居住区に鎮座する神社。この常世島が学園都市になる遥か以前、神代の時代の創建であると伝える。
大国主神(日本書紀では大己貴神)との国造りの最中に常世国に去った少彦名神が降り立った場所とされる。
祭神は「常世坐少名御神(とこよにいますすくなみかみ)」、「田道間守命」である。海に面して建てられた流造(ながれづくり)の社殿である。
本殿後方には巨大な岩が安置されている。この岩こそが御神体であると伝えられる。
境内には小さな鎮守の森があり、境内はそれなりに広く、学生たちの憩いの場にもなっている。
毎月15日は月次祭が斎行される。また、正月や例祭の日には屋台なども出て賑わう。神職や巫女も学園側が募集している。
鳥居、手水舎、拝殿、本殿などが基本的な施設となる。
参加者(0):ROM(1)
Time:21:03:29 更新
ご案内:「常世神社」からコトハさんが去りました。
■コトハ > 「……武知先輩ぃ?」
最後に、間の抜けた声がした気がした。
ご案内:「常世神社」から上下院 禰喪さんが去りました。
■上下院 禰喪 >
「何に気を付ける必要があるのでしょう?友人を、悪い方向に誘導する人などいません。今後とも、希望的に参ります!……よし!これで武知先輩に修行を付けてもらえますな!」
彼女の言葉には、首を傾いで疑問符を浮かべる。友人という存在を、全く疑っていないからこそ。そして、手ぬぐいをしまう姿を見れば、小さく頷いた。
「肩肘を張りがちなので、約束はできません。しかし、心に刻んでおきます!手ぬぐいについては、今度会った時に返してください……温もりは、もう充分頂きましたから。それでは……。」
そして、青年は別れの言葉と共に階段を降りていく。
しかし、何段か降りた所で、振り返った。
「今度は、コトハさんの話を聞かせてください。……自分は、守りたいんです。自分の手が届く範囲の人を。もちろん、友人である貴方も。」
彼女が何かを秘めていることは、何となく悟っている。その詳細については、一切分からないが。しかし、自分に気付きを与えてくれたお礼に、友人として、彼女に何かをしてあげたい。
友人間でなら、この考えは傲慢ではないと思うから。
そうして、再び行先へ向き直る。背中まで届く長い髪。ひとまとめにしたそれを揺らしながら、神社から去っていくのであった。( ↓ )
■コトハ > 「キャハハハハ、気をつけろよ?それだって私の誘導だからな。
自分で納得いきゃあいいし。途中で思い直したっていい。
それこそ、"希望的"でいいんじゃねえの?」
自分の意志、自分の考えで塗り替え直した目的。
しかし、それとても依存する他者を変えただけに過ぎないのかもしれない。
けれど、その起こりがどこにあるか。それが重要だろう。
そして、気がつくのなら。想いがあふれるなら。
新たな目的が出来てもいい。
「はいはい、いってこいよ。風紀委員ってのは大変だなまったく。
ま、さっきのことにしてもそうだし、メールにしてもそうだけど。
肩に力入れすぎんなよ。」
立ち上がって、尻の下敷きにしていた手ぬぐいを取り上げる。
「あー……一応、洗って返すな。
もしやJKのぬくもりてぃがほしいとかいわねーよな……?」
そういって笑い。手をふって送り出す。
そして、相手が立ち去ったなら
「こちらこそ……救われた気が、します」
ぽそりと呟いた声は、風に消えていった。
■上下院 禰喪 >
「夢見るお姫様って……。」
そんな言葉を、当てはめられるとは思わなかった。首を傾げて揺れる髪、それがうざったくて、片手で持ち上げれば背中に垂らし直す。
「そっか……自分は、そうだったんですね。」
強くなる目的を他者に依存していたのなら、それを塗り替えればいい。優先順位を、自分の中で変えてしまえばいい。思えば簡単な事、だけど、不器用な青年には、一人ではその選択ができなかった。
体育座りしていた足を解いて、下段に投げ出す。その際に、季節外れの落ち葉を踏んでしまう。がさ、と音を立てて、それは崩れていった。
そして、改めて彼女に向き直る。真っ直ぐに見つめる。それ以外に、コミュニケーションの方法を知らないから。
「ありがとうございます、コトハさん。おかげで……何だか、救われた気がします。次は____。」
