2015/08/10 のログ
■レイチェル > 綾瀬音音の言葉には大きく二度、頷く。彼女の言う通りであると、レイチェルも思っていた。
しかしながら、今回はあくまで聴取である。反省会であるが、お説教会ではない。
綾瀬のフォローはさておき、聴取側のレイチェルとしては彼の考えにあれそれ言う気は無かった。
今この時は。しかしながら、続く白崎の発言を聞いて、流石のレイチェルも重い口を開いた。
「無理やりやらされた、にしちゃ派手にやり回ってくれたな、そのミウってのも?
それから、その『創造神』に、『人間』であるお前が一方的に指示して暴れ回らせたってのか?
ここではっきりと言っておくが、嘘をついたって何にもならねーぜ。
お前に罪の意識が無いんじゃないかと疑っちまいそうだぜ。
いいか、本当のことだけを話せ。本当のことだけをな」
ここに来て初めて、レイチェルの眼が鋭く白崎に向けられる。
なめるな、と。言わんばかりに柳眉を逆立て、威圧の態度を取る。
口調は淡々としていて、依然変わらないのだが。
白崎の口にしたミウという名には彼女も覚えがある。
以前、騒ぎを起こしたことがあり、レイチェルもそのことは勿論知っていた。
「創造神、か。神だか何だか知らねーが、風紀委員会の本部を襲撃した時点で罪に問われることは
間違いねぇ。施設を破壊して、多くの生徒達に理不尽な暴力を振るったんだ。
神だろうが天使だろうが、悪魔だろうが魔神だろうが……
ここで一緒に暮らす以上はここのルールに従って貰うぜ。郷に入れば郷に従え、だ」
そう口にして、一旦目を閉じてから語を継ぐ。
「本当のことを、教えてくれないか」
■白崎玲刃 > ふむ、なるほどな…
だが、あれほどの事をしておきながら情状酌量の余地はあり得るのか?
まあ確かに、そう考えれば納得か。
【音音の説明を聞きつつ、酌量の余地に関しては、例え理由があったとしてもあるものなのか?と首を傾げる
だが、被害者が殴られた理由を知りたいという例えに関しては納得し頷くのであった。】
……やっぱりばれたか…
最大限ミウにかかる罪は軽減出来ればな、と思ったんだがな…
……本当のことか
【レイチェルの言葉を様子を確認し、
結局、ばれてしまったかと、一つ苦笑いを浮かべた後
一つ、深く深呼吸した後、ここは正直に語るしか無いと腹を括る。】
じゃあ、今から言うのが本当の所だ
まず、ミウの身元情報に関しては全て本当だ、創造神というのも異世界から来たというのも
そして、俺がミウに協力を頼んだというのは本当だ、
無論、無理やりでは無く、お互い同意の上でだが。
陽動を任せたのも事実だ、ただ陽動の内容自体はミウに任せていた。
まあ、あそこまで建物に大きな被害が出る程の陽動をするとは思ってなかったが…これは陽動を任せた俺の責任だ。
ただ、今回の件は本当にミウ自体には、俺に協力するという以外に、あの襲撃に理由は無かった筈で
結局の所、原因は俺なんだ。
【そうして、観念した様に本当の事を語り始める。
先程の嘘については、殆どの真実の中に嘘を織り交ぜるという形であったようだ。
そうして、語り終えた後に、襲撃の原因は自分である以上、
ミウへの処罰に関しては何とか軽くならないか?という様に呟くのであった。】
■綾瀬音音 > それを今話してるんだよ
(その為の反省会である。
気づいていなかったのかと言う一言は流石に場が場なので飲み込んだ。
なんだか色々と申し訳ない気分になってくる。
この心境は恋人というよりは、多分本当に保護者に近いかもしれない)
(レイチェルの言葉を聞いて、確かにそうだと納得して頷きつつ。
それから、真実を語る白崎をちらりと横目で見やる。
やはり、ここら辺は自分が口を挟めるところではない)
■レイチェル > 「『やっぱりばれた』、ね……」
メモをとりながら、白崎の言葉に流石に眉をしかめるレイチェルであった。
その後の言葉を続けることは無かったが、紙の上でペンだけはずっと走らせていた。
「お前の話を聞いている限りでは、オレの私見だが……そのミウの罪が軽くなることはねーだろうな。
断言はしねーよ。話を聞いてみなきゃ分からねーし、他人の罪の大小をオレ一人が決める、
なんてことは絶対にできねーからな。だが、現状ではな」
襲撃という犯罪行為に対して、乗っかっていったというのであれば、それは勿論罪であろう。
この男がこの場であれそれ言ったところで、情状酌量が考慮されるとはレイチェルには思えなかった。
「真相の一端は分かった。
ひとまず、お前の語ったことはしっかりメモをしておく。あとは、そのミウに直接
聞いて照らし合わせたり、まぁ色々しなきゃいけねぇが。とりあえずは、今語ったこと
を元に事件の解決へ向かってオレ達も動いていくことになるだろうな」
調書にあたるメモを閉じれば、とんとん、とファイルを机の上で軽く叩いて、三人の方を見やった。
■五代 基一郎 > 「裁くのはあくまで法だからな。」
まぁ以上ってところかなとレイチェルに頷き
パイプ椅子を引いて席を立つ。
「あとはまぁ、ちゃんと学園に通って勉強することだな。
それがもう足りないことは承知だろうし。
綾瀬君の手で引っ張って行ってくれるとさ。」
国語とか社会とかまず道徳も必要なんだろうかなと思いながら
終わりましたよ、と出入り口のドアを開けて警備の人間に声を掛けて
反省会の終わりを告げる。
■白崎玲刃 > ……?
