2016/08/22 のログ
■祐樹臨助 > 気がつくと大半の服がパンキッシュになっていた。
衣類に全く無頓着なまま使い続けていたらいつの間にかただ布を巻いてるだけみたいになったズボンやシャツだらけになってしまった。
そんなわけで安い服でも買いに街に来たが………
「完全に来る店間違えたな……」
いや普通外からでも気がつきそうなものだが。
これは完全に目的に沿わない、いわゆるコスプレショップであった。
■祐樹臨助 > ここに用事は無さそうだ。
そう判断し、早々と踵を返そうとしたところで、あるものが目に触れた。
軍隊の兵士の装い……ミリタリーグッズだ。
『へぇ……中々再現度高いんだな……』
こうした物の本物を取り扱ってきた身としては、その完成度は中々目をみはるものだった。
他にもないものかと店内をキョロキョロすると、メイド服をまじまじと吟味する、すでにコスプレしてるみたいな和洋折衷な女が見えた。
■影打 鈍 > (しかしそれでも手は出ない。
何故なら手持ちが完全に無いからだ。
取り置きしてもらうにも、買えるようになる当てがあるわけでもない。)
あやつにせびるつもりではあったが、流石にな。
(引越しは自分達で荷物を運んだが、家具などそろえるとなると出費も結構あるだろう。
やはり早めにアルバイトを決めなければ、と思う。
幸いこの店は結構値段がお高めなので、そうそう売れることもないだろう。
とりあえず店を出たところで、一人の少年を見付けた。
あまりこういう店に縁の無さそうな少年だ。
少年を見、店を見、もう一度少年を見る。)
――うん、人には色々趣味あるもんな。
(完全に女装趣味の人だと勘違いしている。)
■祐樹臨助 > 「このサイズだと俺には少しデカイな……」
思い出と比較ながら思わず独り言を漏らしながらそれらを見ていた。
店が店な上、髪の毛もやたら長いので、女装趣味に見えるのは無理がない。
ところでこの手のモノは幾らするのだろうか?
少し気になって値段を見てみると……まぁまぁ良い値が張るものだった。
『本物としての機能性はあんまなくても、やっぱり高いんだな。』
値段が良ければ買う事も吝かではなかったが、そこまでして買うようなものでもない。
やはり買うものはないと店を出ようとすると、先程見かけた少女がこちらを見ていた。
「あんた、どうかしたのか。」
店を出てその女に声をかける。
「なにガンつけてんだてめぇこら。」
的な感じにも解釈できなくもない声のかけ方になってしまってるが本人に自覚はない。
■影打 鈍 > (なにやら少年は軍服のようなものを熱心に見ている。
自身の中で、少年は女装趣味からコスプレ趣味にランクアップ?した。)
――ん。
いやなんでもない。
随分熱心に見ているな、と思っただけだ。
(声の掛けられ方は気にしない。
相手が子供だろうが不良だろうがこちらの態度を変えることは無い。
なので聞かれたことをそのまま答えておく。)
■祐樹臨助 > 「あぁ、それだけか。」
どうやら特に用事があったわけでもなかった事を確認した。
「あんたも、結構ジロジロ見てたよな。メイド服。高くて手が出せない感じか?」
■影打 鈍 > うむ、この間知り合いと話していたときにメイドの話になってな。
それでメイド服を着て主に色々してやれば喜ぶだろうと思ったのだが。
(事前情報無しで聞くと色々と妄想の捗る単語ばかりである。
わざとではない。
単純に説明が面倒なだけだ。
勘違いされたらそれはそれで面白い。)
む、そうだな。
仕事すれば手が出そうなものは見つけたが、まず仕事が見付からん。
■祐樹臨助 > 「へぇ、主人は男か?ならまぁ喜ぶんじゃねえか、主人思いなこったな。」
色々のあたりで案の定誤解したけど特に言及しなかった。
彼の中で目の前の女性が『えっちぃおねえさん』になった。
「……仕事って……あの、金欲しさにあんまり如何わしい仕事はよくねぇと思うぜ」
