2020/07/08 のログ
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」に水無月 沙羅さんが現れました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「◆落第街 裏路地 ゴミ捨て場」に水無月 沙羅さんが現れました。
■水無月 沙羅 > 「うっ……ぁ、うぇぇぇ、えほっ……げぁ、う……っ」
ひどい頭痛がする、眩暈と、吐き気もだ。
体中に紅いべったりとした血液が張り付いている……気持ちが悪い。
血に染まった風紀委員の制服を、ゴミ箱に投げ捨てる。
もうこのコートは使えない。
自分の穢れた血で風紀委員を汚す訳にはいかない。
沙羅の不死は、決して痛みや恐怖を消してくれるわけではない。
先刻の、日ノ岡あかねとの邂逅の末、
沙羅は自分の死感覚を、日ノ岡あかねに送り付けることで、
その尊厳を守った……つもりになっていた。
いや、実際に彼女の成そうとする何かの妨害程度はできたのかもしれないが、
沙羅が成したかった事に関していえば、むしろ逆効果と言える。
風紀委員、それも「神代理央」のそばにいた新人が、
同じ『風紀委員』に異能を使って、危うくば死ぬような損害を与えた。
という話にでもなれば、彼の信用と権威はともすれば失墜するかもしれない。
自分の浅はかさに更に吐き気が増した。
おそらく、このような結果を知れば、風紀委員からの保護も撤回されるかもしれない。
そうなれば自分はお尋ね者だ、傍にいる誰かに危害が及ぶ可能性だってある。
「どうしよう……。」
水無月沙羅は膝から崩れ落ち、ゴミ箱のすぐ傍に背中を預けることになった。
ご案内:「◆落第街 裏路地 ゴミ捨て場」にカナタさんが現れました。
■水無月 沙羅 > 鳴り響く頭痛に、吐き気はまだ収まることはない。
『死』と言う経験に馴れる事は無いのだ。
寧ろ、何度も味合わされるのは地獄の苦しみと言えるかもしれない。
沙羅はまだ覚えている。
拳銃から、零距離で放たれた一発の弾丸が、自分の頭部の皮膚を破り、突き抜け、頭蓋を砕き、脳髄をぐちゃぐちゃにかき乱し、再び頭蓋を破壊して突き抜けていく。
その感覚をはっきりと覚えている。
それをきっかけに次々と死は迫ってくる。
ある時は砲撃で、ある時は違法部活からの掃射で、ある時は異能によって。
自分の肉体は砕かれる、切裂かれる、引きちぎれる、潰される、貫かれる。
その全てがフラッシュバックする。
「あ、ああぁ………ぁぁああああああああああっ!!!」
頭を押さえて咆哮をあげた。
それしかできない、自分の体を、無数の痛みが駆け巡ってゆく。
常人では耐えられない、常人には理解することのない、死が全身を何度も駆け巡る。
……それは到底人間に耐えられるものではない。
普段の任務であれば、薬物による精神の鎮静によって、死への恐怖を麻痺させているからこそ、
敵の攻撃に身を晒すような真似ができるのだ。
今の沙羅にはそんな便利な代物は存在しなかった。
地面を転げまわる。
幻視痛に耐えられない。
意識は遠ざかりそうになる。
しかし、こんな場所で意識を失うわけにはいかない。
耐えきらなければ。
■カナタ > 「良い晩だねぇ。こんばんはぁ」
それはもがき苦しむ少女の真上、路地を囲む建物の屋上のふちに座り、足をぶらぶらとさせていた。
いつからそこにいたのかはわからない。強いて言うなら意識しない間に、だろうか。
こんな場所で、なおかつ悲惨な状況であると見て取れるにもかかわらず
まるで街中で知り合いに会ったかのように暢気な声を上げたそれは小さく伸びをすると
3mほどの高さがある場所から白衣をなびかせ猫の様に軽やかに飛び降り……
「わぷ」
どさりと鈍く重い音を立てて地面に激突した。
受け身とか着地とかそういった動きは一切なし。
完全に落下事故の様相のまま地面にくずれたそれはしばらくじっとしていたが
数秒後、軟体じみた動きで身を起こし、ぐるんと首をめぐらせた。
向けられた視線の先にはごみ箱と……
「あーはぁー。こーれは派手にやっちゃってぇるねーぇ?」
そのかげに蹲る姿が面白い見世物であるかのようにケラケラと声を上げる。
■水無月 沙羅 > 「だ……れ……。」
地面を指で握りしめる様につかむ。
擦れる痛みで自身を奮起させ、意識を明確にしようと試みる。
眼前に現れたのは、白衣の……少女?
こんな場所で、こんな時に話しかけてくるのなんて、
碌な連中ではないだろう。
しかし、自分の体は言うことを聞いてはくれない。
立ち上がろうと力を込めながら、
震える肢体に檄を飛ばす、唇を噛みしめ、痛みにより意識を覚醒させる。
まだだ、今は倒れるべき時ではない。
立ち上がろうと、何度も地面に這いながら、目線だけは少女を睨むように見据えている
■カナタ >
「誰だとおもぅ?
わかったら教えてほしぃなぁ。ボクも探してるんだよねぇ。
よぃしょぉ。……あれ?」
あはー。ときの抜ける声を上げつつ立ち上がろうとし、派手にバランスを崩す。
そうして初めて自分の体に視線を戻し
左足があられもない方向へ曲がっていることに気が付くと
よいしょ。と軽い掛け声と共に骨の向きを合わせた。
そのままふらふらと空をけり……
「ん。異常なーぃ」
何事もなかったかのように笑うとすくっと立ちあがった。
そのままわずかにつま先を回して足の調子を確認すると何もなかったかのように歩き出す。
その行く先は、視線の先。
「へーぇ。あーんなことしてる割にはキミ、”慣れて”ないんだぁ?
それとも副作用かなぁ。んふー。おもしろーぃ。」
ゆっくりと近くまで歩み寄ると少しかがんで覗き込む。
随分と憔悴しているようだ。あんな派手にやらかしたというのに。
さて、これは”どう”しようか。
そう思案しながら特異な反応を見せるモルモットを見つけたかのように、
暗闇の中で琥珀色に光る瞳で興味深げに這いつくばる少女を見下ろす。
■水無月 沙羅 > 「何言ってるのか、全然わからない……っ」
痛みは残念なことにすぐに消えて行く、然し意識をはっきりさせるのには一瞬で十分だ。
唇を噛んだ傷ももう塞がっている。
壁に手を着き、よろける体を支えながらなんとか脚を踏みしめ、二本の脚で立ち上がる。
「……なおった……? あなたも、不死……? それとも、痛みを感じていないの……?」
明らかに異様な、まるで自分の体を、壊れたパーツを元に戻すように平然に直す少女を見て、思わず声に出る。
浅はか、貴方も、などと、自分が不死であることを明かしているようなものだ。
今このタイミングで、それはいくら何でも悪手だろう。
「……何の話をしているの……。」
この人物も、また危険なにおいがする。
興味本位で自分を見る目、実験動物を見る眼差し。
あぁ、この目を私はよく知っている。
異能を研究する、あのゴミ溜めの様な研究施設にいたやつらと同じ眼だ。
「……近寄らないでっ。」
腰につけていたはずの拳銃に手を伸ばす。
無い。
当然だ、一度頭蓋を撃ち抜いたときに手放したに決まっている、
何故拾っておかなかったのか、つくづく自分の甘さに反吐が出る。
じりじりと、壁際を沿うように少女から距離を取る。
……恐ろしい、そう感じる。
本当にこの子は人間なのか?