その時、携帯端末が鳴る。青年は、彼女と風紀委員関係者以外の番号を登録していない。彼女が目の前にいるのに携帯が鳴ったということは、何らかの要請が入ったことを意味する。
「コトハさん、すみません……風紀委員から要請が入ったようです。」
そう言って、階段から立ち上がる。乱れた髪を結び直して、砂埃を払う。心地よさそうに撫でられていた白丸も、何らかの気配を察したのか、彼女の手に小さく擦り寄った後に飛び上がり、青年の肩に戻って。
■コトハ > 「は、夢見るお姫様みてーな優等生な解答じゃん。
なんだよ、答えでてんじゃんか。強くなりたいだって同じだろ。
希望的だろうがなんだろうが、どっかになんかあんだろってな」
人は誰しも生きたいと思う。
理由なんてないといっても、奥底に眠る想いがあるのではないか。
そう、語る青年の言葉に笑って返す。
希望的だからなんだというのか。それが悪いのかと。
「キャハハ、なんだよなんだよ。バッカじゃねーの。
悩んでたのがアホらしいくらい、答えだしてんじゃん。
気づいてる? ぜーんぶ、ぶっ飛ばしてんぞ」
またしても笑う。
自分で考えて、自分で答えを出す。
呪縛から解き放たれた明快な答え。
これ以上ないくらい完璧なのではないか。
「なー、白丸。お前の相棒は、抜けてんなー。
仲良くして支えてやんなよー」
膝で丸まっている怪異を撫でて満足気にする。
■上下院 禰喪 >
「ええ、自分はこの在り方を後悔していません。それはまぁ……たまには、普通の友人を作ったり、そういうのが、羨ましくはなりますけど。ですが、このような性分で生まれてしまったからには、こう生きるしかない。ですから、これでいいんです。」
本心からそう思う。不器用なのは自覚しているから。
諦めている訳でもなく、自分の性分に正直に生きているだけだ。
そして、続く言葉には、露骨にむっとした表情を浮かべた。
「頭が回らない方なのは理解しています。でもそんな言い方って……。」
口を挟もうとしたが、少女が言葉を続ける様子に、一旦呑み込む。
少女らしからぬ、静かな問いかけ。『また』だ。たまに、少女の中に別人が見える時がある。これが気のせいかどうかはわからないが。少年は答える、目の前の少女と、自身が勝手に見出した『もう一人』に向けて。
「生きたい理由がない人なんて、いないと思います。……どんな人でも、生きたいから生きている。口では『生きたい理由がない』と言っていても、いつか来る希望を、意識の底で夢見ている。いつか来る救済を、待ち望んでいる。そんなのは、希望的過ぎますか?」
そして、次に掛けられた言葉には、小さく首を傾げながら答えた。
「それは、男子たるもの、最強の剣豪として世界に名を広めたい気持ちはあります。ですが、自分が強くなったら……つよく、なったら。」
思考を深める。今まで出会った人物を思い出す。
ずっと一緒にいてくれた白い相棒。
時計台で出会った後輩、道を示してくれた先輩。
そして、初めてできた友達。
「大切な人に、笑顔でいて欲しいです。自分の手が届く範囲の人を、守れるような存在に、なりたいです。」
そこに両親の姿がないことに、自身も気付くことはなかった。
■コトハ > 「あー………」
最近も似たような話を聞いた気がした。
どちらも平凡極まりない少女の人生と比べれば、よほど波乱万丈な生活を送っている。
そこに優劣を感じることはないが、引け目のようなものを覚えたりはする。
もっとも、それ自体が傲慢なのだろう、と思うようになったのだが。
「ま、禰喪がそれでいいってんならいいんじゃねえ」
だから、感想はその程度にとどめた。
自分の中で消化しきれているのなら、外野がなにかを言うことでもないだろう。
「はーん……なるほどねぇ」
弱くしかない少女は、その気持はさっぱりと分からない。
わからないが、そういう命題自体は、ある意味ありふれてはいる。
「考えすぎなんじゃねーのかなって思うけどな。馬鹿の考え休むに似たり、だっけ。
バカは考えても無駄だよバーカってやつ。
まあ、そいつはさておき。」
憎まれ口をとりあえず一つ。どうも口が勝手に回る。
「例えば、生きたいって思いに理由があるかって言われたら……あんまないじゃねえの?
