2020/06/29 のログ
ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 「ふ、っふ、っふ………」

ランニングマシーンでせっせと走る生物教師。
本日は普段の白衣ではなく、黒のスポーツ用シャツにハーフパンツ、スパッツ一体型のレギンス。ちょっとだけお臍が見えるのはご愛敬。
ランニングマシーンには「ジョギング」と出ているが、彼女本人は割と汗はだらだら、息はぜーぜー。

「…………いや、これ、しんど、むり………」

30分のジョギングを言われたが、全然無理。
10分走った段階でランニングマシーンから降りて、ぜえ、ぜえ、っと膝に手をついて汗がぽたりぽたり。
運動不足が露骨に表面化する女教師。

朝宮 小春 > 「……ひっ、ひっ、ふ、ひっ……」

情けない声まであげながら、よろよろとランニングマシーンにしがみつく女教師。
大きめの胸はぎゅ、っとスポーツブラで抑えてはいるが、それでも付け根が痛くなってくる。

目標の30分が終われば、まるで泳いできたかのような状況でその場に膝から崩れ落ちて、ひー、ひー、っと荒い吐息。

極めて身体が固いんで、怪我だけはしないでくださいねー、なんて声をかけられるが。
怪我するほど運動がまずできない。
目の前がちかちかする。

ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」に神名火 明さんが現れました。
神名火 明 > 「せんせえ~。はーい、コレ…うふふ、おつかれさま」

お疲れのほっぺたにつめたーいスポーツドリンクの缶をぴとっとあてちゃう。自販機から出したて新鮮の冷たさだ。この空調でかなりの発汗が見られたので、塩分も摂れるヤツが必要だ。

「すっごい可愛く走ってたからついついずーっと眺めちゃいました。ウフフ…もしかして自分を虐め倒すの好きだったりします?」

前にしゃがみこんで、大丈夫ですかー?と様子を診察するのも忘れない。ダメそうなら病院にご案内しなきゃ。

朝宮 小春 > 「ひゃぅあっ!?」

ぺったりと冷たい缶が押し当てられれば、びくぅ、っと腰から跳ねあがるように飛び上がって。
それでいて立ち上がりきることもできずに膝からまた崩れ落ちる。ぜーぜー。

「………な、眺めていたの? いやその、あんまり見られたくないというか………。」

頬を真っ赤にしながら、あ、あはは、あはは、と笑ってごまかそうとする。
前半はいい。後半はほぼ死体みたいになってた気がして、耳まで真っ赤になって。
缶をいきなり押し付けられたことに対しては、見られていた気恥しさからか、頬を少し膨らますだけ。ちょっとだけジト目。

「そ、んなことはないけど……。肩凝りがひどいのと、身体が固くて怪我がちなので、ちょっとくらいはやっておこうかな、ってだけで。」

もごもご。しゃべる口調は吐息が荒い以外は普通。
疲弊はしているがそれだけで、水分補給をして正しく休めば問題ないことは分かる。
まあ、ランニングマシーンのレベルはジョギングだし。

神名火 明 > 「お久しぶりーってご挨拶しようと思ってたけど熱心に走っていらっしゃったし、驚かせたら転ばせちゃうかなーって思いまして~…もちろん可愛かったのは本当です、頑張ってるなあ~って!先生、神名火です。覚えてます?お久しぶりです……いちおう同じ学校の生徒と教師なのにお久しぶりっていうのも変ですけど」

じとっと見られるとちょっとゾクゾクしちゃう。やわらかい微笑でそれを隠しつつ、タオルをぽふんと被せてあげる。肩にそっと手をおいて、振り払われなければ「深呼吸、深呼吸」って落ち着くことを促しましょうね。

「あー、それに運動習慣なくなりがちだと太っちゃうかなって心配にもなりますもんね。そろそろ確か前期期末だった筈ですし、先生も大変だ~。でもいくらジョギングでも、普段しっかりしてないとしんどいでしょ。脚は大丈夫ですか~?ふともも、ふくらはぎに膝のうら。ここにもちゃんと筋肉ありますからね」

触っても?って聞いて、ダメそうなら手は引っ込めるでしょう。いくらジョギングとはいえいきなりのジョギングはハードだ。理屈じゃなくて目の前の姿がそう言ってる。

朝宮 小春 > 「………そ、そうね。 驚かされたら多分転んでたわ………。」

とほほ、と肩を落とす。見事に驚いて転んで、そのままランニングマシーンの勢いと共に後方に射出される姿が自分でもありありと想像ができた。
それよりはマシか、と遠い目で乾いた笑顔。

「もちろん覚えているわよ、以前の授業の時、質問の内容が鋭かったもの。
 その視点から捉えてたのはあの教室では貴方だけだったから、感心したのよ。」

穏やかに微笑みながら相手のことを口にする。
教師として何の能力もないから、普通のことはできる限り。そんな教師だ。
相手がどんな感情を抱いているかなど気にしていない様子で。

「……ん、一応分かってはいたつもりなんだけど。
 それでも、実際に動かしてみると違うものよね。
 何処が一番怪我しやすいとか、あるのかしら。」

触っても? と言われれば、存外素直にくるりと後ろを向いて、膝の裏を見せるように。
生物教師なのに情けないわね、内緒にしてね、なんて、穏やかに笑っている女。
太ももから膝裏、ふくらはぎは薄いレギンスで覆われてはいるが、ぴっちりと素肌にはりついて。

「……あ、でも、汗かいたから触るとべとべとかも。」

あはは、と頬を掻いて。

神名火 明 > 「結構多いんですよ、学内施設でもトレーニングマシンの扱い間違って怪我する子。あとはベンチプレスで無理して潰れちゃって胸やっちゃう男の子とかね~。なので、運動強度は自分にあわせて、ちょっとずつ上げていきましょうね!
 そうすれば砂時計みたいな体型になれますよ~! そして過激な水着で浜辺の視線をさらっちゃいましょう!正直に言えば先生の水着姿が観たいんですよね、私に海に行く暇があれば!あはは…」

握りこぶしを見せてみるけどどうやら覚えててくれたみたいなので、嬉しそうに笑顔を向けちゃう。肌が生白いのでくまがめだっちゃうけどしょうがない。

「わ~嬉しいな!嬉しいなー!覚えててくれたんだ。色々質問したのにちゃんと教えてくれて。私ね、先生の視点からの異邦人側へのアプローチにはいたく感銘を受けましたよ。あの後薦めてくれた論文がなかったら、異邦人街の事故のときにうまく切れなかったかも…」

お礼もそう言えば言えてなかったなあなんて、自分がまだ子供として見られてるくすぐったさにほっぺちょっと赤くする。真面目でかわいい先生。お礼に真面目に診ないと。ああでも舐めるように躰を視てしまう…タオルで汗は拭ってあげよう。躰が空調で冷えるととてもよくない。

