落第街は学園都市の中でも特に治安の悪い地区であり、普通の学生が訪れるような場所ではない。
学園側としては歓楽街の一部とされ、落第街やスラムなどは存在していないと称されているが、現実には存在し続けている。
その名が示す通り、落第生や不良学生、違反学生などが集まる街である。非公認の部活などが殆んどの地区である。
異能や魔術を用いた組織の抗争など、学園都市の闇の集結したような場所。
路地裏よりは治安はいいものの、怪しげな商店や施設が立ち並んでいる。面倒事に巻き込まれたくないのなら行かないほうが無難であろう。

選択した場所に入室します。

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参加者(0):ROM(1)
Time:01:17:41 更新


ご案内:「落第街大通り」から九耀 湧梧さんが去りました。 (06/29-23:28:20)
九耀 湧梧 > しばらく歩けば、怒号のやり取りは聞こえなくなる。
気にした風もなく、男は通りを歩いていく。

「…さて、今日は何処で休むかな。」

目下、それが多少の問題であった。

怪しげな客引きや露店の誘い、呼び込みの声をするりするりとやり過ごしながら、男は落第街の奥へと歩き去っていく。
やがて、その姿は街の景色のひとつに紛れ込んで、見えなくなった。
(06/29-23:28:13)
九耀 湧梧 > 大通りからいくつか伸びている路地の一つから、怒声が聞こえて来た。
続いてもう一つ、また別の怒声。
覗かなくても分かる。喧嘩だろう。
誰が喧嘩を売って、誰がそれを買ったのかは分からないし、其処まで興味もない。

「………。」

エスカレートしていく怒声の応酬を知らぬ振りして、男は歩き去っていく。
男は悪人ではないが、生憎と知らぬ喧嘩に仲裁に入る程お人好しでもなかった。
喧嘩荒事、大いに結構。こちらに飛び火しない程度に、適度にやると良い。

ふぅ、と息を吐き、男はゆらりと通りの目立たぬ場所を選んで、脚を進めていく。
(06/29-22:34:56)
九耀 湧梧 > 落第街の通り。
怪しげな屋台や呼び込み、不穏な喧騒が時折流れて来る中。
黒いロングコートに、赤いマフラーの男がゆらりゆらりと歩を進めている。

「……。」

時折周囲を眺めるように、視線だけを動かしながら、男は静かに、通りのあまり目立たぬ場所を選んで脚を進める。

先日訪れたスラムよりはまだ街としての体があるが、それでも此処は決して治安が良いとは言えない。
少し気を抜けば、簡単に何かしらの厄介事に巻き込まれるかも知れない。

だが、男にとってはそれが好都合だった。
此処を含めた「この街」にとって、自身は「余所者」である。
どうやら風紀を取り締まる組織もあるらしいが、今はあまりお世話になりたくはない。

であれば、此処は比較的隠れ易い場所だと言える。
樹を隠すなら森。訳ありの身を隠すなら、訳ありの場所がベターな選択だ。

男は静かに、ブーツの足音だけを立てる。
(06/29-22:18:28)
ご案内:「落第街大通り」に九耀 湧梧さんが現れました。 (06/29-22:10:05)
ご案内:「落第街大通り」からカエルムさんが去りました。 (06/29-00:37:34)
カエルム > ちょっと違う、と言われて困惑する。
この世界の住人ではないので違うのは勿論そうだが。おそらくはそういった意味ではない。

詳しく訊き出すべきか、と思案しているうちに彼は行ってしまった。

「…はぁ。まぁ。いいか」
店主に客と談笑してた、なんて言いふらされても困る。
再び本を読みながら、棒読みの客引きへと戻ってゆく。

暫くそうしていると店主が戻って来たらしく、いくつかのやり取りの後、彼は夜の闇へと消えて行った。
(06/29-00:37:31)
ご案内:「落第街大通り」からエルピス・シズメさんが去りました。 (06/29-00:26:11)
エルピス・シズメ >  
「うん。キミはちょっと違いそうだね……」

 否定せずに頷く。
 目の前の彼は少し違う気がして、つい感想が漏れる。

 更に、大きな溜息をつけば。

「一度聞いちゃうと、どうしても身体が勝手にね。
 ……余計なお世話だったら、なんというかごめんね。」

 "でも諦めて"と、冗談めかして苦笑する。
 そういう性分である自覚はあるらしい。

「じゃ、僕は行くね。せっかく包んでもらった食べ物もあるし……
 これ以上帰りが遅くなると、なんかヤな予感もする。」

 すん、と何かを嗅ぐ仕草の後、周囲を見渡す。
 "気のせいかもしれない、ほんの少し空気が違う気がした。"
 そんな不安感だ。

「またね。それと、気を付けて。」
(06/29-00:26:01)
カエルム > 「ま、このあたりのニンゲンならそういうコトもあるだろうケド、見た感じ普通の学生ってトコロ、デショ?」
スラムで育って来た以上ある程度そういったことには敏感な筈だが、少なくとも不法者の持つ空気は感じ取れなかった。

