2019/04/06 のログ
ご案内:「常世公園」に桜庭 美月さんが現れました。
桜庭 美月 > わいわい、がやがや、どんちゃん。

比較的安全であるが、比較的どころか明らかに面倒な花見のパトロール。
パトロールというよりも喧嘩の仲裁やら酔っ払いの相手やらの方が多いそれ。

「………しまったなー。」

黒髪ポニーテールの女教師が、頭を抱えてベンチに一人腰掛ける。
その頬は明らかに赤くて、酒の匂いがふわんと周囲に立ち込めて。

うむ、ついつい誘われるままに飲んでしまった。
ついでにカラオケまで一緒にしてしまった。
そのまま次の組に混ざって更に大騒ぎをしてしまった。

パトロールエンジョイ勢。

桜庭 美月 > いや、いやいやいやいや。

「………報告できねー。」

はっはっは、と笑いながら更に缶ビールを飲む。
すっかりとろんとろんに酔っている自覚はある。
千鳥足、とまではいかずとも、普段は地面にしっかりと吸い付くような足の感覚は、現在イマイチ頼りない。
いつも通りの蹴りなんぞ放とうものなら、その勢いに持っていかれてダイナミック就寝をする羽目になるだろう。

「……まー、一応見て回ったし。終わってから普通に参加しましたー、でなんとか通すか………」

今の上司の顔を思い浮かべて、………んー、と目を閉じ考える。

ご案内:「常世公園」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > 「ぬぅぉぉうぉうぉう……」

(周囲からは人の騒ぐ声と、酒と料理の匂いと。
花を見てる奴全体の何パーセントよって雰囲気の場所で、何やら呻きつつ、さらに前後左右に揺れる千鳥足で、それでもなんとか前進している魔王様。方向は定まっていないが。
いや、最初はこういう心算ではなかったのだ。夜桜でも眺めて散歩するかとでも思っていたのだ。
しかし、妙にノリのよい一団に掴まり『魔王様の、ちょっといいとこ見てみたいー』な感じでコッチもついつい応えた結果――完全に出来上がっていた。めっちゃ酔っていた。
潰されるまえに何とか逃げ出したものの、頭はグラングラン、顔は朱く、足元フラフラ。
ちょっと放置してたら不味くね?って雰囲気をかもし出しつつ、無軌道な歩行がベンチの前辺りを通り過ぎようとする)

桜庭 美月 > 「何やってんだ生徒。」

思わずツッコミを入れながら、よう、と掌だけを向けて、かかか、と笑う女教師。
ビールの缶を左手に持って、ぐい、っと目の前で煽る。

「………飲んだのかー? 足元おぼついてないぞ。
 気をつけろよ、最近スリが出るそーだから。」

言っていて思い出す。そうそう、スリが出ることをしっかり伝えようと思ってきていたんだ。
ほれ、隣に座れや、と横に寄って。完全に酔っぱらっている相手に、しゃーねーなー、なんて声を漏らす。

ギルゲイオス > 「おー? 美月せんせーが二人、いや三に……何人?はっはっは、沢山いるのであるなー」

(視線が定まっていない。吐きそうな雰囲気、ではないのが救いか。
声に反応して笑いの尾を引きながら相手の方にくるーっと向き直れば、歩は止まるものの。身体全体が不規則に揺れまくっている)

「呑まされたのであるー、イッキはやべーのであるー。
スリ……んー……」

(双眸細くしてゆらゆらとしながら。しばし眺めた後に。
くたぁっと崩れるようにベンチへと腰を下ろす、というか半分倒れ込めば。相手の方へと体がぐんにょりと傾いて)

「スリスリ……」

(大型の犬か何かがじゃれつく感じで、すり寄っていく
なお、メッチャ酒臭い)

桜庭 美月 > 「飲まされたのはわかるけど、ふらつくまで飲むんじゃねーよ。」

ふらつく相手に溜息をつきながら、不規則に揺れる相手に肩を竦めて。
はいはい、と隣に座らせ。

「魔王でも一気はダメなんだな。
 ………ちょっとー、重いっつーのー……。」

寄りかかってくる大柄男子。
やめろっつーの、と頬を摘まんで引っ張ってやって。遠慮会釈も無い。
まあ酒臭いのはこっちも一緒だった。

ギルゲイオス > 「ノリに巻き込まれてしまったのであるな。
今頃、あそこはサバトの如き悪魔的光景に……」

(大変カオスな地獄絵図になっていると思われる。逃げて来れただけまだましなのだろう。
声の抑揚も、たまに高かったり低かったり、微妙に安定していなかった)

