2015/07/15 のログ
■蒼穹 > いやー、難しいよね。ヒューモアが足りない人とは本当コミュニケーションが取りにくい。
基本ボケツッコミが出来ないタイプの生命には二種類の分別があるんだ、生真面目型と無愛想型があって―――
(付け加えておくが、蒼穹の方も関西人ではない。というか人ですらない。ただ、ボケツッコミには割とこだわりがあるのか何だか胡散臭い話を語りだす。止めるか止めないかは彼女次第。)
あっはは、本当に新入生歓迎会みたいになっちゃったね。
(単に廊下でぶつかっただけだが、改めて「よろしく」と言いあった。本来初対面の二人が合うなら、この話し方、距離感で普通なのだろう。"今"の状態から動くのはいつか。)
(互いに曖昧にし合うのも頂けないので、明るく表情を変えて、話の方向を転換しようと試みた。)
…あ、あるんだ!?
(ああ、若い。見た目通り彼女も年頃の少女であった。)
あ、安心してね。お兄さんはそっちの方に手は染めてない。
あれで潔白な人間だから。…少なくとも、私から見れば。
(念の為に付け足しておく。)
あはは…。アカリは厳しいね。
実際その通りだけど。私にはそれは尊く映るよ。
スタート地点に切り返して歩ける人、どれくらい居るだろうね。
彼みたいな決断、私には無理だって思う。
もっとも、アカリが言う様にそもそも悪いことをしなければ、なんだけどさ。
(お兄さんについては、やっぱり複雑な関係があるのだろうか。彼女は兄を許していない、とそんな風にも感じられる。)
人はそう簡単には変わりはしないんだって。
でも、確実に、少しずつ変わって行くことはできる。
………。
(沈黙の後、「それは、キミのお兄さんだってそうじゃん。」と言う言葉を続けようと思ったけれど、飲みこんだ。)
何か、悩みでも?
(景色…特に、空を見る時、人はそう言った感情に囚われ、解放されたいと考えるらしい。)
(それが当たっているかどうかは知らない。けれど「変わりたい」と溢した彼女は…)
(何かに悩んでいるように見えた。)
(己も、釣られるように窓ごしの外を見遣る。澄んだ空、数少ない雲。直視できない程に輝く太陽。)
(夏の炎天下を作る要因は、嫌に眩く目に映る。)
■三枝あかり > 「あー、私の生活委員会の先輩が生真面目型だよ」
「桜井雄二先輩って言うんだけどね? まぁ天然ボケなんだけど、ツッコミが一切できなくて」
「私に掃除は気合だ!って吹き込んだ張本人なんだよね」
気合を入れて走った結果がこれなので。
「ご、ごめん蒼穹……っ!」
「そ、そっか……お兄ちゃんが女性に力ずくで変なことしてたら絶交だったんだけど…」
ほっと胸を撫で下ろした。
「よかった」
あかりは兄のことに厳しい。
「……お兄ちゃんを恨んでる男の人たちに絡まれたもん」
このことが、後を引いているのだ。
「お兄ちゃんのせいで私まで下を向いて生きなきゃいけないの?」
「そんなの、嫌だよ………」
彼女の沈黙を察して、それでも気付かないフリをした。
「少しずつ、変わっていけたらいいな……」
自分のことだけを話した。ずるい子。
「……私、ダメな子だから…」
「戦闘向きの能力もない、異能も眼が良いだけ」
「こうして生活委員会の仕事を夏季休講中も続けないと、単位も生活費も足りないくらい」
それでも、窓の外から見える青空は美しい。
目の前の少女も、名前を蒼穹と言ったんだよね。
「変わりたいな……前向きになれるような、自分に」
■蒼穹 > ほうほう、ふむふむ。
…いるよね、そういう人。私も生真面目型の人を見かけたけども。
その人の影響だったの?!
「気合だ!」ってそれ真顔で言ってるのか…どんな人なんだろう…。
(会ったことは無いので分からない。熱血漢みたいな人が思い浮かぶ。こう、わりと気合で何でもしてしまいそうな筋肉質な人が。)
大丈夫大丈夫。…絶交…か。
(確かに、自分の兄がそんな事を…女性に狼藉を働いたら、口を聞きたくもなくなるだろう。ふと、先程から良く彼女が口にする「絶交」と言う言葉を反芻する。特に意味はない。)
あ…。
(この辺で漸く理解した。成程、彼女が兄にとげとげしい物言いをするわけだと。)
それは…そう、だね。嫌だろうね…とっても。
(ある種、どうしようもない事だが、彼女にとっては本当に迷惑をしているというのが分かる。)
(どうしようもない。兄はもう改心したというのだが、恨みをもつ者が居たとしても何らおかしくはない。)
(だけれど、「どうしようもない」と口にするのは憚られるから、同意する他なかった。)
うん…変わっていきなよ。
どんな風に変わりたいの…?
