2018/11/23 のログ
ご案内:「◆伊都波家のおふろ(R?」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
伊都波家は山奥のお家だ、伊都波姉妹は島での生まれ育ち、お家もそこそこ古い
山の中なので敷地はそこそこ広くてそこには道場もあったりして、当然お風呂もそこそこ広い

ちゃぷーん

夜の山奥は物音がよく聞こえる、気がする

「悠薇も早く来ないと風邪ひくよー?」

ご案内:「◆伊都波家のおふろ(R?」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「……………………どうしてこう、こう、こういうところは気が利かないというかなんというか」

うだうだ文句言いながら。入ってくる。
女性らしい――うむ。やっぱキレイだと、言わざるを得ないだろう

素肌は、外で運動をそんなにしないからか、それとも天然のものか。白く透き通り、絹のよう――湿気で湿り気を帯びて――熱から桃色に染まれば――少年ならゴクリ、と息を呑んでしまいそう

歩けば揺れる胸。姉ほど大きくはなく、されど小さくもなく――きっと手のひらで揉めばそれこそちょうどいい大きさのそれはまだ発育途中なのか、それとももう完成しきっているのか、まだ判別は難しい。それでも、さらに彼女が美しくなるのは容易に想像ができた。

そして――

「今入る―」

シャワーを浴びて。髪を上げれば。
艶のある、女性になるのはまたなんとも不思議なものか
ここにきて、泣きぼくろがなんとも、艶やかなアクセントとして生きる。

「……姉さん。一応、前に色々あったんだから。いろいろ、隠したり、しない?」

恥ずかしそうにボソボソ言いながら、湯船にひっそり――隅っこに体育座りするように浸かった

伊都波 凛霞 >  
「前に色々あったから、隠しごとはしないー…っていうのは、流石に屁理屈かな?」

恥ずかしげに広い湯船の隅っこに座り込む妹にクスクスと笑みを向けて

「子供の頃は恥ずかしがらずに一緒に入ってなかったっけ?」

洗いっこなんかもしたよね、と笑って話しながら、自身ものんびりと湯船に背を預けて

普段の長い髪は綺麗にアップに纏められて、肩までとっぷりと湯船に浸かる
少し熱めのお湯が心地よい

「…慣れない風紀のしごとに着いてきて、疲れてるでしょ?マッサージでもしようか?」

伊都波 悠薇 >  
「うん、屁理屈。あれは私であって、私じゃないけれど――でもそうだったから。やっぱドキドキするもん」

はーっとため息を一つして――……

「子供じゃないんです―。お互いにー」

反論。
ふてくされたようにそう告げて、湯船に背中を預ける

「全然? なにもできなくて、しなかったあのときに比べたら全然マ……」

マッサージと出てくれば

「だだだ、だめだよ!? ねえさん!? そんなそんな階段登らせるような、ことはだんじであきまへんのやぁ!!?」

ざばばーっと後付さり。さて、何を想像したのやら

伊都波 凛霞 >  
「そうだよね。悠薇ももう大人──……ほんとに?私なんかあの腕章つけてると結構肩肘張っちゃって」

自分の右肩を揉みつつ、ぐるんと腕をまわす
少しだけちゃぷんとお湯が跳ねた

「じゃあお姉ちゃんの揉んでよー疲れちゃって」

なんか湯船で後退りしている妹にずずいっと背中を向けて近寄ってゆく

伊都波 悠薇 >  
「……ねえさん、わかっててやってる?」

むっと、声が少し変わった
あぁでも、少し”あっち側”のような感じもしなくもないけれど。
でも全部が全部で、悠薇なのは、もう姉にはわかっているのだろう

「滑っても知らないよ?」

伊都波 凛霞 >  
「? なにが?」

わかってない
絶対にわかってない顔と声色をしている

この姉は慣れない仕事で凝った肩をマッサージしようとしただけで、
今まさに慣れない仕事で凝ったであろう自らの肩を妹にマッサージしてもらおうとしているだけなのだ

勉学・運動・性格どれも完璧という理想に近い姉は、なんかひたすらそういうコトに鈍かった

伊都波 悠薇 >  
「はぁ……」

これだからダメなのだ。自分がそばにいないと
いや、自分も書籍の知識しかないがそれでもである
だから、隣に、自分が立つのだ
全く、危機感のない。仕方のない

(でへへー……なんて、ちょっと前なら下心満載であんなことなりしてそうだなぁ。”あっち”だと)

