2020/09/04 のログ
ご案内:「Free6(鍵付き)」にスノーウィーさんが現れました。
スノーウィー >  
ちゃぽり ちゃぷり

人気のない、プールの隅。
時間の関係で日陰になっているソコに足だけつけて涼んでいる。
暑い。ほぼ体温も気温も感じない体にそう感じさせる今日は特に暑い。

一度感じてしまった熱を知らないぶりをするには熱さをしのぐ経験がない。
じわり、じわりと身を焼く熱に逃げ込んだ先がこのプールだった。

「……あつい。」

ご案内:「Free6(鍵付き)」に金剛 経太郎さんが現れました。
金剛 経太郎 > 「うぇーい、プールプール。
やっぱ暑いときにはプールっしょ!今年水着買ってよかったー」

あまりにも暑くて仕方が無いので久方ぶりにプールへと水遊びに来た経太郎。
誰も居ないだろうと多少燥ぎ過ぎな歓声を上げつつ、浮き輪を装備してぱたぱたとやってくれば。
なみなみと水の湛えられたプールを見て満足げに微笑み、そして、

「……ぁ。」

先客がいた。
え、マジか、今のうぇーいとか聞かれた?と思わず真顔になって手で口を塞ぐ。
年甲斐もなくはしゃぐ姿など見られてたら恥ずか死する自信がある。

スノーウィー >  
「うぇい・・・・・・?」

なんだか不思議な言語が聞こえた気がした。
うぇい。それはどこで聞いただろうか
うぇい。確かそれはテレビで深夜若い少年少女青年たちが町中で騒いでいた
うぇい。それはぱーりーぴーぽーぱーりないな魔法の言葉



と思ったけれど見たところそこにいるのはウェイでちゃらい小麦色の肌と金色の髪をもったピアスだらけの人物でもなく、愛らしい顔見知りの少年だ。
少しだけ怖がった肩がそのまま重力によってとすん、とおちる

「こんにちは。金剛さん。」

金剛 経太郎 > 「うぇい……」

手で口を押さえたまま、恐る恐る先客の様子を覗う。
聞かれてたかな、聞かれてたよな、くっそ聞かれてるじゃんと内心泣きそうになってるのを必死に堪える姿は、
どう見てもチャラくも小麦色の肌でも金髪でも無い、色白もやしである。

「あっ、スノーウィーお姉さん。
こんにちはー、あっついね!」

こちらへと声を掛けて来た相手は、以前公園で雨宿りをした時に知り合った少女だった。
こんな所で奇遇だなあ、と知り合いだとわかれば笑顔になって近づいていく。

スノーウィー >  
「うぇい」

夏限定の挨拶か何かだろうか。
取り合えず反復された言葉に言葉で返す。
目の前の子は色が白いな。ちゃんと日光に当たっているのだろうか。
人間って確か日焼けとかするはずだ。でもこの少年・・・?小学生・・・?はまぁ運動という見た目もしていないから白いのかもしれない。なんて彼がこちらにやってくるのを見ながらとりとめもないことを考える。

暑い夏にいつもの真冬スタイルはできなかった。
人よりは感じないけれどそれでもあのモコモコのカーディガンがじっとりと肌につく感触は苦手だ。
だから思い切って脱いできた。
珍しく白い半そでのシャツとスカート。そして普段は居ているニーハイソックスはなく生足をプールにつけて

「ね。暑い。だから涼みに来たんですけど。
じゃまになる様なら外しましょうか?」

こてり、軽く首を傾げて日陰から薄く微笑む。
あれだけ騒いでいたなら後から友人が合流するのかもしれない、という心境だ。

金剛 経太郎 > 「……ごめん、また忘れて……。」

聞かれたのが知り合いだったのがまだ救いだったが、それでも浮かれ切っていたのを見られたのは恥ずかしい。
恥か死するほどじゃないが、恥ずか気絶くらいはするかもしれない。しないけど。
あまり活発的な印象を与えるものではない体躯の経太郎は、スノーウィーの近くに来ると足を止める。

