2019/03/09 のログ
ご案内:「ACE Survival(電脳世界)」にアガサさんが現れました。
ご案内:「ACE Survival(電脳世界)」に桜庭 美月さんが現れました。
■アガサ > 春休みになった。
春休みとは何か。読んで字の如く春の休みである。
春の休みなので当然、それなりの間学校はお休みとなって、期末テストの結果に問題の無かった生徒達の心が浮き立とうってものである。
それは私も同じで、だからこそ地に足の付かないままに、普段ならやらない分野の遊びにも手を出してみた。
その名も『ACE Survival』。ロボットもののゲーム。という程度の認識しかなかったけれど、中々どうして綺麗なマップは心を奪う。
「うーん……この辺は何にもないかな?」
サイクラノシュ浮島群。と表示されたマップ表示を見て眉を顰める。
名前の示す通りにこのマップは島々が空に浮き、其処彼処に分厚い雲海が点在し、と言う風光明媚な場所だ。
大きな島には廃墟のようなビル群があったりもし、凡そ現実世界では存在しえないファンタジーな光景が楽しめる。
コクピットの中からキャノピー越しにそういった所をのんびりと視ながら、同時に良さそうなアイテムを飛行しながら探索もするのは前進翼を持つセルリアンブルーの戦闘機。
機体下には不釣り合いに大きいガンポッドが懸架されているのが、少しユーモラスにも見える私の機体。ちなみにこのガンポッドは先日拾ったものである。
■桜庭 美月 > 「……この辺はあらかた片付いたかな。」
加速をつけて雲の切れ目を滑る様に飛びながら、センサーの表示を確かめる。
女教師が1名、休みの日だからか、いつものようにいつものゲームに興じていて。
バッチリと決めた、身体に張り付くようなブルーのパイロットスーツと、禿げかけた装甲板をべたべたと貼り付けたような……ゴツい、ある意味不格好なグレーの戦闘機らしき機体が彼女の装備。
機体にはミサイルのようなものはほとんど付いていないが、いわゆる機体そのものがミサイルのように、翼は4枚ついていて。
装甲板についた傷の多さが、キャリアを分かりやすく示している。
「んじゃ、次は砂漠かなー………、っと。
まだいたか。」
空中に浮かび上がる電子MAPを確認すれば、片隅に見落としそうな不明機の光。
スナイパーであれば、気が付かずに横を飛んだところで撃ち落とされる可能性もある。
「………んじゃ、行きますか。」
唇の端を持ち上げ、好戦的な笑みを浮かべて。
ぴ、っとその灯を指で押して。
相手に警告と同時に宣戦布告。
■アガサ > 「やっぱりあれかなあ。良さそうなアイテムが落ちている所……ってなると人も多いし、激戦区って奴だよね」
物資が豊富な所には人が集まるし、人が集まれば争いが生まれる。
このゲームは撃墜されるとインベントリからアイテムを幾つか落とす上にフリーPvPなものだから、それはそれは強盗のような人も多い。
勿論RPの一種として認められていることであり、そうした人達は通信で愉快な文言を述べてくる事も多々ある。
私は初めて日が浅い事もあって、そうした人達の多く出る場所には赴かないけれど、そうした人達を警戒して足の速い機体を選んだ。と言うのはある。
先日拾った、妙にレア度の高いガンポッドの重量の所為で些かバランスは悪くなってしまったんだけど。
「塗装パターンとか新しいのあると良いんだけどなあ。後はー使い易い装備──んんん!?」
ロックオンアラートと同時に通信が入る。展開されたホロモニタには、何処かで見た女の人が写っていて、何やら宣戦布告めいた言葉を述べている。
内容が頭に入らないのは、その何処かで見たような女の人が桜庭先生だからだ。
「──先生何やってるんですか」
思わず呆れ声が出て脱力するも空を飛ぶ戦闘機の動きに乱れはない。
現実の戦闘機がそうであるように、このゲーム内に登場するマシーンにもAI制御による自動操縦システムが搭載されている。
