2015/06/30 のログ
ご案内:「常世公園」にアリエンティアさんが現れました。
■アリエンティア > 「……やった……」
明日。テストの初日である。
つまり前日の今日レポートの提出。またはテストを受けなくていい科目の発表も行われる。
その中で……
「魔術概論、筆記で……パスっ……やった……」
レポートが評価され、”実技”が伴う試験範囲である
魔術基礎概論のパス。
アリエンティアにとって、最初の関門であったが……
それが叶ったのだ。実に、嬉しい。
テストを受けなくて良くなったのは、全部で5つ。
数学基礎、英語、ドイツ語、世界史。そして、魔術基礎論だ。
難関である国語、理科はつまづいたものの
それでも健闘したと言っていい。
「……理科と国語、苦手だけど……うん、頑張れる」
一人で勉強するのは少しつまづいてしまうし
寂しい部分もあるが……
一緒に勉強して欲しいと言えるほど、知り合いが多いわけではない。
「……えへへ、ホントはアヤメさんに習ったほうが効率、いいんだろうけど」
あと、すごく不健康そうな男の人。
頭がいいことは、二人共よく知っている。
が、どうしても迷惑になるかもしれないという
言葉ばかりがちらついて、勇気はなかった。
イギリスの青年、そして直し屋さん……
彼女たちともあれから合っていない。
淑女先輩は、素直に教えてくれそうにもないので論外だ
「でも今だけはちょっと休憩」
ベンチに腰掛けて。
張り詰めていた緊張をほぐすことにした
■アリエンティア > 「勉強会……」
ほんの少し、憧れる。
女子寮に戻れば、だれかやっているだろうか。
一緒に勉強させてくれるかな……
でもあまり勉強はできない。
同学年ではあるが、基盤が薄い。
だからついていけない気がする。
迷惑ではないだろうか……
そんなことを考えてしまって……
地につかない足をぶらぶら。
いろんな不安が出てきてしまった。
いままでテスト勉強に集中していたからか
蓋をすることができていたというのに。
London Bridge is broken down,
Broken down, broken down.
London Bridge is broken down,
My fair lady♪
なんとなく、そんな憂鬱な気持ちを吹き飛ばしたくて。
歌うことにした、体を揺すりながら。
足をリズムを取るように、ぱたぱたさせながら
口ずさむ……
■アリエンティア >
やっぱ見た目から、忌避されることが多いのだろうか……
髪を染めたほうがいいかな?
でもそれをしてしまうと、なんだか”あいつ”が怒りそうな気がする。
だから、しない……じゃあ勇気を持って声をかけてみる?
うん、これが一番いい。
閉じた世界よりも、きっとそっちのほうが楽しい。
怖いけど、うん。
Build it up with wood and clay,
Wood and clay, wood and clay,
Build it up with wood and clay,
My fair lady♪
ちょっと、今日は勇気を出す日にしてみよう。
アイツはもういないし、憧れのあの人に笑われるのも、嫌だ
■アリエンティア > 「よし……」
次は歌わず、静かに気合を入れる。
うん、そうだ。当たって砕けろというやつだ。
「……砕けたらダメなんだっけ? 日本語は難しいなぁ……」
含みが多くて難解だ。
なんというか、ちょっと合わない。
でもごうにはいればごうにしたがえ
はやくなれなくては……
「明日はテスト一日目だし。きっと勉強……してる、かな?」
わからないけれど。
でも、良い出会いがある夏前のひと時になればいいな
そう思った
ご案内:「常世公園」に鴎さんが現れました。
■鴎 > 公園の入り口から小走りで少女が入ってくる。
Tシャツにパーカーというラフな格好。
頭の上にある大きなゴーグルとヘッドホンが少々目立っている。
自販機の前で立ち止まると、小銭をいくつか投入。
コーラを買って飲み始めた。
■アリエンティア > びくっ……
走ってくる少女に気づいて動きが止まる。
見たことない格好。
不思議と体がこわばった
■鴎 > 一気に缶入りのコーラを飲み干すと、それをゴミ箱に放り投げる。
かこん、という小気味いい音がして缶はゴミ箱に吸い込まれた。
「ふぅ…………。」
大きく息を吐いて、ふと目を向けると。
そこにはベンチに座った少女……幼女?の姿。
(……学園生にしては少し小さい、か?)
軽く少女を観察。
もとよりベンチに座って休むつもりだったので隣に座る。
もっとも、少し警戒されているようなので少しだけ距離は空けておいた。
■アリエンティア > ごくっごくっと飲むその姿をすごいなぁと見つめる。
正直、自分は炭酸が得意じゃない。
飲むのは好きだが、一気には飲めないそんな感じ。
じーっと見ていたからか、視線があった。
数秒、固まって
「ごごごご、ごめんなさい!」
さっと目を逸らす。
ハズカシイ。白い肌ゆえに
紅潮してしまっているのがすぐにバレてしまいそうだ
■鴎 > 「……お、おぅ?」
目が合ったら、何か謝られた。
悪いことをされた覚えもなければ
逆にこっちが何かしたつもりもない。
一瞬困ったような表情を見せるが、
少女の真っ赤になった頬を見て得心する。
「あー、悪い。いきなり隣にきたらびっくりするよな。」
安心させるように、にかっと笑ってみせる。
それで緊張がほぐれるかどうかは分からないが
何もしないよりはましだろう。
■アリエンティア > 「いやちがくて、いろいろあれでそれで、じっと見てたのがいけなかったというか
不謹慎でしたよね!? となりは全然大丈夫ですあたしのものじゃないですし!!?」
ぐるぐると、焦った頭で出来る限り謝罪をしつつ。
微笑みを見ると徐々に徐々に。
ゆっくりと落ち着いてきて、小さな声になってくる。
「ぁ、いや、その。ほんと、ごめんなさい……」
■鴎 > 「まあ、あれだ。お互い様ってことでいいんじゃないか?」
ちょっと馴れ馴れしいかも、と思いながらも頭をぽんぽんしてみる。
ちょっと人見知りだが、
きっちり謝ろうとするあたり悪い子ではないだろう。
「キミ、ここの学園の生徒?」
とりあえず聞いてみる。
見た目的に違うかとも思ったが、
この学園に常識が通用しないことは
数ヶ月すごしてなんとなく分かり始めていた。
■アリエンティア > 「……ぁ、ぇ……」
顔を赤くしながら俯く。
頭を撫でられるのは、慣れていない。
経験も、少ない。だけど、振り払うのはなんか違う気がして。
「高校一年生、です。12歳、です……」
カタコトになりつつ、絞り出してみた。
ぎゅうっとスカートを握り締めて。
何かに耐えるように
■鴎 > 「1年か。じゃあ私と一緒だ。」
真っ赤になったのを見て、失敗だったかなと思いつつ。
そっと手を離す。
「悪い、初対面でやることじゃないよな。」
さてどうするか。
目の前の少女はどう見てもガチガチに緊張している。
自分で言うことではないかもしれないが、
人を落ち着かせるのはお世辞にも得意とはいえない。
何か緊張をほぐす方法はあるだろうか。
ちょっと首をひねって考えてみる。
■アリエンティア > 「いえ、大丈夫、です……あたしが慣れてないから、です……」
しゅううっと頭から湯気を出しつつ。
フラフラと……
「……ぇっと、同学年……ならお名前聞いても?」
首をかしげつつ
■鴎 > 「ん。私は漣 鴎(サザナミ カモメ)。一応16歳な。
キミはなんて名前?」
相手から話題を出してくれたのでちょっとほっとする。
かわいいなこの子、とか思いながら
コーラを飲み終えて暇になった手で
ヘッドホンをはずす。
さすがに音楽を聴きながら会話というのも失礼だろう。
■アリエンティア > 「フラウ・サザナミ……」
ちょっと発音が怪しいが、でも聞ける範囲だろう。
何度かつぶやいて、定着させてから。
「アリエンティア・ルン・エーデルハルト、です」
長い名前なので、ゆっくり丁寧に発音しつつ。
少しずつ、風で体が冷えてきた
心臓はまだバクバクいっているが
落ち着きは取り戻せた
■鴎 > 「アリエンティア、か。いいなー、何か、カッコいい名前だな。」
名前を聞いてぽつり呟く。
横文字=カッコいい、という安易な発想は好きではない。
けれど、なんとなくその名前を聞いてふとそう思った。
目の前の少女、アリエンティアはだんだん落ち着いてきたように見える。
年下で同学年ということは、飛び級だろうか。
やっぱり頭いいんだろうな、と思いつつその赤い瞳を見つめる。
■アリエンティア > 「そうですか? 特に意味もない、名前ですけど」
そう言っていただけると嬉しいですと付け足して
照れたように、髪をくるくるいじる。
黒と白が混ざった特徴的な毛が、指に絡まっていく。
「フラウ・サザナミは、ここに何をしに?