パッと見ただけでも服装が以前会った時と比べだいぶ軽装になっている。
流石に暑い中あのカーディガン姿では居られないのか、と妙に納得をして。

「涼みにってことはお姉さんも泳げるの?
あ、あ、大丈夫だよ。僕しか居ないからっ」

誘って一緒に来るような友人は残念ながら居ない。
というか、そもそも周囲に誘いをかけてすら居ない。
いつでも独断専行が経太郎のスタイルである。

スノーウィー >  
「?はい。」

忘れた方がいいのか。
きっと秘密の合言葉だったんだろうな…。
今度どこか遠くの山に居る友人に教えてあげよう。外への知識に疎い彼女だ。喜びそうだ。

「まぁ。一応。運動は苦手なんですけどね。」

腐っても動物素体の人外だ。運動はそこそこ自信がある。
とはいえ色々とやんごとなき事情があるからこそ、薄着になったり等はしたくないのだけれど。

「そうなんですか?
ならよかった。ここ、涼しくて静かだから居心地よかったんです。
・・・?そういえば、泳がなくていいんですか?今なら貸し切りですよ。」

金剛 経太郎 > 「うん、忘れて……」

ここで開き直ってウェイウェイ言えるほど経太郎はパリピにはなれない。
あれらは自分とは別種の生き物だと思ってるまである。
ただ、気分が高まってちょっと真似をしてみただけなのだ。気の迷いというやつ。

「……へ、へえ!凄いね!
見ての通り、僕泳げないから……」

水着と同色の浮き輪を抱え、少しばかり哀愁漂う顔で笑う。
金剛経太郎は泳げない。背が小さい事は元より、体に脂肪が多くないのでただ浮く事すら若干厳しい。

「それでも一応水の中に入ろうかなって思って来たんだけど……
んー、スノーウィーお姉さんは入らないの?僕一人で貸切りも勿体無いし、一緒に入ろ?」

スノーウィー >  
「………。


およぐ」

泳ぐ。泳ぐと来たか。
いや、話の流れとしては妥当かつ順当だ。
知り合いがプールにいて泳ごうとしてたところに顔見知りが居る。じゃあ一緒に遊ぼう。そりゃそうだ。
自分としても可愛らしい少年のお願いごとはかなえてあげたい。
かなえてあげたい、が自分としては少し…どころでなく困る案件が体にある。

・・・…が

「金剛さん、は浮き輪がないとお水に入れないのなら。
・・・いい、ですよ」

特にプールに問題があるわけでもないけれど。
それでもアクシデントというのは起きるものだ。もし足をつってしまったら浮き輪があっても一大事だ。

それなら、いっそ一緒に入って見守っていた方がいいかもしれないと
少女は小さくうなづく

金剛 経太郎 > 「そ、泳ぐ。
だってスノーウィーお姉さんも涼みに来たんでしょ?」

しかも薄着になって。であれば泳ぎに来たのだと考えるのが自然だ。
独断専行して来たとはいえ、一人で遊ぶのは寂し過ぎる。
それに、以前一人でプールで遊んでいた時は、何だか色々あって襲われかけた経太郎。あれ以来なるべく一人でプールには近寄らない様にしていたのだが。
知り合いと一緒なら、その心配も無いだろう、と。

「うん、浮き輪ないと足届かなかったりするし。
いい?やったあ!……あれ、でもお姉さん水着持ってるの?」

シャツの下に着ているのだろうか、と小さく首を傾げる。
そしてそのまま準備運動も始める。水遊び前には大事なことだ。

スノーウィー >  
「まぁ。そうですね。
暑いのは初体験でしたから慣れなくて」

人よりは随分、いやだいぶとサラサラとした汗の無いからだだが。
感じる熱はとても不愉快で。
これよりもっと不愉快な思いをするほかの種族に対しなんとなく今だけは人外で良かったなー、なんて思ったりそうでなかったり。
ともあれ。ここにいればどうにでも守ってあげられるだろう。

「…?いいえ。持ってないですよ。だからこの服のまま入ります。」

自分も足を水の中から抜き去って貴方の近くで準備運動を始める。
普段は体育の授業もそこそこ見学しているから久々だ。

「泳ぐことなら大丈夫ですよ。
こう、ちょっと裏技、というかありますので。」

金剛 経太郎 > 「へえ、そうなんだ?
今まで涼しい所に住んでたの?」

そう言えばこのウサミミ少女の事は殆ど何も知らない、ということを経太郎は思い出した。
以前会った時は雨宿りで一緒になって、濡れた頭を拭いて貰ったりした程度。
身の上などは聞いた覚えが無い。

「ふーん、持ってないんだ。だからそのまま……え、そのまま?」

準備運動しつつ聞いていたら危うく聞き逃しかけた。
白の半そでシャツとスカートでプールに?大丈夫なのかそれは?
疑問が幾つか浮かんでくるが、スノーウィー本人は至って真面目に言ってそうなので口に出来ず。

