学園都市である常世島の生産を司る非常に重要な区域。
食料等の一部は輸入を行っているとは言え、学園都市が独立を保つためには最低限の自給自足は欠かせない。
学園から離れた離島にこの区域が設けられているのは安全面などを考慮しているためである。
離島の西側には巨大な工場や高層式農園が林立し、高度な科学・魔術技術を以て学園都市に必要な様々な物品・食料を生産し続けている。
警備も厳重であり、風紀委員の他、警備ロボットや精霊が放たれ、土地の守護を行っている。
なお、上述の高度な科学・魔術技術により環境に与える影響は最小限に留められている。
離島の東側は西側とはかなり様相が異なる。
のどかな牧草地や小高い山に川が広がり、大農園では昔ながらの農業が行われている。小さな町工場のような工場も存在する。
農業系の部活がここで活動を行っており、非常に牧歌的である。
参加者(0):ROM(1)
Time:04:41:45 更新
ご案内:「産業区/農業区」からクロメさんが去りました。
■クロメ >
「……別に」
味に拘りなどない
拘る必要も、理由も、意味もない
……ないのだ
全く以て面倒なやつが関わってくることになった
ただ、その感想を抱き
歩いていくのであった
ご案内:「産業区/農業区」から橘壱さんが去りました。
■橘壱 >
「執念だけは人一倍なんでね。」
そうでなければ、チャンピオンになんてなれはしない。
自分を支えるものは何時だってそれは変わりない。
それでも付き合ってくれる分にはありがたい。
「……そうか。じゃあ、今度は現代付き合ってもらうかな。
そう言えば味覚は有るって言ったけど、なんか好みの味とかないのか?」
行こうか、と彼女を促して先に歩き始める。
何時までこうして歩けるかはわからない。
だけど、何時か取る玉座もそうだ。
一人の人間として確実に残してやろう。
そう一人、少年は決意するのだった。
■クロメ >
「上から、か」
そんなつもりはないのだが。
そう聞こえるのであればそうなのかもしれない。
別に改めるつもりもないが
「そのしつこさだけでも、十分だが」
懲りずに食い下がってくる、という意味では十分な印象はある
本人がそれで良しとするかは別問題ではあるが、自分には関係のないことだ
「……やれやれ」
ああいえば、こういう
ああすれば、こうする
キリがない奴だ
「全く以て、厄介な。」
仕方ない、とでも言うように
立ち上がる
「もう、懐かしいものは見た」
どこかに行くならいけ、と促すのであった
■橘壱 >
脳内に変化と言うか心境の変化と言うか。
まぁ、とりあえず伝わったのならそれでいい。
それでも言い方に少し気になる所はあるが、それはそれだ。
相変わらず冷たい女だが、少しは脳裏に残ったならそれでも良い。
「相変わらず上から……まぁ、一応上からになるのか。
超越者と非異能者じゃそうなるか。」
もう今さらその程度の事を気にするほどではない。
ちょっと彼女の態度にも慣れてきたし、ギャルゲーじゃあるまいしな。
現実の、ましてや超越者のデレに期待するのがおかしいのかも。
17歳のオタク、一応そういう事も考えたりするらしい。
ふぅ、と一息つけば軽く肩を回した。
少しは進展したならいいだろう。
人付き合いも根気というやつかもしれない。
「はいはい、許されてやるよ超越者様。
お前にとっちゃ短い付き合いでも、ほんの一瞬でも忘れられない男位にはなってやるさ。」
人間の寿命なんて、それこそ彼女の時間からすれば一瞬だ。
長生きしたとしても羽虫の一生と変わらないかもしれない。
だが、それでもコッチから見たら長いものだ。
どういう付き合いになるからはこれからだが、それくらいの男にはなってやる。
そうでなければ、世界の頂点になんてなれるはずもない。
挑戦だ。少年はそれこそ挑発的に笑みを浮かべた。
「そうか?まぁ、お前が言うならそうか。
所で、どうせ暇なんだろ?見当違いっていうなら少し付き合ってくれないか?」
「少し小腹がすいたから飯にしたいんだ。いいだろ?」
■クロメ >
「……ふむ」
静かに、壱の言葉を聞く。
一々相手にする理由などないが、応えを無下にするほど非道でもない。
……度し難いことだが
そして、考える
最初に出会ったときの余裕の無さと
今、このときの何かの余裕を持った姿
前の僕という言い様
なるほど
「見立て通り、脳内の変化があったようだな」
発見、考察。そういった何かを乗り越えて、至った考え
今の自分とはまったく逆の方向へ行こうとする、想い
「……怒りなど、しない。
人は、勝手に想像し。勝手に思いをかける。その程度はよく知っている」
