2019/03/16 のログ
ご案内:「山中の温泉」に桜庭 美月さんが現れました。
桜庭 美月 > 「山の中にあるとは聞いてはいたけど、割と地図違ってんだもんなー」

はー、っと溜息をつけば、湯気がふわりと揺れて消える。
今日は特別教師としてでも、風紀としてでもない、一人で思い立った温泉旅行(徒歩)。
温泉が湧いていると聞きつけて、行ってみるかと思い立ち。

迷いに迷って目的地を見つけて、つい先ほど肩まで浸かったところだ。

すっかり暗くなり始めてしまったが、まあそこはそれ、なんとかなるだろう。

「ふぃー……」

堂々と服を適当にリュックに投げ入れての湯治。
いろいろ怪我もするのだ、いろいろ。 目を閉じてん、っと身体を伸ばす。

ご案内:「山中の温泉」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > 「むぅ……また随分と山奥まできてしまったのである……」

(うっそうと茂る木々のど真ん中。軽く途方に暮れる魔王様。
山の中に、魔力の回復にいい泉があると話に聞いた。例の草では、まぁ色々と不都合も多い。
湧水であればバレても問題はあるまい。禁止されていなければだが。
という訳で、えっこらほっこら徒歩で探しに来た訳である。
飛べば早い?まぁ中腹辺りまではそうしたのだが、茂みや岩場で見つける事ができず、ご覧の有様になってしまった訳だ)

「余り遠いと、持ち帰るのも不便なのであるが……っと、水の音か?」

(耳を澄ませば声が小さくなる。鳴らした鼻に湿度と、独特な香り。
泉というよりかは、温泉の類なのだろうか。
ガサごそと分け入りながら、やがて、ひょいと顔を出した)

桜庭 美月 > 「帰るのはまあ、まっすぐ降りてけばいいよね……」

伸びをすると、ちゃぷん、と、白く濁った温泉から素肌がのぞく。
元来健康的な身体で健康的な生活をしてはいるのだが、やはりなんだかんだで激務である。
純粋な一般人である彼女はそれなりに疲れているのだった。
……けれど、がさりと音が鳴ればそれを聞き逃すほど寝ぼけているわけでもない。

すぐに目を細めて、ちらとそちらを見やる。


「また鹿か何かかね。
 ………入ってますよ、って言いたいとこだけど。」

茂みから顔をのぞかせるのを見て、む、と眉を顰める。

「なんだ、ギルか。
 道に迷ったのかね?」

きゃーとかぎゃーとか、そういう反応はせずに、たっぷり濁った湯だからか、手をひらりと振ってにへへ、と笑う。

ギルゲイオス > 「む………………………」

(顔を出したその直後。予想外のお出迎えに、動きが完全に止まる。
それこそ、石化の魔法でも食らったかのように。
状況の理解が追いつかない、そんなところか。
いっそ『キャー』とか悲鳴をあげて、何か投げつけてくれた方が早く現実に戻れた事だろう。
やっと意識が此方へと戻ってきたのか、双眸を閉じて瞼を暫くおさえ。
目を再び開いてみても、景色は何も変わりがなかった)

「先に言っておくが、覗きではないのであるよ……」

(神妙な面持ちで、真っ先に冤罪を否定する。
いっそ悲鳴をあげて以下略。
相手の堂々っぷりにどうしたものかと暫く考えたが、視線を横にすいっと逸らし)

「お主が何をしているか、は聞く必要も無さそうであるな。
良く効く泉があると聞いたのでな、探しておったのだが……こう、ばったりであるな」

(ばったりと遭遇した、という訳だ。しかし、どうにもこうにも視線のゆくあてがない)

桜庭 美月 > 「こんなところまで覗きにくる暇あるならコンビニで本買ってるだろ。」

相手の謝罪を受けて、割と露骨な言葉を返し、肩を少しだけ竦める。
あまり気にしていない様子で、こちらは目を離さない。

「こっちも手首をちょっと痛めてね。
 効く温泉があるっていうからちょっと足を延ばしてたってわけ。
 ……まあ、道に迷って遅くなっちゃったんだけどな。

 別に濁り湯だし、見られるくらいは気にしないから安心しな。
 何、ギルも怪我でもしたのかい。」

あっはっは、と笑いながらウィンク一つ。

ギルゲイオス > 「酔っ払いのオッサンのような事をおっしゃる!?
いやぁ、確かにコチラの製本技術は素晴らしいのであるが。はやり、本物の方が――そういう話ではないのである」

