2015/08/01 のログ
ご案内:「商店街」にテリメーラさんが現れました。
■テリメーラ > 夕方過ぎの商店街。
まだまだ安いんだーな、真ん中通るは中央線な、心のスイッチONにする電気屋さんからでてきた竜の子。
角の生えた頭と、リボンのついた尻尾をるんるんと揺らしている。
スマートフォンを購入してから結構経って。
電池が切れてからは早数日。
少なくとも自分のお家…もとい棲家ではどうしようも無いので、
店員さんに相談して見ることにしたテリメーラ。
無事充電器を借りることができて、久しぶりにスマートフォンの待ち受け画面を見ることができたのだった。
(これからは電池、大事に使わなくっちゃ)
と、夕日に照らされる商店街を歩いていく。
■テリメーラ > とりあえずスマフォを服のお腹ポッケにしまっておこう。
折角直ったし、大事にしなくっちゃ。
それでも気になってしまって、お腹ポッケを抑えつつ、にへぇっと顔がゆるんでしまう。
■テリメーラ > 歩いているときも遊んでいたいけど、店員のお兄さん曰く、『歩きスマホ』という危ない行為らしいのでガマンガマン。
実際さっきからどこか抜けているテリメーラに、何人もの歩きスマホ勢がぶつかりそうになっているし。
その度にごめんなさい、と謝りながら、ふらふら避けてた。
まったく、お兄さんお姉さん達が守れなくってどうするんだ、と子供ながらにむすっとなってしまう。。
■テリメーラ > またぶつかりそうになる、スマホを持ったお姉さん。
テリメーラの身長が低いコトもあって、全っ然視界に入っていない様で、避けなかったら蹴られそう。
「わわっすいませんっ・・」
と慌てて避ける。なんでボクが謝っているんだろう、という気もするが、抜けているところがあるし仕方ない、と無理矢理納得する。
はぁ、と大きく溜息をつく。
避けに避けて、いつの間にか通りの隅に来てしまった。
ご案内:「商店街」に秋尾 鬨堂さんが現れました。
■秋尾 鬨堂 > 手元までつながった全世界が、意識の全て。
そんな狭っくるしい人々の群れを抜けて。
「LILILILILILILILILIN」
「LILILILILILILILILIN」
通りの隅に。
古びた電話ボックスがあった。
そして、鳴り止まぬ呼び出し音が。
『それ』を、少女は電話と認識できるだろうか。
手元の小さく薄いスマートフォンとはまるで違う。
大きく重々しい、緑の箱を。
ただ、その呼び出し音だけは、じりじりと特有の鈴音が、似通っていた。
■テリメーラ > 彼女の母が買い与えた数多くの児童書の中に、電話ボックスが出てくる物があったことは、幸運であったかもしれない。
・・『たぬきの電話ボックス』であったか。それはさておき。
「あれ・・・?」
彼女でさえ、電話ボックスはかけるものではなく、かかるものだと知っている。
首を傾げ、少し見守るが、他の人達は只々通り過ぎていくだけであった。
無理も無い、皆、イヤホンから流れる音楽に夢中なのだから。
しばらく首を傾げたものの、このままでは電話が切れてしまうと思ったのだろう。
電話ボックスにそっと入り、雲の段差を作って、受話器を取る。
■秋尾 鬨堂 > 「もしもし?ああ、僕だよ。君は……」
まるで知り合いに語りかける口調。
男性の低く通る声。
ただ誰が取るとも知れない、街角の電話を繋いだあなたに、向ける言葉は。
「…蕎麦屋の出前さんかな?」
怪奇さすら漂うそのシチュエーションに似合わず、軽いものだった。
■テリメーラ > 電話越しの男性の声と、その内容が悪戯に恐怖を与えるものでなかったことは救いだった。
だがしかし、彼女に混乱を与えるには充分過ぎた。
(僕!?僕って誰!?蕎麦屋さん!?)