そしてこのデリカシーゼロの発言である
■影打 鈍 > 良い男ではあるのだがな、女たらしなのがたまに傷だ。
(別にたらしては居ないと本人は言うが、その割りに女性の知り合いばかり増えている気がする。
無自覚の女たらしの異能とかあるんじゃないかと疑っていたりするぐらいに。)
いやぁそう言う仕事は主に迷惑が掛かるからな。
真っ当な仕事を探してる。
(ヒラヒラと手を振って否定。
刀相手にデリカシーもクソも無い。)
■祐樹臨助 > 「そうか……ならいいけど」
どうやら懸念してた事は無かったと誤解が解けたところで、疑問が出てきた。
「その主人の下で仕事してるわけじゃあねえのか…?」
■影打 鈍 > 主は学生だよ。
――あぁ、あと私もだな。
(どうやらなにか勘違いしているらしい。
自身の答えはそれを解く答えではないのだが、面白いのでこのまま通すことにした。
そして自身も先ほど生徒登録して来た事を思い出し、少しの間の後にそう継げて。)
影打 鈍と言う。
つい先ほど生徒登録をしてきたところだ。
■祐樹臨助 > 「ここの生徒だったのか。で、主人って事は同居人か……」
……本当にますます如何わしい雰囲気がしてきたような気がするがまぁそれは置いておく。
「て事は、あんたは後輩になるんだな。俺は祐樹臨助だ。」
名前を名乗られたので、名乗り返しておいた。
「……よし、まぁここで会ったのもなんかの縁だ。そのメイド服買ってやるよ、就業祝いだ」
■影打 鈍 > おお、先輩であったか。
よろしく頼む。
(頭を下げて挨拶。
刀といえ礼儀は大事だ。
人の世で生活をするならば、その程度の礼儀はわきまえている必要がある。)
――真か?
それはありがたいのだが、流石に見ず知らずの者にそこまでしてもらう訳には……。
(とか良いつつ、目は例の五万円のメイド服をチラッチラ見ている。
口では否定してても身体は正直なアレだ。)
■祐樹臨助 > 初対面の人にいきなりうん万の買い物を奢ると提案されるなんてとてもとても胡散臭いのだが本人は全く自覚がない
■祐樹臨助 > 「使いもしねえのに……いや、使いもしねえから金は余ってる。だったら誰かの役に立てるべきだ。あれだ、金はウンコと同じってなんか言ってただろ、誰かが。貯めるより使ったほうが世のタメになる」
うろ覚えで説明されたせいで格言が台無しである。
「欲しいんだろ、さっきからずっとチロチロ見てるしな。欲しいのはそのメイド服か。」
■影打 鈍 > 流石先輩!
物事の道理がわかっておるな!
――店主、てんしゅー!
このメイド服にしておくにはもったいないくらい手間の掛かってる丈が長いほうのメイド服をくれ!
金はこやつが払う!
(めっちゃ簡単に煽て、店主を呼ぶ。
ウンコと一緒とまで言われては、そりゃ甘えるしかない。
元より疑う事を知らない性格だ、あっさり信じてしまう。)
面倒そうに出てきた店主へ告げれば、店主は信じられないと言った顔を向けてきた。)
「えっと……マジで?」
(どうやら売れるとは思っていなかったらしい。
ホントに買うの?みたいな眼を少年へと向けてそんな言葉を。)
■祐樹臨助 > 「あぁ、カードは使えるか?」
そんな店主の様子を気にする事もなく、にべもなく返答してカードを提示した。
見れば学生が個人で持つには多すぎるだろう額の金が入っていた。
「……しかしなんだ、あんた思ったより元気な奴だな。そのはしゃぎっぷり」
そんなに欲しかったのか。鈍を横目に見ながら思った。
■影打 鈍 > ――一応試着はしとくか。
見た感じ問題無さそうだが。
(一点物のため、合わないならば買ってもしかたない。
ちょっと言ってくる、と店主にマネキンから脱がされた服を持って試着室へと。)
まぁ主のことは抜きにしても、見てるうちに欲しくなったところもあるからな。
――うむ、ぴったり!