「シューズのサイズは合っているみたいですし、体重も極端でないですから、一気に壊れることはないと思うんですけどね~…普段からちゃんとケアしてます? お腰とか肩もですが、結構こことか疲労がたまってたりするんですよね」

指先を膝裏にあててそーっと押し込んでみちゃう…凝ってるとめちゃくちゃ痛い場所。

朝宮 小春 > 「そうよね………。うん、一応インストラクターの人に教えてもらった通りにやったんだけれど。それでもまだ強かったみたい。 ウォーキングから始めるべきなのかしらねー。

 ……あ、あはは、過激な水着は私には似合わないというか、そんな度胸無いわ?
 ダイエットというより、体力をつける方が目的というか……。
 むしろ神名火さんこそ、きれいな水着とか似合いそうじゃない。」

なんて、軽くウィンクをして見せて。まだふーふー言ってるから恰好はつかないけれど。

「………そう? そう言ってもらえると嬉しいわ。
 論文とかも書いてはいるけど、やっぱり先生を続けながらだとなかなかいい物もできないし。
 他人のは読むようにしてはいるんだけれど。読んでてよかったわね。」

じい、っと身体を見つめられても気が付く様子はなく。ダイエット目的ではない、というのは嘘では無いのか、ほどほどに肉付きのよい身体をじーっと背後から見られてしまう。

「ケアは全然してないわね……デスクワークしたまま寝ちゃったりとか……。
 ……っつぅ、っ!!」

あはは、と笑っているけれど、ぐ、っと押し込んだ瞬間にぴょん、っと跳ねるくらいに飛び上がって。激痛。

神名火 明 > 「しょげないでくださいよー、最初のうちは誰だってそうなんですって~。大事なのは習慣にすること!自律神経とかも大事にしていきましょうねー。
 何を仰るんですか!そんなこと言う先生にだからこそ着て欲しいんですよ。絶対かわいいですよ。あ、ウォーキングならプールいいですよ。からだが痛くなりづらいんです。他の人がいると気まずくなっちゃいますけどね。確かここにもあったはずですし…水着…ねっ?
 えー?私ですかー? そうですねえ、似合うかもですがほら…恋人が嫉妬しちゃいますから?なーんて」

最後のほうはひそひそ内緒話。嫉妬するような可愛げがある人たちではないんですけども。暇というなら教師は恋愛をするお暇もなさそうだな。生徒と教師、どちらも素敵なひとたちが揃っているけれど、先生の恋愛事情もちょっと覗こうとしちゃう。

「おっ…!いいですね~!出来たらぜひ読ませてくださいよー!呼んでくれれば、休み作ってでも会いにいきます!
 生態分野なんかはねえ、実際に切ってるかどうかで結構露骨に扱い違ったりするみたいですからね…ずいぶん過激な実験やってるのも多いとか、今なんて過渡期ですから、論文が次の日に違う論文でひっくり返ったりもして…あ、やっぱり疲れてますねーここ」

カワイー声でた♥胸をきゅんってしつつも、半分は真面目に見てあげる。我慢できる間は。負担がたまりがちな膝裏を丹念に指で解してあげつつ今度は両手でしっかりふくらはぎ捕まえて、癒着してる筋膜を解してあげる。当然凝ってると痛い。

「指が入っていかないですもんねー。一回ちゃんとマッサージとかしてもらったほうがいいと思いますよー? はあ残念、私はそっち分野じゃないので先生を病院で揉ん…診て差し上げられることはできないんですが」

ぎゅっぎゅっ。足首も回してあげる。あまり走ってないと、むしろ衝撃を受け止める足首あたりに一番キツい負担がかかったりもする。

朝宮 小春 > 「そうね、まあ、テスト直前になったら暇もなさそうだけれど……習慣にしないとね。
 え、えぇえ………。 去年のでもいいかなって思っていたんだけれど………。
 ど、どんなのがあるのか分からないのよね……。」

水着!とぐいぐい押されれば、そのまま気圧されて追いつめられる生物教師。
んー、と頬をぽりぽり。 じゃあ、お風呂の帰りに4階か5階かなあ………なんて、押されればあっさりと新しくする方向にシフトする。染まりやすい教師だった。

「あー、なるほど? 恋人の前の水着とそうじゃない水着を分けるって奴よね、うんうん、話には聞いたことがあるわ。」

予想通り、全く暇もない教師陣。言葉の端々がさみしさに溢れていた。
教師だもの知ってるわ? くらいの顔で言い放つけど。

「………そうよねー。尊敬している先生もいたんだけど、今どこにいるのやら。
 一緒に研究出来たら、もうちょっといいものができると思うんだけど。

 ……んぅ、ん、痛………っ!」

膝裏、ふくらはぎと、どこを触っても硬いし張ってるし痛いとしか言わない教師。
足首を回されれば、ぁー………っと、少しだけリラックスした声が漏れる。
むしろ足首の関節すらちょっと硬い。可動域が狭い。ギシギシ言ってる気がする。

「そう? 痛いのは痛いけど、今のはだいぶ気持ちよかったけど………
 ……どこか痛めたりとかはしてないかしら。」

専門じゃない、という言葉に笑いながら声をかけ、チェックしやすいようにうつ伏せに寝転がって触診を受け続ける教師。
苦痛に声をあげたり、リラックスしたりと、やたらせわしなく反応を返して。

神名火 明 > 「どんなの!…どんなのがあるんでしょうね?正直私にもわかってないですね…ちょっと調子乗って恋人とか言ったけど実際海には遊びに行ってないんですよね…開放感あるところで楽しみたい気持ちもあるんですけど水着は借りたものだし…じゃあ終わったら水着買いに行きましょ!採寸も私得意ですからうふふ…一緒にプール入りましょうね…
 恋人探しに行くのもアリですけどねー、ナンパのいろはを教えて差し上げましょう、いつかのお礼にねっ!」

目の下にくまを作ってよれた白衣でナンパもなにもないだろうという声は聞こえる気がするし、彼女を怪魚の群れに投げ落とすつもりもないので、対案を提示して最初の提案を通りやすくする攻撃で先生の水着姿を拝み倒せる方向で動いていきたい。

「あーもしかして門の向こう側にフィールドワークしに行っちゃった感じですか。アクティブな人も多い界隈ですもんねー、私はどうしても現場のほうだからなー、あんまり長生きできなさそうな気がしてます私。
 でも研究のほうにいっちゃうと先生の授業受けられなくなっちゃいそうで…ウフッ…あっごめんなさいなんでもないです。
 うーんそうですね、いまのジョギングでやっちゃったとかそういうのはないと思います。凝りが…溜まってる感じ…かな」