■カナタ >
「わからない?安心して。
ヒトってそもそも他人の言葉なんか理解できない生き物だから。
キミだけじゃないよぅ。彼も、彼女も、キミの言葉は通じないし伝わってないよぅ」
よろけてはいるが風紀委員。
壁に力は借りているようだが、先ほど七転八倒していた割には
元気に立ち上がっているなぁと思いながらもケラケラ笑う。
「痛い?
ああそうか、キミ達は痛いっていうんだっけ。
あ、でもボクもすっごく痛いんだと思うよ?
骨が数か所折れていたし、打ちどころによっては死ぬ高さだったしねぇ
神経系統は麻痺していないから正常に痛みは認識しているはず。
まぁ最も、キミにとってはただの事象かもしれないねぇ」
理解はできるけど共感できないのは困りどころだよねぇ。と独り言を口にしながらその足は止まらない。
まるで逃げられない獲物を前にしたようにゆっくりとゆっくりと反応を伺いながらも近づいていく。
その瞳にある色はただ、観察とわずかな愉悦。
道端に”落ちていた面白いモノ”をみつけたとでもいうようなそんな瞳で
「何の話?そぉだねぇ、君のこれまでとこれからを左右するお話なんかどーぉ?
……ああ、これほしい?
いいよ。あげる。はい」
”いつの間にか”足元に落ちていた拳銃を拾い上げ、ポイっと投げる。
弾丸が装填され、セーフティーの外れたそれはこちらを警戒している少女の
足元へ滑っていきカラカラと音を立てた。
■水無月 沙羅 > 「っ……!」
足元に転がされた拳銃のグリップを踏みつけ、跳ねあがらせる。
ふら付く自分の体に身体強化の魔術をかけ、無理やりに掴み取る。
銃口は少女に向けて、引き金に指をかける。
「……あなた、人間ですか? それとも怪異?
痛みを味わいながらそう振る舞えるなんて、到底信じられません。
複数個所の骨折であればなおさら。」
人間ならば、さっきほどの私と同じようにもんどり返っていたとしてもおかしくはない。
ところがどうだ、この白衣の少女はさも平然と歩み寄ってくる。
任務の時にそれ以上を自分がやっているからこそ、本来ならば言えることではないが。
明らかに『異常』だ。
「近づかないでと言ったはずです。」
トリガーにかけている指に力が入る。
これは脅しだ、本当に撃つためのものではない。
この前の時と同じ、まだ彼女が犯罪者と決まったわけではない。
ならば、私に彼女を捕縛する権限はない。
所詮、警察機構などというものは対処療法に過ぎないのだ。
そんなことは自分が一番よく分かっているじゃないか。
「……私の、これまでとこれから? ますます、意味が分かりませんね。」
少女の意図が読めない。 緊張が汗となって額から滑り落ちる。
■カナタ > 「ああそうそう、ボクは不死なんかじゃないよぉ?
君の定義する不死が多くのヒトが思うそれと一致するならという前提だけどねぇ。
まぁキミの場合今言いたいのはそういうことじゃないよね。
定義に煩いオタクっているよねごめんねぇ
あ、まぁどうでも良いかぁ。だって死なないなら関係ないもんね」
ケラケラと笑いながらそれは途中で立ち止まり、くるりと回転してみせる。
遊んでいるかのように、もしくは撃たれることを楽しんでいるかのように。
「……あぇ?、撃たないの?」
きょとんとして軽く両手を広げる。
場と会話の内容さえ無視すればまるで天気の話をするような気軽さで
銃口を覗き込み、首をかしげる。
「今自分でボクを怪異と疑っているんだよねぇ?
合理的に考えたら”こんな場所”でそんなものに出会ったら撃つべきだよね。
でもキミは撃たないんだね。他に合理的な理由があるのかなぁ
それとも死なないから危機感がバグってるの?
……あは、まぁ違うよねぇ。」
銃口を向けられたままそれは朗らかに笑った。
こちらを睨みつける少女と対照的に
慈母のような笑みを浮かべて。
「正当防衛なら撃てるかな?」
けれどその瞳はどこまでも冷徹で微塵も笑っていなかった。
その言葉と同時に足元の影が泡立ち、そこから二本の白銀の槍が飛び出し
肩と腹を縫い留めるように弾丸もかくやといった速度で空を走る。
■水無月 沙羅 > 「不死でないなら、一体……。」
格好を見るに、私なんかよりよっぽど頭の立つ人物なのだろう。
言動を鑑みても、何一つ自分がいい勝てるような未来は見えない。
真実を言う気すらないように見える。
彼女はいったい何なのか、焦りと共に恐怖が噴き出す。
じんわりと滲み出す、吸いつくような汗がへばりつく。 気持ちが悪い。
銃口を覗き込んでくる、この少女にもまた、脅しなど通用しない。
自分のやっていることは逐一的がズレている。
この島では私の常識は通用しない。
一体何が起きているのか……。
「っ!?」
彼女の言葉がなければ、前兆がなければ確実に貫かれていた。
咄嗟に足に強化の魔術を集中させ、飛び上がる。
壁を蹴り、一気に距離を突き放す。
負荷に耐えられず足は砕けるが、関係ない、どうせすぐに再生する。
「……づぅっ……!?」
着地するまでに、砕けた脚部は時間が巻き戻るように修復される。
痛みに耐え、体制を保ちながら地面に足をつける。
瞬間にトリガーにかかった指に力を籠める。
三度、少女に向けて引き金を連続して引き絞った。
■カナタ >
「わぁ」
自らリアクションを起こしたにもかかわらず急に跳ねる対象に
驚いたようにふらっと二、散歩たたらを踏む。
放たれた弾丸は狙い違わず吸い込まれるようにそれへと向かい
「ぁ」
回避どころか反応もできていない。そんな小さな声を残し、
ふらついていたそれは胸と肩、そして額を撃ち抜かれ数歩ふらついたあと、横向けにゆっくりと倒れた。
白衣と地面に赤い染みがゆっくりと広がっていく。
辺りには銃声の残響そしてそれもすぐに掻き消え痛いほどの静寂が戻る。
ここが治安が悪い場所だからだろうか。
誰かが聞きつけることも、ましてや駆けつけることもなく
ただただゆっくりと血の池だけが広がっていった。
■水無月 沙羅 > 「し、死んだ……? 死んだの……?」
まさか、避けないなどと如何して考えられようか。
防がないなどと考えれる訳がなかった。
その自信があったはずだ、なのになぜ、彼女は避けなかった?
