2019/03/06 のログ
ご案内:「桜庭美月の部屋」に桜庭 美月さんが現れました。
ご案内:「桜庭美月の部屋」に暁 名無さんが現れました。
■桜庭 美月 > くぁー……
欠伸を一つかましながら、休日を過ごす女教師が一人。
パトロール担当でもなければ、自主的に見回りに行く気にもなれない。
となれば、部屋でのんびりするしかない。
「………んー………」
ベッドに横になりながら、ぽちぽちーっと携帯ゲームを触る。
電脳化空間でのFPSも楽しいが、何も考えなくて済むこういったゲームも悪いものではない。
まあ、画面の中では結局銃でばかすか撃っているんだが。
寝起き→二度寝→起きてそのままゲーム。
生徒には見せられないダレた姿。
■暁 名無 > 『ピンポーン ピンポーン』
突如桜庭美月の部屋の呼び鈴が鳴らされる。
鳴らしたのは暁名無で、片手には缶チューハイやらの入ったコンビニ袋。
やや切羽詰まったような、険しい表情で目の前の扉を見つめている。
「……美月チャン居るかねえ。居なかったら……その時はどうしようか。」
ぐむむ、と時折視線を手に持った袋へと落としながら、部屋主の反応を待つ。
■桜庭 美月 > 「……んー。なんも注文してないけどな。
はいはーい、なんですかー、っと。」
ベッドから身体を起こせば、よ、っと立ち上がり。
ワイシャツ一枚の姿だったから、ちょっと待ってねー、と扉に声をかけながらジャージの下だけに飛び乗るように足を突っ込んで。
「へいへい、何、宅急便?」
しわだらけのワイシャツのままで、扉をちょっとだけ開けてチェーン越しに相手を確認。
「………いや、あれ、約束してたっけ。」
見知った先生の顔に、あっれー、と考え込む仕草。
■暁 名無 > 「あ、居た。」
部屋の中からの返答に、少しだけ顔を綻ばせる。
待てと言われたのでその場で二、三度爪先立ちをしては戻り、爪先立ちをしては戻りを繰り返して。
「美月チャン、助けて~。
美月チャンさあ、ゲーム詳しかったよね?」
誰何の声と共に扉が少しだけ開き、こちらを窺う姿に半べそでこちらも覗き込む。
その後の問いに、そういえば約束も連絡も何も無く来てしまった、と思い出して。
「いや、して、ないけど……今日暇?あ、酒も持って来てるから。良かったら。」
と、軽く袋を掲げて見せる。
それにしてもよれたワイシャツ姿なんて過激が過ぎないだろうか、宅急便屋さん目のやり場に困るよ、なんて思いつつ。
■桜庭 美月 > 「詳しくは無いけどやってはいるぞー、何、攻略法?
ネットで調べろネットでー。」
溜息交じりに言いながらもチェーンを外して中に入れてくれる。
そういう相手だ。
「昼間っから酒ー? いや飲むけど。
へいへい、んじゃリビングに座ってて。」
ここ最近いろいろ来客があったから、少しだけリビングが片付いていてよかった。
少しだけ胸をなでおろしながら中に入れば、他の寮と全く同じレイアウトのテーブルが置いてあり。
「んで、何さ、助けてほしいことって。」
ふわぁ、とあくびをしながらもまずはそれを聞くことにする。
服どれにすっかなー、と選びつつ。
■暁 名無 > 「いやさ、生徒の間で流行ってるゲームがまったく分からなくて話しについてけなくて……。
俺は元々ゲームする方じゃなかったから、美月チャン詳しかったら教えて欲しいなー……なんて」
てへぺろ。
ネットで調べてもいまいち要領を得ないのである。
解らない事があれば訊きに行く、それで納得できなければ自分で体感する、がこの男の昔からの行動方針だった。
「素面で大の大人が顔付き合わせてゲームの話ってのもしんどいじゃん?」
テーブルにコンビニの袋を置いて、中身をがさごそ並べ始める。
缶チューハイ缶ビールウィスキー缶ハイボールと多種多様なアルコール類。
「ん、いーじゃんいーじゃん着替えなんてそのままで。
初めてくる客無いんだしさー。」
■桜庭 美月 > 「ふーん、流行ってるゲームねぇ。 そのゲームのタイトルは何なの?