(のみこんだ言葉は、そのまま棄却する。そして次ぐ言葉を促していく。)
(そして、告げられる、彼女がどういう悩みを持っていて、どういう風に変わりたいかを。)
そう、そっか…。
(彼女は普通の人間で、戦う力も、財力も、まして暇な時間もない。)
(それでも彼女は俯かない。太陽の照る、青空を見上げる。)
(それでも彼女は泣き事を言わず、諦めない。変わりたいと願う。)
(買い被りかもしれないけれど、それは―――)
既に前向き、じゃないかな?
(―――そう思った。第三者的な意見。本人がどう思っているかは兎も角、だが。)
■三枝あかり > 「不思議なことにその生真面目型の人に気合だって吹き込まれたんだよねー…」
「見た目は普通なんだけど、彼女がいるらしくて?」
「詳しくないけど、親しくしてくれる。多分、お兄ちゃんの友達だからだろうけど」
何もかも曖昧な言葉。寄る辺のない関係。
「嫌だよ、絶対に嫌」
「こう……私に力があれば、ずばっと全部お断りだーって叫んでさ…」
「……逃げる、のかなぁ…」
力を持ってまでやることが逃げること?
それはよくわからない。力を持ったことがないから。
「もう、私が前向き?」
その言葉を言われると、きょとんとした表情に。
「そっか……そういう考えもあるんだね…」
ふふ、と笑ってモップの柄を抱く。
「ありがとう、蒼穹。良い人だね?」
「初対面の人にこんなこと相談されて…」
「困ってもいいのに、親身になってくれて」
時計を見ると、わっと慌てる。
「ご、ごめん蒼穹! そろそろここの掃除終わらせて次に行かないと!」
「それじゃ、またね!」
慌てて走り去ろうとして、ポケットからメモ帳を取り出して何かを書く。
「これ、私のメールアドレス! Stargazerで覚えてね!」
「それじゃ!!」
そのメモ帳のページを破って彼女に押し付けると、慌しくモップ掛けに戻った。
ご案内:「廊下」から三枝あかりさんが去りました。
■蒼穹 > お、おー…気合…気合かー。
なんだ、みんな若いね。その先輩と言い…皆皆いちゃいちゃしよって…!
(この所こんな話ばっかりが続いている。)
そう…だろうね。
ん、ある程度力を持つっていうのは大事だけど、持ちすぎるのも問題だよ。
けれど、逃げるっていうのは、大事な事。
逃げられるだけの力は、きっと持った方が良い。
(少し、対照的かもしれない。己は、力を持ちすぎた故に苦労することがあるから。けれど、眼前の彼女を見遣れば…贅沢な苦労と言われるのだろう。力があったら、逃げるのかな、と言う彼女の性質から。)
うん、前向き。…じゃない?
あっはは、どういたしまして。
んーん、それ程でも。馴れ馴れしいのは生来さ。
それに御話結構好きなんだよね、それで何か、悩みが解決なんてしてくれたら最高。
(釣られた様に時計を見る。)
あ、昼御飯。
(素っ頓狂に出た言葉はそれ。もう今からでは食堂はコミッコミだろう。購買もシケたパンしか売っていないに違いない。やれやれ、じゃあ午後一番の授業は休むか。と、サボリの思考を展開して。)
あ、うん!またね!
(そう言って別れるので手を振って見送ろう―――と思いきや。)
了解っ、んじゃまた今晩にでもメールさせてもらおっかな。
(少し押しやられる感じで差し出されたメモの切れ端を片手でつかむ。)
走っちゃだめだよーっっ!!
