2015/07/04 のログ
ご案内:「図書館」にコゼットさんが現れました。
■コゼット > (お昼時。
コゼットがカウンターの受け付けでぽつんと座っている。
他の生徒は試験やらなにやらで忙しい。大してコゼットは試験期間中はあまりやる事が無い。
実技試験に関して端末が自動的に結果を収集してくれるし、見に行ったら生徒がかえって緊張してしまうだろうし。)
■コゼット > (こんな時期に利用する人と言えば、
試験前日になって猛勉強を始める者。
普段と変わらずに勉強をする者。
特に何も考えず漫画を借りていく者。
…まぁ一番上が大幅に増える位か。
時間的にも昼食に行く生徒も多いだろう。故に、図書館は何時にも増して静かなものだ。)
ご案内:「図書館」に神宮司ちはやさんが現れました。
ご案内:「図書館」にサイエルさんが現れました。
ご案内:「図書館」にアリスさんが現れました。
■神宮司ちはや > (寮からえっちらおっちら歩いて図書館の入口にたどり着く。
外のジメジメした空気とは違い中は空調が効いていて快適だ。
ふぅと一息ついてから、カウンターへ歩み寄る。
手提げ袋から何冊かの本を取り出すと返却カウンターにそれらを乗せた。)
すみません、返却お願いします。
(見るに、魔術理論の参考書が2冊、日本画の本が1冊、油絵の技法書が1冊
式典などに関するこれまでの委員会活動についての記録冊子が一冊だった。)
■サイエル > 昨日の調査。そのことについてちょっと調べ物をしようと
ちょっと訪れた。それだけのつもりだったが……
当事者がいるとは思わなかった。
――ふむ、それに……
少し色の違うものが二人。
さて、どうしようかと顎をなでて。
あまり邪魔にならない位置に”声”が耳に届くように
調節しながら窺うことにした
■コゼット > (危ない、思わず癖でいらっしゃいませと口に出す所だった。)
「はい、ちょっと待って頂戴ね…ええと。」
(そう言うとバーコードリーダーで読み取り、貸し出しのリストと照らし合わせる。
紙の触媒では一々確認するのが多少面倒だが、こうゆう所で手早く手続きできるから楽なものである。)
「はい、確認できたわ。ありがとう。
魔術の本……、勉強熱心なのね?」
(ちらりと本の内容を見る。あまりに暇だったものだから、つい声を掛けてしまった。)
■アリス > この前、この図書館のカウンターの人に捕まって。
この学園に生徒として入学するかどうか、校内を見学して決める事になりました。胸元に『校内見学中 アリス』と名札がついています。
入学しなかったらどうなるのかは聞いていません。
なお、教師は一度却下されました。
「…ダンボールなしで見てみてもやっぱり広いなぁ。」
受付のカウンターでぽつり。カウンターの方を見てみれば前とは違う人。お仕事中の様子なのでペコリとお辞儀。
■神宮司ちはや > あ、はい。ええと……試験勉強のためと
魔術とかの理論的なものってちょっとぼくには難しいので……
(話しかけられると思っていなかったのかちょっと挙動不審気味にそう答える。
だが嫌な顔はしていない。むしろちょっと恥ずかしそうにしている)
先生は、確か元素魔術……?の先生でしたよね。
勉強する時、難しくはなかったですか……?
(そう口にして、むしろ得意だったから先生になったんだろうなという可能性に思い当たり、
変な質問を投げてしまったことを後悔する。)
■コゼット > (サボり魔で一部に有名な保険医の聞き耳には気が付かず。
奥を見ると何かやたらと小さい子が居る。
見学中…とあるが。お辞儀をすれば、それに応え微笑み、お辞儀する。)
「こんにちわ、見学中?ここは図書館…って、まぁ見れば判るわね。」
(アリスに語り掛ける。)
「この時期だもの、それもそうよね。
──ええ、四大元素魔術を担当しているコゼットよ。
そして、図書委員会の顧問でもあるわ。今は皆試験勉強で忙しいだろうから、こうしてカウンターで皆に代わって受付を担当する事も多くてね。」
(ちはやに自己紹介しながら本を後でスムーズに棚に返し易いよう並べ替え、分類する。)
「そりゃあ普通の一般的な授業よりは難しいけれど、でも私は魔術が好きだからそれ程苦では無かったわ?