尻尾があっちへそっちへ、うにょうにょと動く。
こんがらがった思考を表しているかの様に。
受話器の向こうにも聞こえるような深呼吸を一度。
とりあえずは今の状況を伝えなくっちゃ。
とはいえ、ものすごく緊張して、手汗がにじむ。
「あの、誰も取らないから、切れちゃうと思って、代わりにボクが取ったんですけど・・」
と震える声で。
■秋尾 鬨堂 > 「ごめんごめん、蕎麦屋さんに繋がっていないことは知っている。冗談だよ。イタヅラでもない。大丈夫、変質者でも…無いかな」
安心を与えるかと思えば怪しくなる。
しっぽのように、あっちこっち。
だが、深呼吸と一生懸命な返答を聞けば、そのふらふらとした話題は安定へと向かう。
「ありがとう。僕は…そうだな、今、世界の果てに居るんだ。」
「この電話を取ってくれた誰かに、その街のことを聞いている。」
「世界の果てからは見えない景色だ。」
一呼吸置いて。
「だから、この電話は誰の代わりでもない。君がとってくれたなら、君に僕がかけたんだ、ということになる」
そう前置いて。
「僕も僕なら君もボク。では僕からボクに、聞いてもいいかな?」
■テリメーラ > 「あっ、いえ、だいじょぶ、です。」
謝られるとついそんなことを。
「世界の…果て…?」
彼女には理解が追いつかなかった。
ふわりふわりとした自己紹介と、余りにも突飛な“世界の果て”という言葉。
そのどちらも、彼女の子供な思考を迷宮入りさせるに充分すぎた。
(世界の果てから電話をかけてて、僕が僕に質問?でもかけてる人もボクだから…)
漫画で会ったらめがウズマキになっていたかもしれない。
ぷしゅーっと頭から煙を上げていたかもしれない。
それでも、何か聞きたいことがあることは伝わった。
勝手に受話器を取ってしまったのだから、ちゃんと最後まで責任は取らなくちゃ。
「ボクが答えらえるかわからないけど・・」
と自信なさげに。
■秋尾 鬨堂 > その声から、息づかいから様子は知れる。
いよいよもって変質者染みているが、その苦笑は受話器の向こうには伝わらないのだ。
「世界の果てさ。遠く、どこよりも自由な…しかし、この世界から落っこちそうな、果ての果て。」
そこは具体的にはどこなのか。
そう聞いてもきっと答えは帰ってこない。
何より、まず答えを求められているのは少女の方で。
「キミは、キミがいるその街に幸せがあると思うかい?」
何のアンケートだろうか。
■テリメーラ > 世界の果て、それはきっと、大きな雲の端っこ。
つるりと落ちてしまえば海に真っ逆さま。
そんな様子を想像していた。
その場所はどんなところか、と聞いてみたいけど、それよりも先に、質問に答えなくては。
とはいえ、質問は「街に幸せがあると思うか」
・・どうしよう、正直まったくわからない。
考えてみたことも無かった。
不幸…ではないと思う。
いつも起きる悪いことは、大概自分のうっかりによるものばかりだから。
かといって、幸せ?