明日からテストですけど……気分転換ですか?」
話題は乏しいのか、今一番、自分が持っているカードを切りつつ
■鴎 > 「ん、そうなるかなー……。
テストはどれだけ勉強しても本番までは不安なもんだし
それなら多少なりとも楽な気持ちで挑んだほうが
いい成績取れるような気がするから、さ。」
ぽりぽりと頬をかく。
普段から授業は真面目に受けているし、
テスト勉強もきちんと済ませた。
それでも不安が拭いきれないあたり、
本当にテストというものは厄介だと思う。
■アリエンティア > 「……ぁ、ちょっとだけわかる気がします。
こういう時、友達と適度に息抜きしつつ勉強会とか良さそうですけど……」
なかなかうまくいかないのが、世の中というものだ。
さっきまで考えていたことをぽろっと漏らしつつ。
「でも大丈夫ですよ。変な点数取らなければ、単位。取れるはずですし
出席点とかそういうのでフォローしてくれる授業もありますよっ」
それでもダメなら、だめですか? って直談判だって。
諦めたらそこでゲームオーバーなのだ。
「だからもう、当たって砕けろの精神で…………砕けたらダメなんでしたっけ?」
さっきも思った疑問を、そのままぶつけつつ。
励ましているのやら、なんなのやら
■鴎 > 「勉強会かー……まず友達を作るところからだな。
入学してからいろいろバタバタしてたから
まだ友達らしい友達っていないんだよな……」
落第街の連中とつるんでいることはある、が。
友達かどうかと言われれば違う気がする。
お互いに危害を加えない仲で、
一緒に馬鹿ができる程度の仲。
友達といえるほど暖かい関係ではない。
「当たって砕けろ、ね。
別にこの状況で使ってもいいんじゃないか?
成功しても失敗してもいい、って覚悟で
挑むときに使うやつだし。」
外国人もことわざをつかうものなのか、と。
ほんの少し感心しつつ答えを返してみる。
砕けてもやらなかったよりはまし、だと思う。
■アリエンティア > 「そうなんですよ……そこからなんですよ
姿と、ドイツ出身で編入ってところからなかなかこう
接してくれる人がいなくてですね……」
なんて、ちょっと唇を尖らせて
もうちょっと気軽な感じで、おねーさんおにいさんっぽくしてくれても
いいんじゃないかなんて、愚痴をこぼしつつ。
ぷらぷらと足を揺らす。
「あ、合ってるんですね。覚悟の話でしたか……」
実際に砕けるわけじゃないのか、なんて思いつつ。
使いどころを間違ってなかったようで安心し、ほっと息をこぼした
ご案内:「常世公園」に楓森焔さんが現れました。
■鴎 > 「ドイツ?……ずいぶん遠くから……って
別に今の時代珍しいことじゃないか。
……あれ、じゃあ何で接してくれないんだ?」
異世界から人が来る時代。
同じ世界ならまだ近いんじゃないか?と。
異世界から来た少女は異世界なりの感想を抱いたのであった。
「あー。こうやってことわざの話しててさ、
本当にこういうのが明日のテストで出たらいいなーとか、
そういうこと思うんだよな。
こういうことあれば忘れないし。」
■アリエンティア > 「……多分その、飛び級ってところと
髪が珍しかったりするのと……いろいろあるのでは?」
そんなの自分が聞きたいと言わんばかりである。
「確かに。とていっても、あたしの国語のテストは
源氏物語が中心って聞いたので出ないかもしれませんが……
なかなかことわざ、面白いですよね。日本語覚えるのに、一生懸命勉強しました……」
■楓森焔 > がらん、ごろん、と音が響く。
軽くジョギングを終えて一休みとばかりに公園の中へ踏み入っていく少女。
鉄下駄。白い道着。まるでゲームから飛び出してきたかのような、
ステレオタイプの格闘少女。
額の汗を拭い、給水器の水をがぶ飲みして、
「ふぃー! つっかれたあ!」
なんて胸元の水染みを手で扇いで乾かす。
所在なげに辺りを見回すと、二人の少女が話に花を咲かせているところを見つけ、おー、と口を開けて眺めていた。
■アリエンティア > 「おー……ドウギ、ブドウ、サムライ、ニンニン?」
その姿と、飲みっぷりを見てまた感心。
さっきガン見して失敗したというのにおんなじ過ちである。
すると、またぱっちり目が合ってしまって。
さっと目をそらした。
(学習しろ、あたし!!!!)
