2016/05/18 のログ
ご案内:「商店街」に楢狗香さんが現れました。
楢狗香 > からん、ころん。

相変わらず足元に下駄の歯だけ転がしながら、着物姿の女性が長い髪を垂らして商店街をうろついていた。
制服ばかりの中では場違いかもしれないし、異邦人がいるなかでは普通の光景のようでもある。

「さあて、看板いただいたのはいいでありんすが、どちらにおきやしょう。」

白い頬に細い指先をふにりとあて、首をかしげて悩みながら商店街をうろついていた。
その動作にあわせて、ふわり、と髪がなびく。

楢狗香 > 「あとは…茶菓子の補充もせとかんと。」

最近来てくれる客のために新しい菓子も見繕う。
既製品に手を加えずそのまま、と言うのが無難だとは今では理解している。
初めての客は結局   で  ってこれな   下にとじ

彼女自身の手作りは、もうちょっと 馴染む 必要があるだろう。
出された時には手遅れかもしれないが。

今は丁度、洋菓子店のケーキなどを外から珍しそうに見ている。

楢狗香 > からん、ころん。

客がそうそう頻繁に来るわけでもないので、洋菓子の中で日持ちのするもの…
シガールやダックワーズの類をいくつか見繕った。
ここのところ和菓子が続いたので、ちょうどいいだろう。

洋菓子店の紙袋を片手に、もう少し歩く。

楢狗香 > 「このあたりの店はだいたい、学生さんがやっているんでありんすね。」

同じように出店するならば、おそらく学生の身分が必要になるだろう。
すれ違う学生の間に何故か紛れながら、路地裏をふらりと覗く。
落第街のように汚れておらず、きちんと管理されていた。

丁度一匹、そばを何かが走りぬけたところを長い髪の先端が触っていく。
ぺろり、と舌先で下唇を濡らしながら。
懐に風呂敷包みをひとつ抱えたまま、路地裏から再び出てきた。

ご案内:「商店街」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
妙な光の流れが見えた気がした。
すぃ、と視線を路地に向ける。

明らかに異邦人らしい耳をした女性が出てきた。
問い詰めるか。

(いや……気がした、だけではダメかな)

おかしな光の流れこそ見えたものの、何をしたかまではわからない。
しばらく観察しようと、目をわずかに細めて、視界に入る程度の首の角度を維持する。

楢狗香 > 視線を感じてそちらに顔を向ける―――などと言うことは無く。
そのままゆらり、といった雰囲気で商店街めぐりに戻っていく。

「…ああ、あぁ。」

唇をすぼめて熱い吐息を、頬を染めて眼を細めて。
自身の頬に手のひらをあてると、その仕草からの流れで肩の襟を整える。

からん、ころん。

寄月 秋輝 >  

わずかに。ほんのわずかに。

あ、いいな。と思ってしまった男の子。

(……悪い癖だ)

視界からは外さぬようにゆっくり尾行しながら頭を抱える。

昔からそうだ。
寄月 秋輝は年上の女性に弱い。
関係を持った女性の大半が年上だったというのもあってかもしれないが。

(……一応仕事だからな、オレ……)

自分を叱咤しながら、ゆっくり追って見る。

楢狗香 > からん、ゆらり、ころん、ふらり。

着物姿の大きな腰が、量の多い髪にちらりちらりと見え隠れして左右に揺れる。
その髪は風によってでなく個々に揺らいでおり、誘われているようにも見えた。

意識を外せば、時折見失いそうになるかもしれない。
そうして不意に立ち止まり、店の中をじっと見ている。

いま見ているのは、茶の専門店のようだった。

寄月 秋輝 >  
異能によって視界を外しても追うことは出来るのだが、なんとなく目が離せない。
そんなどうしようもない状態で追い。

茶の専門店の前に立ち止まった女性を見て、小さく息を吐く。
何度か出入りしたことのある店だ。

(警戒されてるかもしれないな……)

