2019/09/22 のログ
ご案内:「Free3」に水鏡 浬晶さんが現れました。
ご案内:「Free3」から水鏡 浬晶さんが去りました。
ご案内:「安アパートの132号室」に水鏡 浬晶さんが現れました。
■水鏡 浬晶 >
ここは常世の安アパート、部屋番号は132。
防音機能が結構高く、いっちょ前にベランダと大きな窓がある、それ以外は特に面白みもないアパート。
近場には銭湯、スーパー、その他諸々。割と立地は良いほうだが…
さて、そんな部屋の住民と言えば。
「……………。」
ベッドによりかかりながらぼーっと天井を見つめている気怠げな奴である。
ご案内:「安アパートの132号室」に春寺谷 れもなさんが現れました。
■春寺谷 れもな >
こんにちは、れもなです。17歳だよ。17年も生きてるってすごいよね!
そんな事よりちょっとだけ聞いてくださいよー。
さっき携帯端末でとある人に連絡をとっちゃったりなんだりしたんですけどね?
あのね、れもなにくれるって言ってたものをくれなかったんですよー。ヤバプない?
なのでこうやって徴収しに来ちゃったわけなんでーす。
「まあ全部口に出してるんですけどー」
独り言をくっちゃべる女子生徒…いや、今はただの女子が、132号室のベランダにいる。
なんでか、いる。もちろん自分の部屋のベランダではない。
いでたちはといえば、ちょっとヤバい眼をしたチューリップの絵がついたTシャツとホットパンツという、
いたって学生のお休みモードな姿である。Tシャツの柄がヤバいという以外は普通の恰好で、ベランダに侵入していた…。
■水鏡 浬晶 >
「あ、もしもし警察ですか?はい不審人物が、はい」
シームレスな通報。…まぁフリだが。
同じアパートだからってこんな気軽に不法侵入を許して良いものか。訴えたら勝てそうである。
ちなみに浬晶の部屋は割と汚い。汚部屋だ。でも何故かいい匂いはする。
「……で、何しに来たの春寺谷。徴収って税金じゃあるまいし。
っていうかその服のセンスなにそれ怖っ。夜道で会いたくない。」
チューリップに目をつけるならもっとファンシーでキュートな目で良いじゃないか。
なんだってそんなおぞましいシャツをチョイスしたんだ。
■春寺谷 れもな >
「うわわおううわわおう!!その通報は無効だからね!ばーりあばりあ。
不審人物だなんてとんでもない。どこからどう見たって101%くらいはれもなです」
勝手にベランダのドアを開いて、室内にまで無事に侵入である。
「え?チョコボールの徴収に決まってるじゃん…。先輩もうボケちゃったの…?
先日れもなにバターのお礼としてチョコボールをくれるどころか、先に先生の気配察して大脱走かましたくせに」
服のセンスには何も言い返さなかった。
なにしろカワイイTシャツだと思って着ているため、そんな言葉は馬の耳に風が吹き抜けていく。
足の踏み場を勝手に作りながら物をどけ、ダンボールをどけ、えーっと今投げたのは…何?何だったのか。
「というわけでチョコボールくーださい!」
■水鏡 浬晶 >
「いや普通にバリバリ有効No.1なんですけど。
人様の部屋のベランダに無断で突っ立ってる奴のどこを不審じゃないって言えんの。
101%中102%くらい不審だよ。」
とはいえ、ベランダの鍵をかけてないあたりは浬晶も随分な不用心である。
基本的に面倒くさがりでネガティブで物臭なのだ。
「そういやそうだったっけ……まぁいいけどさ。チョコボールな。
っていうか人様のモノをぽいぽい投げんな。」
近くに置いてあったコンパクトな冷蔵庫からチョコボールを取り出す。
……よく見ると他のお菓子や飲み物もごちゃごちゃと入っているようだ。
そこから一粒取り出すと、れもなに差し出す。ひんやりしている。
■春寺谷 れもな >
これ何の布?という顔でシャツを広げている。ああなんだ、ただのシャツか。
落ちてる布や箱に全てに魔法少女エンチャントをして帰ったら、水鏡は動くだろか。いや、無理か。無理な気がする
「101%中102%って何%かははみ出てるじゃない?
…これ何か本の表紙?かわ?え?うーーん、投げられるような床置きしてるほーが悪くない?」
また何かを投げた。どこかに落ちた。なんだったのだろう。
手をパシパシパシと叩き、ふんすとたわわギャルな胸をえらそうに張った。
が、そのポーズも3秒で崩壊し、わーいとチョコボールを…1粒?1粒だとう?!
