2015/06/09 のログ
ご案内:「常世公園」に万車堂さささんが現れました。
万車堂ささ > 長いマフラーを地面に垂らし、少女が一人、空のダンボール箱の前に屈み込む
正確には空、ではない。内側に柔らかいタオルケットが敷かれ、小さな皿も中に置かれていた
ただ、この箱の主の姿だけが、そこに無い

万車堂ささ > いつ頃からか、公園に捨てられていた子猫
飼うことはできないが、気にかかる人間は多かったらしく
誰とも知れず餌を置いて行ったり、濡れないように傘が差されたりと、何かと世話を焼かれているようだった

万車堂ささも、件の猫を気にかけている一人だった
とはいえ、特別に何かしてあげたわけではない
通学途中などに少し寄って、様子を見ていく、その程度の関わりだった

万車堂ささ > 「どこ行ったのかな」
心の中で思う。誰かに拾われたのなら、それは結構なことだと思う
思うのだけど、何か嫌な胸騒ぎがある

これが顔見知りの人間なら、どこにいたって見つけ出せるのに
相手が小動物となると、そうはいかない

万車堂ささ > 立ち上がり、耳を澄ませるように感覚を研ぎ澄ませる
緑の多い公園の周囲には無数の生命の存在を感じるが、その中から子猫一匹を拾い上げるのは著しく困難だ
生まれ持ったこの能力も、動物相手には上手く働かない

あてもなく周囲をうろつき、物陰を覗きこんでみたりする
そんなことをしている内に、嫌なものを視界に捉えた
真新しい、血の跡だ

万車堂ささ > 「…!」
足並みを早めて近寄り、血痕を確かめる
血の量はそんなに多くはない、けれど、ここで何か流血沙汰が起こったことは疑いようが無かった

そして、その周囲で、更に嫌な想像を喚起させるものを見つけ、拾い上げた
黒い鳥の羽、カラスの羽だ

不安にかられ、周囲を見回すが、猫の所在を告げるものは何も無い

万車堂ささ > 頭上からの声に顔を上げ、公園の木々に止まる数羽のカラスの群れを認めると、嫌な想像が更に大きくなる
彼らと言葉が通じたなら、直接に問いただせるのに
いや、仮に問いただせたところで何ができるのだろうか
マフラーの下で唇を噛み、樹上を仰ぐ

万車堂ささ > まだ…まだ、そうと決まったわけじゃない
少なくとも、確実な何かが見つかるまでは、可能性は残っている
「何か」が何かまでは考えたくない

どうしよう、誰か猫捜しが得意な人に手伝ってもらおうか
猫捜しが得意な異能ってなに?
困った、知り合いが少ない
誰を頼ればいいかわからない
こんなところで人付き合いの悪さが響く

ご案内:「常世公園」にルナさんが現れました。
ルナ > ふらりふらりと公園に入り込む少女が一人。
ぼんやりとした目で星空を見ながら歩いている。

万車堂ささ > 悩み、捜す間に日も落ち、その視界に見知らぬ少女の姿が映る
駄目で元々、もしかしたら、と思い

『ねえ、あなた、猫を見なかった?』
彼女に向けて、テレパシーを飛ばす

ルナ > 『みてない。』

テレパシーで簡潔な答えが返ってくる。
銀髪の少女はまったく動じた様子もなく、マフラーの少女を見つめる。

万車堂ささ > 『…そう、ありがとう』
突然、頭の中に話しかけられても動じないあたり、彼女はこういう能力に慣れているのだろうか
今はそんなことを考えるよりも

藪をかき分け、物陰を覗き、猫の手がかりを捜しながら
『あなた、猫捜しとか得意だったりしない?』
良い返事は期待せず、その場にいる彼女に聞いてみる

ルナ > 『さがすだけなら。』

そっけなく答える。何かを探す少女の姿を見つめながら。

万車堂ささ > 猫の手も借りたいと、そう思っていたのだが
『…手伝ってくれるの? ありがとう、だけど……あなたは、帰らなくていいの?』
自分もまだ大人と呼べるような歳ではないが、白い少女は自分よりもだいぶ幼いように見える
そんな子供を、こんな時間に付きあわせてはいけないだろうと、そう思う

ルナ > 『べつに。』

短く答えると、周囲の『情報』を読み取る。
その中に猫に関するものはあるだろうか。

ルナ > しばらくして、少女はゆっくりと歩き始める。
猫の情報があった方向へ。

万車堂ささ > 『あなた、どこに…?』
もの言わぬ少女の後を追う

周囲に存在する匂いや音、あらゆる情報、その中に残る子猫の痕跡
彼女の向かう先は………公園の裏手、水飲み場の近くか?

ルナ > 何も答えず、一定のペースで水飲み場のほうへと歩く。
万車堂ささ > 少女に着いて行った先、外灯の照らす水飲み場の元へ来ると、微かな物音が聞こえた気がした
「…?」
気になって、そちらへ近づくと、耳へと届く小さな鳴き声

『……いた…!』
藪に突っ込んだ両腕を上げ、少女の方を振り返ると、その手の中に葉っぱや小枝に塗れた子猫の姿
怪我はしているようだが、命に別状は無さそうだ

表情豊かな性質ではなく、口元もマフラーで隠してはいるが、猫の無事を喜んでいる様子は、白い少女の目にも伝わるだろうか

ルナ > 少女はそれを見て無言で頷いた。
ミルクとツナ缶を置くと、そのまま去ろうとするでしょうか。

万車堂ささ > 『待って…!』
立ち去ろうとする彼女を呼び止め
『その…ありがとう、すごく、ほんとうに…助かった』
こういう場面での上手い言い方がわからず、伝えるのはぎこちない感謝の言葉