(手を右から左へと、置いといて。
さてどうしたモノかと思いつつ、片手を湯の中へとゆっくりとつけ。円を描くように動かしてみる。
ふむ、どうやら噂の程は本当の様だ。飲むなり浸かるなりすれば、それなりにと効果は見込めそうだ)

「という事は、目的は似たようなモノであるな。
此方の世界は、元の世界よりも魔力が薄くてな。たまに不便が出るのである。
泉の水が効果があると聞いたのだが、どうやらここで間違いはなさそうである。
……この時間から歩いて帰る心算なのであるか?まぁ、ついでであるし、飛んで連れて帰ってやろう。その方が早いし安全であるよ」

(湯から手を引き抜けば、振って滴をぴっぴと飛ばす)

「濁ってるとかそういう問題なのであろうか……では、一緒に入ってみるかな」

(余裕そうにしていると、いっそ試してもみたくなるもので。
悪戯ぎみな笑みを唇に浮かべると、ジャケットを脱いで適当な枝へと引っかける)

桜庭 美月 > 「いや山奥まで来るエネルギーあるなら、ねぇ。
 ………ほー、ふーん……。」

ちょっとジト目で見つめながら、湯を何か確かめているらしき相手を観察するように眺めて。

「……ふーん、魔力ねぇ。
 私にゃ分からないけど、そういうもんがこの湯の中にあるんだとしたら、怪我をなおす効果もそういうものが原因だったりするのかねー。
 ……あ、それは助かるし頼もうかなー。
 流石に帰りで迷ったら困るなーとは思っていたんだけど、せっかく来たなら入ってから帰らないと損だしさ。」

一緒に入る、となれば、はいはい、と少しだけ意外そうな顔を見せて、視線をこちらが横に逸らすことにする。

「まあ、ちょっと待ってくれれば先に出て待ってるのに。
 ………まー、それもそれで寒いから仕方ないか。」

一人で納得しつつ、視線には納めぬままにどうぞ、と端に寄る。

ギルゲイオス > 「流石に、山奥にまで覗きに来るのは、エネルギーの無駄遣いだと思うのであるがな」

(懐から空瓶を一つ取り出して、蓋を開ければ湯に沈め。中を液体で満たせば、ポケットの中へとしまいこんだ。
調査も兼ねて、まずは一つでいいだろう。場所も把握したし、飛んでくるのも可能だ)

「恐らくはな。大地のエネルギーとか、そういうモノであるよ。まー流石に、魔族が発生するほどの濃度では、ないが。
我もここから歩いて帰る気にはならんのでな、ついでであるよ。
……折角という気持ちは分かるのであるが、随分と無茶をする」

(いっそと野宿をした方がましなのではないだろうか。今の時間からホカホカの身体で下山するのは、あまり想像したくない。
まずは上着るから脱ぎ去ると、チラリ、相手の視線の動きに気付いた)

「おや、見られるのはさほどでなくても、見てしまうのは気になるのであるかな。
我としては、別に構わぬのだがな」

(喉元から微かにもれる、なんだか楽しそうな声。
カチャカチャと金具を外す音が聞こえれば、ズボンも下着も脱ぎ去って。
湯気が魔王様の裸体を一部隠しているような、隠していないような。
しゃがみ込むと湯を区切るように掌を通し。液体を四角く切り取り、浮かびあがらせ。それを頭からパシャリと浴びて。
一息をつくと、前髪をかきあげた)

「では失礼して……おぉっ、コレは、中々、効くッ」

(足先からそーっと入ってゆくと、フルリと肩を震わせて。
ゆっくりと時間をかけて肩までつかっていく)