■鴎 > 「難しいもんだなー……
こうして話してると別に変なとことかないにな。」
再びその顔を眺めてみる。
確かに幼い顔立ちではあるものの、
別にこの学園では何があってもおかしくない。
そんなに話しにくいものなのだろうかと
首をひねって考えてみる。
最初、自分が話題の振り方が分からなかったことは
とうに忘れてしまったようだ。
「源氏物語、ってことは古文か。
内容なんかは事前に読んでおけば分かりやすいから、
抑えておくべきは文法か……
活用形覚えておけばまあ、なんとかなるか?」
自分も古典の授業は受けている。
頭の中で軽く反芻しながらアリエンティアさんを見ると、
見覚えのある反応が見えた。
視線の先を追えば、見た目からして肉体派を
主張している少女の姿。
「……ほんっとにいろんな人がいるのな、この学園。」
格闘ゲームの中からでも出てきたのだろうか。
そういえば最近ゲームしてないな、と。
どうでもいい思考を巡らせた。
■楓森焔 > 小さな少女とばっちり目が合うと、
「よー、お二人さん。なんだ、なんか面白いことでもあったのか?」
けらけら笑って、陽気に片手を上げながらそちらに向かって歩み寄る。
赤い鉢巻。胸には"俺"の一字が刻まれており、コスプレというかなんというか。珍妙な風体だ。
あいや、と腿を叩くと。
「どっちかっていうと辛気臭そうな顔か。さては試験の話だな?」
腕を組んでなるほどなるほど、と神妙そうに頷いた。
異様に馴れ馴れしい少女である。
■鴎 > 「あー……まあそんなところかな。
勉強しても受けるまではそんなもんさ。
終わればなんてことなかったりするんだけど。」
馴れ馴れしい態度は別に不審にも思わない。
普段が落第街暮らしなのだ。
怪しい人も馴れ馴れしい人も見慣れているし、
その裏に悪意があるかどうかも大体分かる。
目の前の少女から悪意のようなものは感じられない。
ということは、素の性格がこれということか。
それはそれですごい気がした。
■アリエンティア > 「あはは、はい。普通ですよ普通
日本語不自由ですけど」
やっぱ母国語が一番で
日本語を使うのは多少なりとも疲れるのだ。
まだ、完璧になれた、まではいかないのである。
「だから、お話してくださって嬉しかったですよ」
素直にお礼を告げて。紅い瞳を細めた。
「はい。現代語訳をしっかり覚えて
活用系を押さえればと、先生にアドバイスもらいました。
そうすれば、変なことにはならないって
源氏物語、面白いですよね」
日本の古い文化を学ぶのは、面白かったようで。
楽しそうに、話し体をゆらゆら揺らして。
「……あ、はい。その試験の話というか
友達がどうやったらできるかなー? みたいな」
さっきのこともあり、今度は出来る限り平静を装ってみる。
心臓はばくばく、肌も高調しているが……
■楓森焔 > 「試験の話に友達の話ねえ」
腕を組んだまま、いかにも、といった具合で眉をひそめ。
「まあ何事も当たって砕けろだよな。
俺もこっちに来てからそんなに時間は経ってねえから全部手探りさ。
魔術学なんてさーっぱりだよな! 他のやつの助けも借りて、なんとか理解できたとこだけど」
少女は、見た目の通りあまり頭のよろしい人間ではなかった。
とはいえ怠惰ではなかったため、なんとか授業にはついていくことができているのだが。
彼女たちも思ったより深刻な様子ではなく、辛気臭そうという印象は間違いだったか、と心中首をひねりつつ。
「なんか分かんないところがあったら言ってくれてもいいぜ。勉強は苦手だけどな!」
と、大輪の花のような大口の笑顔を浮かべながら二人の肩をばしばしと叩くだろう。
■鴎 > 「今回のテストは今から勉強しても何かアレだけど……
次回のテストで、さっき言ってたみたいに勉強会でもしてみるか?」
あんまり教えられることはないかもしれないけどな、と苦笑しつつ。
何せ、相手は飛び級でしかも留学生だ。
よっぽどのことがなければ自分が教えてもらわなければいけないレベルだろう、
と勝手に推測する。
楽しそうに話すアリエンティアさんの顔を見て目を細める。
小さい子供というのはなぜこうもかわいいのか。
しかし素直にそれを口に出すと白い目で見られかねないのだから、
なんとも面倒な世の中である。
「おーおー。当たって砕けろ。
さっきもそういう話になってたんだよな。」
分からない、といいつつもこの余裕。
こういう人種は理解を放棄しているか
成せば成ると考えているかのどちらか。
目の前の少女は明らかに後者だと思えた。
肩をたたかれるのは痛いが、まあ人柄だろうと思って流す。
■アリエンティア > 「……え、いいんですか?」
思ってもみなかった誘いの言葉にキョトンとさせて。
でもすぐに嬉しそうに、頬が緩み。
「ぜ、ぜひ。嫌でなければ是非っ」
元気にそう言った途端肩を叩かれ。
「わ、わわ、い、痛いですよ!」
サザナミに寄りかかるように倒れ込んでしまう。
でも本気でいたがっている様子はなく
じゃれているくらいの程度である。
「魔術学は、筆記だけならなんとか……
そうですね、わからないことがあったら頼らせてもらいます」
えっと……と口ごもり。
「早速ですがお名前は?」
■楓森焔 > 「分かんねえから、出来ねえからって諦めてたらなんもできねえじゃん?
えーっと、あれだ。ジンジを尽くしてテンメーを待つって奴」
笑いつつも、二人の話が弾んでるのを肩を叩いて中断させてしまったような感じがして、
「ちょいとおじゃまだったか?」
なんて頬を掻いた。本気というほどでもなく、笑みは崩していなかったが。
「おっと。名乗るのが遅れちまったか」
一歩下がって、にっと歯をむき出しにして笑みを深くすると、
「流派・俺流。開祖にして師範! 常世学園一年、楓森焔! 門下生募集中! ってな。よろしく!」
右手を差し出し、二人に順に握手を求めた。
■鴎 > 「嫌なわけないだろ。お互い分からないところ聞けて、
んでもって楽しければ万々歳。いいことずくめじゃん。」
にかっと笑ってアリエンティアさんを見る。
最近余裕が出てきたところだから、友達ができるなら
これ以上ありがたいことはない。
「ん。私は漣 鴎(サザナミ カモメ)。
てことはここにいるやつ皆1年か。」
楓森さんの名前を聞いて頷く。
それから握手に応じる。
伸ばした鴎の手は、雑な口調と裏腹に細く繊細だ。
で。
「俺流ってなんだ。俺流って。」
とりあえず、突っ込みたかった。
道着にも『俺』って書いてあるし。
■アリエンティア > 「あは、そ、そですよねっ」
うん。確かに。
そう言ってくれるならお言葉に甘えよう。
友達っていっていいんだろうか。いいんだよね
なんて自問自答しながら。
「??? シンジに尽くしてテメーをうつ?」
きょとんっとしながら、クエスチョンマークを頭の上に描きつつ。
「お邪魔なんてそんな。ちょっとびっくりしましたけど
知り合いが増えるのは嬉しいですよ?」
微笑みながら、名前を聞いて。
「りゅうは? えっと、フラウ・カエデノモリ?」
あってますか? と首をかしげつつ座りを直して
そっと手を握った。
ちょっと小さい。
「アリエンティア・ルン・エーデルハルトです」
■鴎 > 「『人事を尽くして天命を待つ』、だな。
あれだ、やるだけやったら後は祈れ、ってことだ。」
盛大な空耳に苦笑しつつ、大雑把に説明してみる。
やはり外国から来ると日本語は難しいのだろうかと思いつつ。
自分は異世界出身だが、幸いというか、不思議なことにというか、
言語は同じ日本語だった。
平行世界といっても何らかのつながりがあるのだろうか。
『違う日本』からきた人の話もしばしば聞くし、
案外そんなものなのかもしれない。
■楓森焔 > 「えーと、細かい字は忘れたけど、要するにできることやったらなるようにしかならねえんだからあとは気楽にしてろ……っって意味だったかな」
重ねて言えば、あまり頭はよろしくない少女である。
意味を思い出せただけでも万々歳だ。
相手の流れるような挨拶におお、と拍手して。
「焔。名前を呼び捨てでいいぜ。同学年だし、ここじゃ歳の差なんていちいち考えてたらハゲちまわな」
鴎の言葉から判断して、彼女もまた一年だろうと。
だから適当にやってくれ、なんて軽く手を振った。
「流派・俺流ってのはな」
よくぞ聞いてくれました、とばかりに五歩、六歩と後ろに下がる。
鉄下駄を脱ぎ捨てると鍛えられた足を持ち上げながら、器用に握り、開きを繰り返し。
「俺が考案した、全方位必殺型格闘術!」
声を張り上げながら、懐からハンカチを空に放る。
宙を舞うハンカチを追いかけるように飛び上がり、ハンカチとともに"まるで空気を掴むように"踏みつけて、空中で更に一段階飛び上がった。
その頂点でくるりと器用に一回転すると、着地ざまにデタラメなフォームの突きを放つ。
大地にぶつかる直前で寸止めされたその拳は、まるで術理を伴った技巧のように空気を切り裂き、乾いた音とともに周囲に風を巻き上げることだろう。
「こんな感じ。デタラメに見えるかもしんねえけどちゃんと教えれば身につく技術だぜ。
現在門下生募集中! 興味があったら道場まで!」
ババァーン、とか音が響きそうな見得の切り方で親指を立てた。
■アリエンティア > 「ほへぇ……日本人は、例え話が上手だね……」
人士を尽くして天命を待つ。新しく覚えた日本語。
使う機会があったら使おう。
「……よ、呼び捨て!?」
いいのだろうか。いいのかな……?
