2024/08/22 のログ
■海藤 宗次 >
「今日は空振りみたいやな。俺は腹減ったんでラーメン食べてから仮面を作ろう思いますわ。」
仮面らしき人物は来ないようだが面白い女と会えたので良しとする。
面白いし、多分これ結構強いわ。
本当は風紀全体に策をばら撒ければよかったが規格外の存在一つ動いただけでも面白くなりそうだ。
宗次はラーメンを食べたい気分だ。一仕事終えた感をだしたからだ。
おはんも来るか?とか関西弁とはまた違う訛りでボケてみせてラーメン屋に足を運ぶのだった
ご案内:「落第街 路地裏」から海藤 宗次さんが去りました。
■蒼い影 > 「……あっはは、やっぱ……頭回るねえ、キミ。」
暫く話しを聞いてたけど、腹の底で何考えてやがるかわからない。
だからこそ面白い。
表に情報を出しているように見せているが、
その実隠匿している事だって多いのが見て取れる。
自分の意見を押し通さないが、しっかりと伝えてくる。
それに―――
それにだ。
(楽できそうじゃん?)
多分、あの男は強いんだろう。
利害が一致すれば、
楽して恐怖を得られる。やってる感も得られる。
互い利用しあう関係ってのも、
お得だね。
■蒼い影 > 「あの子らに美味い味噌ラーメンでも、買っていってあげよーっと。」
立ち去る姿を見送って、とても、とても気紛れに呟いた。
その蒼い影は。
消えた。
ご案内:「落第街 路地裏」から蒼い影さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に【悪竜】さんが現れました。
■”ギフト”を授かった者たち > 「居たぞ!あっちだ!!あのヤロウ今度こそ逃がさねぇ!!」
「すばしっこいというか何だあの赤毛野郎!無駄に攻撃を交わしやがる…!後ろに目でも付いてんのか!?」
「むしろ、こっちの攻撃がもう完全に読まれてるみたいで気味が悪いわ…!!」
「クソが、”あの方”を利用して俺らを挑発しやがった赤毛の四刀…!!」
■”ギフト”を授かった者たち > 「「「【悪竜】…!!!」」」
■【悪竜】 > 「――いや、ヒートアップしてる所申し訳ないんだが……俺、食事中だったんだけど!?」
その【悪竜】は片手にホットドッグ、片手に紙袋を持ちながら落第街の路地裏を縦横無尽に逃げ回る。
何か、完全にアイツらの中で俺は【悪竜】で定着してしまったらしい。
(…しかし、このホットドッグは行けるな…!次回もリピートするしかねぇ…な!)
いきなり身を翻した瞬間、銃弾の如き速射の空気圧の弾丸を回避する。うん、それはもう見た。
続いて今度は左右からの――枝別れする雷撃の槍と、風の大鎌――挟み撃ちを、空中を蹴ってさらに高く飛んで回避。あぶねぇあぶねぇ。
「おいおい、異能と魔術のバーゲンセールだなぁホント。つーか俺を追い回すより他にやる事ないのかアンタ等。」
■”ギフト”を授かった者たち > 「この…!何なんだテメェは!俺らは授かった筈だ…!力を!叶える手段を!!それを…!!」
「そもそも、あんな”挑発宣言”しといて逃げ回るだけとか情けなくないの【悪竜】…!!」
「許さない、ふざけるな、お前は絶対に殺す…!楽に死ねると思うな…!!」
憎悪と憤怒と、見え隠れする驚愕と畏怖…ああ、何て――…
ご案内:「落第街 路地裏」に式神魔女さんが現れました。
ご案内:「落第街 路地裏」から式神魔女さんが去りました。
ご案内:「落第街 路地裏」に式神魔女さんが現れました。
■【悪竜】 > 「アンタ等の感情なんて俺の知ったこっちゃねぇよ、甘えんな。」
■【悪竜】 > 一瞬だけ、何時もの陽気な面が消えて冷めた赤い双眸が追撃してくる連中を見据えた。
――そして、直ぐにケラケラと笑って。
「――なんてな?どーよ、少しは悪いドラゴンぽい非情なセリフ?とか言わな…うぉおおおい!?」
しつこく追撃してくる異能と魔術の雨嵐。空中を更に蹴るように移動しつつ、自由落下に任せてビルの一つに転がるように着地。
何故か少年は割とピンピンしている。かなりの高度から落下したはずだが。素早くまた屋上をダッシュしつつ。
(くそぅ、ユーモアとか分からんのかアイツら!やっぱ俺にシリアスな悪役とかクールガイ?はハードル高いなぁ!)