「まぁ売れるなら良いけど……使えるよ」
(その声が聞こえれば、店主はやはり面倒そうな様子でそう答え、カードを持って奥に引っ込んでいく。
すぐに決済を済ませ戻ってきて、彼へカードを返した。
ほぼ同時に自身も戻ってくるだろう。
服装はメイド服ではなく、間違ったコスプレのような格好だ。)
いやぁ、真にありがとうだ。
礼として私に出来る事であればいつでも力を化すからな。
連絡先、交換しておくか?
■祐樹臨助 > 「……」
どう見てもメイド服に見えないそれのせいで
『ああやっぱりそういう事するんだな……』という誤解が水面下で強まってしまった。
「してもらう事……いや、多分ねえから、いいわ。
……あぁ、でも。あんたが手を貸して欲しい事があるなら、こっちも手ェ貸すよ。連絡交換しておこう」
ここまでくるともう下心があってこんな態度とってるようにしか見えないかもしれないが本人にそのつもりは全くない
■影打 鈍 > (試着したメイド服は腕に抱えている。
最初に見せるのは主だからだ。
そしてこの格好は別にコスプレでもなんでもなく、普段着だ。
普段着である。)
む、そうか?
――そうだな、わからんこととかあったら聞くことにする。
(スマホをぽちぽちと操作し、アドレス帳の登録画面を呼び出す。
赤外線なんか使い方は知らないし、そもそも持ってるスマホに赤外線が付いてない。)
■祐樹臨助 > こちらも赤外線などないので、直接連絡先を端末に打ち込んで登録した。
「にしてもあんた、余計なお世話かもしれねえがこの時期にその服は暑くねえか?ここ最近でも熱でフラフラしてた奴いたし、あんたも気をつけたほうがいいぜ」
■影打 鈍 > (アドレス帳に新たな名前が増えた。
満足気にそれを見て、スマホをしまう。)
ん?
あぁ、問題ない。
暑いなとは思うが、別にそれで不都合があるわけでもないからな。
(そもそも物理的なことでどうこうなる身体でもない。
人の身体を取ってはいるし、体温は一応あるのだが、それで暑いとか寒いとか感じることも無い。
刀だし。)
■祐樹臨助 > 「暑いのが不都合じゃないって……あんたあれか、もしかして人間じゃあないか、別の世界から来たのか。」
人間じゃないとすれば、その奇抜な格好も納得が行く。
なんとなく言葉遣いも変わっているのもその為か。
■影打 鈍 > おうともよ。
黒刀影打、銘は鈍。
妖刀っつーやつだ。
(店主から袋に入ったメイド服を受け取りつつ自身の素性を明かす。
特に隠しているわけではないし、生徒手帳にもそう書かれてある。)
別の世界から来たってのもそうだな。
わかってると思うが、主と言うのは私の担い手の事だ。
■祐樹臨助 > 「なるほどな、妖刀か……」
特に論理的に合点が行く話でもないが、何せ妖刀だ。人型になろうがなんだろうが、なんでもありだろう。そう納得する。
「生きた刀なんて初めて見るけど、まぁ珍しくもないんだろうな」
■影打 鈍 > ちと、違うな。
生きていると言われたなら半分正しく半分間違いだ。
生きては居らん。
生きては居らんが、命と自我を持ってる。
それだけに過ぎんよ。