変な声出さないでよーこんな場所なんだから!と漏れ出た笑みを誤魔化しつつ、癒着を剥がし凝りを解す。異能と魔術で血行を促進。筋肉が血液の循環を滑らかにして熱くなる。それだけで快癒するはずもないので、再び上がってって今度は太腿。これも両側から骨から癒着解すみたいにぐにぐに。

「率直に言うとちょっと終わりかけてますね。いつグキッ…てなってもおかしくない感じが…ひょっとして最近どっかやっちゃってたりしません?自覚症状ある脚でこれだと肩触るのちょっと恐いかなって…あーハイハイ見世物じゃないですよー!」

何事かと近寄ってきたインストラクターさんにだいじょぶでーすって医学部生の学生証を見せながら対応。シンスプリント。立ち仕事だと攣りやすい裏側の膝上に指を滑らせて…ぐいっ…親指を沈めてみる。

朝宮 小春 > 「そうなのね。 じゃあ、プールに………歩くだけよ?
 その、泳ぐ練習もしなきゃいけないから………。」

なんとか浮けるようにはなったんだけどね、と、すさまじく鈍い進化を言葉にしながら。一緒にプールに入る話題にはあっさりと頷いて。

「ナンパのイロハって。……神名火さんも行ったことが無いんでしょ。
 いいのよ、そういうのは私は不向きなんですから。」

もう、と不満げな言葉を柔らかく零す。悪戯な相手に少しだけ困った表情をしつつも、穏やかな笑顔。
甘い、と言えば、やたら甘い教師でもある。すっかり水着を一緒に選んでプールに入ることまでは受け入れて。

「ああ、……それどころか、何処に行ったのやら。
 この島で現場は大変よね、私ですら、いつか大けがはするんだろうな、なんて思うのだもの。
 無理はしちゃだめよ? 貴方は治す側でもあるんだけれど、その前に生徒なんだから。」

優しい言葉を生徒にかけつつも、その生徒に今診てもらっている最中。
ちょっと説得力無いかしら、なんて、舌を少しだけ出して笑って。

「………んんん、っ……!!」

太ももまで張っていた。どうにも疲れが身体のどこを触っても感じ取れるガラクタウーマン。

「……ついこの間腰をやっちゃったのよね。すっかり治ったから大丈夫、だとは思ってるんだけど。
 ………でも、怪我してないなら良かっ……った、ぁっ………!!」

びくん、っと足が跳ねて。んぐぅうう、っと痛みに悶絶する。
どこやっても痛がる。

神名火 明 > 「えーそんなふうに振られると泳ぎも教えたくなっちゃう!背泳ぎ!バタフライ!見ごたえありそうだなあ~…でも実際のとこ、水泳って全身の筋肉使うので、ちゃんと泳ぐのはすごいハードなんです。なので今日はゆーっくり歩きましょ、お話相手くらいにはなりますから、えへへ。
 まー大体歓楽街とか学生街とかですねー、最近めっきりですが…砂浜で夕焼けを見ながらロマンチックなのとかあんまり…あれっでも結婚とかお考えでない?職場恋愛とか!」

ついついいじめたくなっちゃう感じの先生にむくむくと芽生えるサド心を我慢我慢。実際心配なので、ちゃんとプールウォークできるか監視しないとと思ったのもありました。医者として。

「いつかまた会えるといいですねえ、そのときに向けて先生も色々考えておかないと。
 生徒をかばって大怪我しましたー、とか先生そのうち担ぎ込まれてきそうなんですもん、私こそ、それが心配ですよ。そのときは私が診ます。責任もって治しますから…えへへ。心配してもらっちゃった~。はーあい!気をつけまーす!卒業式で先生にお礼言えるように!
 イヤそれどころじゃないですね、これちょっとヤバいですね」

全身に負担が溜まっているじゃないですか。激務からくる運動不足が成したワーカーの究極系に思わず戦慄しちゃう。

「痛くしてるように感じるでしょー?やさしくさわってるだけなんですよー?正常だと指がふにゅーって入って痛くないんですよ、正常な人なんてそうそういませんけどね。
 腰とかはね、痛みが引いても治ってないんです。根っこから改善しないと…体重かけますよー?」

大殿筋、お尻に両手を這わせて、ぐぐぐぐ…掌が押し込む。張ってると間違いなくめちゃくちゃ痛い。性欲を出したいところだけど我慢。このまま返したらこの人たぶんどこかで壊れる。ケアしないと。

朝宮 小春 > 「あ、あはは、そうね、今日はとりあえず歩くだけ、歩くだけ……。
 でも、プールで一人で歩いてるのはそれはそれでちょっと恥ずかしいから、嬉しい気持ちもあるかな。
 他の人に言わないでくれるならだけど。

 ………んーーー。 あんまりイメージできないのよね。」

結婚について問われれば、うつぶせのまま、うーーん、と、真面目に唸って答えをひねり出す。仕事第一、研究第一。アカデミックに全力投球。教育自体がハードだしね。

「あはは、そうね……。 かばって、ならともかく、かばうことも出来なさそうだものね、このままだと。
 あら、診てくれるお医者さんの予約が出来たなら安心かしら。 でも、お礼も言われたいから死なない程度の怪我にしないとね。」

軽口を返しながらも、いたた、いたた、と何度も口走る。
根っこから改善? と聞き返そうとして。

「んぅうぅううーーーーっ!!」

ぎゅ、っとお尻から押し込まれると身体をぎゅ、っと硬直させて痛みを我慢。
ただ、スポーツジムで絶叫するわけにもいかないので、腕で顔を覆うようにして、シャツの袖をぎゅー、っと噛んで我慢する。
ふー、ふーっ、ふーっ、と、運動直後みたいな吐息になって。

神名火 明 > 「無理言って誘ったんですもん!勿論先生の水着姿をじっくり眺められるなら、人に漏らしたりするもんですかー。いやあでも実際こんな島ですから、高い確率で知り合いに見つかる気はしますけどそこは諦めてくださいね。
 えーっ、もったいない! 先生はねー支えてくれる人がいいですね!躰のケアしてくれる人とかね!私とかどうです!卒業したらお嫁にもらってくださいよー、なんだったらお手伝いさんでもいいですからー」

卒業すればお別れになる儚い未来、軽口とわかりきった言葉をまくしたててはみるけれど、そんな未来もあったら刺激的かもしれないなあと妄想は止まらないんです。

「庇えなかった生徒さんも私が治してあげますから大丈夫ですよ。専門は外傷ですけどね。なので常世病院を頼ってください。あっ、だったらここに就職すればいいのか!お父様が許してくれたらですけど。
 先生はできる限りをいっつも頑張ってますから、暗いほうにばっかり考えないでたまには自分を褒めてあげてくださいねー、精神の持ちようも肉体のコンディション維持には大事なんですから」