■式神魔女 > 落第街の路地裏のちょっと上、見上げる角度のお空にて
どういう術でも使っているのか能面を被りどこにでもいそうな女子生徒が宙に浮いていた。
何かに跨っているように見えて 空気椅子のようにそこに椅子がある様に腰かけて、
眼下で繰り広げられる賑やかしを見下ろしておりました。
「おやおやおや、いつ来てもここは賑やかでありんすね?」
外れた魔術がこちらに飛んできたが、その魔術を摘まむように掴んでどこかにペイッと捨てる仕草を。
■”ギフト”を授かった者たち > 「あの野郎…!!絶対に殺す…!赤毛の【悪竜】…!!」
「待って、あそこ!上空!誰か居る!!」
「何だ、ヤツの仲間か!?あの野郎どう見ても孤立無援のぼっち野郎の筈だろ!?」
「どうでもいい、纏めてやっちまえ!!」
目敏く魔女に気付いた何人かの異能や魔術が、赤毛の少年だけでなく彼女も仲間とみなして無差別に襲い掛かる。
■【悪竜】 > 「誰がぼっち野郎だこんちくしょう!!孤立無援なのはあんま間違ってねぇけどな!!」
取り敢えず、ぼっち野郎とか口にした奴は…あのモヒカン頭か。お前だけは後でぶちのめすからな。覚えとけ。
と、こちらへの追撃が若干であるが緩んだ。不思議そうな面持ちでちらり、と背後の状況を確認するが…。
「……ありゃ?誰か居る…ってか、あの能面見覚えがあるような気がしないでも…。」
え、まさか俺の知り合いが誰か居るの!?野次馬!?見世物じゃないんだけど!?
■式神魔女 > 箒に跨っている風でもない、ただ空に腰かけて弓は手元に、矢筒は背負う形で装備している女子生徒。
素顔を晒すことはなく能面を顔にかけて傍観に徹していたが、
やれやれとばかりにゆっくりと腰けていた状態も異常だったが仁王立ちのように立ち上がると。
「よく喚く羽虫でありますこと。その程度の火遊びでは火傷にすらならぬ」
何処からか取り出した紙の束を取り出し、一言二言呪を口にする。
むくむくと紙が燃え上がりながら落下していき、着地したころには土色の3体のゴーレムになった。
『दरिद्रैः सह क्रीडन्तु 』
日本語じゃない言語を使いゴーレムを使役すると同時にギフトを授かった者共に襲い掛かり始める。
それを面白そうに笑う能面の女子生徒の異質さ。と、【悪竜】に気づくとひらひらと手を小さく振ってご挨拶。
他にも飛んでくる異能や魔術は何故か女子生徒の周囲で掻き消えるようになくなっていく。
「面白そうなことになっておりますね?ええと…【悪竜】さん?」
声は一寸高めにしたくらいの演技力でした。
■【悪竜】 > (うわぁ、何か俺より全然やばそうな事やってる~…。)
むしろあっちの能面さんの方が台詞とか含めて悪っぽくね?と思いつつ。
少年はといえば、今の今まで一度たりとも反撃すらせずに逃げ回っていただけだ。
足を止めると狙い撃ちされるので、建物の上を走り、壁を蹴り、合間に残ったホットドッグを食う!!
