2015/09/11 のログ
流布堂 乱子 > 筋弛緩毒が効いたのか、それとも自分で手放したのか。
それでも度重なる邂逅の中で、ようやく仮面の男=洲崎から掴みとった唯一つのものを。
黒髪の少女を、鉾を持たない左手で確りと抱えた。

「……残る半分は、そのために死ぬとでも言うんですか」
深呼吸をしながら、自分に今何が出来るかを再確認する。
かけ出す時にやっと気づけた能力。世界記憶の中の毒龍の再現。
確か、あの龍には翼はなかった。
この少女を抱えたまま、ビルを飛び移れるかどうかについては…
試すつもりにはなれない。

「別に、何度でもお誘いに行きますから。
"仮面をつけていた時と同じく"この島のどこにいても、私が。あるいは、"私達"が。」
だから、答えを返す。
やっと、ようやく、追い求めてきた問いと答えが此処に有る。
「これだけじゃない。これからはもう思い通りには、させない。」

洲崎 > 「もう半分は…彼女の置き土産を大切に守る事……
まぁもう十分強くなっちゃったから僕は要らないけどね♪」

まるで自慢するように語る
子供がいい成績をとった日の親のような表情を浮かべる

「ふふ、じゃぁ早く僕を誘いに来てね…顔もバレちゃったし、僕も急ぐことにするから♪」

ニコリと笑い、ビルの縁から飛び降りる
彼女の手から少女を奪うのは無理と判断したか
はたまた恐れたか…バイバイ♪
の声と共に静寂が訪れる

ご案内:「商店街」から洲崎さんが去りました。
流布堂 乱子 > 「…………――さん」
せめてもう一回くらい会えていたら。
恩返しができていたら、なんて。
鉾を手放した手が、胸を抑えた。

深呼吸。
今はやることがある。
これからもやるべきことが山積みにある。
「ええ、それはもう。誘いがひっきりなしでしょうから、覚悟してください、ね」
もういなくなった男への返答を空気の中に投げ込んで。

まだ気を失ったままの少女を両手で抱え直すと、乱子もまた階段へ向けて歩き出す。
何か起こっても怖いので、毒龍の力は鉾とともに消して。
そうするとどうしたって乱子の両手には余る仕事なのだけれど。

胸を張って、なりたかった姿のままに見えるように、やせ我慢をしながら。
苦労して扉を開けると、階下へと歩みを進めていく。

ご案内:「商店街」から流布堂 乱子さんが去りました。
ご案内:「商店街」に嶋野陽子さんが現れました。
嶋野陽子 > 商店街の大きな薬局。ここで
陽子は自分が合成できない包帯や添え木など、医薬以
外の保健用品を購入している。後は大量のLLサイズ
の避妊具もだ、言い訳はしない。
薬局の次は、衣料品店で、自分のではない服を選んで
買う。相手のサイズはもう自分の身体が覚えたので、
サイズでは迷わない。部屋着でいいから、女の子らし
い服装を着て貰いたい、という考えだ。
一通り購入すると、女子寮に向かう。
途中で食料品をまとめ買いして、異次元ストレージに
入れる。あそこだと時間が止まっているで、冷凍や冷
蔵せずとも保存できるのが重宝だ。

ご案内:「商店街」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「商店街」に蒼穹さんが現れました。
ご案内:「商店街」に焔誼玖杜さんが現れました。
ご案内:「商店街」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「商店街」に迦具楽さんが現れました。
蒼穹 > (さて、転移のユガミをくぐり抜けて、商店街で歩くこと二十六分。
気候は据え置き青い空。夏と秋の間。暑いと暖かいの境界線。
時間帯もあってか、道行く人もそこかしこの食堂やら食事処やらに落ち着いてあまり多くはない。

それは良いのだが、実に、焼き鳥屋とはマイナーな店であることが分かる。
コンビニ、行きつけの回転寿司、それらを過ぎてぐるりぐるりと行ったり来たり。
目的の店は何処かと探り続けては居たものの、やっと見つけたお店がそこに。

――― 焼き鳥屋「炭Re」商店街L区点 ―――

ネーミングセンスどうなってるんだろうか。)

さて、ありったけ愚痴らせてよね。
んじゃどうしよ。この宴会コースっての頼んでみる?

