2015/07/19 のログ
渡辺慧 > 「さてね」
「過去か未来か」
「関係ある未来は、果たして」

無責任に。何もわからないまま。暑さに、思考をやられそうになりながらぼんやりと呟く。

「『君以外目に入らないよ』」
相手の口調を真似するかのように、そのまんま。
言葉も真似して。オウムのようにそう言った。
からかい顔になっているのは、お約束だが。

「……しかし、ね」
「他に――」
と、聞こうと思わなくもないが。それこそ、野暮であるものなのか。
認識は持てず。

「……はー。……まぁいいか。ここで合ったのも何かの縁、というわけだろうかね」
シシシ。
変わった笑い声を発しつつ。

――もう汗は引いた。

「……そ。暑さのせいさ」
「だから……ありがとう」

白々しい素振りに、白々しい、呟き。
で、そのハンカチを受け取って。
自らの額を拭った。

ルフス・ドラコ > 「ああ、となると前世ですね、そうなりますか…」
「よほど悪いことをしたと見えますね、慧さん。こんなのと縁があるなんて」
本日二度目のこんなの表現であった。言われたことはそのまま使う。

さて。ふぅと安堵の溜息とともに、自らの汗もあっという間に引いている。
「いいえ。こちらこそありがとうございます。」
「期日が近くなければ私も手は選べたんですけど…」
よっぽどろくでもない言い分だが、これについては冗談めいている。
少し真面目ぶって言い過ぎた感謝を誤魔化すように少女は小さく笑った。


「……しかし、なんと言いますかこう、私以外の人の存在を想起させる天才ですね、慧さんは。
あのセリフから逆の意味を引き出せるのは流石だと思います」
逆に言ったことをそのまま使われれば、妙に不機嫌そうな声音になりつつ。
「こうしてせっかく会っているのに、他の人なんて…とはいえ、ああそういえば。」
にこりと笑うでもない。意趣返しにと意地悪く笑うのでもなく。口蓋を占めた牙を剥くようにして。

「クゥティシス、という子を知りませんか。」

渡辺慧 > 「悪い事、ねぇ……」
悪い事。……悪い事、か。
「はっ、水にでも流してくれるとうれしいね、それは」

「生憎、縋る藁、ぐらいにしかなれないものでね」
「しかしながら、その藁には、一等分の価値があるとでも思ってくれるとうれしいねぇ」
皮肉るわけでもなく。なおも楽しげに。
自らの存在、行動など大した意味はないのだと、そういいたげに。
そう言い放った後。

「アァ、それは失礼。デート、とでも言ってくれるのかい君は」
それなら、あぁ、失礼にあたるだろうけども。
友人と、友人との軽口の馬鹿話に、そんな……もの……は。

そこまで、思考した時に。
ふと聞こえた名前に、少しだけ。
――あぁ、しかし。
今更それを出すようじゃ、しかし。

だから、少しだけ。少しだけ、その笑みの奥で、なにか。
――頬の熱が上がりそうなものをかみ殺して。
笑みを浮かべた。……いつも通りの笑みだろう。それは。

「あぁ、知ってるよ」

――そも。それを隠すのに必死で。
その質問が、どういう意味を持つのか。
把握し切れていないのは、我ながら。

ルフス・ドラコ > 「悪い事は許されるものじゃないんですか?それくらいで許されるようだったら海に行けば一発解決じゃないですか」
「ちなみに許しませんけれど、ね」

「阿弥陀如来に七十日ほど願うと藁が貰えるそうですけど」
「だいたいそのくらいの価値が慧さんにはあるわけですね。」
「ちなみにその藁を物々交換に出していくのが有名なあの長者ですけど」
そのくらいには祈った、とでも言いたいのか。
…それともこれから交換に出そうとでも言うのか。