私は結構やってるのは偏ってるから、力になれるかわかんないけど。」
んー、と首を傾げて相手に質問を返す。
それこそここに通っている生徒の年齢層は広い。広すぎるくらいには広い。
「そー? まあ、別に飲みながらはいーけどね。
酔ってやる人もいるけど、私はやる時はあんまり飲まないからさー。
………いや乙女心を考えろよ。
おーとーめ。」
おらおら、と胸を叩いて。
すっかり飲んでからお気楽に話す感じにはなってしまった。
■暁 名無 > 「えーと……何つったっけかな。
いやあ年取ると横文字は覚え辛くってダメだねえ。」
暫し考える様なそぶりを見せた後、サバイバル型TPSの名前をたどたどしく口にする。
スマホゲーではなく据え置き用のゲームの名前だ。
「やろうーって来た訳じゃないからさ。
あくまで説明とか解説とか……ね。初心者でも解り易くそういうのしてくれそうだなーって美月センセーならさ。」
これは受講料、と笑いながらビール缶を掲げる。
「おーとーめ。あいたっ。
……むう、俺だってラフな格好で来てるんだし、何か浮いちゃうじゃんかー。」
ぷぅ、と口を尖らせながらも無理強いはしない。
乙女を盾にされたら流石に否定するわけにもいかず、一歩引いてしまうのが悲しい性なのである。
■桜庭 美月 > 「……電脳で入っていっちゃうアレとはまた違う奴かな。 んー、えーっと………」
少し悩む。同じようなものがたくさんあるのも事実。
何のことを言っているのか、少しだけ困る素振りを見せて。
「割とそんなの、「わかんないんだよねー、今度一緒にやろうよー」って言えばいいじゃん。
そういうの得意でしょーに。
スーパーヒーローになって銃だけじゃなくてビームも撃ったりするやつ?」
頬を少しだけ掻く。多少聞いたタイトルが間違っているのか、困った顔は継続。
「人の部屋にあがってきて恰好が浮くとかどの口が言うのか。
先輩じゃなかったら蹴り。先輩でも蹴る。」
ったくもー、と言いながらそのままどっかとソファに座って。
■暁 名無 > 「流石にそこまで大がかりなもんじゃなかった筈。」
何つったっけかなー、と首を傾げながら、はたと思い出してスマホを取り出して。
「解ってないなー、美月チャン。
俺普段ゲームしないっつったっしょ?……ド下手なんだよ、その手の。アクションさせるやつ。
ああ、あったあった。メモっておいたの思い出した。
プレイヤーデッドバイフォートアウト……みたいなやつ。」
あとリズムゲームと格闘ゲームもてんでダメ。
逆に牧場作らせたりとかすると異様な集中を見せるタイプ。
「接待プレイするにしてもある程度の腕は必要でしょ。
『せんせーすぐ死ぬからつまんなーい』って言われたら泣く自信があるし。
……で、ビーム撃つのこれ?
あん、先輩なんだから優しく蹴ってね。」
けらけら笑いつつテーブルに肩肘ついてビールを開けつつ。
■桜庭 美月 > 「プレイしないけど話題についていきたいってのは無茶だと思うけどなー。
いやまあ、いーけどさ。
あー、それな。それはどっちかっていうと誰でもとっつきやすいようにしたゲーム。
自前で武器を拾って壁を作って相手をやっつけてく感じかな。
割と素直な挙動するから、いわゆる普通のTPSとおんなじようなもんだけど。
………やったことないのはなー。」
んー、っと悩む。
軽く概要こそ説明はしつつ、ビールを軽く傾けて。
■暁 名無 > 「いやいや、プレイはするよ。する。
ただ俺、ゲーム機持ってなくてさあ。」
購入前に誰かに訊いて判断出来ないだろうか、と考えた末に桜庭教員に泣き付いたというオチである。
友達と呼べそうな友達が基本的に少ないのも拍車をかける。
「買って合わなくて置物にするにはお高いじゃん?ゲーム機って。
だからまずどんなんか見たいなーって。
それにほら、生徒に『チャラそうなのにゲームも出来ないんだー』って思われるのも嫌じゃん。
チャラいって思われるのも割と心外だけどさあ。」
両手の指を突き合わせつつ若干視線を斜め下に。
変な所で大変に面倒臭い男、暁名無である。
■桜庭 美月 > 「買えよ。」
思わず突き放す。
「いやまあわかるけど。実際忙しいと置物だし。
あのゲームは………しばらくやってないんだよな。
私はどっちかっていうと硬派な方が好きだから。」
言いながらも立ち上がって、テレビ回りのコードを引っこ抜いて。
DVDプレイヤーから繋いでなかったゲーム機に繋ぎなおす。
「路線ブレてんぞ。
それに、そんなに生徒は単純じゃないって。チャラい=ゲームもやる、なんて思ってないよ、最近は。
ほら、一度やってみたらいんじゃない?