「普段は、調節して呑んでおるからなー。さしゅがに、あの量を、瞬間的には……
にゅぉー、美月せんせーがいけずするのであるー」

(ほっぺたがぐにょーんと横に引き延ばされると、変な顔で変な声になった。魔王の威厳も何もあったもんじゃない――何時も通りか。
笑みを含んだ顔で泣き言のようなセリフを発しながら、更に顔が伸びるのを気にせずにと、体重をかけてじゃれついてゆく)

桜庭 美月 > 「あったりまえだろー。 酔っ払いの面倒をぜーいん優しく見てたら大変だっての。」

ほれほれ、と顎にこつこつとアッパーを優しく打ち込んで頭をがくがくと揺らしてやって。
体重をかけられれば、重いー、とうめくように声を漏らして。

「つーか、………んー、花でも見に来たなら、もう十分?
 これ以上ここにいるともっと酔わされるんじゃないの。」

と、安全な提案をしてみる。
ええ、一応先生だからね。先生だからね!!(強調)

ギルゲイオス > 「生徒の面倒位は、優しく丁寧に見てくれてもいいと思うのであるよ?
おぅおぅおおうおぅ」

(首をちょこんと横に傾げてみるものの。続いて襲い掛かってきたアッパー連打に、頭が上下に揺れてマヌケな声が立て続けに漏れた)

「んんー……まぁ、そうであるなー。こんな酒臭い場所にいたら、酔いも余計に覚めない、気が。
すまぬが、適当に運んでいってほしいのである」

(お前なんか運べるか!と突っ込みが聞こえてきそうだが。
指を小さくパチリと鳴らす音がすると、くっついている状態に変わりはないのだけれど。掛かる重みが殆ど消え失せる。
飛ぶのは厳しいが、重量制御程度は出来るようだ。そのまま適当に引っ張って行けば、運ぶの自体はそうと困りはしないだろう。
安全のためだからね、仕方ないね)

桜庭 美月 > 「酔っ払いになって絡んでくる生徒はそうそうおらんっての。」

溜息がてらにとたたた、とすさまじい連打で軽く打ち込みながら、困った顔をする。

「………適当にな。んじゃお前の部屋に運んで押し込んでおけばいいかね。」

溜息がてらに軽くなった相手を横目でチラリ。
こいつは、と改めて頭を抱えながらも、首を掴んで持ち上げることにする。
やさしさのかけらもない持ち運び方だった。


「………………しゃーないか。」

生徒を運びましたー、って報告書書けるし。

ギルゲイオス > 「ならここに前例が出来たのであるなー……あばばばばば。
ヤバイ、今それはヤバイのであるっ」

(頭が高速で上下に振動しまくる。
酔っぱらってるだけで吐き気は特に無かったのだが。こうと揺らされると若干込み上がってくるモノがあって不味い)

「そうであるなー……場所は、寮だから、知っておるな……まぁ、先生が生徒を運ぶのなら…問題は」

(頭が前後に軽くゆらゆらと揺れている。重量感が無くなったせいもあって、先ほどの五割マシでふわふわしていた。
そして首元を掴み上げられれば、大型犬改め猫か何かの運搬光景。サイズ的にライオンとか虎とかだが。
両手はだらりと降ろしているのに、軽々と女性が運ぶ姿はなんとも不思議な光景だろう)

「しゃーなしであるよー、れっつごー美月号」

(恐ろしく情けない恰好で半分引きずられるような体勢で。
荷物より雑な感じで運ばれていく)

桜庭 美月 > 「よっしゃ。」

しゃーない、と割り切れば軽くなった生徒を持ち上げて運ぶことにする。

「……でもさすがに引きずるのはかわいそうか。
 よい、しょっと。」

腋の下に頭を入れれば、アルゼンチンバックブリーカーの態勢になることにする。
お姫様だっこ? 胸が邪魔になるんだよ!!