それで魔術がちゃんと出た時はやっぱり嬉しいものよ。」
■サイエル > (試験勉強中の学生に、校内見学……ふむ……)
なかなか面白い組み合わせだ。
それに、ちょっと興味深い話をしている。
本を探しながら聴き耳を立てておくことにしよう。
白衣を揺らめかせながら静かにこっそりと。
まぁ、目的は魔術食いなるもののことと
静かにさぼれる場所の物色であったが
退屈しのぎにはちょうどよさそうだ……
なんて思いつつ
■アリス > カウンターの人が話しかけてくれたので自己紹介。
微笑み可愛いなぁ、と妄想回路が回転開始。
「はいっ!あまり学園の事とか良く解ってなさそうだから見学してくるといいですよーって。前は余り深く見れなかったから…」
前に来た時は薄い本を探していました。
そして、お話中の…男の娘?…さんにもぺこり。
お話は邪魔しない様にしています。
■神宮司ちはや > (サイエルの動向には一切気づくこと無く、
アリスに挨拶されれば同じように軽く会釈を返す。
人馴れしていないのかちょっとオドオド気味である。
とりあえずコゼットの仕事の邪魔にならないよう位置をずらし、アリスも話に入れるようにする。)
見学……転入生なのかな?
(ぽつりとそう呟いた。
コゼットの答えに、ううーんやっぱりそうかとうなり
好きこそものの上手なれって言うんだなぁと納得する。)
コゼット先生、ですね。ぼくは神宮司ちはやと申します。
えっと、ご迷惑で無ければお聞きしたいのですが例えばさっきの本よりもうちょっと簡単なわかりやすいものはありますか?
あと、先生が昔よくしていた練習法とか……
■コゼット > (お辞儀をするコゼットの服装…というより帽子を見れば、何をしている人かは一目瞭然かもしれない。
…自己紹介もしたし。)
「そう。私もつい一ヶ月前位にこの学園に来たのよ。
良い所だと思うから、きっと気に入ると思うわ?」
(見学をしているという事にうんうんと頷いて。
この学園には彼女位歳の若い生徒も居るが、見学をするという行動力は歳相応の活発さなのだろうか。)
「…薄い本?何かの冊子かしら。
確か雑誌なら窓際の方にあった気がしたけれど…。」
(その受け答えから、真の意味は判っていないようだ)
「神宮司さんね。
ええと……そうねぇ。簡単なものだったら──」
("黒の指輪"を指に通し、検索を始める。
魔術の本に関しては実に様々で、要点だけを抑えたものから、初級魔術ながら細部まで掘り下げている本格的な魔術書まで実に様々。
更には魔術と纏めるには多過ぎる位のカテゴリーの数々。
それだけでも小さな本屋が作れるのではないかという程だ。)
「ええと……『元素魔術入門書:基礎研磨書』
この辺りが判り易いんじゃないかしら。
簡単かどうかは貴方の感想だから読んでみないと判らないけれど、疑問点はきっちり抑えてある筈よ。
──練習法?それはもう、一にも二にも兎に角勉強した事よ。
基礎を徹底的に頭に叩き込むの。学校に通っていたから、魔術の練習も平行してやっていたけれど、やっぱり基本は机の上で勉強。
知識が力とは口癖のようなものよね。」
(うんうんと昔を思い出しながら頷き)
■アリス > カウンター近くの二人に妄想、もとい意識を向けていて、聞き耳なんて気付くどころか離れた所に何かの物音がしても気付かない位です。
だから、方向によっては、二人から自分の身体で影になる位置に腕を回してわきわきしているのが見えるかもしれません。
「はいっ、えーと…中途…入学?」
転入と聞き取れた部分だけ、返して、あれっと。
「一ヶ月前…私が生まれた頃かなぁ…
まだ広くて余り見て回れてないけれど…えっ
く、口に出しちゃってたかな?」
あ、でも、コゼットさんは解ってないっぽい。うーん、うーん…?