(生きている、と言うのが何らかの生体的活動をしている、と言う意味であれば生きてはいない。
ただ膨大な数の命の欠片――魔力を溜め込んだ末に自我が生まれた刀、それが自身である。
刀自体が命を持ったわけではない。)
■祐樹臨助 > 「ふぅん、て事は飯も食わねえしトイレも行かないんだな」
またもデリカシーのかけらもない発言をするが相手は刀である。
「……自我も命もあって、持ちぬし喜ばそうって気概まである刀ってなら、主もさぞいい気分だろうよ。美人だしな。
……ッと、俺も買い物があるんだった。
会計も済ませたしこの辺で俺は行くぜ」
■影打 鈍 > 子も産まんし病気も怪我もないな。
交尾の真似事は出来るぞ。
(デリカシーはこちらも無かった。)
そうだろう。
羨んでも駄目だぞ、私は主のものだ。
――おお、わかった。
この恩は一生忘れん。
またな。
(頭を深く下げ、改めて礼をしておこう。)
■祐樹臨助 > 「そんな恩を感じられる義理はねえよ。やりてえようにやっただけだ」
ひらひらと後手を振って、その店を後にした
ご案内:「商店街」から祐樹臨助さんが去りました。
■影打 鈍 > 恩と言うのは掛けた者ではなく、受けた者が思うことだよ。
――私は物だがな。
(そう彼の背中に小さく呟き、見送る。
彼が見えなくなれば、メイド服の入った袋を大事そうに抱え、うきうきと歩いていく――。)
ご案内:「商店街」から影打 鈍さんが去りました。
ご案内:「商店街」に寄月 秋輝さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
あまりに着飾らないメイドに着替えを用意するために出てきたわけだが。
「……どうすればよいのだろうか……」
女性ものの服装に関しては理解が無い。
かつての恋人も着飾らなかった。
友人たちはセンスこそよかったが、それを真面目にみたこともなかった。
しかし出てきた上で、メイドにどんな服がいいか聞くのもおかしな話だ。
まずは当人を服屋に連れていくことから始めるべきか。
ご案内:「商店街」にアイリス(RK1115)さんが現れました。
■アイリス(RK1115) >
とことこと当のメイドが一歩後をついて歩く
決して横に並ばず
かといって気にはならないような絶妙な距離
「・・・・・・?」
なにやら思い悩む主人に対し小首を傾げる
なにを悩んでいるのかはわからないが主人のことである
きっと深遠なる問題があるだろう
だがメイドは主人がそれすらも乗り越えると信じているのである
というわけで
ただとことこと後について歩くばかりであった
■寄月 秋輝 >
まずは一度聞いてみるべきだろう。
後ろを歩くメイドに、振り返らずに言葉をかける。
「アイリスは着てみたい服はありますか?」
恐らく無い、と答えられそうだが、聞いてみるべきだろう。
当人に希望があればいいのだが。
聞きながらも、服屋に入ってみる。
以前女性の知り合いと入ったところだ、とりあえず間違いがないだろう。
■アイリス(RK1115) >
着てみたい服とはなかなかに難しい質問である
だが当人は今の流行の服や女性としての意見が聞きたいのだと解釈した
誰かへのプレゼントだろうか?