相手がいいって言ってるんだから、いいのだろう。
悩んだ挙句、思い切って。
「……ん、わかった。ホムラ」
ちょっと照れくさそうに笑いつつ。
そして、まるで大道芸のごとく派手なアクションに。
わぁっと歓声を上げて、起こった突風に髪を押さえる。
「すごい! ニンジャ! カミカゼ、バンザーイっ!」
なんか違う、呼びかけをしつつ。
心の底から賛辞を送る。
■鴎 > 「……はぁっ!?」
確かに、どう見ても出鱈目な動き。
それなのにちゃんと道理が通って見えて。
どちらかと言えば、その格闘技がすごいと思うより先に
自分の目がおかしくなったことを疑った。
「……えー、それ、教えるとかそういうやつなのか……?」
少なくとも、自分の感覚ではそれは格闘技というより
すでに『異能』の域に達しているように見えたのだが……
深く考えるのはやめて首を横に振る。
「忍者……神風……いい、のか……?」
神風はともかく、忍者はまだそれっぽい……いや、やっぱり違う。
わけの分からない光景が目の前で繰り広げられるのには慣れたつもりだったが。
やはりこう、間近で見るとなかなか混乱するものがある。
■楓森焔 > 「よっしゃ!」
呼び捨てにされた名前。ついでその賛辞を送られれば、
「イエーイ! ハイターッチ!」
なんて勢いのままにアリエンティアに向かって手を掲げる。
ハイタッチの文化があるかどうかは知らないが伝われこの想い。
その失敗・成功を問わずひとまず手をぱんぱんと払って、
「まあここまで出来るようになったのはまだ居ないな。
水面走るぐらいなら、10歳ぐらいの子どもに教えたことがあるけど」
教えるとかそういう奴。間違いなく"教えれば身につく技術"であり、
彼女もまた自信満々に胸を張った。
「まだこっちじゃ門下生は一人だけどさ」
鉄下駄を履き直して笑う。だから現在募集中なのだ、と。
■アリエンティア > 「い、いえーい!」
小さく届かないので、はしたないかなと思いながら
ベンチに立って、ぱちぃんっと乾いた音を鳴らして。
「ほえー……日本人すごい……勤勉な修練の賜物……」
感心したように頷きつつ。
良いものを見たように。
隣の呆然とする女性のとおり
とんでもな芸当だったのだろう。
だから今この時を見れたことに
心の中で感謝した
■鴎 > 「パフォーマンスは嫌いじゃないけどな……」
見せてもらうばかりも悪い、ので。
何かやって見せようかとも思ったが
先ほどのようなものを見せられると何をしても霞む気がして。
目を輝かせるアリエンティアさんを見て考え込む。
勤勉な修練、たぶんあってる。たぶん。
そうでなければあんな芸当はできないだろうけれども。
だからといってそういうレベルでも済まないような。
改めて、この学園の広さを実感した。
いや、島としては別に広くもないのだけれど。
なんか、こう、広い。
未知との遭遇的な意味で。
■楓森焔 > 「実戦で使えりゃいいんだよ」
頭を掻く。賞賛による照れか、なんとも言えない表情を浮かべていた。
実際、実戦格闘術を謳っているが、試合形式はともかくとして鉄火場を経験した回数は片手で数えられるほどだ。
これがどれほど役に立つかは未知数である。
「そういうわけで興味があったらよろしく。授業に遅刻しそうな時なんかに役立つぜ」
学生ならではの勧誘文句を謳いながらぐっと背を伸ばして。
「ここじゃいろんな奴が居るからなあ。まだまだ修行は足りねえさ」
そうはいってもまんざらではない様子で、少し身体を揺らして忙し無さそうに手をこすりあわせた。
■アリエンティア > 「……実戦? ここでは実戦するようなことがあるんです?」
授業があるのは知ってる。
そういった魔術の訓練をするのも。
外ではそれらの秘密や、自身のプライド
欲のために、襲ったり襲われたりしているのも知っている。
だが、まさか学園で。そういったことがあるというのを
少女は知らない。
だから、ちょっと聞いてみた。
「すごい人がいっぱいで、なんだかこう。そわそわしちゃいますね?」
■鴎 > 「あー、一応訓練施設とか闘技場もあるしな。」
偶に使ってるし、と付け加えつつ。
落第街でのいざこざでのほうがよく使っている気がしたが、
さすがにそれは自重して口に出さない。
「実践にはたしかに便利そうだけど……
遅刻については遅く起きたやつが悪いんじゃないか?
いや、たまには起きれないこともあるかもしれないけど
そのときこそ『人事を尽くして天命を待つ』みたいにさ、
急げるだけ急いで間に合わなかったら先生に謝ればいいじゃん。」
雑っぽい人間からでたまさかの真面目な意見。
こう見えて無遅刻無欠席の優良児である。
もっとも、態度は宜しくないが。
■楓森焔 > 「あるかもしれないし、ないかもしれない。
物騒な世の中だから備えておくにこしたことはねえわけさ」
なんだかんだと、騒動が起きていたことは焔も知っていた。
それに友人がトラブルに巻き込まれて危うく大怪我を負うところも見てきたのだ。
「このあたりは割と安全だけど、知らないところに行くときは気をつけろよ」
ベンチに座り。尋ねるアリエンティアにはそう軽く伝えた。
次いで、優良児の意見については指を鳴らして。
「お、真面目だな。確かに遅れんのはそいつが悪い。
とはいえ選択肢の話だよ。目の前でばあさんが荷物抱えて立ち往生してるとするじゃん。
ばあさん助けてたら遅刻する。先生は許してくれるかもしれないけど、
遅刻しないにこしたことはないってな」
実際、彼女も勤勉な努力家である。
脳筋体質ではあったが、授業、それ自体には真摯に向かっている。
元々"何かあった時のため"に万事に対応できるように考えたこの技術は、
用途としてはある程度は正しい、のかもしれない。
実際、そういうケースはあったようである。
「確かにここはすげえのが多いな。
校舎の外れの空き地。見たことあるか? 下手な建物よりデケぇドラゴンとか居るぜ」
■アリエンティア > 「……そうなんだ……」
ふぅんっと、そういうこともあるんだという感じ。
あまりおそれもしていない。
隣に、楓森が座ったのをみればちょっとスペースを空けるように
もぞっと動いて座り直した。
「ん、気をつけます」
忠告はありがたく受け取っておく。
自分より長くここにいるものの言葉は
素直に従ったほうがいいと思ったから。
「ドラゴンかぁ……幻想種もうろうろしてるなんて
カオスな島ですよね……」
ほのぼのと、つぶやいて
■鴎 > 「あー、クオン先生か。」
建物より巨大なドラゴンといえばあの先生くらいしかいないだろう。
いや、他にいてもおかしくないのがこの学園の恐ろしいところだが。
場所的にも間違いない。
「私あの人の授業取ってるんだよ。
魔術に興味があるなら取って損は無いな。
話も楽しいし教えてくれる内容も深いし。」
「まあ、トラブルに巻き込まれたくないなら落第街はやめとこうな。