ソレを考えるには多少年齢が低すぎる気もする。
「うーん・・・。」
それでも、この島では、多くの友人と親切な人達がいる。
彼らが居なければ、きっとまだ腕は治っていないし、電話は変えなかったし、人と話すことができたかすら怪しい。
それなら
「きっと・・たぶん・・幸せは・・ある・・んじゃないかな・・かも・・な・・きがする・・」
■秋尾 鬨堂 > なんとかかんとか、言い切ったその言葉を、受け止めて数秒。
「………まだ、見つけてはいないけど。その欠片は、手の中にある…と、いうことか」
大きく息を吐いたのがわかる。
その言葉は、電話口の向こうの『僕』を、満足させたのだ。
「ありがとう。世界の果てなんてところにいるとね。よくわからなくなるんだヨ…当たり前のことが。」
「時々、そういった『幸せ』のことを…『幸せ』の定義を、自分ではない誰かの『幸せ』を。」
「その人の言葉で、聞きたくなる。」
それだけだよ、と世界の果てからの話は終わる。
チカチカと光る残り通話時間表示。
公衆電話のシステムとしてはでたらめもいいところ。
だが、残り時間が少ないということを告げるそれが機能していることは確かだ。
■テリメーラ > こんなにわっちゃかしてしまった答えなのに、相手は満足してくれたみたいだ。
それも、彼女に取って、『小さな幸せ』になりうるのかもしれない。
電話口では届くことは無いだろうが、満面の笑みで。
「難しいことはわからないですけど、お兄さんに元気がでたならボクも嬉しいです。」
とだけ。
数字が何を示しているかわからないがため、彼女はまだまだおしゃべりをするつもりでいるが、そうはいかないだろうか。
■秋尾 鬨堂 > 「キミは優しいね…でも、そろそろお別れだヨ」
ランプが赤に。
電話ボックスは、街の光を受けて影絵のように。
その中の少女と受話器を、世界の果てへと繋ぐ役割を終える。
「またいつか…出来れば僕が迷った時に、また話を聞かせて欲しい」
その言葉と共に、通話が切れる。
と同時に、公衆電話機のカードスロットから排出される一枚のカード。
「ちょっとしたお礼だよ」と書かれたそれは、最早百年以上前の骨董品…テレフォンカードにしては形がおかしい。
やや細長い、薄い金属製の栞。
炎の鳥がデフォルメされたデザイン。
■テリメーラ > なんだろう・・とそのカードを拾い上げる。
その間にぷつりと電話はきれてしまうだろう。
■秋尾 鬨堂 > 銀色の地に、紅い焼き色が鮮やかな鳳凰のブックマーカー。
プレゼント、ということだろう。アンケートの謝礼にしては洒落ている。
それだけを残して、電話BOXから視点は遠ざかり。
遥か、遥か遠く。
世界の果て。
転移荒野――冥王星第三文明人史跡・通称デストラクション・ハイウェイ。
もう通話は切れている。
ちん、と受話器を置く。
「…なあ、エル。反省会は終わったよ」
爆炎が、崩れかけたハイウェイを彩る。
音に聞こえた冥王判事・ドボルザークの怪物マシン、M2000000号が、その巨体を、8つの前輪を天に向け沈んでいく。
「踏み切るサ。世界の果て、その先に辿り着くためには…走るしか無いんだから」
「でも、今日はここまでだ。」
その公道バトルは、男にとって不本意なものだった。
もう一つの軸を探して、電話をかけたのだ。
受話器を取ってくれたのが彼女であったことは、幸福だったといえるだろう。
街の光。遠くに見える。そこは、地獄ではないのだ。
まだ、世界の果てには…届かない。
■テリメーラ > 何かの記念品の様に、大事そうに栞を持って、古びた電話ボックスを出る。
足元の雲の台はすぐに霧散してしまうだろう。
真夏の夕方の、蜃気楼が見せたかのような不思議な出来事だった。
また会えるといいな、とカードを眺め、夜ご飯を食べに行くこととした。
ご案内:「商店街」から秋尾 鬨堂さんが去りました。
ご案内:「商店街」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「商店街」にギルバートさんが現れました。
■ギルバート > よくある大き目の本屋。
大衆向けの雑誌から、趣味の本など、ずらり並んでいるその様は圧巻の一言。