桜庭 美月 > 「大地のエネルギーねぇ、……まあ、私にゃよく分かんないけど、悪影響が無いならいいのかな?
 自然とそれを享受してるって考えるなら、悪くないもんだろうしね。

 無茶……いやまあ、そういう意味ではもうちょっと計画を練って来たらよかったんだろーけどねぇ。」

無茶をする、と生徒に言われてしまえば、ははは、と少しだけ遠い目になる。
無鉄砲はいつものことだが、やっぱりそろそろ控えるべきなのかな。

「そりゃー、普通は嫌だろ。
 お前そういうこと普通言うかー?」

ふん、と視線を横に向けたまま、ちゃんと入り終わるまで待ってから向き直って。
濁り湯のせいか、お湯の中にあるシルエットくらいしか認識はできず。

「魔王っていうから、何か溶岩的なものにでも入ってるのかと思ったけど。
 こういう温泉にも入るもんなんだねぇ。」

ギルゲイオス > 「強すぎると、人間は酔ったり気分が悪くなったりするであろうが。此方の世界では、余程の秘境か特殊な環境でもなければ悪影響もないであろうよ。
自然は厳しいが、同時に恵みを与えるモノである。意訳すれば、貰えるモノは貰っておけ、と」

(肩まで浸かり終えれば、のへーっと上を向いて。肩の力をぬけば、微かに位置がずり下がる)

「キャンプの準備でもしておくべきであったな。
おや、嫌とまで言われてしまったのである。別段そこまで醜い姿をしている心算ではないのであるがな」

(腕を上げたりさげたりして、自分の身体を見てみる。人間基準でも、そう悪くはないと思うのだが、と首をかしげた)

「お主は魔王を怪獣か何かだとでも思っておるのか……
風呂に入れば気分も良いし、寒ければ凍えてしまうのである。
ま、お主の想像するような魔王もおったが。我に関して言えば、基本的な感覚は人間と大差ないのであるよ」

(手でお湯をすくうと顔に浴びて、また息をゆっくり吐いた)

桜庭 美月 > 「この島はある意味秘境みたいなもんだから、ちょいと怪しかったけどねぇ。
 ま、温泉としては悪くないし、いーんだけどさ。」

こっちはんー、っと伸びをして、はー、っと力を抜いて。
胸はちょっとだけ浮いた。

「いや、そうでなく。
 見られるのが嫌だろって話だよ、通じないなーもう!
 キャンプをするほど奥まったところでもないから難しいところだけどなー。
 そっちも部屋に帰って休みたいクチじゃないの?」

眉をひそめてじろりと睨む。
キャンプの話になれば少しだけ考えて。

「ああ、夏になったら浜辺でやりたいとは思ってるけどね。
 釣った魚でなんとか過ごす奴?

 魔王って響きがなんかそういうことしてそうだなーってだけよ。
 じゃ、温泉がぬるすぎるとか、そういうこともないわけね。
 ぬるい!とか言い出して温度上げられたら茹で上がっちゃうところだからさ。」

からからと笑いながら、酒でも持ってこりゃよかったなー、なんて教育者としては危うい発言。

ギルゲイオス > 「あー……例えば、街中でも…黄泉の穴、であったかな。あそこはヤバイと思うのである。転移荒野なんかも、何が出るか分からぬな
……ふむ」

(異界、という意味ではあのあたりがやはり要注意だろうか。特に、前者。人間がやはり近づくべきではないのだろう。
と、色々考えていたが。ぷかっと浮かび上がった物体に、思わずと視線が向かう)

「あぁ、すまぬすまぬ。お主が思いのほか堂々としておったのでな、『見る側』の方で考えてしまっておった。
野宿は準備も寝るのも疲れるのでな。そりゃ部屋で休む方が楽であるよ。ほら、我は普通に飛んで帰れるので」

(胸元に手をあてれば、ふふんと小さく笑う。ちゃんと帰れる手立てがあって、ここにいる訳だ)

「何故にそんなサバイバルチックな事を。
無いな、丁度良いのであるよ。そんなに頑丈過ぎると、次は人と一緒に暮らすので問題が出るのである。
酒か……」

(ジャケットを指さすと、チョイチョイと手招いて。それがふわふわと、飛んで魔王様の手の中に。
んーって感じで漁ると、瓶を二つ取り出して)

