2016/10/05 のログ
■クゥティシス >
怒涛の展開である。
長い睫毛をぱちくりとさせて、取り敢えず頷いた。
よく、分からないけれど。
それでも、きっとこの人は悪い人ではないし―
「うんっ!ありがと、ミイロ!…そっかそっか、シェフに任せればいいのか…。
何頼んでいいのか、全然分かんなかったんだよね。メニューも何かいっぱいあるし…凄いねミイロ。頼りになるかも!」
先ほどまで心の隅にあった疎外感と警戒心などどこへやら。
ぶんぶんと無意識に尻尾を振りながら満面の笑みで答える少女であった。
「ところで…ミイロ、リンゴ嫌いなの?」
注文の際のミイロの言葉を思い出して問う。
野菜が嫌いだ、という人は何人か見かけたが、果物が嫌いという人は見たことないな、などと思いながら。
■三野瀬 美色 >
頼りになる、とかいわれて、美色は得意気な顔で、「それほどでもありますわ!」と大きな胸を張っていたが。
リンゴについて問われると、
「いいえ、大好物ですわ! リンゴさんだけでお腹いっぱいになれたら、それはきっと素敵な事ですわ」
これまた得意気に応える。
「だからこそ、特別な時に食べるものなのですわ。
わたくし、好きなモノは最後に残す癖がありますの!」
■クゥティシス >
「好きなものは、最後に…かぁ。ニンゲンって、そういう人結構いるよね?クゥは好きなものは先に食べちゃうタイプだなー。
せっかく取った獲物は、ちゃんと自分で急いで食べないと誰かに取られちゃう、って思うしさ」
へー、と興味深げに頷けば横から先ほどの店員がティーセットを持ってくるのに気づき何となく背筋を伸ばした。
こほん、と咳払いをして、無意識に揺れていた尻尾をぴん、と伸ばせば、お互いの目の前にカップと本日のお勧めケーキなるものが置かれて
「ふふ、多分一人じゃ注文出来て無かったし、多分諦めて帰ってたかも」
いただきます、と小さく呟いてケーキと紅茶に舌鼓。
思いもよらぬ出会いに感謝しつつ。
ニンゲンとルルフール。
種族は違えど、この場に於いて巡り合えた「異邦人」同士の縁に綻ぶ頬を抑えながら、緩やかに楽しい時を過ごしたとさ。
■三野瀬 美色 >
「わたくしも一人だったら多分セットは頼みませんでしたわ」
くすくすと笑って、ティーカップを手に取る。
勿論小指は立っている。
「こういうものはお友達と食べたほうが美味しいですもの。
クゥさんと一緒に食べられて幸せですわ!
さ、今日もそれなら、誰かに取られる前に食べるといいですわ。
わたくし、お腹ぺこぺこですからクゥさんのケーキにも今にも手がでそうですの!」
そう、冗談めかして笑いながら、ゆっくりと、ケーキセットを楽しんだ。
それは、美色にとっては、常世島での最初の想い出になったのであった。
ご案内:「学生通り」から三野瀬 美色さんが去りました。
ご案内:「学生通り」からクゥティシスさんが去りました。
ご案内:「学生通り」にオーギュストさんが現れました。
■オーギュスト > 食料品や家具、衣類など一式は備えた。
何とか生活ができると安堵した、矢先の事だった。
『こちらからの連絡や居場所の把握なども兼ねて、携帯電話を用意してください』
と、生活委員会からのお達し。
なんでも、落第街とかいう所で大きな動きがあったらしく、生活委員会はそっちの後処理に出張って物凄く忙しいらしい。
というわけで、ケータイデンワなるものを揃えに来たオーギュストだった。
が。
「デンワって……なんだ……?」
学生通りで途方にくれる、サファリスーツを着た大柄な男が一人。
■オーギュスト > とりあえず、ケータイデンワなるものを扱う店で名前を言えば、費用は生活委員会持ちで用意はしてくれるらしい。
だがオーギュスト、『デンワ』なるものが何かわからない。
生活委員会の手紙には、デンワというのが何かまでは書かれていなかった。
(連絡に使うもの……馬か何かか?