コントローラくらいは触ったことあるでしょ。」
と、テーブルの上にコントローラを置いて。
常にあっけらかんとしたまま、ソファにまた座り込んで缶ビールを傾ける。
■暁 名無 > 「御尤もなんだけどさあ~……!」
ふひぃん、と泣きそうになってたところで理解を得られてほっと胸をなで下ろす。
しかし頼みの綱の桜庭センセーでも詳しくないとなるとどうしたものか。
と、思案しながら配線を切り替える美月の後姿を見、屈んでふわーっと広がったシャツの裾に釣られるように身体を折り曲げて……振り返られる前に慌てて元に戻る。
その辺はブレない。
「路線も何も俺は取っつき易い先生路線で売ってるんですーブレてませんー。
とはいえさあ、生徒に情けない姿は見せられないじゃない。
……あ、コントローラーなら解りますよ。ええと、確か、こう。」
置かれたコントローラーを手に取り、ドヤ顔で握る。
何故かいわゆるモ○ハン持ちになった。何処で覚えたのか。
■桜庭 美月 > 「無理して背伸びした姿見せられても長続きしないって聞いたぞー。
努力をするのは買うけどさ。
ほら、私なんか、一切背伸びしてないでしょ。」
ふっふん、と胸に手を当てて自信ありげ。
わからんものはわからん!とずばりという姿は先生としてはどうなのか、だが。
「……まー、一度やってみればいいって。
説明書に持ち方書いてあるから、そっちのほーがいいとは思うけどさ。」
ワイシャツに下だけジャージ、は慌てて履いた感ははっきりしている。
あんまり気にした様子もないのは、やっぱり無頓着だからか。
流石硬派FPSゲーマーである、死んで覚えろを地で行く優しいスパルタ路線。
■暁 名無 > 「無理しない様になるべく確実な状況で経験を積みたいんじゃないか。
買ってくれるなら一日よろしくネ
ああ、うん。背伸びしてないねー。さっき乙女心ガーとか言ってたしむしろ縮もうとしてるネー。」
背伸びなんてせずとも十分な上背と、それに見合った丘陵に手を当てた自信満々な姿に呆れるやら感心するやら。
まあ自分も等身大スタイルで、を信条としてるので似たようなものなのだけれども。
「説明書があれば安心だ。ロケットランチャーも説明書を読めば扱えるって大変容前の映画で見た。
……とりあえず、やってみよう。よし、来い!!」
結果、開幕早々死んだ。
何が起きたのか分からない、と言った顔で呆然とテレビ画面を見つめる名無。
そのまま数分固まってから、不意にすいーっと水平移動で視線が美月へと向く。
■桜庭 美月 > 「一日!? ……いや、私は私でやることもあるんだけどナー。
ほーほー、乙女心をバカにすると。 後でコロス。」
こいつ本当自由だな、とジト目でもう一度見やる。
はー、っと溜息をついて、追い出すところまではしないのが彼女らしさでもあるのだけれど。
拳をぽきぽきと鳴らしながら、相手の見事なやられっぷりを眺めて。
「……そりゃそーなる。
言っとくけど、アドバイス一発で上手くなるならゲームとしてダメだかんな。」
視線を向けられても、肩をかるーく竦めて。
■暁 名無 > 「今日はパトロールも無いって聞いてるけど?
明らかに外出予定がありますーって格好でもなかったし、やることとは一体……?
