当データベースについて

当データベースは多言語対応システムを搭載しています。
現在常世財団が把握している全ての言語に対応していますが、未対応の言語もあります。
その場合は、常世財団広報へとお問い合わせください。


 ようこそ、常世財団公開文書データベースへ。

 ここでは、当財団が公開した諸文書(以下、「常世財団公開文書」)を閲覧することができます。
 当データベースは、「常世学園」に在籍する学生/職員を主な公開対象としています。
 初めての利用の際は必ず利用方法を御覧ください。
 準備が整い次第、外部への公開も行う予定です。現在でも一部文書は外部に公開しています。

 現在順次公開していますのは、《大変容》以後の「地球」に発生/復活した諸事象についての報告書です。執筆立場としては「地球」側が基本となっておりますが、異邦人/異世界に対する差別的意図は一切存在しません。
 予めご了解の上、当データベースをご活用ください。

 また、機密上・防衛上の観点より一部文書/データについては閲覧に特殊な権限が必要になります。
 この点も合わせてご了解ください。

当データベース公開の趣旨

 当財団は、21世紀初頭に「地球」にて発生した《大変容》以後に発生した様々な現象・事物についての調査研究を行ってきました。
 このデータベースの趣旨は当財団の研究成果を公表し、《大変容》以後の世界の秩序形成・繁栄に寄与することにあります。

 《大変容》直後に、「地球」は大いに混乱し、様々な事件や事故、戦争・紛争が勃発し、《大変容》にてついての記録については多くが錯綜していました。「魔術」・「異能」の顕在化、「門」の出現、世界転移、神話的存在の「復活」などの現象は、「地球」の一般の人々にとっては「架空」の世界の話であり、現実とは信じられていなかったためです。
 また、《大変容》直後の数年は「地球」の時空が酷く歪み、《大変容》から数年の間の「過去」を観測することは殆ど行うことができませんでした。一部地域は、地域ごと《大変容》から一気に数十年の時を越えたという事例も報告されています。
 更に、混乱に伴う戦争などが落ち着きを見せた後も、《大変容》以後の世界の新秩序の成立のための運動に多くのリソースが割かれていきました。
 このため、《大変容》とそれに伴う諸現象についての体系的な調査研究は殆ど行われてきませんでした。

 異能学園都市“常世”――いわゆる「常世学園」構想を本財団が提唱し、「常世学園」を設立した後は、世界の情勢も落ち着き始め、本財団は《大変容》や、それに伴う事象についての調査研究を本格的に進めててきました。
 そして、それらの調査報告を纏め、公開したものが「常世財団公開文書」となります。
 検討が必要な報告も多く、未だ不明瞭な点も多々ある中で公開に踏み切ったのは、上記したように世界の秩序形成・繁栄に寄与するためです。
 現在その内容の殆どは《大変容》に関係するものとなっていますが、後には《大変容》以後の世界の主要な事物・概念についても報告し、新たに「地球」を訪れた「異邦人」の方々に、この「地球」の現在を知っていただくための基本資料となることを願っています。

 現在も《大変容》そのものの原因については殆ど不明という他ありません。
 しかし、《大変容》直後の世界の様々な動乱を知ることにより、《大変容》以後の世界の発展に貢献できる糸口が必ず見つかるものと本財団は研究を進めています。
 何より、「常世学園」の諸学生にこれを公開したのは、「常世学園」の学生が将来の「世界」を担う存在であるためです。
 《大変容》直後の世界の現実と、犠牲となった尊い命について知ることこそ、「ありえないことは何もない」世界となってしまった現代において、何より重要なことだと考えられます。残念ながら、現在においても、「魔術」や「異能」を持つ者とそうでない者、「地球人」と「異邦人」などの間では多くの問題が存在しています。それはみなさんもご存知のことでしょう。
 諸学生の皆様には、《大変容》以後の未来を担う存在として、この「常世財団公開文書」を閲覧していただきたいと思います。
 機密上・防衛上・保安上の観点より公表できない文書/データも存在しますが、それも世界の秩序形成とともに公表できる未来が来るでしょう。

 以上のような趣旨のため、当財団は「常世財団公開文書データベース」をここに設立しました。
 世界の未来のための研究などに使用されることを強く願います。