ああやっぱり。ここまで凝ってるとなると上のほうはヒドそうだな。ちょっと更に体重かけて様子見…他意はない。ふーっ、ふーっ、ふーっ、とこっちも息が荒くなってくる。マッサージは体力使うからしょうがないんだ。
そうこうしている間に、つま先から続く下半身はじんわりと体温が上昇し、痛みが減る変わりに血が流れて循環する感触がはっきりしはじめるでしょう。

「はあ、はあ♥ いやこれ間違いなく座りすぎですね。この学校は良い椅子揃ってる気がしたんですけどずーっと座ってませんかもしかして?…さっき腰治ったって言いましたよね?いいですか?いきますよ?」

しばらくお尻を楽しんで…もといマッサージしてから触るのが二番めに恐い部分に指をそろりと添えた。ウエストを左右から包むようにしてふれると、おそるおそる…中央に両の親指を押し込んじゃう。

朝宮 小春 > 「じっくり眺めなくていいから! 運動不足見えちゃうから!
 うう、まあ、知り合いに見つかるのはあきらめてるから、大人しい水着にしましょ、うん………。
 そ、そうなの? ……何言ってるのよもう。 冗談とお世辞ばっかりなんだから。」

もう、と苦笑をしながらも、支えようとしてくれる生徒の言葉に心穏やか。ありがたい話だな、なんて思ってしまう。

「ここの病院は大変でしょうに。島にいると、視野が狭くなっちゃうことが多いから気をつけなさいね。 島の病院とか、学校とか、まさにそうなんだから。
 ん、そう、ね。………精神の持ちようか。 気を付けないとねー。 相談を受ける側なんだもの。」

相手の言葉に大人しくうなずきながら、つい先日、悪夢で追い込まれたことを思い出す。身体の疲れでメンタルも落ちていたのかもしれないな、なんて、ちょっと反省。

「ぁ、ぅん……、ちょっとだけ痛くなくなってきた、かも………
 座り過ぎ、かしら。 …………んー、ずーっと座ってるわ。
 家でも座りっぱなしだから、そのせいかしら……ね……?」

お尻を楽しまれるとくすぐったそうに声を漏らすのだけれど、腰に触れて、ぐ、っと親指を押し込まれれば。

「……っ、ぁ。」

慌てて、またシャツの袖を噛んで。んんんんーーーーっ、と、くぐもった声。目の端に涙まで浮かんで、腕の下で身体がびくん、っと跳ねまわる。ビキビキ、っと音がした感じで、目の前がスパーク。
しばらく硬直したまま震えて………指を離せば、がくり、っと力が全身から抜けてしまう。

神名火 明 > 「ええー?でも先生と一緒にいられますよ。私ここでの生活、めちゃくちゃ忙しいですけど楽しいですもん。そりゃあ医者としてなら色んな所めぐるほうがいいのかもですけど、お仕事の話するならここも食いっぱぐれる心配はないし…ムラ社会ってやつですかねー?まあ確かにちょっと極端な子、多い気がしますね、しょうがないんでしょうけど。
 みんなもと楽しく生きればいいのにって思いますよ。誰とだって仲良くすればいいんですよ。大事なのは楽しくいこうって気持ちですからね。
 ふふふ、そうそう!その先生の相談はね!私が受けますからね!頼ってくださいね!お嫁に来てもいいですよー?」

そうこう言ってる間にも処置は進んでいた。おてて洗いたくないくらい幸せな感触が残っている、返す返すもこのジムじゃなければなー!なんて思いながらも施術自体は真面目だ。

「はー…♥ でもね、ちょっとしたら…ふっ…♥ また硬くなりますから、しばらくは週2、3でかかってくださいね。大丈夫になってきたら頻度を減らしましょうね。今まで放置してきた分なんで、気長な話になりますけど、体も錆びちゃいますからね。なんなら私の寮の部屋に来てくれればいつでも朝までしっかり施術してあげますからね…っ!!?」

思った以上の反応だった。思わずびっくりしたけど手は離さない。力を緩めて緩めて…離す。電源が切れちゃったみたいだ。深呼吸。

「イくとこまでイっちゃいましたかね。ほら、治ってるようでいて全然治ってないんですよ。先生。自分のこともちゃんと労ってくださいね。場所も場所ですし、今日の施術はここまでにしましょっかー…いきてますかー? 肩、たぶんもっと痛いですよ。覚悟しててくださいね?」

腰の部分を優しくなでなでして解してあげつつ覗き込んだ。本当に大変そうだ。

朝宮 小春 > 「調子がいいんだから、この子は……。
 …そうね、皆が仲良く、楽しく行けたらいいのにね。きっと大変なんだろうけど、それでもね。
 そのためにも、しっかり理由も調べて行かないといけないんだけど。」

苦笑しながら、夢想のような物語を耳に入れて。出てくる反応は研究が必要というアカデミックな、それでいて現実的な一歩。本当にそうあってほしいと願っているからこそ、夢想に逃げないまま、できることを一つずつ。

「……まーた調子がいいことを。 私は相談受ける側ですからね。
 先生なんですから。

 ……とはいえ、身体のことならあなたの方が先生ね。
 週2くらいで、かあ………。 運動より先にこっちだったみたいね。」

あはは、と苦笑をしながらも、ぐったりと床に溶けてしまったように動けずに。
……もっと痛い、といえば青い顔でびく、っとして。ちょっぴり怯えた表情で相手を見る。怖い。

「あ、あはは、………お手柔らかに…?」

ひきつった笑顔を浮かべながら、なんとか、ふらふらと起き上がって。
ここから水着を買うわけだが、体力は持つのかどうか。痛みは和らいだが、呻いて悶えてのたうって、さんざんカロリーは使ったのだった。

神名火 明 > 「大事ですよ。そのためには、細かいこと考えず、気持ちよくなる時間が要るんです。
 真面目に頑張るのはそれありき。学校なんですから、先生も生徒も、ヌくとこちゃんとヌいてかないと壊れちゃいます。筋肉と同じー。理由がわかるならそっちからやっていかないとね。もしものために医者は居ますが、医者にかからないに越したことはないんですからね!」

誰かが止めないとむちゃくちゃしちゃいそうだからちょっと釘は刺しておく。自分は医者だし彼女の生徒のうちの一人、彼女だけにずっとついてるわけにはいかないから、彼女のことを好きな人が見ててあげたらいいなーと思うんです。私の特別になってくれるのも大歓迎なんですけどね。

