてしまった。
今だけ自分のものにしたい気持ちと共に、言葉と、手つきで銀を縛って。
■龍宮 銀 >
んぐ、――あむ、ぢゅ、る――
(口に指を突っ込まれて声が止まる。
しかし口の動きは止まらない。
口の中をかき回される指をこちらからも舐め回す。)
――ん、ぅ……!
(腹の上から子宮を抑えられ、新たな快感が脳を焼く。
それでも腰も舌も動きは止めず。
壁の僅かな突起にすがり、気を抜けば崩れ落ちてしまいそうな身体を支える。
全身を包む彼の優しさと、脳細胞を残らず焼ききってしまいそうな暴力的な快楽。
それと、ほんのちょっぴりの罪悪感。)
ん、んんん――!
(彼が果てる直前、一番大きな波が自身を襲った。
つま先立ちになり、背中を反らせ、更に快感を得ようと腰をぐりぐりと押し付ける。
彼の指が口の中にあることも忘れて歯を食いしばってしまった。)
■寄月 秋輝 >
息が荒くなる。腰を揺らす動きに遠慮がなくなる。
最後だけは自分が楽しめるように動かせてもらって。
求められるように腰を動かされるのに耐え、最後の一瞬までそれを感じて。
「ん、ん……っく!」
破裂する。
限界を迎え、銀の中でびくんびくんとモノが跳ねまわる。
ゴムの中に白濁を吐き捨て、震える体で銀を抱きしめた。
「っ……はぁ……」
絶頂で感覚が吹き飛んでいたが、彼女の口の中に入れておいた指が痛んで意識が戻ってきた。
どうも思い切り噛まれてしまったようだ。
「……ん、どうでした、銀さん?」
余韻に浸るのもそこそこに、優しく言葉を浴びせる。
■龍宮 銀 >
(今度こそ崩れ落ちる。
彼がまだ腰を掴んでいるなら抱きかかえられる形になるだろうし、そうでないのなら尻を高く掲げて地面へ倒れこむだろう。
どちらにしろ彼のモノがずるりと抜け落ち、肛門はぽっかりと穴が開いたように開ききってしまう。)
――は、は――ぁ……は、う――。
(問いかけに答えようとするのだが、上手く声にならない。
だらんと力が抜け切ってしまった身体や焦点の合わない瞳、愛液でべたべたになってしまったニーソックス。
それらを見ればどうだったかなど聞くまでも無いだろう。
つう、と涙が一筋零れ落ちる。)
■寄月 秋輝 >
腹側に回した腕で支えたため、なんとか抱きかかえることは出来ただろう。
抜けたはいいが、納まったわけではない竿から、片手でゴムを取って、中身がこぼれないように適度にねじって足元に置いた。
「……落ち着いてください。
ゆっくり深呼吸をして。
大きく息を吸って、胸の中身が無くなるまで吐いて」
銀を抱きとめたまま、軽くぽんぽんとお腹を叩く。
自分もまた同じく調息をして、元の調子に戻していく。
少女の涙は、見なかったことにして。
■龍宮 銀 >
(身体に力が戻り、彼の腕に手をかけて。
拒絶ではなく、もう離しても大丈夫だという意思表示
振り向けば、まだ納まっていないそれが目に入り。)
――。
(ゴムを付けていたとは言え、潤滑剤や吐き出した精で汚れているだろうソレ。
膝を付いて咥え込む。)
ん、あ――んぐ、ちゅ――。
(身体の昂ぶりが納まっていないわけではない。
自身との行為で汚れてしまったそれを、綺麗にしてあげたいと言う感情からの行為だ。
彼から受けた優しさを返す方法がそれしか思いつかなかった。)
■寄月 秋輝 >
「あの、しろ……龍宮さん?」
ついつい、相手を下の名前で呼んでいたことに気付いて訂正しながらも。
もう終わったと思っていた行為が、続いてしまった。
射精後の敏感でも鈍感でもあるタイミング、口の中に含まれて顔をしかめる。
「……もう、いいんですよ。
落ち着いたなら、終わってください……」
心地よさに負けそうになりながらも、片手で銀の頬を支えるようにして離そうとする。
