2019/11/24 のログ
■モルガーナ >
「それは甘い汁を吸う前に言うてこそ説得力を持つ言葉じゃな。
少なくとも幼気な生徒をその牙にかけておいていう言葉では無いのぅ」
そういえば女体研究家と称して幾人も”食って”いた男がいたなとふと思い返す。
まぁ奴の場合は欲に忠実であることを何よりも是としていたというのもあるが……
ある意味奴ととてもよく似ているのかもしれない。
「?衰弱しておれば運が悪ければ食われる。それだけじゃろう。
それもそれで大いなる流れの一部にすぎん。取り立てて騒ぐことでも……
ああ、そういえば主らはそうであったな。
運の尽き?……ふふ、愚か者め」
力が入らない四肢とは動かしにくい物だ。
貫頭衣のような装いとはいえ、腕を通すだけでもなかなかに手間取るものらしい。
……そういう意味では従者に脱がせるとき腕を真横に保っていた時分はそれなりに親切かもしれない。
「知りたいと思うたからこの姿をとったのじゃ。
実に脆弱で脆く、あまりにも短い時しか生きられぬというのに
同時に酷く鮮烈で実に愚かに生き足掻く……人という生き物じゃからこそ
見得る世界があるのじゃろうとな。そしてそれは予想通りだった。」
■暁 名無 > 「だから嫌々でも教員を続けてる訳だ。
一度乗ってしまった船、まあ沈むとしても乗ってるしかないわけだ。」
何だか酷く失礼な事を考えられている気がするが、そんなに奔放な事をして来ただろうかと省みる。
甘いか苦いかで言えば圧倒的に後者な事の方が多い気がするのだけれど。
「それだけだとも。
食ってくるのが目に見えるか見えないかまで含めて同じ事だ。
とはいえ、生に執着する生き物にとっちゃ心穏やかでいられない問題でね。」
自力で腕を上げられないモルガーナを相手に脱衣に苦戦を強いられつつも話しは止めない。
多少なりと気を紛らわせられれば、という名無のささやかな心遣いのつもりのようなもの。
ただそのためか慎重さが時折欠けて、水気を帯びた布がモルガーナの肌を擦り上げる。
「………そうか。
まあ、不便でも後悔が無いのなら喜ばしいこった。
それで、どんな世界に映ったんだ?」
両腕を何とか服の中へと収めさせて、後はたくし上げて頭を抜かせれば良いと言う段階になり一息つく。
■モルガーナ >
「精々沈むまで足掻くがよい。
そうすれば道連れに沈んでくれる連れ添いでも見つかるやもしれんぞ?
妾はそれを高みの見物でもしておこう。」
まぁえてして噂とはセンセーショナルなものが流布するものだ。
その裏にある苦労などは取りざたされない。それを理解はしているが
忖度などという物をするつもりがない竜にとってはそれは理解でしかない。
「はっ。自嘲にもなっておらぬな。
実の伴わぬ開き直りというのは実にむなしい物じゃのぅ。
それ自体取り立てて咎めるべきことでもないというのになぁ」
口調が意地悪になるのは生来の気質もあるが
目前の相手は皮肉を言った時の反応が一番面白いのだ。
いじわるも言いたくなるという物。
「……っ。
短い生に相応しく、実に騒がしく、煩雑かつ自縄自縛が好きで狭い世界に安寧としたがる。
目の前の事に一喜一憂し、物質的な欲にいとも簡単に振り回され、幼稚で、短絡的。」
言葉だけで言えば何一つ誉めていない。
それに全くの魅力を感じていないような言い草だが
その口調は酷く愛おしい物について語るように
ゆっくりとした穏やかなものだった。
■暁 名無 > 「別に連れ添いを求めてる訳でもないんだけどな……
まあ居ないなら居ないでその時はその時だし、精々見届けてくれよ、っと。」
やれやれ、と言わんばかりに肩を竦める。
果たして本当にこの少女がこの教師の顛末を見届けるかどうかは、正直なところ名無自身もあまり期待はしていない。
「まあ俺の半分は虚しさで出来ているからな。
口から出まかせ、言ったもん勝ちで生きてるわけだから無理も無いさ。」
飄々と嘯きながらモルガーナの身体を軽く抱き寄せる。
壁に凭れているよりは、自身に凭れられている方が後の作業はやり易いと判断してのこと。
「……そうか、そうか。
随分と満喫してるんだな。そりゃあ、何よりだ。
ただ、お前さんが見得た世界と言うにはあまりに実感が伴ってなさそうに聞こえるが。」
言葉では意地悪く言いつつも、どこか満足げに頷いて。
傍目に見れば背後から抱きかかえてもいるような体勢を取りつつ、服の端に手を掛ける。
そのままそろりそろりと慎重に、ともすれば焦らす様な手際で服を手繰り上げていく。
■モルガーナ >
「無様に踊るでないぞ?
