2015/06/08 のログ
サイエル > 「……ほのぼのしてなかったらよかったなのかな? 次はそうじゃない時に出会う事を祈ろうかな。いや冗談です。サボるのが趣味だからご遠慮願います」

くつくつと笑い、無精ひげをさする。
そんな事態に巻き込まれるのは非常に困るし、なにより面倒だ。

「CM、しらない? 随分可愛らしく取るね?」

随分可愛らしかったので目を細めてその行動を見つめ。

「パクリだとなにかまずいかな? お揃いで面白いと思ったのだけれど」

……その魔術を近くで見れば。なるほど、それで破壊、かな? とつぶやいた

蒼穹 > …あっはは、シリアス。…先生はさ、破壊神様と対峙する勇気、あるのかな?…あーもう、つれないねぇ。…でも、分かるよ。サボりたい気持ち。
(己もまた、幽霊風紀委員。サボリである。であるからして、面倒事を敬遠するその気持ちは、割とわかる。)
んー、知らないっ。…あっはは、お褒めに与りまして、至極光栄。
…ガムよりチョコの方が好きだけどね。
(物欲しそうな視線を返して。)
あはは、いやいや、良いよいいよ。お揃いで大いに結構。好きに呼んでってば。
(そういうこと。と言わんばかりに目を伏せて、頷いた。何処か、したり顔で。)

サイエル > 「破壊神と対峙は嫌だなぁ。
あいにくと、そんなに強くないからねぇ。
こうして誰かといたほうが安らぐし。
生徒……もしくは友人。もしくは禁断の関係なら喜んで?」

あっはっはと冗談のように笑いながら。
白衣のポケットを裏返して何もないよとアピール。

「次保健室にサボリに来たら用意しておくよ?」

蒼穹 > 勇気、無いんだねぇ、やれやれ。…あっはは、んじゃ、友人で頼もうかな。
(にこりと、一笑を馳せれば。)
おっけー。んじゃ、今度サボリに行くよ。
じゃーね、サボリのせんせ。
(後ろ手を振れば、ばっと、時計塔から飛び降りる。そして―――)
破壊魔法・第四十術式「重力封殺―グラビティジェノサイド―」
(羽根もないのに、何処へやら、高い高いその塔を、最初の如き飛行にて、後にするだろう。)

ご案内:「大時計塔」から蒼穹さんが去りました。
サイエル > 「あぁ、臆病なのさ。私はね。だからこう、ひっそりサボるくらいしかできないのさ」

……おや、友人とは意外な選択。
生徒が妥当だと思ったのだけれど……

「やれやれ、ふられてしまった。何人目かな……」

困ったように顎を触り、いなくなった様子を見て

「すごいね、破壊神様は。いろんなものを壊せるんだねぇ」

その様子を見守ってから、我慢していたタバコを咥えて。
再び火を灯し、ゆっくりその場を後にした。

ご案内:「大時計塔」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に設楽 透さんが現れました。
設楽 透 > 【時計塔の最上部、文字盤のさらに上】
【この島で最も高い屋根の上に設楽は座っていた】

「ひと段落ついたのかなあ」
「いやあ、派手だったねえ。」
「ドラゴンの次は炎の巨人か」
「どちらも僕なんかじゃひとたまりもありゃしないぜ」

【怖い怖い、と身を震わせながら笑う】
【眼下に広がる深夜の常世島を眩しくも無いのに目を眇めて眺めた】

設楽 透 > 「やっぱり僕は、」
「安全地帯に陣取って、」
「遠くから事の顛末を見届けて、」
「素知らぬ顔で噂を流すのが、一番かなって思うんだ」

【まるで常世島そのものへと語り掛けるかのように】
【男は優しい口調で言葉を紡いだ】

設楽 透 > 「そんな事言ってるから黒幕疑惑を持たれたりするんだろうな」
「まあ、黒幕も黒幕で面白そうだけど」
「というか僕が黒幕で女の子にちやほやして貰えるなら、」
「黒幕でも鯨幕でも何でもやるんだけどさ。」