何か余裕そうだが、【悪竜】はマジだ。何せ攻撃の余波でホットドッグが吹っ飛んだら悲しすぎるから。
「その声やっぱ能守の姐さんかよ!!あと、アンタまでその呼び名なの!?」
流石に知り合いからそう呼ばれると気恥ずかしいというか、自分のやらかしを思い出して悶絶したくなるな。
「っていうか、アンタ何してんだこんな所で!ぶっちゃけ助かるけど適当な所で退散した方がいいって!」
うん、何かめっちゃ余裕そうな立ち居振る舞いに実力の差ってのを痛感しますねこれは。
■”ギフト”を授かった者たち > 「うわっ!?くそ、何だこれ…ゴーレム!?」
「やっぱり【悪竜】の仲間…!?ぼっちの貧乏何でも屋の筈では!?」
「”ギフト”を授かった俺たちが負ける筈が無い…!!」
等と、魔女が召喚したゴーレムとやり合う者たち。残りは相変わらず【悪竜】をしつこく追撃しているが。
■式神魔女 > 式神魔女の由来は陰陽術の式神を魔女の術で補強して使う事からきた。
傍観から手を出されたら倍返しして言葉で煽り実力を持って人より強そうな式神(どう見てもゴーレム)で蹴散らすという。
やることは割と悪役めいた貴族をもとに演技をしているが演技力が大根役者そのものだった。
(【悪竜】サンは何か食事中なようであるが まぁ 問題はないでしょう。)
「…他人の空似ではないのか?今のわらわは【式神魔女】ぞ。
少しばかり哀れな羽虫と遊んでやろうて思って居る。飽きたら帰るのでな気に致すな」
『ほれお代わりを所望か!よいぞよい すべて飲み込んでくれる!』
暴風が暴れまわる者どもを飲み込まんと風が竜の形をとり飲み込もうと蠢き、
口のような感じでガッと開くとそのままゴーレム諸共巻き込みながらお空へ飛びあがろうとしだす!
それをみて式神魔女は 「そおれ たかいたかーいなのじゃ」などと仮面の裏ではあくどい顔をしていたとか。
■【悪竜】 > 「だから!!…モグモグ…誰がっ…んぐっ…ボッチなんだよおい!!…ごくんっ。」
ちょっと喉に詰まらせそうになった。危ない危ない。
良い子の皆!飯を食ったままダッシュして喋ると危険だからするなよ!わるいドラゴンとの約束だ!
「ええぇ…そういうノリなの?えーと、じゃあ式神魔女さん?すごーく楽しそうだけど、アンタの方が悪人ぽくないかなこれ。」
いや、俺の追撃の手がめっちゃ緩んでるから助かるけど。
ただ、割と強そうな連中の一部が俺の方にずっとロックオンしてるので気が抜けない。
忙しく視線をあちこちに動かしながら、両手を合わせて「ごちそうさま」の合掌。美味しかったです。
「…まぁ、逃げ回ってばかりもアレなんだが…能も…あー式神魔女さん一人居れば今回大丈夫そうだなぁ。」
と、呟きながら、視線は魔女と連中のバトル?蹂躙?を見遣りつつも、こちらに飛んできた追撃の攻撃を紙一重で回避。
相変わらず、腰に差した四刀を抜刀する素振りは無く。一人一人の異能や魔術、一部武芸…を、観察する。
(アレは見た…これも見た…あの動きは初見だな…んーと、あっちのは…。)
忙しなく視線を動かしながら確認。決して神速ではないのだが何故かギフトで強化されている筈の異能や魔術が当たらない。
一方であちらは…うわぁ、風のドラゴンだぁ…すごーい…。
うん、あっちの心配は無用な気がする。自分の身の心配した方がいいかもしれないなこれ。
■式神魔女 > 「おぬし ボッチなのか?そうなのかの?」
能面を被った式神魔女は一寸だけ心配そうな声になったとか。
…座って食事をするとよいのじゃ、移動しながらの食べ歩きは
はしたないから控えるとよいぞ?能面女子との約束じゃ。
「今日くらいは素で遊びたいのじゃ! …まぁわらわ竜じゃし…。
悪い輩は懲らしめて反省させねばならぬと思うのじゃ、おしりぺんぺんで許すつもりじゃ」
主にゴーレムが命じられるがままに人を脇に抱えてお尻を引っ叩くという構図を想像しながら告げる。
その光景実に奇妙であり屈辱その物かもしれない、そしてそのゴーレムに叩かれた尻は果たして無事かどうかは分からん。
(4つ5つに割れていなければよい限りじゃ)
ある一グループが竜に飲み込まれて程ほどの落ちれば骨折は免れない場所で解放されて
すぐに落下 痛そうな音を立てて暴漢共が転がり呻くのを尻目に式神を操って蹂躙する図をやっていた。
それを数十分やっていればどうなるだろうか。
動けるギフトを授けられた者たちは果たして五体満足でいるのは何人か?
