2015/07/11 のログ
谷蜂 檻葉 > 「……"門"で呼べるのはセルキーとかが一番わかり易いかな……」

とある1ページで指を止め、懐から魔導書『Fairy Ring』を取り出して見比べる。
無地のページを照らし合わせるように並べると、
透明な羽ペンが動いているかのようにページに小さなアザラシを擬人化したような少女の姿が書き込まれていく。

「――――まぁ、”使う”のとは違うものね。」

そう言って、魔導書を手で打ち払うようになぞると、金の粉のようなものと一緒にセルキーの像も掻き消えていく。

谷蜂 檻葉 > 「海魔の類は門の扱いとは違うし……」

クラーケン、シーサーペントの項目を通り過ぎる。

「ネッシーって水魔の類で入れるんだ……」

コラムじみたページを閉じる。

谷蜂 檻葉 > 「……うーん。何か別の方法で妖精魔術が活用できればいいんだけど。」

ともあれ、他に水妖に関する記述を雑多に取りまとめたものもなく。
カウンターの返却本と一緒に手続きを済ませていく。


「―――よし、それじゃ帰りましょうか。」

谷蜂 檻葉 > パチン。




その音を最後に、再び図書館に静寂が戻った―――。

ご案内:「図書館」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「図書館」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > 【図書館へと来ていた玲刃は、何らかの書籍を探して書架の間を彷徨っていた
今回の目的は前回の魔術作製とは違い、情報収集であった。
現在玲刃が求めている情報はというと、元ロストサインのマスターの一人である、腐条理 鳴鳴への対抗策を求めてであった
先日、悪魔の岩礁跡内の神殿にて彼女と邂逅した玲刃は、圧倒的な力量差を感じ現状では明らかに勝つのは不可能と感じた為
こうして、鳴羅門火手怖とも呼ばれ祠もあるらしき、彼女が神に近しい存在ならば何か弱点か打開策が記述されている書籍が無いかと探していたのであった。】

クトゥルフ神話…或いは、クトゥルー神話か…
【そうして、先日の岩礁跡内での光景や、遭遇した魚人などを元に一つのジャンルの神話へと辿り着くので
それは、クトゥルフ神話、或いは、クトゥルー神話、はたまた、ク・リトル・リトル神話と呼ばれるものであった。
冒涜的な異形の者どもについて書かれたそれに、何か鳴鳴の弱点は無いかと、
それらの関連の書籍を数冊手に取り机へと向かうのであった。】

白崎玲刃 > ふむ…ナイアーラトテップか。まさかな…
【玲刃は、図書館の机にて、持ってきた数冊の本を読見ながら、鳴鳴や石蒜を思い出しつつ情報を整理してゆく
その中で一つ、鳴羅門火手怖や、以前石蒜が路地裏で名乗った言葉に似た名前の存在を見つけるのであった、
それは、Nyarlathotep。
ナイアーラトテップや、ナイアルラトホテップや、ニャルラトホテプなどと様々な読み方をされる存在であった。】

しかし、這い寄る混沌、無貌の神、闇に這う者、か……様々な二つ名がある様だな…
確かに、あいつ等を表すのにはちょうどいい二つ名かもな
【玲刃はそのNyarlathotepに関連する書籍を更に呼んでゆき、
Nyarlathotepには様々な二つ名がある事を知り、
そして、確かに石蒜や鳴鳴を表わすのには良い二つ名だなと苦笑いするのであった。】

白崎玲刃 > ああ、これは当たりかもな、鳴鳴や石蒜の特徴になかなか合う…
それに化身が別の存在として同時に存在する事もあり得るらしいしな…
【Nyarlathotepについての記述を読みながら玲刃は、
笑みを浮かべるこれは、多分これは当たりだと、
そして、化身が同時に別の存在として存在するならば、石蒜と鳴鳴についても説明がつくと納得し頷く】

そして、だ。化身の中には普通に人間として暮らしている者もいたり、人間の味方をする者も存在したりはするらしいな
となれば……
【鳴鳴を倒しその影響を取り除いたんならば、
石蒜を敵対する事無く迎え入れる事も可能なのでは無いかと
玲刃はサヤ/石蒜を助ける算段についても思いを巡らせるのであった。】