「何かしたら腕と足引っ張るから。」

つまりコロスと宣言をしてから、とことこと花見会場を後にする。
後々、生徒をぶちのめしていたと証言があがることになるのだが、それは別の話。

「それにしても、もうそろそろガッコも始まるけど、宿題とか出てねーの?」

先生らしい話題を選びながら、夜道を歩く。

ギルゲイオス > 「そう言えば、部屋に女性を入れたことが無い気がするのであったなー……掃除してあったかな?」

(両目を細めて、むむむっと呻く。
男子寮なんだから、そりゃそうだろうといった話だ。
なお、自室は魔王感の一切ない、ごくふつうの男性一人暮らしって感じだ。まぁ、収納の中には管理を誤ると局所的に異界化してもおかしくないモノモノが突っ込まれていたりするけども)

「そうそう、引きずるのではなく、割れ物を扱うように丁寧――ごふっ! 何故! こう! なるのでぐふっ!
というか、この体勢で何が出来るというのだお主は」

(憐れ魔王様、フィニッシュ喰らう一歩手前。重量が消えている分ダメージは低いが、流石にこの体勢はしんどくない?
そもそも、仰向けにホールドされてる時点で、余計な事が出来る余地が無かった。強いて言えば軽くもがく位)

「そーゆー事は、先生の方が把握しているモノではないのか?
我は期末に転がりこんだ形であるからなー、特に無いのである。代わりにまた一年であるがな」

(まぁつまり、ほぼ新入生扱いといった感じだ。
奇妙なTの字が、夜道を歩いてゆく姿は、時に人目を引くらしい。当然だ)

桜庭 美月 > 「別に入ってどうこうしないからいいって。
 運んだ、はいいけど、学生寮に一緒に入って部屋まで入って、となると後々面倒になるに決まってるだろ。
 部屋に入って、一人で寝るくらいはできるだろーに。」

わりかしそこらへんはまあ、ある程度フツーの感覚くらいは持っている女教師。
前回はいろいろあって流されただけで。

「割れ物を扱ってるだろ。割らないとは言ってないだけで。」

ふふん、と鼻で笑いながらあるくTの字。
何かあったらジャンプしてやる。

「私も一年目だし、分かるわけないじゃない。
 まあ、課題とか出す立場でもないから、私は別に何にもしないけどさ。」

期が始まったらスポーツの授業しないとなー、なんてぼやきながら、ずしずしと歩く。

ギルゲイオス > 「むむむ、入り口からはセルフサービスであるかー? 部屋に行くまでの通路での垂れてしまうかも知れないのであるよー?
ベッドまで運んで、気分が落ち着くまで抱き枕になってくれてもバチは当たらないと思うのである」

(大層なバチが当たりそうである。
まぁ、ここから寮まで行くのに多少なりと掛かる時間で、幾らかは回復してもおかしくはないだろう。
実際、不得手であるものの解毒系の色々をまわしているようではあるし。摂取したアルコールが多過ぎて中々効かないが)

「割られてしまう位なら、いっそ渾身の力で悪戯してやるところである……」

(相手からははっきり見えないだろうが、視線が若干じっとりしていた。
いざとなれば、覚悟を決める目である)

「そうであったかな。聞いたような、聞いていないような?
夏場なら、アレだ、ラジオ体操が風物詩と聞いたぞ?」

(体育教師にぴったり、なんて付け加える。
異世界あれやこれやの住人があつまって、健康的に体操する絵面は、とってもカオスだろう)

桜庭 美月 > 「当然。部屋で伸びてても死にゃしないだろ。
 誰が抱き枕か。このままへし折るぞ。」

からからと笑いながら、乱暴なことを言い返し。
とはいえ、先ほどから抱えたままあんまり痛くはならないようにはしている。
いざとなったら折れるがね!

「この態勢で有利なのはどっちかな。」

ふふん、と笑いながらも、さくさくと運ぶ。
あくまでも冗談なのか、肩の力が入っていない様子。

「あー、それもいいかもしれないけど、本当に夏だな。
 どの種目教えようか悩んでるんだよなー。 水泳もいーけど。

 バスケかソフトボールでもやるかなー。」

んー、っと悩みながら闊歩しつつ。
ラジオ体操は夏にはやるけど、センセの持ち回りでもあるからな、と付け加え。

ギルゲイオス > 「いやいやー、泥酔した男性が放置されてー、なんて話はこの時期はニュースで見たりするぞ?
生徒を放置して、次の日の朝刊に……なんてなっても良いのであるかなー?
あ、折るのは勘弁してほしいのである」

(ふふふふふふ、なんて脅迫めいた言葉を口にする魔王様。あれ、ちょっと酔いが抜けてきてませんかね?
もっとも、相手の言う通りに、酔って死ぬ程ヤワな生き物でも、ないのだけれども)

「おぉう……物理的に完全不利である……ならば、精神的に攻撃せざるをーえないのであるー。
ところで、前のプールでの感想はどうだったであるかな?」

(重力制限を切れば押しつぶしてしまいそうな気もするが、それはさておき。
よっぱってるんだか半分素面だが。口の端を軽く上げつつ、アレやコレやな話を引っ張り出してくる。
なお、軽く死は覚悟している模様)