でもここで使うのはなんとなーくやーな予感がするですよー?
見学中はやむを得ない時以外は異能や魔法は使うなって言われてた気もー。
何か悩んで唸り始めました。
■サイエル > (なかなか愉快な話をしてるねぇ……)
もうすでに奥のほうで、本を物色しつつ。
耳朶に響く”音”に感想をポツリ。
それになんか刺激的な言葉を口にしてる人もいる。
最近の若者は進んでいるということなのだろうか。
いいと思う、実に。
(それにしても一か月前……それに知は力なり、ね……)
顎をさすりながら、いろんな本があるものだなぁと感心しつつ。
何より涼しい。
(がんばれ少年。きっと、努力の先にその道は開かれる)
自分と同じく魔術に興味を持った少年に
こっそりエールを心の中で送りながら
なお、その状態を維持していた
■神宮司ちはや > えっと、転入っていうのは別の学校からこの学校に途中で入学するっていう感じ、かな?
あ、でも中途入学ならほとんど同じだと思います。
……え、生まれて1ヶ月?本当?
(薄い本が何なのかわからないので自分は口出しせず首を傾げる。
ということはこの子は人間じゃなくて別の何かなのかとびっくりした顔で見つめる。
コゼットの助言にやや肩を落とした。
少し楽な道なんかないのかなという甘い期待で聞いたのだが、そういうのは無いらしい。
とはいえきちんと答えてもらったし、本のおすすめも聞けたのだからときちんと相手にお礼の挨拶をして)
わかりました、ありがとうございます。
ぼく、もうちょっと頑張ってみますね。それに、先生が薦めてくださった本もちょっと探してきます。
(そういうとカウンターから離れ本棚へと探しにゆく。
奇しくもちょうどサイエルがいるあたりへ近づいてきた。)
■コゼット > 「途中から入学するのは別に珍しい話ではないわね。
今だって生徒は増え続けているみたいだし。
……ん、ああ、難しい本は読まないかなって思って何となく。
漫画のコーナーならあっちの方ね。」
(図書館の見取り図を指で指し示す。
見た目に似合わず分厚い小難しい本を読む娘だっていない訳ではないが…。
歳相応と言う意味では、子供扱いしているような気がするかもしれない。
……しかし、一ヶ月前に生まれた?人外という事なのだろうか。)
「何事にも言える事だけど、基礎が肝心よ。
しっかり理解出来ないとこの先が大変よ?
元素魔術に関して判らない事があったら私に遠慮なく聞いてね。判るまでしっかり教えてあげるから。」
(教師は頑張る生徒の味方なのだ。)
■アリス > 「うん、本当本当。えっと、島の地図だと、東の海岸の近くの廃墟で生まれた。
えっと、生徒が途中で増え続けるのは私みたいにこの島で生まれてくる子が多いの?
異能に目覚めた人がやってくるーって聞いたけど…
漫画はあっちかぁ…ありがとーございますっ!」
んーと、えーと、と知識を引っ張り出して、生まれた所やら増え続ける理由やら色々自分の考えを言ってみて。
ちら、っと指で指し示された図書館の見取り図に表情を輝かせて…
「そー言えば、魔術って言っても色々あるみたいですけれど…
血のついたものを動かすってどんな魔術として扱われるんですか?」
とりあえず、自分の使える魔術が何魔術なのか、どう分類されているのか位は聞いてみようーと先生しつもーんって挙手しました。
後ろ手で二人へ沸きわきしてるのは続行中。なんかやらかしそうな気配も
■サイエル > (くぁぁ……帰りにパチでもよって帰るかなぁ……今から昼飲みも悪くなさそうだ)
なんて思いながら、静かにシガレットを口にくわえてぶらぶら。
立ち読みして、パラパラとみた程度だがとりあえずこのあたりに
参考になるものがあるのはわかった。それだけで十二分だろう。
(教えてあげるとかえらいなー、コゼット先生)
自分だったら絶対にしない選択肢である。
詳しく載ってる資料を渡して、読んで? か
自分より出来る先生を紹介して押しつけるか
とりあえず自分には来ないようにする。
(おっと……)
近づいてきた少年? に気付いて邪魔にならないよう通路をあけつつ
棚の上のほうを見て、シガレットを口に挟んだまま上下よりぷらぷらさせておくことにした。
■コゼット > 「遺跡群かしら…?