額に穴が開いたのを見た、肉体に弾丸が吸い込まれていくのを確認した。
別に、これが初めての人殺しではない。
だが。
殺すつもりはなかったなどと。
銃を持っている手が震える。
銃口からは薄い煙が立ち上っていた。
「……どうして。」
血だまりを呆然と眺めながら、震える手を握りしめた。
■カナタ >
「それが君の在り方だからじゃなぁぃ?」
動揺する少女の耳にそんな言葉が肩越しに聞こえるだろう。
のんびりと間延びした、耳を擽るような甘い甘い声が。
それは少女の真後ろから耳元にささやくような距離。
そして足元に弾けるように巨大な魔方陣が浮き上がる。
それは招雷の術式。
展開と起動が既に終わっているそれはぱっと強く光り
「だって、キミ、自分で帰る場所をなくしてしまうほどだもの」
一瞬後、裏路地を紫電が奔った。
それは路地を縦横無尽に駆け巡り、嘗め尽くしていく。
「それは理解する必要が”なかった”。そういうことだよねぇ」
閃光が収まり、重い低音が響く中独特のオゾン臭が辺りに満ちる。
その真ん中で落雷に撃たれ、頭髪に紫電をまとわせながら
撃たれ倒れた筈のそれは両手を広げ嗤っていた。
■水無月 沙羅 > 「えっ……!?」
突如、真後ろから聞こえる囁き声。
振り返る、そこにあるはずの、少女が、まさに今殺したはずの少女が。
そこにいる。
「どういうっ……!?」
最後まで口に出すことはできなかった。
気付いたときにはもう遅い。
足元で光る巨大な魔法陣、自身の危険信号が体を動かす前に
雷撃は己の体を縦横無尽に走り廻る。
「ああああああぁぁぁぁぁああっ!?!?」
絶叫をあげる、喉から空気が漏れだしてゆく。
肉体が焼けて行く、灰が、喉が、紫電によって貫かれてゆく。
感電する身体は動かすこともかなわない。
しかし、沙羅の体は残酷にも、紫電に焼かれるそのたびに再生されてゆく。
一瞬の間に再生と損傷を繰り返し、かつて受けたことのない痛みを、永遠のように感じる一瞬で感じ取っている。
痛みは自分の意識が飛ぶことを許してはくれなかった。
「ぐ……あっ……。」
雷撃が停まる、永遠が終わる。
しびれた身体は動かすことすら許されず、痙攣を繰り返す。
焼けただれた皮膚は再生し、服に癒着した肌は何事もなかったかのように戻ってゆく。
しかし、その体で立てる筈もなく、沙羅は無残にも地面にもう一度這い蹲ることになった。
「……が……ぁ、なに……を、した……の。」
辛うじて回る意識と、舌を動かして尋ねる。
一体何が起きたのか、理解できない。
■カナタ >
「死なないっていいよね。
普通のヒトなら今頃消し炭だけど、こうやって生き残るんだもん。
範囲攻撃が撃ちやすくて助かるよぉ。
銃とかめんどくさいしねぇ」
簡単にオチないしぃと鼻歌交じりに歩み寄り、倒れ伏す少女の上にすとんと腰を下ろすと
ぱちぱちと琥珀色の瞳を瞬かせて自身についた煤も払う。
最も、”この体”は直接落雷には巻き込まれていないのだけれど。
ああ、そういえばこういう時は体重が重いほうが有利なのだっけ。
まぁ別にいいかと一人納得して
「んー……何って今何か説明が必要なことあった?
わかんないことがあったら教えてくれると嬉しいなぁ。
だってボク、わからないのが分からないから」
笑顔のまま少女の顔を覗き込み、そのままゆっくりと左手を振りかぶる。
その手の中には苦無によく似た刃物が握られており
「えぃ」
地面へ縫い付けるように躊躇なく少女の腕へと振り下ろした。
まるで虫ピンで標本を固定するかのように。
■水無月 沙羅 > 「どうして、しんだ、はず……ぐあぁぁっ!?」
電撃に晒された沙羅の肉体では抵抗すら許されず、マウントを許してしまう。
あぁ、この人は『やはり人間ではない』。
肉体的な意味ではない、精神的な、性善説とかそういうものすら何一つ意味をなさない。
この人には全く関係がない。
自分のしたいことだけに忠実なのだ。
「あ、ぐぅっ……」
刺された腕が焼けるように熱い。
刺される痛み、二度や三度ではない。
しかし、この傷は再生されれない、何せ刺さったままなのだ。
治しては切り裂かれる、そんなことをずっとこの傷は繰り返している。
鋭い痛みが永遠と続く。
■カナタ >
「こっちもしとかないとだよね。」
再度振り上げられた左手に再び無慈悲な煌めき。
”よく使う手”だからよくわかる。
死なないタイプの対処法はよく知っている。
必要なら自分の手足を切り落としてでも脱出すればいい。
例えば、そう。痺れが取れたら裂けるのも無視して体を起こそうとするだろう。
だから……
「ちゃんと固定、しないとねぇ」
そのための雷魔法。痙攣し、筋肉が緊張しているタイミングを狙って
動けないように固定してやればいい。腕を伸ばし切った状態で固定してしまえば
物理的に身じろぎする猶予がなくなる。
「えー、君自身撃たれても死なないって自分で証明したばかりじゃない。
わざわざ異能という道具を発現し、それを行使するという形で、ね?
感情の赴くままに刃をふるったのは身に覚えがあるでしょぉ?
あ、勘違いしないでね?ボクそれ自体は全然責めてないからねぇ。」
少女の苦痛に歪む顔を覗き込む。
うん、まだ折れてなさそう。だから”大丈夫”。
全くの躊躇も憐憫も見せずに再度振り下ろす。
■水無月 沙羅 > 「ぐ、がぁぁっ………!」
思い出す、研究所で実験されていた日々を、あの時もこうして、貼り付けにされていた……あの時はどうしたんだっけ……。
痛みで意識が朦朧とする、いや、ここで意識を失っては逃げ出すチャンスすらやってこない。
堪えろ、堪えろ、堪えろ。
呻きながら、舌を噛み続けて意識を覚醒させる。
「ちが、う……あなたが、なぜ……いきて、いる、のか……」
しびれが取れつつある体に鞭を振う、腕は動かせない、足は辛うじて動くが。
如何する、如何すればいい?
私に出来る事は?
何一つ思い浮かばない、こうなるときのための智慧を、何も私は学んでいない。
「……ぐぅぅっ!!」
脚と、胴体の力だけを使うように、肉体を魔術で強化させて浮き上がらせる、筋繊維がちぎれるだろうがどうせ治る、限界は限界ではない。
■カナタ >
「……あんまり面倒にしないでね?
ボク、これでも気を使ってるんだから。」
酷く軽薄な声で呟くとにこりと微笑む。
そういいつつもそれは抵抗自体を楽しんでいた。
「んふ、協力ありがと。」
予想通り、体が浮く。
お陰で背中に手を回す隙間ができる。
「ちゃんと“硬化”させておくね」
まるで抱きしめるように身を寄せると背中に手を触れ
少女が身にまとっている服に直接硬化印を付与し服そのものを硬質化させる。
本来であれば盾として使うようなものだが……
こうしてしまえば即席の拘束具の出来上がり。
「死は平等ではないって君自身がよく知ってるでしょ?
ボクがそうじゃない理由?ああ、そこら辺に転がってるよ。
撃たれたボクはもう炭化してるかなぁ?
