2015/08/20 のログ
サリナ > 「私が考え付いたのは簡単なもので、もしかしたらもう誰かが実践してるかもしれません。
 風の魔術と魔法陣を組み合わせて部屋の中の湿気を四六時中飛ばす…といったものですが…」

彼女の反応は私にとっては嬉しい。嬉しいが、少し照れくさい。
私は自分の事を凡人とすら思っているし、こんな私に対してそこまで言ってくれるのはなんだか申し訳なくも思っていて…

「四十万さん、私が考えつく事なんてきっと誰にでも思いつく事だと思います。
 私の前には無数の足跡が広がっていて、何も考えずに歩いたとしても、きっと、私は誰かが辿った道を、歩いているんだって……」

と、照れ隠しに言って、残りのサンドイッチを頬張ると、ちょっとだけ視線を逸らした。

四十万 静歌 > 「湿気飛ばすだけで、
 色々快適になりそうですね。」

調整とか難しそうですけど、
なんて微笑みながら、
人さし指を口元にあててウィンクし――

「私のやってる事や考える事も同じですよ。
 誰もが誰かしらの道を辿り、
 歩んでいく。
 大切なのは自分の力でその道を見つけること、
 そして――その先の道をいけるかどうか、
 なんだと思います。」

そして、その道がやっぱり誰かの歩んだ道でも、
どうだ、自分でここまで来てやったぞ、
なんていえたらカッコいいじゃないですか、
というかのごとくサムズアップを。

「――確かにもう使われてるかもしれないけれど、
 きっと誰かに求められている、
 扱いやすくて誰にも手に取れる術式を、
 なんて面白いと思います。
 私は、ですけど。」

サリナ > 頬張ったサンドイッチを咀嚼しながら彼女の言った事を考えていた。

照れ隠しに言った事を肯定されてしまったが、確かに何かをするにしても他の誰かがそれをやっているのかもしれない。
私だけの道は本当はないのかも、だなんて、私にしては少し幻想的な考えだなと心の中で笑った。
…ああ、そうか、もしかしたらこれが四十万さんの言う浪漫なんだろうか。幻想的で夢物語のような…

それでも、その道を見つける事には確かに意義があると思う。
そんな事を思っていると急に今思いついた術式を試してみたくなった。

「四十万さん、そろそろ失礼します。ちょっと今のをじっくり家で考えてみようかな、と…術式ができたら四十万さんにも披露しますね」

紅茶で口の中のものを胃に流し込むと席を立った。
誰かが辿った道でもいい。それはきっと私の道にもなるのだと信じて…

ご案内:「休憩室」からサリナさんが去りました。
四十万 静歌 > 「はい、
 応援くらいしか出来ないので、
 応援しかできませんけど……
 無理せずファイト、ですよ。」

両手で頑張ってというように握りこぶしを作ってにっこり笑う。

どんなものが出来上がるかなんて、
私には想像もつかないけれど――

きっと、何か素敵なものになるような気がして――

「それでは、また。
 ――今度会う時はお菓子でも用意しておきますね。」

なんて、手を振って見送るだろう。

四十万 静歌 > もそもそ、もぐもぐ、こきゅん。
と残ったサンドイッチと紅茶を食べきってしまう。

「さて、と。」

ちょっとゆったりしすぎたし、

本を借りて帰ろうと立ち上がり、
休憩室を後にするのであった

ご案内:「休憩室」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「図書館」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (夏休みが終わってどれくらいか。多分そんなに日は立っていない。
夏休みになろうと、夏休みが終わろうと、常時サボり気味な己は暇を持て余すばかり。
適当な面白そうな本を借りて、呼んでみたが飽きるとつまらないものである。
いや、結構飽きも来ないし面白いのだが、別の事もしようとまたこうして図書館に足を運んだ。
広大な図書館の一角、本棚の前にて一人棒立ちする。)

蒼穹 > (ぼやーっと、眺め上げながら、暫くすれば、やっぱり向かう先は魔術系。
どうでも良い話だが、魔術で魔術を封殺する場合、封殺されない魔術みたいなものが大体出てくる。
そうすると、より強力な封殺力を持つ魔術が現れて…鼬ごっこも良い所と言うのが現状ではなかろうか。
さてそういえばと思いだすが、あまり魔術の先生と会った記憶がない。
魔力の絶対量は滅茶苦茶であると言え、知識が偏り過ぎているのも難物だ。
…たまには気分転換に風の魔術でも使ってみようか。「嵐」とか綴られたやたらとごつい本に手をかけて。)

蒼穹 > よし。
(この間借りた本を返却するついで、また新しく本を借りた。
どうみても凶器だ。人を殺せる本とかいう武器になりそうな程。)
これで扇風機いらないねっ。
(風魔術は、扇風機代わりとして有効利用されるらしい。
ともあれ、このまま本を借りて帰って行くわけだが。
効率の良い風の使い方、引いては扇風機めいた送風をするにはどうすればいいかなど、
そういった細部にこだわる必要がありそうだ。
技術的な面は…追々補強するとしよう。どうせ使うのは夏だけだし。)

ご案内:「図書館」から蒼穹さんが去りました。