(見回す限り茶色の建物。そこにシンプルなホップ体の白色の文字で「炭Re」だそうだ。
何て読むのかは知らないが、多分すみれだろう。問題はそこではない。
店先に置き据えられたメニューボードを指差す。一番安い左側の3000円のやつ。
そこそこ豪華そうなラインナップ。
焼き鳥各種は無論のことながら、から揚げ、胡瓜、キャベツのサラダ。フライドポテトに枝豆。
あと二時間飲み放題らしい。)

迦具楽 >  
「……このネーミングセンス、斬新ね」

【つい、思ったことをそのまま口走ってしまったが。
 なるほど、店構えはまあまあだろうか。
 漂ってくる匂いも、音も、悪くない】

「うん、好きなだけ愚痴っていいわよ。
 ……メニューを全部、とか言っちゃダメ?」

【メニューボードを眺めて、コースも悪くないとは思ったが、とりあえず言うだけ言ってみる。
 ちなみに、これをやって奢ってくれるといった友人を、二人ほど泣かせてきた。
 しかし。ダメといわれれば大人しく従うはずだが】

蒼穹 > …病的だよコレ。
(苦笑いしてやんわりと否定。ローマ字と漢字入れるあたりおかしいとしか思えない。
が、店はそこそこ繁盛している。嗅覚を擽るのは芳しい焼き鳥の匂いか、
それにかけるソースの匂いか。)

あはは、じゃあお言葉に甘えて。…ダメに決まってるでしょうが。
私の財布の中身が消し飛ぶわ。
(どれだけ大食いかは知らないが、嫌な予感がした。
よくよく冷静に考えれば平気で数千度キャノンをぶっ放すのだから燃料消費も半端ないのだろうか。)

んじゃ一番安いこの130円のウズラの卵なら20個頼んでも良いよ。
(※焼き鳥を食べに来ました。)

迦具楽 >  
「……まあ、病的よね」

【店主のセンスは中学生よりも危ういかもしれない】

「あら、残念。
 ……うずらの卵は美味しいけど、今日は焼き鳥を食べたいの。
 仕方ないからコースで我慢してあげるわ」

【仕方ないとは、奢られる身の癖して何様だろうか。
 とはいえ、とりあえず最初の案で妥協するつもりにはなったようだった】

蒼穹 > うん。
(神妙に頷いた。ただそれだけである。)

ああはいはい…分かった分かった。じゃあさっきの一番安い宴会コースでいいね?
答えは聞いてない。じゃあいざ来店ー。
(絶対この子食いしん坊だと思いながら、店の扉を開いた。
それなりの混雑具合。少なくとも二人座る分には、困らないだろうか。
店員とテンプレートな会話を始める。

訓練されている。

2分と、若しくは1分とかからず席に案内されるのだった。
テーブル。禁煙席。)

あ、このコースでお願いしまーすっ。

…で。だ。
早速愚痴始めるんだけどさー。
(呆れ具合に片手をひらり。もう片方でお手拭きをめくりながら堂々と開始宣言。)

迦具楽 >  
「……なんというか、乾杯もなく、飲み物を待つでもなく。
 いきなり愚痴しますって言うのも相当斬新よね」

【『あ、ウーロン茶頂戴』飲み放題らしいのでとりあえず飲み物を頼む。
 できるならお酒を飲みたいところだったが……落第街でもなければ、年齢を示せるものでも持っていなければ飲ませてはくれないだろう、と諦め。
 テーブルに頬杖をつけば、なんだかんだと話を聞くモードになっている】

蒼穹 > は?
(眉を上げて不機嫌な顔、睨み付ける様な形相で応えた。)

んでさ。最近真面目に仕事させられてんの。
馬鹿らしいことなんだけどね。本当に。
それで、この間この辺の商店街で―――あ、柚サワーで。
(彼女に続けてしれっとアルコールを頼んだ。店員に突っ込まれた。
年齢だけなら20歳などとうの昔に越えているのだが、やっぱり駄目みたいだった。
お断りされたのでコーラに注文を直して。店員の行く姿を見送る。)

で、この辺の商店街でジョークブックを読み漁ってたら、
何か知らんけどシャウトしてる弓使いが八百屋に買い物に来ていた女の子に襲いかかっててねー。
(手を拭き終えれば注文より一足早く配られた御盆の上に乗った御冷に手を駆けて、一口啜る。
外は暑くもないけれど、まぁまぁ気温が高かったし冷水の感触は気分が良いものだった。
だが、そんな事は触れることもなく愚痴話を続ける。)