『名前、おしえて…よかったら』

ルナ > 『ルナ。』

短く簡潔に自分の名前を述べる。

ルナ > 『……よかった。見つかって。』

そういうと姿を消す。あたりにはわずかな光の粒子が残っている。

……もしかすると、ミルクやツナ缶を用意していたあたり、彼女も猫が気がかりだったのかもしれない。

ご案内:「常世公園」からルナさんが去りました。
万車堂ささ > 『あ…!』
無乗り返そうと思った矢先、ルナと名乗った少女の姿が消える

『いっちゃった……のかな?』
声なき呟きを聞く相手は腕の中の子猫ばかり、ルナが残したミルクとツナ缶を拾い上げて

『またね、ルナ』
不思議な少女、またどこかで会えるような気がして、そんな言葉を彼女が消えた空間に残し、踵を返す
『飼い主……探そうか』
懐でにゃあ、と小さく一声
病院は開いているだろうか、ペット禁止の自室だけど、今夜だけはどうにか誤魔化そうか
明日からは―――など、諸々考えながら夜道を歩いて行った

ご案内:「常世公園」から万車堂さささんが去りました。
ご案内:「常世公園」に万車堂さささんが現れました。
ご案内:「常世公園」から万車堂さささんが去りました。
ご案内:「常世公園」に万車堂さささんが現れました。
ご案内:「常世公園」から万車堂さささんが去りました。
ご案内:「常世公園」に瀬部キュウさんが現れました。
瀬部キュウ > 日も沈んだ夜、公園のベンチに一人座る影があった。

(うーん、たしかに大雑把……)

昨日『お母様』に人間であるかの判断が想像より困難であることを報告して就寝したところ、朝には新しい『目』へと変化していた。
どうやら10分ほど対象を観察することで、対象の『寿命』を大雑把に把握することが「できるようになった」らしい。
『お母様』の対応の速さには毎度驚かされるばかりである。

ということで今日の授業中に周りの人を確認してみたところ。

『100』『100』『100』『500』『100』

こんな有り様である。
4人目が人間じゃないのはよくわかった。たしかによくわかった。
しかしあまりに大雑把すぎやしないか…それとも『お母様』であっても即席ならこんなものなのか。

(……まぁ、黙っててもある程度判断できるだけ、ましなのかな…)

ご案内:「常世公園」にリリアさんが現れました。
リリア > 「収穫は程々、明日また粘ればあるいは、いや……んー……」

端末を見ながら公園の外を歩いている少女が一人。
少女の数メートルほど前に電柱があるのにも関わらず、端末を熟視している為か気づいていないようだ。

瀬部キュウ > (うーん……おや?)

空を見上げて特に意味もない思考を回らせようとしていた矢先、公園の外に女の人が歩いているのに気づいた。
そのままだと数秒後に悲劇が起こることにも気がついた。

…逡巡は一瞬。

「あっ、すいませんそこの貴方――っ!」

聞こえるように、という思いと
目立つため少し気恥ずかしい、と言う思いが相まって、
割と中途半端な声になってしまったかもしれない。

リリア > 「ほぇ、えっ――――」

ゴン、と鈍い音が鳴り、暫くフラついた後に額を抑えながらその場にへたり込む。
"こうかはばつぐん"のようだ。

瀬部キュウ > 「あぁ、遅かった……」

急いでベンチから立ち上がり走り寄る。
触れない程度に近づいて、しゃがみ込む彼女に心配そうに声をかける。

「大丈夫ですか…?ちゃんと前は見てないと危ないですよ、色々と」

同時に寿命測定も開始……10分も話、繋げられるかなぁ。

リリア > 「いつつつ……歩きスマホってほんとに危ないんだね……
いやはや、わざわざ言ってくれたのに期待に答えられなくてごめんね。」

にへらと笑いながらも返答し、ゆっくりと立ち上がってベンチの方へ歩こうとする。
先程の痛みか或いは日中の疲れか、少し足取りがおぼつかない。

瀬部キュウ > 「いえ…こちらこそ気づくのが遅れてしまって」

一瞬とは言え迷ってしまったし。と心の中で付け加え。

「……大丈夫ですか?そんなに痛むんです?」

ふらつく姿を見て、心配そうについていく。
コケかけたらすぐにでも支えられるように、心持ち傍に寄って。
こういう時に鎮痛系の異能とかある人は便利なんだろうなぁ、などと無いものに思考を巡らせながら。

リリア > 「まぁほら、こんな時間とはいえその辺歩いてる人に意識なんて向けないしね。大丈夫大丈夫。」

フラつきながらもどうにかベンチまで辿り着き、ため息と共に腰を下ろした。

「いやぁ……痛みもあるけど、最近ちょっと寝不足でねぇ。」

それもそうだ。昼間は授業に出て夜は"夜勤"をしているのだから。
"魔法少女だから"と無理をしていたものの、心身共に16歳の少女である。毎日無理できるような身体ではない。

瀬部キュウ > 「あはは……ありがとうございます」

曖昧に笑って許してくれたことに礼を言う。
いやまぁ、確かにこちらに非はあんまりなかった気もするが、常識的な方っぽくてよかった。うん。
そう思いながら、同じベンチの隣に腰を下ろした。

「寝不足、ですかぁ……定期的に休息は取らないといくらエネルギーを取っていてもいつかガタがくる、そういうものですよね」

休んだほうがいい…と言うこともできるが、本人が自覚していることなら改めて言うことでもない。
寝不足の原因が大事な用事だったりしたのなら、その用事をすっぽかして寝ているわけにもいかないだろうし、大した理由でもないのなら、自分が何かを言わなくても今夜はちゃんと寝るだろう。

リリア > 「ほんとにねえ。私も休めれば休みたいんだけれど……授業とバイトを両立してると、ね。」

愚痴と共に乾いた笑みを零した。
幸い明日は授業がない。何時間眠れるだろうか。

「……そだ、名前だけ聞いていい?私はリリア、リリア・ウィスタリア。高等部1年だよ。
なんだか心配をかけちゃったみたいだし、何かあれば力になるよ。」

にっこりと、先程とは違う心から微笑んだような笑みを向ける。

瀬部キュウ > 「バイト、ですか…それは本当に大変そうですね……」

その上勝手な都合で休めなさそうだ。確かに寝不足にはなりがちな用事である。
というか授業中に思いっきり寝てしまうパターンではないだろうか、と思ったけど口には出さないでおく。

「あ、瀬部キュウといいます。同じく高等部1年…なので、キュウでいいですよ。えーっとじゃあ私も、リリアさんがまた電柱にぶつかりかけていたら、今度はもっと早く声をかけるようにしますよ」