「うむ、わらわは満足じゃ あとは【悪竜】どの、続き願うのじゃ」
ゴーレムが張り手のように数少ない意識があった暴漢1名をビンタした!痛そうな音を立て吹き飛ぶ暴漢1名。
またお空の上でよいせと腰を下ろす能面女子でありました。
■”ギフト”を授かった者たち > 「クソ!ここは一時撤退する!あの能面の女ばかり相手にしてられん!」
「もう少しで【悪竜】に届きそうなのに…!!」
悲痛な嘆きや無念の撤退を唱える声。徐々にだが、主に式神魔女にやられた連中から散り散りになっていく。
■【悪竜】 > 「だからぼっちじゃねぇよ!!…知り合いとかあんまりいねぇけどな!!」
あれ、これ半分認めてるようなもんじゃね?と、少し悲しくなった。
あと、ホットドッグは絶品だったのでまた屋台で買おう…あんまり今は金に余裕ねぇけど。
「ほぅ、竜か……え!?竜!?本物居るじゃんそこに!!」
あれ、ノリと勢いで名乗ったとはいえ、【悪竜】さんはそこの魔女さんじゃね?という表情。
だが、あくまで”ギフト”を授かった連中の憎悪は赤毛の少年にロックオン。
本当に竜かどうかは実は関係ない。彼ら彼女らにとって、まさしく赤毛の少年が【悪竜】なのだ。
(…まぁ、結果的に助けられたようなもんかぁ…姐さん、完全に遊び感覚ぽいけど。)
こっちは割と必死で逃げてたのに悲しくなるね…やっぱ俺は三流だわ。
連中も一時撤退を決めたようで、まだ動けそうな奴が戦闘不能になった奴を引き摺り、あるいは放置して離脱して行く。
「おつかれさーーん、二度と来るなよ~~」
と、手をひらひら振って見送りながら一息。食事ものんびり出来ないのはしんどい。
ともあれ、視線は魔女さんへと移しまして。
「取り敢えずありがとなー魔女さん。正直数が多くて危なかったわ。」
■式神魔女 > 「必死に否定すると真実なのかと思てしまうので冷静に言い返すとよいぞ?」
どうどう、と弓を持つ手とは逆の手で冷静になれと仕草をする。
最初から最後まで暴漢を蹂躙し煽って蹴散らして一時的に撤退させることに成功した。
あれあとで再び来るんではないか?と思ったが来れば遊んでやろうと思って見送ることにした。
「何の竜かは言わぬが…わらわは竜の一柱よ」
仮面で隠された顔はにやにやあくどい顔だった、ニヒヒと笑う勢いで。
乱入してしまった手前、あまり悪いことをすると同居人に叱られるので遊ぶだけにしていた。
撤退していく暴漢に追撃はしなかったのがさらに煽っている事に気づいていなかった。
「うむ ストレス発散したぞ おつかれなのじゃー」
手を振って煽り散らかしました、演技もやめようではないか。
【悪竜】さんへと顔を動かしながら、空中をすたすたと歩き廃墟の上にたどり着いた。
「礼には及ばぬ、わらわはただの通りすがりの魔女ぞ。
数少ない知り合いが逃げ惑うばかりで仕方なしに、煽ったまでじゃ」
能面は取るつもりはなさそうだ。
■【悪竜】 > 「いや、そもそもずっと逃げ回ってたから…しんどいんだけど…?」
冷静に言い返す体力が足りない…!!やっと一息つけるので息を整えつつ夜空を仰いだ。
っはぁ~…と、大きく深呼吸をしてから取り敢えず一時休息は取れそうで一安心。
「いや、まぁ異世界のドラゴンは前に遭遇したから別に驚きゃしねぇけどさ…。」
竜もピンキリだろうしなぁ、”ギフト”を受け取った連中もピンキリ激しい気がする。
まぁ、貰った連中に統一性とか別に無いしなぁ……いや、あるにはあるか。
”それ”を望んだから――強い思いや欲望、願いが無ければ。渇望したからこその”反動”だろうか。
「――理不尽に反逆を…ねぇ。」
反逆結構。燻る気持ちも大いに分かる――けど共感はいまいち出来んなぁ。
悪の竜を騙る馬鹿な少年一人殺せない反逆など結果は目に見えている。
「いやぁ、ま、別に俺も死にたかねーし。」
ノリと勢いでここまで大事になるとは…人生山あり谷ありで涙が出るね。
しかも、こっちは必至で逃げてたのに知己の魔女さんはストレス発散になったらしい。やれやれ。
「そりゃどうも、お陰で助かったのはマジに感謝。…っていうかまだ芝居やんの?」
呆れたようにやや半眼になる少年。まぁ、彼女が芝居に徹するなら別にそれでもいいが。
■式神魔女 > 「そうか。ではゆっくりと休むことを勧めるのじゃ」
今のうちにゆっくりと休むとよいぞ、とどうなっているのか分からないが
能面にストローを付けて何処からか取り出したお茶入りペットボトルを吸い出し始めた。
「竜らしい能力皆無じゃけどな…竜の息吹とかも出来んし、竜に変化も出来ぬ」
竜としての能力を軒並み封印された竜だった。果たしてこれは竜と呼べるのか?