強めの空調のおかげか、今日も今日とて学生の姿が多い。
その中にこの少年も混ざりこんでいるわけだが。
「ンンー……どうしよ。」
勢いに任せて女友達を遊びに誘ってみたものの、よくよく考えてみればプランなどなかった。
彼の周りでこんなときに頼りになるのはまったくおらず、特にクリフやハバキなどは適当にフカシはじめる始末。
もうお前らには頼まねーよ!と一人息巻いて、デートスポット系の雑誌コーナーの前で頭を抱えているというわけだ。
"ツーリング"。―――却下。彼は車やバイクは持っていない。
"海"。―――却下。シーズン中とはいえ今更が過ぎる。
そうして頭を悩ませながら、手に取った雑誌をパラパラとめくっていく。
■ギルバート > 「居酒屋デートって、それデートなのかよ。」
特集に文句を言いながら目を落とす。
女子の必須テクニック!との触れ込みで、料理の注文内容やら時間帯あたりの細かなプランやら、妙に力の入った記事だ。
取り皿で料理をわけるタイミングだとか、あーいるよなこんな女といったところ。
そら男なんて簡単に堕ちるよなーと、何処か他人事のように、内心ちょっと笑ってしまう。
「ま、そんな歳でもないし。」
くすりと続くページをめくる。
■ギルバート > この夏定番のデザート!なんて特集もあった。
よくあるストロー二本差しのトロピカルドリンクもあれば、巨大なパフェもある。
カラオケにありがちなスティックチョコの使い方として、両端から互いに咥えて、何処まで食べられるか、なんとことも。
「……いやいやいや。」
早すぎるでしょと頭(かぶり)を振った。
ご案内:「商店街」にレムニスさんが現れました。
■レムニス > (立ち読みが出来る本屋というものは、学生にとっては貴重な情報収集源であり、手軽な時間潰しスポットでもある)
(彼女も御多分に漏れず、空いた時間を潰しに本屋へと立ち寄った次第である)
「~♪」
(機嫌よさげに鼻歌を鳴らしながら目的の漫画雑誌のコーナーへ)
(彼女の目当てはやたら甘ったるい内容の少女漫画だ)
(ふと、見知った学友を目にして立ち止り―)
「こんにちは、レイネスさん」
「何だか熱心に読んでますけど…レイネスさん、こういうの興味ありましたっけ?」
(彼が読んでいるのはデートスポットやらイベント情報を紹介している雑誌)
(あまり彼のことを詳しく知っているわけではないが)
(普段の態度からすれば、彼がこういう流行情報に興味を示すのは少し意外だった)
■ギルバート > 「!?」
読書に没頭するあまり周囲に気など払っていなかった。
そこにきていきなり話しかけられたのである。
それはもう、猫がいきなり冷や水を浴びせかけられたかのようなものであった。
声こそ上げなかったが、露骨にびくりと身体を震わせる。
「えっ えーと……なんだよ、ほんと……。
いきなり……マジで驚いたって……。」
げんなりとした顔で彼女の方を見た。
確かに自分でも似合わないとは思ったものの、やはり少年も男の子。
興味がないわけではない。むしろ人並にあると言っても過言ではない。
普通みんなそうなんだって。オレだけじゃないんだって。
少年は強くそう思う。
■レムニス > (思い切り驚いた様子の少年にくすり、と思わず口に手を当てて小さな笑みをこぼした)
(何だか達観した雰囲気があって、近寄りがたかった少年の意外な一面だ)
「レイネスさんがそういう本読んでるのが珍しくて、つい…」
「それで、何処か出かけられるんです?」
「普段なら「どこでもいい」って言ってますよね、確か」
(教室や街中でハバキやクリフとそんな会話をしているのを見たことがある)
(気の知れた相手との外出に、特にプランなど用意する必要もない)
(となると―)
「ガムリアンドさんや、緋群さんとお出かけ…というわけではなさそうですね」
■ギルバート > 「あー……まあ、やっぱ違うよ。
野郎同士で遊びに行くなんて、何処だっていいし。
いや、本当に何処だっていいワケじゃないけど。
……まあ、気楽だからさ。」
なんと言っていいのやら。
直視するのが何処か憚(はばか)れる気がして、視線は泳がし気味である。