乙女心“は”馬鹿にしてないですよー?ほんとよー?」
ふぃー、と一度コントローラーを置いて一息つく。
アドバイスが欲しいわけじゃない。今のは何がどうなって死んだのか、という事を聞きたい。
聞きたいがそれすら教えてくれるか怪しい。となるとどうすれば自然とアドバイスを聞き出せるか……
「よし!それじゃあこうしよう。
これから俺が一度死ぬ毎に美月チャンの衣服が一枚ドロップアウトしていきます。」
ぴし、と綺麗に指を立てて阿呆な事をのたまい始める。ちょっと酔ってる。
■桜庭 美月 > 「好きな時に寝て、好きな時に掃除して、って、誰かいると難しくない?
それくらいはわかるっしょ。
………お、なんだ、喧嘩を売っていらっしゃる?」
はっはっは、と笑いながら一蹴。目が笑っていない。
「………とりあえず操作覚えてからな。
操作が自由にできるようになったら、基本を教えるから。」
■暁 名無 > 「………う、うん。わかるよ。なるほどなー!
それが乙女心か。なるほどなるほど。
まっさかあ?勝てない喧嘩売るほど無謀人じゃないよ流石に。」
はっはっはっは、と冷や汗を流しながら笑い返す。目がめっちゃ泳ぐ。
操作覚えてからかあ、とぼやきながらぽちぽちボタンを叩いてみたり、ぐりぐりスティックを回してみたり。
「そういや説明書あるっつってたよね?
どこどこ?隣の部屋とか?」
説明書と言うからには、説明書なのだろう。
それらしきものは見当たらないけど、と首を傾げて
■桜庭 美月 > 「隣の部屋は寝室ー、掃除してないから侵入禁止な。」
手をひらひら、と振って軽く忠告しつつ。
「あれ、説明書はケースの中にあると思うけど、と。………ここだったかな。」
ゲーム機の隣に積んだケースから、これかな、あれかな、としばらく探し。
はいよ、とばかりに説明書がテーブルの上に。
「……ま、のんびりやりゃいいよ。
実際、こうして動けばーって話をしても、思い通りに動けないと意味ないしね。」
■暁 名無 > 「おいっす。流石に乙女の寝室には入り込まないさ。
吸血鬼だからね、招かれないと入れない。」
なんて嘘を吐くにも程がある様な大妄言を恥ずかしげもなく口にして。
「ケースの中……ほ、ほう。ほうほう。」
と、またしても無防備な後ろ姿を堪能する。
これだけでも割と来た甲斐あったなあ、なんて内心思いつつ、ようやく目当ての説明書が手元に来れば。
「よ、よーし。ええと、なるほど……
このスティックで移動して、こっちのボタンで物を拾い……ふむふむ。」
なるほど、とふむふむ、を10回ほど繰り返した結果、生存時間は3分ほど延びた。
なお拾った武器を装備しようと苦戦している間に撃ち抜かれた模様。
■桜庭 美月 > 「じゃあ杭持ってくるからそこに寝転んでおいてね。
思いっきり打ち込んであげるわ。」
こっちもその声に軽い口調で返して、後ろ姿は無防備なまま。
見られていることにも気が付かないままなのは彼女の気質か。
「……なかなか動きはマトモになってきたんじゃない?
後はさ、とりあえず最初は武器を集めることだけ考えて、逃げ回ってみ?
物陰に隠れるとかそんな感じで。」
少しだけ首をかしげつつ、軽いアドバイスをはじめて。
ほら次次、と急かしながら。
■暁 名無 > 「殺生な……可愛い顔してきっついんだからなあもう。」
チラや透けやらをめいっぱい堪能して一息つく。
見られるのは慣れてる、と以前言っていた気がするけども慣れ過ぎて疎くなってるのでは、と思ったり思わなかったり。
「お、ほーんと?