「案外軽んじがちですからねえ。病気とか怪我よりも、大丈夫だってなりがちですから。
 じゃっ、優しくマッサージするからその分私のお悩み聞いてくださいよ。先生。これでも生徒なのでそれなりに悩みがあるんですよー。朝宮先生が結婚してくれない!とか!ふふふ」

ちゃんと肩を支えてあげる。案外、腰はともかく下半身はだいぶすっきりしてるはずだ。だからこそ余計に肩と腰に意識はいってしまうだろうがしょうがない。

「実はですね、腰にさわったときもほんっっとうに軽く指をいれただけなんですよ。敏感なんですねかわいい♥とか言ってる場合じゃない感じなので、そうですね。インストラクターさんたちに悲鳴が上がるけど気にしないでくださいとは言っておきましょうか。
 何はともあれ無理はしないことです。私はぶっちゃけ採寸できて水着の先生が見られれば満足ですので、プールも疲れたら切り上げましょうね。そしたら今日はゆっくり眠れるはずです。お薬とかで無理に寝ようとしちゃだめですよ~?
 そしたらまた先生の可愛いところをみせて、生徒を笑顔にしてくださいね!」

なんて言いながら、とりあえずシャワーをご提案。その後に体力が残っていたら水着とプールにもお付き合いしたでしょう。とても有意義な診察と休日でした、と生徒のほうはなったのですが先生のほうはいかに。

朝宮 小春 > 「そういうものなのかしらね………。
 確かに、自然とこれくらいの痛みなら普通普通、ってしてたかもしれないわね。」

うーん、と唸る。言ってることは確かだし間違いないな、と素直に感心しながらうなずいて。
いいこと言うわねー、なんてうんうんと頷いている。本人が自分のことだときっちり分かっているかどうかはかなり怪しいところだ。

「………そういう? んー、それならお願いしようかしら。
 悩みがちゃんとしてるなら、だけれどもね。」

苦笑しながらも、相手の額をつん、っと突いてやる。ちょっとよりかかりながら支えられて。
身体の痛みはすっきりしたはしたが、強烈な痛みで身体の感覚がまだ戻り切っていない。

「………そうなの? あー、………本当に腰と肩壊れてるのね。こりゃまずいわ。
 治さないと泳ぐどころじゃないわね、これ………
 あ、でも、その、………スポーツジムじゃないところの方がいいかも。
 あとちょっとで、ぎゃー、って声出してたし………。

 ………あ、あんまりハードルあげないでね。 ええ、水着、選ぶは選ぶけれど。」

頬を少しだけ赤くしながら頬を掻いて。よっこらよっこら、生徒によりかかって歩く教師。
無理はするなと言われても、生徒が「一緒に行きたい」というのなら、と、シャワー、買い物、そしてプールまでしっかり付き合って。
その上で「無理してますよね。」と怒られるところまでは見えたのです。
大人らしく振舞いきれない。うーん、次こそ!

ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」から神名火 明さんが去りました。
ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」から朝宮 小春さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にマディファ=オルナさんが現れました。
マディファ=オルナ > 扶桑百貨店。
地上20階建ての円形ビルディングであるその建物の前で、一人の少女が呆然と見上げていた。

「なん、なのじゃ、これは……」

マディファ=オルナ。
異世界より好奇心を持って常世学園に入学した機械竜だ。

「ここに来るまでの建物にも、そして移動用乗機の豊富さにも驚いたが……」

彼女の世界は、一度文明が発達したあとに滅んだ世界。
現状、この常世世界よりは技術レベルが落ちてしまっている。

「かくも人間はすごい生き物じゃな」

雨見風菜 > 「いやあ、扶桑百貨店。
 改めて見るとすごい威容ですね」

気づけば、隣に豊満な胸の少女。

マディファ=オルナ > 振り向いた先。
風菜の双丘を眺めて。

「……こちらも、中々の威容ではないか」

そう漏らし、失礼なことを言ってしまったと頭を振り。

「すまぬ、失礼した。
 お主は?見たところ、学園の生徒のようじゃが……」

雨見風菜 > 「いえいえ、構いませんよ。
 私は雨見風菜。
 お察しのとおり、常世学年一年生です」

表情を崩さず返答する。

マディファ=オルナ > そんな風菜の様子に、こういうことは日常茶飯事なのだろうと取り直し。

「む、同級生じゃったか。
 わしはマディファ=オルナ。
 異世界よりこの世界に興味を持ってやってきたのじゃが……」

再び、扶桑百貨店の威容を見上げ。

「とてつもない建物じゃな」

雨見風菜 > 「ふふふ、この程度で驚いていたら、島の外に出ると腰を抜かすんじゃないでしょうか」

スマートフォンを操作し、東京の風景写真を出して。

「こちらが、私の故郷の日本の首都、東京の風景です」

マディファ=オルナ > 「……」

見せられた風景写真に。
目の前のビルと同じか、それ以上のビルが立ち並ぶ風景に。
マディファは絶句し、その場にへたり込む。

「……人間、恐ろしすぎんかや?
 いや、機械竜たるわしが言うのも何じゃが……人間、恐ろしすぎんかや?」

雨見風菜 > 「大事なことなので二回言った、ですねわかります」

くすくすと笑い。

「立てますか?」

へたり込むマディファに手を差し伸べる。

マディファ=オルナ > 「うむ、すまぬ」

風菜の手を借りて立ち上がる。

「いやはや、吃驚した。
 この世界がわしの世界よりも技術が進んでると思っておったが、予想以上じゃ」

尻についた砂をはたいて。

「洞窟ゴブリン、ドラゴンの恐ろしさを知らぬか」

雨見風菜 > 「ええと、それは……
 狭い見識に囚われて広い世界を知らない、という意味でしょうか」

マディファ=オルナ > 風菜の問いに頷き。

「うむ、わしの世界の諺じゃ。
 こちらの世界では何というのかのう?」

雨見風菜 > 「井の中の蛙、大海を知らず、ですね」

そうして一度区切り。

「されど空の青さを知る。
 私達の知らない視点を、マディファさんは持っているんじゃないでしょうか」

マディファ=オルナ > 風菜の言に、またぽかんと口を開けて。

「いや、いや。
 誠に素晴らしい世界じゃ。
 来てよかったと感じるわい」

何処かからスキットルを取り出し、一口呷る。

「稼働百年、まだ見ぬ世界。
 わしの知らぬ見識で、わしを肯定される。
 嬉しいものじゃな」

くくっと笑う。

雨見風菜 > 「マディファさん、お酒は駄目です。
 補導され……え、百年?」

マディファ=オルナ > 「うむ、かような成りではあるが、稼働年数百年じゃ。
 ……それと、この便利な水筒の中身は水じゃよ?」

ちょっと苦笑して。

「とまれ、この世界ではお主らが先達じゃ。
 どうか、ご指導ご鞭撻の程よろしく頼む。
 まずは……この建物を案内してくれんかのう?」

雨見風菜 > 「そうだったんですね、スキットルにはお酒って固定観念が……失礼しました」

そして、マディファの申し入れに。

「ええ。私も入るのは初めてですが、まあ他の百貨店と同じでしょう、きっと」

マディファ=オルナ > 「……そ、そうか」

風菜の自信なさげな言にはもう苦笑するしか無い。

「ま、まぁよろしく頼むわい」

と、二人の少女は百貨店に入っていくのであった……

アナウンス > しばらくのち。

「迷子のお知らせです。
 マディファ=オルナ様のお連れ様。
 マディファ=オルナ様のお連れ様。
 インフォメーションまで、お越しください。
 繰り返し、迷子のお知らせです……」