「女友達とって、やっぱ違うと思うんだよ。
何処一緒に行ったら喜んでくれるかなって。
場合によっては取り返し付かなさそうな気がしてさ……。
……そういうの、ない?」
一頻り泳ぎ切って、伏し目がちに右目が覗く。
■レムニス > 「女友達!」
(ギルバートの言葉に尻尾がぴくんと反応する)
(彼女の悪い部分―過度に夢見がちな乙女な部分が目を覚ましたのだ)
「ふふん、任せてください!」
「私もこう見えて悪魔ですからね」
「人の心を掴む術には精通しているつもりです!」
「レイネスさんのお力になってみせますよ!」
(ぐ、と拳を握り興奮気味に距離をつめる)
(彼女が夢見続ける素敵なロマンスの香りを明後日の方向から感じ取ったらしい)
「それでー…要するに、鉄板なプランが欲しいわけですよね」
「となるとー…やっぱりショッピングですかね」
「女の子って、ウインドウショッピング好きですし」
「その女の子が欲しがりそうなものとか、興味のありそうなものとかって…分かります?」
■ギルバート > 「いやいやいやいや! 待って! お前なんでいきなりそんな乗り気なの!?」
ぐいぐい来る級友に、思わずたじろいてしまう。
騒がしくなった一角を店員が通り過ぎ、ちらりと一瞥。
去り往く背中に頭を下げる。
「……いや、そーゆーの全然わかんなくて。オレ。
甘いものは結構好きだって言ってたかな。あんまり私生活の話とかしないし……。」
仕事上での付き合いが一番多いおかげで、やれ突入ルートは何処だの、やれ効率的な潜入方法はどうだのと。
盛り上がった会話はその手の類ばかりであった。
思い返すだけでなんなのだろうと、力なく一笑する。
「……水族館でも行こうかなって思ってるけど。」
■レムニス > 「水族館!いいですね、いいですよレイネスさん!」
「鉄板ですねー。すこーし薄暗い雰囲気がまたいいんですよね」
「二人で同じ物を見る、っていうだけで距離は縮まりますからね」
「動物園が外での開放的な空気に重きを置いたものだとすれば、水族館はあの雰囲気で距離を縮めるのに向いています!」
(店員や周囲の視線などどこ吹く風)
(うんうんと頷きながらまくし立てる)
「あとはー…そうですね」
「水族館の後のお食事の場所とかを考えておくといいと思います」
「ご飯どうしよう、って展開はお互いに譲り合って微妙な空気になりがちですからね」
「相手の好き嫌いも加味して、幾つか候補を挙げて選んで頂く、というのがベターかと思います!」
(ぴ、と指先を立ててレクチャー)
(気分は女教師である)
■ギルバート > 「自信満々だけど経験豊富なの?」
■レムニス > 「えっ」
「あっ」
「あの」
「い、いいじゃないですか別に!」
「百聞は一見にしかずとはいいますけど!」
「千回聞けばきっと2回ぐらいの経験にはなりますよ!」
■ギルバート > 「ふーん……別にいいけど……。」
元々なかったような信頼度だったが、枯渇したかのような疑いの眼差し。
「まあいいや。とりあえずグルッと回ってレストランでも行くよ。
お前も店員に目を付けられないうちに帰れよ。出禁になっても知らねーぞ。」
と言いつつ、デート雑誌を一冊買って帰っていくのであった。
ご案内:「商店街」からギルバートさんが去りました。
■レムニス > 「あっ あれ??」
「何でそんな急に??」
「ま、まってくださいレイネスさん!」
「まだ私の話は―」
(追いかけようと一歩を踏み出した瞬間に周囲の視線に今更気づき)
「あ、あは。あはは」
「すいません、その。ちょっと興奮しすぎましたかね…」
「し、失礼しましたぁーっ!」
(ギルバートに続き、逃げるように店を去っていくのであった)
「ま、まってくださいレイネスさん!」
「デート成功したらお礼を!お礼を頂きたいんですーーーー!!」
ご案内:「商店街」からレムニスさんが去りました。
ご案内:「商店街」に園刃 華霧さんが現れました。
■園刃 華霧 > 「ァー、これと、コレと……ホイ、これ。おカンジョー」
ドサリ、と山と積み上げた食料をレジへ通す。
奢ってもらったとはいえ、先日の消耗は結構大きかったので買い出しに来たのである。
ちょっと足りなかったかな?