「水泳か……素では泳げぬのだよな、我。
バスケはこのまえやったのであるな。ルール後で調べたら全く別モノであったがな」

(バスケと名付けられた何か。互いに楽しかったのでそれはソレで良しと決着はつけたようで。
不自由な格好ながら、ソッチソッチと指で方角を示していた)

桜庭 美月 > 「自分の部屋でどうにかなったなら、どうにもならんっての。
 一人ひとりの私生活まで面倒見切れるわけねーだろー。」

脅迫は効かぬ女教師。甘やかす、わけではないらしい。ったくもー、なんて呟きながらも、指で刺される方向にはいはい、と歩みを進める。
何を言われても、まあ、ちゃんと運ぶだけは運ぶ。
そこはある意味やさしさ。

「………………。」

無言で、顔を赤くして。しばらく歩いてから。

「忘れた。」

つっけんどんにそんな風に言い返した。耳まで赤くしながらだけれど。

「そーなんだな、まあ、……浮けるなら必要もないもんなー。
 バスケも、……ルールは変わってくるよなあ、確かに。
 そうだよな、空飛べるとか、パワーあるとか、いろんな奴が全員できるものを考えなきゃいけないのか……」

うーん、と頭を悩ませる一応教師。
学生寮の入口まで来たら、とりあえず流石に下ろして、肩を貸す格好に。

ギルゲイオス > 「自己責任と言う奴であるかな? まー、理由はどうあれ呑んだのは我であるからなー。
それを言われると言い返せぬのである。他人の面倒をそこまで見る道理は、普通の人間には無いのであるしなー」

(笑い声に合わせて小さく肩を揺らす、その振動が相手にも伝わってゆく。
なるほど、といったそんな様子であった)

「…………ふむ?」

(グキィっと真っ二つにされるのを予想していたのだが、存外静かな反応に、次なる行動を伺い伺い。
しばし互いに静かな状況が続いていたのだが)

「本当であるかな?
我の耳には、随分と可愛らしい啼き声が残っておるのであるがな」

(くくっと、小さく鳴らす喉元と。表情なんかの反応は見えないのだけど)

「左様、一番手っ取り早いのが異能や魔術の禁止であるが。
とはいえ、単純な身体能力でもバスケットコートの端から端までジャンプできるヤツがおっても不思議ではないのである。
その辺りの摺合せが難しいな、と……」

(徐々にと受け答えも理知的に戻りつつある魔王様。厳正なルールの元でやるには、多種多様過ぎるのだ。
見慣れた建物が視界に入れば、おーっと小さく声を上げる。少々残念そうだったのは気のせいではなさそうだ)

「ふむ、迷惑をかけたのであるな。さてと、ここからは、なんとか自分で……帰るべき、なのではあるがなぁ」

(肩を借りれば、ふーっと大きく息を吐いて。
入り口と相手を見比べた後に、ゆるく一歩と前に歩き始めた。
ひとまず、先に相手が言った通り、部屋に帰るまでは問題なさそうである)

桜庭 美月 > 「そういうこと。 おかーさんじゃないからね。
 ここまで運んでる時点で感謝しろよフツー。」

ったくもー、と言いながら肩を貸して歩き続けて。
割と自分が甘い自覚はある。

「………ばーか。」

頬を染めながらそっぽを向いて、罵倒も小さい。
割とこういう攻撃には弱い。酔ってるからだろうか。
背骨折ってればよかったな、なんてぼんやり浮かぶ。

「むっずかしーなー。………まあいいや、そんときはそんときだ。
 いいよ、部屋の前まではなんとか連れてってやるから。

 自分で言っただろ。行き倒れようがなんだろうが、自分の部屋ならなんとかなるだろ。」

後頭部をぺち、とはたいて横を歩く。 ……なんやかんや、甘いなあ、とため息。

ギルゲイオス > 「哺乳類や人間の言う所の、おかーさんとやらは分からぬがな。概念は理解しておるが。
勿論と、感謝しておるよ? あのままだと、気づいた時には地べたで朝日を拝んでおっただろうしな」

(脚のふら付きも、既に随分とマシか。
自分で歩くために重量制御を弱めた関係で、相手の肩に幾分と体重が掛かることにはなるが)

「お主よりもよく記憶しておるのに、バカとはコレ如何にであるよ」

(口元が大きく弧を描けば、愉しそうな笑い声が漏れだしていた。
多分、事と次第によっては、真っ二つになった魔王様が朝刊を彩っていたかもしれない)