「度が強くて少々癖のある薬酒の部類だが、試してみるか?」

(衣服を縁に置けば、瓶の片一方を相手へと差し出す。中身は、薄く緑がかった透明な液体だ。
強い酒にハーブを漬け、蜂蜜で味を調えたモノだ。半分気付け薬の様な物だが、慣れれば味も悪くない)

桜庭 美月 > 「流石に生身で行ったらヤバイとこには行かないよ。
 転移荒野は一度出向いたけど、あんまり行きたい場所ではなかったね。
 ………いやー、この島は命が何個あっても足りない足りない。」

相手の視線を受ければ、……一応、気が付かない振り。
軽い調子で会話をしつつ、伸びを控えようと少し心に思い。

「サバイバルチックなことってなかなかできないし。
 そういうことなら、キャンプ自体できなくなっちゃうしね。
 やるなら面白くやりたいからねー。 酒だけは持って行ってさ。
 ま、確かにそこまで頑丈だと、サバイバルだとかキャンプもつまんなくなっちゃうし、丁度いい丁度いい。」

明るく夏の予定を語り、頑丈じゃなくてよかった、なんてからからと笑い飛ばす。
失礼であるが気にする素振りはなく。

「……ほー? いいよ、試してみましょ。
 もらえるもんならもらっておこうかね。
 ……こいつは、瓶から直で飲む奴?」

生徒から振舞われても気にせず、笑顔で受け取っておく。

ギルゲイオス > 「それが正解であるな。行く用事は、行けるモノに任せるのが良かろう。
逆に言えば、無茶をしなければそう危険な島ではないと、思うのであるがな」

(頭を左右に動かせば、ゴキゴキと骨が音を鳴らす。
もっとも、ファンタジーな世界での魔王様基準で危険な島ではない認識では、あるのだが)

「あくまで酒はもってゆくのだな。酔っぱらったまま釣りして、川に落下せぬようにな。
我にとっては此方の世界に来たこと自体が、半分サバイバルみたいなモノであるけどな。ふっふっふ、しかして丈夫さだけが魔王の取りえではないぞ? 少々の危険位、千切っては投げ千切っては投げである」

(何やら奇妙な構えを取る。魔王様なので、魔王なりに強いご様子)

「味とアルコールがちと強いが、直接呑んでも大丈夫であるよ。度数は強めのウィスキー、位であるかな?
本当は割った方が呑みやすいのであるが、流石にコップやらの用意はないのでな」

(蓋を開ければ口をつけて、舐めとるような量で含む。
キツ目のアルコール感と、鼻を抜けるハーブの香りに僅かと顔をしかめるも。そこからゆっくりと吐息の後、小さく笑みを含めた。
慣れれば悪くない、という奴である
人間でも大丈夫、だと、思う。少なくとも死にはしないし、具合が悪くなったりもしない。)

桜庭 美月 > 「そうかい? ……私が生活してみて、割と前いたとこより数倍危険だとは思うんだけどねー。」

やっぱ平和だったのかね、と一人ぼんやり物思い。
まあ、退屈はしていないからいいんだけれど。

「ははは、前一緒に飲んで分かってるでしょ、持っていける量程度じゃふらふついたりしないって。
 ま、そういや最初に出会ったとこも危ないとこだったしな。
 自分で自信あるならいーけど。 今は別にセンセでもないし。」

片方の肘を岩につきながら、ふーん、と相手の構えを見て。
嘘だ、というつもりもないけれど、本当に信じ切っているようにも見えない。
でもまあ、瓶を手にすれば口をつけて。

「……ぇほ、けほっ! ……あー、そういう奴ね。ちょっと普通に飲んじゃったわ。」

げほ、けほ、っとせき込みながら。
割と普通にぐいっと飲んでしまったらしい。喉が熱い。

「しまったなー、こう言う不意打ちって酔う奴じゃない?」

はは、と軽く笑いつつも、今度はこちらも舐めるように味わう。
すぐに肌も温泉に浸かっている以上にほんのり色づいて。

ギルゲイオス > 「島の外については、書物や映像程度しか知らんのでな。なんとも比べようはないのだが。
少なくとも、表の街で人がいきなり殺されるって事は、早々起こっておらぬのではないかな?」