さもなくば飽きてしまうでなぁ」
不測の事態……この表現を使うのは癪だが……
予期せぬ事態が無ければほぼ確実に先に去るのは自分であろうという予感はある。
文字通り明日をもしれぬ老人の様。短ければ半年も持ちはしないだろう。
それでも呵々と笑い、何時かを語る。
まるで人間のように。
「む?実感じゃよ。
どれも確かに妾の感じた事じゃ。
ただ……その何れも欠けてはならぬのじゃろうな。
ヒトという生き物は」
もしそのどれかが欠けていれば、元居た世界でもっと苛烈な統治であっただろう。
この世界で、もっと無関心であっただろう。
どうしてこんな欠陥だらけの生物を嫌うことが出来ないのだろう。
「随分と焦らす、……っ、のぅ?
肌に傷でもつければ世界の損失じゃと今更気が付いたか?」
ゆっくりとたくし上げられると同時に背筋を何かが這うような感覚が走り僅かに身を震わせる。
全くこの世界は厄介だ。普段であれば気にもしないというのに。
■暁 名無 > 「へいへい、肝に銘じときますよ。」
おざなりな返事をしつつ、薄く笑みを浮かべる。
折角こうして生じた縁が、少しでも長く続けば良いとは本気で思っているものの。
彼女の価値観や死生観からしても、叶う事は無いだろうなとは内心思いつつ。
それでも、今は笑う少女に合わせようと笑って。
「そうかい。
だったらもうちょっと実感を込めた言い回しもあるだろうに。
……まあ、いいけどさ。お前さんらしくて。」
その言葉に嘘が無い事は判る。
それでも、難儀な性分だな、と名無は苦笑した。
肯定的で好意的な意思は充分に伝わっているから良しとしたが。
「ん?まあ、何がどう転ぶか分からないからな。
変に肌に触れてしまって不興を買うのも忍びない。
それでなくてもこうして服を脱がしているだけでもだいぶ特赦だろう?」
鋭敏になっているとは思わなくとも、少しくらいくすぐってやろうと言う気持ちはある。
今までさんざん言われ放題だったこともあって、意趣返しのつもりでもあった。
予想以上の効果を挙げている事はまだ気付きそうもないが。
■モルガーナ >
「近すぎる物は愛せぬものじゃて。
妾らしいというがそういうほど深い仲じゃったか?
生憎そのような記憶がないのじゃが」
憎まれ口を叩くのは生粋の気質だが
今はそれに輪をかけて口が悪い自覚はある。
文面通り受け取られているとは思っていないが
文字通りでも間違ってはいない。
「殊勝な事じゃな。
特例として妾が舞台まで降りてきておるわけじゃからの。
幸運に感謝するがよい。」
指先が肌を掠めるたびに雷術式を打たれるような感覚が走るが
おくびにも出さずに微笑んで見せる。
肌を見せること自体には慣れている事もあるが。
■暁 名無 > 「流石に『らしい/らしくない』くらいは短い付き合いでも分かるだろ。
……とはいえ妄想の類なのも否定しないが。」
これまでのやりとりを踏まえた上での所感だ、と断りを入れて。
もう少し平時の際はまた違う印象になるのだろうかと、ふと思いを馳せる。
「ああ、有り難いこって。
感謝してもしきれないね、女帝様の御召し物に手を掛けるだなんて……ん。」
ゆるゆると進んでいた手がふいに停まる。
体に沿わせるように手繰って来た服が、大きく張り出た胸部に引っ掛かったのだった。
「此処まで来たか……本当に最後まで脱がして良いのかい女帝様?」
捲られた服の裾が豊かな双丘を下から支える様に添えられている。
それを示す様に数度胸を上下に揺する様に揺らしながら、名無は尋ねた。
このまま肌を撫ぜる様に脱がしていったものか、と思案しつつ。
■モルガーナ >
「違いない。
妾とて同様の判断をしておるわけじゃからな。
妄想と言われるほど外してはおらぬと思うがの」
再び気だるげな表情に戻る。
抱きすくめられているような形だがその様な事より体の怠さの方がよほど気になる。
他人の体温が苦手なのは確かだが、それ以上に
「……っ。何度も言わせるな。痴れ者め。
主はあれか?具に口にして時間をかけるのが趣味か?