いやでも、それじゃこっちの居場所はわかんねぇだろ……)
ちなみにサファリスーツは、店員に選んでもらった。
なかなか気に入っている。向こうの世界で軍人用にしつらえても良いくらいだ。
ご案内:「学生通り」に三野瀬 美色さんが現れました。
■三野瀬 美色 >
丁度、開けた大通りの一角にて。
「まぁ!!」
制服を身にまとった、一人の黒髪の少女が、何やら店先で嬉しそうな顔をして驚いている。
手に持っているのは、光沢を帯びた小さな板のようなモノ。
文庫本よりは小さく、メモ帳よりは大きいといった程度の大きさの板である。
それを手に取りながら、店先で何やら騒いでいる。
「最近の携帯電話は実にアバンギャルドですわね! わたくし、驚きましたわ!」
説明しているらしい店員の女性も、素直に喜んでもらって嬉しそうではあるが、少女の若干のオーバーリアクションに引き気味である。
■オーギュスト > 「む」
ケータイデンワ。
確かにそう言った。
これはチャンス。
「ようお嬢ちゃん、それがケータイデンワってやつか?」
大柄な男が、店先で女の子の後ろから携帯を覗き込む。
ともすれば通報されかねない構図だ。
■三野瀬 美色 >
突如、出現した大柄な男を見て、店員の女性はぎょっと驚いたようだったが。
「いかにも、その通りですわ! アナタも携帯電話をお探しでして?
なら、一緒にこの店員さんから説明を聞くといいですわ!」
黒髪の少女のほうは嬉しそうに笑いながら、店員さんにそうパスをする。
店員さんのほうは若干涙目である。
大柄な男こと、オーギュストの立派な体躯は、少なくともこの女性店員さんにとっては存在自体が威圧的に見えるようである。
■オーギュスト > ドンピシャ、ここがケータイデンワを扱う店らしい。
店員の方を見て言う。
「よう。生活委員会からここで『ケータイデンワ』を貰えって言われたんだがよ」
と、言いながら身分証明書を見せる。
店員はがくがくと頷くとあっという間に店の中へ消えて行った。
仕事熱心な事だ。
「ところでお嬢ちゃんよ……
デンワって、なんなんだ?」
黒髪の少女に尋ねる。
少女が持ってるのは、よくわからない板だ。
それでどうやって連絡するんだ。何か魔法でもかかってるのか?
■三野瀬 美色 >
「まぁ! 電話を知らないということは、外国人さんか異邦人さんですのね。
電話は、遠くの人とお話ができる道具ですわ。
ずっと遠くにいる人、たとえば山や海を越えたずっと向こうに居る人ともお話ができる便利なものですのよ!」
そういって、それなりに育っている胸を張り、得意気に説明する。
原理も理屈も当然、黒髪の少女は分かっていない。
「この世界では必需品ですわ! ないと、迷子になってしまいますの」
別に万人が迷子になるわけではないが、黒髪の少女はそうであった。
■オーギュスト > オーギュストは女好きだし、目の前の少女はまぁ魅力的である。
だが、それよりも気になる事があった。
『遠くにいる人間と話が出来る道具』?
「……その、板っきれみたいので、どうやって他人と話すんだ?」
不思議そうに覗き込む。
見た所、なにやら水晶でできた板にしか見えない。
■三野瀬 美色 >
「それぞれの電話には固有の番号というものがあるのですわ!
その番号を押して、最後にココをおすと電話できるんですの。
一度押した番号は登録しておけばあとでタッチ一つでよびだせますわ!」
そういって、板を操作すると、板の中の絵柄がくるくると回って、アラビア数字が現れ、それをタッチすると何やらまた絵柄が変わった。
が、日本語で「ご利用になれません」と表示されて終わった。
「あら?」
少女は困った顔をしたが、直後に「ああ!」とまた声をあげて。
「これは展示品ですから繋がっていませんわ!