けど、じゃあ生きてなにしたいんだよってなったらまた別だな。
死ぬほどダッセェことに夢中なやつとか、どうせ叶いっこねえ夢持ってたりとか。
急になんか出てくるやつがいるわけだ。」
それなら、理由っていえるかもしんねえな?と言う
「まあ、生きてたってしたいことなんかねーよ、みたいな雑魚雑魚なやつもいるけどさ。
じゃあそいつらは生きたいなんて思うな、死ねって話かよってーと。どうなのさ?」
「死んだほうが、いいですか?」
静かに水の底から声をかけるかのように問いかける
「……まあ、極論だけど。
よくわかんなきゃ、強くなってどーすんのか、みたいな方で考えてもいいんじゃねえ?
世界に名前を広める?どっかで王様にでもなる?」
打って変わって、キャハキャハと笑ってみせた。
■上下院 禰喪 >
「ううん……自分には、天賦の才がありません。剣の腕も、異能の強さも、達人には及びません。それでも、上下院家の道場主である両親からの期待を一身に背負ってしまいました。だから、努力をしていたんです。……ここに来るまでは、学校にも行ったことがありませんでした。」
もちろん、白丸とは一緒にいましたが。なんて付け加えれば、ほんの少し眉を下げて、視線を逸らす。しかし、はっと気付いたように彼女に向き直れば、訂正の言葉を。
「自身の生まれに、後悔はありません。暗い話をしたいわけでは、ありませんので!」
そして、続く言葉を聞けば、返ってきた答えに目を丸くする。随分と耳が良い、そんなことを考えながらも、正直に打ち明けることにした。
「とある人から、『どうして強くなりたいんだ』と問われたのです。……それに対して、自分は『両親のため』としか答えられませんでした。必死に強さを求めていた理由に、自分の意志がなかったのです。」
そう言うと、更に体を丸めるように、膝を自身の胸元に寄せる。身を縮めるように、体育座りを深めれば、正面の中空を見つめて。
「だから、考えていたのです。自身が、強く在りたい理由を。」
■コトハ > 「いや、真面目すぎんだろ。気合い入れ過ぎだっての。普通にすりゃいいんだよ。
てか初めて?友だちが?マジで?なんだよ、コミュ障してたのか?」
いい歳、というほど年嵩でもなさそうだがそれなりの歳には見える。
友だちの一人や二人、いてもおかしくはないだろう、と少女は思う。
島に来てから、ということならまだわかるのだが。
気弱そうな面はあるので、そのせいだろうか?などと考えたりする。
「はは、ちゃっかりしてんなコイツ」
膝の上に乗ってきた怪異に笑って、優しく撫でる。
「……ん、あー……」
正面切って言われると、弱い。
腹を割って、というと、何をどこまで話すべきか……
「いや。さっき、禰喪の独り言が聞こえちまって。
盗み聞きってつもりもねーんだけど、どうにも最近よくそういうの拾っちまってさ。
悩みっつーか、そんな感じだし。話にしていいもんかと思って迷ったんだよ」
当面の迷いはそこだから。それを素直に話した。
■上下院 禰喪 >
隣に彼女が座ると、満足気に頷いた。そして、返ってきた言葉には、瞬きの後、ふるふると首を横に振る。
「ああいや、初めてのお友達ができたので。時節の挨拶から初め、推敲に推敲を重ねた文章を送ろうと思っていたら……どうにも時間が掛かってしまっただけであります。書いては消してを繰り返し、結局はシンプルなお手紙になってしまいましたがね。」
