2015/06/15 のログ
ご案内:「学生通り」に神代千早さんが現れました。
神代千早 > 「……」
和服姿の女性が、だりーずコーヒーのテラス席で煙草を吹かしながら、じっと通りを眺めている。
いや、正確には『聴いて』いる。

『雑踏』と一口に言っても、街には街の特徴があり、彼女の能力『劇場の支配者[コンセルトヘボウ]』にリアリティを持たせるため、彼女は学生通りに溢れる様々な音を収集していた

神代千早 > 「いやぁ……あんな清楚そうな子が、見た目に寄らんわぁ……」
ぽつりと漏らした視線の先には13~5歳ぐらいの少年少女の姿。

『今日は先輩のアパートの鍵借りてあるんだ』
【コンビニ寄ってゴム買って来ないとね】
他人の耳に届く筈のない二人のひそひそ話を聞きながら、くっくと笑いながら、煙草の煙を噴き出す。

これは能力強化のたゆまぬ努力の一環……の、筈……だ?(疑問系)

神代千早 > 趣味と実益……雑踏を収集しながら、新しく出来たクレープ屋についてだとか、話題のダイエットフードについてだとか、新しく始まったアニメの評判についてだとか、彼女の耳は貪欲にそれらを収集していく。

(公安に対する噂話は流石にそうそう無いか……)

以前ここいらで巻き込まれた……というよりは、首を突っ込んで面白おかしくひっかきまわした一件で出てきた『公安には気をつけろ』というアドバイスについて、何か得られないかと期待していたが、どうにもそう簡単に気軽な噂話になるようなものでもないのだろう。
すっかり溶けてしまったマンゴーシェーキを飲み干すと、灰皿に押しつけて煙草を消した。

ご案内:「学生通り」から神代千早さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > 「………………」

ひどくつまらなそうに。
人通りがほぼない学生通りを、機嫌が悪そうに歩く。

その姿は普段と違って。ほぼ――それこそ、他の風紀委員にも把握されているかどうか。――認知されていない制服姿だ。――だが、このパーカーだけは、ある意味、普段通りだが。――

渡辺慧 > 身体を猫背に丸め。だるそうに視線を這わせる。
普段は機嫌よさげに鳴らされている鼻歌も、今ではただのため息、悪態。ただそれだけだ。

渡辺慧 > (……ッんで、こんなことしてんだろうナァ)

それは恐らく、誰からも疑問であろう。昼間にはまるでその気配――気配どころか。自分自らやる気がまるでない。正義感は毛穴から流れ落ちてでもしてしまったのだろう。――がないのに。なぜ自分は。


(……ま、分かり切ってることだけどな)

なぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜ。
そんな疑問を誤魔化しのように思い浮かべるだけでは。

だから、やめることはない。
そして、やる気がなくても。自由じゃなくても。このぐらいの仕事はしようと始めた、この深夜の見回り。


……まぁ、普段、眠たげなことが多いのはそのせいでもなくはないのだが。

渡辺慧 > だるそうな足運び。
路地裏、この時間に出歩く学生。

目線は向く。だが、何をするわけでもない。なにをすることがあるわけでもない。


――今日はこんなとこかねぇ……。――

早く、この拘束服みたいなものを脱ぎ去りたいが……。



(ドーモ。正義の味方デスヨー)

くだらないことを思いながら、だるそうに笑って。

ご案内:「学生通り」に旗野みずなさんが現れました。
渡辺慧 > 普段は早朝2時から早朝4時。
大体2時間コースだ。

空の白みを見ながらの散歩だと思えば……まぁ、悪くないのかもしれない。

旗野みずな > 【深夜の学生通り。やる気なさげにパトロールを行う少年は、ひとつの人影を視界に入れる】
【フードを被ったような小柄なシルエットは、ぼんやりと光るスマホのバックライトに朧気に照らされていた】
【如何にこの島が学生の楽園であろうと、こんな深夜に出歩くには些か幼い外見】

渡辺慧 > (…………………げ)

その姿を見た感想は、まずそれだった。
――……しちめんどくせえ……。――

(……あー……声かけねぇとだよなぁ、そうだよなぁ、風紀員だっけなぁそういえば……)

本気でめんどくさそうに頭をかいて。
そのだるそうな顔を隠そうともせず。
声音には早く帰りたいという音をしっかりとにじませながら。
――その背は、物凄く猫背であった。――