わたくしの持っている古い携帯電話でやってみましょう」
そういって、鞄から、先程の板きれとは明らかに形状の違う、さらに少しだけ小さく、厚みのある板を取りだす。
そして、それを今度は「開く」と、先程とは違って絵柄を「タッチ」せず、ポチのような何かを「押して」、黒髪の少女はそれを操作した。
「はい、今、わたくしの爺やに繋いでいるのですわ!
こうやって耳にあてて持つのですのよ」
そういって、オーギュストに手渡した。
■オーギュスト > 手渡された板を持ってみる。
先ほどの物とは違うが、この世界では一般的な物ではあるようだ。
これも『科学』の成果なのだろうか。
にしても……
「繋いでるって、いや別になんもおこらねぇじゃねぇか?」
不思議そうにしながら、言われた通りに耳に当ててみる。
一体何が起こるというのだ。急に早馬でもあらわれるのか?
■三野瀬 美色 >
そうして、オーギュストの耳元で「トゥルルル」と特徴的な音が数回聞こえた後。
「ガチャ」、と少し大きな音がして。
《いかがいたしましたか、美色お嬢様》
と、老人の声が聞こえてきた。
■オーギュスト > 「のわぁ!?」
いきなり聞こえてきた声に、目を白黒させて板を耳から離す。
慌てて見てみるが、何の変哲も無い板だ。ちょっと光ってるくらいだが、この世界で何か光るのは結構ある事くらいは先日までに学んでいる。
「な、いきなりなんだ!?
詠唱もなかったのに、なんで声がするんだ!?」
あたふたとしながら少女に尋ねる。
音声を扱う魔術は高等魔術の域であり、魔族でもないかぎりほぼ詠唱か魔法陣の構築が必要になるはず。
魔王ですら無詠唱で扱う事は難しい。
■三野瀬 美色 >
ふふん! と、意味もなく得意気に黒髪の少女こと、お嬢様、美色は笑って、人差し指を立てながら。
「理屈はわたくしもわかりませんわ!」
堂々と言い放った。
「目に見えない電波を使ってどうにかしていると聞いたことはあるのですわ!
でも、わたくしはお勉強が苦手だから、わかりませんの!」
そういって、また「おーっほっほっほ!」と高笑いしているが、それとは関係なく電話口から。
《美色お嬢様がお世話になっている御方でしょうか。言葉尻から聞く限りでは、異世界の方とお見受けしますが》
と、耳からちょっと離れた場所、先程の板きれこと携帯電話から声が聞こえてくる。
■オーギュスト > 「……マジ、か」
汗をかきながら、そっと携帯電話を拾いあげる。
電波とかよく分からないが、本当に『離れた場所と通話出来る』なら。
「――俺は、オーギュスト・ゴダン。『異邦人』だ。お前は? 今何処にいるんだ?」
板に向かって話しかけてみる。もし録音でないなら、答えが返ってくるはずだ。
一応、辺りを伺う。もしかしたら、近くに潜んでいるかもしれない。
殺気すら放ちながら辺りを警戒し。
■三野瀬 美色 >
《御丁寧にありがとうございます。
私は三野瀬家使用人の佐藤泰造と申します。
私は今、ゴダン様のいらっしゃる常世島から見て、内海を越えて遥か東……関東平野と呼ばれる場所のとある農園の御屋敷におります。
『異邦人』でいらっしゃるゴダン様からすると、中々に信じがたいお話であろうことは、私も察しておりますが、事実でございます。》
そう、落ち着いた声色で丁寧に話しかけてきた。
美色のほうはオーギュストの周りをうろうろしながら、「何を話しているんですのー?」とかいって歩き回っている。
■オーギュスト > こちらの会話に対応してきた。
しかも、丁寧に解説までつけて。