これによりプレイヤーは簡単な操作で、本来ならば難解な操縦を簡略化している。マクロを組むようにパターンを自ら構築する事も可能らしい。
ただ、一部のプレイヤーは全てをマニュアルで操作するような規格外だそうだけれど、そういったものはランカーであり、まず遭遇はしない。
桜庭先生はどちらだろう。そして生憎と私の位置からでは先生の居場所は判らない。レーダーの索敵範囲に表示されるのは浮島くらいなものだった。
■桜庭 美月 > 「………ありゃ、やっほー。」
見知った顔だと分かれば、にひ、と緩い笑顔と共に手をひらひらと振って見せる。
生徒と出会うことは珍しくはない。
「いやあ、まさかアガサちゃんとこんなところで出会うなんてねぇ。
あれ、結構長いの?」
ゆるりと対象に対して旋回をしながら、相手に語り掛ける。
自分のやっているゲームで知り合いを見つけた時特有の、若干の気恥ずかしさはあるが。
それでもいつもと変わらぬ口調、いつもと変わらぬ雰囲気のまま。
どうやら、AI制御なのか、特別何かを忙しく操作している様子はないが。
その割にはアバター装備やらはきっちりすべてそろっているようにも見えた。
「アガサちゃんなら、何か落としても後でちゃんと返してあげるから。
ま、安心してよ。」
ウィンクを一つぱちん、としながら軽い調子で投げかけてくる声は。
“後で返すから一回襲うわ”宣言。
ええ、生徒と出会うことは珍しくないけれど、きっちりと「大人の恐ろしさ」を教育しているのです。
■アガサ > 「やっほー。じゃないですよも~……まさかゲームの中でも見回りですか?
あと、私はそこまで長く無いですよう。まだ初めて数日です!…まあ、ビギナーズラック的なものは少しあったかもですけど」
一転して気の抜けた声を態度。同時に索敵範囲内に桜庭先生の物と思しき機体が現れセンサーがその姿を捉える。
一目で長く遊んでいるなあって想起させるような風体の機体に、私の口端が少し引き攣る。
続く先生の言葉で更に引き攣る。
「わあー返してくれるなら安心……な訳ないですよね!?」
あ、違うこの人普通にゲーム遊んでいるだけだ。
宣言を聞くとレーダーが悲鳴を上げ、反射でコンソールを叩く。
交戦に入ったと判断したAIが瞬時に機体を加速させて距離を取らんとした。
機体上部、キャノピー後方に配されたレーザー砲塔が向きを変え、後方に弾幕をバラ撒くのも忘れない。
■桜庭 美月 > 「見回り見回り。そうそう、見回りってことにしとかないとねー。
あっはっは、なるほど、そんじゃあ経験値をプレイヤーとしても積んでおかなきゃいけないよね。
ではでは、先生が教えましょう!」
はっはっは、と大きく笑って宣言をすれば、こっちも画面を指で叩き、マニュアルでレバーを思い切り引っ張って急旋回。
AIに基本は任せるものの、AIが安全運転をしてしまう場所を人力で制御することで急旋回などを可能にする、ハーフマニュアルスタイル。
「だいじょーぶだいじょーぶ、安心安心。 ちょっと怖いだけ♡」
ウィンクをもう一つ渡せば、映像が少しだけ乱れる。
見れば、機体がぎゅるんぎゅるんと錐揉み回転をしながら降下し、高度をぴったりと合わせて追走してくる。
レーザーは時折ばちりと当たるものの、狙いをきっちり定めているわけではないことと、分厚い装甲板のせいか、致命傷にはならぬらしく。
ただ、相手から飛んでくるのは機銃程度で、比較的おとなしいもの。
ミサイル類が無いせいか、装甲のわりに速度は出る。
次第に、次第に近づいてくる機体。
■アガサ > 「何猫撫で声出してるんですかっ!先生そういうの初心者狩りって言うんですよ!?」
高速連射されるレーザー機銃は追いすがる鈍色の機体を存分に叩くも効果は確認出来ない。
それよりもどんな操縦をしたらああなるのか、竜巻のように追いすがる様子にそれこそ私の舌が巻き兼ねない。
幸い、そういった状態からの機銃が此方に当たる事も今は無いのだけど。
「思ったより速度が速い……先生さては良いエンジン積んでますね。でも、それなら!」