二人の会話で目を覚ましたのか、白丸がゆっくりと起き上がる。そして、自身の膝をぴょんと蹴れば、彼女の膝上へ移動して、再び丸くなった。その様子を見て、ふは、と苦笑いを浮かべる。
「白丸は、上下院家の敷地である山の中で出会ったんです。大変容で異界から迷い込んだのでしょうか。酷く傷ついていて、自分が手当てをしました。」
そう言って、体育座りのような姿勢になる。そして、先程から感じていた違和感の正体を探るべく、首を傾げて語り掛けた。
「……コトハさん。何か、遠慮していませんか?自分たちは友人です、腹を割って話すべきだと、自分は考えています。」
■コトハ > 「……」
ほんの一瞬、眉をしかめる。少女の耳はどうも人の言葉を拾ってしまうようだ。
また、悩みのような独り言を拾ってきてしまった。
「おう、数日ぶり!なんかメールくんの遅かったけど、あの後そんな忙しかったのか?
やっぱあいつの処理で手間取った?ちっとくらい手伝えばよかったか?」
手ぬぐいを敷かれたのに気づいて、少し考えたものの素直に座ることにした。
言葉遣いの割には、意外にしとやかな座り方をする。
「考えていること、か……あー……」
先程聞こえてきてしまった言葉に言及するか悩む。
結局曖昧に濁す言葉になる
「なるほどな。そっか。ってことは、白丸って島に来る前から一緒なのか。
変な島だけど、慣れは大事だな……見た感じだとすっかりくつろいじまってるみてーだけどな」
キャハキャハと笑う。
■上下院 禰喪 >
「何のために、強く在るか。」
ぼうっとしていると、再び考え事が頭を過ぎってしまう。眉を下げて、自らの長い髪が石段に当たらないように掬い上げる。
ふと、人の足音が聞こえる。慌てて、白丸を着物の袖で隠した……のも、一瞬のこと。こちらに近付いてくる足音の正体に気が付けば、袖を降ろしてにっこりと微笑み掛けた。
「コトハさん!数日ぶりであります!」
そう言って、懐から手ぬぐいを取り出すと、自分の隣に敷いた。どうやら、彼女が座る場所を確保しているようだ。掛けられた言葉には、苦笑いを浮かべながら応える。
「今日は私用であります。……ちょっと、考えていることがありまして。ああ、白丸ですか。人気がない所では、なるべく出しているんです。白丸にも、島での生活に慣れてもらいたいので。」
そう言って、肩に載せていた白丸を、己の膝の上に移動させた。本人……いや、本怪異は、相変わらずのんびりとした調子で目を閉じている。
■コトハ > 神社。神を祀る場所。神に声を届けるための場所。
神聖とされる場所。
思い思いの祈りを持って人が訪れる場所。
底に足を踏み入れたのは、ある意味場違いの少女。
「また神社、か……今度は真っ当な方だけど」
昨日も気づけば神社にいた。その時は廃神社だったが、今日は普通の神社だ。
だが、少女に今、祈りはない。
泥沼に浸かったような足どりで、どうしたものかと考える。
「……ん」
ふと見れば、前に知り合った青年がいる。
その肩には、同じく見覚えのあるもふもふした怪異。
「禰喪じゃん。白丸もいんじゃんか」
ひらひらと手を振って近づいていく。
「今日は笠ねーの? 神社の警備……ってわけでもねーのかな?
てか、白丸出してて大丈夫か?前みたいに絡まれたりしねえ?」
ついつい話しかけてしまう