「申し訳ありません
あいにく流行には疎いもので、私からの適切な判断は難しいです
ですがプレゼントでしたら
ご主人様が一生懸命選んだ物でしたらうれしいのではないかと思います」
と受け応える
自分が受け取るとも思っていないのだが
聞きようによっては自分ならそれで良いとも聞こえる
そのままついて店に入れば思わずきょろきょろしてしまう
なにせこういった店に入る必要性がない
初めての体験である
■寄月 秋輝 >
「アイリスには難しいですか……
でも何かいいものがあったら言ってくださいね」
洗浄の楽なトレードマークのメイド服。
そりゃ他の服に興味も沸くまい。
アイリスは身長や体型も含め、素晴らしい美女のものだ。
似合う服はいくらでもあるだろう。
ただ白い肌と銀髪に合う服となると、少しばかり迷わされる。
黒のワンピース、ワンポイントになるベージュの上着。
とりあえずそのワンピースを持って、アイリスの胸の前に当ててみる。
■アイリス(RK1115) >
とことこきょろきょろ
色とりどりの服の路地
そのなかをうろうろと歩く様は迷子のようである
ジャージなどを手に取ってみるがやはり善し悪しはわからない
と秋輝が服を持ってこちらにやってきた
服をあてがうのを見れば手を下ろし軽く顎を引く
マネキンのつもりなのだろう
黒い生地は白い肌と髪に良くはえた
その様子をじっと見つめながら
「私で参考になるでしょうか?」
と言う疑問を口にする
体格はやはり個人で全然違う
自分を基準にしてよいのかとそう考えているのだ
■寄月 秋輝 >
「ええ、あなたに着せますからね。
あ、別の服を見ていていいですよ」
サイズはちょうどいい、と引っ込める。
買い物かごに入れて、別の上着をまたアイリスの胸の前に合わせて確認。
「たまには女性らしい服装をしたほうがいいですよ。
せっかく一般家庭で過ごしているんですから」
別の服を胸の前に当てる。
少し小さいかな、などと元に戻す。
■アイリス(RK1115) >
「私にですか?
しかし、そんな、私にはもったいないかと―――」
と胸の前で手をわたわたする
正直プレゼントがうれしくないわけがない
むしろ個体を特定せしめるものというのは彼女たち全体として無意識で欲しているものだった
名前然り
中には安全ピンを大事に大事にしているものもいるくらいである
しかし長い倹約生活が彼女に遠慮というものを覚えさせていた
「女性らしく・・・・・・ですか」
むーんと悩んでいるような顔
女性型ではあるがやはりその辺りのあんばいはよくわからない
■寄月 秋輝 >
「もったいないなどとは思いませんよ。
今のアイリスに必要なものです。
経費として大事なものですから、安心してください」
最終的におよそ五着分ほどの服をカゴにいれる。
「それと、額の傷が目につかないように髪型を変えてもいいですね。
ヘアピンも買わなきゃいけませんね」
アイリスを人間らしく。
せっかく人らしく生まれた彼女を、せめて人のように扱いたい。
かごの中の服を一着取り、差し出す。
「どうです、試着してみては」
そう笑いかけた。
■アイリス(RK1115) >
「必要・・・・・・」
主人が必要と言うからにはそうなのだろう
この格好が随伴する際に悪目立ちして不快だったのだろうかなどと頭の中でぐるぐるする
主人の心、従者知らず
「かしこまりました」
そう告げるともんにょりとしたまま
渡された服をもち、試着室へと入っていった
■寄月 秋輝 >
「ごゆっくりどうぞ」
その間にヘアピンを選んで……
「……いや、そんな形で髪を留められるか……?」
冷静に考えると、どうすべきなのだろう。
ほんとうなら傷を目立たなくさせられればいいのだが。
取り急ぎ、帽子でも用意しようか。
しかし女性に合う帽子とはなんだろう、と再び考え込む。
■アイリス(RK1115) >
試着室の中からがさごそと衣擦れの音が聞こえる