あそこは家賃安いけど、味方作っとかないと
トラブルにならずに済む日のほうが少ないぞ、マジで。」
経験談からのアドバイス。
特にアリエンティアさんは見た目からしても狙われやすいだろう。
異能やら魔術で対抗できるとしても
争いは少ないに越したことはない。
■楓森焔 > 「ありゃ最初見た時ビビったよな。
さすがにあそこまでスケールがでけえと俺の俺流もどこまで通じるか」
とかいいながら腕を組んで真剣に悩んでいた。
全方位必殺格闘術を謳うだけあって、巨大な竜すら"なんとかする"範囲内に捉えているようだった。
「そうそう。そのドラゴン、先生なんだよな。
いやあ、ほんと世界は広い」
鴎の言葉に賛同するように、悩みながらもうんうんと頷いて。
「確かに、気軽に足を踏み入れていい場所じゃねえな、あっちは。
最近も一般生徒が興味本位で入って大怪我したって掲示があったし」
彼女が山ごもりに使っている青垣山も大したものだが、
落第街には明確な危険がある。鴎の言葉には焔も大いに賛同するところだろう。
■アリエンティア > 「……落第街……」
初めて知った名前だ。
この街全部を見て回ってないからかもしれないが
名前を”聞かない”、説明がないということはそれ相応なのかもしれない。
「ドラゴンの先生……魔術……実技がないなら、とろうかな……」
実技は自信がない。というよりひとつしかできない。
だから点数をもらえるか怪しいからできるだけ受けたくないのだ。
「……大丈夫、行かないですけど。行ったとしても負けませんから」
注意してくれてありがとと笑い。
「二人共優しいですね?」
■鴎 > 「まー、慣れみたいなものもあるけどな。
私あそこに住んでるんだよ、安いから。」
ゴーグルをとんとんと叩きながらぽつりと呟く。
寮より安いと聞いてつい移り住んでしまったのだった。
こういうとき、自分の過度な貧乏性が嫌になる。
「アリエンティアも何か異能とかあるのか?」
自信ありげな様子を見て聞いてみる。
負けない、というからにはそれなりの理由があるのだろう。
■楓森焔 > 「はあん、そっちは落第街住まいか。まああそこも治安の善し悪しはだいぶ差があるらしいしなあ」
異能者同士の戦いでビルが倒壊しっぱなしの区画とかそんな話も聞いたことがあれば、
不思議と揉め事が起きない中立地帯じみた場所もあると聞く。
「まあ要はそこと水が合うかってことだよな。
落第街から通ってる生徒も少なくはないだろうし」
なるほど、と。そういった手合と知り合うのはこれが初めてで少し参考になった。
「そっちは随分自信ありげだな」
余程の切り札があるのか。焔もそこは興味があった。
■アリエンティア > 「気を付けないとですね。貧富の差はどこにも必ずありますしっ」
イメージは完全に、あんまりお金がない人が住む街になりつつある。
きっとそんなに優しいわけはないのだが。
少女の想像力は、まだそこまで豊かではなかった。
「……あたしは一個だけ魔術、使えます。ほかの人みたいにいっぱいは使えなくて、家ではガラクタって呼ばれてましたけど」
えへへと笑いながら、髪を弄り足をプラプラ。
「でも、負けないです。自信はないですが、あたしにはついていてくれるヤツがいるので」
■鴎 > 「……極めたやつをただひとつ、か。」
そういうやつは、大体強い。
弱点を付かれたり下調べが楽だったりという
デメリットこそあるものの、そういったものでさえ
圧倒的な力の壁は超えられなかったりする。
「落第街はお世辞にもいい場所とはいえないけどな。
住めば都とまではいかなくても何ヶ月か暮らせばまあ、
意外と慣れる。意外と。」
本音を言えば未だに好きにはなれないのだが。
実際に慣れてしまったのだからしょうがない。
■楓森焔 > 「なるほど。そりゃあ強いわけだ」
ガラクタ。そう言われても通せる意地がある。
その気持ちは焔にも理解ができることだ。
"デタラメだ。ただ身体能力が高いだけだ。"
そう批判され続けてなお俺流を貫く彼女は、
目の前で足をぷらぷらさせる少女が"強い"ことを理解する。
同じく、なんでもないように落第街で暮らす彼女もまた、
アリエンティアとは別種の強さがあるのだろう。
「なるほどねえ。ほんと、色々な奴がいるもんだ」
改めて感慨深げにそう呟いた。
■アリエンティア > 「き、極めたわけじゃないですよ? ただあっただけですから」
そんな大層なものではないと手を振る。
--■■■■■……
あで、怒られた。ご、ごめんと心の中で謝る。
でも、本当に極めたわけじゃない。
運が良かったそれだけ。
縁があった、それだけだ。
「??? 強くないですよ?」
一般的なそれしか知らない少女は
”優秀-つよく-”ないと主張する。
なにせ勉強は今必死でみんなを追いかけているところだし
魔術も一個しか使えない、身体能力は並。
異能もない。
でも、勝つと負けるは、また別な話なのだ。
少女にとって。
「慣れは怖いですよね。良いことでもありますけど」
あははと笑いながら
■鴎 > 「まあ、強い弱いなんて言ってもいろいろあるもんなぁ。」
二人の姿を眺めながら、ぼんやりと呟く。
自分だって、戦闘面で強いか弱いかで分ければ弱い。
少なくとも、今目の前にいる二人には適わないだろう。
だが、弱いなりに頭を使って口先を使って、
落第街でもそれなりにうまくやっている。
「なー。本当に慣れって怖いんだよなぁ……
いい加減バイト先でも見つけてもうちょい良いとこに住むべきか……」
実際、落第街にいると友達は作りにくい。
今回は幸運にも二人の同級生と話せたわけだが、
いつもならこんなことはよっぽどない。
■楓森焔 > 鴎の言葉に強く賛同しながら、
「それそれ。俺も頭は弱いしな」
なんて胸を張りながら言うものだから、むしろ自慢気にすら響くかもしれない。
実際は深く考えていないだけだ。
常日頃そう態度に変わりのない彼女は人に騙されやすい。
そういう意味では、確かに鴎もまた焔より強い可能性があり得るわけで。
強いとか弱いとかは結局、自分ではなかなかわからないものだ。
「バイト先かあ。さすがにうちの道場に給料払うだけの収入もないしな。
掲示板にバイト募集のチラシはってなかった? あ、でもあれも確か落第街だったか」
提示しては自分で訂正して悩む彼女は、
まさにその場の勢いで生活していることをよく表していた。
■アリエンティア > 「寮、だったらルームシェア、できたのに……」
なんて、ぽそりとつぶやいて。
せっかく知り合えたのだし、そういうこともできても良かったなぁなんて。
そういえばあとで連絡先教えてもらおうなんて思いつつ。
「……???? 強い弱いは難しいですが……おふたりが
良い人だというのはわかりますねっ」
考えるのをやめて、にこっと微笑んだ。
なんとなく勢いで、隣にある手--楓森と漣のもの--を握ってみたり。
小さいけど、ちょっとあったかい。