今回は銀を助けるための行為だったのだから、終わったならばそれでおしまいでいいのだ。
■龍宮 銀 >
んく――綺麗になった。
(尿道に残った精を吸って、口を離す。
僅かな精液を飲み込んでからソレを確認し、顔の方へ視線を向けて嬉しそうな表情。)
――ご迷惑、おかけしました。
ありがとう、ござ、――っ、う――っぐ、ぅぅ――
(そのまま笑顔でお礼を言おうと思ったのに、目の端に涙が滲む。
一度そうなってしまってはもう止まらない。
地面にへたり込み、顔を両手で覆って嗚咽を押し殺す。)
■寄月 秋輝 >
「……ありがとうございます」
なんとも言えない表情で、確かに綺麗にしてもらったそれをズボンの中にしまう。
相手の嬉しそうな表情を見ても、申し訳なさが上回ってしまって。
「龍宮さん……」
目の前で泣かれてしまうと、もうどうしようもない。
泣かせてしまった心当たりもなければ、泣いている理由も見当が付かない。
けれど放っておくわけにもいかない。
泣きだした少女の隣に、腰を下ろすように空中に浮かんだ。
語り掛けるでもなく、触れるでもなく、ただ寄り添うことにした。
■龍宮 銀 >
(泣き声を押し殺して涙を流す。
五分ほどそうやって泣いてから口を開いた。)
――私、生徒になるまで、飼われてたんです。
それで、今も、たまに、こうやって――。
(それについては風紀の資料が残っている。
だから詳しく話すことはしない。
鼻をすすりながら、話を続ける。)
――その時、助けてくれた先輩がいて。
その先輩のこと、好きなんです。
なのに、わたし、こんなに、汚れてて――
(また涙があふれてきた。
拭っても拭っても、次から次へと零れてくる。)
■寄月 秋輝 >
飼われていた。
少しだけ、その言葉の意味が理解出来た。
たった数日とはいえ、似たような体験を自分もしたのだから。
「……つらいですね」
ぽつりと漏らした。
否定も肯定もしない。
けれど、その表情は悲しげで、唇を引き結んでいた。
どうしても、秋輝には銀の気持ちがわかってしまうのだ。
本当に同じような体験をして、同じように想いを寄せてしまった相手がいたのだ。
そして、自分の手が血にまみれて、触れることすらためらうようになって。
「……今はもう、別の世界に居るんだから……」
何もかもがどうしようもない。
少女の胸の痛みが、まるで自分に重なるように、つらく、悲しい。
■龍宮 銀 >
違う世界にいるのは、分かってるんです。
でも、どうしようもなくて、ああいうこと、したくてたまらなくなって。
――定期的にしないと、ダメなんです。
(今自分は幸せな世界にいると思う。
好きな人がいて、友達がいて、毎日が楽しくて。
でも、当時の事は忘れられない。)
きっとこれからもずっと続けていくんだろうと思います。
覚えちゃったんです、身体が。
(脳を叩き潰すような快感を、覚えてしまった。
知ってしまったら、戻れない。)
怖くはないんです。
そう言うことを続けるのも、誰かに見付かるのも、その人に犯されるのも。
(もう慣れてしまった。
他の人からすれば、PTSDのようなものと思われるのだろう。
でも自分にとってはそれは間違いなく自分の側面のひとつで。
そう割り切れるようになってしまった。
だから、怖くない。)
――怖いのは、それで嫌われることなんです。
■寄月 秋輝 >
「……仕方ないと思いますよ。
それがあなたの逃避の仕方なんでしょう」
だからやめろなどとは言わない。
最初に尋ねたのも、誰かに強制されてのことならば、手を打たねばならないと思っただけだ。
「性依存症の形に近いのでしょう。
昔の知り合いに、そんな子も居ましたから」
だからやめられない銀を咎めるつもりも一切無い。
けれど、どうしても悲しくなってしまう。