笑顔で軽い冗談を飛ばしつつ、自己紹介を返す。
こちらに来て初めて、初対面の相手に自然に笑えた気がする。
栞先輩の時は……自然に笑えたのはあれこれ動きまわった後だったし。
日進月歩、成長成長…まだこちらに来て数日だけど。

リリア > 「キュウ、だとちょっと語感が悪いかなー。ま、今はキュウさんでもいい……かな?」

もう一度微笑む。が、かなり眠そうだ。

「くぅ~……電柱にぶつかるのはもう勘弁。でも、学園とかで見かけたら気軽に声をかけて欲しいかな?」

小さな欠伸をしつつ冗談に返してみたり。
合間にちらと端末を見る。まもなく日付が変わりそうだ。

瀬部キュウ > 「じゃあそれで、お願いしますね」

眠そうなのに苦笑しつつ。
なんというか、この島でようやく『のんびりした』方に会った気がする。

「はい、ぜひぜひ!リリアさんも気軽に声かけてくださいね、私にできることなら手伝いますから!」

気軽に声をかけて、と言ってくれたことがとても嬉しい。
さすがにこれだけで完全に信頼できるかと言われると軽率だけれど、信頼の第一歩としては十分すぎる一歩だ。
既に十歩ぐらい歩いてそうな気さえしてくる。

「……さしあたり、家まで送りましょうか?かなり眠そうですし…スマホを見てなくてもまたぶつけそうですよ」

せっかくならもう十歩ぐらい歩いてみようか、とそんな申し出。

リリア > 「私の異能しかり、キュウさんの能力しかり、まだ分からないことは多いけど……まぁそれは追って、ね。」

同学年にしては最初は硬く感じたが、なんだかんだと親しくなれたような気がする。
安心からか一気に意識が持ってかれたのか、大きな欠伸を一つ。

「ん。じゃあお言葉に甘えて……って私寮だけど大丈夫?」

ふらふらと立ち上がって伸びを一つ。こんな状態じゃ魔法も扱えないが、キュウがいるなら大丈夫だろうか。
一先ず公園を出ようと一歩、前に踏み出す。

瀬部キュウ > 「あはは、まぁきっと焦ることでもないですよ」

様子を見る限り、ちゃんとこの時間に外にいても気を抜ける方なのだろう。
アラートが鳴らないためそこまで絶対的な力があるわけじゃなく、
風紀や公安に目をつけられているようなタイプでもない、と。
なら追々でも大丈夫。重要なことではないと、そう判断した。

「うーん、寮ですと玄関までになりますけれど、そこまでは」

一緒に立ち上がって歩き始める。
この島で誰かを送れるほど強いわけではないけど、まぁそういうのは別問題だ。きっと。

リリア > 焦らすほど大した異能でもないけど、といい忘れた気がする。
まぁ大丈夫だろう。些細なことだ。

「ならまぁ、大丈夫……かな?ま、行こうか。」

緩やかな談笑をしつつ、夜の住宅街へと歩を進める。

ご案内:「常世公園」からリリアさんが去りました。
瀬部キュウ > とりとめのない話で繋ぎつつ、住宅街へと二人で帰って行く。
その途中、キュウの目はリリアが至って普通の人間的寿命を持っていることを示したが…

(リリアさんは……仮に人外さんであったとしても、それはそれで楽しくやっていけそう♪)

楽しげにそう考えながら、引き続き歩みを進めるのだった。

ご案内:「常世公園」から瀬部キュウさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にサヤさんが現れました。
サヤ > 昼休み、サヤはわざわざ教室棟から出て公園で昼食をとっている。
というのも、人混みの中で一人で食べていると、よりいっそう孤独を覚えるからだ。まだ一緒にご飯を食べるような友人はいなかった。
こちらの言語の読み書きができない以上、取れる授業は限られていて、同年代の人間と授業を受けることはほとんどなかったし、自分より5つも6つも小さな子どもたちに混じってひらがなやカタカナの授業を受けるのは恥ずかしかった。

サヤ > 草の上にゴザを敷いて正座し、朝握って笹の葉で包んだおにぎりを取り出して、食べる。
「…………。」具は梅干しだけで、海苔も巻いていない、質素なおにぎりだった。
「…………。」何も考えず、ただひたすらおにぎりを胃の中に押し込む。

サヤ > しかし……
ふと手を止めて考えてしまった、今頃、師匠は、道場のみんなはどうしてるだろうか。と
門に吸い込まれたのは突然だったから、別れの挨拶などしていない、向こうでは失踪したことになっているはずだ。

サヤ > 「……………っ」師匠は心配しているだろう、孤児であった自分を実の娘のように育ててくれた師匠。だが何の恩返しも出来ず、こうして心配をかけている。申し訳無さのあまり、涙で視界がにじむ。
涙をこらえながら、おにぎりを無理矢理頬張り、ほとんど噛まずに飲み込む。みんなで食べた温かいご飯が懐かしい、どこか遊びに行く度に、師匠が握ってくれた不揃いなおにぎりが懐かしい。

サヤ > なんとか食べ終えると、笹の葉を風呂敷にしまって、そのままゴザの上に寝転がる。曇り空だ。
このまま目を閉じて、もう一度開けたら、元の世界に戻っていないだろうか、全てを悪い夢として片付けられないだろうか。
祈るように目を閉じて、10数えて、開ける。

サヤ > しかし、願いは通じなかった。夢ではない、現実なのだ。
「……幾度も 目を開(あ)く度に 草枕 旅にしあれば 終わりもぞする。(目を開くたびに、全てが夢ではないかと期待するが、それは通じない。これがただの旅であるなら、いつか終わり、家路につく時が来るというのに。)」ぽつりと、歌が口をついて出た。

サヤ > しばらくそうやって空を眺めていると、風にのって黒い雲がやってきて空を覆い、雨が降りだした。
人々が屋根を求めて足早に立ち去っていく。でも、なぜだか動く気がしなかった。
真っ暗になった空を見ながら、冷たい雨をじっと受けている。