あ、良かったぁ。ほらあそこにボクだったものがあるよぅ」
ペタンと座り込んだまま無邪気に指さす先には
元は人の形をしていたものが炭化し煙を上げていた。
■水無月 沙羅 > 「なっ……に、を……する、つもりなの……!」
無駄な抵抗だった、全て読まれている。
全て、自分の行動すべてが先読みされ、全てが悪い方へ循環していく。
なんだ、何が起きている?
この少女はいったい何なのか、何者なのか。
疑問は頭の中を駆け巡る。
もう、体のどこも動かく事が叶わない。
袋のネズミ。 その言葉がよく似合う。
「まるで、貴方がたくさんいるみたいな……言い方を、しますね……」
辛うじて動く口を、たどり着いた答えを発するために使う。
もう自分に出来る事はこの程度しかない。
自分は何と無力な存在なのか。
■カナタ >
「なぁにしよぉかなぁ。
くふ、何してあそぼっか」
そういえば言ってなかったっけー?と首をかしげる。
そもそもなんで襲ったんだっけ?ああ、そんな些末なことは”忘れて”しまった。
「疑問はあるけど欲求はないんだよねぇ……
正確に言うと君に期待はしているけれど、君自体には希望は抱いていない……のかな。
キミみたいなヒトには興味があるよぅ。
知りたくて堪らないの。臓腑を開いてみても
切り分けてみても見つからないんだけど
人に確かにあるらしいっていうのは本当なのか」
どろりとしたものが声に満ちる。
不死は有効利用の方法はそれこそごまんとある。
自分で使うためにも便利だし、食べてしまっても解析できていいかもしれない。
むしろ効率を考えるなら喰らってしまった方が効率的だ。
けれど……
「でもね、ボク親切な気分だから、今はそうなる前に願い事でも聞いてあげちゃおうかなぁ」
くすくすと笑いながら首筋から胸元へと左手をゆっくりと滑らせ
身を寄せて少女の耳元で囁く。
欲望を誘う、甘い香りを纏いながら。
「君が望むなら死にたくなるくらい痛くしてあげられるし
帰ってきたくなくなるほど気持ちヨくもしたげられるよぅ?
……ねぇ、どうシたい?」
■水無月 沙羅 > 「………。」
あぁ、この人はやはり狂っている。
狂ってしまっている、もう救いようがない。
あの日の私の様に、全てを屠ったあの夜の様に。
もうこの人には『己』すらなくなっているのではないだろうか。
だから覚えていない、だから忘れてしまう。
故に、退屈だから、加虐によって弄ぶ。
「……親切心だというなら、ぜひ解放して放っておいてほしいものです。」
少女の顔を睨むように、冷たく言い放つ。
今ここで負けるわけにはいかない、どうせ死なないのだ、死んでもともと。
なら自分の出来る全力を尽くそう。
「…………。」
眼を閉じる、集中する、己の中にある魔術を発動するための媒体を己の全身に流し込む。
回復魔術とは、つまり極論を言えば肉体の操作だ。
肉体を操作する魔術を、もし意図的に暴走させられるとしたら。
私はその方法を知っている。
あの悲劇の中で、狂気の中で脱出した方法を。
私は本能に刻み込んでいる。
刹那。
眼を開いた水無月 沙羅の肉体は、爆発物でも取り込んでいたかのように弾け飛んだ。
■カナタ >
「んー……
そっかー」
一つ小さく伸びをした後かくんと首をかしげると僅かに思案する。
ああそうか、この子はまだ、気が付いてすらいないのか。
それは”かわいそうなことをしたかもしれない”。
微塵も反省はしないけれど。
「あは、じゃあ仮初のお家に帰る?
そだね、きっと有耶無耶にしてくれるヒトも
自分の頑なさで君を守ってくれるヒトも居るだろうね。
うん、それがいいかもしれないねぇ」
うんうんと頷く。
そう、庇護されるものはそうやって過ごしているといいと思う。
だってそう、そうとしか生きられないのだから。
「そうやって過ごしてれば誰かがキミを上手に使って
”許して”くれるかもね。ふふ。」
それは酷く慈愛に満ちた表情で少女を見下ろす。
回路の暴走も、その結果も、すべて見逃して。
そして炸裂の刹那、こう呟くだろう。
「ああ、でもそれ多分、”キミには”結構痛いよぅ」
そんな一言を残してそれは炸裂に巻き込まれる。
■水無月 沙羅 > 「…………はぁっ……!!」
爆発の数瞬後、肉体は爆発した肉片を吸い込むように、否。
爆発した肉体が、逆廻しで再生するかのように修復されてゆく。
物の数秒足らずで全身の修復は完了した。
「……ぅあ……ぐぅぅぅ……っ」
全身を破裂させるなんて言う荒業、痛みを残したこの肉体で行えばどうなるか。
筆舌に尽くしがたい、そう表記するのが至極正しい、痛みともいえない。
肉体の悲鳴が全身に駆け巡った。
気が狂いそうになる。
意識を手放してしまいそうになる。
生きていることを放棄したくなる。
だが……。
「逃げないと……先輩のところに行かなきゃ……。」
朦朧とする意識の中、思い浮かんだのは。
自分に傍にいてもいいと言ってくれた恩人の姿だった。
あの人のもとに帰るために、足を動かさなくては。
死にかけの精神のまま、よろめいた足は落第外の外へ向かう。
沙羅、という自我が残っているかすら怪しい、胡乱な目つきで。
不死の少女はそれでも光を望んだ。
■カナタ >
防御すらせず爆発に巻き込まれ吹き飛んだ体は壁に叩きつけられ、
赤い花を咲かせながら壁を背にずり落ちるように座り込む。
それは動くことなく、去っていく少女に目を向けたりもしない。
「そう、……じゃあいってらっしゃい。
キミが”イキタイ”と願うなら。」
その上方、最初であった時の様に建物の淵に腰掛け
あしをぶらぶらとふらつかせながらそれは少女を見送る。
同じ不死者として、憐憫に似た感情を持ちながら。
「”あの子”によろしくねぇ」
そう呟くと立ち上がり手についた血をぺろりと舐め……
落胆したようにため息をつく。
「ああ、この子も」
”死に方を知りはしなかったんだね。”
そう呟いてふらふらと歩きだしたそれはひどく寂しそうに空を仰ぎ
そしてふっと掻き消えるようにその場所から姿を消した。
ご案内:「◆落第街 裏路地 ゴミ捨て場」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「◆落第街 裏路地 ゴミ捨て場」からカナタさんが去りました。
ご案内:「落第街(特F」にフィーナさんが現れました。
ご案内:「落第街(特F」にアールズアーズアースさんが現れました。
■フィーナ > 「ふんふんふーん」
適当にふらつくフィーナ。
なにか、楽しいことはないかな、と。
■アールズアーズアース > 「……ん♪」
誰もいなくてもニンゲンらしくする。
なぜならそれがニンゲンらしいから。
ニンゲンというのは放っておいてもニンゲンなので、人間らしい行動をする。
それなりの話ができたので、コレはたぶん機嫌がいいというやつ。
なら、そういう行動を取るのがニンゲンらしい。
今日はそんなに時間が残ってないので、上機嫌風を演じながら。
路地裏を歩いて帰途についていた。
■フィーナ > 「うん?」
目の前に、何やら上機嫌な人間が居る。
魔力も持たない、ただの人間に見える。
「んー…」
少し考える。この子が上機嫌なのにはなにか理由があるはず。
「なに、良いことあったの?」
声を掛けてみることにした。何かいい情報でもあれば良いのだが。
■アールズアーズアース > 「よいこと?