「……それすらも、慣れてしまったらおしまいですよ。
少なくとも……僕は慣れてしまったから、もう手遅れなんだと思います」
人斬り、人殺し、化け物と言われることに慣れてしまった。
それが怖いと思えなくなってしまった。
その通りだ、当然だと思えるようになってしまった。
それはもう、一つの明確な破滅の形なのだろう。
「……それが恐ろしいならば、恐怖心は胸に持ったまま生きていればいいと思います。
それと……生徒になる前のように、脅しをかけられて飼われて……というようにならなければ」
寄り添うのだ。この少女に。
心の縁を重ねるように。
■龍宮 銀 >
(依存。
そうだ、確かに依存している。
辛い過去を気持ちの良い行為で塗りつぶすように。)
良いんです。
これが今の私ですから。
それに、少しずつ頻度は減ってきてるんですよ。
(あの先輩に助けられてから。
新しい電話友達が出来てから。
少しずつ、ほんの少しずつだけど、どうしようも無くなることは減っている。
無くなる事はないのだけれど。)
それは、怖いですね。
気を付けます。
(もう遅いかもしれない。
以前動画を撮られている。
今のところなにも変わったことは無いけれど、これからどうか分からない。
そのことは表に出さないように。)
それと、ごめんなさい。
私、一つ嘘を吐きました。
――さっき、私を助けてくれたって言った先輩。
私を助けたの、たぶんその人じゃないんです。
■寄月 秋輝 >
「それならいいんですが」
はたから見れば、明らかにいいとは言い難い状況なのだろう。
けれど秋輝もまともな思考回路はしていない。
銀の現状が、かなり良好なのだろうと判断した。
「……どういうことですか?
ちょっと話が読めないんですが……
自分を助けてくれたと思っている人と、実際に助けた人は違う、と?」
さすがに不思議そうな顔で、銀を見つめる。
何を言わんとしているのかわからない。
■龍宮 銀 >
その頃、一緒にいた人がいたんです。
私にとってすごく大事な人が。
(少しだけ笑って言葉を放つ。
大丈夫、抜け出せると言ってくれた人。
知らない人たちに抱かれた後、身体を綺麗に洗ってくれた人。
自分を抱きしめてくれた人。)
私は、その人がその先輩だと思ってるんです。
――ううん、思ってるんじゃなくて、記憶があるんです。
はっきりと、その人が一緒にいた人だって、覚えてるんです。
(倒れた時に電話の向こうで聞こえた声。
お見舞いに来てくれた時に抱きしめてくれた腕の感触。
大丈夫だと笑ってくれる顔。
それらは全部、記憶の中のそれらと同じだった。)
でも、違うんです。
同じなはずなのに、違うんです。
――忘れちゃいけない人を、忘れてるような、そんな気がするんです。
(どれだけ記憶を辿ってみても、思い出すのはその人の姿なのに。
何かが違うと心の中で自分が叫んでいる。
そもそも、)
――先輩にそんな過去、無いですし。
(だから、違うはずなのだ。)
■寄月 秋輝 > (……読心、記憶想起の魔法も勉強しておけばよかったな)
専門外すぎて放置していたが、こんな話を聞くと後悔も沸いてくる。
とはいえどうしようもないことだし、これから勉強するのも不可能ではある。
「つまり飼われていた時、常に傍に居た誰か。
それで助けに来た先輩と、記憶が何か混同しているのでしょうか」
恐ろしくつらい体験の中でも、その中の癒しは忘れられないものだ。
だから銀がその相手を忘れられるはずがないと考えて。
思考を高速で巡らせる。
忘れるほどのショックがあったとしか考えられない。
物理的衝撃? そんなピンポイントに人物を忘れるような、都合のいい記憶の飛び方はしない。
精神的外傷? PTSDに近い状態で今宵のようなことに及んでいたとはいえ、やはりそんな細かく記憶が飛ぶはずがない。