白崎玲刃 > ああ、忘れる所だった、重要なのは弱点についてだったな…
【そして、玲刃はここからが重要であると
Nyarlathotepの弱点となるものについて何か記述は無いかと
書籍を読んでゆく。】

なるほど…クトゥグアな。これが洲崎の言っていた生ける炎か…
【そうして、玲刃は一つの記述を見つける、
クトゥグア 生ける炎、Nyarlathotepの天敵とされる存在であった。】

とはいえな……天敵とはいえども、これに書かれているという事は、ナイアーラトテップともまた似た様な存在なのだろう?
ならば、容易にそれの力を借りるのは危険だな。
【しかし、クトゥグアもまた、クトゥルフ神話に記述されている存在ならば、
容易にそれの力を借りるのも危険だと判断しどうするべきかと悩むのであった…】

白崎玲刃 > となれば、どうするか…だが。
ふむ……クトゥグアが天敵という事から転じて、炎自体が弱点であるという事も書かれているが果たして…
【それは本当だろうか?と玲刃は考える。】

しかし、クトゥグアの力を借りる手段が無い以上、炎で試すしかないな…
【玲刃は、召喚魔術などに関しては使用できない為、クトゥグアと接触する手段は無いと、
クトゥグアの力で、鳴鳴を打破するという策については却下する】

とはいえ、炎と言っても、俺は攻撃魔術は使えないしどうするべきか…
【そうして、炎で鳴鳴に立ち向かうという策を考えるも
これに関しても炎での攻撃手段が思いつかない所であったが…】


ん、いや、待てよ……炎…といえば…
【玲刃は何か炎での攻撃手段について思い当る事がある様に呟いく
炎の関しては玲刃は、思い立った2つの事柄が存在する様であった。】

……たぶん核融合缶…あれの効果を伸ばせれば…
【まず1つ目として思い浮かんだのは
先日、荒野にて謎の自動販売機から入手して飲んだ謎の飲料 たぶん核融合缶であった。
あの時、自身の体には殆ど影響無く体が燃えた事も思い出し、あれの効果時間を延ばせれば攻撃に転用出来るのではないかと思い付き呟くのであった。】

とはいえ入手方法がな…もう一度あの場所へ確かめに行った時は、あれは無かったしな…
いや、そうだ。製造元…たしか風紀委員だった筈だな…本当かは怪しいが訪ねてみるべきか…
【あの後後日、転移荒野の自動販売機と邂逅した場所に訪れた時には自動販売機が無くなっていた事を思い出しながら呟く
そうして、入手手段をどうするべきかと考えていた玲刃は、
あの飲料に書かれていた製造元が風紀委員であった事を思い出し、今度ダメもとで風紀委員の本部へと尋ねてみようと心に決めるのであった。】

白崎玲刃 > あとは炎といえば…あの噂か…
【そして、次に炎に関しての事柄で思い浮かんだのは、
常世島の遺跡群に関するある噂であった。】

迦具土を信仰していた教団か…
【太古において、一時期この常世島の一部の地域に、火之迦具土神を信仰していた教団が流れ着き移り住んで
遺跡群の辺りで何かをいたと、その遺跡が今も存在しているという噂を思い出して呟く】

曰くつきの場所って話なんだがな…
【その遺跡だと推測される場所については既に噂として流れていた者の
そこへと宝探しに行った物の殆どは帰ってくる事は無く、
辛うじて帰ってきた者も、全身に火傷を負っており、更に何があったのかと聞かれると
恐怖に慄いた様な表情で、恐ろしい形相で燃えながらしかし炭になる事無く動き続ける大量の死体が襲ってきたのだと語ったという
そんな曰くつきの場所へ危険を冒してまで行くべきかどうかと玲刃は悩むのであった。】

白崎玲刃 > ……しかし、だな。
鳴鳴に対抗出来そうな手段というとそれらくらいだしな…

まあ、どちらにしろ、だ。
もう大体、鳴鳴に対する対策に関しては調べられた訳だし、帰るとするか…
【玲刃は、疲れた様に一つ伸びをした後、
机へと持ってきていた本を書架へと戻して
そのまま図書館を出て何処かへと歩いて行くのであった。】