ええ、今日はいっぱい、お話ができたから」
突然かけられる声。
理由はわからない、が。
耳を見るにニンゲンじゃない。
ニンゲンならココで断ったりはしないだろうから答えたが。
正直、ニンゲンじゃないなら、話す価値があるかどうか微妙だ。
「……あなたは、だぁれ?」
にこやかに上機嫌な演技を続けるのが自然だから続けたけれど。
相手するかはこの先の内容次第だ。
■フィーナ > 「私?私はフィーナ。貴方は?」
ふむ、この子はあまりコミュニケーションが出来ない子なのだろうか。
とするなら、拐かしても…いや、あまりいいエサにはならないな
不穏なことを考えつつも、笑顔で繕う。
■アールズアーズアース > 「アールズアーズアース、アールでいいわ」
にこやかにふふ、と笑って会釈する。
「……あなたは、どう?
話、してくれるの?」
少し甘えるようにするその仕草は、ともすれば妖艶で。
ニンゲンらしい演技はとても人間に見える。
■フィーナ > 「構わないけど。どんな話がしたい?」
このままふらついて暇するよりはマシだと思い、話すことにした。
お互い、異形であるとは知らず。
■アールズアーズアース > 「ニンゲンの話がいいわ、ニンゲンはとても素敵なんだもの」
アールの頭の中にはそれしかない。
色々知ってはいても、話したい話題がコレ以外になにもないのだ。
にこやかに、嬉しそうに話しだす。
「だって、ニンゲンって、とても愛らしいでしょう?」
ニンゲン趣味のニンゲンマニアによるニンゲンオタクトークでもある
■フィーナ > 「人間、人間、って…まるで貴方が人間じゃないみたいな言い方ね?」
思ったことを率直に述べる。『人間』という種族を話題にするのは研究者か、それこそ他種族のみだ。
自らを話題にすることはあまり無い。
■アールズアーズアース > 「……よく言われるわ? でもニンゲンなんだからニンゲンが好きだってなにも不思議はないと思わない?」
ふふふ、と意味ありげに微笑む。
昔からさんざん言われてきた話だ。
100年ぐらい前までは、それで良くボロを出したが、今は慣れたものだ。
でも「ちんぴら」ならそういう事を言ってきたら、えぐるぐらいはしてもいいけれど。
■フィーナ > 「じゃあ、人間のどういうところが好きなの?教えてくれる?」
これは、聞きに徹したほうがよさそうな気がした。
多分、こちらから話したら『合わない』。確証はないけど。
■アールズアーズアース > 「色々なことが好きだけれど。
みんなで深夜集まって他愛ない話をしながら時間を浪費しているのに、朝に時間が足りないと慌てるところとか。
集団でないと生きられないし、特にスキルもないのに、自分ひとりだけ認めてもらおうと承認欲求でもがいてみたりとか。
あと、体の色んな所も好きよ……骨盤底筋群の複雑さとか」
アールとしては、行動として一般的なところを話したつもりだ。
筋肉はまあ……少しマニアックな自覚は、ある。
やはり、インナーマッスル系じゃなく手首周りの筋肉にしておいたほうが良かっただろうか……
■フィーナ > 「…すごいマニアックなのね。人間の研究者?」
容姿からはとてもそうは見えないが、一応聞いてみる。
なにか人間に対するいい情報が聞けるかもしれない。
■アールズアーズアース > 「あ、うん……研究者、みたいなもの、なのかな……?
ええと……好きだからこう、どうしても詳しく調べたいっていうか……そういうの、ない?」
言われると少し照れてもじもじとする。
褒められたわけではないのだけど、マニアックと言われるとこう、詳しいと言われたようで少し嬉しい。
「その、専門家にはかなわないかもしれないけれど、まあ……それなりには、たぶん」
……十分以上に解剖学と人間観察の専門家です、ええ。
■フィーナ > 「わかる気がする」
『エサ』を弄って良質な苗床にするために、色々と体の中を弄ったものだ。
『エサ』は『エサ』で、魔術に傾倒していたようだが。
「私の場合は魔術かな。これで色々できるから。」
■アールズアーズアース > 「へえ、魔術……そっち方面は詳しくないんですよ。
ニンゲンにも魔力とかってあるんですよね、よね?」
食いつきがいい。ニンゲンクソオタクならでは。
魔術なら、ニンゲン流の魔術を学ばないと意味がないのだが、それには人間らしい魔力と人間らしい構造がいる。
今の自分ではマネの程度が甘すぎて、魔術どころではない。
ただ、そういう話を聞かせてもらえるならすごい気になる。
「フィーナさんはそっちの方面詳しいんですかッ!?」
思わず力が入る。
ああ、力入れすぎないようにしなきゃ
■フィーナ > 「人に教えられる程度には。」
ぶにゅり、となんか手が歪んだ気がする。
「といっても、これ才能に左右されるところもあるから、教えて、簡単にできるという話でも無いのよね。見る限り、貴方それらしい才能はなさそうだし」
そう。この子から魔力は感じられない。そういう才能はゼロにちかいのだろう、と思う。
■アールズアーズアース > 「ああ……うう」
教われる機会なのに教われない。ああ、ああ……なんたる無様。
己の情けなさに真っ赤に恥じ入りつつ、しゅんとなる。
元の姿であればともかく、この人間の体には魔力を宿せるほどには似せられない。
このペースだと、ココ数年でどうにかなる話ではない、そもそも、1日この姿でいられる方が先だし。
「……そうですよね、わたし、才能ないですから」
そもそもニンゲンに擬態できる怪異なんてたくさんいるのに。
120年もかけてるのに、こんなにも不器用で、どんくさい。
死にそう。マジ死にそう。
■フィーナ > 「魔力がないと、どうしてもね。それを扱う技術も、魔力あってのことだし。外部から魔力を供給するとなると、お金も…ね。」
方法が無いわけではない。だが、それをやると間違いなく財布が死ぬ。湯水のように宝石を消費するからだ。
もっとも、フィーナは『エサ』があるので関係ないのだが。
■アールズアーズアース > 「いずれ……理論だけでも……!」
この姿ではどうしようもない、今だって維持するだけで精一杯なのだから魔力どころではない。
今日教えてもらった……ニンゲン推しのためにも!