照れてるからだろう、体温が高いのは。
「うちはお金だけは困ってませんが……大変そうです……」
■鴎 > 「落第街のバイトは胡散臭いやつが多いからなー……
掲示板に堂々張るやつはある程度安全か
大胆な計画犯だからあんまり手を出さないほうがいいぞ。
まあ向こうから勧誘してくるやつに比べたらいくらか安全だけど。」
軽く伸びをしながら答える。
実際、女子生徒で落第街暮らしともなれば
バイトの話など引く手数多である。
もっとも、その内容はだいたいろくでもないものな上に
提示された給料が本当に払われるのかどうかすら怪しいのだが。
アリエンティアさんに手を握られれば
その小さな手を傷つけないようにそっと握り返す。
どちらかと言えば男性的な口調に似合わず、
その手は細く繊細で女性的だ。
1枚か2枚絆創膏が貼ってあるが、その程度である。
■楓森焔 > 「なるほど。まあ俺もそっちで仕事する気はねえけど、勉強になる……か?」
一応真剣に聞きつつも、自分で首を傾げた。
幸い武者修行時代に荒稼ぎした蓄えはまだ余裕がある。
今のところ変な仕事をすることはなさそうだ。
そっと握られた手はそのまま握り返し。
鍛えているという割に、拳のほうは柔らかくしなやかな感触だろう。
「俺も別に金に困ってるわけじゃないしなあ。そっちは大変そうだけど」
鴎の方を見て。だからといって安易にどうこうするわけでもないが。
「ルームシェアか。俺も誰か良い奴いねえかとは探してるんだよな」
道場と寮の二つを、気分で寝泊まりしている彼女であったが、
割と寮に帰った時は暇なのである。
――と、そこまで考えて、「あ」と声を漏らした。
「鴎、うちの道場掃除してくれんならタダで貸すぜ。
一応水道もガスも電気も通ってるし。
そのかわり鍵もついてねえけど」
■アリエンティア > 「えへへ……」
なんとなく勢いで繋いだものではあるが。
あったかい気持ちになったので、そのまま。
うん、心地いい。同じ手という部分なのに
違うのは確かにわかって。
「……落第街にフラウ・サザナミ。すまなくてよくなるんです?」
■鴎 > 「タダ?」
一瞬、心が揺れる、が。
「……あー。私が住んでるとめちゃめちゃうるさくなるけど、
近所の人から苦情とか出ない?」
自分の部屋にある持ち物を思い出す。
ギターにドラムにシンセサイザー。
大音響で音を鳴らすアンプにスピーカー。
落第街の、そういう趣味の人が集まっている地区だからいいものの、
学生街や寮でやろうものならまず間違いなく苦情が殺到する。
■楓森焔 > 「未開拓地区のほうにあってな。近くに家は一つも建ってねえぜ」
だからこそ気兼ねなく鍛錬できるという場所だ。
楽器類を置く場所はまあ、確か使ってない物置があったはずだし。
そこを上手く調整すれば演奏ルームぐらいにはなるだろうか。
「ま、気が向いたらでもいいぜ」
なんて気楽に告げる彼女は、まさに真性のお人好しとも言える。
■鴎 > 「んー……そうだなー。」
しばし考える。
「まあ、やっぱ気が向いたら、ってことになるんだろうな。
引越しなんて思い立ってすぐできることでもないし。」
考えた結論は、代わり映えのしないものではあるのだけれど。
まあ、ひとつ選択肢が増えただけでもありがたい。
片手に握った小さな手の感触を堪能しつつ、
久しぶりにおだやかな時間をすごしていることを感じる。
……これでテストさえなければ最高なのだが。
■アリエンティア > --人肌って、やっぱいいものだなぁなんて思いつつ
ふと、昔を思い出しそうになって我に返る。
結構な時間なのではなかろうか。
「わわっ!? もうこんな時間……お二人共ごめんなさいっ」
ぱっと手を離して、あわててベンチから飛び降りてペコリとお辞儀。
「テスト前なのに、貴重な時間頂いちゃいました……」
■鴎 > 「ん?時間?」
ふと公園の時計を見れば、時刻はすでに午後9時。
おもったよりかなり長居してしまったらしい。
「うっわぁ……これは確かにやばいかも。
んじゃ、私もそろそろお暇しますかね。」
ベンチから飛び降りるように立ち上がると、
軽く屈伸運動。走って帰るらしい。
■楓森焔 > 「ま。気が向いたらだ、気が向いたら」
断られても気にした素振りはない。そのまま、謝るアリエンティアを見て
「お? ああ、まあ構いやしねーよ。
俺もランニングあとの休憩だったし」
気にすんなと頭をぽんぽんと叩くだろう。そのままゆっくりと立ち上がって、こちらもぐっと身体を伸ばして
「それじゃあ俺も行くとすっかな……」
振り返り、鴎に
「そういやあ、うるさくなるってもしかしてアレか? 楽器か? だとしたら、俺の弟子もロックでテッペンとるとか言っててさ。いい奴だから、見かけたら声かけてみろ」
なんて言ってみた。烏丸九郎という、赤いメッシュの入った少年である。
「ま、いずれにせよまたこんどな。ガッコで会うこともあるだろうし」
二人に笑って告げると、鉄下駄をがらごろと鳴らしながら軽くステップ。具合よし。
「ほいじゃ、お先ぃ!」
二人の背中を軽く叩いて、走りだす。背を向けながら手を振って、公園の敷地を抜けていった。
■アリエンティア > 「……はやぁい……」
はしっていく楓森の背中を見送って。
もう見えなくなってしまったあと呆然とつぶやく。
「フラウ・サザナミも走って帰るんですか?」
みんな運動できるんだなぁと感心しながら
ご案内:「常世公園」から楓森焔さんが去りました。
■鴎 > 「ほう……ほう……。」
目が輝く。音楽仲間は、欲しい。
ジャンルはロックか、いける。
よくあんな靴で走れるものだ、と思いつつ自身も準備運動を終える。
「ああ、走って帰る。
アリエンティアは女子寮だっけ、よければ乗ってく?」
走って帰るとは思えないような発言をしつつ、ちらっとそちらを向いた。
■アリエンティア > 「の、のる? 乗れるの? 走るのに? おんぶ?」
想像はしにくいが、この時間である。
一人で帰るのは少しさみしい。
ので……
「の、乗ってく……」
頷くことにした
■鴎 > 「よーし、んじゃ、しっかり捕まってろよ。
あ、口は閉じとけよ、舌噛むから。」
ひょい、とアリエンティアさんを背負い、踵を軽く地面に打ちつける。
それから、ゴーグルをして、ヘッドホンから大音響で音を鳴らす。
ゆっくりと、走り出す。
たしかに、『ゆっくり』走り出した。
1歩目は歩く速度と大差ない。
2歩目は小走り程度の速さに。
3歩目で既に、全力疾走しているような。
4歩目で自転車に追いつき。
5歩目でそれすら追い越す。
1歩踏み出すごとに、指数関数的に速度が増加する。
あっという間にその速度は自動車並みになり、
そうしてそれを追い越して、女子寮へ向かって失踪する。
背中にアリエンティアさんを乗せたまま。
■アリエンティア > 「う、わ、わ!!」
ぎゅっと首に抱きついてしっかり、しがみつく。