だから、その程度は怒るにも値しないのだ、と語る。
固く、凍った魂を溶かすほどの熱にはならないのだ、と。
「……そして、確かに。思うのは、おまえの勝手だ。
それほど無粋でもない。いいだろう。その不遜、許そう。」
そこを縛っても奴隷が生まれるだけだ。
別に奴隷が欲しいわけでもない。
「見当違いではあるが、まあいい。」
■橘壱 >
度し難い、口癖みたいによく聞くフレーズだ。
それだけの不条理を人から受けてきたからなのだろう。
多分彼女は、そういう世界になってしまっている。
「……そこまで言われ……、……。」
だが、どうだろうか。
かつての自分だってそうしたのかもしれない。
他人に興味なく、ギラついていたあの頃がそうだ。
少なくとも、あの頃の自分だったらそんな事は言わないし
何より、彼女がどうなろうと至極どうでもいいと思っただろう。
思い返してみれば、"寂しい奴"だったのかもしれない。
今でも別に醜い嫉妬心は心に持っている。
だが、それを飲み下せたかは知らないが余裕が出来た。
そして、目指すべき場所には一人で行く理由もないと思い始めた。
こうして誰かに興味を持ち始めた。心境の変化。
成長か、退化したのかはわからない。
ただ、そう言われても仕方のないことはしてきた。
神妙な面持ちのまま、静かに眼鏡を上げる。
「いや、そう言われても仕方がないな。事実、前の僕はそうだ。
……なんだかんだ、人に色々言われて、自分なりに考えた上でこうしてる。」
「思ったよりも人は僕のことを気にかけてくれるし、人付き合いも悪くはない。」
孤独と一人は違う。
少なくとも孤高であろうとした道は、ただの孤独なだけだった。
「機能不全……に見えるのか?
どうかな。人と関わる方が悪くないと僕は思うけど……そうだな。」
「お前は多分、こう言われると怒るかもしれない。」
地平線の向こう側。
長閑な自然と機械を眺めて一呼吸。
「放っておけない、寂しい奴だから、そう思っただけだよ。
お前みたいな超越者にはいらない心配かもしれないけど、そう思うのは僕の勝手だ。違うか?」
■クロメ >
「もし、そうなら――」
仮に、風紀委員と謳うような連中が自分に無為に喧嘩を売ってくるというのなら。
それはそれは、実に愉快な話である。
全く以て
「度し難い。それだけだ」
彼女の中の人間評が、そのまま裏付けられるだけだ。
面倒ではあるが、思った通り、というだけの話になる
「覚える必要もなかったか?」
家に住み着いた小動物程度なら、なんとなくわかる
そういった程度だと、思っている
それも必要ないのであれば、余計なリソースを割く必要もなくなるかもしれない。
「……そうか?」
問題を起こさないならいい、という対応だったり、冗談だったり。この男、どこかギラついていた様子が影を潜めている。
否定はしているがやはり、機能不全か……?
「以前の様子と違う。壊れたと思うのも当然だ」
最初に会ったときから比べれば、だいぶ大人しくなったものだ、と思う。
それを機能不全と言わずして――
「……仲良く?」
思わず聞き返す。今、なんと言った?
仲良く? ここ数百年で言葉の意味が変わった、などということはないか?
間違いないとすれば
「やはり……脳、か……?」
ぶつぶつと呟く
監視役が壊れた場合、どうしたらいいか。
自分で壊した覚えはないのだが……
「……酔狂なことは判った」
しばしの考察の後、それだけを口にする
■橘壱 >
「少なくとも風紀委員にそんなのはいない。
……とは、思う。僕の知る限りではだけどね。」
少なくとも学園を管轄する秩序側にそんなものはいない。
最も、個人の性格までは知らないが、わざわざ喧嘩売る無法者はいないとは思う。
いや、寧ろ彼女の性格とアンマッチしているかもしれない。
ちょっと呆れ顔で眼鏡をかちゃり。
「もし問題と言うか、喧嘩を売られたら僕が取りなしている。
学園側の人間じゃないなら……まぁ、程々にな?」
彼女にも自衛の権利はある。
とは言え、チンピラ程度なら加減はしておくべきだと釘は刺す。
「……そういう割には僕の顔は覚えているんだな。」
近づいたら嫌な顔をするくらいには。
「じゃあ、もう暫くそうしてくれ。
悪い事をしなければ僕等から何かすることも無い。」
それならそれでいい。
かつての少年からは出てこない言葉だ。
昔の彼なら、戦う理由が増えたなんて言ってた頃合いだろう。
「おい、人を壊れた風に言うな。
冗談だ、冗談!まったく……。」
ちょっと冗談いってこれか。
流石に此れは傷つくぞ。流石に顔をしかめた。
「別に、クロメの事が知りたいと思っちゃダメか?