AI制御であっても機体の動きが何処か精細を欠くのは全体のバランスが悪い所為だ。
ホロモニタに表示される機体ステータスには装備武装がやや重量オーバーである事が示され、速度にマイナス補正が掛かっている事が赤い文字で大仰に記されている。
右翼下に懸架された、機体全長よりも長い銃──『αPsA 60mmビームガンポッド』が悪いのだとは理解しているけれど、さりとて武器を捨てる訳にもいかない。
私の選択は装備品のパージではなく180度のロールとピッチアップ。縦方向へのUターンをかけて美月先生と擦れ違おうと言う判断。
だって、あんな竜巻のような動きじゃあ細かい機動なんて出来やしない……はず!
■桜庭 美月 > 「何言ってんの、せっかくアガサちゃん見つけたのに、隣でふわふわ飛んでるだけじゃ面白くないじゃない!
まあせっかく学校外で出会ったんだし、ちょっと付き合ってもらうわ!」
錐揉み回転のせいで、どちらが上か下かわからないような状態のまま追いすがれば、相手の言葉ににぃ、と唇の端を持ち上げて。
「せっかくだけど、いいエンジンだけじゃないんだな!
スポットバリア展開!」
機体の先端、グレーだったその機体が青白く光り始める。
先端に備え付けられたバリア発生装置がうなりを上げ、青白い壁を展開し始めるが。
そのバリアの形状はどこからどう見ても、きれいな円錐。
ただ、先ほどのレーザー乱射の時には見られなかったものを、割と近距離で展開し。
「ブーストォッ!!」
物理レバーを思い切り引けば、がくん、っと身体がシートにめり込むほどの圧。
強烈なGを感じながら、更に錐揉み回転を加えると、脳がぐるんぐるん回るようで。
そのまま、急上昇する機体のすぐ後ろを通過していく。
ぐわん、っとお互いの機体が揺れるほどの風圧と、ちぇ、っと舌打ちが一つ。
細かい軌道はできなかった。ただ、その軌道上にあるものは全て粉砕されているだけ。
「なかなか上手いじゃーん?」
こちらも旋回をしながらブーストとバリアを一端切り、後ろをまた追いかける。
■アガサ > 「いやそこは平和的に二人でPTを組んで探索とか……!」
VRリアリティの世界における急制動を用いた際のG。と言うのは本物より明らかに弱いけれど存在する。
そういったものを無くす慣性制御システムも存在するそうだけど、生憎私は見たことが無い。
無茶筋な動きをする先生の機体には搭載されているのかもしれない。少し、羨ましく思った。
「……これ、ご飯食べた後には遊ばない方が良さそうだなあ……」
初めての対人戦に際して用いた戦闘機動。
正直言って吐きそうになって、同時にVR空間で吐き戻すものとは一体?と埒外な思考がセルリアンブルーの速度に置いて行かれる。
撃墜された際の体感覚なんてものは、出来るだけ意識しないようにした。
「お褒めに預かり光栄ー……といっても初心者向けの操作方法選んでるだけですよ!所で先生、そのバリアの奴とかエンジンだとか、私が勝ったら貰ってもいいんです?」
浮島群と言うだけあって彼方此方に障害物のように大小様々な島が浮いている。速度を出してまっすぐに飛ぼうものならたちまちに大質量と激突をしてしまう。
そう言った場所なのに、そう言った場所ではないように小さな浮島を粉砕して行く美月先生の機体。重装甲な上にバリアを展開し、しかも足が速い。
ゲームに疎い私でもそれが格闘戦仕様だって事が判り易い程に解り、無くなると困るだろうなあって予想もするから、戦意を削がんと言葉を投げ、コンソールのスイッチを押す。
「えげつない装備品の先生にはえげつない装備品です!」
私の機体が急上昇をかけ、中型の浮島の陰に消え、もう一度姿を美月先生に晒す前にその形が折れ曲がる。
主翼を背に、レーザー機銃が頭部に。胴に密着されていた脚と腕が伸びて、その手に懸架されていたビームガンポッドを、掴む。
「いっきますよー!」
慣性のままに島影から飛び出した鋼鉄の巨人が高出力のビームの雨を撃ち放つ。初心者にあるまじき高レア武器の攻撃力が今、美月先生を襲う!