「ま、そんなトコロ」
こんなトコをふらふら歩いてるアンタも似たようなもんデショ?といった視線をちらりと送る。

「はぁ……」
特大のため息。何よりもこういう交渉事が苦手な自分に対して。
「別に、そういうのいいから…って言ってもムダか」
再びのため息。お金はしっかりと頂く。
(06/29-00:13:10)
エルピス・シズメ >    
「そうかも……。」

 否定はしないしできない。
 『否定できてしまった方が問題』と既視感を覚えている。

 いない筈の人間と自白していることになってしまう。

「未知への探求、知的好奇心だっけ。確か先生も言っていたような。」

 それが本能的欲求だったか、自我由来だったかまでは覚えていない。
 そんな話を聞いたことがある、程度だ。

「気が緩みすぎてた、ごめんね。で、えーと……
 そういえば、食べ物代を支払い忘れていたね。」

 本当はそんなことはないのだが、そういうことにして数枚の紙幣を上乗せする。
 このくらいのごまかしはなんとなく覚えている。自然なそぶりだ。
 
(06/28-23:54:16)
カエルム > 「ここに居る以上学園の関係者デショ」
調べればいくらでも辿れる、と言外に含めつつ。
…実際は面倒だし必要もないのでやらないのだが。

「知らないことを知りたい。誰にでもある欲だと思うケド」
それを手軽に知ることができる、故に本は良い。
…もちろん、百聞は一見に如かずだというのは数々の冒険で痛いほどに知っている。
それでも、知らずにはいられない。

「あのさ、これは無料で教えてあげるケド、人のコトジロジロ見るの、ここじゃヤメた方がいいよ」
なんていいつつちゃっかり落第街の情報料の請求をする。とはいえ先に有料だと伝えていなかったので無理なら無理で構わない、とは添えて。
…調子が狂う。いつもならもっと雑に情報料をもぎ取るところなのに。
(06/28-23:47:42)
エルピス・シズメ >   
 天丼が揚がるほど繰り返すこともなく、謝る言葉もここで止まる。

「そこは大丈夫……だと思う。
 お互い名前も身の上も名乗ってないし……。」

 そこまで言って何かを自覚して、ほんの少し寂しそうな顔をした。
 純朴さとしたたかささがチグハグだ。

 持ち上げられた冊子を目で追い、表紙を確かめる。
 彼の言う通りの本と認めた。

「そっか、島の外に興味があるとかじゃなくて色々読むんだね。
 ……不要な本もここには流れ着きやすいのかな。」

 言葉を信じているのか、"暇つぶしに色々な本を読む"ぐらいの認識らしい。
 全体的に疑う素振りはない。
(06/28-23:32:28)
カエルム > 「はぁ」
思わずため息が出るがはたと止まる。
「いや、もう謝らなくていいから」
善良なニンゲンを相手にするのはいつも調子が狂って仕方がない。

「あ、そ。別にいいケドさ、無視して変なところに突っ込んでいくとかされても責任取れないから」
興味の有無に関わらず情報は耳に入る。それで情報提供相手が何かに巻き込まれた、なんて話は単純に寝覚めが悪い。

「は? …あぁ。はい」
本を少し持ちあげて表紙が見えるようにする。
………島外の観光ガイド本のようだ。
「…あのさ、勘違いしないで欲しいんだケド、こういうのばっかり読んでるワケじゃないから」
雑食読書家でありガイド本はこの世界を知るのに丁度いい、それだけである。
(06/28-23:23:16)
エルピス・シズメ >     
「ごめん……」

 また謝る。そういう気質なのだろう。

「本当にキリがなさそう。でも助かるよ。用心棒も今のところ平気。」

 微妙な空気があったかどうかはさておき、列挙された情報を頭に叩き込む。

 ……ドンパチの多い地域やら、危険度の高い区域の情報はありがたい。
 噂話や広報されている警告情報と突き合わせれば、おのずと見えてくるものもある。
 そんなことを考えながら会話を続け、相手が敢えて目を瞑ったと判断すれば適当な所で身の上話を切り上げた。
 
「うん。食べ物もちゃんとある。改めてありがとう。
 ……ところでこれは単純な興味なんだけれど……何を読んでるの?」

 何となく気になった。
 視線を注ぐと嫌がられそうなので、聞くに留めている。
(06/28-23:10:18)