サヤ > サヤは雨が嫌いではなかった、それに今は泣いていても雨粒がごまかしてくれる。
段々と体が冷たくなっていくのがわかる。このまま雨を受け続けていればどこまで冷たくなれるだろうか。
「刀になりたい……。」誰に言うでもなく呟いた。右手を掲げ、異能を使って刀を呼び出す。
鯉口を切って刃を見る、雨粒を滴らせるその刃はどこまでも冷たくて、綺麗だった。
刀に故郷はない、刀は泣かない、刀は考えない、刀は強い。人間の、弱い自分が嫌になった。

サヤ > 「刀になりたい……。」もう一度呟く。なってみればいい、と心の中で声が聞こえた。
師匠は口を酸っぱくして言っていた、刀に心を明け渡すな、と。
でも今ここに師匠は居ない。少しやってみようか、少しだけならきっとだいじょうぶ。

サヤ > 目を閉じて、刀を抱きしめる。ゆっくりと、心の奥へ刀と共に沈んでいく。普段はここまで、でも今日はもう少し……。
寂しい、悲しい、苦しい。心の奥は負の感情で溢れていた。その中に刀をキレ持ち込んコロセ
キリステロおかしい、これは私の心じゃスベテヲコロセ 出会う者全てを殺せチガウ ワタシハコンナ殺せコト

サヤ > 「!!」慌てて同調を解いて起き上がる。「い、今の……何…。」ガタガタと震えながら、自分の体を抱きしめる。大丈夫、私だ。私がここにいる。
今とてもまずいことをしたのはわかる。師匠の言いつけを守らなかったせいだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」自分はとても悪いことをした、戻れても師匠に会わせる顔がない、もうお終いだ、私は悪い子になってしまった。
「ごめんなさい……師匠、ごめんなさい……。」雨は止む様子はない。

ご案内:「常世公園」からサヤさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > (今日も今日とて、ペったらぺったらと裸足で歩く少年の姿があった。
その表情は暗いものではあるが。
今日は、日頃のサボリについて、こってりと絞られたのだ。
このままだと補習もありうる、らしい。
ついてない。補修は氷架の専売特許だと思っていたのに。
むがーと唸りたいところを何とか我慢して、空いてるベンチへと向かう)

烏丸 九郎 > (ベンチにベースを立てかけると、そのままベンチにゴロンと横になる。
空はまだ青く、時折鳥達が横切ってゆく。
空は晴れだが心は曇りだ。
ため息一つこぼし、目を閉じる。)

烏丸 九郎 > (気分が良ければ、鼻歌でも歌うんだろうが、そんな気分でもない。
MP3プレイヤーの電源を落とし、公園で遊ぶ少年少女の声
またはそこらを飛び回る鳥の声に耳を傾ける。
こういう環境音を聞いてると、自然と眠くなってくるものだ。)

烏丸 九郎 > (一眠りすれば、気分も落ち着くだろう。
ふぁ…と、自然とあくびが漏れる。
そういえば氷架、殴られたって言ってたっけ…許せねぇなとか
カノってやつともあったな、綺麗な緋い髪だったとか
カエラムと名乗る巨漢のことも思い出したりして。
今日あったことを少し思い返していると、そのまま夢の世界へと落ちてゆく)

烏丸 九郎 > (まぁ今日の思い出といっても
カフェいって学校に行ってここに至るまでの大したものではなかったが。
それでも、眠気を引き起こすには十分であり
そのまま寝息を立て始めることとなった。)

烏丸 九郎 > (気候の良さも手伝ってか、快適であった。
風が心地よく髪をなで、太陽光が暖かく包み込む
もっと高い場所…屋上や、大時計塔ならば、さらなる快適な昼寝空間となっただろうが…
ここも、なかなかこれで負けてはいない。
少年の眠りは穏やかなものであった。)

烏丸 九郎 > くかー…

(寝返りをうてば落ちてしまうようなベンチであったが
幸い少年は寝相は悪くなかった。
スヤスヤと眠りながら、夢でも見ているのだろうか。
たまに、むにゃむにゃと言葉にならない声を出している。)

烏丸 九郎 > んなぁ…んー

(風が頬を撫でれば、くすぐったげに唸り、頬を掻く。
少年を照らしていた日はすでに傾き始めていた。
少年、少女たちの声ももはや遠く、空も青から茜に染まり
島は昼から夕方へとシフトチェンジを始めていた)

烏丸 九郎 > ふへへ…ん…

(裸足の少年は眠り続ける。浅い眠りではあるが。
それでも嫌なことを忘れるには十分であったし。
授業の疲れを取ることもできる。
それに楽しい夢だって見れるのだから、浅い眠りも悪くはなかった。
夢の内容は、伏せておくが。)

烏丸 九郎 > (強いていうならばそう、この年代の少年らしい夢であることには違いなかった。
少年の名誉のためにいっておくが、あからさまにエロい夢とかそういうわけではない。
そういう要素もちょっとありつつも、彼の夢に忠実な夢である。
あえて内容は伏せるが。)

烏丸 九郎 > はふぃ…ん…んー…はぁ……。

(しかし、そんな夢も覚めてしまう。強い風が髪を煽れば
浅い眠りから少年は目覚めた。そして、しばらくぼーっと茜色の空を眺める。
体を起こすのも今は億劫。ぼーっと空を見続けた。
そして今見た夢を、はっきりしない頭で思い返している。)

烏丸 九郎 > ジョニー・ビー・グッドは古すぎだろ…
ん…っくぅ…はー…。

(夢の中への自分にツッコミを入れつつ
ゆっくりと体を起こし、大きくのびをする。それと同時に
大きく深呼吸。気分は若干上向きになった気がする。
ベンチから立ち上がると、自販機に向かってスポーツドリンクを購入する。)

烏丸 九郎 > (ベンチに戻りながら、一口。
全身に水分が行き渡るような、そんな錯覚めいた気分になる。
ベンチに戻ったはいいが、座ることはなく、立てかけたあったベースを背負う。
そして少年は、夕暮れ迫る公園から出てゆくのであった。
先ほどの夢を思い出し、自嘲気味に笑いながら。)