「あー……そこの女子生徒君。なにしてんの」

旗野みずな > 【あからさまに面倒くさそうな態度を隠そうともしない風紀委員の少年を一瞥し、少女は舌打ちを一発】
【その様はまるきり不良少女のそれであったが。とりあえずスマホをポケットに突っ込み、眉を水平にしてじろりと少年を睨む】

深夜の散歩ですけど。
そっちこそこんな深夜にダルそうに歩いて何してんだ、ですけど。

【猫背の彼に視線を合わせるようにしつつ、挑みかかるような口調で尋ねる】

渡辺慧 > その態度に何を思うわけでもないが。嘘だ。

(……………うわー……めんどくせー…………)

めんどくさそうな顔がさらにめんどくさそうに変わった。

「めんどくせえ……」
声にも出した。

「ふーきいいんらしい」
「だから家帰って寝ろ。終わり」

……………解決する気があるのだろうか。

旗野みずな > ぷっ、

【正直極まり無い彼の呟きが少々おかしい。不機嫌そうな目つきは変わらないが、少女は思わず吹き出した】

あははっ。どんだけやる気ねー風紀委員なんだよ、ですけど。
ぶっちゃけ、バイト終わって今から帰って寝ても朝起きらんないし、起きてただけなんですけどね。

【はあ、と長いため息】

ジュースの一本でも奢ってくれたら素直に帰って寝てやらんこともないんですけど。

渡辺慧 > 「んぁ?」
なぜ笑われたのかわからず。そのめんどくさそうな顔を変えて、きょとんとさせる。

「だってよぉ、君。やる気がない仕事でもやらなきゃ、で。そろそろ帰ろうかなぁと思ったら残業的なあれだぜ? そりゃめんどくさくもなるだろー」

――当人に向かって残業とか普通に言い出す辺り、本当にだるいらしい。――

「バイト? あらまぁ、勤勉っつーか。ようしらんが」
この時間まで、この年代がバイト、というのは。触れていいものなのかは、よくわからなかったから。
俺だって帰って寝ても起きられねーな、なんて呟く。
まぁ。寝坊したら寝坊した、でそれだけですマス自分より。
まだこの少女の方が真面目なのかもしれない。

「意外と安上がり。なにがいい」
それで済むなら、と。だるそうに、近くに見えた自販機に向けて歩き出す。

旗野みずな > あぁ、その気持ちは分かんねーでもないんですけど。残業とか面倒臭すぎて死にたくなります。
……それでもやらないと終わんねーとか、勘弁して欲しいんですけどね。


【頷いて同意する辺り、本質的にはこの少女も似たようなものなのかもしれない】
【……まぁ、寝坊するつもりが無い辺りは、確かに少年より真面目なのかも知れないが】


……えっ。

【奢れ、と言ったのは冗談のつもりであったが、本当にそれで済ましたい程のやる気の無さに流石に目をぱちくりさせる】

あ、ええっと……んん? それじゃあ、いちごミルクがいいんですけど……。

渡辺慧 > 「シシシ」
変わった笑い方。

「よーわかってるじゃん」
やはり。詳しくは聞かない。もしかしたら、風紀委員的には、聞いたほうがいいのかもしれないが。……ま、こういうのは、本人が言い出さない限り、追求するのもな。なんて。
胸中で考える。


「……なによそのえ、は。奢れっつったの君だろー」

別に飯ぐらいの高さなら奢ってもいいけどさ。とつづけた後。

――まぁ。流石に。それで済むとも思ってるわけでもない。ただ……まぁ。そういう気分だ。――

いちごみるくね。自販機に手を伸ばし。硬貨を入れる。
静かな学生街に缶が落ちる音が少しだけ響くのを見届けて。

「ほいよ」
取り出し、みずなに向けて放った。

旗野みずな > 何その笑い方、ですけど。

【少々眉根を寄せて言う。とにかく、口が悪い】

えっと。それなら遠慮無く奢られてやるんですけど。

【放られた缶を器用にキャッチし、よく振ってプルタブを開く。いちごの匂いに、少し頬が緩んだ】
【少年は知る由もない事だが、少女が誰かに何かを奢って貰ったのは記憶にあるかぎり初めての事なのである】
【故に、戸惑いが喜びに変わったのだが――それを素直に表に出せる娘でも無いのだった】

……はー。甘ぇー、この一杯の為にバイトしてるんですけどー。

【再びベンチに背を預け、足先を伸ばしてそう漏らす】

渡辺慧 > 「個性だ」
いいだろ、真似すんなよ?
適当なセリフ。

受け取るのを見届けると、自分もブラックコーヒーを買う。
同じようにベンチに座って飲み始めた。
未だ、めんどくさそうな顔は変わらないが。先ほどより――まぁ、この少女が知る由もないだろうが。――普段通りの、猫のような笑い方。