違う、忘れているのではない。
彼女の記憶の中で『すり替わっている』のだ。
『大事な人』が居た場所を、『先輩』が塗りつぶしているのだ。
救われていたその『大事な人』とのことで、何かひどい裏切りか、もしくは『大事な人』が自身のせいで失われるような、恐ろしいことが起きたのではないか。
その結果、心の拠り所が壊れてしまったところを『先輩』で補って、彼女は精神を保ったのではないか。
眉根が寄る。
これ以上踏み込んで話をしていい話題だろうか。
肌を重ねたとはいえ、会って間もない相手にこんな可能性を吹き込んでいいのだろうか。
焦る。考える。わからない。
銀を見やる。
この少女が、あまりに儚く、愛しく、寂しい。
■龍宮 銀 >
そうだと思います。
(頷く。
本来なら、こんな告白は彼ではなく先輩にするべきなのだろう。
だって、これは裏切りだ。
こんなこと、先輩自身が一番良く知っているはずだ。
そこに付け込んで、騙して、自分の側に縛り付けているのだから。)
――そんな顔しないでください。
(酷い顔をしている彼に、困ったような笑みを向ける。
彼を困らせようとして言った事ではない。)
思い出せないと言うより、思い出したくないんだと思います。
無理に思い出そうとすると頭痛くなるし、吐きそうになって。
――思い出さなきゃいけないって、わかってるんですけど。
(座ったまま膝を抱える。
自分の性癖以上に、良くない事だと分かっている。
それでも、この環境に甘えている。
そうしないと、良くない事が起きる気がするから。)
■寄月 秋輝 >
「……い、え……失礼しました……」
眉間に触れてマッサージするように、思考を抑える。
考えたところで、今の自分にはどうしようもない。
自分の心の内が知られなくて本当によかった、と思う。
「……それも仕方のないことです。
僕も昔のつらい記憶を思い出そうとすると、胃がとてつもなく痛みますから。
思い出せる時は……きっと自然に思い出せるでしょう。
その時まで、静かに生活していればいいと思いますよ」
そんな言葉で安心させようとする。
同時に、銀への同情心を含めた感情を少しずつ削いでいく。
この発想に到ってしまった以上、近くに居てはいけない。
きっといつか、そこに切りこんでしまう。
■龍宮 銀 >
うん。
ありがとうございます。
(彼の心境など知らず、感謝の言葉を口にする。
いつかは知る事だと思う。
自然に思い出すのか、それとも衝撃を伴うものかは分からないけれど。
どちらにしても、想いを寄せる先輩といつまでもこんな歪な関係ではいられない。)
そろそろ、帰ります。
色々、ありがとうございました。
(立ち上がり、頭を下げる。
いつの間にか地面に落ちていた帽子と、動かなくなっている触手二本を拾い上げる。
刀で貫かれていたからまだ使えるかどうか確かめるべく魔力を僅かに込めれば、びちびちと動き出した。
これは結構高かったのだ。
壊れてしまったらどうしようと思っていたが、一安心。)
それじゃあ、おやすみなさい。
(もう一度頭を下げて、その場を後に。
数歩歩いた後振り返り、)
――銀って呼んで下さい。
そう呼ばれる方が好きですから。
(笑顔でそう言い残し、今度こそ帰路へ付く。)
ご案内:「女子寮の近くの路地裏」から龍宮 銀さんが去りました。
■寄月 秋輝 >
「……厄介な……」
いい加減毎度のことながら、面倒ごとに関わってしまう体質のようだ。
でも今日のことも、捨て置くことも出来なかった自分の弱さが恨めしい。
異能の偏光迷彩を解除して、空に飛びあがる。
忘れろ。今日のことを。
そう自分に念じながら、空を駆けて帰路についた。
ご案内:「女子寮の近くの路地裏」から寄月 秋輝さんが去りました。