ご案内:「常世公園」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にコゼットさんが現れました。
コゼット > (静かな公園のベンチに座り、自販機で買ったであろう紅茶を飲みながら読書に勤しむ女性。

時折肌を撫でる風が実に心地よい。
本の匂い漂う図書室も良いが、過ごしやすい気候の今の時期は外で本を読むのもいいものだ。)

ご案内:「常世公園」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (散策。何を思うでもなく、公園を彷徨。例の事件は終幕を迎えて、己もまた、ありきたりな日々を送り始めるのだろうか。)
…んん、あー、コゼットちゃんじゃん。やっほー。
(目に映るは教師…それも新人である。本越しの向こうから手を振りながら、気さくな挨拶を遣ってみる。まるで友人に声を掛けるかのような口ぶりと仕草に呼称。吹き抜ける微風。それは、きっと公園に居る者たちに涼しさを齎しているのだろう。さて、彼女が己を知っているとしたら概ね「サボリで有名な生徒」であることくらいだろうか。それとも、それ以上に己の事を知っているだろうか。はたまた、己が一方的に知っているだけだろうか。)

コゼット > (読む事に集中していると時々声もかけられるが、それも交流の一環として嫌な顔一つせずその相手をする。
大体は帽子に惹かれてやって来る子供。
適当に魔術で水を出していれば喜ぶのだが、その後は親に引っ張っていかれるまで食い付かれている。

子供が笑ってくれたり、魔法使いになりたいと言われると嬉しくなるものだ。)

コゼット > 「ん。…あら、確か…」
(姿に気がつき、そちらを見る。学園にはあまり積極的に講義に参加せず、思い思いに人生を謳歌する生徒もいる。
…彼女もその一人だ。)

「蒼穹さん、またサボり?」
(怒っている様子はなく、まるで友達と語るかのような。)

蒼穹 > あっはは、よく分かったね。そんなとこだよ。
(悪びれず、一笑を馳せて。己が、こんな態度を取るのも、もう慣れたか、それとも、彼女が若い故怒らないのか。)

で、先生は?サボり?
(大方熱心な彼女の事だからそれは無いだろうけど。)

コゼット > 「そんな事だろうと思ったけれど。」
(やっぱり、と。まぁ色々な事情で出ていない生徒もいるが、大体はこの理由で通用する。
そんな生徒なのだ。)

「見ての通り読書。更に言うなら勉強かな。」
(こっち来て座ったら?と、隣の席をぽんぽんと叩き。
近づけば、コゼットの持つ本が魔術の本というのが判るだろう)

蒼穹 > 酷い言いようだねえ。
でもさー、コゼットちゃん。ベンゼンの化合物の勉強が一体将来何の役に立つって言うのかな。
(サボってきた授業は、化学の様だった。)

ほうほう、ふむふむ。真面目だねっ!おっとと、なら御邪魔するよ。…ふーん。
(素直に、叩かれた場所へと腰を落とす。横目でちら、と魔術書。言葉に違わず勉強中の様で。何の本だろうか…やっぱり元素魔術あたりだろうか、と見入ってみる。)

コゼット > 「ふふ、言いたい事は判るけど。学力を見るには、必要のない事も勉強しなくちゃいけない…という事かしらね。」
(冗談か本気か。そんな相槌を打つ。)

「いつも持ってる本なんだけど、治療魔術について読んでいてね。怪我をする度に覚えておけば良かったなーって思ってたんだけど、つい忘れがちで。」
(そのページには初歩的な事が書かれている。
とは言え、心得が無ければそれだけでも難解。
それに本はかなりの分厚さだ。角から振り下ろせば相当痛そうだ)

蒼穹 > …はぁ、そう。先生って良きものは皆そういうこというよね。
真面目さを図るための指標なんだって。
(やれやれと、溜息を一つ。)

ふーん、あー、治療魔法、便利だよね。…うっわ、なにこれ。こんなにある?
(少々苦笑い気味。これで治療魔法1つしか魔法が使えないなら効率の悪いこと極まりない。本当に治療魔法だけのためにこれを読解するのだろうか。)

コゼット > 「…まあ、みんなやってる事だから。
好きな事だけ勉強できれはそりゃあ楽しいでしょうね。
蒼穹さんは、どんな事に興味があって?」
「嫌でもでないと単位取れないわよ?と付け加えて)

「基本を抑えれば後は応用。治癒って言っちゃえば簡単だけど、なかなか難しいものね。
保健の先生にお願いすればパパッと治してくれちゃうけど。」
(腕は確かなのよね、と誰かを思い出して)

蒼穹 > そーだねー。私?…んん、ちょいと大昔の魔術に興味があるかな。
禁書とかいうヤツとかー。あー、落第?そりゃ大丈夫、出席は上手いことやってるからね。
(ちゃっかりしていた。)

そんな辞書みたいな本読むって効率悪いと思うんだ…。
ああ…ね、異能者ね。あの治療は別物でしょ。
(破壊魔法全般を嗜む己にとっては、治療も破壊魔法で済ませる故に、どうにも効率が悪く思える。)

コゼット > 「へぇ、禁術…というやつかしら?
興味はあるけれど…まさか、生徒に禁術を教える訳にも行かないでしょう?
だから、私もあまり詳しくなくて。」
(抜かりないのね、と微笑む)

「ん、まぁ読書も趣味みたいなものだし…。
術符とかマジックスクロールを使えば手軽だけど、それじゃあね。」
(確かに。ただで治療できるという訳ではない、あれは。)

蒼穹 > んん、そーなの?一つ二つ、パパッと使える奴とか知ってたら教えて欲しいんだけど。
コゼットちゃん、知らない?
(禁術が絡んでいるのに、このノリの軽さ。)

ああ、魔術符ね。あれは便利だよねー。私も持ち歩いてたり。
やっぱり習得したいんだ。…もっと要点纏めた薄い本使いなよ。幾等読書が趣味もでもさ。
(やれやれと言った風である。)

コゼット > 「だからよく知らないって…それに、そんな手軽に使える禁術は危なくて仕方がないわ?」
(何とも言えない。禁術を勉強する暇があったら基礎応用を磨いていたから)