「おっさんくせー」
猫のように、体を丸め乍ら。そう言ってからかう。

旗野みずな > はっ。そんなんじゃ女子が寄り付かねーぞ、ですけど。

【適当に、キツい言葉で返す。けれど、最初に声を掛けられた時よりも、不思議と不機嫌さが安らいだ気がする】
【或いはそれは、誰かと喋るという行為からだろうか】

うるせぇ、ですけど。
勤労少女は息抜きの一つもしねーとやってらんねーんですけど。

【肩をすくめ、いちごミルクを啜る】

渡辺慧 > 「知らないのかー? 意外と俺、モテ…………モテ……うっ」
嘘でも言えなかった。しょうがないね。

両手で顔をふさいで悲しみのポーズ。――まぁ、すべからく冗談の類なのだが。――

「息抜き、ね。……ま、ようしらんが。おつかれさまだ」

その言葉は。割と本音だったように――柔和な笑み――聞こえる。

旗野みずな > あっははっ。だせーださすぎるんですけどー。

【指差して笑うのはどうなのか。ノリの良さに、つい冗談に乗ってしまう】
【けれど、その笑みは間違いなく本物だった】

……はっ、めんどくさがりに労って貰ってもしゃーねー、ん、ですけど。

【柔和な笑みで『バイト』について労いの言葉を掛けられたのなんて、初めての事だったから】
【つい、憎まれ口が出てしまった】

……そろそろ帰ってやるよ、ですけど。
先輩? もお疲れさんってトコなんですけど。

【だから、今日はここまで。詳しい内容を聞かれないのはありがたいけど、言ってしまえば軽蔑される事位は分かっている】
【勢いよくベンチから立ち上がり、いちごミルクをずずっと飲み干して、ゴミ箱へ放り投げる。加速度を制御し、ゆっくりと遅くなる空き缶がゴミ箱へホールインワン】

いちごミルク、ありがと。なんですけど。

【そのままくるっと踵を返し、あっという間に少女は夜明けを迎えつつある学生街へ消えていく】

渡辺慧 > 「つらい」
憮然とした顔。

……しかし、そのうちに。猫のように笑いだす。

「ま、そういうな。奢ったよしみで、それぐらいは言わせてくれー、って奴?」

まるで筋道の通らない言葉だけど。
まぁ、通じるなら……それでよかった。

「……おう。またな」

立ち去る少女に、ベンチに座りながら片手を振る。
ナイスショット。呟く。……機嫌よさそうな、鼻歌。――へたくそな――が、ならされた。

「ありがとな」
聞こえなくなった距離で、楽しそうに呟いた。

ご案内:「学生通り」から旗野みずなさんが去りました。
渡辺慧 > 飲み終わり。
立ち上がる。真似するように、ゴミ箱へ放ると。


――カラン、と。勢いよく外れ。見当違いの方向へ飛んでいった。――


「…………シシシ」
そりゃ、そうだよな。

再び、缶を拾い直し。今度は歩いてゴミ箱へ捨てた。
白み始めた空を眺めて、目を細めて。

「かーえろ」

……今日は遅刻しないで済みそうかな。

ご案内:「学生通り」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「学生通り」にアルラウネさんが現れました。
アルラウネ > 「おつかれさまでーす! また明日~♪」

《下校時の学生通りは騒がしい。
 そんな場所に響く幼い声は、元気に生徒達の背中を見送っていた》

「ん~、みんな今日はいつもより疲れてそうだなあ。
 もしかして月曜日だから?」

《首を傾げつつ、なんとなく自問自答。
 花精の少女にはわからないが、土日を挟んだ休み明けって言うのは、それまでより憂鬱になる物なのだ。
 とはいえ、少女に挨拶されると励まされたように笑顔を見せる学生もいるのだから、彼女を正門に配置した学園の判断は間違っていなかったのだろう》

アルラウネ > 「えへへ、また明日~♪」

《頭を撫でていく女子生徒に手を振って見送る。
 また別の生徒とはハイタッチを交わしてみたり》

「おつかれさまでーす♪」

《花精の少女は誰かと触れ合うのが好きだ。
 それは精気を吸収しているというだけでなく、種族を問わない、子供らしさというものだろう。
 そんな少女は、今日も学生達の注目を集めているようだった》