途中バシューやガチャンと言うような機械音が聞こえた気もする
まわりの客はぎょっとしているだろうか
程なくすれば音はやみさーっとカーテンが開いた
「ご主人様?どうでしょうか?」
メイド服に比べればずいぶんと丈の短い黒のノースリーブワンピース
エプロンドレスがない分だけ肩周りが顕わになっている
そして何より普段はスカートが長くて見えないニーソックスとガーターベルトがちらちらと見えていた
判断してもらうためだろうゆっくりまわるのに合わせてスカートがひらひらと揺れる
■寄月 秋輝 >
「ええ、それで」
応えながら振り向いて、ほうっと息を吐く。
機械的な部分こそ見えるが。
「よく似合っています。
素敵ですね、アイリス」
微笑んで、そう囁いた。
この分なら、他の服も問題ないだろう。
後からアクセントを付けやすいように、薄めの服にしておいた。
舞い上がるスカート、普段見えないソックス。
年頃の少女らしいそのしぐさに、少し幸せな気分になれる。
■アイリス(RK1115) >
もんにょりとしていた顔はどこに言ったのか
素敵とのことばににへらと笑う
照れているのだろう
顎の先で指先を合わせてたずねる
「ええと、それで私はどうすれば・・・・・・?」
腕に押されて胸がむにゅりと形を変える
メイド服を着ている時を見ればわかるとおりノーブラである
薄い生地はその変化がとてもよく見て取れた
他の服を着たこともなければそういったことにも疎い彼女は気付かない
服屋の作法がわからないのだろう
純粋に次の指示を待つ
■寄月 秋輝 >
「そのまま会計をしましょう。
もうあとは出るだけ……」
と思うが、どうやら見事にノーブラのようだ。
下着も同時に買わねばなるまい。
「下着売り場にも行きましょう。
胸元が無防備すぎますからね」
ささっと会計だけ済ませてしまう。
そのまま下着売り場へ直行し。
「ブラを用意しなければいけません。
サイズの合わせ方はわかりますね?」
さすがに男の身でそこから先に進むわけにはいかない。
アイリスに任せることになる、といいな。
■アイリス(RK1115) >
「かしこまりました」
その服のまま畳んであったメイド服をわきに持ち試着室から外に出る
特別製のメイド服はその重量も特別製で、あまり他の人に持たせることは出来ない
「下着ですか?
下着ならつけていますが・・・・・・」
そう言ってスカートをめくろうとする
が、ブラのサイズ合わせと言われてその動きが止まった
顔を上げれば
「いえ、未経験の出来事となりますので
申し訳ありませんがわかりかねます」
と申し訳なさそうな顔をして見せた
だれかが他の女主人のブラをつける体験でもしていれば別だったろうが
あいにくそういった体験もない
■寄月 秋輝 >
「いえ、謝る必要はありませんよ、アイリス。
しかし僕が行くわけにもいかないし、そもそも知らない……
そうだ、店員を呼ぶので少し待っていてください。
その人の言うことをよく聞いて、アイリスの体に合うものを選んでくださいね」
ふ、と笑顔を浮かべて離れる。
近場に居た女性の店員に声をかけ、連れの下着のサイズ合わせをと頼んでおく。
すぐにアイリスのもとへ店員が行くだろう。
その合間、重いであろうメイド服を受け取ろうと腕を伸ばす。
■アイリス(RK1115) >
指示がちゃんとしていれば素直な子である
「かしこまりました
あ、大変重いですが大丈夫でしょうか?」
このメイド服、なんと30kg近くある
金属やセラミックがふんだんに織り込んであるので当然と言えるが見た目と重さの乖離がなかなかに激しい
おそらくこのご主人様ならどうにかするのだろうが
店員が来れば連れられて下着コーナーへ向かうだろう
『彼氏さんですか?かっこいい人ですねー』「いえ、ご主人様です」『え!?』
などという下世話な会話があったかも知れないが秋輝が知ることはないだろう
たぶん
■寄月 秋輝 >
「僕が十分鍛えているのは知っているでしょう?