「他の参考書を読んでもいいんだけどね。…まぁ好きでやっている事だから退屈はしないわ?
…そこまで勧めるなら、今度図書室で探してみるけど…。」
(この本に何か思い入れでもあるのか?というような言い回し。しかし、本が好きというのは伝わるだろうか)

蒼穹 > あーらら、残念だなぁ。何か一つでも興味あるのとかないのー?
(結構執拗な問である。)

そうなんだ。…クイックな回復魔法なんか、すぐにやれると思うけどー。
随分熱心な読書家さんだことで。
さぁってと、そろそろ失礼するよ。また出席に小細工しに行かないといけないからねー。
じゃーね、コゼットちゃん。
(薦められた席から立ち上がれば振り返って手を振って。そのまま、学園の方へと消えていった。)

ご案内:「常世公園」から蒼穹さんが去りました。
コゼット > (なかなか食い下がる。そこまで熱心なら調べそうなものだが、聞いた通り聞いてすぐに手軽に使いたいと思っているのだろう。
…しかし知らない物は知らないし、知っていた所で教えるというのも。
コゼットは適当にあしらう事にした)

「そんな事するなら普通に出席した方が楽だと思うのに。
ええ、また学校で。」
(出会えるかはともかく。後ろ姿に笑顔で手を振って見送る)

コゼット > (禁術。
その名前、或いはその威力を知れば覚えたくなるのは生徒のみならずだろう。
しかし、禁術と呼ばれる由縁も理解しなければ、不用意に手を出す事は危険過ぎる。

仮に習得に向けて学んだとして、一体どれ程の時間が掛かるやら。)

コゼット > 「………と言うか、小細工って。」
(しまった。今度見かけたら注意しなければ。)

コゼット > (…気を取り直して分厚い本を読み進める事にする。

治癒魔術の基本を抑えれば、元素魔術と応用が出来る。
しかし基本がしっかりしていなければ治癒どころか火傷を負う事になるし、ただ濡れるだけになる。
術式だけでなく、原理をはっきりと理解出来れば咄嗟に使っても間違いは無くなる。)

ご案内:「常世公園」にクラスカさんが現れました。
コゼット > 「………、図書室で別の本も探してみようかしら。」
(楽をしたい…という事ではないが、別の側面から学ぶのも方法としてはありだ。

…あの少女が聞いたら、言い訳に聞こえただろうか。
本を閉じて立ち上がると、その足を学園へ向けた)

コゼット > (ーーー途中見かけた男子学生に笑顔で手を振りながら、すれ違う)
クラスカ > あ、待っ―
(声を掛けようとして、そのまま見送る)

ご案内:「常世公園」からコゼットさんが去りました。
クラスカ > ……参ったな、タイミングを失したぞ。せめてコゼット先生、と名前を呼ぶべきだった。

(追いかけて多少強引にでも引き止めることも考えたが、不審がられて風紀委員の世話になるのは避けたい)
(生活委員会が不審者として大目玉を食らうことは、恥だ)

クラスカ > (溜息をついて、下げていた鞄の中から大型の液晶を取り出し、指で画面を叩く)
(携帯電話がメタボ化したような電子機器が起動すればすぐに派手な輝きで「常世学園」の文字が浮かび上がった)
(生徒用に貸与されたタブレットだ)

クラスカ > (慣れた動きで指を動かせば、すぐに電子の世界で学内用の掲示板に辿り着いた)
(授業の予定から部活の勧誘、生徒向けアルバイトの斡旋まで、掲示板には雑多な情報が書き込まれる)
(中には掲示板で煽り合いをすることに情熱を傾け過ぎて、単位を落とす生徒まで現れる始末)

もう随分前から言われてることだろうけど。高度情報化社会も、一概に是とは言えないよね。

クラスカ > (目当ての記事はすぐに見つかった)
(「コゼット・アルゼラーテ」の名前で学内、いや常世島内全ての情報が受信可能なメールアドレスに向けて発信された情報だ)

(ある野次馬根性の高い生徒はやれドラゴン騒ぎには噛めなかったので討伐して名声を上げるチャンスだと意気込み)
(またある正義感に滾る生徒は直ちにそんな危険な生物は島内ローラーをして捜索し駆除に追い込むべきだと怒りの拳を上げる)

(嘘か真か。名づけられた二つ名は『魔術師喰い』)

クラスカ > (魔術に携わる者として、故郷でも噂を耳に入れたことはある)
(読んだ文献に記録されていた個体は、魔術師が同じ魔術師を殺すため、呪いで動物を変質させたと聞く)
(素体は動物のみならず、狂気に駆られた魔術師は、自らの身体すらも魔術師喰いの材料として差し出した人間もいるらしい)

(掲示板の書き込みを見る限りには、事件は一応の決着を見たらしいが)
(再発の可能性はゼロとは言い難そうだ)

クラスカ > (タブレットの電源を切ると、肩を落とし眉根を寄せた)

……こういうのが出るとさ、仕事が増えて困るんだよね。
それに―

(『悪用』されないとも限らない。この手のクリ―チャーは引く手あまただ)
(魔術師殺しの兵隊に、キメラの材料、魔術師喰いの血肉を喰らい更に自分の魔力を強化する民間伝承すら存在する)

クラスカ > (最悪の仮説を立てる)
(常世島には、現世を謳歌する邪神や魔神の類に加えて、ごく力の弱い神や精霊も存在している)
(仮に、常世島の異邦人たちを『魔術師喰らい』が食してしまった場合)
(最初は微弱な力しか持たないそれは、食事を続けるうちに、どこまで脅威を膨らませてしまうのか)
(魔術師喰いがもし、異能の力に対しても免疫を手に入れた場合)
(殺害することは、可能なのか?)