【きっと無理だ、と男は笑う】
【いつだって女心は難しい、と誰も聞いていないのに嘯いて】
【夜の島から空へと視線を上げた】
【満天の、星空である】

設楽 透 > 「うん、良い眺めだ。」
「階段の下から見上げる光景も嫌いじゃないけど」
「やっぱり見上げるなら夜空だね」

【時計塔の屋根に寝そべりながら】
【適当な星と星を指で線を描き繋ぎ、】
【星座とは到底呼べそうにない不格好な図形を満足げに眺める】

設楽 透 > 「………ふ~む。」
「今日の事は、そして昨日の事は」
「明日、どんな風に広がっていくんだろうねえ」

【楽しみが出来たな、と】
【他人事の様に笑みを浮かべた】

設楽 透 > 「昨日と違う今日、」
「今日と違う明日、」
「同じ日なんて一度たりと無いんだからねえ」
「ただ、どんな日々でも終わりは来るんだよね」
「それは卒業であったり、はたまた──」

「今日はもう、帰って寝ようかな」

【静かに目を閉じる】
【目蓋の裏に残る星空を眺めながら、】
【静かに、しみこむ様に屋根の中へと沈んで行った】

ご案内:「大時計塔」から設楽 透さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にカエラムさんが現れました。
カエラム > 時計塔に登ったカエラムは風に当たりながら、沈みゆく夕日を見つめていた。
昨日一昨日の騒ぎが嘘のように、街は活気に満ちている。いいことだ。

雀が数匹、座り込む死神の隣に降りてくる。

「……Ba. Tak, Mit, Cou.」
『チチチッ』

カエラム > 【……ミト、太った?】
【~! せからしかっ!!】

ミトと呼ばれる大柄な雀に頭を突かれる。いたい。

カエラム > 【いっちょすかんわ、もう!】
【……ほんじゃま、そろそろおいどんらぁお暇させて頂きやさぁ。】
【また生きてたらなー】

雀たちが飛び去っていく。
日も暮れてきた頃だ。そろそろ降りることにしよう。

ご案内:「大時計塔」からカエラムさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (時刻は放課後)
(ここは基本的に生徒立入禁止になっているそうだ)
(しかし特に罰則はなくだれでも自由に入れるらしい)
(だから気分転換に登ってみた)
…なるほど、いい眺めだ

佐伯貴子 > (後処理は大変だろうが、大きな事件は昨夜で片がついたらしい)
(なら久しぶりにのんびりしてもいいではないか)
(ライフル抱えて危険な場所を歩くのは本来自分の仕事ではない)
(よく晴れた青空。心が洗われるようだ)

ご案内:「大時計塔」に黒星さんが現れました。
佐伯貴子 > …そもそもこの学園は忙しすぎるのだ…
大人顔負けに働かせておきながら勉学なんて…
両立する身にもなってほしい
(青空に愚痴をこぼす)

黒星 > 傾いてきた日が濃い影を作る柱の一つ、特に何の気配も無かったハズの場所から ズルリ と足を覗かせて、最初の足音をさせる。

そのまま体を陰から引きずり出すような動きで、長身の、真っ白なスーツを着た男が出てきた。

「早く日が落ちないものかネ、っと、オヤ、生徒が居るヨ。」

佐伯貴子 > あっ…(見つかってしまった。悪いことはするものではない)
先生ですか…?
(振り向けば、確か簡単に単位が取れる講義で有名な教師である)
(それでもこの制服を着てこの場にいるのを見られたのは非常にバツが悪い)
あー…言い訳はしません…
(覚悟を決めてうなだれる)

黒星 > 「……ぁん?何の話をしてるんだヨ、キミは。」

いきなり謝り始めた相手をサングラスをズラして  はぁ? という顔と目で二度見する。
カツ、カツ、と革靴の音を鳴らして、相手の横を通り過ぎて縁の方へ向かっていく。

「何の言い訳か知らんのだけどネ、教師を間違ってないかネ?」

佐伯貴子 > え?(きょとんとする)
一応ここは生徒立入禁止なので…その…
(もじもじしながら)
先生…ですよね?教師は注意するものなんじゃないんですか?
(相手の姿を目で追いつつ、一応聞いてみる)
(よくわからない人だなという第一印象を受けた)

黒星 > 「あぁ……そんなのあったっけネ、そういえば思い出したヨ。
 別に好きにすりゃいいんじゃないかネ?
 守らなくて誰か困るわけでもないヨ、少なくとも私は困らないネ。」