「なんかつりあわないきがする!!」
でも貰う。水鏡に向かってあーっと口を開けている。
■水鏡 浬晶 >
人様のシャツとかズボンとかをぶん投げてなんとまぁ厚かましい女であろうか。
やろうと思えばこちらの社会的な生殺与奪も握られかねないというのがまた恐ろしい。アホでよかった。
「雰囲気の分だよ。………………。」
れもなの足元に見られたくないものが見えた。まぁほら男子の部屋にはよくあるアレです。
「ふんっ。」
足払いじみたキックで蹴り飛ばしてベッドの下へシューッ。超エキサイティン。
いやエキサイティンどころか肝がヒンヤリしたが。
「調味料数g程度で偉そうに振る舞うんじゃないよ。
……。ほれ。」
ぽぽい、と2つ口に投げ込んだ。
甘いの2つ欲しいのか?と言いたげである。
■春寺谷 れもな >
チョコボールが2粒。1粒の2倍だ、これくらいは分かる。
放り込まれた分を満足そうに片頬へ転がし、もぐもぐむちょむちょと咀嚼しはじめた。
もうすでに1粒扱いに文句を言ったことも忘れ始めているだろう。
甘いの3つと言う前に2つで落ち着いてしまうのであった。角砂糖なら1つで良かったに違いない。
「…で、何を蹴ったの?なんかいた?こう……カブトムシとか…?」
どっちの方向に飛んでったかなと、蒼い髪をゆわんゆらんさせながら蹴りの方角を思い出している。
■水鏡 浬晶 >
チョコボールを一粒増やしただけでこの面構えだ。手綱が握りやすいのは良いことである。
それはそれとしてこんな思考能力と記憶力で日常生活大丈夫なのか?浬晶は訝しんだ。
今度は氷砂糖でも用意しておくか…とより安く済む流れに誘導しようとする先輩である。
「気にするな。春寺谷にはまだ早いよ。」
1歳違いなのだが。
まぁ露骨にベッドの下に蹴り飛ばしたので、蹴った方向を覚えてればあっさり見つかる。
■春寺谷 れもな >
「私には早いカブトムシってなに?!…ヘラクレストコヨオオカブトノカミとかそいういうやつ?」
何それちょう見たい。尚更探さないと。
ついにお菓子から糖分の塊に格下げ(?)されそうになっている事など露知らず。
ましてや、魔性の美人とはいえ思春期の男子のアレがソレ…というのも、あまり気にしていない。
カブトムシやーいとベッド下を覗き込んだ。あれ?カブトムシいなくない?
「アキ先輩、カブトムシひらぺったい?」
それともあの暗がりにある雑誌のようなものがカブトムシなのか。
■水鏡 浬晶 >
「カブトムシって誰が言ったんだよ。お前か。お前は何を言ってんだ。
っていうか何?サラッと神格創った?」
流石に気付かんだろう、と思っているのは流石に傲慢というものだ。
どんな認識であれ、引き起こされる結果は同じ。
……カブトムシだろうが雑誌だろうが、家探しに手を出されると……
「…………………………。」
こうなることは必然なわけで。
■春寺谷 れもな >
れもなは雑誌らしきものを掴まんと、いやもう掴んでた。指先が届いたのだ。
「うなれ私の手!つかめヘラクレストコヨオオカブトノカミ!」
よいしょー!と引きずり出されたのは、奇跡的にカブトムシの本――――
――という慈悲は無いだろう。水鏡が隠したかったはずのものが、休日の白日のもとに…である。
さらに、勢いあまって背後の布や箱の中に転がっていった。ばこんばさばさ、ストライク。
「……あら~~~~」
流石にアホの子とはいえ知識はある。そりゃあもう知識どころか自分にだってついているのだ。おっぱいとか。
灯りの下にそんなものが晒されてしまえばもう、やる事は一つだ。
ページをめくろう。
■水鏡 浬晶 >
「…………………。」
もはや何も言うまい。っていうか言ってる場合じゃない。頭痛と腹痛と心労が徒党を組んで大パレードである。
心の底から死にたい。
「………返したまえいい子だから。」
うっかり口調がどっかの大佐みたいになっちゃうくらいには動揺している。
このアホの子にだけは絶対に見られたくなかった。
可能ならそういう知識が皆無であってほしいと願っていた。
なお、全て打ち砕かれた。
「いや、ほんとに……勘弁してください……」
■春寺谷 れもな >
水鏡の心境が大雨どころか大嵐の後の切なさに匹敵するような状態になっているなど思いもしない。
いや、思っていてもその祈りは無駄だろう。
彼女は春寺谷れもな。好奇心で学校帰りに野山に走っていって、終電を逃す女――。
「アキ先輩もこういうの読むんだねえ~。なんか安心した~」
まだページめくってます。
勘弁のかの字も届いていないんじゃなかろうか。
■水鏡 浬晶 >
そういえば明日は雨だったなあ。
水圧上げれば街中全員ぺたんこの煎餅にして死ねるかな。ワハハ。
そんなことを死んだ顔で考えている。エロ本読まれて人生溶かした人の顔。
「……………………………。そっすね。」
だれかたすけてください。
しかも内容的には上半身のなんかが大きかったりする本である。
死にたさにニトロで拍車をかけて崖に向かって猛ダッシュである。
……マトモに人と接することができない人種としては、読まざるを得ないというものである。
■春寺谷 れもな >
残念ながら助けは無い。ニトロにガソリンを足そうとする存在しかいない。
「アキ先輩綺麗だしさー、ねがちぶだしー?