御疲れ様、またねーっ。
(慌ただしいその仕草。何だかまた走りそうな気がする。)
(一方の己は先程とは違って悠長な歩幅に戻る。次の授業は勝手にお休みにして。)
(それから、片手間で今受け取ったメアドを登録しておく。)
(さて、廊下を右に。)
(コンビニか、レストランにでも行こうか。)
ご案内:「廊下」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「教室」にシインさんが現れました。
■シイン > さて…。
(教壇の前へ、赤い長髪の男は進む。手には幾つかの教材を持ち、これから授業を始めようとするのが見て取れる)
これから授業を始める。もうすぐに昼になるが聞いていくれると有り難い。
ま、その前に昨日説明をした内容の復習でも行なおうか。
(そのように言葉を出して、彼は黒板に白いチョークで書いていく。昨日の復習と言うように、軍の在り方と力を持って平和を成す。歪ながらも軍を形成していること。彼は黙々とそれを書き記す)
■シイン > このように昨日は『軍』在り方についてを説明をした。
力というのは正義となり、正義とは力の一つである。『異能』や『能力者』である者達であれば、なんとなく判るのではないだろうか。(聞いてるであろう生徒達に問いを投げかける。向けられる視線は背筋を凍らせるかのような冷たい瞳)
で、だ…今日に教えることだが、軍人がどのような訓練などをしているか。細かに教えようと思う。
細かに分けられているから順を追って説明をしていくぞ。
(彼に手に持つチョークを黒板に走らせ始める)
■シイン > まずは階級の説明を行う。
軍に入った者はまず、『新兵』として入ることになる。
そこから訓練を積んで『二等兵』『一等兵』と徐々に階級を上げていく。
今回の訓練の説明だが、この『新兵』から『一等兵』が行っている訓練内容を説明しよう。
(因みに私は『少佐』だ。そこそこ偉い程度に覚えておいてくれ、と笑みを見せながら告げて)
■シイン > それで、だ。『新兵』というのも直ぐに『二等兵』に上がれる訳ではない。
当然ながら訓練を積んでいかなければならないのだが、ここで『新兵訓練』というのを実施している。
この訓練は名の通りに『新兵』を中心として『新兵』のみを集めて訓練を行うものだ。
軍で必要なことを一から全て叩きこませる。軍というのは個々で行動をするものではない。
集団で行動を行いチームワークというのが大切になる…時に助け合い、時に見捨てることもある。
一人を救うより二人を。二人を救うより四人を。其れ等の大切を身に叩きこませる。
(説明を一旦途切らせて、黒板に訓練内容を書いていきチョークが鳴らす静かな音が教室内を響かせていく)
■シイン > 行動を行うにも全て体力が必要だ。まずは体力を積ませることが大事になる故に。
『新兵』の期間の間に体力を付けられず挫折する者達は多い。それだけ訓練が厳しいのだが、乗り越えられないものに『新兵』を卒業する資格はない。
(強く、そしてハッキリと揺るぎない口調で続けて)
まずは『歩』…歩きだな。装備を背負い集団で整備されてない道を進む。
装備は中型銃器一つ、手榴弾四つ、キャンプ装備一式、ざっと二十数キロの重さの装備を積んで進んでもらう。
これをおよそ三ヶ月行うことになる。脱落したい人は自由に、という方針だ。
(簡単な装備な絵を描いてるが、若干絵の才がないのか。下手ではあるが取り敢えずの理解は出来る程度の絵だ)
■シイン > 進んでもらう、と言ったが決して整備されてない道だけではない。山道は勿論のこと、休みを入れずに数時間続けて歩かせて、身体の基礎を創らせていく。何事も基礎が大事になっていく世界故にな。
最近では人だけではなく、異種族も入隊してることから訓練内容を変えようという案が出ている。
人間向けに対して作られた訓練では合わないのだよな、これが。
(額に手を当てて、小さな溜息。頭を悩ませる種なのだろう)
此等の他にも、訓練は銃撃などもある程度ではあるが行う。
本格的に銃撃訓練は『二等兵』からになるからな、『新兵』の間は最初の触り程度だ。
■シイン > あとは匍匐というのは判るだろうか。
胴体や身体を地面に接触する形にして手足を使い這うことなのだが、これを装備を着込んだままに行う。
此れによって脱落者が出ることがあるぐらいには厳しい訓練の一つだな。
ただこれは戦場では必要になることから、必須とも言える訓練になる。だからこそ気合を入れてやってもらわないとならないのだが…まぁ、そんな上手くいかないのが世の常だ。
■シイン > 他として体術も三ヶ月の間に学ぶことになる。いざと言う時の為の近接戦闘の時に役立つからな。
戦場に出れば、なにも遠距離での射撃を一点として続けるわけではない。時と場合によっては、接近戦を行うかもしれない。
まぁ、そもそもが戦いなど戦場など生まれない方が世の中の為ではある。
今のこの世の中で戦争など起きたら大変だからな、異能者が戦争に駆り出されるのは目に見えている。
(何処か遠い目で、はたまた悲しげな目で)
…っと話が逸れたな。
それで一通りの訓練を終えた者がようやく『二等兵』と昇級することになる。
昇級したところで『二等兵』になってもやることは変わらない。
だが『二等兵』からは『衛生兵』と『技術兵』と区分けされることになる。それぞれの得意な分野に移行してもらう形になるな。
■シイン > これは『新兵』の時に技術部門と衛生部門の訓練を行うのだが、その時に優秀な結果を残した者が、それぞれの分野に特化した所へと配属されることになる。人は誰しも得意分野のほうが輝くであろう?