大丈夫ですから、任せてください」
30キロ程度ならば、魔力ブーストなどせずとも片腕で抱えられる。
のだが、しわが寄りそうなのでちゃんと両手で持った。
あとは店員に任せ、自分はのんびり待つだけだ。
こんな平和な一時を、メイドと過ごせるのは幸せなものだ。
もう少し、この平和を享受していたい。
などと願いながら、じっと待つ。
残念ながら、中での会話まで聞こえることはないだろう。
■アイリス(RK1115) >
さすがはプロといったところなのだろう
ほとんど時間もかけずに試着室から先ほどの店員が出てくる
秋輝をみればにこり一礼して去って行くだろう
女性用下着売り場で一人待つというのはなかなかの苦行だろうが
幸いなことに他の客はいないようだ
試着室から
「ご主人様、ご主人様」
と呼ぶ声がした
■寄月 秋輝 >
ぺこりと礼を返す。
実際自分に出来ないことをしてもらえるのはありがたい。
さて、しばしぼんやり考え事をしながら待っていると、試着室から呼ばれる声。
一瞬迷ったが、呼ばれた以上は行かないわけにもいくまい。
「どうしました、アイリス?」
外から声をかける。
■アイリス(RK1115) >
カーテンがさーっと開く
「どうでしょうか ご主人様」
先ほどと同じように判断を仰ぐ
ただし、今度は完全に下着姿だった
白いショーツに合わせたのだろう
小さな花を軽くあしらった白いブラ
寄せて上げる効果があるのか
最初からそこそこ以上にはあった胸がより大きく、谷間がくっきりと見える
普段の女性の努力というのはなかなかに侮れないものだ
前と同じようにクルクルと回転してみるすがたは最初よりも上機嫌のようだった
■寄月 秋輝 >
カーテンが開き、ぴたりと一瞬静止した。
まさか下着姿まで堂々と見せるとは。
けれどそこは寄月秋輝である、並みの男とは色んな意味で違う。
くるくる回るメイドを見つめ、ゆっくり頷く。
「普段見れないアイリスの姿ですね……
なんとも可憐です」
微笑みを浮かべて答えた。
最初からたしなめてはいけない。
「ですがアイリス、下着はみだりに見せるものではありませんからね。
よく合っていますから、先ほど買った服をその上に着ましょう」
そう言って、カーテンを閉めるように指示をする。
これはちょっと教育が必要だな、と考えた。
■アイリス(RK1115) >
ほめられればやはりニヘラと笑う
「下着はみだりに見せてはいけないのですね
かしこまりました」
みだりでないときとはどんなときだろう
などと考えつつカーテンを閉める
すぐに先ほどのワンピースを着て出てくるだろう
■寄月 秋輝 >
うんうん、と頷いた。
やはり年頃の女性には、相応の恰好をさせたい。
「そのことに関しては、また帰ってから少し教えましょう。
……しかし本当によく似合いますね。
これからは自宅での簡単な作業や、ちょっとした外出は今日買った服を着ていきませんか?」
その下着と、同じサイズのものを選んでいくつか購入、会計を終える。
これで本日の用事は終わりだ。
「さて、帰りましょう。
新しく覚えさせることも出来ましたからね」
そう言って帰路を先導していく。
帰ったら、衣服や下着の重要性と秘匿性について教えることだろう。
■アイリス(RK1115) >
店を出て二人で歩く
来たときよりも少し近くを歩いている気もする
「かしこまりました
普段・・・・・・ですか?