言われて初めて思い出しました という顔になって、ずらしていたサングラスを元へと戻して赤い目を隠した。

「注意とかは面倒なんでしないヨ。
 あぁ、でも飛び降りする気なら、アレだ、私がもっと楽な手を知ってるからそっちにするといいヨ。

 なんだっけ、佐伯だったっけネ?キミは。」

薄ら笑いを浮かべながら、そのまま片手でポケットから煙草の箱を取り出した。

佐伯貴子 > はあ…確かにその通りですが…
(それでいいんですか?と聞きそうになってやめた。見逃してくれるようだし)
飛び降りるつもりは今のところありませんが…
楽な手段とは自殺する方法ですか?
(危険な感じがする。今すぐではない。住む世界がちょっと違っている)
はい、2年の佐伯貴子といいます。見ての通り風紀委員です。
(姿勢を正して自己紹介する)

黒星 > 「そうかネ、そりゃ残念。
 まぁ、自殺以外で飛び降りるのは、空飛べる奴だけだと思うヨ。

 むかーしは、タマに自分は飛べると勘違いしたのが高いところから飛んでくのを見たけどネ。
 大体は、異能に目覚めるって触れ込みの変な薬食ってたみたいだけど……最近の薬はそういうの流行らないのかネ?」

薄ら笑いをしながら、煙草を一本咥えて。
煙草を出した手を縁より外にヒラヒラとさせて シュっという音と共に、煙草に勝手に火がついた。

「レアな異能持ちっていうのは資料で見た気がするヨ、風紀委員なのに、ここで何してたんだネ?」

佐伯貴子 > 残念って…(唖然とする。やはり違う世界の住人のようだ)
そんなことがあったんですか…
最近は異能を暴走させる薬が流行っています…いました。
(完全に根絶されていないとはいえ、過去形に訂正しておく)
(煙草に火がつく様子には驚かない。自分には異能や魔術を察知する能力はないし、教師ならそれぐらいできてもおかしくない)
名前を覚えていていただいたのは嬉しいんですが…その…なんというか…
(しどろもどろだ)
…き、気分転換に。

黒星 > 「クカカ、冗談だヨ、冗談、殺そうと思うなら、最初に蹴りでも入れて突き落としてるヨ。
 無いから欲しいってのは、異能だけに限らない良くある話だヨ。
 そんなのちょっと薬飲んで手に入るわけないのにネ。

 あぁ、最近の流行はそっち系なんだネ、暴走の前に強くなるとかそんな感じだったりするのかネ?」

薄ら笑いから へらへら、とした軽薄な笑い顔になって、煙草の煙を盛大に宙へと吐き出した。

「あぁ、なんだ極めて普通じゃないかヨ。
 もっと何か事件性でもあるのかと期待したじゃないかネ、クカカ。」

佐伯貴子 > 冗談なんですか…(素直に聞いて胸を撫で下ろす)
その気持は良くわかります…薬に手を出す気にはなれませんけれど。
(まともな意見に、昨日の自分を思い出す)
強くなろうとして暴走しちゃった…という感じなんじゃないでしょうか?
何種類か薬があったようです。
(自分も全てを把握しているわけではないが、まさか暴走したくてする人間はいないだろう)
大きな事件は終わったところなので、その気分転換に…
先生はそういったゴタゴタがお好きなので?
(好きそうだ)

黒星 > 「そうだヨ、今のところは冗談だヨ、クカカッ
 
 まぁ、そーいう薬が欲しければ、死ぬほど慎重にならんとね。99.9%は偽モンだからネ。」

長くなった灰が、強めに吹いた風に折られて、散らされて飛んでいく。
 
「流石、風紀委員。
 詳しいじゃないかネ、もっと聞かせておくれヨ。

 あぁ、朝から授業してるよりは好みだネ。
 最近はそういうのに出会わなくて、暇してたんだヨ。騒々しい方が退屈しないからネ。
 異能とか、見てるだけでも面白いヨ。キミはそうじゃないのかネ?強化する前と後とか、興味ないのかネ。」