そこからまた訓練を積んでいき、はたまた戦場で戦績を残し、軍への貢献など、普段の生活態度など様々点から判断基準を持ち寄り、数少ない者が『一等兵』と昇級することになる。
またこれも難しいのだが、そこまで詳細に語ることではない。此処が軍事学校であるなら話は別だがな。
(いつの間にか、黒板にはびっしりとチョークで書かれた文字で敷き詰められ、最初に書かれた絵や文字は消される)
■シイン > っと…もう昼が過ぎてしまったか。取り敢えず一旦授業はお終いにしよう。一連の流れと訓練内容を教えられたからな。丁度いい時間だ。
(終わりということで黒板に書かれた内容などは全て消されて)
それでは本日の軍業務指導授業はここまで、お疲れ様だ。こんな面白みのない授業を聞いてくれて感謝する。
(それでは、と敬礼を行い教室から去っていった)
ご案内:「教室」からシインさんが去りました。
ご案内:「保健室」におこんさんが現れました。
ご案内:「保健室」に嶋野陽子さんが現れました。
■嶋野陽子 > 保健病院からの帰りに、報告を兼ねて
保健室に立ち寄る、誰かいるみたいだ・・・
「もしもし、誰かいますか~?」
■おこん > おこん先生どうしましたー? いやー身体が疲れて授業ができんでなー。
それはいけない。この冷房がバリバリに効いている保健室で休んでいくといいでしょう。
助かるのう。 いやあ正直ダメかと思ったわい。
(今のは全部ひとりごとである。 入ってくるなり一人二役でセルフ保険医に
休みの許可をもらったので、早々と奥へ。 冷蔵庫を開けて冷やしておいた
缶を回収する。 アルコール分X%の文字が、LED照明に煌めく。
さっさと缶を開けて、ベッドに寝っ転がりながら飲み始めた。)
だれかいるのかのー。今は保険医は留守じゃぞー。
(足音にきつね耳がピクピク動く。声を上げてお返事をしておいた。)
■嶋野陽子 > 奥のベッドの方から声がする。
今まで聞いたことの無い声だが、保健医ではないが
教師のようだ。
「こんばんわ。保健委員一年生の嶋野陽子です。
意識不明で保健病院に入院していた生徒が意識を
回復したので、報告に来ました」
と、良く通る声を出して答えると、保健医のデス
クの情報ポートに光コネクターを差し込み、報告書
をプリントする。
■おこん > ふむ…最近は少々物騒じゃからのう。入院しておった生徒がいてもおかしくない。
入院はどの事件じゃったか、わかるかのう。 最近熱くてよく覚えていられぬでな。
(もそもそとベッドに座りなおして、足をぶらぶらさせながら尋ねる。
せっかく報告にきたのだし、報告を準備して来てくれたのだから、
じゃあ寝てますねというわけにもいくまい。最低限の体面ぐらいはあるのだ。)
ワシはおこんじゃ。 こみゅにけーしょん学をやっとる。 報告書だけより、
簡単にでも概要を伝えておいてくれれば、ワシから保険医に伝えよう。
(代理?ではないけど、話を聞いておくぐらいはいいだろう。
レポート見せて、って手を差し出して。)
■嶋野陽子 > 現れた先生は、何とお狐様だった。
この学園に来て、女子寮で会った枢木さんに続いて
二人めだ。しかもおこん先生は九尾、つまり最高位
らしい。
報告書と言っても、神宮司くんの意識回復と、治癒
符の未使用を報告するだけだ。表題は
『海水浴場怪異出現対応 第6報』となっている。
先生クラスならば、怪異の正体もご存知かな?