やれやれと、肩をすくめて。少し、お灸。もとい、爆弾を落とすことにする

「それじゃ、揉むよ?」

背中にやって来れば、湿った髪を丁寧にまとめて左肩に流し、右肩からやると示し――

首を撫でる。水滴、水分で指が滑り――つややかな、肌を指で少し押す。押し返してくる――張りが、若さもあるだろうが、流石の身体をしていると言わざるを得ない

「――でもそんなんだから。烏丸さんに守られるようなことになるんだよ? ――姉さん?」

風紀委員になる前から、見直して。きっちり”識った”

そのための、空白でもあったのだ

「――男の人は、乱暴したくなっちゃうくらいなんだって。自覚、したほうがいいと思うけど」

伊都波 凛霞 >  
「…なんで溜息つくの?」

せっかく二人でお風呂に入っているのだしマッサージくらい、と怪訝
自分でするよりはやっぱり誰かにしてもらったほうがよく効くのだ、多分

「ん、ちょっと強めにしてもいいよぉ」

風紀委員になってからは少しだけデスクワークも増えた
一応運動したりで解すことに気を使ってはいるけど、以前よりは凝っているかもしれない

「──ん…なんで今そんな話…?
 烏丸くんは…まあ…いい経験にはなったと思うよ。
 ああいう男の人もいるんだ、って思ったし…」

伊都波 悠薇 >  
「……はいはい」

静かに、肩に指をかける。ぎゅっと親指に力を込める。つまむように最初動かし。ぐりぐりと、ほぐすように指を動かして――肩の骨に沿っている筋肉を、いじっていく

「今だから。烏丸さんだけじゃなくて。烏丸さんと”そうなった”原因の方の話をしてるの」

ふぅっと息を吐いて

「姉さん、男の人にひどいこと、されてたでしょ?」

 

伊都波 凛霞 >  
「んっ…はぁ、きもちい~……やっぱりマッサージの仕方、わかってるよね~……」

やめちゃったとはいえ、武術をやってたおかげかな?と

「それがわかんないって、なんで今そんな───」

ぴくっ、と姉の動きが止まる
少し、声色というか、トーンが落ちて…

「……なんで、そうおもうの?」

伊都波 悠薇 >  
「――妹だから」

必死に隠そうとすればするほどに。
昔であれば”盲目”で見えなかったことが、今であれば見えてくるから――

「それ以外に、理由、いる?」

調べたのだろう。姉を信じると言いながら、なにも、なにも理解しようとしておらず、なにも――見ようともしていなかったことを公開して――今度こそ”妹”であるために

「――今は、それ以外の理由、ないかな」

ほぐすようにもみ――静かに首元に――。後頭部の部分を、次はほぐしていく――
耳裏の部分も指圧して――

伊都波 凛霞 >  
「そっか───……」

隠し事はしない
嘘はつかない
聞かれなければ話さない
それだけのつもりだった、けど

「聞かれなきゃ、言わずにすんだんだけどなぁ。
 嘘、言わないって決めたし……」

けれど迷いはあるのか、言葉が詰まる

「…だから、落第街に一人で行くのはダメだって、言ったの?」

伊都波 悠薇 >  
「そうだよ」

じゃなきゃ、正直自分には理由がない
そこまでして行く理由が。想像だけで、危機感を持てるほど
自分は”大人”じゃないのを識っている
なんとも、未熟で恥ずかしいのだけれど

「姉さんは、無防備に晒しすぎなんです」

今も――妹だからと、油断している
これが自分じゃなかったら、どうするのだろうと思わずにはいられない

「――もっと、そういう方向も気をつけて」

次は左肩――そっちも同じように――ほぐして

 

伊都波 凛霞 >  
「そんなことない、と思うけど……なぁ」

そんなに無防備かなぁ…と
落第街での出来事は…油断、だったと言わざるを得ないけれど…

「はーい…気をつける…。
 でも、そうかもね。──普通にお友達付き合い、してた男の子なんかもいたんだけどなぁ…」

そこまで知ってるなら、もう黙っている必要もない
揉みほぐされていく身体のように、閉ざした記憶も、ほつれてゆく

「でも、調べればわかっちゃうぐらいのところにはまだ残ってるんだね。
 悠薇はそのこと、どこまで知ってるの……?」

伊都波 悠薇 >  
「そんなことあるよ」

ほら、なんて言えば。
マッサージしながら、するりと、背中に抱きつくように
力説しているからか、今のモードになんと、羞恥心はない。
姉さんにこの気持ちを伝えるんだという気持ちが――なんとも――彼女の妄想モードを超えるなにかの状態へと昇華させていた