少しその可能性を考え、少し揺さぶるつもりで歩み寄り。
追い越し。
先に茶の店に入っていく。

楢狗香 > そばを通り過ぎ、茶の専門店に入る男子生徒の姿に視線を向ける。
明らかに見られている感触を感じるかもしれない。

垂れ気味の目尻を細めて、口元に指先をあてがう。
つぃい、と右から左になぞらせると、その唇が赤みを増して。笑みの形に固定された。

「…もし、そちらの学生さん。馴染みでありんすか?」

微笑んでにこやかに、そう問いかけた。

寄月 秋輝 >  
想定外だ、話しかけられた。
とはいえ、この程度のことなら慣れている。
今気づいたかのように振り返り、普段と変わらない無表情を向ける。

「ええ、何度も通っている店です。
 いくつかお茶は飲んできましたが、緑茶と玄米茶はここが一番おいしく感じます」

お気に入りの緑茶を取って見せる。
ちょっとだけ安めで、多分学生にも手にしやすい値段なのだろう。

楢狗香 > からん、ころん。
妙に下駄の音が耳に響く。だが他の人が振り向くような様子は無い。

「へえ…緑茶と玄米茶。
では玄米茶と、それなりの値段で店員のおすすめをひとつ、くだしゃあせ。
ああ、お客さん用でありんすから。」

さくりとスムーズに注文を済ませ、
おすすめばかりを頼まなかったことにひとこと、振り向いて断っておく。

「せっかくの縁でありんす。
よろしけれあちらのあたりでお店をやっておりやすゆえ、先ほどの茶を飲みにきてくだしゃあ。」

落第街か、異邦人街か。そのあたりの住所を語って、誘う。
相手の機嫌などお構いなく、嬉しそうに微笑んでおり、頬の張り物がやや歪んでいた。

寄月 秋輝 >  
「ああ、はい。
 緑茶は特に舌に合うかどうか分かれますからね」

手を顔の辺りにかざし、その断りを退ける。

「……ではせっかくですので。
 またいずれその店に顔を出させていただきます」

ぺこりと礼をする。表情は変わらないが。
警戒を解いたわけではないが、もう少し接近すればわかることもあるだろう。

自分もまた緑茶と玄米茶の支払いを終え、もう一度相手に礼をして先に立ち去る。

十数メートルの間はその女性の光を追うだろうが、離れ切ってしまえばもう警戒も解くだろう。

楢狗香 > 「…?
ふふ、そういって長く待たせるのはいけずというものでありんすよ。」

口元を着物の袖で隠しながらふふふ、と笑い
社交辞令ではないでしょうねというように応えを返す。

互いに離れれば左頬を向けたまま顔を逸らして、
再び用事に…いや、どうやら帰り路につくようだった。

左手に風呂敷包みを。
右手からがらん、とどこからか看板をその場において。

「…ああ、そうでありんすね。置いておかねば。」

からん、ころん。

ご案内:「商店街」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「商店街」から楢狗香さんが去りました。
ご案内:「商店街」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 商店街の路地裏を一匹の黒い猫が駆ける

その後を数匹の猫が追う、ゴミ箱やビール瓶のケースを倒しながら。
ドカッ パリン ニャァ 追跡劇の音が響き渡る

カレリア > ここいらの猫社会は生易しいものではなかったようだ。
さっきから執拗に追いかけてくる……
大方ここいらを縄張りにしている奴らか……

黒猫は駆ける駆ける……捕まったら最後酷い目に合うのは目に見えているからだ。

追手は三匹、どうやって撒くか、あるいは……反撃か。

ご案内:「商店街」に陽実 凛さんが現れました。
カレリア > 口元にイワシを咥えて猫は駆ける

(このままだと確実にこの獲物は奴らに回収される、そうしたら私の今日の夕飯は……考えたくもない)

結果、走って逃げることしかできない
奴らの体力が尽きるか、私が捕まるかしかないのだ。
そうでもないと戦利品はもって帰れない。

陽実 凛 > 猫達には更なる悪い知らせとなるでしょう。

野良猫の被害に、猫の駆除を請け負った少女が猫の鳴き声を聞いて出撃しました。

「おっちゃん、猫しとめたら約束のお米券をよろしく。
魚屋さんはお金で報酬ね。」

米屋さんの軒先でそう言って路地裏へと駆ける。
転がっているビール瓶とゴミ箱を飛び越えて。

カレリア > フミャアォ! ミャア!