せいぜい数人分くらいだし
ご案内:「商店街」にアリエンティアさんが現れました。
■アリエンティア > 夏休み。
従者と言うか、下僕に行かせてもよかったのだが
女の子というのは複雑なもので、買うものを知られたくない内容だったのを
思い出して、一人で商店街へとやってきた。
暑い、暑すぎる。なにより、蒸し暑い。
汗だくになって半目になりながらも目的地、にたどり着く前に
「アイス……アイス……」
ゾンビのようになりながらも、ふらふら。
特徴的な黒と白が混じった髪が汗でべったり張り付いているが
気にする余裕はない
とにかくアイス。涼みが欲しくてーー
そんななか。山のような買い物をしている姿を見て
ーーぴたりと硬直した。
この前買い物にすごい剣幕の人がいたけれど
それと同じくらい、女の人がそれを持って歩くという状況が
とってもーー不思議でたまらなかったのだ
■園刃 華霧 > 「よい、しょ……ット。」
荷物を抱え……るのは面倒なので、こそっと異能でしまうことにする。
小さいものを、これみよがしにムシャっと口にするフリ……をして、これを収納。
でっかい荷物は、見せかけの食事の間に手に開けた"扉"からさっくり異空間に収納する。
いわゆるミスディレクションである。
「っし!」
荷物がなくなったのを確認して、さて、つぎはどうしようかな、と思案。
足りないぶんをまた別の店で買い足そうか、それとも……ん?
なんか視線を感じるな。
「……どうした、少女? なんか凄い汗だくだケド……
いや、それはそれとシて。なんかアタシの買ったものに欲しいモノでもあっタ?」
■アリエンティア > 「うえ!?」
ーーた、食べちゃった!? え、えええええ
暑さなんて吹き飛んだ。いや、もう気にしてなんていられない
目の前の超常現象。予想外すぎたその運び方
「…………」
ポカーンっとすること数十秒。
声をかけられていることにも気づかず
2分あと……
「ふぁい!?」
キョロキョロ見渡して自分が声をかけられているのかもしれないと気づき
飛び上がった。髪がばさりと揺れて。ローズマリーの香りがふわりと漂った
■園刃 華霧 > 「……おーイ?」
流石に無反応が続くと焦る。
思わず目の前で手を振ってみたりして。
大丈夫か、死んでないか?
こんなところで死なれると流石に寝覚め悪いんだけど。
「っと。蘇ったカ。」
すごい声で飛び上がったのを見て、一応安心する。
ん、なんかいい匂いがする。
イイトコのおじょーさんって感じかね。
なんでこんなとこに一人で来てるんだろーな
■アリエンティア > 「よ、読み帰った?」
何も読んでないけどーーと考える。
よみかえるってなんだろう? 読み蛙?
いやそれなら活用形にしてるの変だしと、うーんっと唸って
「あ、いや。その。突然荷物を食べちゃったから何が起きたのかなって」
正直に白状しつつ。うーんっと言葉の意味をまた考え始めた
■園刃 華霧 > 「いやいや、ヨミガエル……あ、そーカ。
少女は日本語苦手系かネ。」
よく見れば、銀色の髪だったり赤い目だったり……なんとなくガイジンっぽい。
さもなきゃ異邦人だが、まあその辺はよくわからんのでとりあえずガイジンってことにしておく。
「んァ……あー、見てたノ? ウン。まあ特技だト思ってヨ。
ドーセ、この世には色ンな不思議が溢れてルんだから、まあそれくらいあってもおかしくないでショ?」
あら、見られたか……と、思ったが、そもそもこれみよがしにやってるんだから見られて当然ではある。
引かれること前提なのもそうだし。
風紀なんてやってれば、嫌われたり引かれてるくらいでいいかな、トカ思ってる。
……まあ先日あった公安の連中ほどじゃないだろうけれど。
■アリエンティア > 「蘇る。あぁ、黄泉から還ってくるのを言葉として、死から復活する意味、でしたっけ?」
指摘されれば、ぽんっと手を打って。そしてなるほどと言ってから。
「死んでませんよ? あ、はい。あたし、ドイツ出身なので。日本語不自由なんです」
たははっと苦笑しながら、ふぅっと息を吐いて
「見てたと言うか目に入ったといいますかーーお、おかしくないかもしれないですけど
それとびっくりしないとはまた関係がないと想います!
