2016/11/09 のログ
■北条 御影 > 「ふふーん、騙されてくれてもいいんですよ?困ってる人を助けるのも、風紀の仕事なんでしょ?」
冗談めかして言ってみる。
言葉の裏に隠した、救いの手を求める自分の姿は見られないよう、気を計らいながら―
「…あは、みたいっていうか、それは一般的にナンパですよ先輩」
空気を切り替えるような三谷の言葉。
例えひと時だけのものだとしても、それは彼女が望んだもので。
此処で楽しんだとて、きっとその記憶はすぐになくなってしまうけれど―
それでも、その手を振り払えるほど、彼女は強いわけでもなかった
「んもー、しょうがないですねぇ先輩は!
せっかくの学祭を一人で過ごす可哀想な先輩のために、この御影ちゃんが付き合ってあげますよ。
お代はー…そうですねぇ、次に会った時にジュース一本でいいですよ。我ながら良心的ですねー」
スカートを両手で払いながら立ち上がり、三谷に向けて手を伸ばす。
「それでは、エスコートお願いしますね?
誘ってくれたんですから、楽しませてくださいよー?」
■三谷 彰 > 「困ってる人を助けるのは仕事のうちだが騙されてやるのは仕事じゃねぇな」
バッサリと切り返す。
少なくともそれを風紀委員の仕事にするのならただの漫才集団になってしまう。
そしてナンパみたいではなくナンパだと返されるとガクリと首を落とす。
「だよなぁ……はぁ、これ誰かに見られて無いだろうな。風紀委員が祭りでナンパしてました。なんて冗談にならないぞ」
良くて新聞部の餌悪ければ一気に大問題である。
はぁと溜息をつきながらもやってしまったものは仕方が無いと切り替える。
「ジュース好きだなおい、いやまぁ良いけどよそれくらいなら……ってなんだその手は繋げってか? ちょっとまだ早いんじゃねぇかなぁ」
と少したじろぐ。
当たり前だが小さいときは道場そして風紀委員になってからは訓練と勉強とそういったことに触れる機会は無く……言ってしまえば彼女など生まれてこの方できた事が無い。
だからこそ手を出されても中々に繋ぐという行動に移れずにいる。
「あ、あれだ。楽しませるってか……まぁ祭りは一緒に行くがそれは流石にまだ恥ずかしいというかだな。うん今日会ったばっかだしな」
ゴホンと今更ながらそれらしく威厳を持たせて言うが間違いなく時は既遅しだろう。
■北条 御影 > 「ふふふ、大丈夫ですよ先輩。今日はお祭りですから。無礼講無礼講。風紀委員がナンパしたってセーフですって!」
まるで安心出来ない言葉である。
きっと明日の新聞の片隅にでも乗ることだろう。
それを見て、彼が何かを想い出してくれれば、何て淡い期待を抱きながら。
「ジュースじゃなくても何でもいいんですよ。
約束、好きなんですよね私。ほら、友達いませんから私。
ちょっと強引でも約束しちゃえば、次も会えるってことになるでしょ?」
だからほら、と付け加えてたじろぐ三谷の手を握り。
「いこ、先輩!今日は思いっきり楽しませてもらいますからね!」
会った時と同じく、少し強引な距離の詰め方。
ぐいぐいと手を引いて歩き出せば、二人の姿は祭りの中に紛れてすぐにわからなくなるだろう。
街の中で浮いていた独り身二人は、晴れて祭りの風景の中へと溶け込んでいく。
一期一会。
「今回の」初めましては上々だろう。
次は果たしてどんな初めましてが待っているのだろうかと。
そんなことを思いながら祭りの一日を楽しんだとさ
ご案内:「商店街【常世祭期間中】」から北条 御影さんが去りました。
■三谷 彰 > 「えぇ、それ大丈夫なのか?」
どう考えても大丈夫じゃない雰囲気しか無い気がする。
というか実際はこの状態も色々と不味いんじゃないかなどと色々と考える。
「ってそういうことかよ! まぁ理屈はわかるが……あ?」
話している最中に手に触れる何か。荷物の無い方の手に何かあるとしたら。
「って、ちょ……おま。わかった、わかったから!」
慣れていないのもあり少し恥ずかしそうにしながらも振り払う事無くついていく。
そうして祭りを楽しみ彼の祭りの一幕は終わる。
後日新聞で軽く書かれていたりもした。ナンパという書かれ方はしなかったのでお咎めは無かったらしいが友人から弄られたりなどはした。だが彼の記憶からは抜けてしまっている。
だけど、何処かそこに寂しさのような物は残っていただろう。
ご案内:「商店街【常世祭期間中】」から三谷 彰さんが去りました。
ご案内:「商店街【常世祭期間中】」に龍宮 銀さんが現れました。
■龍宮 銀 >
(常世祭準備期間に入ったと言うことで、普段とは違う活気が出てくる。
そうなれば当然事件――と言うほど大きいものでは無いが、小競り合いと言うか、そう言ったものも増えてくる。
となれば風紀委員の出番も増えてくるのだ。
しかし常世祭実行委員に入っていない自身は大して普段と変わらず、今日もちょっとしたケンカの仲裁に駆り出されている。)
まずは落ち着いてください。
ちゃんとお話聞きますから、ね?
(どうやら通行人同士がぶつかったとかでケンカになったらしい。
幸いまだ乱闘騒ぎにまでは発展しておらず、とにかく彼らを離して同僚と手分けしてお互いの話を聞くことにした。
しかし自身が話している方がかなりヒートアップしていて、それを落ち着かせるのに手間取っている。
というのも、今までなら問答無用で連行していたので、いまいちこういう話し合いに慣れていないからだ。
落ち着かせようと色々手は尽くしているのだが、うまくいかない。)