そういえば、この間も似たような生徒さんも居たわね。」
(あの辺りに足を運んだ事はないが、そういえば先日自身をゴーレムと呼ぶ少年も居た。
最近特に多いような気がする。
人間以外の知的生物が知識を求めて学園にやってきたという事なのだろうか…?)
「血に関する魔術?パッと聞いた感じでは呪術かしら。
でもそれを担当してる先生は居たかしら…。
それ以外にも血に関する魔術はあるとは思うけれど、御免なさいね…私にはちょっと専門外かしら。」
(アリスが何かをやらかそうとする気配は知らず。)
■神宮司ちはや > 廃墟で生まれた……?君一人だけ?
他にお父さんお母さんとか居なかったの?
(アリスのような女の子がぽつねんと廃墟に気づいたらいたなんて
それはとても寂しい姿に思える。とりあえずご両親がいなかったか訪ねてみた。
意識を集中して本棚へ向けていたのか折角避けてくれたサイエルの好意を無駄にして、軽く身体がぶつかった。
ひゃっ、と驚いて振り向き即座にごめんなさいと謝った。
そして口元に加えられたシガレットに気がつく。
ここ、禁煙じゃなかったっけ……?火はついてないけど。)
■アリス > 「呪術…呪術ー?色々広すぎて分け方が難しいのかなー。」
使えるこれ、呪術なのかなーどうなんだろ、難しそう、と首かしげー
もう一人の人にもお話を聞いてみようとして…
「うん、なんとなく、自分がどんな存在か解った位ー。
親って言うなら、……この世界の一部の人が親なのかもー。」
妄想を抱いていた人皆が親扱いである。
そして、続いて魔術について聴いてみようとしたらぶつかったみたいで…こんにちはーとシガレット咥えたおじさ、おにーさんに頭を下げた
■コゼット > 「少なくとも、私の扱う魔術に血は使わないわ。
調べれば出てくるとは思うけれど…。でも、それを聞いてどうするの?そうゆうものに興味があったり?」
(そういえば、見た目に反して中々危険そうな事を聞くなぁと。
そして世界の一部の人が親とは。益々意味が判らない。)
「ただまぁ種族に関しては本当に色々だし、もし生徒になりたいって思っているのならあまり気にしなくても良いと思うわ。
その時は、皆平等に生徒なんだから。」
■サイエル > ぶつかった少年にはひらひらと手を振り
大丈夫っとあいまいに苦笑しつつ
顔は二枚目にもならず、無精ひげを生やしたおっさんだった。
声を出さないのは図書館ゆえか、それとも――
シガレットに視線を向けられていることを見れば
静かにパッケージを見せる。ココア味って書いてある
駄菓子だった。
(おや、人が集まってきてしまったね)
かくれんぼは終わりのようで。
見つかったからには、そろそろ退場するとしよう。
”魔術”は専門外だし、話せることは少ない。
なので……
お辞儀をしてきた少女に、頭をかきながら同じくお辞儀を返して
歩いて出口に。受付の前を通りつつ
《今度、私も魔術についてと魔術食いについて聞きにくるよ》
なんて、コゼット先生にだけ聞こえるよう異能を使って。
シガレットをぽりぽり食べたまま、図書館をあとにしようと
■コゼット > 「…!…?」
(頭の中に知った声が響き、見渡すがその姿は見当たらなく。
姿は見えずとも声ははっきりと聞こえた。
…そういえば彼は音に関する異能の力の持ち主だった。