どうやって取るんですか? それ。吐き出すんです?」
なんて、こてんっと首を傾げて。
興味津々に
■園刃 華霧 > 「そー、ソレ。 いや、ホラ。なんか意識……いや、えーっト、アレ。
ぼんやりしてタっぽいからナ。まあ理由は分かったケド。」
からからと笑う。
まー、そりゃ引かれるようなことすりゃなあ……
「なるほド、ドイツ少女だったカ。 でも、ソレだけ喋れリャ立派なモンだヨ。」
なにしろ、自分はやや片言なんだからなあ、と思いながら。
まあ、しょうがないし今更なかなか治るもんでもない。
「まあ、驚くか驚かないカって言えば、驚くかネ。
だからって、ショック受けすぎな気はするケド……
ま、いいヤ。ん?出し方? 別に口から出してもいーシ、別のトコから出してもいーヨ。
そこは割と自由サ。」
■アリエンティア > 「……そ、そーですか? えへへ 」
褒められれば、ちょっと嬉しそうな顔をした後に
ようやく暑さが戻ってきて、額ににじむ汗を拭う
そして、カタコトなのと、自由といわれればーー
「…おねーさんも、ですか? それと、自由ってえっと何処かからマジックみたいに出てくるんです?」
■園刃 華霧 > 「歳も考えリャなー。別にネイティブじゃないだロ?
こっちで生まれて暮らしてれバ、苦手にもならンだろーシ。」
少女の顔を眺めながら、まあ可愛いなあ、と思う。
どうも最近スレた連中を見てたから、こういうのは悪くない。
清涼剤といえるだろう。
「あン? アタシも? なんのコト……って、アーあー……」
問われた中身が一瞬わからず困惑するが……文脈から判断。
つまり、ガイジンと思われたわけだ。
「ンー……アタシの場合はちょっと違うかナ。 似たような別モン、だと思っテ。」
曖昧に説明する。なにしろ、ちゃんと説明しようとするとややこしいというか、重めの話になる。
それは話すのは面倒だ。
「ウン。見せてあげよーカ。ほい、ホイ」
手からまさに手品のように、小さな品物を出しては消し、出しては消し、する。
「……てっか、ドイツ少女。汗かいてるジャン。大丈夫かネ。
アイスでも……っと、店の中じゃ不味いカ。外でて、アイスでも食べるかネ?」
出しては消していた品物をいくつかのアイスに変えて、見せびらかすようにしてから聞く。
■アリエンティア > ……似たようなもの。
あまり」きいてはよくないことだったろうか。
自分の失敗を少し後悔しつつーー
「似たようなもの……なるほど」
異邦人、とかかな? なんて勝手に推測。
そして突然ものが消えたりでたりすれば
ぽかーんっとしたあと食いついて
「………な、なんですか!? これっ」
目をキラキラさせた
■園刃 華霧 > 「ン、まーネ。話すと長くなるカラさ。
今はそう思ってくレりゃいいヨ。」
なるほど、と納得した風にすれば……まあ、それで済めばいいやと思う。
雑に説明する手もなくはないが、まあそれでもちょっと黒い話もしなきゃいけないってのは流石になあ。
「ぇ、あ?」
いきなり食いつかれると流石にビビる。
いや、ここまで食いつくとは思わなかった。
うーん、子供なんだな、やっぱり。
「まあ落ち着け、ドイツ少女。 さっきも言ったけれど、特技だヨ。
いわゆる、異能ってヤツ。
こんなトコにいるんだカラ、多分ドイツ少女も異能なり魔術なり、使えるンだろ?
ソレの仲間サ。大した話じゃないヨ。」