(日々を思い出せば、視線が上を向く。
車にひかれそうになった事はあるが、力のない一般人でもそう命の危機にであう事もない、という印象だ。
勿論、何かしらの大事件が急に起こるような場所、でもあるのは確かだが)

「ならばよいのであるがな。帰りノープランでここまでくるもんだから、不安になったのである。
うーむ、信じておらぬな? もっとも、力なんぞ見せずに済むなら、それが一番であるが」

(別段見せつけようとも思っていない魔王様。半信半疑っぽい様子も気にしない。
此方の世界基準で言えば、なんとも魔王らしくないセリフではある)

「っとと、なんだ酒は呑みなれておるのに、そそっかしいであるな。
半分薬みたいなモノではあるが、酒は酒なのでな。呑み方注意であるよ」

(咽る姿に片目を閉じれば、肩が小さくと揺れた。含む直前の匂いで気づきそうなものだが、迂闊になったのは湯加減のせいだろうか)

「体が構えておらぬからな、急に来るかも知れぬな。
湯と酒の組み合わせは心地よいが、のぼせぬようにな」

(ぺろりと、また一口。度数は強いものの蜂蜜が入っている分、意外な呑み易さもある。
そいういう意味でも、酔いやすい酒ではある)

桜庭 美月 > 「人の数が多いからね、表どころか裏の街でもそうそうありえないよ。
 まあ、いるのかもしれないけど、少なくとも危険を感じるような形で表に出てくることは無かったね。

 いやまあ、なんらかの力はあるんだろーけど。
 実際見るこたそうそうないだろーなーってだけよ。
 危ないことになったら、割と一発だろーし。」

にしし、と笑いながらぺろりともう一度酒を舐めて。
んぅー、っと鼻に抜けるような香りを楽しむ。

「みたいねー、……うーん、飲みなれないのと、温泉と、すっかり酔いが回る条件が揃っちゃってるわ。
 まあ、多分大丈夫、大丈夫、と。……」

もう一口と舐めて、ふぅん……と。割と気に入った味なのか、岩に肘をついて舐めつつ。

「いろいろと風紀的にバレたらやべーなこれ。」

異性の生徒と二人でお風呂に入って酒を飲む。
けらけらと笑いながら、すっかり頬を赤くして。

ギルゲイオス > 「そういう、どうしようもないモノ、に出会うのはそれこそ運であるな。可能性の上下はあれ、車に轢かれるようなモノであるよ」

(安全な場所にいれば下がるし、危険な場所にいれば上がる。究極的に表現すれば事故の一種だろう。
ややと気分が良くなってきたのか、少し多めに含めば、喉が音を立てた)

「そもそも、面倒事を始末するのが風紀やらの仕事であるしな。我がやらねばならないなんてのは、余程の時であろうよ。
ふふん、安心するがよい。もし熊でも現れても、軽く追い払ってくれようぞ」

(あちょー、なんか掛け声まで混ざりはじめた)

「それなりに、お気に召して貰えたようであるな。
酒は呑んでも呑まれるな、と泥酔したオッサンが言っておったが。酔っ払て飛ぶと捕まったりするのかの?」

(此方も気分が良いらしく、なんだか冗談めかして小さく笑う)

「……お主が風紀関係者なのでは。もっとも、二人で黙っておればバレぬがな。
いっそ、もっとバレたらヤベー事でもしてみるであるか?」

(双眸細めて、様子を伺うように軽く身を乗り出してみた)

