2020/08/24 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に羽月 柊さんが現れました。
羽月 柊 >  
夏季休暇中。
研究所の方も仕事そのものの量の緩和を進め、
外回りの時間の一部を学園でのなんやかんやに回す。
普通から見ればまだオーバーワーク気味かもしれないが、男にとっては随分と楽になっていた。

「肩が凝った……歳だな……。」

ここの所は、学生の頃にやっていたのもあって、臨時図書委員の手伝い。

まだ自分の授業を持っている訳ではないので、
夏場の間は己の環境づくりや、他の教師を手伝ったり等が主である。

昼下がりに屋上に出て来ては小竜たちが飛び回っているのを眺めつつ、
ベンチに座って肩を軽く回すとコキリと音が鳴った。

購買で買ってきた懐かしの学食のパン類を手元に、そのまま休憩。

羽月 柊 >  
パンの入った袋の中身をがさがさと漁れば、
屋上フェンスに留まって下を見下ろしていた2匹の小竜が戻って来た。
彼らが戻ってくると、指をパチンと鳴らし、魔術で自分の周りだけ涼しくする。

子供の頃は何も考えずに定番の焼きそばパンやらクリームパン、なんて買い込んだものだが、
今あの頃の量を買おうとすると胃もたれするな…なんて。

まぁ昔から甘ったるいモノが好きなせいか、そっちは食べるのだが。

今日買ったのは、ザラメの乗ったメロンパン。
中にあっさりとしたクリームが入っている。


パンを割って、小竜たちにも齧らせながら
本と格闘して頭を使った分の糖分補給だ。

羽月 柊 >  
指についたクリームをちろりと舐める。
口の中でザラメを噛むとジャリと音がする。
……年経って美味くなってるな、なんて内心ぼやいて。
でも学生の頃の味はしっかりと残っていて。ああ、こんなだったな、と。

こうやって日常が過ぎる度、教師になったのだなと自覚する。
忙しいことに変わりは無いが、先生と呼ばれる場面は増えていく。

「ん、あぁ、……。」

食べている最中に小竜が鳴くのに気付き、袋からペットボトルのお茶を出して、
キャップに入れて近くに置く。
彼らにとってはこれがコップだ。ついでに自分も飲む。

ご案内:「第一教室棟 屋上」に霧島 孝介さんが現れました。
霧島 孝介 > 学校の屋上。
その短い5文字だけで思春期の男女は様々なことを夢想する。
友達とバカをしたり、好きな人に告白したり…etc

要は青春の代名詞である。

かくいう、この齢16の生徒もそういう青春が転がってないか期待していた。
屋上でいちごパンツの美少女が上から振ってこないかと
或いはメガネ女子がパラシュートで降りてこないかと…

(まぁ、んなこと流石にないだろうな。この学園でも)

フフッと鼻で笑うと、屋上の扉を開ける。
開閉音が屋上に響けば、そこにいるものならば目を向けるには十分の音量だろうか。

羽月 柊 >  
割となんでもありなのがこの学校。
なんだったら青年の考えたことは起こり得たのかもしれない。
…とはいえ今日そんな学校の屋上に居たのは、
白衣姿の男と、白くて小さなもふもふした生物が二匹、パンを齧っている姿だった。

夏場の屋上、照り付ける太陽。
青年にはそんなじりじりとした日差しの中、ふわりと漂う冷気を感じるかもしれない。

「……ん?」

男も耳が悪い訳ではなく、
新たな来訪者を告げる音には意識を向けるだろう。
口の中のメロンパンを飲み込み、唇を軽く舐める。


「…あぁ、こんにちは。夏季講習の生徒か?」

青年の姿を見て、静かな抑揚の無い声。

霧島 孝介 > 「あっつ”!?」

扉を開ければ照り付ける太陽に、熱気。
一瞬で悟った。これ、まず美少女おらんわ。
居たとしても熱血系の方ですね。いや、それはそれで…

「お、涼…?」

一瞬だけ涼しい風が駆ける。
その冷気に違和感を覚えつつも、涼しさを堪能すれば
冷気の元を見つめる。

「あ、どうも…こんにちわっす…いや、なんか、はい」

まさか人が居るとは思わず、陰キャモード発動。
白衣を着た男性…しかも絶対年上。
もしかして先生ですか!?
何故先生がここに…

無断で屋上で入ったことを、もしかして怒られるのでは!?という懸念が走る。

羽月 柊 >  
「そうか。君も休憩時間か?
 真面目だな。俺も学生の頃は夏の補習に出て来ていたモノだが。」

ベンチがあったりする分、この屋上は一般的用途として使えるはずだ。
白衣の男も別段青年のことを咎めるでもなく、
キューイと鳴く傍らの小竜たちの所にあるペットボトルのキャップにお茶のおかわりを注いでいる。

紫髪の男は桃眼で青年を見る。
無表情が多く、時折眼を細めるぐらいだ。
熱血系というよりは…なんだろうな、クール系…?

しかしそれにしても、怖がられてしまったのだろうか。

「……あぁ、すまない。
 1人になりたいというなら別の所に行くが…。」

もしかしなくても先生です。とはいえ成り立て。
まだ生徒との距離が掴み切れていなかった。

霧島 孝介 > 「あ、いや…その…はい」
まず、申し訳ないことに夏季補習で来たわけではない。
でも『遊びに来ましたー!うぇーい!』なんて言えばどうなるかわかったもんじゃない。
雰囲気的に、そういうのを咎める感じではなさそうだけれど。

というか咎められるんだったら、屋上に来た時点で怒られてる。

「…あ、いや、大丈夫っす、はい!迷惑じゃないです!」
ペットボトルのキャップのお茶を飲んで鳴いている小竜たちに見入っていた時に
目の前にいる男性からの質問にびくっとする。
先生との距離が掴みづらいのはこの生徒も同じこと。

何せ陰キャ、オタク、根暗、コミュ障。典型的な、所謂『浮くタイプ』の生徒だ。

それでもなんとか、迷惑ではない旨は伝えて