なんか食欲と睡眠欲以外なさそうに見えたから、わあ生きてる!って感じするよね、エロ本とかあると。
………ねえねえ聞いてる?せんぱーい?あきせんぱーい?おっぱい揉む?自分の…」
他にもあるかな、という顔で本を置いた。でも何かお腹が空いてきた気もする。
口の中がチョコ味なのがいけないのではなかろうか。今日の夕飯は何食べようかな。
■水鏡 浬晶 >
無情にもほどがある。
しかしまぁ、こんな本を置いておくのも、チョコボールを与え忘れてれもながこの部屋に来る原因になったのも、
結局は自分の責任であるため…尻拭いをせねばならない。
「……………。俺を綺麗な川か何かから生まれてきた妖精みたいに思いたい奴もいるみたいだけどさ。
俺だってそういうの持ってたっておかしくないだろ。俺はおかしくない。でも誰かに言いふらしたりはしないでくれ……
あと揉まない。」
ずーん、と顔に縦線が入っているのが見えている気がする。
放っといたら地面に埋まりそうなくらい落ち込んでいる……
■春寺谷 れもな >
「いやいやアキ先輩が綺麗な川から生まれた妖精さんとか無理でしょ。妖精さんがびっくりして溶けちゃうよ。
なんだっけほら、赤いねずみと緑のわさび、あなたはどちらを落しましたか?だっけ。あれでしょ~」
空いてるダンボールをたたみ、重ねながら移動している。
ぶつぶつと吐かれるねがちぶな言葉に首を傾げたまま、れもなは水鏡を見た。
うわなんかめっちゃ落ち込んでる。こわ。
「なんで言いふらすの?他の男子なんか学校内でエロ本読んでるよ?ふつーじゃない?」
このギャルはアホなので、情報戦などできなかったのだ…。
■水鏡 浬晶 >
「…ツラしか見てないやつはそう言うんだよ。どいつもこいつも……
あとお前……お前それ何?どこもかしこも間違っててどこを指摘すればいいかわからない。」
…なんだかんだ、この美貌から来るやっかみや変な期待も、相応にあったのだろう。
飄々と気にしないムーブを見せてはいても、疲弊はしているのだ。
「……それは時と場所を考えてなさすぎだな、うん。
まぁ、うん。そうだな……」
ごそごそ。
「……チョコボール、もう一粒食うか。」
賄賂だ!
■春寺谷 れもな >
「私も授業中に動画とか見ちゃうから分かるけどねー。ん?チョコボール?たべるたべる!」
賄賂は成功である。これで貰ったチョコボールが3粒と考えれば、なんと最初の3倍。
箱ごと請求する頭が無いのがポイントだ。思いつけば良いのだろうが、思いつくきっかけはない。
れもなはダンボールをどかしたりまとめたりする手を止めて、水鏡の元に戻って来た。
しかし、その手元には新しく発見したアレな感じの本が増えていた。残念なお知らせ。
■水鏡 浬晶 >
「それとこれとはまた話が別なんじゃないか…?…まぁ、何だ。サルだなぁ。」
口が悪い。とりあえず、チョコボールは口に放り込んでおいた。
今回はちょっと味が変わってイチゴ味だ。
これできっと大丈夫、アホだしそのうちスッキリ忘れてくれるだろう。
うんそうだ、きっとそうに違いない。
「あぁ”~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
それはそれとしてその本はまずい。やっぱり色々大きい本だ。