桜庭 美月 > 「ま、そういうどうしようもないものはまた仕方ないことだしねー」

本来はそんなことは言うべきではないけれど、事実は事実だから仕方ない。
あっはっは、と笑って。

「…そんじゃまあ、そういうことがあったら任せようかね。
 実際一人で温泉入ってるときに熊でも出てきたら、確かにどうしようかなーと思うところではあったし。」

考えた。
考えた上で、温泉入ろう! に決まったのだから無謀なのか無鉄砲なのか。

「飲酒運転は今は捕まえてないなー。
 もしはっきり見かけたら捕まえるだろーけどさ。
 割と車ぶっ飛ばす奴少ないじゃん? 飛んでるのは知らない。」

あっはっは、とこちらも上機嫌に笑って。
そのうえで、ぺち、と顎にデコピンを軽く。

「もっとバレたらヤバイことねぇ。何、お湯でも盗む? ここに旅館でも立てて無許可で経営?
 なんでしょうねぇ?」

はは、と笑いながらウィンク一つ。
分かっていてやっている気配。

ギルゲイオス > 「湯につかるというのは、武装もなにもせず無防備であるからな。その点、我であれば裸一貫であっても、どうとでもできるのである。そのままお帰り願うとしよう。
ま、何もないのが一番であるがな」

(まだ人が頻繁に出入りする場所なら、獣も寄ってこないだろうが。本来ここの利用者は、野生動物の方が多いのではなかろうか。
あっちいけと追い払うような手の仕草に、飛沫が舞う)

「飲酒飛行、とでも言うべきか。
しかし、飲酒運転で捕まえるのは周囲に被害が出るからであって。空はふら付いても自滅するだけであるしなぁ。
わざわざ捕まえる理由は、無いのか?」

(頭を左右に揺らして考える。空を飛びまわってる奴はたまには見かけるが、地面を歩いているモノに比べれば余程少ない。
こんご飛行が一般的になれば、話は別かもしれないが)

「自然にわいてるモノを盗んでも、咎めるモノもおらぬしな。其れを言ったら、無断入浴であるし。
こんな辺鄙な場所まで、客も来ぬだろう、と……あいてっ」

(濡れた肌が弾かれて、ピチャンと音を立てた。
軽く肩を竦めるような仕草と共に、喉元小さく鳴らし。ゆっくりと息を吐きながら、元の位置へと戻って行く)

桜庭 美月 > 「裸一貫ねぇ、んじゃま、頼りにしてるよ。
 私はちょっとこう、………さすがに酔ったかな、こりゃ。」

あはは、と軽い笑いを浮かべながら、もはや視線など気にした素振りも見られず。
上機嫌に鼻歌を歌って。

「そーね、個人的に言えばちょっとくらい何かにぶつかっても、下を歩いて帰るよりかは幾分かいいもの。
 捕まえる理由はないかなー。 まあ、運賃は出せないけど。」

瓶をもう一度舐めながら意地悪に笑って、元の位置へ戻っていく相手を見やる。

「そっかー、じゃあ何、ヤバイことって。」

ほれほれ、言うてみろや、なんてセクハラ半ばの発言をかましながら脇腹をつつきにいく。
普段もゆるいが、それが5割増しくらいでゆるっゆるになっている。
完全に酔っているらしい。

ギルゲイオス > 「前は随分と強かったのであるがな。慣れぬ酒は効き方が違うようであるな。
もっとも、酔ってるのを自覚できる間はまだ大丈夫であろうが」

(前後不覚とも言う。酔っ払いの良く有るセリフだ、酔ってませんよ、とは。
ならば、自分で分かっているのであれば問題ないだろうと。とりあえずいきなり溺れないように、様子は見ているが)

「夜の空なら鳥も飛んでおらぬし、街の入り口で下りれば建物にぶつかる事も無いであろうよ。
逆に言えば、先に言った通り。危険があるとすればソレは危険そのものであるがな」

(怪鳥、危険な何か。出会ったらそれはソレで覚悟してもらうほかないと、笑い声もまじえて)

「ぐぉぉぉ!? 流させた所で追及してくるのかお主は! というか、分かって言っておるな」

(ぬぉんぬぉんと、突かれて身を捩りながら抗議する)

「よーし、では言ってやるのである。
こーのまま思いっきり抱きかかえて、ケシカラン胸を揉みしだき、男と女の交わりをしてくれるわー!」

(酔っ払いに絡まれて、ヤケ気味に言ってやる魔王様。
ざばっと湯から引き揚げられた手、指が怪しげに動いている)