確かに信じがたい話だが、しかしそこまでしてオーギュストを騙す意味があるとも思えない。金も持ってそうに見えないだろうし。
「なぁ、あんた……タイゾー。そっちの時計では、今、何時だ!?」
もしかしたら、タイムラグがひどいのかもしれない。
それを計るため、オーギュストは昨日買った『腕時計』を見る。
ちなみにこんな正確で小さな時間を計る時計はマグメールに存在しない。そもそも時計ですら高級貴族の為の美術品のようなものだ。
「うるせっ、ちょっと黙っててくれ!」
オーギュストの目は真剣そのものだ。
もし、もしも。本当に、そんな離れた相手と話す事が出来るのなら。
■三野瀬 美色 >
「怒られてしまいましたの……」と、美色がしょぼんとしているのを後目に、淡々と会話は進み。
《時間は丁度、14時20分でございます。
もし、時差があるとすれば、私共の時計か、ゴダン様の時計がズレているのでしょう。
それでも、数分差ではないかと思いますが……如何でしょうか?》
そういって、精確に現代時刻を告げてくる。
もし、そのへんの通りに時計でもあれば、それとぴったりであることが確認できる。
■オーギュスト > 「――そう、か」
はぁ、と溜息を吐き。
ありがとなタイゾー、と言いながら、美色に携帯を返す。
「悪かったな――」
携帯を返しながら、オーギュストは思う。
軍事的価値どころの話ではない。
このデンワというものは、世界を変えるアイテムだ。
隔絶した二つの場所で、タイムラグ無しに会話が出来る。
それはすなわち、遠く離れた辺境の情報を瞬時に中央が把握できるという事。
つまり
「『距離の統治限界』が、飛躍的に伸びるじゃねぇか――!」
唸るように言う。
もし、これがマグメールにあれば――!
■三野瀬 美色 >
《御役に立てたのでしたら、光栄の至り。
美色お嬢様は奇天烈な御方ですので、御迷惑をかけることがあると思いますが……どうか、今後もよろしくお願いいたします》
美色とオーギュストの関係が、まさか「初対面で互いに名前も知らない」なんて事は知らないため、使用人の老人はそう最後に告げて、電話は美色に返された。
そして、美色は受話器に耳をあてて「ありがとう、爺や、もう仕事に戻ってもよくてよ!」と一方的に告げてさっさと電話を切ってしまった。
そして、唸っているオーギュストの顔を見上げながら、少し心配そうに。
「もしかして、お体の具合でも悪いんですの?」
そう、能天気に尋ねた。
■オーギュスト > 「……いや。何でもない」
店員がようやくやってきて、オーギュストに説明を始める。
「なぁ、これはどこでも、世界中の何処でも使えるのか?」
と聞けば、なにやら『電波』のない場所では使えないらしい。つまり、マグメールに持っていって使える事はないようだ。
オーギュストは溜息を吐く。そうそううまい話は転がっていない。
「なんでもねぇ。ありがとうな、お嬢ちゃん」
思わず美色の頭に手を伸ばし、髪をくしゃっとしようと。
■三野瀬 美色 >
「うふふふ」
大人しく頭を撫でられて、美色は嬉しそうに笑う。
そして、店員の説明が概ね終わってから。
「アナタ、優しい働きものなんですのね」
突然、そういって。
「わたくしのおじ様にそっくりですわ。
おじ様は三野瀬家が財を成した今でも、ずっと農園で働いていますの。
自分のトマト畑だけは他人に任せられないって、ずっとずっと。
アナタの手は、そんなおじ様の手にそっくりですわ」
とても、嬉しそうに笑った。
「異世界の方も、やっぱり、わたくし達と同じですのね!