ご案内:「学生通り」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「おっ、あいつか。
 おーい、そこのー……なんだっけ」

かばんを片手にのしのし歩み寄る。
一応評判は聞いていたようだ。

アルラウネ > 「あっ、こんにちは~!
 あるらうねですよ~♪」

《声を掛けられれば楽しそうに笑顔を見せ、手を振る。
 近づけば花がゆらゆらと揺れ、甘い香りが漂ってくるだろう》

相楽 満 > 「そうそう、そのアルラ……アルラ・ウネ」

なんかちょっとイントネーションというか区切りがおかしい。
クセだろうか。

「危なくねーらしいけど、俺あんまこっちから帰らないんだよなー。
 ちょっとヒマんなったから見に来たんだけど……
 ふえー、不思議生物」

近付いて、甘い香りを楽しみながらまじまじ眺めている。

アルラウネ > 「や~ん、あんまり見られると恥ずかしいです~」

《じっと見られると恥ずかしそうに、頬に手を当ててもじもじとし始める。
 実際は普段から見られなれているので恥ずかしいわけでもないのだが》

相楽 満 > 「ふーん、植えられててもなんかこう、人間っぽいな。
 ピーナッツ食べる?」

かばんからピーナッツの袋を取り出し、見せてみる。
食べるかどうかわからないので、とりあえず取り出したというところ。

アルラウネ > 「人間っぽいですかー?」

《そうなのかなあ、と自分の体をあちこち見てみる。
 確かに見た目は人間と似ているけれど、植わってるし花は咲いてるし、少女的には肌が緑の人間を見たこと無いのでちょっとわからない》

「あっ、食べます食べまーす!」

《手を伸ばしてちょーだいの格好。
 ぴーなっつが何かはわからなかったが、食べられる物ならとりあえず食べてみようと思った。
 人間の食べ物は美味しい物が多いことを、以前ジュースを買ってもらったり、アイスを食べたりして少女は良く知っている》

相楽 満 > 「うん、なんかこう、人間っぽい」

頷いた。だがどこが人間っぽいとは言わないので、本当になんとなくそう感じているだけなのだろう。
手を出して来たら、袋をばりっと破り、そこにざらりと十数粒出してあげる。

「アルラ・ウネってピーナッツ食えるのかな……
 これ食ったことある?」

動物園のエサやりアトラクションの気分で、とりあえずといったところ。

アルラウネ > 「ほえー……」

《手に出されるぴーなっつを見て、なにやら不思議そうに声を出した。
 目を丸くして手の平に転がる粒を眺める》

「食べた事ないですけど……これって木の実ですか?」

《首を傾げて見上げる。
 植物のなにからしいのはわかったけれど、実なのか種なのか、さっぱりだ》

相楽 満 > 「うん、木の実。えーっと、落花生とかいうやつかな?
 袋のこんな写真みたいな殻に入ってるんだ」

袋の表面の茶色いひょうたん型の画像を見せた。

「なかなか美味いけど……
 あれ、もしかしてアルラ・ウネが食うと共食いになるとかそういうやつ?」

アルラウネ > 「ほへえ、木の実なんだあー……」

《写真をしげしげと見つめ、手の上の木の実をつついてみる。
 その様子はまんま、人の子供が初めてのものに興味を示すような、そんな動きだ》

「あっ、それは多分、だいじょーぶです?」

《はて、自分はこれを食べられるのだろうか?
 花精はぴーなっつを見つめたまま、頭上に『?』マークを浮かべて首を傾げた》

相楽 満 > 「……とりあえず半分だけ食べてみる?」

ちょっと迷った結果、自分で袋から一粒だけ取り出し、真ん中でぱきっと割る。
それをアルラウネの鼻先に近づけていった。
口を開けて少し上を向けば、ぽとんと落としてくれるだろう。

アルラウネ > 「……それじゃー、半分だけ」

《あーん、と口をあければ、とりあえずは歯が生えているのがわかるだろう。
 人間で言えば乳歯の様にみえる》

「んむ……」

《口の中に落としてもらえれば、一先ず口に含んでみるだろう。
 さて、硬い。
 口に含んでいてもアイスのようには溶けない。
 舌で転がしてみるけれど、キャンディーのようになくなったりもしない。
 とすれば、噛んでみるしかない》

「…………」

《噛んでみる。硬い。けど砕けた。
 そのまま何度か噛んでみると、バラバラになっていつの間にか飲み込んでいる。
 といった一連の行動を、とても真剣な顔で行った。
 噛むという新鮮な行為を一生懸命に試しているようだ》

