2026/02/20 のログ
カタストロア >  
背後から声。
同じ、声。

振り返ると、粉砕したはずの。
ヤツが───

咄嗟に跳躍するも氷の矢が着弾。
右肩から先が凍結、ヒビが入って腕ごと落ちる。

「不死身かお前……」

残った手で露出し、蠢く人にない臓器を押さえる。
自分でもコアを見るのは初めてだな、と自嘲して。

サイレンが近づいてくる。
こいつ一人でも厄介なのに。
勢いづいた風紀の相手など同時にできない。

「……そろそろお開きにさせてもらうが」
「最後に名乗らせてもらうぜ……」

瞬間、リザードマンは雄叫びを上げた。
周囲の建造物のガラスが破砕される。
破滅の咆哮(カタストロア)、それがオレの名前だと行動で示した。

跳躍すると屋根から屋根へ、射線が通らない建造物から逃走して。


残った真紅の血は滲むように緑色へと変わっていった。

風花 優希 >  
幸いにも派手な戦闘の音は風紀の目を引いてくれたらしい。

「キミこそ、それだけ動けるなら不死身もいいとこだろう?」

中位の魔術の連続行使に加えて、身体の再構成。
魔力の残量は心許なく、これ以上は撤退戦。

己を人間と見せかける事による、種も仕掛けある一度限りの偽装を切った以上は此処が潮時だ。

「風花優希……名乗られたからには、返させてもらおう。
 果たし合った礼儀、じゃあないが……さて」

雄たけびの後に去り行く姿。
それを見送り、少年は膝をつき。

「はぁ~……この消耗、あの子になんて言うべきかなぁ」

ともあれ、この後しなければならないだろう風紀への証言……ではなく。
その後に待ち受けているであろう、大事な契約者候補への言い訳に頭を悩ませるのだった。

ご案内:「夜の学生通り路地」からカタストロアさんが去りました。
ご案内:「夜の学生通り路地」から風花 優希さんが去りました。