ああ、そろそろリミット近いなぁ、でも話してたいな……こんな話、初めてだし。
住所もわからなそうな格好してるし……。
「人間のことだったら、何でもできるだけ知っておきたいんですよね……」
ちょっと無理するけど、それでもできればもう少し聞いておきたい。
■フィーナ > 「だったら本を読むと良い。いろんな事が知れるようになる。魔術だって、理論だけなら本で学べるしね。」
どうにも子供のような印象を受ける。無知、というわけではないが、知識の偏りが極端に思える。
■アールズアーズアース > 「でも、魔術の本とかってこの辺じゃ読めないでしょう?」
もとのゴミみたいな姿であればまあなんとかならなくはないけれども、それで図書館に入れるわけでもない。
人間のためであれば何でもする気はあるけれど、流石に保証のある魔術書を読む方法がない。
「人間のこともそれなりに本は読んでるとは思うんですが、まだまだわからないことだらけで……」
本では筋肉の収縮の具合や骨の実際の強度、血液の配合や皮膚の成分、生成法までは載っていないし。
人間のための本だから、あってあたりまえのことは省かれてしまっている。
■フィーナ > 「だったらその専門書を見つければいい。探すのは手間だろうけど。人間ってたくさんの分野で研究してるから、そういう専門書を探せば、貴方の知識欲も満たせるんじゃないかしら?」
そう、人間の知識欲は貪欲だ。だからこそ、今日地球の頂点に立っているのだろうが。
「わからないなら調べる。基本でしょう?」
■アールズアーズアース > 「え……あ、う」
確かに、たしかにそう。
なにも言えなくなる。
ただ、流石にそのクラスになると稀覯本になる。
膨大なハズレを引く覚悟がいる。
ただ、フィーナの想定と違うのは、アールがそもそも膨大な資料を調べすぎてて。
言うなれば
【好きなら推しジャンルを一個増やせ】
と言われているも同然だからだ。
そしてそれはその通りで、その通りすぎるので。
折れた。
「はい……そのとおり、です」
人間の沼ジャンルが一個増えた。
■フィーナ > 「急ぎなさい。『ただ一つの探求』をするには、人の寿命というのは、あまりに、あまりに…『短すぎる』。残された時間は多くない。」
なぜ、スライムの私が、エサの人間に対してこんな事を言ってるのだろうか。『エサ』に思考が引っ張られている?
「本が見つからないなら自分で調査する。研究っていうのは『わからないことを調べる事』だからね。自分で調査することも、わからないことを埋めるためには必要。」
■アールズアーズアース > 「いえ……その、わかってはいるんです……」
魔術は使えないのがわかっていたから、ニンゲンの構造だけでも手一杯なので、スルーしていただけなのだ。
あまりの敗北感にがっくりとひざまずく。
「いつかは手を出さなければいけないジャンル……それはそう。
そうなので、わかってはいたんです……」
ただ、そう……足りないものがあった。
「そうです、覚悟が足りませんでした!!」
あああ……サボっていてはいけない。
推しのためならば、尊敬し崇めるニンゲンのためならば。
それを彼女は教えてくれた。
「それなりに詳しくなっていると奢っていた自分に目が醒めました……師匠と呼んでよろしいでしょうか!!」
真っ直ぐに見上げた。
フィーナの背に後光が指していた。
■フィーナ > 「いや呼ばなくていいから」
きっぱりと断る。後光が差しているが、どうもなんか透けているような…?
■アールズアーズアース > 「え、えええ……」
見るからにがっくりしているのがよく分かる。
「だって……師匠が大事なことに気付かせてくれたんです。
知識に近道なんてないって。ひとつひとつ丁寧に埋めていかないといけないんだって!」
ココまで120年。
魔術を使えるようになるまでに120年で足りるかどうかもわからないけれど。
師匠の言うとおり……どうせ長い道のりなら、いつ手を出しても良かった。
……自分は怠っていた。
多少は人間らしくなってきていたと慢心していた。
それを師匠が教えてくれたのだ。
誰であろうとなんであろうと関係ない。
ああ、自分が情けない。
■フィーナ > 「知識の近道は書物を読むこと。そこから先は、実践あるのみ。先人に学ぶことは、近道の一つ。」
そうして、その結果を記録として書き留めて。
次の世代が知識を進めていくのだ。
■アールズアーズアース > 「はい……師匠!」
わかっていはいる。そんなのわかっている。
蔵書は擦り切れるほど読んでいる。何ページの何処になにが書いてあるかくらい。
だけどわかっていなかった。
きっと師匠がこう言う以上は、明らかに自分に足りないなにかがあるのだろう。
「ありガとうございました!!」
リミットを気にせず……話を聞いた甲斐があった。
出会いは……ここにあった。
ああ、でも惜しいかな。
あまりの感動もあって、自分が抑えきれない。声が裏返り始めてる。
そろそろ限界かもしれない。
もうひと踏ん張りして、切り上げて、帰るまで耐えなくてはいけない。
■フィーナ > 「あぁ、あと。」
一つ、これだけは、守っておかないといけないこと。
「倫理は、守るように。これを侵したら、まず間違いなく研究なんてできなくなるからね。」
相手の変化に気付かず、講義を続ける。
■アールズアーズアース > 「倫、リ……?」
ニンゲンだったら脂汗がにじむところなのだろうけど。
まだそこまで真に入った器用な真似ができない。
そもそも苦しくなってくるタイミングに、追加でそこまで調整できない。
結果的に時間を減らすだけ。
でも、師匠が大事なことを話そうとしている。
聞かないわけにはいかない……。
「倫理……トは?」
知ってはいる。
いるけども。
ニンゲンだって守っていないそれは守らないのもニンゲンらしいのではないか。
「ニンゲンだって、ぜんぜん守っていなイでしょう? どういうことです?」
よく、わからない。
公安や風紀は毎日のように人を撃ち殺している。
■フィーナ > 「簡単な話。『守る人間』と『守れない人間』がいるだけ。とくに研究分野はそれを逸脱しやすいから。監査が入るってわけ。要は『殺すなら有益に殺せ、無闇に苦しめるな、必ず報いろ』。それだけ頭に入れていれば大丈夫。」
まぁ、『エサ』の場合、自分が実験台だったみたいだけど。まぁ、関係ないか。
■アールズアーズアース > 「……報いロ……トは?」
声がかすれてるのがわかる。
どう見ても疲れている。
でも。
……いま、コレを聞いておかないといけない気がする。
一生後悔する気がする。
■フィーナ > 「その生命に見合う結果を出せ、という『心持ち』。実際、有益な結果を出せるのは多くはない。
多くはない、が…その『心持ち』だけは見失うなと言うこと。
わかりやすいのは医療分野。『実験動物の犠牲』で、『数多に苦しむ患者を救う』。わかりやすいでしょ?」
発音がおかしい。なにか、罹患しているのだろうか?
■アールズアーズアース > 「……はイ、ありがトうござイマす、師匠!」
声が詰まる。かすれる。
いたずらに殺しているつもりはないけれど。
本当にそうじゃなかったといい切れるだろうか。
ちんぴらなどは殺しているかもしれない。というよりたぶん殺している。
詳しくはわからないけれど。
きっとたくさん殺した師匠が言うのだから、そこは大事なのだろう。
「まだ、な二かあリますか?」
立ち上がって、ふらつきかける。足にうまく力が入ってない。
顔色なんて調整する余裕もない、こんな状態で青くなったりなんてできるはずもない。
ああ、自分の体力のなさが、能力が、おぞましさが許せない。
こんな、こんな人生で大事なことが見つかりそうなのに……!!