「裏技……そう、なんだ。
いや泳げるかとかの心配もだけど……」

まあ、大丈夫と本人が言ってるなら大丈夫だろう。
経太郎はそう自分に言い聞かせて準備運動を終えた。
そしてすぐさまプールの縁へと駆け寄っていき、

「へへ、おっさきにー!」

ぴょん、と軽くジャンプして飛び込んでみる。

スノーウィー >  
「うーん。体質的に極端にひどくなければ熱さ寒さを感じないんですよ。
今まではそれが都合よくって。…でもいざ感じてみるとこう、慣れなくて気持ち悪いというか。」

普段なら隠している言葉がスラスラと出てくる。
それも目の前の少年が愛らしい背丈をしているからかもしれない。
無意識にこぼれた言葉と目の前で飛び込んでいく少年。
上がる水しぶきを見て、おぉ。と目を軽く開いた後自分も水の中へ入る。
貴方と反対に静かに水の中に入れば
水を吸った服の重みでぐん、っと体はそこに沈んでいく。

全身が水の中に沈んだ後に目を開ける。
きらきらと太陽の光を反射する美しい光景をしり目に自分の二本の足をぽんぽん、っと手でたたく。するとスルスル、と2本から1本の薄青の尾びれに。
耳にあった兎の耳は魚のヒレの様に変わる。

異能ではなく人外としての固有の能力の様だ。そのまま問題なく変化出来る事を確認すると貴方のもとへと水をけって顔を出すでしょう

金剛 経太郎 > 「へえ、それは便利……でもないんだね。
今日はその極端な暑さだったって事かぁ。」

思いの外饒舌に話してくれたスノーウィーへと、水の上にぷかぷか浮き輪で浮かびながら笑顔を向ける。
ひととなりがまだ把握し切れていない故に、こんな風に自分の事を話さない相手であるという事は知らない。
が、何だか少しだけお互いの距離が縮まった気がして、少しだけ嬉しくなった経太郎だった。


「お?ホントに服のまま入るんだ……って、あれ?
スノーウィーお姉さん?だ、大丈……夫?」

静かに水の中に入ったかと思えば、そのまま沈んでいってしまった。
浮き輪越しに水中を覗きこんでみると、水底で何かしている様子だった。
ひとまず、溺れている訳ではなさそうだ、と胸をなで下ろす。
そうしているうちに水底から上がって来たスノーウィーが水面に顔を出して。

「あっ、やっと上がって来た。大丈夫、お姉さん?」

スノーウィー >  
「そうですね。暑いです。
じわじわして肌が焼ける感じとか。今まで知らなかったんですけど苦手ですね。」

水面から顔を出した後きゅい、っとイルカの様に小さな鳴き声を出して笑う。
大丈夫と音に載せた言葉と共に貴方がつかんでいるであろう浮き輪の端。牽引。もしくは片付ける用のロープを軽くいじる。

「えぇ。泳げるように細工をしていただけですから。
・・・それより、少しだけ一緒に泳ぎませんか?」

金剛 経太郎 > 「うん、僕も苦手。というか、正直嫌い……
でも、苦手じゃない人の方が珍しいと思うよ。」

苦笑いしつつ肩をすぼめてみせる。
そして水面から顔を出したスノーウィーの、耳の変化に気付いて。

「泳げるように細工……そ、そうなの?その耳も?
え、一緒にって言われても……僕は泳げないよ?コレ無いと。」

これ、とはもちろん浮き輪の事。
ちょいちょいと弄っているのに気付き、何をするつもりなのだろうとじっとスノーウィー見つめる。

スノーウィー >  
「ん。そうです。細工ですよ。」

でもあんまりやらないから、今日は特別ですよ。なんて
いたずらが成功した子供の様に喉を震わせる。
驚いてもらえただろうか。まぁ驚かなくてもこうして話のきっかけになったのなら御の字だ。

「えぇ、大丈夫ですよ。
私がこの浮き輪をひっぱりますから掴んでいてくださいな。」

軽く浮き輪を引く動作と続いて水の中で水をけった感触が伝わる。
今はお試しで、早くもなく遅くもない速度で少しの間前進する。
濡れた体に熱い夏の風がじっとりとまとわりつくけれど、どこか気持ちのいい感触に目を細める。

金剛 経太郎 > どんな細工をしたのか、水中での様子は経太郎には分からなかったが。
再び水中へと視線を向ければ、スノーウィーの下半身は魚の尾びれの様に変わっている。
えぇぇ、と驚きの声を上げつつ、水の中とスノーウィーの顔とを交互に見て。