微妙に出来る能力もあるがそれはそれで翼の生えた蛇のようで違うような気がしている。
「反逆したくなる気持ちも分からんでもない、芝居…仮面を取ったところで今日は変化した顔ぞ? のっぺらぼう。」
ほれ、この通りじゃと能面を剥げば 眼も口も鼻もないのっぺらぼう。
「これは冗談として。」
さらにのっぺらぼうの顔の下からさらにそれを剥ぎ取って晒したのは素顔だった。
「声を変える必要がありましたね、礼には及びませんよ」
声は変えなかった、半目になる彼の視線が痛い。
■【悪竜】 > 「ゆっくり休めたらいいんだけどなぁ…。」
まぁ、休息とらないと流石に持たない。普通に人間なので。
ちなみに水分補給はホットドッグ喰いながらしていたのだが、そこで襲撃されたので…うん。
「竜って色々あるんだなぁ…。」
うんうんと頷いているが、竜の心臓焼いて食ってついでに特性を受け継いでしまった馬鹿がここにいる。
勿論、その特性を全くコントロール出来て無いし本人も使い方をよく分かってない有様だが。
「反逆するのは別に好きにやりゃいいけ――うぉぉぉ!?」
驚いた。が、直ぐにのっぺらぼうの下から顔が出てくれば安堵の吐息。全然休まらないぞこれ!
「まぁ、礼はきちんとしたい所だけど、生憎と今みたいな連中から狙われててなぁ。騒動が落ち着いたらって事で貸しにしといてくれ。」
そう、苦笑気味に彼女に言いながらさて、と一息。あまり一つの場所に留まってると別の連中にまた因縁付けられそうだ。地味に敵に回したギフト持ち連中は多い。
「取り敢えず俺はぼちぼち移動するわ。姐さんもフラフラするのは良いけどあまり首を突っ込み過ぎんようにな~?」
まぁ、言うだけ言っておく。別に彼女がどう動くかは彼女が決めればいい。
そのまま、手をひらりと振ってから、身軽にまた屋上を飛び移るようにして夜の闇に消えていこう。
■式神魔女 > 「暫く姿を晦ましたらどうかかな?」
気配も決して一般人に成りすますとかできればよい限り。
彼が何で食事中に逃亡していた理由を聞いていないから推測でしかない。
「色々とおる、うん」
「落ち着いたらでよいよ、気を付けて休むといいよ またね!」
手を振ってそのまま見送りたい。彼は移動しながら暮らすようなのが察せた。
彼の姿が闇夜に消えたのを見送った後に少女も暫く眼下に広がる路地裏を見てから踵を返し ふっと姿が消えた。
ご案内:「落第街 路地裏」から式神魔女さんが去りました。
■【悪竜】 > 「――ま、俺がこうして”囮”やってれば動く連中も出て来るだろうし…。」
静観する者、我関せずに何時も通りな者、それ所じゃない者、探ろうとする者、この状況を利用しようとする者。
色々居る――だが、それだからこそ面白い。
「――なんて不謹慎すぎだよなぁ。」
そこだけ、【悪竜】らしい笑みを浮かべつつ、知己と別れた少年はまた夜に紛れていこう。
ご案内:「落第街 路地裏」から【悪竜】さんが去りました。