良い趣味とは言えんな。」
従者であれば早々に首じゃなと口にしながら鷹揚に首を振る。
龍の中では分かってやっている判断なのでいつも以上に口が悪くなるのはご愛敬かもしれない。
■暁 名無 > 「流石に女帝様の言ってた程じゃないぞ俺だって。
まあ逐一否定するのも芸が無いから時折乗っかってただけで。」
本当だぞ、と念押しする。
ぐったりとした様子の相手に強く言ってもしょうがない、と半ば諦めつつも。
「最終確認ってやつですよーだ。
ちゃんと言質取っとかないと、後で何言われたもんか分かりゃしない。」
言い草に少しばかりムッとなる。
では遠慮なく、と一息ついた後は再び手を動かし始めて。
胸を乗せる様に停まっていた服が、曲線をなぞる様に、双丘を持ち上げる様に動いて一定の位置まで来ると、
蕾を弾くように一線を越え、押し上げていた胸を開放させるだろうか。
「どーせ悪趣味ですよーだ。
でも好きにさせた方にも責任はあるよな、うん。」
■モルガーナ >
「仕方なかろう。実際に主の行動の大半がそれを後押ししておるのじゃから。
それこそ因果応報、自業自得じゃ。
それが嫌なら日々の言動を悔い改める事じゃな。」
念押しされるもどこ吹く風。
ある意味のっけから色々な意味で信用はしていないともいえる。
主に情操面での話だが。
……雄にそれを求めるのはもとより無茶という物か。
「まだ素直なら可愛げがあるが……
ネタが割れておる手品に驚く愚か者がおるか。
そもそも言質を取ろうがとらまいが今の状況を吹聴すれば
完全に手づまりな状況と分かっておるのか?
つまりは今更という事じゃ。」
わざと焦らすような手の動きはもどかしく、
意識させたいとでもいうような動きに眉を寄せる。
そして続いた言葉に暫く黙り込むと、一つため息をつく。
「……よくある痴漢の言い草じゃな。
こちら風に言うとドンビキ、じゃぞ。」
■暁 名無 > 「そんなにつぶさに人の事見ちゃいねえでしょうに。
……まあいいか。何度目だよってやりとりだしな、これも。」
短い間に同じ言葉が行き交うのも不毛すぎる。
ようやくその考えに至り、名無は大きく首を振った。
「まあ、その吹聴を信用する相手が居ればの話だけどな。
減らず憎まれ口ばっかり叩くんだからなー、まったくもう。
……そうやって追い込むと、自棄になって襲うかもだぞ?
何せ目の前には抵抗する力も乏しい、普段じゃ触れもしないような高貴なカラダがあるんだ。
男ならそういうもんだろ?」
とこちらも変わらない調子で軽口を叩きつつ。
はい頭通しますよ、と角に服を引っ掛けない様、慎重なまま脱がし終える。
「はい、おーわり。
まードン引きでも何でもしててちょうだいな。
この状況でされてもいまいち説得力無いけどな。」
■暁 名無 > =To be continued……?=
ご案内:「離島東側農業区 山中放牧地付近山中湖」からモルガーナさんが去りました。
ご案内:「離島東側農業区 山中放牧地付近山中湖」から暁 名無さんが去りました。