「いえ、私ではなく誰かから見たらデート中かもしれませんから?」
「先ほど顔を近づけた時なんかはどんな誤解を生んだかわかりませんけれど」
蜃気楼のように、お互いが先ほどまでの"いつも通り"を追い求めながら。
どこかでズレた歯車を直すつもりもなく。
ルフスはもう一度端末を見る。

「……と。困ったことに、そろそろ時間のようですね」
「ちょっと困った依頼が入ってきてしまったようなので、本当はもう少しお付き合いできたんですけれど。」
「困ったことに。しつこい依頼人なんです。本当に。」
トランクを持ち変えると、ちょうど二人の間に距離を開けるように、両手で持つ。

踵を返して歩き去りながら、振り向くこともなく告げる。
「あ、そうそう。」
「お知り合いなら、よろしかったら伝言をお願いできますか。」
「『近いうちにまたお伺いします』と。」
「ああいや違いました、ただのお知り合いではなくてお二人は――」
人ごみに紛れるようにして、少女は消えていく。

ご案内:「商店街」からルフス・ドラコさんが去りました。
渡辺慧 > 「なら、許してくれるように……余計に海に行かなくちゃ」
「それで、許してくれないようだったら……」

さて、どうしようか。とでも言いたげに。目を瞑り、口元だけで笑う。
その笑い方は、少しだけ。

碌な例え方じゃないな、とばかり。
「……具体的価値を藁につけるのやめなさい」
「生々しくなるだろーが」
「手元に持っといてもらいたいものだね、具体的価値、なんてなくとも」

端末をみやるルフスへ。
「そりゃ光栄。君は、不思議な子だけども」
「べっぴんさんとデートしてるように思われるなら、さてさて」

変わらないいつも通り。自分にとっては、それが、“いつも通り”だ。
この目の前の彼女はどうなのかは知らない。だけれども……それが、いつも通り、というならば。
――何を言う事でもあるまい。

「……忙しないねぇ」
一番初めに呟いた、その言葉をなぞるようにもう一度。
今度は、しっかりとした意味はある。……意味は、ある。
「なら、また。……だな。海へ行くなら。行かないなら、それでもいい」

去りゆく彼女の背中にそう告げながら。
「――はぁ」

「わかったよ」
何もわかっていない。彼女が言おうとした言葉も。
何を考えているのかも、よくわからない。
……だけど、少しだけ。なにか。

「アイス奢らなくていいのかねぇ……」

ご案内:「商店街」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「商店街」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > 何かを忘れていたかのように。
暫しその場で考え。

少し急いた様子で、見えたスポーツショップへ走る。
先程の出来事から、遊びの思考はなくなり……。

無難に。適当に。見えた水着を手に取った。

――さて、その中身は。
いずれ、いや。
明日にでもわかるだろう。

ご案内:「商店街」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「商店街」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「……えーと、あれはあるしこれもあるし……」