声の方向は本当に検討が付かないが…、ともあれ、近々話す事になるのだろう。)
ご案内:「図書館」からサイエルさんが去りました。
■神宮司ちはや > (見せられたパッケージに目を向ければ、確かにそれはお菓子らしきものだった。
ちはやは駄菓子の類を知らなかったのでココアシガレットなるものがあることに考えが至らず、
いきなり目の前の白衣を着たおじさんがタバコをポリポリ食べ始めたのでびっくりした顔で見つめた。
え?身体に悪くないの?という表情。
そうこうするうちに彼はさっさと出口へ歩いてしまったから、とりあえず道を譲って見送った。
気を取り直して本を探すと目的のものを見つけ、またカウンターへ戻ってくる。
今度は貸出のほうだ。)
これ、借りていきます。
それからまたわからないところが出来たら、時間を見つけて先生に質問しに行きますね。
(コゼットに緩やかに微笑んだ。)
■アリス > 「んー、なんとなく自分ができそうだと思った事の中で、血の魔術だけが何か違ったから、何なんだろうーって思ったの。」
他のできそうな事は大体妄想に根付いている。
血のついたものを動かす魔術だけがそこから外れていて、気になった。興味、かもしれない。
「うーん、そう、なんだ、大丈夫かなー」
コゼット先生の言葉でなんとなーく意識が学生になる方向に傾きつつあり。
その間にぶつかったおじさんはお辞儀を返して出て行った。
うーん、とちょっと考えて。
ふと気がつくとわきわきさせていた悪戯心が抜けちゃった。
■コゼット > 「それじゃあ……っと。」
(手際良く貸出の手続きを取る。…と言っても、バーコードで読み取りをするだけだ。
実に楽である。)
「はい、受付終わり。頑張ってね。
ええ、講義を聞きに着てもいいし、時間外でも構わないわ。
勉強熱心な生徒には私も応えないとね。」
(貸出手続きを終えた本を神宮司に渡す。しっかりと学んで欲しい。)
「出来そう…って。そうそう思いつかないものよねぇ。
何かしら、身体が覚えているに近いものなのかな…。」
(普通であればそこに思考が辿り付かないような気もするが…。)
「ま、ここ以外にも他も見学してくるといいと思うわ。
屋上も小さい公園みたいで素敵な所だし、校内は本当に広いし。
学食もメニューが多くて結構飽きないのよ?」
(教師なればやはり学園は褒めなければ。実際の所、不満は殆どないのだが。)
■神宮司ちはや > (貸し出された本を手提げ袋へしまうと)
それじゃあぼくはそろそろ失礼します。
色々とありがとうございました、勉強になりました。
(丁寧におじぎをする。それからアリスの方にも軽く手を振って……
そういえば名前を聞いていなかった気がするけれど
また今度学校に来たなら会えるかなと思い直してそのまま挨拶すると図書館の出入口へと去っていった。)
ご案内:「図書館」から神宮司ちはやさんが去りました。
■アリス > 「多分…?生まれてすぐ自分が何っぽいのか解ったり…」
生まれたばかりはすぐに解った解放感でハイテンションだったりしたと思う。
「あ、それじゃあ…」
本を借りて去って行く…名前聞いてなかったちはやに手を振り返して…またねー。
くる、と向き直って。
「小さな公園の屋上に広い校内に…そうだ、学食っ!
あ、でも…お金…稼ぎ…」
学生になる上での最大の問題に、学食で気がついた。
お金稼ぐのどうしよう?