【眉をしかめるレイチェルに首を傾げる
そもそも、嘘を言った以上ばれる可能性は覚悟した上で言ってる以上
そこに関しては特に取り繕う気は無かった。】
………ふむ…
【ミウの罪が軽く無い事は無いと言うレイチェルの言葉を聞き
どうにかならなかね…と、誰に言うでも無く、一人小さく呟くのであった。
例え、襲撃という行為に乗っかったのがミウの判断であれ、巻き込んだ以上はどうにかしたかったのである。】
ミウに直接、か。
ミウは今、天界に居る訳だが行けるのか…?
もし良かったら、俺がミウに連絡しても良いが…
【ミウに直接聞く必要があると聞けば、
ミウの居場所は常世島の上空に創られた天界である為、そこまで行けるのかという純粋な疑問を示すのであった。】
学園、まだ通えるのか…?
【五代の言葉には、風紀委員会本部を襲撃した自分が学園にまた行くことが果たして可能なのかと首を傾げながら】
まあ、やった事がやった事だけに、何と言えば良いか分からないが…
すまなかった…
では、失礼させてもらう。
【そうして、反省会の終りを告げられ、
パイプ椅子から立ち上がり、軽く礼をして、取調室を出て行くのであった。】
■綾瀬音音 > (ああ、心証が悪くなっていく。
眉を寄せるレイチェルを見てそう思っても、この場は口を閉ざす。
レイチェルのいうこと尤もなことであるし、文句を言うならば白崎にであり、そして今この場はやっぱりそう言う場ではないのだ。
それにある意味では自業自得でもある、変に庇い立てするのは良くないだろう。
ミウと呼ばれる少女のことは知らないが、異世界の神ということだし、白崎同様にこの世界の常識に疎いのだろうな、と思う。
とは言え、現在割りといっぱいいっぱいな少女はそれ以上は気が回らずに)
……そうですね。
(裁くのは法。確かにそうだ。
一個人がどうにか出来るものではないし、それは遵守されないといけないものだ。)
ほんっとうにすいません、ちゃんと色々教えて勉強させます……
(何故か自分が謝りつつ。
異邦人用のこの世界の常識の授業から取らせたほうがいいような気もする。
扉が開かれれば立ち上がって、頭を下げる)
あのね、すまなかった、じゃなくてもっとこう、言えないのかな……!!
後、失礼します、だからね!!
(何でこの場でそんなに偉そうなのか。
流石にそう突っ込んでから)
本当にお手数おかけしました。すいません。ありがとうございます。
(改めて、取調官二人に頭を下げよう。
申し訳無さと感謝でいっぱいである。
それから白崎の後を追うようにして扉の方へ、出て行く前に失礼します、と頭を下げて。
――家に帰ったら白崎については盛大に説教だ。
そんなことを思いつつ。
取り敢えず、そうして反省会は終わりを告げたのだった)
ご案内:「風紀委員会本部取調室」から綾瀬音音さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本部取調室」から白崎玲刃さんが去りました。
■レイチェル > 三人に軽く会釈し、ファイルを小脇に抱えて部屋を出ながら、思案する。
この島には多くの人々が居る。
色んな生き方をしてきた者達が居る。
多様な思いを抱えて生きている皆が居る。
今回取り調べした白崎を見て、レイチェルは改めて思うことがあった。
彼は明らかな罪を犯した。その罪は償われなければいけないだろうと、レイチェルは思う。
しかしながら、そんな彼であっても、風紀委員を襲撃した彼であっても。
等しく、風紀委員は守っていかなくてはいけないのだろうと。
音音のフォローを受けている白崎を見て、改めてレイチェルはそう感じた。
彼がこの島の住民であり、学生であり続ける限りは、風紀委員の守るべき対象なのだから。
「じゃ、お疲れ様。調書は刑事課――オレの方で改めて纏めておく」
部屋に残った五代にそれだけ口にして、レイチェルは部屋を後にした。
ご案内:「風紀委員会本部取調室」からレイチェルさんが去りました。
■五代 基一郎 > レイチェルが続けて退出すれば
その退出際のその言葉に頷き部屋を後にする。
この後は刑事課の方に、自分とは別の部署……本来の部署の方に戻るだろう。
もう一人の方は身元が今回で割れたし、そも必要とされる対象ではない。
白崎玲刃からでも知ってる人間が連絡つけるなりなんなりで出頭を促すだろう。
出頭しなければそれまでだ。そもこの常世島という集団に属する気もないということになる。
今回より前の西園寺の一件でも神の軍勢が何やらとしてたと思うが
いつのまにか消え、まさしくほとぼりが冷めた後に出てきてこれだ。
正直本当に神とやらなのか疑うところだがそれをどうこうするのは管轄外でもある。
最低でも学籍を持つのだから
この常世島の、学園という社会の一員として誰もが
意識して生活できればこのような件も起きないのだろうなぁ、と思いながら
帰り際に廊下の掲示板に貼られているよくわからない何かの絵が描かれた標語ポスターに書かれた何かは
結局なんなのか聞きそびれたと思いつつ、通常の業務に戻るために帰って行った、
ご案内:「風紀委員会本部取調室」から五代 基一郎さんが去りました。