やーめた。
(雲一つない空を仰ぐ)
(この場所に限っては、何においてもきにするだけむだであることを、肌で感じてしまっているから)

何とかなるし、何とかするさ。
だって僕は

生活委員会なんだからね。

ご案内:「常世公園」からクラスカさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に音糸さんが現れました。
音糸 > んー、直ってないよね……?
(反対向き、というか蛇口が天を差すように180度回っている)

おっかしいな、一応私じゃない生活委員の人が向かったとか言ってたけど
まあいいか、直そうっと

(本来ならば止水栓を閉めてから作業にとりかかるのだが、今回はその作業を省く)

音糸 > (異邦人街で売っている魔術札をカバンから取り出して蛇口の根元部分に貼り付ける)
あとはここに少量の水を垂らして、っと……

(札の文字が青く輝くと蛇口の根本からカキンっとつららが集中線のごとく飛び出してくる)

これで止水完了っと、魔法使えなくてもこういうのあると便利だよねー
……少々出費がかさむけど

音糸 > (飛び出したつららを手刀でベキッと折って、カバンから取り出したトーチランプで根本を軽く炙る)
(ネジになってる部分も凍ってる為、少し溶かす必要があるからだ)

ガスの量をちょうせつして、青色の炎になれば準備OK

(シュボボボ)

うん、こんなもんで大丈夫かなー、これで溶かしすぎて出てきた水圧でふっ飛ばされるとかお約束的なことはないよねー

音糸 > (蛇口を慣れた手つきで取り外し、古くなったシールテープを千枚通しで取り除く)
(蛇口側のネジに巻いてあるシールテープという白い物はいわゆるパッキンの代わりである)
(これがないとネジのオスメス部分にわずかな空洞が空き、水圧が下がったり、水漏れの原因になるのだ)

生活委員会に入るまではこんな事知ることもなかったんだろうなー
(古いテープを取り除くと、新しいテープを巻き始めた)

ご案内:「常世公園」にキサラギL/Rさんが現れました。
音糸 > (そもそも蛇口を先ほどのように緩めて回転させるとシールテープが駄目になって、これもまた水漏れの原因になるのだ)

何かを回転させる異能、なんてのがあったらこういう仕事が増えるのだろうか……
(少し身震いした)

(足音に気が付き、その音の方に顔を向ける)

キサラギL/R > (カツン、とん、カツン、とん、カツン、とん…)
(左右で不揃いな足音が近付く)
(カツン、とん…)

(公園に現れた少女は、作業中の音糸の姿に目を止めると、軽く頭を下げる)

「失礼、作業中にお邪魔します。いえ、直接そちらのお邪魔にはならないかとは思いますが…」

(…が、その姿は若干ショッキングなものかもしれない。左右でスパリと分かたれた半人半機の異形。そして右手には…ギラリと輝く切れ味良さげな草刈り鎌)

音糸 > (思わず、こちらも軽く頭を下げた)
(下げた、がこう目線が下から上に上がると、そのままコテーンと尻もちをつく)
あ、どうも……あ、もしかして鎌を水ですすいだりしたいとかですか?
いまちょっと直してる最中で、そのすみません……

(独特な威圧感を感じ訳もなく謝る生活委員)

音糸 > (生活委員会は異邦人の保護も行っているのでこういうケースはよくあることなのだが)
(ロボそのものならともかく半人半機の生徒は初めてだ、と音糸は思った)
(色々と事情があるのだろう、まして女性だ、いま思ったことは胸にしまおう)

音糸 > (そもそも日頃から一言多い性格が災いしていらぬトラブルを起こすのが私だ)
(ここはスマートに蛇口を取付て目の前にいる生徒さんに場所を明け渡す)
(それがスマートな生活委員というものだ)

ご案内:「常世公園」にキサラギL/Rさんが現れました。
キサラギL/R > L/R「驚かせてしまったようで申し訳ありません。お一人で立てますか、必要なら手をお貸ししますが?」

(音糸に向けて鋼鉄の左手を差し出すと、鎌を持った右手はさりげなく背後へ回す)

L/R「そうですね、外見から誤解されがちではありますが、怪しい者ではございません。我々は…(ドン、と右足で自分の左足の甲を踏みつける)…失礼、『私』はキサラギL/R、生徒会に所属する歴とした備品。愉快で便利な皆さまのお役立ちアイテムでございます。大変、優秀であるとのお墨付きもいただいておりますよ?」

(大真面目な顔で言ってのける。*要出典*誰によって?である)

「本日の業務は公園の草刈り…でございます。作業領域は被っておりませんから、お邪魔にはならないかと」(ぺこり)

音糸 > あ、ありがとうございます……!
(差し出された手を掴み立ち上がる音糸)

ああー、生徒会の方ですか……!いつもご苦労さまです!
私はイルミって言います、生活委員会の一般役員してます!
(何か言いかけたのが気になるが、お手伝いをしてくれるならありがたいことこの上ない)
(自分の事を備品なんてジョークも飛ばせる所が生徒会役員の風格を感じる音糸であった)

えっ、公園の草刈り!?
(見渡す、広大だ、実に)

そ、それは大変なお仕事ですね……あ、良かったら私も手伝いますよ!
ここめっちゃ広いし、二人でやった方がはやいですよ、きっと!
(任せろと言わんばかりの笑顔をキサラギに向けて)

音糸 > (ガシャガシャと生活委員会備品のカバンを漁る)
(あった、風馬手裏剣……なんでこんなものが)
(だがこれでいい、この形、この刃が最適なのだ)

キサラギL/R > 「ああ、いえ、生徒会の方(かた)と言うよりは生徒会の方(ほう)から来ましたーというのが正しいと言いますかですね、役員でもなければそもそも生徒でもございませんので。我…私、機械ですから。ですから、生徒の皆さまにご奉仕いたしますのは当然のことでございますよ。無論、生きていくためにはギブアンドテイク。私のメンテナンスや修理に関しては学園にお任せしているのですけれど」

(と、一旦言葉を切って音糸と水道とを交互に眺め)

「そうですね…無関係であればともかく、生活委員会の方でしたら。ご協力いただけるのであれば大変ありがたいことではありますけれど…そちらの修理はよろしいのでしょうか?」

(いや、場所を空けたことからすれば終わったのではあろうが。姿を見て、あるいは足音を聞いて切り上げたにしても随分と手早いことである。この少女、かなりの実力者ではなかろうか…?)