私が立ったままでは、腰に届くかどうかなので、
おこん先生の前に正座して、
「先日の海水浴場での怪異出現の際に負傷して、
意識不明で保健病院に収容した、中等部一年生の
神宮司ちはや君が意識を回復した報告書です」
と言うと、報告書をおこん先生に渡す。
(流石は九尾のお狐様。私の巨体を見ても全然
動揺してないわ。)と妙なところに感心して
いる陽子。
■おこん > ふむ、海水浴場の件… ワシも聞いておったが、海は危険が多いでのう。
昔から海…水というものは、あちらとこちらを分ける場所だったんじゃなー。
そんで、水が何処かへつながる通路でもある… つまり水辺は”出る”んじゃよ。
招かれざるものがな。 という話はまあよくてじゃな。 なるほどのう。
(彼女の説明を聞きながら何度か頷き読み進める。なんかイカっぽいのが出たとか、
一人気絶したとか、そんな話だ。 丁寧に調べてある。 よろしい、と頷く。)
なるほど、あいわかった。 意識が回復し、後遺症がないならなによりじゃ。
ところでおぬし、デカいのう。 まあそれはよろしい。よくまとめてくれたな。
(報告書を受け取って読むところまではボーっとしていたが、
生徒の事を考えてたら少しだけしゃっきりしてきた。改めて見ると
彼女は大柄というにも若干でかいのだけれど、まあ個性の範囲内だろう。
まずはきちんと労うのが、報告を受けるものの責務だ。)
■嶋野陽子 > おこん先生のコメントを聞きながら、
私は、自分が現場に到着する前に、何人か食べられて
しまったという話を聞かされたのを思い出す。
「正確には入院者はもう一人、一年生の日恵野ビアト
リクス君がいます。あと、何人か食べられてしまった
という未確認情報もありますが、食べられた人は
保健課の管轄外なので情報が入りません。」
と補足情報を提供する。
でかいと言われたので、
「はい、現在222センチ、約200キロあります。」
と最新の数字を答えてみる。まだ戦闘前よりも
50キロ以上軽い。
■おこん > うむ、もう一人か。 とはいえそっちはキズが軽かったようじゃな、その口ぶりでは。
何人食われたかはおぬしが考える必要はない。 おぬしはおぬしの仕事をしておる。
ふーむ、しかし…海にいくなとも言えぬし、痛し痒しじゃのう。
沖では謎の船が見つかったり、海底遺跡がみつかったり、
あるいは廃墟に謎の集団が現れたり……ただでさえ開放的になっておる
学生たちの精神を煽るようなものばかり、この季節には出るのよな…
(頭をかきながら、相手の言葉に答える。 ねぎらいであり、
行方不明者?のコトについて彼女が気にやんだりする必要はないと示して。)
222センチときたか…ワシ1.8人分くらいじゃのう。
(なるほどなあ、と頷いた。 ただ身体を鍛えたり、でかいだけではこうもなるまい。)
■嶋野陽子 > おこん先生の洞察力はさすがです。
「神宮司くんの方はクラーケンに捕まって、麻痺毒を注
入されてしまいましたから、現地で私が応急処置をし
たけれども、今日まで意識が回復しませんでした。」
と更に補足する。
1.8人・・・と言うことは?
「おこん先生は、130センチ位ですか?随分とおかわ
いい・・・はっ!失礼しました!!」口を滑らせたの
で、慌てて平伏する。
こう言う時に、床に正座は便利だ。ワンアクションで
土下座になる。
■おこん > 毒とな! 海の生物に対する注意をもっと強めておくべきかのう。
この前もなんかカニだかなんかに指を挟まれた生徒がおったと聞いたが…
あとバラムツを釣って食べたりとかのう。 まあ無事でよかったわい。
(うーむ、と彼女の言葉を聞いて唸る。 学園的には、たとえ生徒の自由であれども、
できるだけ生徒たちに学校外での怪我を負ってほしくないのだ。)
ふふふ、そうじゃろう。 可愛いじゃろう。 なに、頭をあげよ。
この姿は半分趣味のようなものでのう。 何も人に頭を下げさせるために、
この姿をしておるわけではないからのう。 ともあれ、報告ご苦労であった。
あとで教員の会議で報告しておくでな。 保険医にも話をしておく。
(相手の反応にころころと笑って、大丈夫だ、と声をかける。
そもそも人ならざるものにとっては、姿など仮初のものに過ぎないからだ。
とはいっても騙されたというより、彼女が真面目なのだろう。
それが少しおかしくて、口元を抑える。)