ご案内:「図書館」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「図書館」に遠峯 生有子さんが現れました。
遠峯 生有子 >  昼前に寮を出て、途中食事を摂りながら、
 この真夏日に(帽子と飲み物は用意していた)
 異邦人街の植物園でたっぷりと時間を過ごしたあと、
 夕方になる前に威容を誇る書物の聖域へと到着した。

「涼しいー。」
 この時期の学生の感想などこんなものである。

 受付カウンターで図書館群の配置を大まかに確認すると、
 天文、と示された館の方へと向かう。

遠峯 生有子 >  テスト期間は終了したが夏休みはまだ始まっていない、
 この浮き足立った日常の中の休日。
 講義によっては「補習」とか「夏休み中の課題」とかが
 出だしていることもあり、
 涼みがてらに図書を求める学生たちで、
 それなりには賑わっているようだった。

 とはいえ、生有子は今のところまだ補習も課題も受け取っておらず、
(不安に感じている講座はあったが、それはまだテスト結果を聞いていない)
 この隙に興味のある書籍をいくつか借りておこうという算段である。

遠峯 生有子 > 太陽系に関する蔵書が並んだ棚で、
ゆっくりと時間をかけて、写真の美しい惑星の本と、
高校生向けの読み物になっているらしい薄めの本を選び出す。

本当はもう2冊ほど興味を惹かれる本があったのだが、
そんなには読めないと判断して2冊に絞るのにひどく時間がかかったのだ。

選ばなかった2冊を、図書シールの記号を頼りにもとの場所へと戻す。
そしてそのまま受付カウンターのある館へは戻らずに、
他の分類の書を収める館への連絡通路へと向かう。

たぶんあっているはずだ。こっちで。

遠峯 生有子 > 「んー、あれ?」
 いくつかの入り口をくぐったところで、
“海洋”と刻まれたプレートを見上げる。

「ええ、“魔術”館じゃなかったの、こっち。」
 見回すが、丁度図書の整理用に置かれていると思しきワゴン棚に、
『深海の生き物』『海の道』『マグロのさばき方』などと書かれた書物が
 並んでいるのが見える。

「あれ?やだ、どこで間違えたんだろう。」
 館を横移動する通路は、最初によく確認したはずなのだが。

 くるりと後ろを振り返り、来た道を戻る。

ご案内:「図書館」に祐樹 臨助さんが現れました。
祐樹 臨助 > 海開きなど文学少年には関係無い、私は活字の海に溺れたいのだ。
とでも言わんばかりにいつも通り図書館で本を読む。
まあ文学少年でも無いどころか本が読みたいのですら無いのだが。
単に、何事に対しても欲求が極端に薄いから海に行こうとも思わ無いだけなのである。
ここに来るのもただの習慣なのだ。
今日も今日とて無作為に本を選びだして無作為に知識を海馬に詰め込みにかかる。

「………」

図書館はとても静かで人気がない。
当然だ、大半の人間が学生という立場のこの島なのだ、夏真っ盛りしかも海開きがなされてるこの時期は皆海に行くやら、そうでなくとももっと賑やかしいところで大半の学生は遊ぶのだ。
誰にも気兼ねなく本を読めるだろうと思った。
しかし、油断は禁物だ。迷惑な振る舞いをする気はないが人間慢心してると何をしでかすかわからない。念の為他に人はいないか確認する。キョロキョロと。

遠峯 生有子 > “鉱石”と刻まれたプレートを見上げる。
 先ほどの部屋から、覚えていた通りの道を、3部屋分ほど遡った場所である。

「こんなとこ、通ってないよぉ…。」
 へにゃーっと眉を八の字にして、左右の書棚を眺める。
『石の奏でる音楽』『川の石、海の石』『屈折』
 3冊目はよくわからなかったが、ここは“鉱石”に関する場所で間違いないようだ。

“鉱石”であれば内容としては“天文”には近く、
 もとの場所の近くへ戻れてはいると思えるのだが…。

 仕方ないので(最初からそうすればよかったのだが)、
 受付カウンターへ向かうために、別の通路へ行き先を変える。
 そこからなら各館へとわかりやすい通路があって確実だ。