佐伯貴子 > …(どこまで本気なのかわからない)
楽して手に入る力など無いということですね。
(前向きに受け取る)
私は下っ端ですし前線で戦う人間でもないので…
公安委員会の副委員長が「そういった薬」を使って落第街に流したり、大きな力を手に入れようとして…
失敗した。と聞いています。
(言ってから、教師だからといって生徒の味方とは限らないのでは?という疑問が浮かんだ)
私は…過去に色々ありまして…そういったことにはもううんざりしているんです。
楽に力を手に入れた人間って、あまり良いことをしないように思えますから…
(過去はできるだけ思い出したくない。詳しくは言わない)

黒星 > 「おや、良い所だけ取ったもんだネ。」

少し、感心したようにサングラスの奥の目を細めた。

「ん、こういう話はネ、お偉い人間は口を中々開かないからネ。
 聞き始めるなら最初は、キミの言う下っ端が一番いいんだヨ、クカカ。

 ほら、そんな醜聞が本当なら、余計に偉い人間がアッサリ喋ってたら良くないコトしか起きないヨ。
 自分の組織でも、他所の組織でもネ。」

話してくれた内容をしっかりと記憶しているようだったが、最後の方の独白に ふは っと笑い出した。

「クカカ、佐伯、そりゃ当たり前じゃないかネ。
 楽に手に入れたら、楽に気軽に使うに決まってるヨ。
 手に入れる時に重さなんか無いんだから、自覚も遠慮もやろうったって、そんなのできやしないヨッ。」

佐伯貴子 > …くっ
(してやられた、という顔。立場や肩書で人を判断するのはよくないと学ぶ)
でもこれは有名な話ですよ。事情通の生徒に聞けば大抵知っています。
いまだから言えることですから…
(さすがに捜査中の情報を漏らすようなマネはしない)
…私もそう思います。だから実習はできるだけサボっていますし、出席しても適当にしか力を使いません。
それを埋めるための単位が欲しくて、風紀委員になったのです。
(給料も単位ももらえる委員会活動をそうやって決めたのだった)

黒星 > 「うん、ワタシは別に、佐伯から無理に情報を絞ろうとは思ってないから安心していいヨ。
 ココでそんな真似して誰か来たら、それも絞るの大変だからネ。
 まぁ、オモシロい子を早々、無理なことをする気もないネ。」

だから、安心するといい、と言いながら笑う。
落ちてきた日が景色を暗くしていく中、佐伯を見る目がサングラス越しにもボンヤリと赤く光っている。

「分かっているなら、自分の力だけは磨いておくのがいいと思うがネ、クカカ。
 単位なら私のとか楽でいいヨ、オススメだネ。テスト問題も売ってるからネッ。」

佐伯貴子 > 本当に暇つぶしなんですね…(呆れるやら感心するやらだ)
(こういう手合は初めてである。そもそも自分は真っ直ぐすぎるのだ)
(見つめると魅入られそうな目だな、と思う。だが話をする時は相手の顔を見て。礼儀正しく)
相手がいないと磨けない能力なもので…磨くなら知識や魔術にします。
(実際、自分の異能は既に完成の域まで達している。磨く必要はない)
楽に単位が取れると身につかないじゃないですか?私はまじめに授業を聞いて頑張ります。
(やんわりと断る)

黒星 > 「そうだヨ、真面目に何かするなら、こんな聞き方はしないヨ。
 まぁ、真面目すぎる生徒をからかうっていうのも楽しいんだけどネ?私の目、怪しいと思っても見返してくる子とか特に、いや例えだけどネ。」

クカカ、という独特な笑い声と共に、短くなってきた煙草の先を摘んでギュっと押し潰した。

「魔術なら私も教えてあげるヨ、そっちは真面目に教えてるんでネ、生徒は何でか余り来ないんだけどネ。」

佐伯貴子 > 失礼ですが、先生が真面目になっているところを今の私は想像できません…
(緩やかに首を振る)
やっぱり先生の目は何かあるんですか?
(逆に聞き返してやる)
怪しげな術でなければ受けさせていただくこともあるかと思います…
(でも真面目なこの男を見たいという興味はあった)
気分転換も社会勉強も終わったので、そろそろ降りようかと思います。
先生はまだこちらに?