雨見風菜 > 「……あれー?」

そのアナウンスを聞きつけて、苦笑しながらインフォメーションに向かう風菜であった。

ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」からマディファ=オルナさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店2F カードショップ『遊びゴコロ』」に戸田 燐さんが現れました。
戸田 燐 >  
キングオブゲーム。
それは。現代において広く愛されているトレーディングカードゲームである。

私は今日、ここで決戦する者たち(シュートアウターズ)になるのだ。

席を探してうろついている。
結構、幅広い年代に愛されているみたいで。
とにかく人が多く席が空いていない。

戸田 燐 >  
私のデッキはインフィニティ・ゼロデッキ。
手札がゼロ枚になった時に本領を発揮する。
ちょうどキーカードが揃ったので試運転したいのだけど。

ちょうど良い席が空いていた。
そこに座ると、周囲の視線が私に集中する。
え、何。ここ駄目だった?

困ったなぁ。私はただ、決戦(シュートアウト)したいだけなのに。

すると、対面に同い年くらいかな、そんな感じの人が座ってくれた。
ここ、使っていいのよね?

対戦相手 >  
「対戦お願いできますか?」

と言って、次の瞬間。目を見開く。

「決戦(シュートアウト!!)」

と、声を張り上げた。その声は店内に響く。

戸田 燐 >  
「え、いやちょっと声大きくないですか? 騒ぐの良くないですって」

それに決戦(シュートアウト)って叫ぶのは。
キングオブゲームのアニメのお約束なのだ。
アニメは大好きで見てはいるけど……ど、どうなのかしら。

周囲は神妙な顔つきで私達を見ている。
な、何? 何事?

対戦相手 >  
「あー、その……ここ、ロールプレイ席ですよ?」
「アニメみたいな喋り方で決戦(シュートアウト)する席です」

どうしよう。相手はよく知らずに座っていたのかな?
ここで相手がやめると言ったら、それはそれで。

戸田 燐 >  
「ロ、ロールプレイ席………?」

背後を振り向くと。確かにそういう張り紙がある。
役割を、演じる。そういう意味の言葉。
だったら……私もやらなければならないのか。
インフィニティ・ゼロの使い手、鬼律洋介のロールプレイを。

頭の中でぐるぐると情報が錯綜する。
どうしよう。相手を困らせるのはちょっと。でも恥ずかしいし。
ええい、メタリック・ラグナロクでそういうのは慣れてる。
やってやれ。

「ヒャーッハッハッハッハ!! シュートアウトだぁ!!」
「さぁ、早く私を満足させてくれよぉ!!」

そう、こんな感じのヒャッハーさんが鬼律洋介です。
言ってやったり。周囲がどよめいた。ちょっと拍手も混じってる。
とりあえず演劇部の助っ人に入っているので、その成果か。

対戦相手 >  
「お前は………なぜ変わってしまった!!」

ノリノリでレスポンスをして。
コインを親指で弾く。

「表が出る」

真上に弾いたコインは、そのままプレイテーブルに落ちてくる。

戸田 燐 >  
「裏が出るッ! まるで私たちみたいじゃないか、なぁ?」
「表と裏、相反するようで切り離せない……そういうことだァ!!」

コインはプレイテーブルの上を跳ねて。
表が出た。

「チッ、先攻はくれてやる……」

そのままササッとカードをシャッフルして。

「相互シャッフルお願いします」

と素になって相手にデッキを預けた。
しょうがないじゃん。不正防止にお互いのデッキをシャッフルするルールなんだから。

ご案内:「扶桑百貨店2F カードショップ『遊びゴコロ』」に槧樋木 コウキさんが現れました。
槧樋木 コウキ > 百貨店を見に来ていたら、何か大きな声が聞こえて引き寄せられるようにしてその店、2F カードショップ『遊びゴコロ』に辿り着いた。

どうやら、声の発生源はあの女の子ともうひとりの方。
そのおふた方の近くまで寄って何やら紙束――確かデッキとか山札って呼ぶやつをシャッフルしているところで声をかけた。

「すみません!横で見ててもいいですか?!試合中は静かに見てますので!」

興味を持った。気になった。気がついたらそう言ってた。
知らないゲームだけど、惹かれた。

キラキラした目で二人へ問いかけた。

対戦相手 >  
少年がキラキラした目つきで見ている。

「構いませんよー」

と微笑んで頷いた。やっぱり好きなゲームは子供にも興味を持ってもらいたい。
コインを回収するとギリギリと強く握って。

「行こう、俺たちのラスト・シュートアウトだ!!」

と相手の目を見て叫んだ。

「あ、はい」

相手のデッキをシャッフルして返した。
律儀な人だなぁ。

「俺のターン、場にマジック・カードを一枚伏せる!」
「そしてトラッシュ・ウォリアーズを場に召喚するぜ!!」

「トラッシュ・ウォリアーの攻撃力は800!」
「だが……召喚された瞬間、ディフェンス表示でトラッシュ・トークンを一体場に出す!!」
「ターンエンドだ!!」

見得を切るように手を向けて手番を渡した。

槧樋木 コウキ > やった、と両手をぐーにして軽く上半身を揺らした。

余り近くで見過ぎても邪魔になるかも、と一歩引いた。
その位置が程よくカードゲームのフィールド全体を見るにはいい距離だったのは偶然だ。

戸田 燐 >  
オッドアイの少年がこちらを輝く瞳で見ている。
観戦希望、というわけで。
となれば笑顔でこう答える。

「私も構いません、どうぞー」

次の瞬間にはもう、キッと相手を睨んで。

「私のターン、ドロー!!」

手札を確認しながら相手の場を見る。
とにかく数を増やしてライフポイントを守りながら、合体モンスターを出すデッキかも。
だとしたら相手のトラッシュ・ウォリアーを放置すれば。
良くない結果になる。