風を切る音が耳朶に響いて。
いろいろ世界が変わっていく。
「すっごい、はやーい!!!!!」
そこから見た世界に一言告げてから。
嬉しそうに叫んでから……
しっかりと口を閉じた。
その感動に心を震わせながら……
ご案内:「常世公園」から鴎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアリエンティアさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に葵 桃花さんが現れました。
■葵 桃花 > 「忘れていたのっ・・・・あ、明日からテストだったの……
えっと、さんすうとか、こくごのテストじゃないっていうのが安心何だけど……
いのーの力を使う機会あまりないからなぁ~」
(遊び呆けている訳ではないが、少女は公園にやってくる
悪いやつらがいたらばったばったとやるんだけどなぁ~
イイ子ばかりなの)
と、世界にうごめく闇には全く気が付かずそんな時間にはすやすや寝ている少女はそう呟く。
「すべりだいとか、ブランコ凄く気になるけど…… 今日はみんなが無い所で練習するの」
■葵 桃花 > 遊具もなにもない丘に赴く。
球技をする子どもたちにとっては憩いの場ではあるのだろうが、少女にとっては、何もないつまんない場所という認識でいる場所だ。
突如…… 大きな声を上げるっ
「あいと、ゆうきをけがすわるいやつらは許さない。
みんなの笑顔をまもるため、 何時でもどこでもみんなを助けるアイドル
マジカルピーチ
登場なの!!」
と、ランドセルからリコーダーを持ってふりふりと変身ポーズを取りながらくるくると回る
■葵 桃花 > PL:デカイ!? こんなにでかいの(汗
■葵 桃花 > と、口上を述べた後、徐に、木の後ろに隠れ・・ランドセルから魔法少女の衣裳を取りだす。
「いつ見てもカッコいい服なの!!。 見るだけで魔法少女としての気合が入るの!!(ぐっとっ」
小さな握りこぶしをかためっ
「魔法少女は正体をばれちゃダメなのっ」
とつぶやくとおもむろに服を脱ぎ出す。
(ワッペンは怖いから、気をつけて脱がないと・・・ぬぎぬぎっ…… スカートももっともっとカッコいいスカートにはき替えて~ わわっ・・・前と後ろ間違えちゃった。)
(がさごそがさごそ)
(大人っぽいからポニーテールにまとめるの。
この前会った貴子姉ちゃん格好良かったの桃花もあんな風にかっこうよくなりたいんだけどなぁ~)
■葵 桃花 > (そして魔法少女の衣裳に身を委ねた後に、おもちゃで出来た彼女で言う所名マジカルソードを背負う
「魔法少女は高い所から飛び降りないとダメなのっ」
と違ったような事を答え……木を登り始めるっ
・・・腕力が無い為か……思うように登れずずりずりずりと、少しのぼってはすべり、少しのぼってはすべりを繰り返す・・・・
(ぅぅぅ~ 登れないの・・・高い所登れないのっ・・・すべり台で我慢しておけばよかったのっ)
(数分、木と格闘をした後に……涙目で滑り降りてくる)
「きょ、きょうは、悪い奴がいないからがまんなのっ
わ、悪いやつらがいたら高い所から登場するんだよっ」
(めじりをぐしぐしと擦り涙目だった所を堪える
ご案内:「常世公園」にマジカルピーチさんが現れました。
■マジカルピーチ > 「マジカルピーチは無敵なの!! 無敵なんだよっ・・・」
(悔しそうに木を見上げている……涙目になっているのは気が付いていないようだ)
「久しぶりにマジカルソードの練習をするの!! 悪が来た時にびしばしっと格好良くやっつける為に必要な事なのっ(満面な笑みをこぼらせながら、背中に背負ったマジカルソードを引き抜く)」
ご案内:「常世公園」にウィリーさんが現れました。
■マジカルピーチ > 「マジカルソード~ 桃花に・・・・じゃない、 マジカルピーチに力を!!」
と言いつつ、マジカルソードを天空にかかげる。 かかげたマジカルソードにカチカチとオモチャじみた小気味よい音がなる。
そして、 そのマジカルソードの根元にくぼみがあった所が12本の輝くスロットが埋められるっ
■ウィリー > ――迷子だろう。一目でそう判断する。
耳に入ったマジカルピーチなる単語に聞き覚えはなかった。
子供のごっこ遊びらしく、それを見ているのも悪くないのだが……
自警団は仕事をしなければならない。迷子を見つけたら、きちんと保護者のもとに送り届ける義務があった。
「ええと、そこの君。どうした? 公園とはいえ一人きりでいるとアブナイよ」
■マジカルピーチ > チープなおもちゃのソードに見えていたモノもスロットが埋められるとあたかも重々しさを感じる重厚なものとなっているようだ
が…… 魔法少女にはその重さは意識せずに~ 両手で片手でぶんぶんと、 マジカルソードを振り回していく
■マジカルピーチ > 「み、 み、 みつかったの!? ひ、秘密何だよっ……秘密何だよっ 秘密の特訓中だなんて言えないんだよ!?」
とポロポロと情報を垂れ流しつつも、やってきたお兄ちゃんを見上げる。
「マジカルピーチは、しぎょう中なのっ・・・ちがう 修行なのっ せ、正義の特訓中何だよ!!」
(秘密は秘密だ絶対にばれないようにしなきゃっ ももかがぴーち・・・・ってしまった!? ランドセルに脱ぎっぱなしの服が置いてあるの!?)
■マジカルピーチ > (ランドセルにはきっちり『葵 桃花』という名札と脱ぎっぱなしの服の胸にも『小さな生徒手帳』という名のワッペンにも『葵 桃花』ときっちり記されている)
・・・(ぅぅぅ~ 魔法少女はばれると一杯一杯マスコットに苛められるの・・・・そう言えばこの前会った聖お姉ちゃんのマスコット(悪魔です)ほしかったなぁ~ 桃花に足りないのはマスコットなの)
■ウィリー > つたない言葉の中からかいつまんでいくと、つまり何かの特訓でこれは秘密。どうにも見られてはならないようだ。
とりあえず、名札の中身だけは覚えておくとして。
「えらいな、正義を守るために特訓してるなんて。
俺も街の平和を守るために頑張ってるから、そういうの
カッコいいと思うぞ」
「秘密の特訓の邪魔をしてゴメンな」強面の男は、屈んでまじかるピーチの目を見て笑った。とても優しげだ。
■マジカルピーチ > 「うん。 もm・・・じゃない、 ピーチは町の平和を護る為にいっぱいいっぱい 頑張っているんだよ。
えへへへ~~ 格好いいでしょ 格好いいでしょ!! 桃花、すっごく立派な魔法少女になるの」
くるくるとミニスカートを翻し手くるくると回る
「だからマジカルピーチの修業を邪魔しちゃダメなのっ」
(暫く回った後に急に止まるとびしっと、でっかい剣を相手に突き立ててにぱっと満面の笑みでいう)
■マジカルピーチ > 「マジカルソードに力を込めてバシッと戦う練習するの!! すご~~~い ダメージが出るんだよ!!