相楽 満 > 「…………」

緊張の瞬間、という感じで見ている。
というほどでもなく、実際は自分もピーナッツを袋から出してコリコリ食べている。
アルラウネの少女の咀嚼行為をじっと見つめている。
はたから見ているとかなり異常かもしれない。

アルラウネ > 「……たべました」

《そのまま真剣な顔で、ぴーなっつをくれた男子生徒を見る。
 眉が逆ハの字になっていた》

「……硬かったです!」

《正直なところ、味はよくわからなかった。
 なので、素直に感じたままの感想を伝えることにした》

相楽 満 > 「……そんな固いか、コレ?」

もりもり食べている。ほっぺがハムスターのように膨らんでいる。
この男にとっては普通なのだろう。

「んで残りも食ってみる?
 食べないんなら、今なら袋に戻してもいいぞー?」

アルラウネ > 「たべますっ!」

《手に乗っていたぴーなっつを一つ摘み、口に含んだ。
 そして再び真剣な顔で咀嚼をする。
 どうやら味はともかく、噛んでたべるという行為のほうに興味を持ったらしい》

「…………」

《しばらく噛んで飲み込むと、もう一つ。
 そんな光景が数回ほど繰り返されるだろう》

相楽 満 > 同じように、大真面目な顔で観察しながらピーナッツを食う生徒の姿。
しかしアルラウネの少女が半分を食べ終えるころには、満のピーナッツの袋の中は空になる。
恐ろしい速度で食べ終えた。

「……美味かった?
 つーか楽しかった?」

なんとなく察したか、そう尋ねる。
袋をきれいに畳み、かばんに入れた。

アルラウネ > 「……つかれました」

《くたーん、と口を開けた。
 どうやら慣れない事を繰り返したために、顎が疲れたのだろう》

相楽 満 > 「……うん、まぁ……慣れてねーなら仕方ないよな」

けふーっとため息。
彼は腹が満たされたらしい。

「なんか久々に遊んだ感じするし、そろそろ帰るか。
 じゃーまたな、アルラ・ウネ」

最後まで変なイントネーションと区切りで呼び、手を振って去っていく。

アルラウネ > 「うーん、噛むのって中々大変です……」

《疲れた顔をして片手で頬を揉む》

「はーい、お疲れ様です。
 また遊んでくださいね~」

《そう言って見送ると、また一つ口にぴーなっつを含んでみる。
 どうやら、疲れはするものの、行為そのものは楽しかったらしい。
 そのまま、手に持ったぴーなっつがなくなるまで、休み休みたべ続けただろう》

ご案内:「学生通り」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からアルラウネさんが去りました。
ご案内:「学生通り」に音糸さんが現れました。
音糸 > あー、なるほど今日は月次祭かー

(周囲を見渡してみれば人っ子一人いない)

ということは……

(着信音がポケットから鳴り響く)

あ、はい、射美です……はい、あーはい分かりました、向かいます……
(通話を切る)

祭りといえば恒例のゴミの片付けってわけだ、トホホ
そんじゃあ、いきますかー

(トボトボと現場に向かった)

ご案内:「学生通り」から音糸さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に綾瀬音音さんが現れました。
綾瀬音音 > (寮まで続く道をのんびりと歩いている。手にはお気に入りのお菓子屋さんで買ったお菓子が詰まっている。まあ色いろあるみたいだが、今のところは平和である、ならばその平和を享受しない手はないのだ)~~♪(気分よく鼻歌なんぞ歌いながら散歩をしている雰囲気そのもので歩いていた)
綾瀬音音 > 平和っていいよね……(人の目を気にすることもないし、遊びと遊びと遊びと学業に専念できるし。遊びが多いのは気のせいではない。遊びたい年頃なのである。今もそれなりに遊んできた帰りなのだ)もうすぐ定期考査だけどね……(それを思い出せばちょっとだけ気が沈むが、まあ、それも平和の内だ。のんびりと歩く歩調は変わらない)
綾瀬音音 > (ふと空を見上げれば細い細い月が浮かんでいる。月明かりが少ない為に、いつもより星が多く見える気がする。生ぬるいけど不快ではない風がさわさわと吹いている。――簡単に言ってしまえば、悪くない気分、むしろいい気分である)ずっとこのままならいいのになぁ……(何事もない平和な日常。それは掛け替えのないものだ。呟いた声はさわさわと風に流されていく)