確かにまぁ、監視する側される側の関係ではあるけどね。
僕個人としては、クロメの事を知っておきたいとは思ってるよ。」
「理由は、そうだな。仲良くなりたい、とか?」
臆面もなくそう言ってのけた。
より少年の心境の変化、そして何かの成長が垣間見える。
■クロメ >
「向こうから来なければな」
問題など起こす気はない。そう、決めている。決まり事なのだ。
といって、問題が襲いかかってきているのに何もしないほど無抵抗主義でもない。
ただ、それが面倒なのは確かだ。
そうならないことを祈るばかりである。
「……一々、識別する気はない」
それぞれに違いがあることなどよく知っている。
良いもの、悪いもの、そういった区分があるのもわかっている。
だが
そんなものは、たやすく崩れる
そこに価値を見いだせない
「悪を成していないしな」
悪いやつだと認識していない
そうだろう。悪という行為を行っていないのだから。
これで悪だと認識されるのであれば、目か脳か、その他の何かの機能不全を疑うべきだ。
……そもそも、種として疑うべき、か
「言う必要を感じない。
……知ってどうする?」
言ったところで大した話でもない。もったいぶる理由もないが、語るべき理由も感じない。
そういうことを、これは最近よく聞いてくる
本当に、おかしくなってきたものだ
「……」
おどける男に冷めた一瞥をくれる
「認識能力か、脳か。どこかに機能不全でも起こしたか?
交代が必要ではないか?」
壊れたものに見張られても困るのだが
■橘壱 >
「お前が問題起こさなきゃ、そうでもないさ。」
そうならないことを願うばかりだ。
彼女もそこまで愚かではないだろうが、敵対するなんてゴメンだ。
戦ってみたいと思うが、そんな理由は勘弁して欲しい。
本当に人間が嫌いらしい。
人がしてきたことを考えると、当然ではある。
「するんじゃないか?
別に人間の中にも色々いるし、それ以外だってそうだろ。」
良い奴も悪い奴も結局は個人から生まれる事が多い。
世界の全てを知っている訳ではないけど、そう言い返す位には余裕がある。
「少なくとも、僕はお前を悪いやつだとは認識してない。」
怪異の中でも大人しく、無愛想な女程度だ。
「そうじゃないって、思わせぶりなこと言ってなあ……
ハッキリ言わないとわかんないだろ、僕はエスパーでもなんでもないぞ?」
呆れてため息交じりに言い放った。
それこそ普通の非異能者。
異能も特殊能力も魔術さえ使えない一般人。
人の心の中なんて、考えなんて読めるわけもない。
「……結構やることはある方だけどね。
それとも構ってもらえるほうが嬉しいんじゃないか?」
なんて、おどけてみせた。
■クロメ >
「そういうものだろう?」
監視役と監視対象。
その言葉からすれば、嫌でも追いかけなければいけない
そういうことかと思っていたが
どうやらそうでもないようだ
それなら、実に楽でいいことだ
「一々、蟻を区別するか?」
属として人が嫌いなのだ
一々、個としてまで分類することもない
……それを超えるほどに気に食わないことをするなら別だが
今のところ、そこまでではない
「そうだが。
そういうことではない」
感じているのは、そういうことではない
この懐かしさは……
……いや、少し喋りすぎている気がする
己の心情など吐き出したところで、どうなるというのか
「なるほど。悪ではない、か。
鬱陶しいことを除けば」
確かに質問をすること自体に悪はない
正義ももちろんあるわけではなく、ただの普通。
「……暇なことだな」
わざわざ、自分にそれをぶつけるあたりは
■橘壱 >
「僕のことをストーカーか何かだと勘違いしてないか……?」
飽くまで一個人の生徒だ。
確かに繋がりは監視対象と監視役だが、文面程お硬いつもりはない。
怪異とは言え、此の学園にはそれこそ色んな種族がいる。
彼女の危険性がなくなれば、自然とそれもなくなるはずだ。
とは言え、ちょっと侵害だ。流石にじとりと睨んで抗議する。
「……僕個人としては、認めてくれてるのか?意外だな。」
飽くまで言葉通り受け取るなら、だ。
少しは彼女の中で評価が上がったのであれば、嬉しいことだ。
自然とその表情も柔らかくなった。
「昔、ね。昔はもっと自然豊かだったのか?」
それこそ機械文明もないような大自然。
彼女が生きていた時代にはもっと緑が豊かだったのだろうか。
植物栽培を補助する四つ足のロボが混じり現代的な農業風景を見ながら尋ねた。
「何故って、お前を気に掛ける事が悪いことでもないだろ?」
ごく自然と応えた。
■クロメ >
「……そうか」
無駄に勤勉なのは人間のいいところでも在り、悪いところでもある
……と思ったが、今回はそういうことではないらしい
言っていることを鵜呑みにするほど甘くもないが、この程度の真偽は流石に読める
「別に。
お前を個として否定はしていない」
ただ、人間という属性の時点で否定しているのだが
一々、識別して否定はしない
「……大したことはない。
ただ、昔を感じた。」
どうもこの人間は、色々と気にしてくる
最初のめんどくさそうな感じでよかったのだが
「……妙なやつだ。なぜ気にする」
わずかに首を傾げた