「えっ、あ、うん。分かった。
分かったけど、後でどうなってるのか、ちゃんと教えてね?」

水の上からはっきり解るのはスノーウィーの上半身くらい。
そこに変化らしい変化は耳が鰭の様に変わっていることだけだ。
それなのにそのまま浮き輪を牽引し始めたので、経太郎はいよいよ何が何やらといった感じで目を丸くする。

スノーウィー >  
「さぁ。どうしましょう。」

夏の暑さにぼんやりと浮かされている時ならまだしも。
もうすでに体は水の優しい冷たさでひんやりとしてきている。
この自ら上がればすでに楽しい時間も終わりだから。その時にもしまだ熱に浮かされていたら教えてあげるかもしれないなぁ、なんて意地悪に笑う。

「じゃあ、行きましょうか。
エスコートしますよ」

ぱしゃん、とロープを引っ張っていく。
最初は緩やかに、時に力強く。けれど振り落とさない様に最新の注意を払って
広いひろいプールをそこそこな勢いで泳げば必然的にうきわと貴方も同じような速度で連れられて行くでしょうか。

平面のウォータースライダーの様なものだ

金剛 経太郎 > 「えー、いいじゃーん!」

いじわるー、と口を尖らせた後にすぐに笑顔になって。
一体どんな細工をして、今スノーウィーの身体にどんな変化が起きているのか。
断片的に察する事は出来るが、それが正解という保証は無い。
少し気になる、程度ではあるが好奇心が刺激される。

「ふふ、お願いしまーす。
わ、すごい。めっちゃすいすい動く!」

浮き輪を引っ張る後ろ姿は白いシャツ姿。そしてスカートが僅かに見える。
そして足元に感じる水流は、バタ足の様なものよりも幾らか大きい。
むむむ、と考えながらも視線はスノーウィーの後頭部と、シャツの背中へと注がれる。

スノーウィー >  
「はいはい。でしたらここから上がった後でお教えしますよ。
でも内緒にしてくださいよ?」

くすくす、と口をとがらせてねだる少年がかわいくて笑う。
少しだけ、後ろを振り返って瞳を細めてはスピードをあげる。
これくらいの好奇心ならば答えてもいいだろう。
何よりこうして笑ってはしゃげる人物は貴方くらいしか思いつけないし

「ふふ。早く動くと風が入りますからね。
暫く泳ぎますから疲れたら行ってくださいね」

勿論だが変化前に水に潜っている為白いシャツは肌に張り付いて透けている
永い髪の毛もしっとりと水をはらんでぺたりと同じように張りついている。
ただ、貴方に絡まない様に長い髪の毛を前に流している為その白い肌が太陽に反射する様にきらめて。
好けたシャツから覗く、薄緑色の肌着が白に自棄に主張していた

金剛 経太郎 > 「ホントに?へへ、やった!」

勿論内緒にするよ、と頷いて。
そもそも言いふらす様な相手が居ない。その点は安心安全である。
浮き輪に掴まり牽引されながら、頬に当たる風に目を細める。
この楽しさは他では味わえない事だろう。今日、プールに来たのは正解だった、と満足げな経太郎である。

「うん、すっごい気持ち良いね。
大丈夫、お姉さんも疲れたらすぐ休んでね!」

ぐいぐいと経太郎と浮き輪を引く後ろ姿は見た目に反して力強い。
そして最初に危惧していた通り、白いシャツは濡れて透けてしまっている。
顔や腕と同様の白い肌が眩しく、そして肌着の色がやけに目を引く。
後ろがこれなら、きっと前も……そんな風に考えながらも、経太郎は折角スノーウィーが気を利かせてくれたアトラクションを満喫していた。

スノーウィー >  
それから、しばらくウォータースライダーしたり水の中を思い切り堪能する事が出来た。
肌にまとわりつく暑さが少しだけ和らいだな、と思って空を見れば昼のまぶしさより赤さが目立って。
そこそこの時間がたっていたんだな、なんて感じ取ればすぃ、っとプールの淵へと浮き輪のロープを持ったまま泳いでいく。

「そろそろ、上がりましょうか。
あまり長いしてたら体の芯まで冷えてしまいますしね」

金剛 経太郎 > 【一時中断 後日再開にて】
スノーウィー > ありがとうございました
ご案内:「Free6(鍵付き)」からスノーウィーさんが去りました。
ご案内:「Free6(鍵付き)」から金剛 経太郎さんが去りました。