黒星 > 「あぁ、それが原因かもしれんネ。成る程、そりゃあ客が来ないわけだヨ。
 ん?私の目は特になーんにも無いヨ。
 良く、濁ってて死んだ魚みたいだって言われるけどネ。後、暗いトコロで光るくらいの、なんてことは無い目さ。」

煙草をもう一本、と考えたところで箱のフタを戻してポケットに仕舞い込んだ。

「怪しくない魔術なんてあるのか分からないけど、ワタシは中国の魔術が専門だネ。
 クカカ、あぁ、もうちょっとココで日が落ちきるのを待つヨ。
 佐伯はそうだ、気をつけて帰るといいヨ。
 なんて、最後に教師っぽいコトでも言っておくとマシに見えるかネ?クカカッ。」

佐伯貴子 > しっかりしてくださいよ…
それが本当か嘘かは、今の私には判断できません。それがわかっただけでもとても勉強になりました。
(ペコリと頭を下げ)
じゃあちょっと学園のネットで調べてから決めますね。
…最後の一言がなければ…
(悲しそうにうつむく)
それでは黒星先生、失礼します。
(やっと思い出した相手の名前を口にし、頭を下げて階段を降りていく)

ご案内:「大時計塔」から佐伯貴子さんが去りました。
黒星 > 「素直ないい子に見えたネ、随分、人生で苦労をしてそうで可哀想なもんだヨ。
 ああいう子が大体はロクナことに巻き込まれないんだから、イヤな楽しい世の中ってもんだヨ、クカカッ。」

階段を降りていく佐伯を適当に見送って。
くるりと、暗い面積を降らしてく眼下の景色に視線を巡らせる。

「大分、終わってるようで残念だけども、まぁ、そのウチ縁があれば手に入るかもしれんしネ。」

黒星 > 「そろそろやっと、日が落ちてきたかネ。
 夏なんてものはアレだね、日が長くてダルいばかりだヨ。」

高い場所からは、沈み切って消えていく夕日がよく見えた。

黒星 > 「―――それじゃ、お出かけしようかネ。」

日が完全に沈むのに合わせ、軽い調子で笑いながらに縁から跳んで。
そのまま、夜の街へと落ちていく。

ご案内:「大時計塔」から黒星さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > (ぺったらぺったら階段を登る音とともに聞こえる鼻歌。
曲は最近のはやりのポップスであり、耳に心地よいその音は
鐘のある最上階にまで届いていた。)

烏丸 九郎 > おまえがー♪ふふんふんふーん~~♪

(上機嫌に鼻歌を歌いながらやってきた少年は裸足だった。
ここにくるのは何度目か…。
ここに到着したらお約束の大きなのびをする。
そしてあたりを見回せば、常世島の夜景が広がっている。
今日も絶景かな。)

烏丸 九郎 > (修行がてらここまでやってきたが、裸足の足にコンクリートの冷たさが伝わるのが心地よかった。
ふぅ、と大きくため息をつけば、壁をせに、どかりと座り込む。
吊るされた大きな鐘を見上げつつ、ギターの弦をじゃらんと、かき鳴らす。
音が、響く。)

烏丸 九郎 > ~~~♪

(今日一日の疲れは、これでとれたような気がした。
やはり自分は音楽とともにあるのだと確信できる気がした。
しっとりとした静かな曲を口ずさみながらギターを奏でる。
曲調は静かなものだが、少年はこの静かさもまた、好きだった)

烏丸 九郎 > キミがいないこの街で~~♪

(静かな曲ではあるが、歌詞がポジティブなのでわりと好きだ。
かと言って、暗い歌が嫌いわけでもないが。
歌に貴賎はない。
コミックソングでも人を楽しませるという意味を持つ。
少年は、ただ、この世界に響き渡る、歌と言うものが好きだった。)

烏丸 九郎 > (恋人と離れ、彼女のいないこの街で少しでもましなことを見つけ
生きていこうと誓う曲である。
失恋の歌ではあるが、希望がある。
そんな歌を歌い、時計塔の最上階にその声を響かせる。
そのまま空へととけてゆく歌声は、誰にも届かない。
届くとしたら…階下にいるものにだけだろう)

烏丸 九郎 > (最後まで歌い終えれば、残るのはギターの音色のみで。
それもやがてスローになり、最後の音を奏でれば
満足したように壁にもたれかかり微笑む。
今日は誰も聴くものがいなかったが、それでもいい。)

ご案内:「大時計塔」に立花 響さんが現れました。
烏丸 九郎 > はぁ……。

(空を見上げれば、数多の星と、丸い月。
澄んだ空気と景色が心を和ませる。)