顔色が見る見るうちに悪化した。
■コゼット > (図書館を離れる神宮司の後ろ姿に手を振って見送り。
思ったより、"出来る"子なのかもしれない。
そしてその後に続く呟きにはそういえば…と。
この年齢でお金を稼ぐのは中々難しいのではないだろうか。)
「うーん、生徒になればその辺りは何とかなるかもしれないけれど。
学園の運営する寮もあるし。」
(食事に関して、顔色を伺うとしょうがないなーと思いつつ。)
「じゃあ、今から私と一緒に学食行く?ちょっとお腹空いたし。
そう毎日は難しいけれど。」
(年少に対する補償みたいなものはコゼットも正直良く判っていないのだが
どんな異能者であっても受け入れる心の広さだ。多分その辺りも充実しているに違いない。)
■アリス > 「でも、たしか生徒になるには学費がいるって……」
学費が先か、生徒になって学費の後払いができるのか、そこの謎は残されたまま。
けれど、コゼット先生のお誘いにはぱぁ、と顔を明るませて
「え、いいの?ありがとー!」
ばんざーい、と手を挙げて、奢って貰うつもりで大喜び。
わくわくして、先生の準備ができたらはしゃいでついていく事でしょう。
■コゼット > 「私は生憎生徒側じゃないから、そうゆう精度は良く知らないのだけど…。調べれば何かしらそうゆう優遇処置はあるんじゃないかしら?」
(先日の遺跡群から保護されたという者が編入されている事例もある位だ。そうゆうシステムもあるのだろう。)
「それじゃあ行きましょうか。」
(カウンターには係りの者不在の立て看板を置き。
はしゃぐアリスを連れ、学食堂に向けて歩き出す。)
ご案内:「図書館」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「図書館」からアリスさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」に遠条寺菖蒲さんが現れました。
■遠条寺菖蒲 > 禁書庫、そう呼ばれる領域があるのは資料として知っていたし確認していた。
しかしどう言う場所かは詳しく知らなかった。
けれども、
ここならば私の使う「特殊魔術詠唱法・條島式」と呼ばれるソレの全てが書かれたレポートがあるかも知れないと家政婦にして魔術の支障であるその人が言っていたのを何故か先程思い出してここに来た。
「凄い……ここにあるのって封印処理とかされたりしてるけれど、魔導書の類……写本なのだろうけど」
薄暗い雰囲気のそこで菖蒲の瞳が輝いたように見えて、本を見る。
流石の蔵書量だと息を飲むもこの中から探すのは至難というように思う。
■遠条寺菖蒲 > この場は異様だ。
危うい中でギリギリのバランスを保っているように思える。
歪であるが、歪であることが正しい。
ここはそう言うチカラの流れ、渦を感じる。
■遠条寺菖蒲 > 恐怖を綴った魔導書。未来への希望を託し作られた魔導書。全ては邪神の手のひらだと言う魔導書。その写本。
それらは互いに「圧」をかけるようにしてあるようにも思える。
なるほど、禁書に対しての図書委員かそれに連なる者の仕事というものを垣間見た気分だ。
本が、書物がこれだけの力を持つというならば、色々怪異が魔導書に誘われるのも。
そこから生み出されるのもまた分からなくはなかった。
「……?」
その時、本棚の中で一冊の本が動いたように思えた。
誘われるように。
導かれるように。
この中にある中ではパッと見でも新し目のそれを手に取る。
題目のないその本を。
■遠条寺菖蒲 >
――はじめまして。
そう手に取った瞬間に語りかけられたような気がした。
しかし、そんな事はない。
周囲を見るが今のところ人気はない。
ふと、手元の本を再び見れば題目のなかった表紙に「特殊魔術詠唱法・城島式」と書かれていた。
「……これって」
埃で見えなくなっていたとか、そういうことではないような気がする。
この文字は、生き物のように思えた。
■遠条寺菖蒲 > 探しものは、これのはずであるが。
これを“気まぐれに”探しに来た。
それだけなのだが。
――これは、少し不気味。
魔導書と呼ばれるものであるはずがない、と考えていた。
それはただレポートであると家政婦の灰須ヘラは言った。
では、これは何なのだろうか。
しかし、妙に手に馴染む……と言うよりは魔力に馴染んでいるのか。
いつの間にか、菖蒲の瞳から発光現象のように思えた輝きは失せていた。
■遠条寺菖蒲 > この地球で生まれ育った人間にしか扱えないとされる詠唱法。
中級魔術の行使可能な資質とそれなりの魔力保有者でなければ習得できないと言われ。
提唱者である條島は消え、レポートは夢物語の産物であるとされた。
ただ一人、研究に付き合った女性がそれを知っていたのだが、他に誰一人扱えるものは現れなかった。
これは、魔術の理論を先に知った者には扱えぬという欠陥を抱えた詠唱法。
魔術を扱うものでありながら矛盾を抱えたもの。
――これまでの先人の苦労を嘲笑う為の詠唱法。
――すべての苦労の果てに生み出された魔術を、僅かな言葉と意志により己も扱いその苦労を嘲笑う為の詠唱法。
――故に、これは正しくは魔術ではない。
――これはただの嫌がらせである。
「え?」
声、と言うより意志か。
少し呆けていたような気がする。
恐らくは、このレポートの著者によるものか。
「……前にヘラさんに聞いた通りかも」
條島と言う人物は先人への礼のなっていない人物であった、とこの詠唱法を教えられた時に聞いていた。
■遠条寺菖蒲 > 「なら」
この本は、見なくてもいい。
是非とも見よう!