(…つまり、今日はラクができそうだ!!)
(その判断結果により、彼女は音糸に満面の笑みを向けると答えた)

「手が空いているのであれば、是非にもお手伝いくださいませ!」

キサラギL/R > L/R「私は別の道具を用意しますのでこちらの鎌をお使いくださ…」

(言いかけて流石に音糸の取り出した武器(?)に目を丸くする。これは想定外だ)

「ええと…ご自分の使い慣れた道具をお使いになられます?」

音糸 > あ、修理ならこの通り、完了してます!
(じゃーんと左手で元通りの位置に蛇口がおさまっている)

なるほど、世の中ギブアンドテイクですよね!私も食うに困って生活いっ
っと何でもありません!

<「手が空いているのであれば、是非にもお手伝いくださいませ!」
了解です!やりましょう!
あ、私はこのフウマシュリケンってやつ使いますからお気になさらず!
(ジャキンと構えた)

音糸 > (草刈り鎌、一見して普通の物に見えるがキサラギさんはどういうふうに刈っていくのだろうと興味津々である)
(何かスーパーギミック、あるいは力を使うのだろうかと、期待は高まる)

キサラギL/R > L/R「ああ、やっぱりソレはお道具じゃなくて武器なんですね…。よく切れそうですものね…。ええ、わかってましたとも」

(なにしろこんな物騒な街である。普通の少女であっても護身用の武器のひとつやふたつは持っていて当然だろう。それが未鑑定では?BUKIや?STARと表示されそうなシロモノであっても不思議ではない。たぶん、ないはず。そうだね?「「Yes」」よしおっけー納得しろ自分)

キサラギL/R > L/R「さて、それでは」

(ぐるりと公園内を見渡して)

「二人で端から競うように刈りましょうか、それともせっかくですし、並んで交互に刈っていきましょうか?広すぎて大声でないと会話できないのではさびしいですからねえ」

(そんなことを提案してみる。もっとも、聞くまでもないことだったかもしれない)
(わざわざ助力を申し出るような少女なのだから)
(……少女?)

「……ええっと、イルミさん、でよろしかったでしょうか?お名前?それとも苗字…?」

(申し訳なさそうな表情で訊ねる)

音糸 > あ、それいいですね!じゃあ並んで刈っていきましょう!
(その方がモチベーションも上がるし、お互いの刈り忘れもカバー出来て一石二鳥である)
(さすがの分析、優秀だと言わざるをえない)

あ、イルミは苗字ですよ、ネイトが名前です
どっちで読んでもOKです、おーるおっけー!
(ビシっとサムズアップしつつ再び自己紹介)

それじゃあキサラギさん、早速作業開始しましょう!
(革手袋をつけ、キサラギの方に出っ張ってる刃のほうにキャップをつけて)

(意外にも手裏剣は草をバリバリと刈っていく、日頃のメンテナンスのおかげか触れるだけで雑草と切断してゆく)

キサラギL/R > 「イルミ・ネイトさん、ですね。了解、確かに記録…いえ、記憶しました(グッとこちらも親指を立てて笑顔)
それでは始めましょうか」

(なにかを期待しているような視線に内心首を傾げつつも、ごく普通に右手に持った鎌で草を刈り取っていく)
(刈った草は、袋に入れるのではなく即焼却)
(左手首からの火炎放射であった)

キサラギL/R > (ついでのように音糸の刈った草の山にもフレイムスロウワーを向ける)
(ささやきえいしょういのりボシュッ!雑草は灰になった)

音糸 > あー、そういえばこれは聞き流して欲しいんですけど
この前、私も学園内の草刈りするときに手裏剣を投げながら刈っていったら
危うく通りかかった人に手裏剣が刺さりそうになっちゃって、それでもう委員長から大目玉食らったんですよね……
(あの生徒には申し訳ないことしましたーとか小声で言いつつ)

(ボシュッという音を聞いて振り返る)
す、すごい……!なんというかカッコ良い!
(目をキラキラさせて焼却の様子を見れば)
これなら、刈ったあとの回収もゴミ捨てもせずにすむなんて、さすがですね!

よーし、この勢いでどんどん刈っちゃいましょう!
気がつけばもう公園の雑草の半分以上は刈ってるかも、やはり二人で作業すると早さが違いますねー!
(ふと立ち上がり、後ろを振り返ると清々しい光景が広がっていた)
(タラリと流れる汗もどこか心地が良い)

音糸 > (空を眺めれば陽は夕暮れ時を迎えていた)
(生活委員会内でまだ下っ端な為、共同作業を行うということは珍しかった)
(だから、いまこうしてキサラギさんと一緒に作業しているということが)
(とても嬉しかったのだと思う)

(チラ、と彼女の顔を見る)
(機械だと言っていたけど、本当にそうなのだろうか)
(そもそも機械の定義はどこからどこまで?)
(心を持てば人間も、異邦人も、機械も……)

(黙々と雑草を刈っていく中で、音糸は思ったのだった)

ご案内:「常世公園」にキサラギL/Rさんが現れました。
キサラギL/R > (手裏剣を投げて草を刈った、と聞いて思わず叫ぶ)

「そんなことを!?手裏剣は投げるものではな……いえ、投げて使うものですけど、そうではなくてですね。…いえ、既に叱責を受けたのであれば、私から言うことはありませんけれど。武器の扱いにはくれぐれもお気をつけてくださいませ、本当に」

(そう、武器の…例えば機械化兵士(マシーネン・ゾルダード)の扱いには。要注意、なのだ)
(その火炎放射器だって、本来は焼き芋を作る道具ではないのだ)
(ないはず)
(たぶん)

「ええ、刈り取って疲れきったところでまたゴミの詰まった袋を持ち帰ることを考えたら、その場で焼却するに限ります。本当に。塵は塵に、灰は灰に、でございますよ」

(刈って、焼く。刈って、焼く。その繰り返し。そして、気がつけば)

「……あら。そろそろ2/3くらいは刈ったかなー、と思ったんですけど、あらら。」

(そこにはもう、刈り取るような草は残っていなかった)

「あらあら…本当に、なんて優秀な我々なんでしょう!」

(その「我々」は、いつもの彼女自身を示す一人称ではなく。キサラギは音糸に心からの笑顔を向けていた)