■桜庭 美月 > 「探索用の機体は別だから次の機会かなー?」
はっは、と笑いながら気持ち悪さをこらえる。
頭から突っ込んで相手をぶち抜くのは、あまりにクレイジーに見えるがれっきとした戦法である。
扱いがピーキーだから使用者はそんなにいないけれど。
「ほほー、何、アガサちゃんもやる気になったってわけだ!
よーっし、もしも勝てたらサービスしたげる!」
戦意喪失どころか、むしろテンションが上がるダメな教師。
ふん、と鼻息も荒く後方から追いかけ続け、浮島の影に隠れた相手を追いかけんとするも。
「……そ、いつぁ…っ まずいっ!」
急ブレーキどころではない急旋回。
みしりと機体の音がするくらいにカーブし、ビームガンポッドの攻撃を今度こそしっかりと、錐揉みもせずに上下に機体を振りながら躱し、こちらも浮島の影へ飛び込んで背後に隠れることにする。
「それはさすがにもらったら装甲ぶっとぶわー。
いいの拾ったねぇ、アガサちゃん。」
あっはは、と、変わらぬ明るい声。
■アガサ > 可変戦闘機。それはこのゲームに数多ある機体の種類の内の一つ。
完全な人型よりも火力と装甲に劣り、完全な戦闘機よりも速度と機動性に劣る為中途半端と言えば中途半端。
けれども、それは完全な人型よりも速度と機動性に勝り、完全な戦闘機よりも火力と装甲が勝るタイプってこと。
両方の形態を使い分けることで様々なマップや状況に対応できる、弾力性の豊かさが初心者にぴったりな機種。
それが、私がこのゲームを遊ぶ上で選んだもの。
「うわ燃費悪いなあこれ……本当はもっと大型機が使う武器な気がする……」
幻想的な空に火力の雨を撒き散らす中で私の顔は浮かない。
だって言葉の通りに燃費が悪くってエネルギーキャパシタ残量は視る間に減っていって。
撃ち続けたらすぐにガス欠なのは間違いないんだもの。
しかも、その弾丸の悉くはAIが未来位置をも予測して放ったにも拘わらず回避されている。
「それだけ重たそうなので全部避けて云うセリフじゃないですよ、それ!」
此方も再度島影に隠れて両者の位置は不明。
いいや、島の後ろに居るということは判る。
「……で、ふふん、良い武器ですよね。正直かなり重たいのでもっと軽い武器と交換して欲しいくらいなんですけど──」
長大な銃を携えた巨人が島影より再度出て、着地。構えた銃を美月先生の隠れた島に向けてロック。
「重い分、こういう事も、出来ます!」
主推進器でもあり、ランディングギアでもある足を踏みしめると同時にアイゼンロック。浮島であろうともパラメータ上は大地とされるオブジェクトに接続し姿勢を安定。
続いて長大な砲身が左右に割れて側面よりサブトリガーを展開。両腕で確と保持すると同時に射線上にガイドビーコンが現れる。
「モード、対艦バスターグレネード!撃ちます!」
それは対大型機用のモード。残存出力を全て吐き出す光の帯。ゲーム内に想定されうる最大装甲値を一撃で過たず破壊なさしめるロマン兵器の類。
そうして射出された収束したビーム弾頭に因る光芒が浮島を溶断し、力点を崩された質量の塊が轟音と塵芥を周囲に撒き散らす!