そのお電話の使い方も、自分ではない誰かの為に使い方を考えているように見えましたわ。
優しい人なんですの!」
■オーギュスト > 「トマト畑、ねぇ……」
ふと、自分の手を見る。
なるほど、トマト畑か。
「――そのおじさん、大事にしろよ」
少しだけ、感傷的になる。
トマト畑で働くおじと、自分。決定的な違いがあるだろう。
土の匂いがするおじの手に比べて。
俺の手の赤は、魔族の、そして人間の血の臭いだ。
(……似合わねえな)
感傷を振り切ると、美色に向き直る。
ケータイデンワとやらを買うのに戻るとしよう。
「で、お前の持ってるその二つに折れる板と、こっちの平べったいのは、どう違うんだ?」
何か変な機能がついている可能性が高いのだろう。
■三野瀬 美色 >
少しだけ悲しそうな目をしたオーギュストの顔は、美色には見えなかった。
身長差と、その大きなオーギュストの手によって、若干感傷的になっていたその表情は遮られた。
故に、美色はただ素直に、「そうしますわ!」と嬉しそうに答えた。
そして、携帯電話について尋ねられれば、また得意気に人差し指を立てながら、彼女が知る限りの解説を始めた。
「そっちの平べったい、スマートフォンという奴のほうが最新型ですわ!
色々便利な機能が一杯くっついていますのよ!
わたくしの持っている二つに折れる奴は旧式ですの! ガラケーっていわれますわ!
わたくし、スマートフォンはでもこの島に来て初めて触ったからよくわかりませんの!」
使用人や家族が揃って「スマホを美色お嬢様に持たせても壊すだけだ」と判断したので持たされていなかったのだが……。
この場にそれを知る人間はいない。
ちなみに、美色の持っている携帯電話は耐久性だけに特化したとてもシンプルかつ特殊なものである。
■オーギュスト > 「『すまほ』ねぇ……最新式か」
オーギュストは最新式の物が好きである。
なぜならば、戦場では最新の武器を扱えた方が圧倒的に有利だからだ。
故に、最新技術の習得には貪欲なのである。
「よーし、きめたぜ。俺はこの『すまほ』を貰うぞ!」
店員に宣言する。
どうやら悪い人間ではないと分かったのか、店員もようやく普通に対応してくれた。
暫く店員に設定をしてもらう事にするが……
「……こっちは、何だ?」
手に取ったのは、これまた最新式のデジカメである。
■三野瀬 美色 >
「それはデジカメですわ! 詳しい事は何も私もわかりませんの!」
堂々と宣言する美色を後目に、店員が丁寧に教えてくれる。
気前よく最新式のスマートフォン、つまりは一番高い商品を買ってくれたオーギュストには、好感を抱き始めているようだ。
目前で店員が使い方を説明しながら、静止画と動画、それぞれを撮影して、オーギュストに見せてくれる。
彼らも常世島で働くものである。
異邦人に対して行うべき説明は、だいたいわかっていた。
これらのない世界からきた異邦人からみれば、驚くべき技術であることは容易に想像できる。
しかし。
「へぇえええええ! すごい、すごいですわ! 最近のデジカメはとてもアバンギャルドですのね!!」
異邦人でも何でもないはずの美色も驚いているのには、店員側からしても少し驚くべきことであった。
■オーギュスト > 「――こんなちっこいので、記録出来るのか!?」
しかも、静止画と動画。動きまで記録!
なんと恐ろしい。これをもつだけで、新米が歴戦の斥候と同じかそれ以上の情報を持ち帰れる!
「あぁ、本当にすげぇな! すげぇなこの世界は!」
美色と一緒にはしゃぐオーギュスト。
店員に許可を貰って、店内を撮影しまくる。
完全におのぼりさんである。
■三野瀬 美色 >
「すごいですわ! すごいですわ!! わたくしも買って帰ろうかしら!」
オーギュストと一緒にきゃっきゃとはしゃぐ美色。
異邦人のオーギュストはまだわかるが、美色は一体どんな田舎からやってきたんだと、店員の皆さんは訝しがっている。
続けて、店員さんがスマホやデジカメの充電の必要性や、他の器具や機能を使えば情報を共有し合えることを説明してくれた。
パソコンについては、ちょっと説明が複雑になりそうなので敢えて省いた。
生活委員会にそのへんは丸投げである。
下手に勧めて異邦人がウェブ犯罪に巻き込まれては大事だ。
もしかしたら、オーギュストのスマホの設定も大半がフィルタリングの類であるのかもしれない。