全力で追跡撃中の猫たちは鳴き声の大合唱

(しめたっ、曲がり角! ここを抜ければ私の勝ちっ……!)

最後の力を振り絞って猫は曲がり角へと突き進みます

陽実 凛 > 鳴き声多数、追うのは容易い。
軽い足音が路地裏に響きぐんぐんと近づいていく。

「見えたっ!私の飯種3+1っ!」

一匹曲がったけれどまず後ろ3匹を仕留めようとストンピング気味に猫に仕掛ける!

ご案内:「商店街」に水月エニィさんが現れました。
カレリア > ミャアッ!三匹組の一匹が気がついて一つ大きな鳴き声を上げる
それを号令にしたのか、3匹は散開するように……黒い方を追うのを止めて三方向へと。

一匹は器用に壁を蹴り屋根の上へ
一匹は側溝の中
最後の一匹は曲がり角へと

水月エニィ > 「なんっつー猫の大合唱してるのよ……」

 忌々しそうに頭を押さえながら角に顔を出す少女。
 何かが起こっているのか、と、喧噪の中に顔をのぞかせる――

陽実 凛 > 「逃がさないっ!」

壁蹴りなら習得している。
そして壁を蹴り、窓枠を踏み台にして、屋根に上る。上を取れば曲がり角を曲がった猫2匹は追えなくも無い。
そして、屋根の上の猫に袖から短刀を取り出し危うく投げかけて足で追いなおした。

そんなアクロバティックな追いかけっこの光景が、少女に見える光景だろう。

カレリア > ミャッ ギャッ

屋根に登った方、そのまま今度は曲がり角とは逆方向へと駆け出す、
こっちを追えば曲がり角の二匹はおそらく取り逃がす事になるだろう

そして角に顔を出した少女……彼女にはもれなく……
顔面に猫がぶつかってきて、おまけに爪を立ててひっつくだろう……

水月エニィ > (悪魔的な軽業? あそこまでいくとすごいわね。)


 少女が見せる立体活劇と猫の逃走劇をぼんやりと眺める。
 一体何が理由であったなっているのかは、知る由もない。

「どうして猫を追いかけているのかs――」

 思案に耽っていたところ自分に突撃する猫。
 顔で受け止め大きく姿勢を崩し、バランスを整えようと猫を抑えようとてんわやんわに狼狽している!

「!!? ちょ!? な、何!? ああもう……っ!?」

陽実 凛 > この方向は良くない。
3匹逃がしても曲がり角の方の2匹を捕まえた方がお礼が増える。

「そこの人猫捕まえて締め落としてです!」

屋根から見下ろせば一匹が他のお姉さんの顔に。これはチャンス。
無茶振りして、もう片方の猫目掛けて屋根から飛び降りる!

カレリア > 黒猫はニヤッと笑う

(計画通り……っ!今日は獲物このまま頂いて帰れるわね)


後ろで人にぶつかって、追いかけていた方の猫は完全にノビてしまったようだった。


狼狽える少女とノビた追跡者を尻目に、黒猫は悠々と歩き出す
上から、悪魔がやってくるとは知らずに

水月エニィ >  
「ちょ、ちょっと待っていきなり訳わからないからぁーっ!?」

 とりあえずまずは外そう。
 そう思い、どうにか猫を外して乱暴に投げる。
 
 ――ちょうど、黒猫の先辺りに投げ飛ばす形になるだろうか。

陽実 凛 > 親方、空から少女が!ならぬ屋根から少女。駆け出していると見越して加減誤り、着地を決めて即座に歩き出していた黒猫を捕まえようと、飛びかかろうとし。

「それご飯の種なのでよろげふぅっ!?」

投げられた猫が腰に命中。前につんのめり。

カレリア > そりゃもう……見事なコンボが決まっちゃうわけでして

猫の上に……押しつぶすように落ちる

「う゛み゛ゃ゛っ」
ひときわ情けない鳴き声が木霊した