いやあ、慣れればどうって事はな……え、あ、はいっ。
物陰っ……物陰に隠れるにはどの……あ、これ!あ、見つかってる。バレてるよこれ!」
ぴゃーぴゃー。
成人男性とは思えない騒ぎっぷりを披露である。
■桜庭 美月 > 「キツくねーよ。 私は普通、普通。」
まあ、疎いのは疎い。ワイシャツの背中から下着のラインが透けて見えるが、それも気にした様子もない。
「後ろに下がって、思いっきり走って逃げる。
逃げてる相手は追いかけるの面倒だから、ささっと下がって。」
騒いでいる相手に、ほらほら、と指示をしながらソファでジャージ姿の足を組んで。
■暁 名無 > 「まあ、そこが良いっていう見方もあるよねっ」
あんまり意識しなさすぎもどうかと思うなー、と名無は思う。
それでもしっかり目の保養に努めるんだけれど。
「下がって、逃げる!……うわあ来るなっての!
思いっきり走って、走るのはこのボタンと……!
……あ。あの、大変だ美月チャン。」
わたわたしながら指示通りに動いていたが、ふと静かになったかと思えば急に冷静な声で。
■桜庭 美月 > 「……キツいって前提で話してるだろ。」
ったくもー、たくもー、とため息をつきながら髪の毛をかき上げて。
欠伸を一つかましてから、のんびりとゲームプレイを眺めつつ。
「……ん? どーかした?」
いきなり静かになるもんだから、あくびで出てきた涙をこすりながら、ひょい、と軽い調子で振り向いて。
■暁 名無 > 「どうしよう、めっちゃ気持ち悪い……」
いわゆる3D酔い。
そりゃあゲーム初心者が飲酒してゲームすりゃそうなる、と言わんばかりの事を大真面目に告げる。
ひとまずプレイ画面の方は物陰に潜んだ状態で、名無の顔はと言えば真っ青だった。
「……めっちゃ目ぇぐるぐるしてんだけど、これ、耐えなきゃいけないやつ?」
■桜庭 美月 > 「はい、いったん中断ー。
だから言ったでしょ、私は飲んでゲームはあんまりしないって。」
溜息をつきながら立ち上がれば、ほれ、ソファに横になって、と指示をしながらコントローラを取り上げ、座る場所交代を告げる。
「それこそこんなん、長い時間プレイしないと慣れないから。
こっちの方が「えー先生もう酔ったのー?」って言われるだけだって。」
くく、っと肩を揺らして笑いながら、横になるのを待って。
■暁 名無 > 「いや、なんつーか、スマホでやるのは飲んでても平気だったんだけど。」
ふらふらとコントローラーを置いて、促されるままにソファへと向かい。
「やっぱ慣れてくもんなのこれ……うぷ。
ゲームも中々……ハードなんだねえ……。」
ぱたーん、と倒れ込む様にソファへと横になった。
あ、ちょっと良い匂いするー、なんて言える程度にはまだ余裕があるが。
■桜庭 美月 > 「画面がでかいからねー。
気分が悪けりゃ水持ってくるけど、我慢できない?」
言いながら、コントローラーを手にゲームをさくさくと進めているようだけれど。
画面が見れない相手には伝わり切らないだろう。
「そうだなー、この手のゲームは付け焼刃だとすぐばれちゃうと思うけど。
ちょっと終わらせとくからねー。」
勝つ気はないのか、するすると負けていく彼女。
流石に同僚が倒れている隣で熱くゲームはしないくらいの自制心はある。
■暁 名無 > 「ああうん、でかいからじゃしょうがないなー……
え?水?……ああうん、流石にそこまでは。大丈夫。」
画面が見れないからプレイヤーを見るしかない。
というわけでどこを見てるのかなんて言うまでも無く。
「あーい……はー、横になったら少し楽になったわ。
うぅ、恐るべし流行りのゲーム……やっぱおっさんには付いていけないのか……」
うぅ、と悔しさに歯噛みしつつプレイする美月を見ている。
やっぱ操作のしかたが自分とはまるで違うなー、とぼんやり感心しつつ。
■桜庭 美月 > 「この手のは慣れがいるって。 いきなり運動したら怪我するのと一緒。
まあ、この程度で済んでよかったよ。」
じーっと見られても気にならず、むしろ、目線が合えば「だいじょぶ?」なんて軽く声をかけて。
操作は上手いからこそするりゲームを終了させれば、コントローラをことんと置いて。
「………えーっと、まあ、すぐに辞めたから大丈夫だろうけど、吐き気はあるかい。」
なんて、目の前で掌を振ってどうだい、と尋ねてみる。