立花 響 > 階段をかつ、かつと上がってくる音が聞こえる。
それはゆっくりと正体を明かす

「こんばんは、烏丸さん」
響は烏丸の顔を見た訳ではない。
こんなところでギターを弾く人なんて烏丸ぐらいだろう、という当たりをつけているからこその挨拶である。

烏丸 九郎 > 響さんか。ダメだぜ?
いい子は家に帰ってる時間だ。

(声のした方を向きながら、笑ってみせる。
その声に咎めるような響きはなく、冗談で言っているのは明白で。)

立花 響 > 「はてさて、私がいつからいい子になったのでしょうか。
いい子なんて言葉はサボりをするような子には似合いませんよ?」
烏丸の冗談には響も冗談で返す。
両手で大事そうに抱えているファイルの片手を自分に口に持っていき、笑いを隠すように笑っている

烏丸 九郎 > はっは…そりゃ違いねぇ。
サボりの常習なら悪い子なのもうなずけるぜ。
特にこんなところにくるなんてよ。
こりゃ問題児だぜ。

(けっけっけ、と笑いながら視線を月へと向ける。
いい月だ。こんな夜はつい外にいたくなると言うものだ。
家にかえるのも忘れて…月に照らされ、歌う。
それはとても気持ちのいいことなのだろう)

立花 響 > 「あら、そんな事言ったら私はここに3日に1回ぐらいは来てますよ?
つまり大凡3回!です!」
何の自慢なのだろうか、とりあえず響は無い胸を張って自慢気である。

烏丸が外の月を見ていると響も適当な場所に座ってつられるように外を見て口を開く。

「烏丸さんは今日はギターの練習ですか?ほんとに練習してるんですね…ここで」
進入禁止の場所で音を立てるというのも中々リスクが高い事、と響は考えているが、
響も少し前では時計塔でヴァイオリンとピアノの二重奏をしていたため更にリスクが高い事をしている

烏丸 九郎 > この学校に来て、まだあまり経ってねぇってのに…
相当な問題児だな、こりゃ。
見つかったらお仕置きされちまうぜ?

(月を見たままなので胸を張った姿は見れなかった。
だが、声の調子からは何故か得意げなのがわかる。)

練習…か、まぁそうだな。ただ歌ってるだけっていうのもあるけどよ。

(少年の方はリスクにまで頭が回っていない。
ただ、この場所で歌うと気持ちいいから歌っているだけなのである。
見つかった時のことは、あまり考えていない様子だ。)

立花 響 > 「バレなきゃいいんですよバレなきゃ。
実際にバレないで未だにお仕置きされていませんからね。」
女子らしからぬ発言だろうか、それとも烏丸相手だからかある程度心を許しているからなのか、
真面目な生徒が聞いたら一発で先生に報告されそうな一言を吐く

「歌ですか…そういえば、烏丸さんの歌聞いてみたいのですがダメですか?」
単純に興味のみのお願い。
軽音部でかつ、音界の覇者になる男の歌声というものが響には気になって仕方がないのである

烏丸 九郎 > そうだな。俺も未だにバレたことはねぇしな。
へっへっへ、こんなに景色、綺麗なんだもんなぁ。
ここにこねぇのはもったいないぜ。

(じゃらん、とギターを奏でる。
ギターの音色は風にまかれ消えてゆく。)

歌?もちろんいいぜ?どんなのがいい?

(歌を聞きたいと言われれば、その声は喜色を帯びて。
そのようすを見れば、この少年が、歌を本当に愛していることがよく分かるだろう。)

立花 響 > 「そもそも先生もここは敢えて無視してたりするのかもしれませんね…見つかったような噂は聞いたことないですし」
あまりプライベートで先生にあった事はないが、一人知り合った先生はいるのでソレを思い浮かべる
……あの先生が時計塔というベストなサボり場所を報告するとは思えない。やはり、敢えて無視してるのでは、と考える

「どんなのか……そうですね、折角こんな月が綺麗な夜に月の歌を歌わないのは勿体ないですね。
月に関わるような、そんな歌をお願いします」
烏丸が喜んでいるような様子を見るとどこか微笑ましいような笑みを浮かべる。
歌が好き。好きだから一番上を目指す。
一番上を目指すなんて理由はそれだけでも十分な理由である