迦具楽 >  
「……なんでもないです」

【余計なことを言ってしまった。
 藪をつつけば蛇が出かねない。大人しく聞くことにしよう】

「……はあ、女の子を襲うなんて随分と物騒ね」

【『私も襲われちゃうかしら。怖いわー』なんて、少しも怖いとなんて思っていない調子で相槌】

「なあに、それでその女の子助けるために正義の風紀マンが参上でもしたのかしら」

【などと言うのは、目の前の人物がまさか助けに入るような仕事熱心な相手に見えないからで、悪気は無い】

蒼穹 > 宜しい。
(目を伏せて無表情にて頷く。)

んまぁ、そうだね。いやまぁキミは襲われても平気だろうけどさ。
大丈夫大丈夫。キミを襲う物好きなんてさっきのキチガイなおっさんくらいだよ。
(酷い言いようで応えながら、一応メニューを広げてパラパラ見てみる。
スイーツのページにバニラアイスのパフェが乗っていた。〆ものにこれでも頼もうか。)

ああああ!うるっさい!うるっさいわ!!
(正義の風紀マンと言う言葉を言ったあたりでメニューを向かい側の迦具楽の方へ投げつけた。
柄にない激昂。最近面倒事が多すぎて情緒不安定なのかもしれない。)

ああはいはい!そうだよ。御明察。
紆余曲折あってね、助けたんだけどさ。まぁそれは良いんだ。
(ドン!と叩き付ける様に透明のグラスをテーブルに置き据える。つくづく不機嫌である。)

んでね、同僚が駆け付けたんだけど、まぁその所為で、
幽霊風紀委員だった筈が目立ってね。警邏の仕事が増える増える。
書類雑務とかやって名前乗せたのが間違いだったかな。
まぁその所為でさっきみたいに風紀委員の腕章見て群がる連中の相手もさせられるし散ッ々なんだよね。
(ふー、と一通り喋れば息を吐いて。それからまた御冷を一口。)

ん、で。風紀の係長から1つ仕事貰って、私も仕事一つ見つけたんだけどさ。
それやったら暫くはお休みしたいって思ってるわけね。
…それで、今持ってる仕事は、「"電気猿"の捕縛」と「英霊『シーフ』の撃退」
まぁ何言ってるか分からないかもしれないけど。
カグラってあの辺…歓楽街とか落第街とかの情報に詳しいでしょ?
路地裏とかうろついてて、それっぽい話聞かないかな?
(今度は静かにコップを置き据えて。それから向こう側の彼女の表情を伺った。)

迦具楽 >  
「ひっどいなあ。
 本当の事でももう少し言い方とかさあ」

【なんて一つ抗議して、茶化し半分で言った言葉に返ってきたのはメニューの投擲】

「……え、うそ、ちゃんと働いたんだ。
 うっわあ、それでここのところ天気悪かったのね」

【突然キレる蒼穹に目を丸くしながら。
 こんなことを言うものの、相手が実はお人よしだったりすることを身をもって知っていた。
 驚きはしたものの――考えてみればそれほど意外でもなかったか】

「なーるほど、それで。
 最近はどうも、風紀を甘く見るバカが多いみたいだし、大変ねえ」

【まあそういった連中を相手にするのも、風紀の仕事の内だろう。
 とはいえ望まない仕事をさせられてる蒼穹に、同情しないでもない】

「――『電気猿』に「英霊『シーフ』」ねえ。
 残念ながら、聞き覚えないわね。
 私も蒼穹に助けられてからは別のところに住んでるし……私が居なくなってから出てきたんじゃない?」

【記憶を辿ってみるが、覚えが無い。
 さらに《検索》も試してみるが――引っかからなかった。
 気づけば自分が路地裏を離れてから一ヶ月も経っている。
 そりゃあ持ってる情報も古くなるってモノか】

蒼穹 > …いやさぁ、だってさぁ…。
八つ当たりで破壊神様殺しに来るような危険人物はなぁ…。
なんて言えば良いんだろう。じゃあ小さな見た目に似つかわしくない逞しい女の子で良い?
(チラ、チラと、目配せしてみる。ガタンと音を立ててメニューがどっかヘ落ちて行った。)

あああああ!!うるっさいわ!!私だって最低限働くの!
(雨が降ろうが槍が降ろうが。
確かにそのレベルで仕事しないのは自覚している。
風紀委員なんて縛りでなく普通にやりたいが、どうにも風紀委員の権限は捨てられない。
こうして普通に食事にありつけるのは、他ならぬ給料の御陰なのだから。

※店内で罵声を吐くのは他のお客様の御迷惑となりますのでお控えください。)

うん…残念ながら。
どうにも、風紀委員舐められてるみたいだからねー。
つってもそんじょそこらの異邦人だ違法人には負けないと自負はしてるけど。
目立ったら面倒だからさ。最悪お礼参りに風紀委員本部襲撃されかねないしね。
(そこそこ辛い風紀委員の実情。といって、彼女は多分知る由もないか。)