「いっそ、身体能力を人間レベルまで落とす枷を用意するのはどうかな?
期限設定と相互契約という前提をつければ、かなり強力な効果で押しとどめるのも可能になるとは、思うがな」

(強引な封印とは違い、相手がそれを受け入れるのであれば、かなりの融通が利くようになる。一定時間で切れるのであれば、なおよい。難色を示すモノもいるだろうし、物品準備の手間もかかるが、と)

「ふぁーい、ではもう少しであるがよろしく頼むであるよ」

(後頭部を叩かれて、頭が軽くぐらっと揺れて。
たまに左右にと揺れながらも、部屋は入り口からそうと遠くはないらしい。
幾分奥まった扉までやってくると、ストップを掛け。
懐を暫くまさぐれば、鍵を差し込みぐるりと回し。カチャッと音がした、だけでは済まないらしい。
ノブをぐるぐると指でなぞると、それでやっと扉が開くようになった。開いた先は、やっぱりと魔王感のない、こざっぱりとした部屋の様だ)

桜庭 美月 > 「そうそう、感謝しとけ。
 ……まー、私も酔ってるから人のこた言えないけどさ。」

頬をぽりぽり。恰好をつけ続けることはどうにもできない体質。

「ばかー。ばーか。当たり前だろ。
 壁に投げるぞこんにゃろ。」

頬を真っ赤にしながら、んべー、っと舌を出してやる。
子供のような所作ではあるが、こう見えて教師です、すまぬ。

「………なるほどね、それもいいかも。
 身体の動かし方だけを学ぶぞー、って奴だな。
 ………ふむ、夏に砂浜にでも出かけて、遠泳特訓でも………。」

ぶつくさと案を固めながら、……相手が鍵に何かをするのを見れば、目をぱちぱち。
とりあえず素直に尋ねておこう。

「……? なんか特別に鍵でもかけてる?」

ギルゲイオス > 「壁に!? 我が何キロあるとお思いで!? いやまぁ、突き飛ばす位は今なら可能であるがな。
そんな可愛らしい反応したら、本気で我ちょっと色々考えるであるよ?」

(素直な感想が口から出まくっていた。
可愛らしいお姉さんには色々したくなっちゃうからね、仕方ないね)

「魔術的なロックであるよ。鍵の仕組みと基本は同じでな、特定の波形を流し込まぬと外れない様になっておる。
ただし物理的な鍵よりもさらにパターンが多いのでな。余程の手練れでなければ無断で解除は出来ぬよ」

(波形を詳細に教えてもらえば、話は別だが。基本的にノーヒントで解除は無理と言ってもいい。
よっこらせっと扉を開けば、簡易な玄関の先にワンルーム。机とベッドが見て取れる)

「さーて、ではここまで運んでもらって感謝であるよ。
入り口より先は一人で――……」

(跨ぎ片足を入れると、動きが止まり)

「よいしょーっである!」

(今までとは反対に。振り返った途端に今度はこちらが相手を抱きかかえて、ぞのまま一緒に部屋の中へとなだれ込んでしまおうとする)

桜庭 美月 > 「本当に後々問題になるから。 困るからやめとけってのー。」

はー、っと溜息をつきながらも、相手の説明に、ほー、ふーん、と声を漏らし。

「……ちょっとお前待てやーっ!?」

流石にパワーそのものでは勝負にならない。
てめぇ!? って感じになりながらもずるりと引きずり込まれて。

引きずり込まれながらも喉に地獄突きをお見舞いしておく。
必ず、殺すと書いて必殺の貫手!

ギルゲイオス > 「そんなモンであるかなー? 別段困る要素が見当たらぬのだが」

(如何にもと不思議そうに首をかしげていた。考え方が違うのか、倫理観が違うのか)

「ふはははは、入ってしまったのであるな。魔王からは逃げられぬのであるよ? げはっ!」

(ずりずりと引き摺り込めば、愉しげにキメ台詞。を言った直後の悲鳴。
首元をおさえて咳き込みつつ、ちょいと涙目になっちゃう魔王様)

「ケホッ。ま、折角と会ったのだ。ここで別れてしまうのもつまらぬ。酒も少々とはあるのでな、暫く付き合うがよい。
言い訳が欲しいのなら、我に無理やり連れ込まれた、とでも考えるがよいさ」

(靴を器用に足で脱ぐと、入り口付近の台所、戸棚から一瓶とグラスを二つ手に取って。ノタノタと先行すれば、トスッとベッドに腰をおろし。
敢えて玄関の方を見ず、グラスに琥珀の液体を少量注いでゆく。
つまり、今は関知していないから、出るならご自由にという事なのだろう)