ご主人様のご要望でしたらかまいませんが―――」
と言ったところでぴたりと動きを止める
「もうしわけありませんご主人様
お暇をいただきたく思います」
以前話したことを思い出したのだろう
少し言葉を出すことを逡巡する
「その・・・・・・帰還命令が出されました」
■寄月 秋輝 >
「僕からのお願いですよ、是非に」
などと答えながら歩いて。
足を止めたメイドに、同じように立ち止まる。
「どれくらいで戻りますか?」
メイド服を抱えたまま尋ねる。
微笑みをたたえたまま、変わらずに。
■アイリス(RK1115) >
「臨時メンテナンスです
おそらくそうかから無いと思います」
これが永劫の別れではない
普段のメンテナンス周期よりも幾分か早い
自身が異常を検知していないのに一体何のメンテナンスなのだろうか
そう考えつつも上位命令には逆らえない
微笑む主人に相対する
「ご主人様・・・・・・大丈夫ですか?」
なんとなく、そう、なんとなくたずねる
■寄月 秋輝 >
「なるほど、それは大切ですね。
しっかり整えてもらってきてください」
いつも通りの声音で答えた。
これも必要だろう、とメイド服を差し出した。
主人は何も変わらない。
はずだ。
「僕は大丈夫ですよ。
気にせずに行ってきなさい、アイリス。
ですが、今度はこの服を全部着回しきるまでは帰らないでくださいね」
そう囁いた。
たくさんの服の入った紙袋を掲げて。
以前の脆さを感じさせないくらいに、いつも通りに。
■アイリス(RK1115) >
「御飯はちゃんと食べてください
睡眠もちゃんととってください
経理もおいて置いていただければ帰還した際に片付けますので
無理は しないでくださいね」
メイドは知っている
よく主人でボロボロで帰ってくることを
そんな主人が心配だった
メイド服を受け取り応える
「はい
出来るだけ早く帰ります
万全にしてまいしますので」
そういってメイド服を受け取る手を名残惜しそうに離す
そのままふりかえると駅の方へ向けて歩を進める
何度振り返ったかはわからない
■寄月 秋輝 >
「大丈夫です、心配しないでください。
帰りを待っていますからね、アイリス」
とても心配そうにしてくれるメイドが愛おしかった。
メイド服も渡し、歩み去るアイリスを遮蔽物に隠れるまで見送る。
最後まで、彼女が見れる表情は笑顔のまま保って。
ふ、といつも通りの無表情に戻る。
着る主の居なくなった服を抱え、静かに帰路につく。
なんとなく、後ろが寂しかった。
ご案内:「商店街」から寄月 秋輝さんが去りました。
■アイリス(RK1115) >
次の日、秋輝の家に彼女の着ていた服だけが届いた
ご案内:「商店街」からアイリス(RK1115)さんが去りました。
ご案内:「商店街」に滝川 浩一さんが現れました。
■滝川 浩一 > 商店街を歩く制服の少年。
背中にはリュックサックを背負い、制服のネクタイをキッチリしている。
夏休み、しかも学校に行くわけでもないのにこの格好をしていると言うことは余程の真面目か制服以外の服を持ってないかだ。
この少年は後者。制服以外の外出着はまともに所持しておらず、持ってる服のほとんどが部屋着である。
というか服の所持数自体が少ない。
本人は特に気にしておらず、制服も洗濯して使いまわせばよいと考えている。
しかし、流石に外出着が制服だけでは心もとないので今日は服屋を探しに――――
「えーっとペットショップは…っと」
―――――来たわけではない。
とある事情でペットショップ、しかも爬虫類専門店へと赴き、蜥蜴を飼う準備をしなければいけなくなった。
蜥蜴を飼う。のではなく蜥蜴を飼う準備。というのが重要なところである。
というわけで爬虫類専門店を見つけるため、滝川は商店街を歩き回っているのだ。
■滝川 浩一 > しかし、いざこうやって商店街を注視して歩くと色々な商店があるのに気づかされる。
(そういえば、歯磨き粉切れかかってたなぁ…あ、あとラップも買わなきゃなぁ…)
そのように考え始め、その場に立ち止まって周辺を見渡す。
頭の中で次々に必要な物品を思い出しながら周囲の店に注視する。
時折足を止めれば、客が良く見えるように店先に出してある商品を見たり
ガラスの向こう側にあるテレビや電化製品を見る。
■滝川 浩一 > 商品を見て回り、満足気に商店街を歩いていく。
その右手にはいくつかのビニール袋がぶら下がっており、買い物をしたことを物語っていた。
「…あれ、そういえば俺って…」
というか、そもそもなぜ商店街へと来たのか。
当初の目的を思い出そうと頭を抱える。
(そうだったそうだった!爬虫類専門店だよ!)
当初の目的を思い出すと急に焦り出す。
時間はすでに夕方を回るころ。
ペットショップというのは夜遅くまで開店してないため、
基本的に午前か午後の夕方前までに事を済ませなければならなかった。
自分の悪いところが露呈し、頭を抱えると即座に歩き出して店を探す。