「私はマジック・カードを二枚、場に伏せる……」
「そしてッ! 場にインフィニティ・ゼロ・ドワーフを召喚!!」

「アタックするぜぇ! 踊れ、死のダンスを!! ヒャハハハハハァ!!」

どうでもいいけど響いているのは私達の声だけだ。
周りはもう完全に私達を見るモード。恥ずかしい。

対戦相手 >  
「くっ! トラッシュ・トークンで受ける!!」

相手さんは鬼律ロールプレイかぁ。
声も響くし、発声練習とかしてるんだろうか。

「次は俺のターンだ、ドロー!!」

手札を見ながら考える。
相手は多分、インフィニティ・ゼロデッキ。
手札を減らしてからが強い。
なら、速攻あるのみ。

「場にモンスターを召喚!! トラッシュ・チューナーを場に出し…」

ぐぐ、と右拳を握る。

「二体のモンスターを合体!!」
「最果てに新たなる輝きが顕現する! 満ちる光よ、この旅路を祝福せよ!」
「いでよ、光輝龍シャイニング・ロード・ドラゴン!!」

口上を言い切って満足気に頷く。

「ターンエンドだ!!」

槧樋木 コウキ > 「おぉ……」

知らずと感嘆の声が漏れた。
この二人には真に迫るなにかがあった。

繰り出されるカード、紡がれる言葉、この二人の戦い――決戦(シュートアウト)は色を持って展開されているようだった。
空調とは違う風が吹き荒れてるようにさえ少年には感じた。

戸田 燐 >  
こ、口上!? 言えるの!? いや私も覚えてはいるけど!!
違うそうじゃない。
相手の場にドラゴンモンスターが一体出てしまった。
攻撃力も3000と非常に高く、特殊効果もモリモリのやつ。

こっちは手札を減らさないと本気が出せないのに、苦しい。
とにかく、その場しのぎを続けていくしかない。

「思い出すじゃないか……こうしていると、あの頃をなぁ!!」

どの頃だろう。初対面なんだけど。
いけない、ロールプレイロールプレイ。

「私のターン、ドロー!」
「インフィニティ・ゼロ・ガーディアンをディフェンス表示で召喚する!」

隣で感嘆の声を上げている少年。
ごめんね。これは普通じゃないの。ごめんね。

「攻めてこいよ、お前らしくなぁ!! ラスト・シュートアウトなんだろ!?」
「最後の最後……ライフがゼロになる瞬間まで、楽しもうぜぇ!!」

両手を広げて言い切った。

対戦相手 >  
「昔は良かったなんて言う気はない……」
「ただ、この瞬間に! 全てを賭けてお前を倒す!!」

右手を水平に振ってアタック宣言。

「俺のターン、ドロー!」
「シャイニング・ロード・ドラゴンでアタックだ!!」

手札は潤沢、でもこっちは場にカードを出しすぎないように気をつけなければ。

戸田 燐 >  
やばい。なんか知らないけど私達は過去に何かあったらしい。
なんか楽しくなってきたな……

「相手のアタック時に場に伏せたマジック・カードをオープン!!」
「亡者の群れだぁ!!」

「このカードは相手の攻撃ダメージをゼロにし」
「その代わり自分の手札を6面ダイスで振った枚数だけランダムで減らす…」

というわけなのです。
ダイスを転がすと、5と出た。
やたー!!

「おおっと、手札が空になっちまったなァ……!!」
「私のインフィニティ・ゼロは虚無のデッキ!!」
「その全てが手札がない時に効果を発揮するんだよォ!!」

ケヒャるの楽しいなぁ。
落第街にもこんな感じで悪行を楽しんでいる人がいたりするのかな。
周囲の観戦者からどよめきと拍手が起こった。
なんか注目されてるぅ!?

対戦相手 >  
「クッ、そんなカードを伏せていたのか!!」
「ターンエンドだ……!!」

相手さんノリノリで楽しいなぁ。

槧樋木 コウキ > これが、カードゲーム!これが、決戦(シュートアウト)!

震えているのは彼らの声で揺れる空気か、
否、震えてるのは、ワクワクしてニヤけているのは自分だとは気づかない。
自分もこの決戦をしたいという思いが体を前のめりにさせる。

戸田 燐 >  
なんか近くで見ているオッドアイの少年が喜んでいる、ような。
いいことだけど。やっぱり恥ずかしいよう。

無事、手札はゼロになりました。
さて、ここからです。
とにかく攻撃力でシャイニング・ロード・ドラゴンを上回らなければならない。

「私のターン、ドロー!」
「ククク………ヒャーハッハッハッハァ!!」
「インフィニティ・ゼロ・デーモンだァ!!」

「このカードは手札が0枚の時にドローした場合、無条件で場に特殊召喚できるぅぅぅ!!」

「さらに、このカードを特殊召喚した場合、デッキから一枚インフィニティ・ゼロとつくモンスターを一枚選んで引ける…」
「インフィニティ・ゼロ・ナイトメアアームを通常召喚!!」

ちょっと喋り過ぎで喉が痛くなってきた。

「場のカードを全て合体!!」
「黄昏に途切り、暗闇に舞い上がれ!!」
「今、闇に羽撃たく漆黒の翼が、真の終わりを告げる!!」
「終焉(とじ)ろ、ダークネス・ワンアイド・ドラゴン!!」

あ、あ、あ。
口上気持ちいい。これがロールプレイ席の醍醐味か~~~!!
とにかく攻撃力で互角、あとはいかにダメージを通すかの勝負!!

対戦相手 >  
「吐き出せ、闇の想念を! 全て!!」
「その上で俺は勝つ!!」

「俺のターン、ドロー!!」

引いたカードをチラ見する。
相手に攻撃を通せばワンチャン、という状況。
さて、どうなる。

「場にマジック・カードを一枚伏せて…」
「シャイニング・ロード・ドラゴンでアタックだ!!」

場に伏せていたカードを開く。

「そして攻撃時に宣言、輪廻を断つ刃をオープン!!」
「光属性モンスターの攻撃力を500ポイント上げ…」
「倒したモンスターをゲームから除外する効果を付与する!!」

槧樋木 コウキ > 光と闇の戦いなんだ……!
白と黒、対象的な白き輝きと漆黒の深淵……!

「すっげぇ……かっこいい……」

今、このフィールドをイメージする。
輝かしいドラゴンと漆黒のドラゴン。
ここが《異世界》…!

戸田 燐 >  
少年がますます目を輝かせている。
こういうのが大好きな時代……私にもありました。今もか。

「照らされざる闇に飲まれて果てろ!!」
「マジック・カードをオープン!!」
「打ち払いを宣言する!! そのマジック・カードの効果を打ち消す!!」

輪廻を断つ刃が通ったら怖いからね。
とにかく互角以上にやらないと。

「シャイニング・ロード・ドラゴンの攻撃をダークネス・ワンアイド・ドラゴンで防御!!」

攻撃力は互角。ならば、二体は共倒れになる。
ここだ!!