■フィーナ > 「………」
顎に手を添え、じ、と見る。様子を見るように。
異常だ。まるで、何かを『抑え込んでいるような』。
「………成程。『人間好き』、ね。」
おかしな話だ。人じゃないものに『人』について問われ、講義するとは。その講師も人じゃないときている。
「ふ、ふふ」
だめだ、笑いが堪えられない。
■アールズアーズアース > 「……ッ!? あ゛……ア??」
……感づかれた?
ああ、そうね。決まってる……この言葉は【知られた時の言葉】だ。
だって師匠だもの。しかも研究者の魔術使い。
そんな師匠なら、気付かれても仕方ない。
くそ、ああああああああああくそくそくそくそくそ。
くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそ。
心がさざめき立つのが、嫌でもわかる。
ああ、このどうしようもないクズみたいなキモチワルイ怪物め。
なにもかも自分が足りないせいじゃないか。
煮えくり返るような腸も作れないくせに!
抑えろ、抑えないと崩れる。
やめろ目の色が黒く変わる、トまれ。
手で顔を覆えば、きっとまだ割れない。
……嗤われた。
ああ……あああ。
師匠のことだから、なにか意味があるのかもれないけれど。
発言次第では止められなくなる。
■フィーナ > 「あっはははははははは!成程、成程ね。あぁ、可笑しい。」
お腹を抱えながら、触れる。
触れた指が、どろりと溶けて。不定形になる。
(まさか同族だとは思わなかったわ。ごめん)
そして、思念を伝える。人では行い得ない方法で。
「そういうわけで、私も『ニンゲン』じゃないのよ。ごめんなさいね?」
■アールズアーズアース > 「……ウ、ゔぅ。」
師匠の優しさ。
その事実に少し冷静になる。
嗤われたんじゃない。
笑ってしまっただけ。
「シ……師匠ぉ……」
だめダ。
こんなのかなわナい。
きっとこの師匠は……わたしよりたくさんころしてる。
おかげで、悪い意味で耐えきれない。
「スいまセン……ちょっト、何処か隠れラレるとコろ、ないでスか?」
変な安堵で……ちょっと、このまま帰れそうにもない。
今にも右足が震えてきて、割れそうだ。
■フィーナ > 「ん、じゃあ、うち来る?一応、形崩せば運べるけど。」
ぐにゃり、と人の形を崩して。もち、と膝カックンの容量で自分の上に乗せる。
(行きたいところあったらそっちでもいいよ)
■アールズアーズアース > 「……師、しょォ……」
そろそろ呼吸も怪しい。
無理に呼吸しているせいで、ぜーはー息をシている。
でも、師匠にみせても、いいのか?
こんなわたし……を?
師匠に見せル資格なんヵ……あるノ、か?
ああくそくそくそくそくそくそ。
思考が人間的じゃなくなってきテル。
家じャ、まにあワない。
「しシょう……ノ……いえで、おねがイ、シま……ス」
負けだ。クつジョク的なのに……逆らえなイ。
どうしようもナい。
■フィーナ > (…まぁ、貴方がどういう『モノ』かは知らないけど、興味もない。重要なのは、『それでも人間で在りたい』ということ。だったら、その方法を模索していきましょう。今はかなり無理してるみたいですから)
ぽよぽよと移動しながら、提案する。
(部屋、余ってたかな)
多分、自分の正体は知られたくないような、そんな気がしたから。気を利かせようと。
■アールズアーズアース > 「あ……亜あ゛アAAA゛aaA……」
ニンゲンであればないてるであろう慟哭じみた声。
声帯が崩れてるのか、ニンゲンの声の体をなしていない。
だけど。
師匠に……自身より上の存在だと認めてしまった師匠にそんなことを言われてしまったら。
……耐えきれなかった。
恥も外聞もなく、ぐずぐずの肉塊になってすがりついた。
だって師匠に……【ニンゲンでいること】を認められ、理解されてしまったら。
そんなの、どんな拷問よりも耐えられない。
だからはじめて、他人を頼った。
ニンゲンじゃない師匠なのに。
■フィーナ > (ニンゲンがニンゲン足るは、自らを『ニンゲン』と思うことです。私の『元』も、人とは違う種族でありながら、『人に属する種族』だと、確信していましたから。まずは自分を騙せるようになりましょう。)
そう伝えながら、自分の住処へと運んでいく。
必要なら苗床から魔力を分け与えるだろう。
■アールズアーズアース > 「ゔぁイ……ii」
ななナンとか肯定の意を……ししし絞り出ス。
にニンゲン……ににんゲんニンゲんげん似ににんげNん仁んにんげニンゲんにんげんにんげん……名り汰イよ……ぉ゛……
いいイ意識、を……必死二、つナギ あわ せ ル。
ぐちゃぐ チャ に
なっ タマま 師しょ…………ウに
抱え こま
れ
そのまま
はこ ば
れていッ
た。
ご案内:「落第街(特F」からアールズアーズアースさんが去りました。
ご案内:「落第街(特F」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「落第街 裏路地 特F」にフィーナさんが現れました。
■フィーナ > 「ふぅ」
アールを部屋で寝かせ、外に出る。
最近活動的にしてるおかげか、いろいろなことが舞い込んでくる。
楽しい。
■フィーナ > 今日はどんな事が起こるだろうか。
楽しみに、ステップしながら、ぶらついていく。
ご案内:「落第街 裏路地 特F」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏特殊Free(過激描写注意)1」にフィーナさんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏特殊Free(過激描写注意)1」に泉 瑠衣さんが現れました。
■フィーナ > 「ふぅ」
一通り歩きまわって。面白いことは起こらなかった。
今は、帰路の途中。
■泉 瑠衣 > 「ッ…イヤだな、またここを通るなんて…」
以前スライムに襲われた辺りの道で配達をしており、丁度終えて帰路についてる所で。
■スライム > 「お」
昨日の今日で、またあの人だ。
今度は下から攻めよう。
ぶちゅり、と。不定形に形を変え、地面を這う。広げて、広げて。
泉の歩く足を、捉える。
■泉 瑠衣 > 「ん…何か踏んで──えぇ…?」
急いで帰る際、何か粘質の物を踏んでは軽く下を見るが…何なのか分かった時には、困惑しながら眺める。そう、スライムを踏んだのだった…。
■スライム > (マタアッタ)
ずる、ずる、と足を這い上がっていく。
纏わり付きながら。
■泉 瑠衣 > 「ッ…なーんで二度も会うんだろうねぇ…、私としては会いたくないんだが?」
足に纏わり付きながら這い上がられ、嫌悪の表情を浮かべながら見下ろしており。
■スライム > (ソンナコトイウナ)
ずる、ずる、と這い上がる。今度は、服の中に入り込みながら。
(タノシメ)
肌を這う。まるで、愛撫するかのように。
■泉 瑠衣 > 「ちょ…ッ!?止めろ、楽しむより迷惑だぞ…!!」
ゾゾ…と撫でられる様に肌を這われては震え。肌を這っている最中、小さい胸に反して大きめの乳輪と乳首がある胸部があり。
■スライム > (テイコウモナシニ、イウコトジャナイ)
それが答えだと言わんばかりに、好き勝手這い回る。
胸を揉み上げたり、秘所を舐めあげたり。這い上がるスライムは、首元まで。
■泉 瑠衣 > 「んッ…!!…抵抗もなにも、魔力を吸われるんだから無意味なんだよっ…」
身体をビグッ…と一瞬痙攣させながらも腹を叩いて、相手の反応を見て。
(すまない…此方、秘部使用にトラウマがある故、使うと急速に萎えやすくてな…尻穴メイン(汚物描写無し)になるが、大丈夫かい?)