■桜庭 美月 > 「軽い武器ねぇ、そういうのは確かに空を飛ぶ機体だとかなり大変だと思うけど。
そーだ、ねぇ………」
うーん、と考えるそぶりをしながら相手の動きを想定する。
浮島がある。
こちらが格闘戦仕様であることはすっかりバレている。
となれば、ぐっと引いて上下左右、どこから飛び出してきても迎撃できるようにすることが基本の動き。
であれば、その計算を狂わせる動きしかあるまい。
すぃ、っと浮島の裏で旋回をして助走のように距離を取り、静かにバリア展開。
そのまま、一気に浮島めがけてブースト!
錐揉み回転をしながら浮島の中央をぶち抜いて、瓦礫の山を煙幕に相手の身体に穴をあけ……
「……っと…!?」
目論見が外れた。
こちらがぶち抜いて真正面から攻撃をすることを選択したほぼ同時に、相手も同じ手段を選択していた。
自らその砲撃の前に飛び出す格好になれば、悲鳴を上げる間もなく光芒に飲まれ。
「……っだぁあああっ!?」
爆発炎上しながら錐揉み回転をして垂直に落ちていく女教師。
ちゅどーんっ、と地面で爆発が起こって。
■アガサ > 中型の浮島とそれに付随する建物の倒壊する轟音が鳴り響く。ビーム粒子の煌めきの残滓が陽光と混ざり、塵芥がそれらを受けて酷くリアルに虚構の光景を作り出す。
それはとても綺麗で、思わず暢気に感嘆の声が私の口から出てしまうくらい。
「わお…………お?」
ただ、そういった声はエネルギー残量0を告げるけたたましいアラートに紛れてしまうものだし
墜落して地面──もとい、別の巨大な浮島に落ちていく美月先生の悲鳴で止まってしまうのだけど。
「………ちょっと待って。直撃を一応耐えていたような……おっかしいなあ。
バスターグレネードの攻撃力はカンスト表示なんだけど……先生のバリア装置、随分高性能だなあ」
通信は途切れている。墜落現場も煙が上がっているけれど、降りたところで残骸の類は何も無い事が判っている。
だってこれはゲームだもの。現実そっくりだけれど何もかもが偽物の虚構の世界。
私は少し悩んで、それからホロモニタを一つ展開し、ダイレクトメッセージを先生宛に送信しよう。
「えーと……恨みっこ無しでお願いします♡。と……うーん、大丈夫かなあ!」
先生怒りのリスポン。みたいなサブタイトル付きで襲撃されないだろうか。
少なくとも今の私は浮島の上でエネルギーの再チャージを待つしかないのだから、もしそうなったらひとたまりも無い。
■桜庭 美月 > “許さん♡”
即座にダイレクトメッセージが届く。かわいらしいハートマークとサインつき。
黙々と煙が上がる地面には、半壊した機体が着地しきっていて。
「………やー、やられたやられた。ここから飛ぶのは自殺行為だね、こりゃ。」
……そう。彼女は死んではいなかった。
耐えきれてはいないが、消し飛んでもいない。
前面のバリアや装甲版は吹っ飛んで、翼も4枚あったはずが今は1枚。
そんな状態のままで不時着しても、完全破壊はならず。
「おーい、見えるー?」
なんて、風防を開いてパイロットスーツのまま外に出てきて、おーい、っと両手を振る。
撃ち落とされたというのに、能天気な明るい笑顔で浮島の上へひゃっほー、と。
「お互いに動けないか、こいつは………引き分け?」
てへ、と自分に有利な結末に持っていこうとして。