記憶力を頼りに、冷蔵庫の中身を思い出す。
今後の食事の予定を立てつつ、商店街を練り歩く。

病気が治ったら治ったで、親戚から借りていた金を返さねばならない。
ということで、食費を抑えるよう親からお達しが来たので自炊モードだ。

「まぁあんだけ食ってりゃなぁ……」

異能をかなり使ったあとの食事は、外食にすると金額が簡単に五桁に到達してしまうのを思い出す。
そりゃまぁ食べ過ぎだとは思うが、こっちも育ち盛りだ。

相楽 満 > こういうとき献立の幅が狭すぎるのが厳しい。
高カロリーに仕立てようとして、肉やら魚が多くなる。

というか満はそもそも野菜があまり好きじゃない。
あんなカロリーの少ないものを食べたって仕方ないと思っている。

「……とりあえずパスタ?
 でも炭水化物って、ストーンと腹が減るんだよなぁ」

ぶつぶつ。
苦学生の身分で、この上食費まで削らなければならないとは。

相楽 満 > 「今度芙蓉に聞いてみよ」

多分あのタイプの子なら料理知識も万能だろう。
いろいろな献立を教えてくれるに違いない。

などと今は夢見ている。

問題は現実、今日明日の食事だ。
自炊を始めたら、もう寮の食堂メニューすら高く感じるようになってしまった。

相楽 満 > とりあえずスーパーマーケットに駆け込み、パスタを大量に買い込む。
ソースは自分で作らないと高くつく。

「……なんで俺こんなこと考えてんの……」

まるで主夫だ。
普通の家の生まれとはいえ、まさかこんなに家計で頭を悩ませる日が来るとは。
まだ学生なんですけど。

ぶつぶつつぶやく。
うっとおしい。

相楽 満 > 「まぁ大体おっけーか……
 帰ってスマホで料理情報見ながら頑張ろ」

よし、と頷く。
日持ちする上、常温でも大丈夫なものばかりが袋に入っている。
この思考と献立の幅の狭さよ。
自分がなんとなく情けなくてため息が漏れる。

相楽 満 > 「………………」

足を一瞬止め、考える。

刀の動きを思い出し、思考に浸る。

「アレ、欲しいかも」

思わず口に出た。
なんとなく、刀が必要な気がした。

相楽 満 > しかし金も無ければ技術もなく、ついでに自分の腕力に耐えうる武器がそもそもない気がする。

「……帰ろ」

ため息をついて帰路につく。
面倒な食事の準備が待っている。

ご案内:「商店街」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「商店街」にさんが現れました。
> 休日に雨は中々に厄介だ
特に降るか降らないかの中、大丈夫だろうと慢心して家を出た後だと特にだ
傘を買うか買わないか、そう悩む雨
日本の梅雨、というのは嫌になるな
商店街の数少ないアーチの下で、のんびりと空を眺める

> 湿度が高いのも嫌になる
温度は高くなくてもじめりとした汗ばむこの空気
カラリとした天気が欲しいが、そうなると熱いという話も聞く

上手くはいかないな、何事も

ご案内:「商店街」に鈴成静佳さんが現れました。
ご案内:「商店街」にさんが現れました。
鈴成静佳 > (商店街を、Tシャツにハーフパンツというラフな格好の静佳が歩いてくる)
(ビニール傘を差し、その透明な皮膜越しに空をちらちらと見上げ、その足取りはやや速めだ)

(しかし、雨宿りする見知った顔を見つけると)
……おっ、翔くんおひさー。どうしたんスか、傘忘れたッスか?
(近寄ってくる)

> さて、傘を買うか買わないか
もう少し弱くなったら雨に打たれながら歩いてもいいかもしれない
そんなことを考えていた時にかかった声に、喉の奥で無意識に呻く

ゆっくりと視線を向けると、久しぶりにあった女子寮のボスが居た

「よぉ
 ま、そんなとこだな」
近寄ってくるのに合わせて、無意識に軽く後ずさる

> ひどい雨。
自分の足では到底駅までたどり着けない。
しばらくの雨宿り先を探す。

パーカーのフードを目深にかぶってはいるが、所詮は布。
夏の雨とはいえ、しみこむと冷たい。

女性の声が聞こえた。
ふと視線を上げる。

「……っ」

あの人と、あの人。

息をのんで、近くにあったお店の壁にばんっと張り付いた。
軒先の雨が肩にかかる。
冷たい。

鈴成静佳 > アハハー。どうやら梅雨明けにはまだ早かったようッスね。見立てがあまいッスよ。
……って何スか。なんで離れるのよ、翔くん?
(後ずされば、その分だけ距離を詰める。とはいえ密着はしない程度の距離。アーチの下に入れば傘も閉じつつ)

せっかくアタシが傘貸してやろうと思ったのにさー。
(頬を膨らませつつ、傘の水を向こうへと払いながら翔さんを見上げる)

(……そして、視界に入るのは、かつて女子寮で翔さんに会った時に居た、椚さんの姿)
(たしかあの子は翔さんと仲が良かったはずである。おいでおいで、と手招きを送る)