■スライム > (ソノ、魔力、ホシイ)
今度は尻穴を舐めあげる。まるで、性感帯を探すように。
叩く程度の抵抗では抵抗と見做されないらしい。
■泉 瑠衣 > 「ひぅッ…!?ちょ、そこは魔力が出る場所じゃない…ィ…!!!」
ガグッ!!…と体が派手に跳ね上がる程の反応を見せる。尻穴が弱そうで…
■スライム > (イケバイッショ)
秘所を覆いつつ、尻穴にめがけて集まるスライム。
ゲル状が故に、僅かな隙間から入り込んでいく。
■泉 瑠衣 > 「い、いけば一緒って何だ──っひ!?ちょ、入るな…ぁ…!!」
肛門の隙間から侵入するスライム。ヒンヤリした感覚が腸に伝わってはビクビクと震え…。尚、人間より上部なので始めから極太…なんて事も可能で。
■スライム > 直腸の中に入り込んだスライムを固める。そして、尻穴のところでくびれたまま、勢いよく、引き抜く。
強制的な、排泄。
■泉 瑠衣 > 「何か言えよ、粘液……っぎひィィィイ!?」
立ったまま尻穴から強制的にスライムを引き抜かれては、尻穴をポッカリ開いたままヒクつかせながらガクガクと身体を仰け反らせつつ痙攣させており。
■スライム > (タノシメ。ゾンブンニ。)
そのまま、ぽっかり空いた尻穴に、再度突っ込む。今度は、S字結腸まで。
■泉 瑠衣 > 「ひぎ…ィっ!?!!ぁ…がっ、や…め…楽しめる…訳が…ァ…!!」
深々と挿入されたスライムがS字結腸を歪めながら奥まで挿入されては、遂に立つことも困難なのか、ガクつきながらスライム池へと倒れ。
(太さの描写もあると嬉しい…。)
■スライム > (ソノワリニハ、エサ、ダシテル)
秘所から出るものを吸い上げつつ。増やしたゲルを更に奥へ、奥へと勧める。
■スライム > (勧める→進める)
■泉 瑠衣 > 「ぐ…ゔぅ…ッ!!!」
ゲルが更に腸の奥へ侵入する事に対して、圧迫感を感じながら悶えており。また、乳首も固く絶たせており…。
■スライム > (コウフン、シテル)
固くなった乳首を捏ね上げるように、ゲルを動かして。腸が変形しない程度にゲルを固めて、ゆるゆると出し入れする。
少しづつ、奥に進めながら。
■泉 瑠衣 > 「うっさい…黙れ…ぇ…ッ!!!」
体の前面がスライムに浸っており、服ごと捏ね上げられては身体を捩らせ。腸は次第にゲルによって埋め尽くされ、暫く経てば小腸大腸共に埋め尽くされ。
■スライム > (モウスコシ)
それでも、均しながらの挿入をやめない。そして、ゲルは、胃を越えて…
■泉 瑠衣 > 「ァ…ぐう…っ…、…ぇ…!!な…何がしたい…のだ…」
込み上げる嘔吐感。胃をゲルで満たされ、消化器官全体を擦られては込み上げる快楽も耐え難いものになり。また、消化器官に触れている部分品からの魔力は秘所よりも多く…。
■スライム > (イッタ。『タノシメ』。)
そして、消化器官から得られる魔力も手伝って、胃の中のゲルが増えていき…食道を通り過ぎ、口から出ようとする。
■泉 瑠衣 > 「待っ──ぉぼろ゙ろろろォ゙ッ!?!!」
込み上げる勢いが強くなった途端に口を塞ぐが、耐えきれず盛大に吐き出す。それと同時に嘔吐で絶頂し、身体を派手に痙攣させながら辺りにゲルを撒き散らす…。
■スライム > (シタゴシラエ、オワリ)
そうして、消化管を全て埋めつくしたゲルを、『固形化』する。
といっても硬化まではせず、ナタデココのような硬さに止め…
絶頂した時の漏れ出た魔力で、まず人では耐えられない大きさに膨れ上がっていく。
■泉 瑠衣 > 「ぅ…ぶぐ…っ………ぐぶゥゥゥウ!?!!」
絶頂後、ビクビクと震えていたのもつかの間。ゲルが肥大化して消化器官を内側から拡張されていっては、外見も変化し始め。特に腹は体格以上に膨れ上がり、もし追加のゲルがあれば、立たせた時には地べたまで届くほど腹を膨らせる事が可能で…。
■スライム > そのまま、おかわりと言わんばかりに。
ぎゅちり
と、中のゲルを捻った。
■泉 瑠衣 > 「ぶ──ぐぶッ……!!!」
内側から内臓を捻られる様に、ゲルを捻られる。感じたことが無い感覚に襲われ、仲林白眼を剥きながら絶頂しては魔力が更に溢れ出し。
■スライム > そして、また、膨れる。
膨れられなくなったところは、大本に魔力を流して。
結果、見事なボテ腹が完成した。
挿し込んでいたスライムはというと。
余剰に流れてきた魔力で、自分のゲルを使った魔力結晶を作っていた。
■泉 瑠衣 > すっかり腹を膨らました状態で悶えつつ、絶頂を軽く繰り返す吸血鬼。この姿を簡単に言うならば、もう救いようが無い状態で…。
■スライム > 十分な量の魔力結晶をつくりあげたスライムは、『仕上げ』と言わんばかりに。
膨れ上がったスライムを、腹から引き抜き始めた。
■泉 瑠衣 > 消化器官からスライムを引き抜く。
言葉だけで言うなら簡単に聞こえるが…実際は酷いモノ。膨れ上がりデコボコしたゲルが引き抜かれては、肛門を大きく拡げ…また拡張された腸も擦られ。その為短時間ながらも何度も絶頂を繰り返す事になり。
全て引き抜かれた頃には、仰向けになった吸血鬼が倒れており、また傍らには山積みのゲルがあり。ズボンによって見えないが、尻穴はだらしなく開ききってヒクついており…。
■スライム > (ゴチソウサマデシタ)
満足したスライムは、『お土産』として、術式を組み込んだスライムを分かち、尻穴に入れ、分かれて残す。
組み込んだ術式は、『膨張』「分離」「硬化」「冷却時結晶化」というもの。
魔力が送られれば『膨張』し、ひり出すために『分離』、『硬化』させ、放り出したものを結晶化するために、『冷却時結晶化』。
気持ちよくなりつつ、魔力のストックを増やせるという、スライムなりの『お土産』である。
ご案内:「落第街 路地裏特殊Free(過激描写注意)1」から泉 瑠衣さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏特殊Free(過激描写注意)1」からフィーナさんが去りました。