「リザレクション!!」

場のカードをオープン!!
死んだ瞬間に蘇生させる!!
これで勝ぁつ!!

対戦相手 >  
「リザレクション!!」

こちらも同じカードを伏せていた。
ドラゴンたちは再び蘇る。

「なぜだ! お前は昔、輝いていたぞ!!」
「それほどの腕を持ちながら、なぜ闇に堕ちた!?」
「なぜ踏み外したぁ!!」

ターン終了を宣言。後手に回るか、機先を制するか。

槧樋木 コウキ > 食い合う光ろ闇は倒れない/消えない。
譲らない/倒されない。

この二人のように、この二体は死力を尽くしているんだ……!

「……っ」

ごくりと喉を鳴らして魅入ってしまう。

戸田 燐 >  
あー。切り札一緒かぁ。噛み合うなぁ。

「私は堕ちてなどいない……一歩を踏み出したのだ!! それも強くなぁ!!」
「私のターン、ドロー!!」

カードを引いて。引いたカードを確認して、ニヤリと笑う。

「インフィニティ・エンドぉ…………」
「手札が0枚の時、このカードを引いた場合………」
「無条件で相手のモンスターを一体、破壊するぅぅぅぅ!!」

「永久の眠りを! 闇の安寧を! 受け入れるがいい!!」

高らかに笑う。
周囲の観戦者が息を呑む。
ゲームもいよいよ佳境だ。

対戦相手 >  
「手札から自動発動!!」
「天地開闢の祈り!!」

「相手がこちらのクリーチャーを破壊するカードを宣言した場合……」
「その効果を相手に返し!! 相手は……カードを2枚引く!!」

戸田 燐 >  
「へ?」

え、なにそのカード!! 2枚引いたら手札が0枚にならないじゃん!!

「すいません、そのカードのテキストを見せていただいてよろしいでしょうか……?」

槧樋木 コウキ > それは、全てを飲み込む闇―――
超重力の顕現……全てを飲み込む闇《ブラック・ホール》のようで違う。
全ての光り輝く命を消し去る一撃。

輝きが奪われ、朽ちて倒れる宿命(さだめ)が、今。

けれど、
けれども闇の中から―――光が溢れて……

対戦相手 >  
「闇を断つは創世の……あ、はい。どうぞ」

カードを見せる。
比較的新しいカードだからね。知らないのも無理はない。
お祈りで刺して見たけど。案外、アドバンテージがあるなぁとは思う。

戸田 燐 >  
あっこれ完全に打つ手なしだ!?

「バ、バカな……この私に虚無以外の輝きが残っていたなど…」
「認められない………! 認められるはずがない!!」

相手の攻撃が通ったらっていうか。
手札が中途半端、場にモンスターがゼロではドラゴン相手に手も足も出ない。

そのまま相手のドラゴンの攻撃が通り、私は……

「ぐうう! 負けたか………この、私が…」

苦悶の表情を見せて。

対戦相手 >  
「対戦ありがとうございました」

ペコリと頭を下げる。
見ていた人たちから拍手が。
なんだかんだで相手も手強かったし、良いゲームだったなー。

戸田 燐 >  
「あ、もうロールプレイ終わりなんですね……」
「対戦ありがとうございました」

こちらも頭を下げて自分のカードを回収する。
奥深し、ロールプレイ席。

オッドアイの少年となんとなく目が合う。
彼にこの決戦(シュートアウト)をなんと説明したらいいのか…

槧樋木 コウキ > 闇の世界に包まれた世界から光が生まれ、全てを包み返した。

ところで、意識は現実に足をつく。

気がついけば小さくだけれど拍手をしていた。
素晴らしかったと伝えたくて。

少女ともうひとり方に一度目を合わせて

「ボク、カードゲームやります!!」

感極まった声で宣言した。

戸田 燐 >  

「え……あ、うん…」

始まりはどうあれカードゲームを始めるなら。良いか!!
それはそれで!! 良いか!!

「ルールは難しいかも知れないけど、頑張ってね?」

と笑顔で言って。私はその場を去っていった。
(あとで自分のロールプレイを思い出してベッドでごろごろ転がって彩子に訝しがられた)

ご案内:「扶桑百貨店2F カードショップ『遊びゴコロ』」から戸田 燐さんが去りました。
槧樋木 コウキ > 「はい!」

興奮気味にレジまで言って、『初心者におすすめ構築済み』なんてポップを見かけてその商品の値段を見る。

「……うっ」

少年のお小遣いよりも少し高い。
少し手が出ない。

今すぐ買いたい気持ちはあるけれど、
少し我慢しよう。
そしてボクも自分のデッキを手にしてあんな決戦をしよう―――!!

そう決意して今はおとなしく少年はお店を後にした。

ご案内:「扶桑百貨店2F カードショップ『遊びゴコロ』」から槧樋木 コウキさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
水無月 斬鬼丸 > せっかくだからと今日もやってきた扶桑百貨店。
なんだかんだで新しい施設というものは心躍る。
しかもこれだけ巨大な施設となるとなかなかに探検しがいがある…
いや、探検というか…うん、なんだ。
探検とか言うと子供っぽくあるが、真新しい巨大施設を歩き回るというのは
男子マインド的には楽しいことだ。

そしてやってきた百貨店、その一角の…ゲームセンターに少年はいた。
何だお前いつもとやってること変わらねーじゃねぇか。と言われるかもしれない。
全くそのとおり。

結局ゲーセンを見かけてしまい足を止めてしまったのだ。
だが、真新しい施設の真新しいゲーセン。
おいてあるものは新型の大型筐体やプライズ系が多い。
新型の筐体…最近の流行りはカードベンダー型のゲーム…出費が怖くてあまり手が出なかったが…

「(一回だけ…やってみようかな……)」

水無月 斬鬼丸 > 女児用、男児用、そして大人用。
カードベンダー型は大別してこの3つに分けられる。
今座っているのはもちろん、大人用。
女児男児用には結構の数のお子様がたが群がってらっしゃるし。
あのなかでプレイする猛者もこの世にいるらしいが、残念ながら斬鬼丸にはそんな度胸はなかった。

とはいえ、こちらもこちらで画面を見るかぎり結構可愛い女の子の3Dモデルがいい感じに動いてたりする。
VR機能も使えば没入感も抜群。筐体の1席1席が仕切られているのもうなずける。
でれでれとだらしなーーい表情は誰にもみられたくはあるまい。

出来心でプレイはしたものの…たのしい。たしかに。
お金が溶けていくのもよく分かる。
が、知り合いに見られたら軽い羞恥プレイだ。