本を開こうとと手が動き出す。
■遠条寺菖蒲 >
ゆっくりとその手は表紙を捲る。
――よく見れば表紙は捲っていない。捲ろう。
ゆっくりとその手は表紙を捲る。
――よく見れば表紙は捲っていない。捲ろう。
ゆっくりとその手は表紙を捲る。
――よく見れば表紙は捲っていない。捲ろう。
ゆっくりとその手は表紙を捲る。
――よく見れば表紙は捲っていない。捲ろう。
■遠条寺菖蒲 >
捲ろう―――聞き慣れた小太刀の鋼鉄の音が思考を切り裂く。
「……あれ?」
いつの間にか本棚を背に倒れている。
何が、と思うといつの間にか小太刀が鞘から抜き放たれ一冊の書物を切り裂いている。
―――残念だ。折角の器だと思ったのにな。
男とも女とも分からない。不気味な声。
それが頭の中に響いた。
「……條島」
ふと口から漏れた名前に小太刀霧切に裂かれているその本が反応するかのように僅かに揺れる。
―――君は私の理論を使えているようだし。また、会おう。
そう脳に直接響く。
そして、本の中から文字が溢れ出し、書物を覆う。
際限なく溢れだす文字に意味などない。
あるとすればソレは数式にも似たなにかのような気がするけれど、それを正しく認識することは出来ない。
そして、黒だけになったそれは。
床に吸い込まれるようにして、消えた。
ご案内:「禁書庫」に獅南蒼二さんが現れました。
■遠条寺菖蒲 > 少し、力が抜けているような気がするが、こんな所で小太刀を抜身のままというのも問題かと思い回収しようと動く。
「……これって」
小太刀の柄の部分にある小さな人型を模した紙。
「――識神?」
僅かに記憶が曖昧でよく分からない。
僅かな時間かと思われるが、何があったのかそれを正確に知る全ては恐らく菖蒲にはない。
■獅南蒼二 > いつからそこにいたのか、初めから居たのか、後から来たのか。
全て見ていたのか、それとも何も見ていないのか。
“本”と“貴方”だけの世界だったその場所に、かすかに煙草の匂いが漂う。
音の無い禁書庫のなかで、ゆっくりとした足音が貴方に近づく。
「なんだ…魔力に中てられでもしたか?
それとも、禁書の呪いの類をもらったかね?」
貴方が目の前の事象に、僅かでも呆けた顔をしているのなら、白衣の男はそう聞いてくるだろう。
そしてすぐに貴方から視線を外し、本棚を、眺める。
■遠条寺菖蒲 > 声に反応しつつも先ずは納刀する。
してから、向き直り獅南を見る。
「少し呪いを貰いかけた、ところみたいです」
刀袋は――破り裂かれていて、とても人の手によるものとは思えなかった。ので申し訳程度に小太刀にかぶせた。
■獅南蒼二 > 貴方が視線を向けた頃には、獅南はすでに本棚へ視線を向けている。
何を探しているのか、本の並びを見つめながら…
「貰いかけた…か。
呪いや遅効性魔術はそういう不安定な状態が一番危険だ。」
「……その袋が身代わりになったというのなら、話は別だが、ね。」
…一冊の本を手に取る。禍々しいその表紙から、呪術の本だとすぐに分かるだろう。
■遠条寺菖蒲 > 「いえ、その、その呪いそのものを弾いた……とは違うと言いますか……大元を切り裂いたといいますか……」
どちらかと言えば、アレは呪いではなかったような気もする。
けれど、菖蒲は専門家ではない。適切な言葉は上手く選べない。
「多分、大丈夫だと思います」
ハッキリとはしない。
変な脳に響く言葉を聞いてしまったから。