「……耳が、無防備」

肩に顎を乗せて、耳たぶをかぷりと、甘噛

「――そういう”動画”を見た」

囁くように――

「――付き合ってたんだ。どんな人と?」

ちょっと気になる、ガールズトーク
 

伊都波 凛霞 >  
「ないって───わっ!?」

背中に抱きつかれ、ぱしゃりと音を立ててお湯が跳ねる
背中に押し付けられる感触に成長を感じる…ではなくて

「もう、何…耳がって───やっ…」

突然の耳への甘噛み、さすがにちょっとだけ上擦った声が漏れた

「ちょ、もうっ…なにするの……動画…かぁ…」

妹の悪戯、にしては過激
いや、それも子供同士じゃなくなったということなのかもしれないけど…
動画、と言った
じゃあきっと、そういうことだ
動画を撮られたのはあの時、落第街で人を助けようとして、背後から……注射──クスリを使われて
正気もどこかへ旅立って…自分でも覚えていない
妹は、どんな姿の自分を見たのだろう

「付き合ってないよ、"友達付き合い"、だってば」

放課後にグループでちょっとでかけたり、みんなで食事をしたり、ありきたりな
そんなグループも、あの時を皮切りに変わってしまったのだけれど

伊都波 悠薇 > 「本当に、ない?」

そのまま耳裏を舐める――
しっとりとした舌が耳裏を滑り、クチャっという音がする。
そのまま、弾くように先端で耳たぶを弄び――

「だって、姉さん。わかってないんだもん」

ふぅっと一息――息が当たる

「そう、動画。こんなのが児戯と思えるくらいのやつだった」

だから、もう、あんなもの、あんなことにはなってほしくない

「うん。でも向こうはそう思ってないかもしれない。そういうことだって、あるよ?」

だから――

「モット自覚を持って。姉さんは妹ですら、熱中させる女の人なの」

伊都波 凛霞 >  
「っ…もぉ、わ、わかった、わかったから…っ!」

心臓の鼓動が高鳴る
まさか妹からこんなことをされるなんて、思ってもいなかったから
でも、以前のあの子だったら…と僅かにそれが脳裏をかすめて

「も、もうマッサージはいいかなー…随分楽になったようんありがと悠薇!」

ぱしゃぱしゃ

最初のときとはまるで立場が逆、今度は姉が後退る、っそして

「はぁ……悠薇…大人になったね……」

すごくしみじみと、そう言われた

伊都波 悠薇 >  
「大人にしたのは姉さんだよ」

ふわり微笑む。その表情を姉が見たときはどう思ったかはわからないが
きっと男性が見たら――それは、きっと。恋に落ちる音が聞こえるかもしれない――”女”の笑顔だった

「どういたしまして」

ざばっと、身体を湯船から上げて

「――先あがるね?」

そう告げて、静かに外に

伊都波 凛霞 >  
「う、うん……」

大人にしたのは姉さん
その言葉の意味するところは、心当たりがあるようで…
やっぱりどこか鈍いこの姉には確信には至らなかった

湯船から先にあがり、出ていく妹を眺めた後…

「うーーーーーん……」

ざぷ、と顔の半分まで熱いお湯に浸かって、唸っていた

「…ショックぅ」

──結局しばらく考え込んだりなんだりしてしまって、
のぼせる寸前でようやく今日は湯浴みを終えたのだとか、なんとか───

ご案内:「◆伊都波家のおふろ(R?」から伊都波 凛霞さんが去りました。
伊都波 悠薇 > ――そして妹といえば
あがって――拭いて。寝間着に着替えて――
脱衣所を出て、扉をばたん

「~~~~~~~~!!!?」

その場に顔を真赤にして座り込む

――なななななな、なにやってんのなにやったのなにやってんの、だいたんにもほどがあるでしょ、いしきさせようといまさら? いやいやそんなつもりはもうとうなくて、危機感持ってほしいだけで、でも、あの動画のアレそれにはむらってしたのは事実であって――でもそのあのその、本当は、そういうんじゃなくて あああああああああ――……

「……のぼせたぁ」

ある意味で落ち込んでいる姉に対して――あがってしまった妹。

釣り合っているの、かも?

ご案内:「◆伊都波家のおふろ(R?」から伊都波 悠薇さんが去りました。