あ…そう。それは残念。…別のところに移ったんだ。じゃあ…そういう事かな。
もし、それっぽい話聞いたら教えてほしいな。
あとさ、さっきの話。もしその気なら風紀で働きでもする?ってね。
今出た二人を何とかしてくれたら多分お金も出るだろうし。

(ついでとばかりに先程出ていた話を。本人もそこそこには乗り気だったようだがどうだろうか。
お節介だ甘ちゃんだとかはこの際それこそ馬鹿らしいから考えない事にする。
一攫千金とか宝くじとかの御誘いみたいな話かもしれないが。)

迦具楽 >  
「あの時は私も色々あったの。
 逞しいって……ああもう、それでいいや」

【落ちたメニューを拾い上げれば、ため息一つ。
 ため息をつくたびに幸せが逃げるとは言うが……さて、これまで一体幾つ逃したのやら】

「はいはい。
 まあその働きでこうして、奢ってもらえてるわけだしね」

【突然の激昂にためらっていた店員を手招きで呼べば、コースのメニューがテーブルに運ばれてくる。
 鳥皮の串を一つとって食いつけば、十分に満足いくだけの味。
 なるほど、客が多い理由は素材もさることながら、このタレにあるのかもしれない】

「まあ聞くことがあれば、だけど。
 ……その話なんだけど、やっぱり組織に所属するっていうのはちょっとね。
 けど、蒼穹の手伝いって事なら悪くないかな。
 もちろん、手柄は全部そっちが持っていっていいし」

【件の相手をどうこう、というのは。
 どちらかと言えば運の要素が強そうだからわからないが。
 それでなくとも、手伝いくらいなら悪くない。
 借りが一つだ二つだと言っていたが――返しきれないくらいの恩を、これでも感じてはいるのだ】

蒼穹 > 色々あったで殺人が許されるなら私はもうこの瞬間100人は殺してるよ。
…"小さいけど"逞しい、ね。
(物騒な発言を一つ。何となくスルーされた前半部分を拾い上げて強調して述べた。)

ふぅ…つまりそういう事。
最近金欠気味だし。買いたい物も出来たからねー。最新型ノートパソコン。
単分子チェーンソー。それから電子魔法の本とか、…これで科学には疎くてね。
あ、どもどもー。
(シャウトを止めれば口を押える仕草から一息。
運ばれてきたお料理にはまずから揚げあたりからでも手を付け始めた。
己は焼き鳥は肩肉あたりが狙い目としよう。何とも、油が溢れて美味しそうな見た目だ。)

んー、そう。組織の所属がいやならいいさ。
実際私もそれで後悔してるしね。確かに組織に所属するってのは考え物だよ。
もうやめてやろうかとかさえ思っちゃうくらいだし。
…お、助手になってくれるかい?じゃあそれでいいかな。多少とも分け前はあげよう。
こうしてたまに奢ったげる。それでどうかな。
(何だかんだ、結局学園に来る気もなければ、委員に入る気もないらしい。
別にそこは良かった。いや、この島をうろつく以上学園には入った方が良いかもしれないが。
組織につくのを忌避する気持ちは分からないでもないので、強制をするでもなく。
快く受け入れようか。)

迦具楽 >  
「……ねえ蒼穹。
 もしかして喧嘩売ってるのかしら。
 悪いけど、押し売りはお断りよ」

【ぴくり、とこめかみに青筋が浮かんだかもしれないが。
 髪の下じゃあ見えないよね。にっこりと笑顔を浮かべている】

「ノートパソコンに本はわかるとして、なんでチェーンソー……」

【並ぶ単語に不可解だと表情で訴えるも。
 もも肉を食べればすぐに頬がほころぶ。
 絶妙な塩加減に、噛めば溢れる肉汁。まったく、お酒が欲しくてたまらなくなりそうだ】

「組織と言うよりは学園かしらね。
 色々と避けたい相手がいるのよ。
 どっちにも入りたい、行きたい気持ちはあるけど……今は無理ね」

【もしそんな日が来るとしたら……問題が全て片付いてから、だろう】

「そうね、たまに奢ってくれたり、少しばかり生活費でも貰えれば十分かしら。
 あ、寝泊りできる部屋とかも貰えたら文句なしね」

【ついでとばかりに、食だけでなく住も要求していく。
 が、今も不自由しているわけでなく。
 本当についでではあるのだが、屋内で休める場所があるというのは随分と助かるのだ】