マジカルピーチの必殺技なのっ 悪い奴らにしかやっちゃダメなの」
とえへへへへ~~っと笑いながら、少女は微笑む……
(やった、ランドセルの方には気が付いていないの やったね~ これで秘密はばれないの)
と安どした表情を時折見せる
■マジカルピーチ > 「おじちゃん秘密何だよっ ピーチの必殺技見せてあげるの!!」
と、嬉々と少女は巨大なソードを振りあげて口上を語るが、毎回覚えている訳でもなく毎回毎回違う口上になっているのだが……
「聖なる力がいっぱい集まってマジカルソードに一杯の力を悪い奴らをやっつけちゃえ」
と言うと、一つのスロットが輝き
「まじか~~~る すらっしゅ~~~ぅぅぅ~~~」
少女は、一気に、大地におもちゃの剣を叩きつける。
おもちゃの剣は、本来ならば得ない力を得ていた。
大地を抉り……爆風を呼び…… 破片が周りを飛び散っていく。
その後、輝いていたスロットがカチッっと小気味よい音と共に真黒になり、スロットを埋める。
■ウィリー > 「ハハハ、そうか。これでまた街に一人正義の味方ができたわけだ」
可愛らしい衣装をはためかせて笑うさまは、とても可憐に見える。
もちろん手にしている得物をつきつけられればそれも雲散霧消というところだが。
「悪かった悪かった。でも、俺だって正義の味方さ。
だからその剣は悪者だけ向けなさい。」
悲しいかな、ランドセルと脱ぎっぱなしの服。いずれも、話し始める直前に一通り見ていたことに彼女は気づくまい。
「邪魔しても悪いし、俺はこれで――」
ビープ音が言葉を遮った。手にした端末には、事件発生の一報を知らせるSMSが表示されている。
「頑張ってくれよ、正義の味方さん。
俺もちょっくら行って、街の平和を守ってくるからさ」
にっと笑い、駆け足で公園を後にした
ご案内:「常世公園」からウィリーさんが去りました。
■マジカルピーチ > 「あれ!? ピーチの必殺技見る前に行っちゃったや~
あのおじちゃんも正義の味方なのかなぁ?! しまったのっ
名前を聞き忘れたの!?
よぉ~し・・・よくわからないおじちゃんも正義の味方なのっ」
(あっ、ケイタイ いいなぁ~ あれ桃花も欲しいの)
と立ち去る人の形態を指でくわえて見ていた
■マジカルピーチ > 「あぁ~ カッコよく見せようと思ったのに~ あと11本しかないの」
少女の力の殆どはこのマジカルソードに起因している。
ソードに込められた通称:魔法弾を消費する事によって、普段の少女では発揮しえれない力を及ぼす
少女の身体では耐えきれない為の安全処置かはたまた彼女自身の自己防衛の力なのか分からないが、彼女が変身と言っているマジカルピーチになった時に12回だけ使える最後の切り札だったっ
■マジカルピーチ > 「えっと、えっと、マジカルスラッシュをやったからつぎはえっと、セイクリッドシールドを確かめるの!!」
少女は剣を構えて一直線に駆けていく。 前に木があるのを構わず… 一気にかけて行く。
「ピーチははちっちゃいからすばしっこいんだって良く言われているのっっ っ」
と全力で木にぶつかる直前で・・・魔法少女は大きな声で言う。
「セイクリッドシールド!!!!!」
剣の柄にあるスロットが一つ輝くと、剣を中心に少女をスポットシールドで囲まれるっ (ぽよ~~~んっ という小さな音を立て木に全力でぶつかりに行った少女は無傷で 転がる)
カチっ……また小気味良い音がなり響き、スロットがまた一本漆黒に消え去っていく。
■マジカルピーチ > ふぅ・・・ちょ、ちょっとだけ焦ったの!!・・・少し遅すぎるとぶつかりそうだったの(冷や汗を掻きながら、小さな胸をなでおろしつつ少女は声を上げる。)
「ぴーちの必殺技のマジカルシールド確かめる方法これ位しか出来ないから恐いんだよっ」
彼女がやれる 行動はあまり多くない・・・ほぼこれが彼女が出来る技の全てに近い。
■マジカルピーチ > 「これで試験もばっちりなの!! よぉ~し、試験頑張るぞ。 えいえいお~~~!!!!」
と剣を高々と掲げると、 スロットが全て消える。
「し、しまったの!? ・・・あぁ~んっ いまの 終わりじゃないの終わりじゃないの(ぺちぺち ぺちぺちとマジカルソードを叩く)」
(・・・も、もっとやりたかったのにと、拗ねたような表情でつぶやく)
「着替えてお家に帰るの・・・・って!? あれ!?・・・どっちからきたっけ!?」
・・・気にせず走って来てセイクリッドシールドでぶつかって転がった際にどちらから走ってきたか分からなくなったようだった
■マジカルピーチ > 「・・・・・・・や、ヤバいの…… どっち・・・桃花の服どっちぃィ!!!」
(迷子になる要素としてむやみに移動するというのがあるが、桃花もそんな感じで…… 服を探してうろつく。)
「うわぁ~~んっ ももかのふくぅ~~どごっっ」
■マジカルピーチ > (サイコロロール 奇数で偶然服に気が付く。偶数で見付からずにお家の人が保護しにくる。 ゾロ目で、自分が吹き飛ばした土砂でボロボロに破れた服を見つける) [2d6→1+4=5]
■マジカルピーチ > 「や”、や”っだ!! ももがのふぐ見つかった!! よがっだぁぁぁ~~~」
ぐしゃぐしゃに涙をこぼしながら・・・服をようやく見つける・・・・・・
「ふぐぅ~~ ももが よかっだぁ。 パパとママにおごられなくてずむぅ」
えぐえぐと、魔法少女の服を脱ぎつつ、普段着に着替えて行く。
■マジカルピーチ > 少女は服をいそいそと着替える……が・・・何時もなら気をつけて着替える服。
急ぐ余り……彼女は重大なミスをする。・・・そう、わっぺんの存在を忘れてしまっていた。
……針は危険だから何時も気にしている少女……そう・・脱ぐ時は気をつけていたワッペン……
ゾロ目なら幸運が彼女に振りかかり、刺さらない [2d6→1+1=2]
■マジカルピーチ > ブラボー
無意識にワッペンの針の魔の手から逃げのびた彼女……そんな幸運には気にもせず気がえて行った
「桃花 つよいこだもんっ 泣かないんだよっっ…泣かないんだよ」
(幸運に気がつかない少女は鼻水と涙でぐしゃぐしゃになっている所を袖でふき取る)
ご案内:「常世公園」からマジカルピーチさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に葵 桃花さんが現れました。
■葵 桃花 > (髪を輪ゴムで縛りなおしていつものツインテールにもどる)
「ま、魔法少女マジカルピーチは皆を助ける為にまた世界の平和を護る為にいっちゃったの」
と誰に語る事もなくそう言う
・・・(ぐしぐしっ 真っ赤な目のままお家に帰えりだす。
■葵 桃花 > 「まじかるぴ~ちは強いの~ 魔法が一杯使えるもん~ あくを~ぜったいゆるさな~い。 わるいやつらかかってこ~~い。」
いつもの入口に近い所からは遠い森林地域。てくてくとのんきな歌を歌いながら歩いて行く。
そして入口の近くまで行った所でふと気が付く。
「あれ!? て、テスト…… マジカルピーチじゃないと受けれない!? まずいの、 ピーチが桃花っていうのは秘密なのにどうやって桃花テスト受けよう!?」
ご案内:「常世公園」から葵 桃花さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に枢木 柩さんが現れました。
■枢木 柩 > 「…。」
深夜の公園に入ってきたのは桃色の狐。散歩の途中で立ち寄ったのだろうか、ブランコの下に伏せてあくびをする。
■枢木 柩 > 「…。」
閑散とした公園を見渡す。部屋よりも涼しくて静かで、広い。
「退屈だけどな。」
鼻を鳴らす。、
■枢木 柩 > 狐は飽きたのか、ふらりと何処かへ去っていった。
ご案内:「常世公園」から枢木 柩さんが去りました。